JP2934970B2 - 水中音響変換器 - Google Patents

水中音響変換器

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JP2934970B2 JP1288442A JP28844289A JP2934970B2 JP 2934970 B2 JP2934970 B2 JP 2934970B2 JP 1288442 A JP1288442 A JP 1288442A JP 28844289 A JP28844289 A JP 28844289A JP 2934970 B2 JP2934970 B2 JP 2934970B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、合成ゴム等のゴム基材に圧電磁器粉末を配
合した圧電複合材料よりなる圧電ゴムを備え、例ば水中
に音波または超音波を送出したり、また逆に水中を伝播
する音波または超音波を受波する水中音響変換器に関す
る。
[従来技術] チタン酸鉛(PbTiO3)等の異方性のある圧電磁器の粉
末はペロブスカイト構造をもつ強誘電体材料であり、こ
のため種々の圧電材料や焦電材料として広く使用されて
いるが、特に最近では水中での圧電定数dh(d33+2
d31)及びgh(=dh/ε)が大きいことからハイドロフォ
ン等の水中音響変換器用圧電材料として注目されてい
る。
このような水中音響変換器用圧電材料としては、音波
又は超音波を効率よく水中へ放射したり受波し得るよう
に水との音響整合性がよく、かつ水中深く浸漬してもそ
の水圧に充分耐え得る強度を有するように低密度、可撓
性に富んだ圧電材料が要求される。
そしてかかる要望に応えるものとして、チタン酸鉛等
の粒子を作成し、これを合成ゴムなどのゴム基材中に混
合した複合材料が提案され、この材料にあって、さらに
大きな圧電定数dh,ghのものの実現が要望されている。
[発明が解決しようとする課題] 水中音響変換器に用いられる圧電ゴムの圧電定数dh,g
hを高くするためには、ゴム基材中における異方性のあ
る圧電磁器、例えばPbTiO3,BiFeO3,Bi5TiNbWO15(混合
層状複合ビスマス酸化物),チタン酸鉛・ビスマスフェ
ライト固溶体等の粉末の体積割合を増加させれば良いこ
とは一般的に知られている。すなわち、第1図のグラフ
に示す理論曲線のように体積割合の増加に伴って誘電率
ε33 T0,圧電定数dhが上昇することが机上にあって予
測されるのである。
ここで、同図に示すように例えば平均粒径3,3μm,7.3
μmのような小さな粒径のみをゴム基材中に含有させた
圧電複合材料は、平均粒径が31.8μmのような大きな粒
径のみをゴム基材中に含有させたものに比して圧電定数
dhが低いとされる。
従って大きな粒径の圧電磁器粉末を用いて、その体積
割合を可及的に増大すれば、圧電定数dhを増大し得るこ
ととなる。
ところが、実際には体積割合を増大しても、第1図に
示す様に60%程度から誘電率ε33 T0,及び圧電定数dh
は下降気味となり、必ずしま理論通りにはならない。ま
た大粒径の圧電磁器粉末のみを用いたものにあっては、
そのゴム基材に対する体積割合を増加させた場合には、
第2図に示す様に、誘電率の変化率Δε33 T33 T及び
圧電定数の変化率Δdh/dhが大きくなり、圧電依存性が
増大する。さらには小さな粒径のみをゴム基材中に含有
させた圧電複合材料にあっても、大粒径のものほどでは
ないが、やはり上記各変化率が体積割合の増加と共に大
きくなって圧力依存性が増大する。
そしてこのように圧力依存性が高いと、異なった深度
(水圧)で水中音響変換器を用いた場合には出力のバラ
付きを生じ、出力の補正を要して信号処理が面倒となる
通の問題を生じることとなる。
ここで上記各変化率は、圧電複合材料の試料を絶縁溶
液中に浸漬して、静水圧を0.5MPaから15MPaに増大させ
たときの、夫々の特性値の変化をとったものである。
本発明は、圧力依存性が少なく、しかも圧電定数dh,g
hの高い水中音響変換器の提供を目的とするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、表裏に電極が形成され、かつ厚み方向に分
極されてなる圧電ゴムを備えた水中音響変換器におい
て、 前記圧電ゴムを、夫々限界値が平均粒径に対して±3
σ(σ;標準偏差)の範囲にある粒径分布を有し、その
平均粒径が5〜10μmである圧電磁器粒子群と、同じく
平均粒径が20μm以上である圧電磁器粒子群とを体積比
1:5〜5:1の範囲で配合し、ゴム基材中に圧電磁器粒子の
総量の体積割合が60%以上となるように混合して構成し
てなる圧力依存性の小さな圧電複合材料によって形成し
たことを特徴とするものである。
[作用] 上述した従来構成の水中音響変換器の圧電ゴムに用い
られる、圧電複合材料の圧力依存性が体積割合の上昇と
共に大きくなる理由を検討する。
ゴム基材中の圧電磁器粉末の量を増大した場合にあっ
て、大きな平均粒径のものによって該粉末を構成したも
のは、その密度の上昇と共に各粒子が密接しあって、そ
の間に比較的大容積の間隙を生じる。このためゴム基材
と、圧電磁器粉末との混合過程で、材料中に混入した空
気が該間隙中に閉じ込められて、大きな気孔が生じ易
い。一方、小さな粒径のものあっては、圧電磁器粉末の
表面積が著しく増大するから、圧電磁器粉末とゴム基材
との粒界に形成された小さな気孔が空気層となって増大
することが考えられる。
すなわち、両者の間隙の形成メカニズムは夫々異なる
としても、粒径が過大であっても過小であってもその配
合量が増大することにより気孔含有量が増加することが
予想されるのである。そしてこのように気孔があると、
圧電複合材料を水中等の高圧下で用いた場合にこれが圧
縮され、その特性に変化を生ずる。
そこでこの気孔の増加を調べるために、試料の実測密
度ρmeasと、各構成成分から割り出した理論密度ρcal
との比を取って、圧電磁器粒子の体積割合に対する変化
を調べた。この結果、体積割合が65%以上となる密度比
ρmeascaiが減少し、理論密度ρcalよりも実測密度
ρmeasが減少することが解った。そしてこの密度差は、
結局気孔の増大によるものと考えることができ、従って
体積割合の増加と共に気孔が増大していくものと結論づ
けられる。
そこで本発明者はかかる知見に基づき、大粒径のもの
と、小粒径のものとを所定の割合で混合すれば、大粒径
のものの間に小粒径のものが介在することにより、粒子
間に密閉状の間隙が生じることがないため粒子間にゴム
基材が均一状に混入され、また粒子の単位重量あたりの
表面積も減少して、粒界に生じる気孔の発生を抑制する
ことができると考えた。
そして各種の試験の結果、夫々限界値が平均粒径に対
して±3σ(σ;標準偏差)の範囲にある粒径分布を有
し、その平均粒径が5〜10μmである圧電磁器粒子群
と、同じく平均粒径が20μm以上である圧電磁器粒子群
とを体積比1:5〜5:1の割合で配合し、ゴム基材中に圧電
磁器粒子の総容量の体積割合が60%以上となるように混
合して構成してなる圧電複合材料は、圧力依存性が少な
く、かつ圧電定数の高い有用な材料であることを確認し
た。すなわち、かかる圧電複合材料を用いて圧電ゴムを
形成し、これにより水中音響変換器を構成した場合に
は、優れた特性のものを実現できることとなる。
[実施例] 本発明に係る圧電ゴム1a,1bを形成するための圧電複
合材料につき説明する。
まず、平均粒径7.3μm及び31.8μmのチタン酸鉛粒
子群(PT)を用意し、これを1:5,1:2,1:1,2:1及び5:1の
割合で配合したものを、クロロプレンゴムと混合し、そ
の配合比がチタン酸鉛粒子の体積割合を50%,55%,62.5
%,65%,70%,72.5%,75%,77.5%.80%とする50種類の
混合試料を作成した。ここで平均粒径7.3μm及び31.8
μmのチタン酸鉛粒子群は第7図ロ,ハに示す粒径分布
からなり、いずれも粒径分布の限界値が平均粒径に対し
て±3σ(σ;標準偏差)の範囲にある。
そして前記配合比のものに加硫剤を加え、混練後、平
面方向に圧力を印加しながら80mm各(厚み0.5mm)の平
板状に加硫成形し、さらに銀ゴム電極付け,分極の各工
程を順次行ない、こうして形成された圧電ゴム1a,1bを
第3図の様にφ30の円板に切り出し、二枚を中心が陽極
に、外則面が負極になるように貼り合せ、各電極にケー
ブル2a,2bを各極に接続し、さらにこれをダンピング材
3に貼り付けて、ポリウレタン樹脂4で樹脂モールドし
て圧電ゴム1a,1bを備える水中音響変換器を構成した。
そして各特性を測定した。
また同様に、これと比較するように、チタン酸鉛の粉
末の平均粒径が各々3.3μm,7.3μm,及び31.8μmのPT粉
末単体のものを体積割合が30%,40%,50%,60%,65%,7
0%,75%,80%となるようにゴム基材に混合した圧電複
合材料計27種類を用意した。ここで、平均粒計3.3μm
のものは第7図イに示す粒径分布の粒子群であって、粒
径分布の限界値が平均粒径に対して±3σ(σ;標準偏
差)の範囲にある。
同様に平均粒径15.2μmのPT粉末単体のものを体積割
合が70%となるようにゴム基材に混合した圧電複合材料
を比較試料として用意した。
さら本発明の他材料の実施例として、平均粒径6.9μ
mと35.0μmのチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)磁器粉末
を体積比1:1にて配合し、これを体積割合80%となる様
にクロロプレンゴム中に配合した。そして各圧電複合材
料により同一構造の圧電ゴムからなる水中音響変換器を
構成し、各特性を測定して比較した。
この結果、第1図〜第6図に示す各関係を得ることが
できた。また次表に例示する値を得ることができた。こ
こで次表はPTの体積割合が70%及びその付近の各測定値
を示すものである。
上記の表に示す様に、各体積割合のものにおいて、密
度比ρmeascalはいずれも90%以上である。そして第
2図に示す様に平均粒径3.3μm,7.3μmまたは31.8μm
のチタン酸鉛粒子のみをゴム基材に混合したものが、そ
の体積割合が60%以上となると急速に低下し、前表に示
す様に体積割合70%ぐらいでは密度比96.7%(平均粒径
7.3μm),96,9%(平均粒径31.8μm),96.2%(平均
粒径15.2μm)となるのに比して、本発明のPT系複合材
料は同じく体積割合70%ぐらいでは密度比97.2%であ
り、その減少が小さく気孔が従来構成に比して減少して
いることが認められた。
一方、音速cはあまり変化がなく、音響インピーダン
スに変化を与えず、水中音響変換器用圧電材料として有
用性を維持し得るものであった。
また誘電率ε33 T0,受波感度及び圧電定数dh,d33
向上し、良好な特性を有するものとして確認された。
また径方向の圧電定数d31を、dh=d33+2d31の関係か
ら、前記圧電定数dh,d33により計算して求めたところ、
注目すべきことに圧電定数d31の絶対値は極めて小さな
値となり、クロロプレンゴムに対する混合粒子の体積割
合が77.5%以上で零に近似するものとし得ることが確認
された。
この圧電定数d31が零近くなると、圧電変換器に付与
される径方向の振動は、通常ノイズを発生させるもので
あるが、この径方向振動による出力の発生が抑制され、
受波特性が向上することとなる利点がある。
さらにはPZT磁器粉末を用いた従来の圧電複合材料
は、チタン酸鉛粒子に比して圧電定数d33が高いという
良好な特性を持っているが、反面において圧電定数d31
の絶対値も高く、その有用性を減殺されていた。ところ
が、前表の様に二種類の大小の平均粒径の圧電磁器粒子
群を混合した本発明のPZT系複合材料は圧電定数d31が−
1.5と小さい。この実験から帰納されるように、PZT系複
合材料にあっても、本発明を適用することにより圧電定
数d33を向上できると共に、圧電定数d31の絶対値をも減
少させることができ、その有用性をさらに引き出し得る
ことが解る。
圧力依存性についてみると、試料を絶縁溶液中に浸漬
して静水圧を0.5MPaから15MPaに増大させたときの、誘
電率の変化率Δε33 T33 T及び圧電定数の変化率Δdh/
dhは小さいことが認められる。従って本発明のものは従
来構成に比して圧力依存性を小さくし得ることが解る。
ここで、一般的に圧電定数dhの大きな材料は変化率Δ
dh/dhも大きいとされているが、前表に示されるように
体積割合70%のものを単体のPT系複合材料からなる比較
試料と比べてみると、圧電定数dhが30.2と大きな値を示
しているにもかかわらず、変化率Δdh/dhが比較試料に
比してかなり小さいことが認められた。
而して、かかる構成の圧電複合材料は極めて有用なも
のであることが確認される。
[数値限定の理由] 平均粒径31.8μmと7.3μmのチタン酸鉛粒子を各種
の配合比で混合した混合粒子を作成し、該粒子をゴム基
材に対して各種の体積割合で混ぜたものの夫々の圧力依
存性を調べた。
ここで、第4図は横軸に平均粒径31.8μmと7.3μm
の比をとり、縦軸に圧電定数dhをとり、しかも各材料で
静水圧を変化させて圧力依存性を調べたものである。
この結果、ゴム基材に対する体積割合が増大するに従
って、または平均粒径31.8μmの混合比が増大するに従
って、静水圧をかけたとき(15MPa)と、圧力を解除し
たとき(0.5MPa)の差が大きくなり、圧力依存性が高ま
ることが確認された。
ところで、上述した様に圧力依存性は圧電複合材料中
の空気の含有量と密接に関係している。すなわち、密度
比ρmeascalが小さくなるほど空気の割合が多いこと
が解る。そして平均粒径31.8μmの割合が高いほど、ま
たは混合粒子のゴム基材への体積割合が高くなるほど空
気の含有量が大きくなり、密度比ρmeascalが小さく
なることが言える。すなわち密度比ρmeascalを基準
とすることにより混合比、体積割合及びその他の要因を
同一俎上にのせて、同じような因子として取り扱うこと
が可能となる。
そこで第5図において、密度比ρmeascalと、圧電
定数dhの減少率との関係を示す。
この関係を調べると、各試料はおおむね3つの群I,I
I,IIIに分類することができる。すなわち、静水圧を変
化させても圧電定数dhが殆ど変わらず、圧力依存性が小
さい群I、圧電定数の変化率と密度比とが一次関数的に
変化する群II、及びその値がランダムであり、しかも比
較的変化率が安定している群IIIである。また群IIは、
群Iと近似して変化率が小さい群II aと、群IIIと変化
率が近似する群II b、さらに変化率が大きな群II cに分
けることができる。
そして今度は、第6図にあって横軸に平均粒径31.8μ
mと7.3μmの比をとり、縦軸に混合粒子の体積割合を
とって、前記各群との関係を調べた。
その結果、興味深いことには、圧力依存性が比較的が
小さい群II aがその中央(体積比1:5〜5:1の範囲)で混
合粒子の体積割合の高い方へ侵入しており、かかる範囲
にあっては圧電磁器粒子を多量にゴム基材に混入しても
圧力依存性が良好であることが示された。ところで圧電
磁器の体積割合が大きければ誘電率ε33 T及び圧電
定数dhが向上することは第1図にあっても明らかであ
る。従って、かかる解析から平均粒径31.8μmと7.3μ
mの体積比が1:5〜5:1の範囲では、圧力依存性が比較的
小さく、しかも高い誘電率ε33 T及び圧電定数dh
得ることのできる材料であることが判断され得る。
そして、前表に示された平均粒径31.8μmと7.3μm
の体積比が1:1のものも、上記の範ちゅうにおいて所定
の特性を生じているのである。
一方、小平均粒径の圧電磁器粉末の平均粒は5〜10μ
mの範囲で考えられる。この範囲のものは、その作成の
容易性において優れて現実的であるからである。また大
平均粒径の圧電磁器粉末の平均粒径は20μm以上の範囲
で考えられる。小平均粒径との差は10μmであるが、そ
の粒子の体積比では8倍の相違があり、この程度の平均
粒径差があれば夫々限界値が平均粒径に対して±3σ
(σ;標準偏差)の範囲にある粒径分布を有するものに
あって、各粒子径がオーバーラップすることが少なく、
所要の作用効果を生じるものとし得るからである。
而してこの結果、本発明に用いられる圧電複合材料
は、上記の粒径分布を有し、その平均粒径が互いに2倍
以上の差をもつことにより、粒径分布の限界値が互いに
オーバーラップすることをほぼ避け得た平均粒子径の異
なる複数群の圧電磁器粉末をゴム基材に混合したものと
定義できる。例えば平均粒径5〜10μmの圧電磁器粉末
と、平均粒径20μm以上の圧電磁器粉末とを体積比1:5
〜5:1の範囲で配合したものを、ゴム基材中に圧電磁器
粒子の総量の体積割合が60%以上となるように混合する
ことにより構成したものとして把握できるものである。
尚、各実施例にあっては、チタン酸鉛粒子での試験値
を示したが、本発明は平均粒径の異なるもの相互の物理
的振る舞いに依存するものであるから、PZT等他の圧電
磁器粉末においても同様の作用効果を奏し得るものであ
り、チタン酸鉛粒子に限定されない。
[発明の効果] 本発明の水中用音響変換器に用いられる、圧電複合材
料は、所定の関係にある大平均粒子と小平均粒子径の二
種以上の圧電磁器粒子群を混合して、気孔含有量を可及
的に減少させ、これにより圧電定数dhが充分大きく、し
かも圧力依存性が小さいという良好な特性を生じる。こ
のためこの圧電複合材料により形成された圧電ゴムを備
える本発明の水中音響変換器は、圧力依存性が小さく、
異なった深度(水圧)で用いた場合にも安定した出力を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は圧電磁器粉末の体積割合と、誘電率ε33 T
及び圧電定数dhとの関係を示すグラフ、第2図は圧電磁
器粉末の体積割合と、誘電率ε33 T及び圧電定数dhの変
化率並びに密度比との関係を示すグラフ、第3図は本発
明の水中音響変換器の構成を示す縦断側面図、第4図は
混合粒子の混合比と圧電定数dhとの関係を示すグラフ、
第5図は密度比と圧電定数dhの減少率を示すグラフ、第
6図は混合粒子の混合比とその体積割合との関係を示す
グラフ、第7図イ、ロ,ハは夫々本発明の実施例に使用
される平均粒径3.3μm,7.3μm,31.8μmのチタン酸鉛粒
子の粒径分布を示すグラフである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表裏に電極が形成され、かつ厚み方向に分
    極されてなる圧電ゴムを備えた水中音響変換器におい
    て、 前記圧電ゴムを、夫々限界値が平均粒径に対して±3σ
    (σ;標準偏差)の範囲にある粒径分布を有し、その平
    均粒径が5〜10μmである圧電磁器粒子群と、同じく平
    均粒径が20μm以上である圧電磁器粒子群とを体積比1:
    5〜5:1の範囲で配合し、ゴム基材中に圧電磁器粒子の総
    量の体積割合が60%以上となるように混合して構成して
    なる圧力依存性の小さな圧電複合材料によって形成した
    ことを特徴とする水中音響変換器。
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