JP2989413B2 - トンネル接合用セグメント及びトンネル接合構造並びにトンネル接続方法 - Google Patents

トンネル接合用セグメント及びトンネル接合構造並びにトンネル接続方法

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JP2989413B2
JP2989413B2 JP5052287A JP5228793A JP2989413B2 JP 2989413 B2 JP2989413 B2 JP 2989413B2 JP 5052287 A JP5052287 A JP 5052287A JP 5228793 A JP5228793 A JP 5228793A JP 2989413 B2 JP2989413 B2 JP 2989413B2
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steel wire
tunnel
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shield
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彰男 志関
幸司 多田
徹 谷口
雅弘 中川
裕次 舘川
誠 請川
雅一 福若
高志 平本
秀幸 小林
修身 橋本
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JFE Steel Corp
Toda Corp
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Toda Corp
Kawasaki Steel Corp
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  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトンネル内をライニング
するためのトンネル接合用セグメント及びトンネル接合
構造並びにトンネル接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、都市部における地下鉄道等の構築
は開削工法にかわってシールド工法が多用されるように
なっている。このようなシールド工法により地下鉄道の
駅部等の大断面を構築する場合はルーフシールド工法、
かんざし桁工法、円形多連シールド工法等の各種の工法
が用いられている。しかし、これらの工法はいずれもト
ンネルの断面が円形であり、それによる種々の問題があ
る。そこで、本願出願人は上記の問題を解決するため
に、特願平4−104039号等の工法を開発した。
【0003】このような工法においてPC構造を採用す
る場合は、図5に示すように、並列状に近接させて構築
した断面矩形のシールドトンネル20間の地山30を掘
削して、その対向するセグメント20aを解体した後、
これらのシールドトンネル20間にわたってPC鋼線4
0を配設し、シールドトンネル20の内面にコンクリー
トを覆工するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の工法に
おいては、PC鋼線の定着部の構造が非常に重要であ
り、かつセグメントも一体構造として緊張することが望
ましいが、現状ではPC鋼線を定着する作業が困難であ
り、またセグメントが一体構造として緊張されていな
い。本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、PC鋼線の定着作業を容易に行え
とともに、セグメントがシールドトンネルの一体構造
として緊張されるトンネル接合用セグメント及びトンネ
ル接合構造並びにトンネル接続方法に関するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、トンネル接合用セグメントが、並列かつ近
接して構築されたシールドトンネルをPC鋼線によって
一体的に接合するためのセグメントであって、セグメン
ト本体の裏面に内側に突出したPC鋼線用定着金具を設
け、該PC鋼線用定着金具の両側に開口部が形成される
とともに、PC鋼線用定着金具の上面には前記PC鋼線
の挿入孔が設けられたことを特徴とする。またトンネル
接合構造が、並列かつ近接して構築された断面矩形のシ
ールドトンネル間の地山の掘削と、これらのシールドト
ンネルに覆工された鋼製セグメントの内側に打設された
コンクリートとにより前記シールドトンネル同士が連通
され、前記コンクリート中に埋設され、かつ一端が両側
のシールドトンネルのセグメントに定着されたPC鋼線
が、シールドトンネル間の中央部における定着体に緊張
定着されことを特徴とする。 トンネル接続方法が、適宜
間隔をもって削孔した立坑間に並列かつ近接した断面矩
形のシールドトンネルを構築する工程と、これらシール
ドトンネルの長辺方向に位置した対向壁のセグメントの
解体と、地山の開放掘削とを行ってシールドトンネル同
士を連通させる工程と、前記両側のシールドトンネルの
セグメントにPC鋼線の一端部を定着する工程と、前記
シールドトンネルの内側にコンクリートを打設してその
中に前記PC鋼線を埋設する工程と、該コンクリートの
硬化後に前記シールドトンネル間の中央部における定着
体に前記PC鋼線の他端部を緊張定着する工程とからな
ることを特徴とする
【0006】
【作用】而して、セグメントの裏面にPC鋼線用定着金
具を設けたことにより、PC鋼線の定着作業を容易に行
うことができると共に、セグメントをシールドトンネル
の一体構造として緊張することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の第1実施例のセグメントの背面
図、図2の(1)及び(2)はPC鋼線用定着金具の拡
大断面図、図4は隣接したシールドトンネル間にPC鋼
線を配設した断面図である。
【0008】本発明のセグメント1は鋼製セグメントで
あり、周面にフランジ1aが突設され、このフランジ1
aにはセグメント同士を接続するためのボルト孔1bを
備えるとともに、背面側に複数のPC鋼線用定着金具2
を備えている。このPC鋼線用定着金具2は両側に開口
部3が形成され、その上面にPC鋼線の挿入孔4を備え
ている。そして、PC鋼線5の定着端部をナット6で止
める場合は、図2の(1)に示すように、PC鋼線5の
端部をPC鋼線用定着金具2の挿入孔4に挿入してネジ
部5aにナット6を螺合することにより定着するものと
する。また、PC鋼線5の定着端部をくさびで止める場
合は、図2の(2)に示すように、PC鋼線用定着金具
2に取り付けたアンカーヘッド7にPC鋼線5の端部を
挿入し、かつくさび7aを嵌合することにより定着する
ものとする。そしてこのような定着作業は全てPC鋼線
用定着金具2の両側の開口部3から行うものとする。
【0009】次に、これらのセグメント1を使用して構
築したシールドトンネル8を接合する場合について説明
する。これは図3に示すような矩形状のシールド掘進機
9で、適宜間隔をもって削孔した立坑間に並列かつ近接
したトンネルを掘削し、そこに鋼製セグメンを覆工して
断面矩形のシールドトンネル8を近接して構築する。
【0010】そして、この左右のシールドトンネル8を
構築したら地山の適宜範囲を地盤改良して止水した後、
長辺方向における対向壁のセグメント1を解体し、これ
らのセグメント1の解体と同時にシールドトンネル8間
に山留鋼板10を掛け渡すことにより、地山の開放掘削
を行う。
【0011】次に、前記地山を掘削してこれら左右のシ
ールドトンネル8が連通したら、セグメント1のPC鋼
線用定着金具2にPC鋼線5の端部を定着すると共に、
シールドトンネル8の内側に内型枠を形成する。この際
シールドトンネル8間の中央部に緊張ジャッキの配置部
8aも形成する。
【0012】そして、この型枠内にコンクリート11を
打設し、該コンクリート11の硬化後にPC鋼線5を前
記配置部8aに配置した緊張ジャッキで緊張して定着体
12に定着することにより、左右のシールドトンネル8
を一体的に接合することができる。
【0013】
【発明の効果】セグメントの裏面にPC鋼線用定着金具
を設けたことにより、PC鋼線の定着作業を容易に行え
ると共に、セグメントをシールドトンネルの一体構造と
して緊張することができる。また、近接したシールドト
ンネルを一体的に接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】セグメントの背面図である。
【図2】(1)及び(2)はPC鋼線用定着金具の拡大
断面図である。
【図3】シールド掘進機の正面図である。
【図4】覆工したシールドトンネルの断面図である。
【図5】従来の接合工法を示すシールドトンネルの断面
図である。
【符号の説明】
1 セグメント 2 PC鋼線用定着金具 3 開口部 4 挿入孔 5 PC鋼線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 徹 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設 株式会社内 (72)発明者 中川 雅弘 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設 株式会社内 (72)発明者 舘川 裕次 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設 株式会社内 (72)発明者 請川 誠 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設 株式会社内 (72)発明者 福若 雅一 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川崎製鉄株式会社 東京本社内 (72)発明者 平本 高志 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川崎製鉄株式会社 東京本社内 (72)発明者 小林 秀幸 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川崎製鉄株式会社 東京本社内 (72)発明者 橋本 修身 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川崎製鉄株式会社 東京本社内 (56)参考文献 特開 平4−1400(JP,A) 特開 平3−212599(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 11/14 E21D 9/06 301 E21D 11/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列かつ近接して構築されたシールドト
    ンネルをPC鋼線によって一体的に接合するためのセグ
    メントであって、セグメント本体の裏面に内側に突出し
    たPC鋼線用定着金具を設け、該PC鋼線用定着金具の
    両側に開口部が形成されるとともに、PC鋼線用定着金
    具の上面には前記PC鋼線の挿入孔が設けられたことを
    特徴とするトンネル接合用セグメント。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記PC鋼線用定着
    金具は、前記PC鋼線の定着部を前記挿入孔に挿入して
    ナットで止めることにより、前記PC鋼線を定着したこ
    とを特徴とするトンネル接合用セグメント。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記PC鋼線用定着
    金具は、前記PC鋼線の定着部を前記挿入孔に挿入して
    くさびで嵌合することにより、前記PC鋼線を定着した
    ことを特徴とするトンネル接合用セグメント。
  4. 【請求項4】 並列かつ近接して構築された断面矩形の
    シールドトンネル間の地山の掘削と、これらのシールド
    トンネルに覆工された鋼製セグメントの内側に打設され
    たコンクリートとにより前記シールドトンネル同士が連
    通され、前記コンクリート中に埋設され、かつ一端が両
    側のシールドトンネルのセグメントに定着されたPC鋼
    線が、シールドトンネル間の中央部における定着体に緊
    張定着されことを特徴とするトンネル接合構造。
  5. 【請求項5】 適宜間隔をもって削孔した立坑間に並列
    かつ近接した断面矩形のシールドトンネルを構築する工
    程と、これらシールドトンネルの長辺方向に位置した対
    向壁のセグメントの解体と、地山の開放掘削とを行って
    シールドトンネル同士を連通させる工程と、前記両側の
    シールドトンネルのセグメントにPC鋼線の一端部を定
    着する工程と、前記シールドトンネルの内側にコンクリ
    ートを打設してその中に前記PC鋼線を埋設する工程
    と、該コンクリートの硬化後に前記シールドトンネル間
    の中央部における定着体に前記PC鋼線の他端部を緊張
    定着する工程とからなることを特徴とする トンネル接続
    方法。
JP5052287A 1993-03-12 1993-03-12 トンネル接合用セグメント及びトンネル接合構造並びにトンネル接続方法 Expired - Lifetime JP2989413B2 (ja)

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