JP3018367U - 廃棄物破砕処理車 - Google Patents

廃棄物破砕処理車

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JP3018367U
JP3018367U JP1995005833U JP583395U JP3018367U JP 3018367 U JP3018367 U JP 3018367U JP 1995005833 U JP1995005833 U JP 1995005833U JP 583395 U JP583395 U JP 583395U JP 3018367 U JP3018367 U JP 3018367U
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和雄 平川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブロウ機能を持たせて破砕片を空気搬送で
き、次段の回収手段における回収を容易にすると共に、
破砕片の逆流や詰まりを起こさない、作業性に優れた破
砕装置を搭載した、コンパクトな車体で廃棄物発生現場
での破砕処理を可能とする、廃棄物破砕処理車を提供す
る。 【構成】 廃棄物破砕処理車1は、トラック19の荷室
20に廃棄物の破砕を行なう破砕装置2と、破砕された
破砕片を回収する集塵装置15、破砕装置2を駆動する
電動機などに電力を供給する発電機18他を搭載してい
る。破砕装置2のケーシング3側面には、廃棄物を投入
する投入口11が設けられ、反対側の排出口にはダクト
14を介して集塵装置15を接続する。集塵装置15の
下には内側にセットした袋の中に破砕片を受け止めて回
収する袋詰装置16を設けている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は会社、病院等で使用したそのまま廃棄できない紙、木片、ガラス片、 プラスチック類、缶、コンクリート片、電気部品等の廃棄物を細かく破砕し、破 砕した破砕片をコンパクトにまとめて、そのまま排出または収納・運搬が可能な 廃棄物破砕処理車に関する。
【0002】
【従来の技術】
会社や病院、研究所、工場等で発生する破砕処理を要する特別な廃棄物は、そ のまま処理場まで運ばれ、まとめて破砕処分されることが多かったが、廃棄物の 発生地まで出向いて廃棄物を破砕する破砕処理車もあった。従来、こうした車に 搭載される破砕装置として、ケーシング内に設けた回転軸に取付けたリンクチェ ーン、ローラチェーン等の打撃により廃棄物を破砕する方式の装置が知られてい たが、こういった装置では、破砕後の破砕片の排出口下方に、落下してくる破砕 片を直接受ける回収手段を設けた場合、装置を車に搭載するレイアウトに制約が 大きく、車を大型のものにしなければならなかった。一方、回収手段を排出口下 に設けない場合、破砕後の破砕片を吸引して回収する吸引機が別途必要であった 。レイアウト上は自由度が増し、装置をよりコンパクトに配置できるが、吸引機 は空気と同時に破砕片も吸引するため、ブロワ部が摩耗・破損しやすく長期の運 転ができず、保守コストもかかっていた。破砕装置の破砕能力に関しても、回転 軸の回転数を上げれば単純に処理能力は向上するが、ケーシング内でリンクチェ ーンまたはローラチェーン等の回転で生じる空気流の増大に対し、吸引力が相対 的に弱くなることに加え元々排出口が詰まりやすいことなどから、発生した破砕 片が投入口等から逆流して噴出してくる。そのため回転数を抑えなければならず 、結果として破砕能力が小さく、実際の作業には、一定の処理能力を確保できる 大型の破砕装置を大型車に載せたものを使う必要があり、コストの面で問題があ った。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決しようとする課題は、上記した問題点を解決し、ブロワ機能を持 たせて破砕片を空気搬送でき、次段の回収手段における回収を容易にすると共に 、破砕片の逆流や詰まりを起こさない、作業性に優れた破砕装置を搭載した、コ ンパクトな車体で廃棄物発生現場での破砕処理を可能とする、廃棄物破砕処理車 を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本考案の構成は、 1) 廃棄物の投入口および破砕後の破砕片の排出口をそれぞれ両端に配置した 円筒形状のケーシング内部に紙・木などの廃棄物を細かく破砕する破砕手段を設 けると共に、該破砕手段と隣り合う部分にケーシングの円筒中心を軸中心とする 回転軸を設け、複数の羽根板を回動軸に揺動自在に取付け、ケーシング内部を破 砕手段のある破砕室と羽根板のあるブロワ室とに分ける仕切体を回転軸に取付け 、仕切体外周とケーシング内面の間に所定の隙間を設けて破砕室からブロワ室へ の破砕片の通路とした破砕装置を車体に搭載したことを特徴とする廃棄物破砕処 理車 2) 前記破砕装置から排出された破砕片を収集する集塵装置を設けると共に、 収集した破砕片を袋に詰めてまとめて取出せるようにする袋詰装置を設けた、前 記1)に記載の廃棄物破砕処理車 3) 前記破砕装置から排出された破砕片を収集する集塵装置を設けると共に、 収集した破砕片を圧縮し小さく固めてまとめて取出せるようにするコンパクタを 設けた、前記1)に記載の廃棄物破砕処理車 4) 前記破砕装置の破砕手段が仕切体取付部から延長した回転軸にリンクチェ ーンを複数本放射状かつ軸方向に並列に取付けた構成である前記1)に記載の廃 棄物破砕処理車 5) 前記破砕装置の破砕手段が仕切体取付部から延長した回転軸にリンクチェ ーンを複数本放射状かつ軸方向に並列に取付けた構成である前記2)に記載の廃 棄物破砕処理車 6) 前記破砕装置の破砕手段が仕切体取付部から延長した回転軸にリンクチェ ーンを複数本放射状かつ軸方向に並列に取付けた構成である前記3)に記載の廃 棄物破砕処理車 7) 前記破砕装置の羽根板と回転軸にそれぞれ取付けたU字形金具を互いにリ ンクして連結し、羽根板を回転軸に揺動自在に取付けた、前記1)または4)に 記載の廃棄物破砕処理車 8) 前記破砕装置の羽根板と回転軸にそれぞれ取付けたU字形金具を互いにリ ンクして連結し、羽根板を回転軸に揺動自在に取付けた、前記2)または5)に 記載の廃棄物破砕処理車 9) 前記破砕装置の羽根板と回転軸にそれぞれ取付けたU字形金具を互いにリ ンクして連結し、羽根板を回転軸に揺動自在に取付けた、前記3)または6)に 記載の廃棄物破砕処理車 10) 前記破砕装置の仕切体として、ケーシング内面より径の小さい円盤を用 いた前記1),4),7)いずれか記載の廃棄物破砕処理車 11) 前記破砕装置の仕切体として、ケーシング内面より径の小さい円盤を用 いた前記2),5),8)いずれか記載の廃棄物破砕処理車 12) 前記破砕装置の仕切体として、ケーシング内面より径の小さい円盤を用 いた前記3),6),9)いずれか記載の廃棄物破砕処理車 13) 前記破砕装置の円盤の回転軸取付部周辺に空気孔を数個設けると共に、 円盤外周に複数の切欠きを設けた前記10)に記載の廃棄物破砕処理車 14) 前記破砕装置の円盤の回転軸取付部周辺に空気孔を数個設けると共に、 円盤外周に複数の切欠きを設けた前記11)に記載の廃棄物破砕処理車 15) 前記破砕装置の円盤の回転軸取付部周辺に空気孔を数個設けると共に、 円盤外周に複数の切欠きを設けた前記12)に記載の廃棄物破砕処理車 にある。
【0005】 本考案の破砕装置搭載車の車本体にはトラックの他、公知のゴミ収集車などの 車が主に用いられる。これに搭載した破砕装置の駆動方法には、車のエンジンで 直接破砕装置を駆動する方法や、油圧ポンプおよび油圧モータを介して駆動する 方法、破砕装置専用のエンジンで駆動する方法、そして、車に発電機を載せ、こ れでモータを動かして破砕装置を駆動させる方法などがある。 本考案の破砕装置の仕切体としては、円盤の他にリンクチェーンまたはローラ チェーンを複数本、回転軸の同一円周上にケーシング内面と所定間隔空く長さで 取付けて、回転時に破砕室とブロワ室を仕切り、所定の大きさ以上の破砕片をブ ロワ室へ通さない効果を持たせたものでもよい。 また、本考案の破砕装置の羽根板を回転軸に揺動自在に取付ける方法は、上記 した金具のリンクによるもの、ワイヤを介して取付ける方法および、羽根板と回 転軸にそれぞれあけた穴へピンを通して連結する方法等のいずれも用いることが できる。
【0006】
【作用】
本考案の廃棄物破砕処理車では、まず、廃棄物の発生場所や集積場に移動し、 廃棄物を投入可能な状態にすると共に、破砕後の破砕片の回収手段をセットして から、車体上の破砕装置ケーシング内の回転軸を回転させると共に、破砕手段を 作動させた状態で紙・木片等の廃棄物を投入口からケーシング内に投入すれば、 破砕手段により破砕される。一方、回転軸に取付けられた羽根板の回転によって 排出口から空気が排出され、ブロワ室内に負圧が発生する。負圧によって破砕室 内の破砕片が仕切体の方へ移動し、仕切体外周とケーシング内面の隙間より小さ い破砕片はこの隙間を通過してブロワ室へ流入する。隙間より大きい破砕片はこ こを通過できず破砕室にとどまり、さらに破砕される。ブロワ室に流入した破砕 片は羽根板により空気と共に排出口から送り出され、破砕装置と接続されている 車体上あるいは車外の回収手段に達し、ここで空気と分離され回収される。回収 した破砕片はそのまままとめてあるいは素材別に分類する等したのち処分する。 破砕片はブロワ室内で羽根板に激しく衝突するが、羽根板が回転軸に対して揺動 して衝撃を吸収することができ、羽根板自体の破損のおそれは極めて小さい。ま た、羽根板の回転による空気の排出に伴い破砕室内にも負圧が発生して、破砕片 の投入口からの噴出を強力に防ぐ。このため、回転軸の回転数を上げても噴出が 起こりにくく、破砕作業速度を可能な限り高めることができる。
【0007】 集塵装置および袋詰装置を設けた構成では、破砕装置で廃棄物が破砕されると 、破砕片が空気と共に排出口から送り出されて集塵装置に入る。破砕片は集塵装 置内で空気と分離され、袋詰装置へ移動する。袋詰装置にあらかじめセットした 袋に破砕片がたまっていき、十分な量に達したら、破砕装置を停止し、袋詰装置 から袋を取出すと共に新しい袋と交換する。破砕片は袋ごと保管あるいは他所へ 運搬して、最終的には処分する。
【0008】 集塵装置およびコンパクタを設けた構成では、破砕装置で廃棄物が破砕される と、破砕片が空気と共に排出口から送り出されて集塵装置に入る。破砕片は集塵 装置内で空気と分離され、コンパクタへ移動する。コンパクタに破砕片が所定量 たまったら、破砕装置を停止し、コンパクタによる圧縮動作を行なってばらばら だった破砕片を小さく一つにまとめた状態にプレスする。圧縮が終わって、一つ になった破砕片の固まりを取出せば、再び破砕装置による破砕処理が行える。破 砕片の固まりはそのまま保管あるいは他所へ運搬して、最終的には処分する。
【0009】 破砕装置の破砕手段として、回転軸にリンクチェーンを複数本放射状かつ並列 に取付けた構成では、回転軸を回転させると、リンクチェーンは遠心力により回 転軸から半径方向に伸びた状態で回転する。この状態で被破砕物を投入すると、 被破砕物は破砕室内でリンクチェーンに繰返し激しく打撃されて小さな破砕片に 破壊される。被破砕物がケーシング内面に接触すると、破砕がより効果的になさ れる。大きな被破砕物が投入されて、リンクチェーンに大きな力が作用しても、 リンクチェーンが自由に形状を変えられるため破損しにくく耐久性に優れる。
【0010】 破砕装置の仕切体として円盤を用いた構成では、破砕片が仕切板とケーシング 内面との隙間を通過できる大きさに破砕されるまでは、円盤によってブロワ室へ の移動を確実に阻止されるため、破砕片の選別が確実に行える。
【0011】 破砕装置の円盤に空気孔と切欠きを設けた構成では、羽根板で発生するケーシ ング内空気流をスムーズにし、円盤外周とケーシング内面に破砕片が何らかの理 由で詰まった時でも、空気通路を確保して空気流の循環を保てる。
【0012】
【実施例】
本考案の実施例1,2について図面に基づいて説明する。 実施例1は、破砕手段としてリンクチェーンを用い、空気抜き孔及び切欠きを 設けた円盤を仕切体として使用する破砕装置および発電機、集塵装置、袋詰装置 をトラックの荷室に搭載した例である。実施例2は、実施例1の袋詰装置をコン パクタと置き換えた例である。 図1は実施例1を示す側面図、図2は実施例1を示す平面図、図3は実施例1 の破砕装置を示す正面図、図4は図1のA−A断面図、図5は図3のB−B断面 図、図6は図3のC−C断面図、図7は図1のD−D断面図、図8は実施例2を 示す側面図、図9は図8のE−E断面図である。
【0013】 実施例1の廃棄物破砕処理車1は、トラック19の荷室20に廃棄物22の破 砕を行なう破砕装置2と、破砕された破砕片23を回収する集塵装置15、破砕 装置2を駆動する電動機13などに電力を供給する発電機18等を搭載している 。破砕装置2は、円筒を横にした形状のケーシング3内部に、円筒中心軸を回転 中心とする回転軸4を設けている。回転軸4には破砕手段として複数のリンクチ ェーン5を放射状かつ軸方向に並列に取付けると共に、少し離して羽根板6を回 転軸4に接続部材6aを介して取付けている。この接続部材6aは、適度な大き さのリンクチェーンからリンク部分を一組抜き取り、U字形部分がリンクした状 態でそれぞれの端を回転軸4と羽根板6に取付けて構成されたものである。また 、リンクチェーン5と羽根板6の間には、ケーシング3内径より小さい円盤8を 回転軸4に取付け、ケーシング3内を破砕室3aとブロワ室3bに仕切っている 。さらに、破砕室3a内部を二つに仕切る、上記円盤8より径の小さい円盤7を 回転軸4に取付けている。これら円盤7,8には空気孔9と切欠き10を設けて いる。破砕室3a側のケーシング3側面には、廃棄物22を投入する投入口11 が設けられており、これと反対側のブロワ室3b側には破砕片20を排出する排 出口12を取付けている。この排出口12にはダクト14を介して公知のフィル ター15aを備えた集塵装置15を接続している。集塵装置15の下には、収集 した破砕片23を内側にセットした袋16bの中に受け止めて回収する袋詰装置 16を設けている。破砕装置2の回転軸4はケーシング3上部において発電機1 8の発生電力で回転する電動機13とベルト4aで連結され、駆動される。
【0014】 実施例1の廃棄物破砕処理車1は、直接廃棄物22の発生場所や集積場へ出向 いてその場で作業が行える。最初に荷室20のドア21を開け、廃棄物22を破 砕装置2にすぐ投入できるようにして、発電機18を作動させる。電力が正常に 供給されていることを確認してから電動機13を動かし、回転軸4を3000〜 3600rpmで回転させる。これによりリンクチェーン5、円盤7,8及び羽根 板6が回転し、特に羽根板6の回転によって排出口12から空気が排出され、ケ ーシング3内が負圧になると共に、破砕室3aから円盤7,8外周とケーシング 3内面の隙間を通ってブロワ室3bへ達する空気流が発生する。廃棄物22を投 入口11からケーシング3内へ入れると、回転しているリンクチェーン5によっ て廃棄物22は繰返し打撃されて破砕される。発生した破砕片23は空気流に乗 り、円盤7外周とケーシング内面の隙間を通る大きさまで破砕されたものはこの 隙間を通って破砕室3a内を移動する。破砕片20は円盤7,8に囲まれた部分 でさらに小さく破砕され、仕切体をなす円盤8とケーシング3内面の隙間を通る 大きさまで破砕されたものはこの隙間を通ってブロワ室3bへ流入し、空気と共 に排出口12より排出される。羽根板6の回転によって高められた送出圧力によ って、排出された破砕片23はダクト14内を圧送されて、集塵装置15に達す る。集塵装置15内のフィルター15aにおいて破砕片23は空気と分離され、 下方の袋詰装置6内へ落下する。空気は集塵装置15上部の排気口15bから外 部に流出していく。袋詰装置16にセットされた袋16b内に破砕片23がたま って所定量に達したら、破砕装置2の電動機13を止めて破砕処理を中断し、袋 詰装置16下部に気密に取付けたダストボックス16aを取外して引き出し、中 から袋16bごと破砕片23を取出す。取出した後は新しい袋16bをセットし てから再びダストボックス16aを取付けて処理作業が再開できるようにしてお く。取出した袋16bは密封して保管するか他へ運搬した後、中の破砕片23が 一様な材質の場合はそのまま、破砕片23が性質の大きく異なる複数の材質の混 合状態である場合は分別工程を経て、最終的に焼却、埋立て等により処分する。
【0015】 実施例2の廃棄物破砕処理車1は、実施例1で用いた集塵装置15下の袋詰装 置16を、ためこんだ破砕片20を圧縮して一つの固まりにするコンパクタ17 に置き換えたもので、これ以上の部分は実施例1と同じである。コンパクタ17 は集塵装置15下に設置され、内部に破砕片23をためておく収納部17aと、 発電機18の発生電力により動作するプレス機構17bを備えている。コンパク タ側面には、破砕片23の固まりを取出すための取出扉17cを取付けている。
【0016】 実施例2の廃棄物処理車1の使用方法は、破砕処理までは実施例1と同じであ る。破砕装置2から排出され、集塵装置15に達した破砕片23は、フィルター 15aにおいて空気と分離され、下方のコンパクタ17の収納部17aに落下す る。破砕片23が収納部17a内にたまって所定量に達したら、破砕装置2を止 めて処理を中断する。そして、プレス機構17bを作動させて破砕片23を圧縮 する。完全に圧縮を終えると、破砕片23はブロック状の一つの固まりとなり、 取扱いが容易になる。破砕片23の固まりを取出扉17cを開けて取出すと、再 び破砕処理作業が行える。取出した破砕片23の固まりを、保管するか他へ運搬 した後、一様な材質から成る場合はそのまま、異なる材質が多く含まれる場合は 、いったん分別工程を経てから、最終的に焼却、埋立て等により処分する。
【0017】 実施例1,2の廃棄物破砕処理車は、発電機で供給した電力で電動機を動かし 、破砕装置を駆動させるので、トラックのエンジン回転と関係なく破砕処理が行 えると共に、電動機を用いることにより破砕時の負荷変動の影響をきわめて小さ くすることができる。
【0018】
【考案の効果】
本考案は、上記した構成を採用することにより、破砕装置のブロワ機能で破砕 片を空気搬送して回収が容易にできると共に、破砕片を逆流させず安全を保った まま破砕速度を速くすることができ、破砕能力を落とさずに小型化可能となり、 搭載する車体もコンパクトにして低コスト化がはかれる。
【0019】 集塵装置と共に袋詰装置またはコンパクタを設けた構成を採用すると、破砕後 の破砕片を回収してまとめてコンパクトに収納でき、保管や運搬、処分がしやす くなると共に、車一台で処理を一貫して行えるので作業場所を選ばず実用性が高 い。
【0020】 破砕装置の破砕手段として、回転軸にリンクチェーンを複数本放射状かつ並列 に取付けた構成を採用すると、破砕時に破損しにくく耐久性に優れ、長期間の運 転が可能になる。
【0021】 破砕装置の仕切体として円盤を用いた構成を採用すると、破砕不十分な大きい 破砕片の排出を確実に防ぎ、破砕片の大きさを均一にするため、羽根板や後工程 に与える悪影響が小さく、排出時の送り出す力も小さくて済む。
【0022】 破砕装置の円盤に空気孔と切欠きを設けた構成を採用すると、破砕片が円盤と ケーシング内面間に万一詰まっても、破砕室からブロワ室への空気流の通路が確 保され、空気搬送能力が途絶えたり、ブロワ室負圧が強くなり過ぎて円盤を変形 ・破損させたりするのを防ぐ。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す側面図である。
【図2】実施例1を示す平面図である。
【図3】実施例1の破砕装置を示す正面図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】図3のB−B断面図である。
【図6】図3のC−C断面図である。
【図7】図1のD−D断面図である。
【図8】実施例2を示す側面図である。
【図9】図8のE−E断面図である。
【符号の説明】
1 廃棄物破砕処理車 2 破砕装置 3 ケーシング 3a 破砕室 3b ブロワ室 4 回転軸 4a ベルト 5 リンクチェーン 6 羽根板 6a 接続部材 7 円盤 8 円盤 9 空気孔 10 切欠き 11 投入口 12 排出口 13 電動機 14 ダクト 15 集塵装置 15a フィルター 15b 排気口 16 袋詰装置 16a ダストボックス 16b 袋 17 コンパクタ 17a 収納部 17b プレス機構 17c 取出扉 18 発電機 19 トラック 20 荷室 21 ドア 22 廃棄物 23 破砕片

Claims (15)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物の投入口および破砕後の破砕片の
    排出口をそれぞれ両端に配置した円筒形状のケーシング
    内部に紙・木などの廃棄物を細かく破砕する破砕手段を
    設けると共に、該破砕手段と隣り合う部分にケーシング
    の円筒中心を軸中心とする回転軸を設け、複数の羽根板
    を回動軸に揺動自在に取付け、ケーシング内部を破砕手
    段のある破砕室と羽根板のあるブロワ室とに分ける仕切
    体を回転軸に取付け、仕切体外周とケーシング内面の間
    に所定の隙間を設けて破砕室からブロワ室への破砕片の
    通路とした破砕装置を車体に搭載したことを特徴とする
    廃棄物破砕処理車。
  2. 【請求項2】 前記破砕装置から排出された破砕片を収
    集する集塵装置を設けると共に、収集した破砕片を袋に
    詰めてまとめて取出せるようにする袋詰装置を設けた、
    請求項1に記載の廃棄物破砕処理車。
  3. 【請求項3】 前記破砕装置から排出された破砕片を収
    集する集塵装置を設けると共に、収集した破砕片を圧縮
    し小さく固めてまとめて取出せるようにするコンパクタ
    を設けた、請求項1に記載の廃棄物破砕処理車。
  4. 【請求項4】 前記破砕装置の破砕手段が仕切体取付部
    から延長した回転軸にリンクチェーンを複数本放射状か
    つ軸方向に並列に取付けた構成である請求項1に記載の
    廃棄物破砕処理車。
  5. 【請求項5】 前記破砕装置の破砕手段が仕切体取付部
    から延長した回転軸にリンクチェーンを複数本放射状か
    つ軸方向に並列に取付けた構成である請求項2に記載の
    廃棄物破砕処理車。
  6. 【請求項6】 前記破砕装置の破砕手段が仕切体取付部
    から延長した回転軸にリンクチェーンを複数本放射状か
    つ軸方向に並列に取付けた構成である請求項3に記載の
    廃棄物破砕処理車。
  7. 【請求項7】 前記破砕装置の羽根板と回転軸にそれぞ
    れ取付けたU字形金具を互いにリンクして連結し、羽根
    板を回転軸に揺動自在に取付けた、請求項1または4に
    記載の廃棄物破砕処理車。
  8. 【請求項8】 前記破砕装置の羽根板と回転軸にそれぞ
    れ取付けたU字形金具を互いにリンクして連結し、羽根
    板を回転軸に揺動自在に取付けた、請求項2または5に
    記載の廃棄物破砕処理車。
  9. 【請求項9】 前記破砕装置の羽根板と回転軸にそれぞ
    れ取付けたU字形金具を互いにリンクして連結し、羽根
    板を回転軸に揺動自在に取付けた、請求項3または6に
    記載の廃棄物破砕処理車。
  10. 【請求項10】 前記破砕装置の仕切体として、ケーシ
    ング内面より径の小さい円盤を用いた請求項1,4,7
    いずれか記載の廃棄物破砕処理車。
  11. 【請求項11】 前記破砕装置の仕切体として、ケーシ
    ング内面より径の小さい円盤を用いた請求項2,5,8
    いずれか記載の廃棄物破砕処理車。
  12. 【請求項12】 前記破砕装置の仕切体として、ケーシ
    ング内面より径の小さい円盤を用いた請求項3,6,9
    いずれか記載の廃棄物破砕処理車。
  13. 【請求項13】 前記破砕装置の円盤の回転軸取付部周
    辺に空気孔を数個設けると共に、円盤外周に複数の切欠
    きを設けた請求項10に記載の廃棄物破砕処理車。
  14. 【請求項14】 前記破砕装置の円盤の回転軸取付部周
    辺に空気孔を数個設けると共に、円盤外周に複数の切欠
    きを設けた請求項11に記載の廃棄物破砕処理車。
  15. 【請求項15】 前記破砕装置の円盤の回転軸取付部周
    辺に空気孔を数個設けると共に、円盤外周に複数の切欠
    きを設けた請求項12に記載の廃棄物破砕処理車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012106162A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Miike Iron Works Co Ltd 破砕分別装置

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JP2012106162A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Miike Iron Works Co Ltd 破砕分別装置

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