JP3019175B2 - 改良型ミラードアレイディスク及びそのデータ入出力方式 - Google Patents

改良型ミラードアレイディスク及びそのデータ入出力方式

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JP3019175B2
JP3019175B2 JP4231615A JP23161592A JP3019175B2 JP 3019175 B2 JP3019175 B2 JP 3019175B2 JP 4231615 A JP4231615 A JP 4231615A JP 23161592 A JP23161592 A JP 23161592A JP 3019175 B2 JP3019175 B2 JP 3019175B2
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  • Detection And Correction Of Errors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報処理機器等で用い
られる補助記憶装置に関し、特に高速なデータの入出
力、読み出しデータの高い信頼性を求められる補助記憶
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置や光ディスク装置(以
下、単にディスク装置と呼ぶ)単体による補助記憶装置
では、1台1台のディスク装置に別個のデータが記録さ
れることが多く、何らかの原因で書き込んだデータが破
壊されると、磁気テープ等の他の媒体に記録されている
データを再書き込みする等のデータのリカバリ操作を必
要とした。
【0003】これを改善するため、「ミラードディス
ク」や「アレイディスク」の名称で、複数のディスク装
置に冗長なデータを記録し、書き込んだデータの一部が
破壊されても、ディスク装置に残った正当なデータから
破壊されたデータを復元することができる補助記憶装置
が考案されている。
【0004】すなわち、「ミラードディスク」は、通常
2台のディスク装置に同一のデータを書き込んで、読み
出し時には2つのディスク装置からの読み出しデータの
比較を行い、片方のディスク装置の内容が破壊されたこ
とにより2つの読み出しデータが異なった場合には、予
め書き込み時に付加しておいたパリティ等の冗長データ
で正しいとデータを選択することにより、データの信頼
性を向上しようとするものである。なお、「ミラードデ
ィスク」はソフトウェアで実現されることが多い。
【0005】一方、「アレイディスク」では、図12に
示すように書き込みデータを適当な単位に分割して、デ
ィスク装置内の記録媒体の回転を同期させた複数台のデ
ィスク装置に同時に記録するものである。「アレイディ
スク」への書き込み時には、各ディスク装置にECC等
の冗長データも記録しておくようにする。
【0006】この結果、複数台のディスク装置のうち、
1台のディスク装置の内容が丸々破壊された場合には、
まずECC等の冗長データで記録内容が破壊されたディ
スク装置を特定し、他のディスク装置の記録内容から破
壊されたディスク装置の記録内容を生成する事によっ
て、正しいデータを取り出すことができる。「アレイデ
ィスク」では複数のディスク装置に同時に読み書きを行
うため、1台のディスク装置に比べ、データの読み書き
に要する時間が短いという長所ももつ。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の「ミラードディ
スク」と「アレイディスク」の考えを組み合わせると、
2組の「アレイディスク」に同じデータを読み書きし
て、高速にデータの読み書きができながら、読み出しデ
ータの信頼性を向上させることのできる図13に示すよ
うな「ミラードアレイディスク」(以下これを「単純型
ミラードアレイディスク」と呼んで本発明の「改良型ミ
ラードアレイディスク」と区別する)を考えることがで
きる。
【0008】しかしながら、「単純型ミラードアレイデ
ィスク」は、それぞれのディスク装置にECC等の冗長
データを書き込むことになるため、「単純型ミラードア
レイディスク」全体ではより多くの冗長データをかかえ
ることになる。
【0009】また、1組目の「アレイディスク」のある
ディスク装置と2組目の「アレイディスク」のあるディ
スク装置には全く同じデータが記録されることになるた
め、データ書き込み時に4台のディスク装置で同時にバ
ーストエラー(連続誤り)が生じると、その部分につい
ては有意なデータが完全に読み出せなくなってしまう可
能性がある。
【0010】さらに、2組の「アレイディスク」に対す
るデータ書き込みが同時に行われるようになっている
と、データ書き込みの最中に電源の瞬断等が生じてデー
タ書き込みが中断した場合、2組の「アレイディスク」
とも書き込み中だったところの記録内容が破壊され、論
理的に有意なデータがどちらの「アレイディスク」から
も読み出せなくなってしまう可能性がある。
【0011】本発明は上述の問題点に鑑みて、2組の
「アレイディスク」のディスク装置にECC(エラー訂
正コード)等の多くの冗長データを書き込む必要がな
く、アレイディスクの各ディスク装置にはそれぞれ互い
に異なるパターンでデータを記録することでバーストエ
ラーが発生しても失われるデータを少なくすることがで
きるとともに、電源の瞬断等で書き込み動作が中断して
も論理的に有意なデータが残りデータの読出しを可能に
する改良型ミラードアレイディスク及びそのデータ入出
力方式を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の改良型ミラードアレイディスク及びそのデータ
入出力方式は、n台の磁気ディスク装置または光ディス
ク装置等のディスク装置と制御機構からなる2組のアレ
イディスクと、内部にn×nの記憶要素をもち最右列と
最下列の記憶要素に他の記憶要素に収納されるデータの
パリティを格納し、前記2組のアレイディスク内の各デ
ィスク装置に分割の仕方を変えて書き込まれる書き込み
データを一時格納する書き込みデータバッファ部と、内
部にこの書き込みデータバッファ部と同じ記憶要素をも
ち、2組のアレイディスクから読み出される読出しデー
タを1組のアレイディスク毎に別々に一時収納する2組
の読出しデータバッファ部と、2組の読出しデータバッ
ファ部に収納されたデータの比較および前記パリティか
ら、ECC等の冗長データ記録方式によらない読出しデ
ータの正当性検査を行い、データ書き込み後のデータ破
壊が起きたアレイディスク内のディスク装置が1台まで
である限り特定することができる検査部と、これ等各部
を制御する制御部を備えている。
【0013】また、このように構成された改良型ミラー
ドアレイディスクを用いて、2組のアレイディスクに対
する書き込みタイミングを同時ではなく順次行うことに
より、データの書き込み中に電源の瞬断等が生じて書き
込み動作が中断しても、2組のアレイディスクのどちら
が書き込み状態にあったかを示すフラグを記録しておく
ことにより、復電後にフラグを調べて論理的に有意なデ
ータが残った方のアレイディスクを選択できるようにし
たデータの入出力方式であることを特徴としている。
【0014】また、このようなデータの入出力方式と同
等の効果を有し、前記2組のアレイディスクと順次接続
することで同時に異なるデータの書き込みを行うことに
より、書き込みデータバッファ部2枚分以上の容量のデ
ータを連続書き込む場合は短時間の書き込みを可能にす
る3組の書き込みデータバッファ部を備えている。
【0015】また、この様な構成において、同じ効果を
有しながら構成要素を減らすため3組の書き込みデータ
バッファ部と読出しデータバッファ部を共通にした書き
込み/読出しデータバッファ部を備えている。
【0016】また、上記の書き込み時間を短縮する3組
の書き込みデータバッファ部を備えた構成と同じ効果を
有しながら、制御部による内部制御を簡単にするための
各々カスケード接続された頭初の書き込みデータバッフ
ァ部を2組備えている。
【0017】また、このような構成において同じ効果を
有しながら構成要素を減らすため2組の書き込みデータ
バッファ部と読出しデータバッファ部を共通にした書き
込み/読出しデータバッファ部を備えている。
【0018】また、頭初の改良型ミラードアレイディス
クを用いて、2組のアレイディスク内の各ディスク装置
に対する書き込みデータの授受順序を並べ換え、同時に
同じデータが渡らないようにして2組のアレイディスク
で同時書き込みを行い、書き込みデータが書き込みデー
タバッファ部1枚分しかない場合でも、上記3組の書き
込みデータバッファを有する構成の場合よりも短時間で
データ書き込みができるデータ入出力方式であることを
特徴としている。
【0019】また、このようなデータ入出力方式と同等
の効果を有し、外部からの書き込みデータバッファ部へ
のデータ入力と書き込みデータバッファ部からアレイデ
ィスクへのデータ出力タイミングの競合を穏やかに行う
ため上記書き込みデータの授受順序の並べ換え方式の書
き込みデータバッファ部を2組備えたことを特徴として
いる。
【0020】また、このような構成において同じ効果を
有しながら構成要素を減らすため、2組の書き込みデー
タバッファ部と読出しデータバッファ部を共通にした書
き込み/読出しデータバッファ部を備えている。
【0021】
【作用】上記構成によれば、本発明の改良型ミラードア
レイディスク及びデータ入出力方式では、制御部の制御
によりデータの読み書きが行われる。書き込み時は書き
込むデータを、まずマトリクス状に配置された記憶要素
を内部に持つ書き込みデータバッファに格納し、そこか
ら互いに異なる分割パターンで、2組のアレイディスク
に書き込まれる。
【0022】一方、データ読出し時は、まず、2組のア
レイディスクから書き込みデータバッファと同じ構成の
2組の読出しデータバッファにデータを収納する。読出
しデータバッファ上でマトリクス状に展開された2組の
アレイディスクからの1組毎のデータは、検査部で検査
される。2組の読出しデータバッファのデータに相違が
あった場合は、パリティ検査によりデータの誤りが検出
された方を出力しないようにする。このようにして、E
CC等の冗長データを用いずとも正しいデータ出力が可
能となり、2組の読出しデータバッファでデータの異っ
た箇所と、パリティエラーが生じた読出しデータバッフ
ァがどちらかによって、読出しデータに誤りのあったア
レイディスク内のディスク装置を特定することが可能と
なる。
【0023】あるいは、この様な構成で2組のアレイデ
ィスクに同時に同じデータの書き込みを行うと電源の瞬
断事故等が生じたときに、書き込み中の箇所の記録内容
が2組のアレイディスクとも破壊されてしまう。そこで
同一データは2組のアレイディスクに対して時間差をお
いて書き込み、電源瞬断事故時は2組のアレイディスク
のどちらが書き状態にあったかを示すフラグを記録して
おき、復電後にフラグを参照して、どちらかのアレイデ
ィスクには常に論理的に有意なデータが残るので2組の
アレイディスクともデータが破壊されることはなくなり
必ず一方から有意なデータを得ることができる。
【0024】あるいは、1組のアレイディスクにデータ
を書き込んでからもう1組のアレイディスクに書き込む
方式では書き時間が長くなるので、書き込みデータバッ
ファを3組とか2組等複数設けて、これを2組のアレイ
ディスクに対して切り換えながら使用するか、バケツリ
レー式にデータを渡して行くかして、2組のアレイディ
スクに同時に異なるデータを書き込むことで、書き込み
時の電源瞬断に対する耐性はそのままに、データの書き
込み時間を短縮することができる。
【0025】あるいは、この様な構成で複数個の書き込
みデータバッファと2組の読出しデータバッファを共用
にすれば構成点数を減らすことができる。
【0026】あるいは、書き込みデータバッファの数は
1個のままで、2組のアレイディスクに対し順番を入れ
換えて書き込みデータが同じにならないようにしながら
データを渡せば、少量のデータ書き込みの際も書き込み
時間を短縮することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。
【0028】図1に本発明の第1の実施例による「改良
型ミラードアレイディスク」の基本的な型のブロック図
を示す。この図で「アレイディスク1」1、「アレイデ
ィスク2」2は、同じ記憶容量をもつ「ディスク装置」
n台(図1では、nは5)からなる「アレイディスク」
である。また「書き込みデータバッファ部」3は内部に
n×n(図1の実施例では5×5)個の記憶要素をマト
リックス状にもち、それぞれの記憶要素には、論理的に
有意な単位に分割された書き込みデータが一時的に収納
されるようにする。
【0029】つぎに動作について説明する。
【0030】 図1の「改良型ミラードアレイディス
ク」へのデータの書き込みは、「制御部」7の制御のも
と、以下のように行われる。まず、書き込まれるべきデ
ータは、「書き込みデータバッファ部」3に収納され
る。このとき、図2に示すように「書き込みデータバッ
ファ部」3の最右列と最下の記憶要素には、他の記憶
要素に収納されたデータのパリティを格納するようにす
る。次に「書き込みデータバッファ部」3のデータのう
ち、記憶要素No.1、(n+1),(2n+1)…
(図1では、1,6,11,16,21)は「アレイデ
ィスク1」1の1台目のディスク装置に、記憶要素N
o.2、(n+2),(2n+2)…は2台目のディス
ク装置に…というようにデータを割りふる。一方、「ア
レイディスク2」2に対しては、記憶要素No.1〜n
(図1ではNo.1〜5)のデータは1台目のディスク
装置に、記憶要素No.(n+1)〜2n(図1ではN
o.6〜10)のデータは2台目のディスク装置に…と
いうようにデータを割りふる。
【0031】一方、データの読み出しは、以下のような
手順で行われる。「アレイディスク1」1から読み出し
たデータは「読み出しデータバッファ部1」4に、「ア
レイディスク2」2からのデータは「読み出しデータバ
ッファ部2」5にひとまず収納する。「検査部」6は
「読み出しデータバッファ部1」4、「読み出しデータ
バッファ部2」5に収納されたデータの比較、及び、パ
リティによる読み出しデータの正当性の検査をおこな
う。いずれかの「アレイディスク」にデータ破壊が生じ
「読み出しデータバッファ部1」4、「読み出しデータ
バッファ部2」5の内容が異なった場合には、パリティ
による検査の結果正しいと考えられる側の「読み出しデ
ータバッファ部」のデータを出力するようにする。
【0032】上記のようなデータの読み書きを行ってい
て、図3の×印のところで2組の「アレイディスク」
1,2からの読み出しデータの不一致が生じたとき、2
組の「読み出しデータバッファ部」4,5のパリティチ
ェックを行って、「読み出しデータバッファ部2」5の
方にパリティエラーが検出された場合には、「アレイデ
ィスク2」2の3台目のディスク装置の記録内容が破壊
されたと考えることができ、故障装置を特定できる。こ
の方法によって、「アレイディスク」1,2内の各ディ
スク装置にECC等の冗長データを記録しておかなくて
も、正常なデータが読み出せなかったディスク装置が特
定できるようになる。
【0033】更に、上記の読み書きで、図4のようなパ
ターンで2組の「読み出しデータバッファ部」4,5の
データ不一致がたびたび検出される場合は、検査部6
は、「アレイディスク1」1の2台目のディスクでバー
ストエラーが多発していると考えて、このディスク装置
は不良であると判断し、読み出しデータとしては、「ア
レイディスク1」1からの読み出しデータが収納されて
いる「読み出しデータバッファ部1」4を無視し、「読
み出しデータバッファ部2」5を出力するように指示す
る。これにより、バーストエラーの影響は受けずに済
む。また、ディスク装置不良の判断にもとづき、そのデ
ィスク装置を予防交換することも考えられる。
【0034】さて、上記の実施例では、2組の「アレイ
ディスク」1,2にデータを書き込むタイミングについ
ては一切考慮していない。2組の「アレイディスク」
1,2のディスク装置に同時に同じデータが書き込まれ
ている最中に、電源の瞬断等が生じて書き込み動作が中
断すると2組の「アレイディスク」1,2の同じデータ
の記録箇所が論理的に破壊されてしまい、有意なデータ
を読み出すことができなくなってしまう。
【0035】そこで、第2の実施例によるデータ入出力
方式として「書き込みデータバッファ部」3の内容を、
まず「アレイディスク1」1に書き込み、この書き込み
が終了した後に「アレイディスク2」2に書き込むよう
にし、「アレイディスク1」1、「アレイディスク2」
2各々のデータ書き込み開始時と終了時に本発明の「改
良型ミラードアレイディスク」のいずれかの場所に、
「アレイディスク」1,2が書き込み状態にあるかどう
かを示すフラグを(電源が断になってもその状態が保持
されるような形で)記録するようにする。このようにし
ておけば、一方の「アレイディスク」への書き込み中に
電源の瞬断がおきても、もう一方の「アレイディスク」
は書き込み中でないため論理的に有意なデータが残るよ
うになる。復電後、前出のフラグの状態を調べることに
より、2組の「アレイディスク」のうち、どちらの方が
電源断によって破壊されなかったかを知ることができ、
論理的に有意なデータが残った「アレイディスク」を選
択できる。
【0036】上記の実施例で、書き込み時の電源瞬断等
による書き込み中断に対する読み出しデータの信頼性は
改善されるが、2組の「アレイディスク」1,2に順次
データを書き込むため「単純型ミラードアレイディス
ク」に比べ書き込みに必要な時間が長くなるという欠点
が生じる。
【0037】そこで図5の本発明の第3の実施例に示す
ように「書き込みデータバッファ部」3を3組もち、表
1に示すような手順で「書き込みデータバッファ部」3
−1,3−2,3−3を切り換えて使用するようにし、
「書き込みデータバッファ部」3×2枚分以上のデータ
を連続して書き込む場合には、短い時間でデータの書き
込みができるようになる。このとき、それぞれの「アレ
イディスク」1,2への書き込み開始時と終了時には、
「アレイディスク」1,2が書き込み状態にあるかない
かを示すフラグと各ディスク装置への書き込み位置を示
す情報を(電源が断になってもその状態が保持されるよ
うな形で)「改良型ミラードアレイディスク」内のいず
れかの箇所に記録するようにしておく。このようにすれ
ば、2組の「アレイディスク」1,2に同時に異なるデ
ータが書き込まれるようになるので、電源の瞬断があっ
たときには、復電後、フラグの状態と書き込み位置を示
す情報を調べれば、2組の「アレイディスク」1,2の
うちから論理的に有意なデータを引き出すことができ
る。
【0038】
【表1】 次に本発明の第4の実施例として、図5の実施例では、
書き込みデータと読み出しデータそれぞれに専用のバッ
ファを有しているが、通常、「アレイディスク」1,2
を構成するディスク装置はデータの書き込みと読み出し
を同時に行うことはできないため「書き込みデータバッ
ファ部」と「読み出しデータバッファ部」が同時に使用
されることはない。そこで図6のように両方のバッファ
を共通にした「書き込み/読み出しデータ共通バッファ
部」8,9,10を考えると構成要素を減らすことがで
きる。「書き込み/読み出しデータ共通バッファ部」
8,9,10は、データの書き込み時には図5に示す実
施例3の「書き込みデータバッファ部」3−1,3−
2,3−3として機能して、データの読み出し時には実
施例3の「読み出しデータ共通バッファ部」4,5とし
て機能する。なお、データの読み出し時には、「書き込
み/読み出しデータ共通バッファ部」8,9,10のう
ちの1つは利用されない。
【0039】 図6の実施例では、2組の「アレイディ
スク」1,2に同時に異なるデータを書き込むことがで
きるようになり、連続したデータの書き込み時には書き
込み時間を短縮できるようになった。しかしながら、3
組の「書き込み/読み出しデータ共通バッファ部」8,
9,10を切り換えて使用するため、「制御部」7によ
る制御が煩雑となる。そこで図7に示すような本発明の
第5の実施例のようにカスケード接続された「書き込み
データバッファ部」3−1,3−2を2組持ち、表2に
示すような手順でデータの書き込みを行えば、少ない構
成要素で図5と同じ効果をもつことができる。なお、こ
の実施例でも書き込み時の電源瞬断等に対処するため、
「アレイディスク」1,2への書き込み開始時と終了時
には、「アレイディスク」1,2が書き込み状態にある
かないかを示すフラグと各ディスク装置への書き込み位
置を示す情報を記録するようにしておく。
【0040】
【表2】 図7の実施例においても、図6の実施例のときと同じよ
うに本発明の第6の実施例として「書き込みデータバッ
ファ部」と「読み出しデータバッファ部」を共通にし、
「書き込み/読み出しデータ共通バッファ部」8,9と
した実施例を考えることができる。これを図8に示す。
「書き込み/読み出しデータ共通バッファ部」8,9
は、データの書き込み時には図7に示す実施例5の「書
き込みデータバッファ部」3−1,3−2として動作し
て、データの読み出し時には実施例5の「読み出しデー
タ共通バッファ部」4,5として動作する。
【0041】以上の図5〜図8の実施例では、「書き込
みデータバッファ部」3×2枚分以上の容量のデータを
連続して書き込む時には、書き込み時間を短縮すること
ができるが、「書き込みデータバッファ部」3×1枚分
しか書き込みデータがないときには、書き込み時間の短
縮は行えない。
【0042】そこで、図1の実施例と同じ構成におい
て、図9の本発明の第7実施例に示すように「書き込み
データバッファ部」3から「アレイディスク1」1、
「アレイディスク2」2にデータを渡す順番を図9のよ
うに工夫すると、2組の「アレイディスク」1,2に対
して同時に異なるデータを書き込めるようになる。この
場合、1組の「書き込みデータバッファ部」3から同時
にデータを読み出しているので、「書き込みデータバッ
ファ部」3×1枚分しか書き込みデータがないときで
も、書き込み時間の短縮が図れる。ただし、この実施例
においては、各ディスク装置への書き込み順序が乱雑と
なるので、書き込み時に発生した電源の瞬断に対する記
録データの信頼性は、図5〜図8の実施例に比べ劣る。
【0043】さて上記の実施例は、1組の「書き込みデ
ータバッファ部」3から2組の「アレイディスク」1,
2に対して同時にデータを送るため、外部から「書き込
みデータバッファ部」3へデータを送るタイミングがシ
ビアになる。
【0044】そこで、図10の第8の実施例のように2
組の「書き込みデータバッファ部」3−1,3−2をも
ち、交互に外部からのデータ入力と「アレイディスク」
1,2へのデータ出力を行うようにし、かつ、図9のよ
うに「アレイディスク」1,2にデータを送るようにす
れば、書き込み時間の短縮を図りながら、データ授受の
タイミングの競合を緩和することができる。
【0045】図10の実施例においても、図6の実施例
のときと同じように本発明の第9実施例として「書き込
みデータバッファ部」3−1,3−2と「読み出しデー
タバッファ部」4,5を共通にし、「書き込み/読み出
しデータ共通バッファ部」8,9とした実施例を考える
ことができる。これを図11に示す。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の「改良型
ミラードアレイディスク」では、2組の「アレイディス
ク」を構成する各ディスク装置にECC等の冗長データ
を書き込む必要がないため、「ミラードディスク」と
「アレイディスク」を単純に組み合わせた「単純型ミラ
ードアレイディスク」に比べ、本来のデータをより多く
格納できるようになる。
【0047】また、「改良型ミラードアレイディスク」
を構成する各ディスク装置にはそれぞれ互いに異なるパ
ターンでデータが記憶されるため、書き込み中に複数の
ディスク装置でバーストエラーが発生しても失われるデ
ータは従来の「単純型ミラードアレイディスク」に比べ
少なくなる。
【0048】さらに、本発明の「改良型ミラードアレイ
ディスク」のうち一部は、2組の「アレイディスク」に
同時に同じデータを書き込むことがないよう工夫してい
るので、電源の瞬断時で書き込み動作が中断しても、ど
ちらかの「アレイディスク」には論理的に有意なデータ
が残り、読み出しデータの信頼性が向上するなどの効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による改良型ミラードアレイ
ディスクの基本的な構成図である。
【図2】図1に示す書き込みデータバッファの記憶内容
を示す図である。
【図3】図1に示すアレイディスクの読出しデータ不一
致の例を示す図である。
【図4】図1に示すアレイディスクの読出しデータのバ
ーストエラー説明図である。
【図5】本発明の第3実施例による改良型ミラードアレ
イディスクの構成図である。
【図6】本発明の第4実施例による改良型ミラードアレ
イディスクの構成図である。
【図7】本発明の第5実施例による改良型ミラードアレ
イディスクの構成図である。
【図8】本発明の第6実施例による改良型ミラードアレ
イディスクの構成図である。
【図9】本発明の第7実施例による改良型ミラードアレ
イディスクのデータ入出力方式におけるデータ授受順序
の説明図である。
【図10】本発明の第8実施例による改良型ミラードア
レイディスクの構成図である。
【図11】本発明の第9実施例による改良型ミラードア
レイディスクの構成図である。
【図12】従来のアレイディスクの構成図である。
【図13】従来の単純型ミラードアレイディスクの構成
図である。
【符号の説明】
1 アレイディスク1 2 アレイディスク2 3 書き込みデータバッファ部 3−1 書き込みデータバッファ部1 3−2 書き込みデータバッファ部2 3−3 書き込みデータバッファ部3 4 読み出しデータバッファ部1 5 読み出しデータバッファ部2 6 検査部 7 制御部 8 書き込み/読み出しデータ共通バッファ部1 9 書き込み/読み出しデータ共通バッファ部2 10 書き込み/読み出しデータ共通バッファ部3

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にn×nの記憶要素をもち最右列と
    最下の記憶要素に他の記憶要素に収納されるデータの
    パリティを格納する書き込みデータバッファ部と、複数
    のディスク装置を備え且つ書き込みデータバッファに格
    納された前記最右列のパリティを形成した単位を各ディ
    スク装置に記憶する第1のアレイディスクと、複数のデ
    ィスク装置を備え且つ前記書き込みデータバッファに格
    納された前記最下行のパリティを形成した単位を各ディ
    スク装置に記憶する第2のアレイディスクと、書き込み
    データバッファ部と内部に同じ記憶要素をもち、前記
    1及び第2のアレイディスクから読み出される読出しデ
    ータをアレイディスク毎に別々に一時収納する2組の読
    出しデータバッファ部と、該2組の読出しデータバッフ
    ァ部に収納されたデータのデータ要素毎の比較結果およ
    び前記パリティの検査結果の組み合わせから読み出しデ
    ータの正当性検査を行い、データ書き込み後のデータ破
    壊が起きた前記アレイディスク内のディスク装置が1台
    までである限り特定することができる検査部と、前記各
    部を制御する制御部を備えたことを特徴とする改良型ミ
    ラードアレイディスク。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の改良型ミラードアレイ
    ディスクを用いて、前記2組のアレイディスクに対する
    書き込みタイミングを同時ではなく順次行うことによ
    り、データの書き込み中に電源の瞬断等が生じて書き込
    み動作が中断しても、前記2組のアレイディスクのどち
    らが書き込み状態にあったかを示すフラグを記録してお
    くことにより、復電後に前記フラグを参照して論理的に
    有意なデータが残った方のアレイディスクを選択できる
    ことを特徴とする改良型ミラードアレイディスクのデー
    タ入出力方式。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の改良型ミラードアレイ
    ディスクのデータ入出力方式において、前記書き込みデ
    ータバッファ部を3組備え、該3組の書き込みデータバ
    ッファ部が第1サイクルから第3サイクルまでの動作を
    1サイクルずつずらしながら動作し、第1サイクルにお
    いては新しいデータが書き込みデータバッファ部に書き
    込まれ、第2サイクルにおいては書き込まれたデータが
    前記第1のアレイディスクに書き込まれ、第3サイクル
    においては前記書き込まれたデータが前記第2のアレイ
    ディスクに書き込まれるように前記制御部は前記 3組の
    書き込みデータバッファ部を制御することを特徴とする
    改良型ミラードアレイディスク。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の改良型ミラードアレイ
    ディスクにおいて、前記3組の書き込みデータバッファ
    部と前記2組のデータバッファ部の代わりに、3組の書
    き込み/読み出しデータバッファ部を備え、データ書き
    込み時には前記3組の書き込み/読み出しデータバッフ
    ァ部の全てが前記3組の書き込みデータバッファ部とし
    て機能し、データ読み出し時には前記3組の書き込み/
    読み出しデータバッファ部のうちの2組が前記2組のデ
    ータバッファ部として機能することを特徴とする改良型
    ミラードアレイディスク。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の改良型ミラードアレイ
    ディスクにおいて、前記書き込みデータバッファ部を2
    組備え、該2組の書き込みデータバッファの各々は、前
    記第1のアレイディスクと前記第2のアレイディスクに
    接続され、前記2組の書き込みデータバッファは、一方
    の書き込みデータバッファから対応するアレイディスク
    にデータを書き込むデータが他方の書き込みデータバッ
    ファに書き込まれるようにカスケード接続されている
    とを特徴とする改良型ミラードアレイディスク。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の改良型ミラードアレイ
    ディスクにおいて、前記2組の書き込みデータバッファ
    部と前記2組のデータバッファ部の代わりに、2組の書
    き込み/読み出しデータバッファ部を備え、データ書き
    込み時には前記2組の書き込み/読み出しデータバッフ
    ァ部の全てが前記2組の書き込みデータバッファ部とし
    て機能し、データ読み出し時には前記2組の書き込み/
    読み出しデータバッファ部のうちの全てが前記2組のデ
    ータバッファ部として機能することを特徴とする改良型
    ミラードアレイディスク。
  7. 【請求項7】 内部にn×nの記憶要素をもち最右列と
    最下行の記憶要素に他の記憶要素に収納されるデータの
    パリティを格納する書き込みデータバッファ部と、複数
    のディスク装置を備え所定の単位を各ディスク装置に記
    憶する第1のアレイディスクと、複数のディスク装置を
    備え且つ前記所定の単位を前記第1のアレイディスクと
    異なった時刻に各ディスク装置に記憶する第2のアレイ
    ディスクと、書き込みデータバッファ部と内部に同じ記
    憶要素をもち、前記第1 及び第2のアレイディスクから
    読み出される読出しデータをアレイディスク毎に別々に
    一時収納する2組の読出しデータバッファ部と、該2組
    の読出しデータバッファ部に収納されたデータのデータ
    要素毎の比較結果および前記パリティの検査結果の組み
    合わせから読み出しデータの正当性検査を行い、データ
    書き込み後のデータ破壊が起きた前記アレイディスク内
    のディスク装置が1台までである限り特定することがで
    きる検査部と、前記各部を制御する制御部を備えたこと
    を特徴とする改良型ミラードアレイディスク。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の改良型ミラードアレイ
    ディスクのデータ入出力方式において、前記書き込みデ
    ータバッファ部が2組備わり、該2組のデータバッファ
    部の一方にデータを書き込んでいる時に他方からデータ
    を読み出し読み出されたデータを前記第1と第2のアレ
    イディスクに書き込むことを特徴とする改良型ミラード
    アレイディスク。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の改良型ミラードアレイ
    ディスクにおいて、前記2組の書き込みデータバッファ
    部と前記2組のデータバッファ部の代わりに、2組の書
    き込み/読み出しデータバッファ部を備え、データ書き
    込み時には前記2組の書き込み/読み出しデータバッフ
    ァ部の全てが前記2組の書き込みデータバッファ部とし
    て機能し、データ読み出し時には前記2組の書き込み/
    読み出しデータバッファ部のうちの全てが前記2組のデ
    ータバッファ部として機能することを特徴とする改良型
    ミラードアレイディスク。
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