JP2985620B2 - 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の仕口構造 - Google Patents
鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の仕口構造Info
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- JP2985620B2 JP2985620B2 JP5299541A JP29954193A JP2985620B2 JP 2985620 B2 JP2985620 B2 JP 2985620B2 JP 5299541 A JP5299541 A JP 5299541A JP 29954193 A JP29954193 A JP 29954193A JP 2985620 B2 JP2985620 B2 JP 2985620B2
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- column
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】柱が鉄筋コンクリートで、梁が鉄
骨の複合構造（以下柱ＲＣ梁Ｓ構造という）の仕口の構
造に関する。
骨の複合構造（以下柱ＲＣ梁Ｓ構造という）の仕口の構
造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の柱ＲＣ梁Ｓ構造の場合は図５に示
すように、梁になる鉄骨が鉄筋コンクリート柱内を貫通
していた。
すように、梁になる鉄骨が鉄筋コンクリート柱内を貫通
していた。
【０００３】
【発明の解決しようとする課題】梁となる鉄骨が、コン
クリート柱を貫通すると図５に示すように地震時等に梁
に曲げモーメントが生じた場合、鉄骨の埋め込み効果に
よって、接合部表面近くに非常に大きな支圧力Ｆ0 を生
ずる。仕口の設計上この支圧力Ｆ0 を適正に評価するこ
とは困難であると共に、支圧力Ｆ0 に対する耐力と、仕
口の補強法との関係は極めて不明解であるため、現状で
は多くの接合形式や補強法が提案されている。そこで、
本発明では、設計が単純明解で、かつ製作も簡単で複雑
な補強を必要としない仕口の構造を提供する。
クリート柱を貫通すると図５に示すように地震時等に梁
に曲げモーメントが生じた場合、鉄骨の埋め込み効果に
よって、接合部表面近くに非常に大きな支圧力Ｆ0 を生
ずる。仕口の設計上この支圧力Ｆ0 を適正に評価するこ
とは困難であると共に、支圧力Ｆ0 に対する耐力と、仕
口の補強法との関係は極めて不明解であるため、現状で
は多くの接合形式や補強法が提案されている。そこで、
本発明では、設計が単純明解で、かつ製作も簡単で複雑
な補強を必要としない仕口の構造を提供する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】鉄筋コンクリート柱と鉄
骨梁の仕口に於いて、鉄筋コンクリート柱の仕口部に 全
主筋を貫通する孔を穿設した上下２枚のフランジを設
け、該孔に前記鉄筋コンクリート柱の全主筋を貫通さ
せ、前記フランジ部位にエンドプレートを取着した鉄骨
梁を当接接合してなることを特徴とする鉄筋コンクリー
ト柱と鉄骨梁の仕口構造を要旨とする。図１に示すよう
に梁を切断し、梁にエンドプレートを取着する。柱には
上下のフランジを設け、該フランジの外周部に適切なコ
ンクリートのかぶりを有する位置に孔を穿設し、この孔
に柱の全主筋を貫通せしめて柱を構成し、前記上下フラ
ンジ部位にエンドプレートを取着した梁を接合する。梁
は直接接合してもよく、ブラケットを介することも可能
である。
骨梁の仕口に於いて、鉄筋コンクリート柱の仕口部に 全
主筋を貫通する孔を穿設した上下２枚のフランジを設
け、該孔に前記鉄筋コンクリート柱の全主筋を貫通さ
せ、前記フランジ部位にエンドプレートを取着した鉄骨
梁を当接接合してなることを特徴とする鉄筋コンクリー
ト柱と鉄骨梁の仕口構造を要旨とする。図１に示すよう
に梁を切断し、梁にエンドプレートを取着する。柱には
上下のフランジを設け、該フランジの外周部に適切なコ
ンクリートのかぶりを有する位置に孔を穿設し、この孔
に柱の全主筋を貫通せしめて柱を構成し、前記上下フラ
ンジ部位にエンドプレートを取着した梁を接合する。梁
は直接接合してもよく、ブラケットを介することも可能
である。
【０００５】
【作用】図４に示すように、本発明の柱ＲＣ梁Ｓ構造の
仕口部に曲げモーメントが作用した場合、従来のように
柱に梁のウエブ部分が貫通していないので柱端部の支圧
力は極く小さくなる。代わりに柱に埋設されたフランジ
にはＳなる上下反対方向の剪断力が作用し、曲げモーメ
ントは、エンドプレートに生じる支圧反力Ｆで耐えると
共に、フランジの剪断力Ｓには曲げモーメントが作用す
る梁と直交する側のエンドプレートが耐抗する。従って
鉄骨の埋め込み効果による圧壊は生じない。
仕口部に曲げモーメントが作用した場合、従来のように
柱に梁のウエブ部分が貫通していないので柱端部の支圧
力は極く小さくなる。代わりに柱に埋設されたフランジ
にはＳなる上下反対方向の剪断力が作用し、曲げモーメ
ントは、エンドプレートに生じる支圧反力Ｆで耐えると
共に、フランジの剪断力Ｓには曲げモーメントが作用す
る梁と直交する側のエンドプレートが耐抗する。従って
鉄骨の埋め込み効果による圧壊は生じない。
【０００６】
【実施例】図１にプレキャスト柱４と鉄骨梁５の仕口構
造の一例を示す。梁５にはそれぞれエンドプレート１が
取着してあり、柱には上下フランジ２が設けてある。該
フランジ２には柱の主筋を通す孔３が設けてある。梁５
はエンドプレート１に直接接合するか又はブラケットを
介して接合する。図２は現場打ちＲＣ柱の場合を示す図
でフランジに柱コンクリート打設用孔６が設けてある。
又柱の部分を鋼板７で被覆して型枠とすることも出来
る。図３に鋼板で被覆して型枠とした例を示す。
造の一例を示す。梁５にはそれぞれエンドプレート１が
取着してあり、柱には上下フランジ２が設けてある。該
フランジ２には柱の主筋を通す孔３が設けてある。梁５
はエンドプレート１に直接接合するか又はブラケットを
介して接合する。図２は現場打ちＲＣ柱の場合を示す図
でフランジに柱コンクリート打設用孔６が設けてある。
又柱の部分を鋼板７で被覆して型枠とすることも出来
る。図３に鋼板で被覆して型枠とした例を示す。
【０００７】
【発明の効果】本発明の効果は次の通りである。
【０００８】（イ）鉄骨の埋め込み効果がなくなり、柱
端部の支圧反力が小さく設計上考慮する必要が殆どな
く、明解な設計が可能である。
端部の支圧反力が小さく設計上考慮する必要が殆どな
く、明解な設計が可能である。
【０００９】（ロ）接合金物が単純なフランジで構成さ
れ、加工も最小限でよいため接合金物の設計、製作が容
易でコスト低減につながる。
れ、加工も最小限でよいため接合金物の設計、製作が容
易でコスト低減につながる。
【００１０】（ハ）施工も上下フランジに柱主筋を通す
だけで、堅固な仕口が構成されるため施工工数が大幅に
省力できる。必要に応じて接合部周囲を鋼板で覆うこと
により型枠の簡略化も図れる。
だけで、堅固な仕口が構成されるため施工工数が大幅に
省力できる。必要に応じて接合部周囲を鋼板で覆うこと
により型枠の簡略化も図れる。
【図１】 （ａ）プレキャスト柱と鉄骨梁の仕口構造の平面図であ
る。 （ｂ）は（ａ）の側面図である。
る。 （ｂ）は（ａ）の側面図である。
【図２】 （ａ）現場打ちコンクリート柱と鉄骨梁の仕口構造の平
面図である。 （ｂ）は（ａ）の側面図である。
面図である。 （ｂ）は（ａ）の側面図である。
【図３】 （ａ）鋼板によって被覆し型枠とした場合の平面図であ
る。 （ｂ）は（ａ）の側面図である。
る。 （ｂ）は（ａ）の側面図である。
【図４】本発明の作用を示す図である。
【図５】従来の仕口構造の作用を示す図である。
１・・・エンドプレート、２・・・上下のフランジ、３
・・・柱主筋貫通用孔、４・・・柱、５・・・鉄骨梁又
はブラケット、６・・・コンクリート充填用孔、７・・
・鋼板型枠
・・・柱主筋貫通用孔、４・・・柱、５・・・鉄骨梁又
はブラケット、６・・・コンクリート充填用孔、７・・
・鋼板型枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荻原 行正 東京都港区元赤坂１丁目２番７号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 深田 良雄 東京都港区元赤坂１丁目２番７号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 富田 昭夫 東京都港区元赤坂１丁目２番７号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 前田 祥三 東京都港区元赤坂１丁目２番７号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 実開 平６−25403（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E04B 1/16 - 1/22 E04B 1/30
Claims (1)
- 【請求項１】 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の仕口に於
いて、鉄筋コンクリート柱の仕口部に、全主筋を貫通す
る孔を穿設した上下２枚のフランジを設け、該孔に前記
鉄筋コンクリート柱の全主筋を貫通させ、前記フランジ
部位にエンドプレートを取着した鉄骨梁を当接接合して
なることを特徴とする鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の仕
口構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5299541A JP2985620B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の仕口構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5299541A JP2985620B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の仕口構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07150639A JPH07150639A (ja) | 1995-06-13 |
| JP2985620B2 true JP2985620B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=17873952
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5299541A Expired - Fee Related JP2985620B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の仕口構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2985620B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5331294A (en) * | 1976-09-03 | 1978-03-24 | Yoshio Kouda | Device for grinding lens of glass and the like |
| JPH03281844A (ja) * | 1990-03-30 | 1991-12-12 | Taisei Corp | 複合構造の柱梁の仕口工法 |
| JP2917169B2 (ja) * | 1990-07-27 | 1999-07-12 | 大成建設株式会社 | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の仕口構造 |
| JPH05280099A (ja) * | 1992-04-01 | 1993-10-26 | Fujita Corp | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合部の補強構造 |
-
1993
- 1993-11-30 JP JP5299541A patent/JP2985620B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07150639A (ja) | 1995-06-13 |
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Legal Events
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