JP2897652B2 - マンドレルミルおよびそれを用いた管圧延方法 - Google Patents

マンドレルミルおよびそれを用いた管圧延方法

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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B17/00Tube-rolling by rollers of which the axes are arranged essentially perpendicular to the axis of the work, e.g. "axial" tube-rolling
    • B21B17/02Tube-rolling by rollers of which the axes are arranged essentially perpendicular to the axis of the work, e.g. "axial" tube-rolling with mandrel, i.e. the mandrel rod contacts the rolled tube over the rod length
    • B21B17/04Tube-rolling by rollers of which the axes are arranged essentially perpendicular to the axis of the work, e.g. "axial" tube-rolling with mandrel, i.e. the mandrel rod contacts the rolled tube over the rod length in a continuous process

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、継目無管、主に継目無
鋼管の製造に用いるマンドレルミルおよびそのマンドレ
ルミルを用いた管圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】継目無鋼管を製造する方法の一つとし
て、マンドレルミルを用いるものがある。この方法で
は、図2に示すように、丸鋼片11を加熱炉12で加熱
した後、穿孔機と呼ばれる粗圧延機13により穿孔して
中空素管となす。引き続き中空素管を後続のマンドレル
ミル14により延伸圧延して所定の肉厚に仕上げ、再加
熱後にレデューサーミル15により外径を所定の寸法に
仕上げて、製品である継目無鋼管となす。延伸圧延後の
再加熱は省略する場合もある。
【0003】ここでマンドレルミル14は、パスライン
に沿って連続配置され、それぞれが一対の孔型ロールを
備えた4〜8基の2ロールスタンドにより構成される。
隣接するスタンド間では、それぞれの孔型ロールがパス
ラインに垂直な面内で圧下方向を90°ずらせて交差配
置される。そして素管は、マンドレルバーが挿通された
状態で各スタンドの孔型ロール間を通過することにより
圧延される。
【0004】このようなマンドレルミルによる管圧延で
は、孔型ロールとマンドレルバーとの隙間で材料を圧下
することにより、肉厚が所定の寸法に仕上げられる。そ
のため、仕上げ肉厚が異なると、それに応じて孔型ロー
ルとマンドレルバーとの隙間寸法を変える必要がある。
この隙間寸法を変える方法としては、マンドレルバーの
交換、孔型ロールの交換、ロール位置調整によるロール
ギャップ変更の三つがある。
【0005】しかし、孔型ロールの交換はマンドレルバ
ーを交換するよりも手数がかかる。
【0006】また、ロールギャップを変更した場合に
は、圧延材に円周方向の偏肉が発生するおそれがある。
なぜなら、孔型ロールの孔型径とマンドレルバーの外径
とから決定される間隔により肉厚が決まるため、ある一
定のロールギャップ以外では、一対の孔型ロールによっ
て形成される孔型形状が変化し、これに伴って前記間隔
が円周方向で変化するからである。
【0007】真円孔型を例にとってこの現象を模式的に
示したのが図3である。同図(a)は一対の孔型ロール
3′, 3′とマンドレルバー5との間隔が円周方向で均
一な状態、すなわち肉厚が円周方向で均一になる場合を
示し、同図(b)はこの状態からロールギャップを変更
した状態を示す。ロールギャップを変更することによ
り、孔型ロール3′,3′とマンドレルバー5との間隔
が変化するが、同時にその間隔が円周方向で不均一とな
り、圧延材に円周方向の偏肉が生じる。
【0008】このようなことから、仕上げ肉厚の変更に
対しては、マンドレルバーを交換するのが通例である。
ところが、通常は圧延材の肉厚を0.5mmピッチで変更
するように圧延スケジユールが決定されているため、1.
0mmピッチで外径を変えたマンドレルバーを準備する
必要がある。更に、1種類の肉厚を圧延するには、圧延
材からマンドレルバーを引き抜いた後に冷却し、次回の
圧延のために潤滑剤を塗布する工程があるため、通常1
0数本程度のマンドレルバーが必要である。そのため、
膨大な数のマンドレルバーを保有することが必要にな
る。
【0009】この問題を解決するために考え出されたの
が、スタンド列の最終段に、4つの孔型ロールを組み合
わせた4ロールスタンドを配置し、そのスタンドでの圧
下方向を直前の2ロールスタンドでの圧下方向に対して
45°ずらせたマンドレルミルであり、特開平6−87
008号公報に詳しく説明されている。
【0010】このマンドレルミルでは、肉厚を減少させ
る2ロールスタンド列でロールギャップを変更したとき
に生じる偏肉を、最終段の4ロールスタンドにより解消
する。これにより、2ロールスタンド列では広範囲のギ
ャップ変更が可能となり、その結果としてマンドレルバ
ーの種類を少なくできる。同様のマンドレルミルは、特
開昭62−28011号公報にも示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、孔型ロール
スタンドにおいて孔型ロールの数を増やすと、必然的に
個々のロール幅が小さくなり、ロールとロールとの間か
ら材料がはみ出す噛み出しと呼ばれる現象が発生しやす
くなる。
【0012】そのため、スタンド列の最終段に4ロール
スタンドを設けたマンドレルミルでは、その4ロールス
タンドで噛み出しが問題になる。この噛み出しは、レデ
ューサーミルによる外径調整によっても解消されず、製
品である継目無鋼管の品質を低下させる原因になる。
【0013】従って、マンドレルバーの種類を減らすた
め、スタンド列の最終段に4ロールスタンドを設けたマ
ンドレルミルは、品質低下という二次的な弊害のため
に、満足のゆくものとは言えない。
【0014】本発明の目的は、最終スタンドに偏肉解消
用の4ロールスタンドを設けた場合に問題となる噛み出
しを防止し、高品質の継目無管を少数のマンドレルバー
により経済的に製造し得るマンドレルミルを提供するこ
とにある。
【0015】本発明の他の目的は、そのマンドレルミル
を効果的に機能させる管圧延方法を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】マンドレルミルにおい
て、その最終スタンドに偏肉解消用の4ロールスタンド
を設けると、前述した通り、そのスタンドでの噛み出し
が問題となる。本発明者の調査によると、この噛み出し
には、4ロールスタンドに進入してくる材料の外径が大
きく影響することがわかった。すなわち、4ロールスタ
ンドに進入する材料の外径が大きい場合には噛み出しが
発生し易く、材料の外径が小さい場合には噛み出しが発
生しない。従って、4ロールスタンドでの噛み出しを防
止するためには、そのスタンドに外径の小さい材料を進
入させる必要がある。
【0017】最終段の4ロールスタンドに外径の小さい
材料を進入させる方法としては、その前段に配置された
2ロールスタンド列で外径を小さくすることが考えられ
る。具体的には、各スタンドでのロール回転数を調整す
る方法と、ロール孔型で外径を小さくする方法の2つが
ある。
【0018】しかし、ロール回転数による方法は、スタ
ンド間に張力が働く材料の長手方向中央部に対してのみ
有効であり、両端部については外径を小さくすることが
できない。また、ロール孔型で外径を小さくする場合
は、ロールスタンド列に進入してくる材料の外径が大き
いと、そのスタンド列で噛み出しが発生するので、十分
に外径を小さくすることができない。
【0019】そのため、2ロールスタンド列で外径を小
さくすることは現実には困難てあり、従って、その2ロ
ールスタンド列に進入してくる材料の外径を小さくする
こと、すなわちマンドレルミルに外径が小さい素管を供
給することが必要になる。しかし、マンドレルミルに外
径が小さい素管を供給することは、別の理由から困難で
ある。
【0020】すなわち、マンドレルミルに供給する前に
素管にマンドレルバーを挿入する必要があるため、マン
ドレルバーの外径より素管の内径を幾分大きくする必要
がある。また、マンドレルミルの入側に配置された穿孔
機は粗圧延機であるため、マンドレルミルに供給される
素管の外径精度は低く、その外径は長手方向において、
また各素管に大きくばらつく。素管の外径は、このばら
つきに対し余裕をもってマンドレルバーを挿入できる寸
法に設定する必要があり、その外径を小さくすることは
必然的に困難となる。
【0021】つまり、現状では2ロールスタンドで外径
を小さくすることも、マンドレルミルに供給する素管の
外径を小さくすることも困難である。
【0022】このような状況下で、本発明者は2ロール
スタンド列に外径が小さい材料を供給し、最終段の4ロ
ールスタンドに進入する材料の外径を小さくして、その
スタンドでの噛み出しを防止する方法について様々な角
度から調査検討を行った。その結果、2ロールスタンド
の入側に4ロールスタンドを設け、そのロールスタンド
で素管の外径のみを強制的に減少させるのが有効なこと
を知見し、本発明のマンドレルミルを開発するに至っ
た。
【0023】すなわち、本発明のマンドレルミルは、マ
ンドレルバーを挿通した状態で素管を複数の孔型ロール
スタンドに通過させて延伸圧延するマンドレルミルにお
いて、スタンド列の最前段に管外径のみを減少させる縮
径用の4ロールスタンドを配置し、続いて肉厚を減少さ
せる減肉用の2ロールスタンド群を配置し、最終段には
円周方向の肉厚変動を減少させる偏肉解消用の4ロール
スタンドを配置したものである。
【0024】また、本発明のマンドレルミルの有効性を
調査する過程で、本発明者は、最前段の4ロールスタン
ド出側での管内径Di とマンドレルバー外径Dm との比
(Di /Dm )が、噛み出し防止に大きく影響すること
を知見した。
【0025】本発明の管圧延方法は、この知見に基づい
て開発されたもので、本発明のマンドレルミルを用いて
管圧延を行う際に、最前段の4ロールスタンド出側での
管内径Di とマンドレルバー外径Dm との比(Di /D
m )を1.05以下とするものである。
【0026】
【作用】マンドレルミルを用いた継目無鋼管の製造で
は、穿孔機が粗圧延機であるために、穿孔機で製造され
た素管の寸法精度が低く、素管の長手方向で外径が変動
する。特に穿孔後の肉厚が薄い材料では、その材料の圧
延最終段階において外径が大きくなる現象が発生する。
素管にこのような外径変動があると、その次の圧延機で
あるマンドレルミルにおいて一本の圧延材に長手方向の
寸法精度低下が生じる。特にマンドレルミルのスタンド
数が少ない場合にはこの精度低下が顕著に現れる。この
ようなマンドレルミルでの圧延材の寸法精度低下を防止
するために、2ロールスタンドの入側にのみ外径調整用
の4ロールスタンドを設けた例は存在する。
【0027】本発明のマンドレルミルは、このような2
ロールスタンドの入側に素管長手方向の外径調整用とし
て設ける4ロールスタンドを、2ロールスタンドの出側
に設けた4ロールスタンドでの噛み出しを防止するため
の外径減少用として活用したものである。
【0028】外径のみを減少させる圧延とは、マンドレ
ルバーが挿通された素管の内面をマンドレルバーの外面
に密着させないように素管の内外径を均等に絞る圧延で
あり、その圧延には次のような理由から4つの孔型ロー
ルを組み合わせた4ロールスタンドが必要である。
【0029】素管の外径を減少させるスタンドでのロー
ル数については2個、3個、4個、5個以上が考えられ
る。ロール数が5個以上の場合は設備が複雑になるため
存在しない。3個のロールの場合は、ロールを駆動し、
なお且つ外径調整のためのロール圧下調整機構を付ける
と、設備が複雑となるので、採用されない。また、2個
のロールの場合には、平均外径の減少率を大きく取れな
いため、穿孔機で発生する外径変動を抑えきれない。2
個のロールの場合、素管の2方向からの圧下になり、圧
下方向とは90度異なる方向に素管が張り出して逃げる
ため、大きな圧下を加えても平均外径は小さくならな
い。従って、最前段の外径減少用に4ロールスタンドを
用いる。
【0030】最前段および最終段に設置する4ロールス
タンドでは、各孔型ロールに圧下調整機構が設けられ
る。また、一方のロール対のみを駆動し、他方のロール
対は非駆動とするのが一般的である。それは設備上、4
個のロールとも駆動を行うと構造が非常に複雑になり、
且つ高圧延荷重に耐えられないという問題があるためで
ある。最前段の4ロールスタンドで外径の減少のみを行
うのは、肉厚の減少を行うとモータ容量も大きなものが
必要となり、設備費が高価になるからである。
【0031】スタンド列の最前段で4ロールスタンドに
より材料の外径のみを減少させることにより、マンドレ
ルミルに供給される素管の外径が大きい場合にも、2ロ
ールスタンドに進入する材料の外径は小さくなり、その
結果、2ロールスタンドで材料の外径を小さくしなくて
も、偏肉解消用の4ロールスタンドに進入する材料の外
径が小さくなり、そのスタンドでの噛み出しが防止され
る。
【0032】スタンド列の最前段にのみ4ロールスタン
ドを設けた従来のマンドレルミルは、最終段に偏肉解消
用の4ロールスタンドを設けていない点において本発明
のマンドレルミルとは構成が根本的に相違し、最前段に
4ロールスタンドを設ける目的も相違する。
【0033】本発明のマンドレルミルを用いた管圧延で
は、最前段に配置した4ロールスタンド出側での管内径
i とマンドレルバー外径Dm との比(Di /Dm )が
重要である。この比はその4ロールスタンドでの外径減
少度に対応する。この比が1.05を超えると、最終段に
配置した4ロールスタンドでの噛み出しを防止すること
が困難になる。従って、本発明の管圧延方法ではこの比
を1.05以下とした。
【0034】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0035】図1に本発明のマンドレルミルの1例を示
す。スタンド列の最前段には、圧下方向が直交する2組
の孔型ロール対を組み合わせた縮径用の4ロールスタン
ド2が配置されている。4ロールスタンド2の後方に
は、一対の孔型ロールを備えた4基の減肉用の2ロール
スタンド3a〜3dが連続配置されている。そして、そ
の後方、すなわちスタンド列の最終段には、圧下方向が
直交する2組の孔型ロール対を組み合わせた偏肉解消用
の4ロールスタンド4が配置されている。
【0036】最前段の4ロールスタンド2では、圧下方
向がその直後のスタンド、すなわち2ロールスタンド3
aでの圧下方向と同じになっている。これは、最前段の
4ロールスタンドの溝底部で圧延された材料部分が次の
2ロールスタンドのフランジ部分となるようにするの
が、噛み出し防止に有利であるからである。また、4基
の4ロールスタンド3a〜3dでは、各スタンドでの圧
下方向が順番に90°ずつずれている。最終段の4ロー
ルスタンド4では、偏肉解消効果を高めるために、その
圧下方向が直前のスタンド、すなわち2ロールスタンド
3dでの圧下方向に対して45°ずれている。
【0037】4ロールスタンド2,4は、いずれも各ロ
ールの圧下調整機構を備え、且つ一方のロール対のみを
駆動し、他方のロール対を非駆動としている。
【0038】穿孔機で製造された素管1は、マンドレル
バー5が挿通された状態で、前記スタンド列に通される
ことにより、所定の肉厚の継目無管に圧延される。
【0039】このとき、最前段の4ロールスタンド2で
は、素管の外径のみが減少される。これにより、マンド
レルミルに供給する素管1の外径を特に小さくしなくて
も、2ロールスタンド3a〜3dに進入する材料の外径
が小さくなる。2ロールスタンド3a〜3dでは、材料
が減肉され、その肉厚が所定の寸法に仕上げられる。最
終段の4ロールスタンド4では、2ロールスタンド3a
〜3dで生じた円周方向の肉厚の不均一が解消される。
これにより、2ロールスタンド3a〜3dでは、ロール
ギャップを広範囲に調整できるようになり、肉厚の異な
る継目無管を少ない種類のマンドレルバーにより製造す
ることが可能となる。また、2ロールスタンド3a〜3
dに進入する材料の外径が小さくなり、その結果とし
て、最終段の4ロールスタンド4に進入する材料の外径
も小さくなるので、4ロールスタンド4での噛み出しが
防止される。
【0040】2ロールスタンドは、図1のマンドレルミ
ルでは4スタンドとされているが、通常は2〜7スタン
ド程度が選択される。
【0041】本発明の効果を確認するため、図1のマン
ドレルミル(全6スタンド)を用いて圧延試験を行っ
た。圧延では外径143mmのマンドレルバーを使用し
て、減肉比0.23の条件で、圧延寸法が外径150m
m、内径143mm、肉厚3.5mmの鋼管を製造した。
この条件では素管内径とマンドレルバー外径の径差が1
0mm以上ないと、素管にマンドレルバーを挿入するこ
とができない場合があるので、素管寸法は外径184m
m、内径154mm、肉厚15mmとし、11mmの径
差を確保した。
【0042】
【表1】
【0043】試験結果を表1に示す。No. 1では最前段
の4ロールスタンドおよび最終段の4ロールスタンドで
圧下を行わなかった。噛み出しは生じなかったものの偏
肉が生じた。No. 2では最前段の4ロールスタンドで圧
下を行わなかった。最終段の4ロールスタンドでの圧下
により偏肉は解消されたものの、その4ロールスタンド
で噛み出しが生じた。
【0044】これらに対し、No. 3では最前段の4ロー
ルスタンドで外径を2mm減少させた。その結果、最終
段の4ロールスタンドでの噛み出しが軽微となった。N
o. 4,5では最前段の4ロールスタンドで外径を更に
大きく減少させ、4ロールスタンド出側での管内径Di
とマンドレルバー外径Dm との比(Di /Dm )が1.0
5以下となったので、マンドレルバーの挿入に支障のな
い素管外径を選択したにもかかわらず、最終段の4ロー
ルスタンドでの噛み出しが完全に防止された。
【0045】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明のマンドレ
ルミルは、スタンド列の最終段に偏肉解消用の4ロール
スタンドを設けることにより、2ロールスタンド列での
ギャップ調整範囲を大きくし、マンドレルバーの種類を
少なくすることができる。スタンド列の最前段に外径の
みを減少する4ロールスタンドを設けることにより、最
終段の4ロールスタンドでの噛み出しを防止できる。ま
た、マンドレルミルに供給する素管の寸法を小さくする
必要がなく、マンドレルバーの挿入が困難になるなどの
二次的な弊害を生じない。従って、高品質の継目無管を
少ない種類のマンドレルバーにより経済的に製造するこ
とができ、その製造コスト低減に大きな効果を発揮す
る。
【0046】また、本発明の管圧延方法は、そのマンド
レルミルを有効に機能させ、マンドレルバーに要する費
用およびそのハンドリング設備等への投資費用の削減に
特に大きな効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマンドレルミルの1例についてそのス
タンド構成を示す模式図である。
【図2】マンドレルミルを用いた管圧延を模式的に示す
斜視図である。
【図3】2ロールスタンドでロールギャップを変更した
ときの状況を模式的に示す正面図である。
【符号の説明】
1 素管 2 縮径用の4ロールスタンド 3 減肉用の2ロールスタンド 4 偏肉解消用の4ロールスタンド 5 マンドレルバー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンドレルバーを挿通した状態で素管を
    複数の孔型ロールスタンドに通過させて延伸圧延するマ
    ンドレルミルにおいて、 スタンド列の最前段に管外径のみを減少させる縮径用の
    4ロールスタンドを配置し、続いて肉厚を減少させる減
    肉用の2ロールスタンド群を配置し、最終段には円周方
    向の肉厚変動を減少させる偏肉解消用の4ロールスタン
    ドを配置したことを特徴とするマンドレルミル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマンドレルミルを用い
    た管圧延方法であって、最前段の4ロールスタンド出側
    での管内径Di とマンドレルバー外径Dm との比(Di
    /Dm )を1.05以下とすることを特徴とする管圧延方
    法。
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