JP2959993B2 - ホイール式研磨機 - Google Patents

ホイール式研磨機

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JP2959993B2 JP12905895A JP12905895A JP2959993B2 JP 2959993 B2 JP2959993 B2 JP 2959993B2 JP 12905895 A JP12905895 A JP 12905895A JP 12905895 A JP12905895 A JP 12905895A JP 2959993 B2 JP2959993 B2 JP 2959993B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外周を砥面としたホイ
ールをモータにより回転させてワークを研磨するホイー
ル式研磨機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のホイール式研磨機は、ワークを
水平に搬送するコンベアと、このコンベアの上方に配置
されてモータにより回転駆動されるホイールと、を備え
て構成される。かかるホイール式研磨機においては、ワ
ークとして研磨されるものが金属等の硬い材質のもので
あることから砥面の磨耗が比較的早期のうちに進み、こ
れに伴ってホイールの径寸法が小さくなっていく。ホイ
ール径が小さくなったにも拘わらずホイールの回転速度
が一定のままであると、砥面の周速度が遅くなるため、
均等な研磨を継続するためには、ホイールの回転速度を
速める必要がある。また、ホイール径が小さくなると、
ホイールの砥面によるワークへの接触の状態が変化し、
ワークへの研磨状態が均一にならなくなる虞がある。そ
こで、砥面の磨耗量に応じてホイールをワークに接近さ
せる方向に移動させる「切り込み」が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来では、ホイール径
が小さくなったときにその回転速度を速めるための方法
として、作業者がホイール径の減少状況を目視し、その
減少程度に基づいて作業者が適当に判断してホイールの
回転速度を調節するようになっていた。そのため、ホイ
ールの周速度を高い精度で一定に保つことができず、ワ
ークへの研磨を均一に行うことができなくなるという不
具合があった。
【0004】また、ホイール径が小さくなるのに伴って
ホイールの切り込みを行う際には、上記と同様に作業者
がホイール径の減少状況を目視し、その減少程度に基づ
いて適当な寸法だけホイールを移動させるようになって
いた。そのため、ホイールのワークに対する接触状態が
一定にならず、ワークへの研磨を均一に行うことができ
なくなるという不具合があった。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、ホイール径の減少状況に拘わらずホイール
の周速度を一定にすることを目的とし、この他にはホイ
ール径の減少に伴う切り込み動作において適正な切り込
み量を設定することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1の発明は、外周を砥面としたホ
イールをモータにより回転させつつワークに接触させる
ことによりそのワークを研磨するようにしたものにおい
て、前記ホイール駆動用のモータを回転速度調節可能に
駆動する可変速モータ駆動手段と、前記ホイールの径寸
法を検出するホイール径検出手段と、前記ホイール径検
出手段にて検出したホイールの径寸法に対して前記モー
タの回転速度が反比例的に変化するように前記可変速モ
ータ駆動手段を制御する定周速化手段とを備えてなり、
前記ホイール径検出手段は、ワークの研磨個数を計数す
る研磨個数計数手段を備え、この研磨個数計数手段にて
計数されたワークの研磨個数に定数を乗じた値を前記ホ
イールの初期径寸法から減算してホイールの径寸法を検
出する構成とした。
【0007】請求項2の発明は、外周を砥面としたホイ
ールをモータにより回転駆動し、このホイールを加工テ
ーブル上のワークに接触させることによりそのワークを
研磨するようにしたものにおいて、前記ホイールの外周
面と前記加工テーブルとの間のギャップを調節するギャ
ップ調節機構と、前記ホイールの径寸法を検出するホイ
ール径検出手段と、前記ホイール径検出手段にて検出し
たホイールの径寸法に応じて前記ギャップ調節機構を駆
動することにより前記ギャップを調節する定ギャップ化
手段とを備えてなり、前記ホイール径検出手段は、ワー
クの研磨個数を計数する研磨個数計数手段を備え、この
研磨個数計数手段にて計数されたワークの研磨個数に定
数を乗じた値を前記ホイールの初期径寸法から減算して
ホイールの径寸法を検出する構成とした。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、研磨運転中における前記ホイールのワ
ークに対する接離方向への変位経路上に設定した原点か
ら前記変位経路上に設けられる測定基準面までの距離を
検出する基準距離検出手段と、前記ホイールがその軸心
を前記原点に一致させる位置から外周面を前記測定基準
面に当接させる位置までの変位量を検出する変位量検出
手段とを備え、前記基準距離検出手段にて検出された距
離から前記変位量検出手段にて検出された変位量を減じ
た寸法を前記ホイールの半径寸法とすることにより、そ
のホイールの初期径寸法を検出する構成とした。
【0009】
【0010】
【作用】請求項1の発明においては、砥面の磨耗によっ
てホイールの径寸法が小さくなると、そのホイール径の
減少に対応してモータの速度が反比例的に増大し、これ
により、ホイールの周速度が一定に保たれる。ホイール
径の検出に際しては、例えばワークの研磨個数を予め設
定しておき、その設定研磨個数のワークが計数される毎
に、ホイールの初期径寸法からその研磨個数に定数を乗
じた値が順次に減算されてゆき、その各値がホイールの
径寸法として検出される。
【0011】請求項2の発明においては、砥面が磨耗し
てホイール径が小さくなったら、そのホイールの径寸法
に応じてギャップ調節機構が作動し、ホイールの外周面
がワークに対して適正に接触するようになる。ホイール
径の検出に際しては、例えばワークの研磨個数を予め設
定しておき、その設定研磨個数のワークが計数される毎
に、ホイールの初期径寸法からその研磨個数に定数を乗
じた値が順次に減算されてゆき、その各値がホイールの
径寸法として検出される。
【0012】請求項3の発明においては、ホイールの初
期径寸法の検出は、ホイールをその研磨運転中における
変位経路上で移動させることによって行われる。
【0013】
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ホイール径が
変化してもその回転速度が調節されることによってホイ
ール周速度が一定に保たれるから、すべてのワークに対
して均等且つ良好な研磨が行われる。また、ホイールの
径寸法の検出に際して、ホイールを研磨位置から移動さ
せたり研磨機から取り外したりする必要がないから、効
率的であり、しかも、ホイール径寸法は作業者が自らの
手で測定するのではなくてワークの研磨個数に基づいて
演算されるから、省人化を図ることができる。
【0015】請求項2の発明によれば、ホイール径が小
さくなっても、砥面がワークに適正に接触する状態が保
たれるから、良好な研磨を継続して行うことができる。
また、ホイールの径寸法の検出に際して、ホイールを研
磨位置から移動させたり研磨機から取り外したりする必
要がないから、効率的であり、しかも、ホイール径寸法
は作業者が自らの手で測定するのではなくてワークの研
磨個数に基づいて演算されるから、省人化を図ることが
できる。
【0016】請求項3の発明によれば、ホイールの初期
径寸法の検出に際しては、ホイールをその研磨運転中の
変位経路上で移動させるだけでよく、ホイールを研磨機
から取り外す必要がないため、検出作業を容易且つ迅速
に行うことができる。
【0017】
【0018】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1乃
至図20を参照して説明する。図1において、基台1に
は一対のロール3,3の間に無端状のコンベアベルト4
を掛け渡してなるベルトコンベア2が設けられ、このベ
ルトコンベア2は同図の右から左に向かって水平方向に
ワークを搬送するようになっている。
【0019】ベルトコンベア2の搬送方向における始端
側の位置には、図13に示すように、ワークが二枚以上
重なった状態のままで後述する研磨機構による研磨領域
に進入することを防止するための重なり防止手段5が設
けられている。この重なり防止手段5は、ベルトコンベ
ア2の搬送面に沿って支持されたブラケット6に雄ネジ
ピン7が軸線を上下に向けて螺合したものであり、雄ネ
ジピン7を回転させるとその尖った下端の搬送面からの
高さを調節できるようになっている。この雄ネジピン7
の高さをワーク一枚の厚さよりも大きく、且つ、ワーク
二枚分の厚さよりも小さい寸法に設定することで、ワー
クが二枚以上重なった状態での通過を規制する。
【0020】また、この雄ネジピン7を支持しているブ
ラケット6には、雄ネジピン7よりも搬送方向における
終端寄りに位置して近接スイッチ8が設けられている。
この近接スイッチ8は、その下向きの検知面8Aと搬送
面との間にワークの厚さよりも僅かに大きい寸法だけ空
くような高さに設定されている。かかる近接スイッチ8
は、その下を金属製のワークが通過する毎にこれを検知
する。この近接スイッチ8からの検知信号、即ちワーク
の研磨処理数に基づき、後述するようにホイール13の
高さが調整されるようになっている。
【0021】ベルトコンベア2の上方には外側面に操作
盤11を備えたフレーム10が設けられている。尚、以
下の説明において、ベルトコンベア2の搬送方向に向か
う方向(図1における右側)から見た状態を正面とし、
したがって、図1にあらわれている面を左側面というこ
とにする。
【0022】フレーム10には、ワークに研磨を施すた
めの一対の研磨機構12,12が搬送方向に間隔を空け
て一対設けられている。この一対の研磨機構12,12
は搬送方向において対称的な構成になっているため、以
下の説明では図1における左側のものを対象とすること
にし、右側のものについては説明を省略する。
【0023】研磨機構12は、図3に示すように、回転
しつつ外周の砥面をワークに接触させることによりその
ワークを研磨するホイール13と、このホイール13を
ワークの上方において昇降させるためのホイール変位機
構14と、ホイール13の砥面に目詰まりや目潰れがで
きて砥粒の切れ味が鈍ったときに目立てを行うためのド
レッサ15と、このドレッサ15をホイール13の上方
において昇降させるためのドレッサ変位機構16と、を
備えて構成される。
【0024】<ホイール変位機構14>フレーム10に
は、上下方向の延びる蟻溝を有する昇降ガイド17が固
定され(図4を参照)、この昇降ガイド17には板状を
なすホイール側昇降スライダ18が上下動自由に嵌合さ
れている。ホイール側昇降スライダ18の下端部には、
軸線を上下方向に向けた雌ネジ体19が昇降ガイド17
のほぼ真下位置においてホイール側昇降スライダ18と
一体移動可能に取り付けられている(図2及び図3を参
照)。一方、フレーム10に設けた支持板20には、軸
線を上下方向に向けたホイール側雄ネジ棒21が上下移
動不能且つ回転自由に軸受により支持され、このホイー
ル側雄ネジ棒21と前記ホイール側昇降スライダ18に
固定した雌ネジ体19とが螺合されている。ホイール側
雄ネジ棒21が回転するとその回転角度(回転量)に比
例する距離だけ雌ネジ体19と一体にホイール側昇降ス
ライダ18が上昇または下降するようになっている。
尚、昇降ガイド17の下端縁には、雌ネジ体19の上昇
時における干渉を回避するための逃がし凹部22が形成
されている。以上によって、ホイール変位機構14が構
成され、このホイール変位機構14は後述する駆動機構
によって作動するようになっている。
【0025】<ホイール13の水平往復揺動機構>ホイ
ール側昇降スライダ18の昇降ガイド17と反対側の面
には、水平であり、且つ、ベルトコンベア2の搬送方向
に対して直交する方向のガイド23が固定されており、
このガイド23には水平動スライダ24が移動自由に嵌
合されている。この水平動スライダ24には軸線を上下
方向に向けた従動軸25が軸受26,26により回転自
由に支持されている。また、この従動軸25の側方にお
いては、軸線を上下方向に向けた駆動軸27が軸受2
8,28によりホイール側昇降スライダ18に回転可能
に支持され、この駆動軸27にその軸心から中心をずら
せた偏心軸29が一体回転可能に取り付けられている
(図7を参照)。かかる偏心軸29と前記従動軸25と
には、板状をなすアーム30の両端に形成された貫通孔
(図示せず)が相対回転自由に嵌装されている。
【0026】さらに、駆動軸27の上側の軸受28より
も突出した上端には従動プーリ31が一体回転可能に取
り付けられ、また、ホイール側昇降スライダ18に固定
したホイール揺動用モータ32の出力軸33には駆動プ
ーリ34が一体回転可能に取り付けられ、この駆動プー
リ34と前記従動プーリ31との間には無端状のベルト
35が掛け渡されている。
【0027】ホイール揺動用モータ32が駆動すると、
その回転力が駆動プーリ34、ベルト35及び従動プー
リ31を介して駆動軸27と偏心軸29に伝達される。
そして、この偏心軸29が駆動軸27の軸心を中心に偏
心回転するのに伴い、その回転力がアーム30を介して
従動軸25に押し引き力として伝達され、もって、水平
動スライダ24が偏心軸29の偏心寸法だけ往復駆動さ
れるようになっている。
【0028】<ホイール13の回転駆動機構>この水平
動スライダ24には、軸線をこの水平動スライダ24の
移動方向と平行に向けた軸受36が固定され、この軸受
36にはホイール回転軸37がその両端部を突出させた
状態で回転自由に支持されている。この回転軸37の一
方の端部には、ホイール13が一体回転可能に取り付け
られている。かかるホイール13、ベルトコンベア2に
おけるワークの搬送領域の真上に位置している。
【0029】回転軸37のホイール13とは反対側の端
部には従動プーリ38が一体回転可能に取り付けられて
いる。また、この従動プーリ38の真下には、ホイール
側昇降スライダ18の下端部に固定したホイール駆動用
モータ39に取り付けた駆動プーリ40が配されてお
り、従動プーリ38と駆動プーリ40との間には無端状
のベルト41が掛け渡されている。かかるホイール駆動
用モータ39が駆動すると、その回転力が駆動プーリ3
9、ベルト41及び従動プーリ38を介して回転軸37
に伝達され、この回転軸37と一体にホイール13が回
転駆動されるようになっている。
【0030】なお、上記のように、ホイール13は水平
動スライダ24に支持されていてホイール駆動用モータ
39に対して水平方向(ホイール13の軸線方向)に往
復移動するようになっているが、この往復移動量は偏心
軸29の偏心量に相当する比較的小さい寸法であること
からベルト41が傾く量も僅かである。したがって、ホ
イール駆動用モータ39からホイール13への回転力の
伝達において回転速度が変動する等の支障を来す虞はな
い。
【0031】<ドレッサ変位機構16>上記したホイー
ル側昇降スライダ18が嵌合されている昇降ガイド17
には、板状をなすドレッサ側昇降スライダ42がホイー
ル側昇降スライダ18よりも上方において上下動自由に
嵌合されている。ドレッサ側昇降スライダ42の背面に
は、軸線を上下方向即ちホイール13側の雌ネジ体19
と平行に向けた雌ネジ体43が、昇降ガイド17に形成
した上下方向に長い開口44を貫通して昇降ガイド17
の背面側に突出した状態でドレッサ側昇降スライダ42
と一体移動可能に取り付けられている。一方、前記ホイ
ール側雄ネジ棒21を支持している支持板20には、軸
線を上下方向に向けたドレッサ側雄ネジ棒45が上下移
動不能且つ回転自由に軸受により支持され、このドレッ
サ側雄ネジ棒45と前記ドレッサ側昇降スライダ42に
固定した雌ネジ体43とが螺合されている。ドレッサ側
雄ネジ棒45が回転するとその回転角度(回転量)に比
例する距離だけ雌ネジ体43と一体となってドレッサ側
昇降スライダ42が上昇または下降するようになってい
る。以上によって、ドレッサ変位機構16が構成され、
このドレッサ変位機構16は後述する駆動機構62によ
って作動するようになっている。
【0032】<ドレッサ15の駆動機構>図8乃至図1
0に示すように、ドレッサ側昇降スライダ42には水平
方向に細長いブラケット46が固定されている。このブ
ラケット46には、ホイール13の軸線方向と平行な方
向へホイール13の上方に達するまで延びるガイド47
が取り付けられ、このガイド47には水平動スライダ4
8が移動自由に嵌合されている。この水平動スライダ4
8には、軸線をガイド47と平行に向けた雌ネジ体49
がL字形の補助ブラケット50を介すことによりブラケ
ット46の下方に位置した状態で水平動スライダ48と
一体移動可能に取り付けられている。
【0033】一方、ブラケット46の下面には、ボール
ネジからなる軸受51が軸線を雌ネジ体49と一致させ
て取り付けられ、この軸受51には、雄ネジ棒52が軸
線方向の移動不能且つ回転自由に支持され、この雄ネジ
棒52は雌ネジ体49に螺合されている。さらに、雄ネ
ジ棒52には、ドレッサ水平駆動用モータ53の出力軸
(図示せず)が減速機54を介して連結されている。こ
のドレッサ水平駆動用モータ53の駆動によって雄ネジ
棒52が回転されると、雌ネジ体49と一体となって水
平動スライダ48がホイール13の軸線方向に移動する
ようになっている。
【0034】また、ブラケット46には、水平動スライ
ダ48がその移動許容範囲の両端に位置したときにその
図8における右端の接近を検知する2つのセンサ55,
55が取り付けられている。このセンサ55において水
平動スライダ48の検知が行われると、ドレッサ水平駆
動用モータ53の回転方向が切り替わり、もって、水平
動スライダ48が移動許容範囲内を往復移動するように
なっている。この水平動スライダ48の移動許容範囲
は、センサ55の位置によって変わり、本実施例では、
後述するドレッサ15がホイール13の全幅をカバーす
るような範囲で移動するように設定されている。
【0035】この水平動スライダ48の基端部(図8に
おいてドレッサ水平駆動用モータ53に近い側の端部)
にはドレッサ回転駆動用モータ56が固定され、その出
力軸には軸線を上下方向に向けた駆動プーリ57が一体
回転可能に取り付けられている。一方、水平動スライダ
48の先端部には、軸線を上下方向に向けた回転軸(図
示せず)が軸受59を介して回転自由に支持されてい
る。この回転軸の上端には駆動プーリ57と同じ高さの
従動プーリ60が一体回転可能に取り付けられている。
この従動プーリ60と駆動プーリ57との間には無端状
のベルト61が掛け渡されている。
【0036】また、回転軸の軸受59から突出した下端
部にはドレッサ15が一体回転可能に取り付けられ、ド
レッサ15の下端面に取り付けたダイヤモンド等の高硬
度の目立て材がホイール13の砥面に対して上方から接
触可能となっている。そして、前記ドレッサ回転駆動用
モータ56を駆動すると、その回転力が駆動プーリ5
7、ベルト61及び従動プーリ60を介して回転軸に伝
達され、ドレッサ15がその目立て材の下面を水平に保
った状態で回転駆動されるようになっている。このドレ
ッサ15の回転駆動は、上記したホイール13の軸線方
向への移動と同時に、若しくは、これとは独立して行う
ことが可能となっている。
【0037】<駆動機構62>駆動機構62は、前述の
ホイール変位機構14とドレッサ変位機構16とを昇降
駆動するものであって、昇降駆動用モータ(図示せ
ず)、ホイール側伝達機構63、ドレッサ側伝達機構6
4及びクラッチ機構65から構成される。
【0038】まず、ホイール側伝達機構について説明す
る。昇降ガイド17が固定されているブラケット10に
は、ホイール側雄ネジ棒21を支持する軸受66が取り
付けられており、この軸受66にはその下方に突出する
ようにギヤボックス67が一体に形成されている。ギヤ
ボックス67内においては、ホイール側雄ネジ棒21の
下端に固着されたウォームホイール(図示せず)と、ウ
ォーム(図示せず)とが係合されている。
【0039】ウォームには従動軸68が一体回転可能に
固着されている。この従動軸68はギヤボックス67か
ら左側方(図11における左方向)に突出しており、そ
の突出端にはスプロケット69が固着されている。さら
に、基台1には、従動軸68に対して軸線を平行に側方
へずらし、且つ、従動軸68よりも左方向に延びる駆動
軸70が軸受71,71によって回転自由に支持されて
いる。この駆動軸70の右側の端部には従動軸68のス
プロケット69と同じピッチ径のスプロケット72が固
着され、この両スプロケット69,72の間にはチェー
ン73が掛け渡されている。よって、駆動軸70と従動
軸68とは同じ速度で(同じ角度だけ)回転するように
なっている。さらに、駆動軸70の左端に近い位置に
は、ホイール13側の駆動回転体96と連動回転するた
めのスプロケット73が固着されている。また、駆動軸
70の左端には、手動での回転操作を行うためのハンド
ル74が固着されている。
【0040】次に、ドレッサ側伝達機構64について説
明する。昇降ガイド17が固定されているブラケット1
0には、ドレッサ側雄ネジ棒45を支持する軸受75が
取り付けられており、この軸受75にはその下方に突出
するようにギヤボックス76が一体に形成されている。
ギヤボックス76内においては、ドレッサ側雄ネジ棒4
5の下端に固着されたウォームホイール(図示せず)
と、ウォーム(図示せず)とが係合されている。ウォー
ムには従動軸77が一体回転可能に固着されている。こ
の従動軸77は、ギヤボックス76からホイール13側
の従動軸70及び駆動軸68と平行に左方向に延びてい
る。この従動軸77の左端部分は、後述するクラッチ機
構65を貫通し、軸受78によって基台1に回転自由に
支持されており、この従動軸77の左端には、手動での
回転操作を行うためのハンドル79が固着されている。
以上により、ドレッサ側伝達機構64が構成されてい
る。
【0041】上記の両伝達機構63,64において、ド
レッサ15側におけるウォームホイールとウォームとの
噛み合いによる減速比と、ホイール13側におけるウォ
ームホイールとウォームとの噛み合いによる減速比とを
比較すると、双方の従動軸68,77の回転量が同じで
あるときにドレッサ側雄ネジ棒45の回転量がホイール
側雄ネジ棒21の回転量の2倍となるように設定されて
いる。また、ホイール側雄ネジ棒21とドレッサ側雄ネ
ジ棒45のネジ山のピッチは互いに同じとなっている。
したがって、双方の従動軸68,77の回転量が同じで
あるときにドレッサ側昇降スライダ42の昇降量はホイ
ール側昇降スライダ18の2倍となっている。
【0042】上記ドレッサ側伝達機構64にはクラッチ
機構65が設けられている。図12に示すように、クラ
ッチ機構65内において、従動軸77の小径部80に
は、磁性体からなる従動回転体81、スペーサ82、ベ
アリング83、スペーサ84が右から左へ順に並べて嵌
装されて、従動軸77の雄ネジ部85に螺合したロック
ナット86によりこれらの嵌装部材が軸線方向に締め付
けられており、もって、これらの従動回転体81、スペ
ーサ82、ベアリング83、スペーサ84が従動軸77
と一体回転可能となっている。
【0043】従動回転体81はその左端縁に鍔状部87
を有しており、この鍔状部87の右側には、磁性材料か
らなる円環形のハウジング88内に収容された電磁石8
9がアーム90を介して基台1に回転不能に固定された
状態で配置されている。この電磁石89の内周と従動回
転体81の外周との間にはベアリング91が介装され、
従動回転体81が電磁石89に対して円滑に回転できる
ようになっている。
【0044】鍔状部87には、その左方向へ従動軸77
の軸線と平行に突出する複数本のガイドピン92が周方
向に適当間隔を空けて取り付けられている。このガイド
ピン92には、鍔状部87の左側に配した磁性体からな
る円環形のクラッチ板93の被ガイド孔94が嵌合され
ている。これにより、クラッチ板93は、従動回転体8
1に対して一体回転可能且つ従動軸77の軸線と平行な
方向への相対移動自由に支持されている。また、このク
ラッチ板93は、従動回転体81に装着した圧縮コイル
ばね95により左方向(従動回転体81から離間する方
向)に付勢されている。
【0045】従動軸77に取り付けた前記ベアリング8
3には、複数の部材からなり、鍔状部97とスプロケッ
ト98とを有する駆動回転体96が従動軸77に対して
相対回転可能に嵌装されている。駆動回転体96の鍔状
部97は軸線方向においてクラッチ板93と隣接するよ
うに位置しており、この鍔状部97には、クラッチ板9
3と対向する摩擦パッド99が一体回転可能に固着され
ている。この摩擦パッド99とクラッチ板93との間に
おいては、常には圧縮コイルばね95の付勢によりクラ
ッチ板93が摩擦パッド99に押圧されて両者の間で大
きな摩擦抵抗が生じ、もって、従動回転体81と駆動回
転体96とが一体回転可能な状態となっている。また、
電磁石89を通電により励磁すると、クラッチ板93が
従動回転体81側へ引き寄せられることにより摩擦パッ
ド99から離間し、もって、従動回転体81と駆動回転
体96とが互いに独立した自由な回転が可能となる。
【0046】また、駆動回転体96のスプロケット98
は、前述のホイール13側の駆動軸70に固着したスプ
ロケット73に対して軸線方向における同じ位置で並ぶ
ように配されており、この両スプロケット73,98は
同じピッチ径となっている。さらに、これらの両スプロ
ケット73,99の下方には、これらのスプロケットに
対して軸線方向において同じ位置で並ぶように駆動スプ
ロケット(図示せず)が配されており、この駆動スプロ
ケットは、昇降駆動用モータ(図示せず)の出力軸に固
着されている。そして、これらの3つのスプロケットの
間にはチェーン100が掛け渡されており、昇降駆動用
モータを駆動させると、従動軸70のスプロケット73
と駆動回転体96のスプロケット98とが同じ速度で
(同じ角度だけ)同じ方向に回転するようになってい
る。
【0047】上記構成になる駆動機構62において、ホ
イール13の高さ及びドレッサ15の高さをワークの厚
さに合わせて設定する手順について説明する。このとき
には、昇降駆動用モータの駆動を停止してそのスプロケ
ットを回転自由にすることにより昇降駆動用モータから
ホイール13側及びドレッサ15側への回転力の伝達を
遮断しておくと共に、クラッチ機構65の電磁石89に
通電してドレッサ15側の駆動回転体96から従動回転
体81への回転力の伝達を遮断することにより、ホイー
ル側雄ネジ棒21とドレッサ側雄ネジ棒45が互いに独
立して回転できるようにしておく。
【0048】この状態で、ホイール13側のハンドル7
4を回転操作すると、その駆動軸70、チェーン73、
従動軸68、及び、ギヤボックス67内のウォームとウ
ォームホイールを介してホイール側雄ネジ棒21が回転
され、ホイール側昇降スライダ18が昇降される。これ
により、ホイール13の高さを調整して、その砥面がワ
ークの上面に対して適正に接触するようにする。
【0049】尚、ホイール13側の駆動軸70が回転す
るときには、スプロケット73,98とチェーン100
を介してドレッサ15側の駆動回転体96も連動して回
転するが、クラッチ機構65においては、駆動回転体9
6から従動回転体81への回転力の伝達が遮断されてい
るから、ドレッサ側雄ネジ棒45が回転することはな
い。
【0050】ホイール13の高さ調整が済んだら、ドレ
ッサ15の高さ調整を行う。ドレッサ15側のハンドル
79を回転操作すると、その従動軸77、及び、ギヤボ
ックス76内のウォームとウォームホイールを介してド
レッサ側雄ネジ棒45が回転され、ドレッサ側昇降スラ
イダ42が昇降される。これにより、ドレッサ15の高
さを調整して、ドレッサ15の目立て面がホイール13
の砥面に対して適正に接触するようにする。
【0051】尚、ドレッサ15側の従動軸77を回転す
るときには、クラッチ機構65の従動回転体81も一体
に移動するが、この従動回転体81と駆動回転体96と
の間では回転力の伝達が遮断されている。したがって、
チェーン100によってホイール13側の駆動軸70と
連結されている駆動回転体96は回転せず、高さ調整済
みのホイール13がドレッサ15側のハンドル操作によ
って昇降することはない。
【0052】このようにしてホイール13とドレッサ1
5の高さを調整したら、クラッチ機構65の電磁石89
への通電を遮断し、駆動回転体96から従動回転体81
への回転力の伝達を可能にする。これにより、昇降駆動
用モータが駆動したときにホイール13側とドレッサ1
5側の双方の従動軸68,77が同一方向に同一回転量
だけ回転するようになる。
【0053】<ホイール13とドレッサ15の昇降位置
検出手段>本実施例には、ホイール13とドレッサ15
の昇降位置を検出するための手段が設けられている。図
3において、昇降ガイド17の左外側面において、その
下端位置には下限位置検知用近接スイッチ102が、ほ
ぼ中間高さの位置には原点位置検知用近接スイッチ10
3が、この原点位置検知用近接スイッチ103のすぐ上
方の位置にはホイール側上限位置検知用近接スイッチ1
04が、そして上端位置にはドレッサ側上限位置検知用
近接スイッチ105が、夫々、設けられている。
【0054】一方、ホイール側昇降スライダ18の左外
側面には、ホイール側下限位置検知用近接スイッチ10
2よりも上方に配される下限検知用ドック106と、ホ
イール側上限位置検知用近接スイッチ104よりも下方
に配される上限検知用ドック107とが取り付けられて
いる。ホイール側昇降スライダ18が昇降してその昇降
許容範囲の下限に達したとき、及び同範囲の上限に達し
たときには、各ドック106,107の接近を検知した
下限位置検知用近接スイッチ102または上限位置検知
用近接スイッチ104からの検知信号に基づいて昇降駆
動用モータの駆動が停止され、ホイール側雄ネジ棒21
及びドレッサ側雄ネジ棒45への回転力の伝達が遮断さ
れるようになっている。
【0055】また、ドレッサ側昇降スライダ42の左外
側面には、ドレッサ側上限位置検知用近接スイッチ10
5よりも下方に配される上限検知用ドック108が取り
付けられている。ドレッサ側昇降スライダ42が上昇し
てその昇降許容範囲の上限に達したときには、上限検知
用ドック108の接近を検知したドレッサ側上限位置検
知用近接スイッチ105からの検知信号に基づき、クラ
ッチ機構65の電磁石89への通電が行われ、もって、
昇降駆動用モータからドレッサ側雄ネジ棒45への回転
力の伝達のみが遮断されるようになっている。
【0056】さらに、ドレッサ側昇降スライダ42の下
端部には接近防止用近接スイッチ109が取り付けら
れ、これに対してホイール側昇降スライダ18にはこの
スライダ接近検知用近接スイッチ109と対応するスラ
イダ接近検知用ドック110が取り付けられている。ホ
イール13側とドレッサ15側の双方の昇降スライダ1
8,42同士は同一の昇降ガイド17に嵌合されている
が、双方の昇降スライダ18,42が当接する直前まで
接近すると、スライダ接近検知用近接スイッチ109と
スライダ接近検知用ドック110とが接近してその近接
スイッチ109による検知が行われる。
【0057】そして、ホイール側昇降スライダ18とド
レッサ側昇降スライダ42が共に下降している状態にお
いてスライダ接近検知用近接スイッチ109での検知が
なされると、クラッチ機構65の電磁石89に通電され
てドレッサ側雄ネジ棒45への回転力の伝達が遮断され
る。このときのドレッサ側昇降スライダ42の昇降量は
後述するようにホイール側昇降スライダ18の2倍であ
ることから、ドレッサ側昇降スライダ42の下降を停止
させれば双方の昇降スライダ18,42の衝突が回避さ
れる。なお、この場合、クラッチ機構65への通電を行
うのに加えて、昇降駆動用モータの駆動を停止するよう
にしてもよい。
【0058】また、磨耗が進んだホイール13の交換の
際には、昇降駆動モータを駆動してホイール13とドレ
ッサ15とを共に上昇させるが、前述のようにドレッサ
15の上昇量はホイール13の2倍であるため、ドレッ
サ15がホイール13よりも先に昇降許容範囲の上限位
置に到達する可能性がある。この場合には、クラッチ機
構65の電磁石89への通電によってドレッサ15側へ
の回転力の伝達が遮断されるため、ホイール13だけが
上昇するようになる。これにより、ホイール13がベル
トコンベア2との間に十分な間隔を空けつつ、ホイール
13とドレッサ15との間が無駄に大きな間隔が空くこ
とが回避されている。
【0059】さらに、例えばホイール側昇降スライダ1
8からホイール13を外した状態において双方の昇降ス
ライダ18,42を共に下降させた場合には、ドレッサ
側昇降スライダ42がホイール側昇降スライダ18に追
いついて衝突する可能性があるが、両昇降スライダ1
8,42が接近したことがスライダ接近検知用近接スイ
ッチ109で検知されると、電磁石89に通電されてド
レッサ15の下降が停止される。よって、双方の昇降ス
ライダ18,42が衝突することが防止されている。
【0060】<ホイール周速度一定化手段>本実施例に
は、砥面の磨耗によってホイール13の径が小さくなっ
た場合において、ホイール13の周速度の一定化を図る
ための手段が設けられている。この手段は、図17に示
すように、ホイール駆動用モータ39の回転速度を調節
するための可変速モータ駆動手段120と、ホイール1
3の径を検出するためのホイール径検出手段121と、
可変速モータ駆動手段120を制御する定周速化手段1
22とから構成される。可変速モータ駆動手段120は
インバータ回路により構成され、このインバータ回路に
流れる交流電流の周波数に比例する回転数でホイール駆
動用モータ39が回転駆動される。
【0061】ホイール径検出手段121は、図17に示
すように、研磨個数計数手段123と、研磨個数設定手
段124と、ホイール初期径寸法検出手段125と、ホ
イール径減少量演算回路126と、ホイール径演算回路
127とから構成される。研磨数計数手段124は前記
したベルトコンベア2に設けた近接スイッチ8からな
り、この研磨個数計数手段124からの計数値(Gn)は
ホイール径減少量演算回路126に入力される。研磨個
数設定手段123は、操作盤11に設けたデジタルスイ
ッチにより所定の研磨数(Gn)を設定するものであっ
て、この研磨個数設定手段123における設定値はホイ
ール径減少量演算回路126にセットされる。このホイ
ール径減少量演算回路126においては、計数値が設定
値に達したことを条件としてその計数値(Gn)の数に所
定の定数(k)を乗じた値をホイール径の減少量(Dn)と
して算出し、この算出した径減少値(Dn)をホイール径
演算回路127に出力する。
【0062】ホイール径演算回路127においては、ホ
イール13を新規に交換後の最初の運転を開始する時に
はホイール初期径寸法の値(Ro)をそのままホイール径
として算出する。また、上記のホイール径減少量演算回
路126からの径減少値(Dn)がホイール径演算回路1
27に入力された後は、その径減少値(Dn)が入力され
る毎に、前回算出したホイール径(R(n-1))の値からそ
の径減少値(Dn)を減じた値を新たなホイール径(Rn)と
して算出する。
【0063】定周速化手段122は、上記ホイール径演
算手段127において算出されたホイール径(Rn)の値
に基づき、次式(1)によって可変速モータ駆動手段1
20のインバータ回路の出力周波数fを制御する。 f=k1/Rn (k1は定数)・・・・(1) 尚、図15は、ホイール径(Rn)と周波数(f)との関係
をグラフにあらわしたものである。そして、ホイール駆
動用モータ39はこの周波数(f)の値に比例する回転数
で回転駆動されるから、このときのホイール13の単位
時間当たりの回転数(N)と周波数(f)との関係は、次式
(2)であらわされる。 N=k2・f (k2は定数) =k1・k2/Rn・・・・・・・・・・・・(2) すなわち、本実施例ではホイール径の値(Rn)に対して
回転数(N)を反比例的に変化するように制御する。とこ
ろで、回転数(N)とホイール13の周速度(V)との関係
は、次式(3)によってあらわされる。 V=2πRn・N・・・・・・・・・・・(3) ここに、上記式(2)を代入すると、 V=2πRn・k1・k2/Rn =2πk1・k2 となるから、ホイール13の周速度が一定になることが
明らかである。
【0064】また、ホイール初期径寸法検出手段125
は、図16に示すように、基準距離検出手段128と変
位量検出手段129とホイール初期径演算回路130と
から構成される。まず、基準距離検出手段128につい
て説明する。ホイール側上限検知用近接スイッチ104
のすぐ下方には、原点位置検知用近接スイッチ103が
設けられており、この原点位置検知用近接スイッチ10
3はホイール側昇降スライダ18に設けられた上限位置
検知ドック107の接近を検知し、この原点位置検知用
近接スイッチ103からの検知信号により、ホイール昇
降駆動モータの駆動が停止する。このときの動作の流れ
を図18を参照して説明すると、操作盤11において原
点復帰用のスイッチ(図示せず)をON操作すると、ス
テップ1において昇降駆動用モータが起動してホイール
13の上昇が開始し、ステップ2において原点位置検知
用近接スイッチ103からの検知信号の出力を待ち、検
知信号が出力されるとステップ3において昇降駆動用モ
ータの駆動が停止し、ホイール13の上昇が停止する。
【0065】この原点位置検知近接スイッチ103の検
知が行われた状態において、ベルトコンベア(加工テー
ブル)2の上面からホイール13の軸心Pまでの高さ
(X)は予め定められている(図14を参照)。また、ベ
ルトコンベア2には、予め厚さ寸法(Z)が測定されてい
るテストピース131が載置されるようになっている。
ベルトコンベア2から原点Oまでの距離(X)とテストピ
ース131の厚さ(Z)とはホイール初期径演算回路13
0に入力され、距離(X)から厚さ寸法(Z)を減じた値が
基準距離として算出される。
【0066】変位量検出手段129は、前述したホイー
ル側雄ネジ棒21の回転量を検出するエンコーダ101
と、このエンコーダ101からのパルス信号に基づいて
ホイール13の変位量を演算する変位量演算回路133
とから構成される。ホイール13が軸心Pを原点Oに位
置させている状態から外周下端の砥面をテストピース1
31に当接させるまで下降したときのエンコーダ101
からのパルス信号に基づき、変位量演算回路133にお
いてホイール13の下降量(Y)または(y)が算出され、
この算出値はホイール初期径演算回路130に出力され
る。
【0067】ホイール初期径演算回路130において
は、原点Oからベルトコンベア2までの距離(X)からテ
ストピース131の厚さ寸法(Z)を減じた基準距離か
ら、さらに、前記ホイール13の原点Oからテストピー
ス131に当接するまでの変位量(Y)を減じた値が算出
され、次式(4)に示すように、これがホイール13の
初期径寸法(Ro)となる。 Ro=(X−Z)−Y 上記したホイール初期径の検出動作の流れを図19を参
照して説明すると、操作盤11においてホイール初期径
検出開始用のスイッチ(図示せず)をON操作すると、
ステップ11において操作盤11にテストピース131
の厚さ寸法(Z)がセットされるのを待ち、この厚さ寸法
がセットされるとその値をステップ12において読み込
む。その後、ステップ13において操作盤11にホイー
ル13の下降量がセットされるのを待ち、この下降量が
セットされるとその値をステップ14において読み込
む。そして、ステップ15でホイール初期径演算回路1
30においてホイール初期径寸法(Ro) が算出され、ス
テップ16においてこのホイール初期径寸法の値がメモ
リ(図示せず)に記憶される。この記憶されたホイール
初期径寸法の値は、前述のホイール13の周速度を一定
にするための手段と、後述するホイール13とベルトコ
ンベア2との間のギャップを調節する手段とにおいて用
いられる。
【0068】<ホイール13とベルトコンベア2との間
のギャップ調節手段>本実施例には、砥面の磨耗によっ
てホイール13の径が小さくなった場合において、ホイ
ール13をワークに対して適正な接触状態となるように
維持するための手段が設けられている。この手段は、図
17に示すように、前記ホイール径検出手段121とギ
ャップ調節機構135と定ギャップ化手段136とから
構成される。
【0069】ギャップ調節機構135は、前述したホイ
ール13が支持されているホイール側昇降スライダ18
を昇降駆動する昇降駆動モータ(図示せず)からなる。
定ギャップ化手段136は、ホイール側雄ネジ棒21の
回転量を検出するエンコーダ101と、昇降駆動モータ
の駆動を制御する制御回路137とから構成される。制
御回路137においては、前記ホイール径減少量演算回
路126において算出したホイール径減少量の値(Dn)
と、エンコーダ101からのパルス信号とに基づき、昇
降駆動用モータの回転量を制御する。これにより、ホイ
ール13はホイール径減少量(Dn)と同じ距離だけ下降
するようになっている。
【0070】次に、本実施例の研磨機による研磨動作の
流れを図20を参照して説明する。尚、ここでは、予め
ホイール13の高さが調整され、ホイール13の初期径
寸法(Ro)がメモリに読み込まれ、操作盤11にて研磨
個数が設定されているものとする。この状態から操作盤
11において運転開始用のスイッチ(図示せず)を操作
すると、ステップ21においてメモリに記憶されていた
ホイール初期径寸法(Ro)が読み込まれ、ステップ22
において定周速化手段122により可変速モータ駆動手
段120のインバータ回路に流す電流の周波数(f)が算
出され、ステップ23においてホイール回転駆動用モー
タ39の駆動が開始する。これに伴い、ホイール揺動用
モータ32、ドレッサ水平駆動用モータ53及びドレッ
サ回転駆動用モータ56が起動する。
【0071】次に、ステップ24においてベルトコンベ
ア2によるワークの搬送が開始されて、そのワークの搬
送数即ち研磨個数が研磨個数計数手段124(近接スイ
ッチ8)により計数される。ステップ25においては計
数される研磨個数が操作盤11にて予め設定した研磨設
定数に達するのを待つ。
【0072】この間に、ホイール13によるワークへの
研磨が行われる。このときに、ホイール13はその軸線
方向に往復移動し、これによって砥面における広い領域
に亘ってワークとの接触がおこなわれることになり、も
って、砥面の偏摩耗が防止される。また、研磨により目
詰まりや目潰れができて砥粒の切れ味が鈍ったホイール
の砥面に対して、ドレッサ15による目立てが施され
る。このとき、ドレッサ15は、上下方向の軸線を中心
として自転しながら、ホイール13の幅全体をカバーす
る領域に亘って軸線方向に往復移動する。これにより、
砥面への目立てがホイール13の幅全体に亘って均一に
行われる。
【0073】研磨個数計数手段124において計数され
る個数が設定個数に達すると、ステップ26においてワ
ークの搬送が停止し、ステップ27においてホイール径
減少量Dnが算出される。そして、ステップ28におい
て昇降駆動用モータが起動し、ホイール13がその径の
減少量Dnだけ下降すると共に、ドレッサ15も下降す
る。ホイール13とドレッサ15が下降する間、ステッ
プ29においてはエンコーダ101からのパルス信号に
基づいてホイール13の下降量がホイール径減少値Dn
に達するのを待ち、ホイール13の下降量がホイール径
減少量に達すると、ステップ30において昇降駆動用モ
ータが停止し、ホイール13とドレッサ15の下降が停
止する。
【0074】ホイール13とドレッサ15の下降に際し
ては、ホイール13の下端位置の下降量は砥面における
磨耗量と同じ寸法であるのに対して、ホイールの上端位
置の下降量は砥面の磨耗量とホイールの下降量とを加え
た寸法となるため、ホイールの上端位置即ちドレッサと
の接触位置はホイールの下降量の2倍の量だけ下降する
ことになる。ところが、ギヤボックス内におけるウォー
ムとウォームホイールの噛み合いによる減速比が1:2
となっていることから、ドレッサ15の下降量はホイー
ル13の下降量の2倍となっているため、ホイール13
とドレッサ15の下降が停止したときには、ドレッサ1
5がホイール13の上端に適正に接触する状態となる。
【0075】そして、ステップ31においてはホイール
径初期寸法(Ro)とホイール径減少値(Dn)に基づいて
新たなホイール径(Rn)が検出され、このホイール径
(Rn)に基づき、ステップ22に戻ってそのホイール径
(Rn)に応じて新たなインバータ周波数(f)が算出され
る。以下、上述の作動が繰り返されることにより、ホイ
ール13とドレッサ15の高さ調整及びホイール周速度
の調整が行われつつ、ワークの研磨が間欠的に行われ
る。
【0076】以上説明したように、本実施例によれば、
ホイール径の減少に伴ってホイール13の回転速度が増
大することによりホイール13の周速度が高い精度で一
定に保たれるようになっている。これにより、すべての
ワークに対して均一で良好な研磨を施すことができる。
また、ホイール径の減少に伴ってホイール13を下降さ
せることにより砥面のワークに対する接触状態を適正に
保つようになっているから、このことによってもワーク
への研磨を均一且つ良好に行うことができるようになっ
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体をあらわす左側面図
【図2】正面図
【図3】左側面図
【図4】部分拡大平面図
【図5】部分拡大正面図
【図6】左側面図
【図7】ドレッサの水平駆動機構をあらわす部分拡大平
面図
【図8】ドレッサの水平駆動機構をあらわす部分拡大正
面図
【図9】ドレッサとホイールとの接触部分をあらわす部
分拡大左側面図
【図10】ドレッサの水平駆動機構をあらわす部分拡大
平面図
【図11】ホイールとドレッサの昇降駆動機構をあらわ
す部分拡大平面図
【図12】クラッチ機構の一部切欠拡大平面図
【図13】ワークの重なり防止手段をあらわす拡大左側
面図
【図14】ホイールの初期径寸法を検出する動作をあら
わす説明図
【図15】ホイール径寸法の変化とこれに対応するイン
バータ回路への周波数の変化との関係をあらわすグラフ
【図16】ホイール径寸法の検出手段の構成を示すブロ
ック図
【図17】ホイールの周速度を一定化させる手段及びホ
イールとワークとのギャップを調節する手段の構成を示
すブロック図
【図18】ホイール初期径寸法の検出においてホイール
を原点位置に復帰させる動作をあらわすフローチャート
【図19】ホイール初期径寸法を検出する動作をあらわ
すフローチャート
【図20】ホイールによるワークの研磨動作、ホイール
の周速度を一定化させる動作及びホイールとワークとの
ギャップを調節する動作をあらわすフローチャート
【符号の説明】
13…ホイール 39…ホイール駆動用モータ 120…可変速モータ駆動手段 121…ホイール径検出手段 122…定周速化手段 124…研磨個数計数手段 128…基準距離検出手段 129…変位量検出手段 135…ギャップ調節機構 136…定ギャップ化手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−135169(JP,A) 特開 平3−49865(JP,A) 特開 昭63−16955(JP,A) 特開 昭60−85865(JP,A) 特開 昭60−155369(JP,A) 特開 昭58−90462(JP,A) 特開 昭51−60082(JP,A) 実公 昭53−42378(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24B 47/18 B24B 49/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周を砥面としたホイールをモータによ
    り回転させつつワークに接触させることによりそのワー
    クを研磨するようにしたものにおいて、 前記ホイール駆動用のモータを回転速度調節可能に駆動
    する可変速モータ駆動手段と、 前記ホイールの径寸法を検出するホイール径検出手段
    と、 前記ホイール径検出手段にて検出したホイールの径寸法
    に対して前記モータの回転速度が反比例的に変化するよ
    うに前記可変速モータ駆動手段を制御する定周速化手段
    とを備えてなり、 前記ホイール径検出手段は、ワークの研磨個数を計数す
    る研磨個数計数手段を備え、この研磨個数計数手段にて
    計数されたワークの研磨個数に定数を乗じた値を前記ホ
    イールの初期径寸法から減算してホイールの径寸法を検
    出する構成とされている ことを特徴とするホイール式研
    磨機。
  2. 【請求項2】 外周を砥面としたホイールをモータによ
    り回転駆動し、このホイールを加工テーブル上のワーク
    に接触させることによりそのワークを研磨するようにし
    たものにおいて、 前記ホイールの外周面と前記加工テーブルとの間のギャ
    ップを調節するギャップ調節機構と、 前記ホイールの径寸法を検出するホイール径検出手段
    と、 前記ホイール径検出手段にて検出したホイールの径寸法
    に応じて前記ギャップ調節機構を駆動することにより前
    記ギャップを調節する定ギャップ化手段とを備えて
    り、 前記ホイール径検出手段は、ワークの研磨個数を計数す
    る研磨個数計数手段を備え、この研磨個数計数手段にて
    計数されたワークの研磨個数に定数を乗じた値を前記ホ
    イールの初期径寸法から減算してホイールの径寸法を検
    出する構成とされていることを特徴とする ホイール式研
    磨機。
  3. 【請求項3】 研磨運転中における前記ホイールのワー
    クに対する接離方向への変位経路上に設定した原点から
    前記変位経路上に設けられる測定基準面までの距離を検
    出する基準距離検出手段と、 前記ホイールがその軸心を前記原点に一致させる位置か
    ら外周面を前記測定基準面に当接させる位置までの変位
    量を検出する変位量検出手段とを備え、 前記基準距離検出手段にて検出された距離から前記変位
    量検出手段にて検出された変位量を減じた寸法を前記ホ
    イールの半径寸法とすることにより、そのホイールの初
    期径寸法を検出する構成としたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載のホイール式研磨機。
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