JP2854854B2 - ディスクプレーヤ - Google Patents

ディスクプレーヤ

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JP2854854B2
JP2854854B2 JP22741097A JP22741097A JP2854854B2 JP 2854854 B2 JP2854854 B2 JP 2854854B2 JP 22741097 A JP22741097 A JP 22741097A JP 22741097 A JP22741097 A JP 22741097A JP 2854854 B2 JP2854854 B2 JP 2854854B2
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敦 黒沢
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ディスクプレーヤに関
する。 【0002】 【従来技術】特に車載用のディスクプレーヤなどでは、
運転者がディスクプレーヤの操作を行う場合、小さなス
イッチを操作する必要があり、非常に操作性が悪かっ
た。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した点
に鑑みなされたもので、操作性の向上をはかったディス
クプレーヤを提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載のディス
クプレーヤは、ディスクプレーヤに対してディスクが特
定の位置まで挿入されるとディスクをディスク挿入方向
へ搬送するとともに、ディスクの再生終了後に、特定の
位置よりもディスク挿入方向奥に位置するイジェクト位
置へディスクを搬送するディスク搬送手段と、搬送手段
により搬送されたディスクを再生する再生手段と、再生
終了後にイジェクト位置にあるディスクがディスク挿入
方向に押し込まれたことを検知する検知手段と、検知手
段の検知結果に基づきディスクの再生を再度行うように
制御する制御手段とを有することを特徴としている。 【0005】 【作用】本発明のディスクプレーヤによれば、ユーザー
がディスクを挿入する場合に、ディスクを挿入する長さ
が短くてすむとともに、イジェクトされたディスクに接
触してしまう危険性が小さく、さらにイジェクト位置の
ディスクをディスクプレーヤから一旦抜き出した後に再
度挿入しなおすこと無く、ディスクを再生することが出
来る。 【0006】以下、本発明の実施例としての車載用オー
トローディングディスクプレーヤを添付図面を参照しつ
つ説明する。 【0007】図において参照符1は当該オートローディ
ングディスクプレーヤの全体を示している。図1に示さ
れる如く、ハウジング2の一部を構成するフロントパネ
ル3には、演奏さるべきディスク5を挿入する為のスロ
ット3aが左右方向に伸長して設けられている。但し、こ
こで言う左右方向とは矢印Yにて示される前方に向って
のものである。従って、図中矢印X方向は左方を示し、
また、矢印Z方向は上方である。なお、ディスク5は、
レーザ光を用いて信号を記録し且つ読み取る方式のもの
であって、外径が約12cmとなっている。フロントパネル
3にはまた、当該ディスクプレーヤの操作、例えばプレ
イスタート及びイジェクトなどをなすための操作ボタン
群6が配設されている。 【0008】図2なしい図6に示されるように、ハウジ
ング2内には支持部材たるシャーシ7が設けられてい
る。なお、シャーシ7は本体7aと、該本体の前端部に固
定されたサブシャーシ7bとから成る。図1及び図12に示
されるように、シャーシ7はハウジング2にゴムなどか
ら成る4つの防振部材8を介して支持されている。但
し、図1には左側の2つの防振部材8のみが示されてい
る。シャーシ7には後述するターンテーブルの回転面に
平行な方向、この場合前後方向(矢印Y方向及びその反
対方向)において移動自在にトレイ10が設けられてい
る。図6において特に明らかなように、トレイ10はL字
状に形成された本体10a と、該本体の右端部にネジ結合
された側壁部材10b とによって構成されている。シャー
シ7の左端部にはブラケット12が固定されており、トレ
イ10の左端部は該左端部に突設されたピン10c がブラケ
ット12に前後方向に伸長して形成された長孔12a に摺動
自在に係合することによって支持されている。 【0009】一方、シャーシ7の左右両側部には一対の
移動部材13及び14が配置されている。右方の移動部材14
は樹脂などから成り、シャーシ7の右端部にトレイ移動
方向、即ち前後方向に伸長して固設されたガイドバー15
により摺動自在に支持されたトレイ10の右端部に取り付
けられている。詳しくは、移動部材14は、該移動部材に
前後方向に伸長して形成された長孔14a がトレイ10の右
端部に突設されたピン10e に摺動自在に係合することに
よって支持されているのである。また、左方の移動部材
13はトレイ10とブラケット12との間に位置しており、該
移動部材に前後方向に伸長して形成された長孔13a がト
レイ10の左端部に設けられたピン10c に摺動自在に係合
することにより支持されている。なお、トレイ10の右端
部はガイドバー15に、トレイ移動方向、即ち前後方向に
おいて離隔する2支持点にて摺動自在に係合して支持さ
れている。トレイ10の後端部には両端にアーム17a 及び
17b が固着された連動シャフト17が左右方向に伸長して
設けられており、且つトレイ10に回動自在に支持されて
いる。アーム17a,17b の先端部内面にはピン17c 及び17
d が夫々突設されており、該各ピンは移動部材13,14 の
各後端部に上下方向に伸長して形成された長孔13b,14b
に各々摺動自在に係合している。シャーシ7の右端部に
は回動自在に支持された複数の歯車から成る動力伝達機
構19が設けられている。動力伝達機構19の前方にはモー
タ20が固設されており、図4において特に明らかなよう
に、該モータの出力軸に嵌着されたウォーム20a が動力
伝達機構19の初段歯車19a と噛合している。また、動力
伝達機構19の最終段歯車19b は移動部材14の左側面下端
部に該移動部材の移動方向、即ち前後方向において形成
されたラック部14d と噛合せしめられている。なお、最
終段歯車19b とラック部14d との噛合位置は、トレイ10
がガイドバー15に摺動自在に係合して支持される上記2
支持点の中点の近傍となっている。 【0010】上記したモータ20と動力伝達機構19と、ア
ーム17a,17b 等を含む連動シャフト17とによって、移動
部材13及び14に駆動力を付与せしめる駆動力付与手段が
構成されている。 【0011】トレイ10の下方には移動部材13,14 に挾ま
れる位置にディスク5を担持するコンテナ22が配置され
ている。このコンテナ22と、トレイ10と、移動部材13及
び14とによって、ディスク担持部が構成されている。な
お、コンテナ22のディスク担持面には該ディスク担持面
とディスク5との直接接触を避ける為にフェルトなどか
ら成る保護膜23が貼設されている。コンテナ22の左右両
端部には一対ずつ、計4本のピン22a が左右方向に伸長
して設けられている。コンテナ22はこれら各ピン22a が
トレイ10に上下方向に伸長して形成された4つの長孔10
f に摺動自在に係合することによって、トレイ10にトレ
イ移動方向に垂直な方向、即ち上下方向において所定範
囲内で移動自在に支持されている。コンテナ22のピン22
a はまた、上記長孔10f を貫通した後、移動部材13,14
に夫々形成されたカム孔13d 及び14d に摺動自在に係合
せしめられている。カム孔13d 及び14d はディスク挿入
方向、即ち前方から後方に向って上方、即ち、コンテナ
22が後述するターンテーブルから離れる方向に傾斜する
テーパ部と、該テーパ部のディスク挿入方向端すなわち
後端に連続し後方に伸びる水平部と、該水平部の後端に
連続して上記テーパ部と平行に伸長するテーパ部とによ
り構成されている。すなわち、移動部材13及び14の前後
方向移動に伴ってコンテナ22が上下動するようになされ
ているのである。 【0012】次いで、トレイ10が後述するターンテーブ
ル上の所定位置、すなわち、コンテナ22に担持されたデ
ィスク5の回転中心が該ターンテーブルの回転軸と略一
致する位置に達するまではコンテナ22をトレイ10に対し
てロックし、且つトレイ10が上記所定位置に達するとコ
ンテナ22のトレイ10とのロック状態を解除せしめ且つト
レイ10をハウジング2に対してロックするロック・解除
手段について説明する。 【0013】図4及び図6に示されるように、シャーシ
7の本体7aの右端部には凹部7cが形成されている。一
方、右方の移動部材14には、トレイ10が上記ターンテー
ブル上の所定位置にあるときにトレイ移動方向における
位置が凹部7cの位置と一致するようにカム溝14e が形成
されている。トレイ10の後端部にはレバー25が揺動自在
に設けられており、該レバーの揺動端部には凹部7c及び
カム溝14e に係合し得るピン26が突設されている。すな
わち、ピン26は凹部7c及びカム溝14e に選択的に係合す
るようになっているのである。また、移動部材14にはカ
ム溝14e に連続して前方に伸びて形成され且つピン26と
摺動自在に係合して、トレイ10がターンテーブル上の上
記所定位置に達した後の移動部材14の移動を可能とする
長孔14f が形成されている。 【0014】これら凹部7c、カム溝14e 、長孔14f 及び
ピン26によって、トレイ10がターンテーブル上の所定位
置に達するまではコンテナ22をトレイ10に対してロック
し、且つトレイ10が上記所定位置に達するとコンテナ22
のトレイ10とのロック状態を解除せしめ且つトレイ10を
ハウジング2に対してロックするロック・解除手段が構
成されている。 【0015】また、該ロック・解除手段と、シャーシ7
と、トレイ10と、コンテナ22と、移動部材13,14 と、動
力伝達機構19及びモータ20等から成る上記駆動力付与手
段とによって、ハウジング2のスロット3aから挿入され
たディスク5を演奏位置、すわなち上記ターンテーブル
上に搬送するディスク搬送機構が構成されている。 【0016】次に、ハウジング2内に設けられてディス
ク演奏をなす演奏手段について説明する。 【0017】図6に示されるように、上記ディスク搬送
機構の一部であるシャーシ7の下面には全体として略コ
の字状に形成された支持部材28が配置されており、且つ
柔軟なゴムなどからなる4つの防振部材29を介してシャ
ーシ7に取り付けられている。この支持部材28には上記
ターンテーブルの回転面に平行に、この場合前後方向に
伸長して設けられ案内手段として作用する2本のガイド
シャフト30a,30b が固定されている。ガイドシャフト30
a,30b には略コの字状に形成されたスライダ31が移動自
在に且つ移動方向に関する両側部、即ち左右両端部にて
支持されている。図9及び図10に示される如く、スライ
ダ31には該スライダの移動方向、即ち前後方向に伸びる
ネジ31a が設けられており、該ネジによって直方体状の
ケース33が回動可能に保持されている。すなわち、ケー
ス33はスライダ移動方向に垂直な面内において回動する
のである。なお、ケース33内にはディスク5の情報記録
面にレーザスポット光を照射せしめる対物レンズ33a を
含み該ディスクから情報を読み取るための光学式ピック
アップ手段(対物レンズ33a 以外は図示せず)が担持さ
れている。また、スライダ31及びケース33をキャリッジ
34と総称する。 【0018】ここで、例えば図2に示されるように、上
記ディスク搬送機構の一部をなすトレイ10には、該ディ
スク搬送機構がディスク搬送前位置(図2に示される状
態)にあり且つキャリッジ34がホームポジション、即ち
演奏前の静止位置にあるときに上記対物レンズ33a に対
向する円形の開口部10d が形成されている。この開口部
10d は対物レンズ33a の表面に付着した塵埃等を、上記
ディスク搬送機構を取り外すことなく拭い取る為に設け
られたものである。従って、詳述しないが、ディスク搬
送機構の一部を構成する部材であって、ディスク搬送機
構及びキャリッジ34が上記した演奏前位置にあるときに
トレイ10と対物レンズ33a との間に介在する部材にも開
口部10d と同様の開口部が形成されていることは言うま
でもない。また、図1に示されるように、ハウジング2
の上面にも円形の開口部2aが形成されている。この開口
部2aも上記した開口部10d と同様、ディスク搬送機構及
びキャリッジ34が上述した演奏前の静止位置にあるとき
に対物レンズ33a と対向するように位置せしめられてい
る。ハウジング2にはまた、この開口部2aを閉塞し得る
蓋体2bがネジ固定されている。ハウジング2にもこのよ
うな開口部を設けたことによって、該ハウジングを取り
外すことなく対物レンズ33a の清掃が出来るのである。
なお、詳述はしないが、上記開口部10d,2a等を通じて上
記光学式ピックアップ手段の光照射パワーの調整をする
ことも可能である。 【0019】前後するが、図9及び図10に示されるよう
に、スライダ31の移動方向端部にはスライダ移動方向に
垂直な面内において、この場合左右方向に伸長して長孔
31b が形成されている。長孔31b はケース33の回動一端
部に対応して設けられており、該長孔にはネジ部35a が
ケース33に螺合する偏倚ネジ35の円形頭部35b が嵌合し
ている。名の通り、偏倚ネジ35のネジ部35a の軸中心は
円形頭部35b の軸中心に対して偏倚せしめられている。
すなわち、この偏倚ネジ35を回動することによって、ケ
ース33が支持ネジ31a を中心として僅かずつ回動するよ
うになされているのである。 【0020】上記偏倚ネジ35と該偏倚ネジの円形頭部35
b が嵌合する長孔31b とによって、ケース33の回動角度
位置の調整、すなわち、該ケース内に設けられた光学式
ピックアップ手段(図示せず)のいわゆるタンジェンシ
ャル方向の調整を行う調整手段が構成されている。な
お、かかる調整が完了した後はネジ31c にて固定する。 【0021】図6及び図11に示されるように、支持部材
28にはガイドシャフト30a,30b と平行に配置されたスク
リューシャフト37が両端部において回動自在に取り付け
られている。スクリューシャフト37の前方にはモータ38
が配置されており、スクリューシャフト37は該モータに
よってプーリ39等を含む動力伝達手段を介して回転駆動
されるようになされている。図11において特に明らかな
ように、スライダ31には板バネ41が片持梁状に固設され
ており、該板バネの自由端部にはスクリューシャフト37
に螺合するハーフナット42が固設されている。上記した
スクリューシャフト37と、モータ38と、プーリ39を含む
上記動力伝達手段と、板バネ41と、ハーフナット42と、
これらに関連する周辺小部材とによって、キャリッジ34
を駆動する駆動機構が構成されている。 【0022】キャリッジ34の移動軌跡の延長線上であっ
て、該キャリッジと該キャリッジを駆動する上記駆動機
構とによって挾まれる位置にはターンテーブル45が配置
されており、且つ支持部材28に固定されている。図7に
おいて明らかなように、ターンテーブル45は該ターンテ
ーブルを担持する形で設けられた駆動源たるスピンドル
モータ46によって直接回転駆動されるようになされてい
る。図6及び図9に示されるように、キャリッジ34の一
部であるケース33にはターンテーブル45及びスピンドル
モータ46のうち、ケース33に対向する一部が嵌挿可能な
切欠部33b が形成されている。キャリッジ34が該キャリ
ッジのホームポジション、即ち演奏前の静止位置にある
ときに、ターンテーブル45及びスピンドルモータ46は上
記切欠部33b 内に嵌挿されるのである。 【0023】図7及び図8に示されるように、スピンド
ルモータ46の出力軸46a には保持機構47a により回動自
在に支持されたアイドラ47b が接触せしめられている。
これら保持機構47a 及びアイドラ47b によって、出力軸
46a とこれを支える軸受部46b とを密接せしめる密接手
段が構成されている。出力軸46a と軸受部46b との間に
は通常約10μm程度のギャップが生ずるのであるが、上
記密接手段を設けることによりこのギャップが補正され
て出力軸46a 、従ってターンテーブル45の回転が正確か
つ円滑なものとなるのである。 【0024】上記した支持部材28と、ガイドシャフト30
a,30b と、キャリッジ34と、モータ38を含む上記駆動機
構(キャリッジ34を駆動)と、ターンテーブル45と、ス
ピンドルモータ46と、アイドラ47b 等から成る上記密接
手段と、これらに関連する周辺小部材とによって、ディ
スク演奏をなす演奏手段が構成されている。 【0025】ここで、支持部材28のシャーシ7への取り
付け方法について詳述する。 【0026】支持部材28のシャーシ7に対する4つの支
持点即ち防振部材29が配置された位置は、キャリッジ34
の重心の移動軌跡の中点とターンテーブル45の回転軸と
の間の中点を中心とする円弧上に等距離に設けられてい
る。防振部材29は当該車載用オートローディングディス
クプレーヤを搭載する自動車の車体振動などの外部振動
から上記演奏手段を保護する為に設けられたものである
が、支持部材28の支持点を上述のように配置して該支持
点に防振部材29を設けることによって防振効果が著しく
向上するのである。なお、支持部材28の支持点を上記の
ようにしたのはキャリッジ34の移動に伴う上記演奏手段
の重心位置の変化を考慮してのことであるが、簡易的
に、例えばキャリッジ34が移動軌跡の中点にあるときの
上記演奏手段の重心を中心とした円弧上に且つ等距離に
支持部材28の支持点を設け、該支持点に防振部材29を設
けても大なる防振効果が得られる。 【0027】次いで、演奏位置、即ちターンテーブル45
上に搬送されたディスク5をクランプするクランプ機構
について述べる。 【0028】図2,図3及び図6に示されるように、コ
ンテナ22の上方であって移動部材13及び14に挾まれる位
置に板状の支持部材51が設けられている。この支持部材
51の左右両端部には一対ずつ、計4本のピン51a が左右
方向に伸長して設けられている。支持部材51はこれら各
ピン51a がトレイ10に上下方向に伸長して形成された4
つの長孔10g に摺動自在に係合することによって、トレ
イ10にトレイ移動方向に垂直な方向、即ち上下方向にお
いて所定範囲内で移動自在に支持されている。支持部材
51のピン51a はまた、トレイ10の長孔10g に挿通されて
いると共に、移動部材13,14 に各々形成されたカム孔13
g 及び14g に摺動自在に係合せしめられている。カム孔
13g 及び14g は上記支持部材51がターンテーブル45から
離れる方向、即ち前方から後方に向って上方に直線的に
傾斜している。すなわち、移動部材13及び14の前後移動
に伴って支持部材51がターンテーブル45に対して上下動
するようになされている。なお、移動部材13及び14に形
成されたカム孔13d,13g 並びに14d 及び14g のうち、コ
ンテナ22のピン22a と係合するカム孔13d,14d を第1カ
ム孔と称し、これに対して支持部材51のピン51a と係合
するカム孔13g 及び14g を第2カム孔と称する。なお、
この第1カム孔13d,14d のディスク挿入方向における全
長と第2カム孔13g 及び14g のディスク挿入方向におけ
る全長とはほぼ等しくなっている。 【0029】支持部材51には、ターンテーブル45と協働
してディスククランプ作用をなす押圧部材52が回動自在
に設けられている。なお、図3に示される位置を支持部
材51の非クランプ位置と称する。また、支持部材51が所
定分だけ下方に移動して押圧部材52がターンテーブル45
上に載置されたディスクの表面に当接するときの支持部
材51の位置をクランプ位置と称する。支持部材51は上記
クランプ位置と非クランプ位置との間において移動する
のである。同じく図3に示されているが、押圧部材52は
環状に形成されたマグネット52a を有し、該マグネット
の磁力によりディスククランプをなす。また、押圧部材
52とこれを回動自在に支持する支持部材51は鋼板などの
磁性材から成り、支持部材51が上記非クランプ位置にあ
るときに押圧部材52はマグネット52a の磁力によって支
持部材51に吸着されるようになされている。また、図6
にも示される如く、押圧部材52の上面にはフェルトなど
からなる緩衝部材52b が貼着されており、支持部材51が
上記非クランプ位置にあるときにおける該支持部材の振
動などによって押圧部材52の上面とハウジング2とが直
接当接しないようになっている。但し、この緩衝部材52
は押圧部材52の上面に限らず、支持部材51が上記非クラ
ンプ位置にあるときに押圧部材52と対向するハウジング
2の一部に設けても良い。 【0030】図2において特に明らかな如く、支持部材
51の下面には左右一対の挾持板54及び55が押圧部材52を
挾んで配置されており、各々3本ずつのピン54a 及び55
a を介して左右方向において移動自在に支持部材51に取
り付けられている。挾持板54,55 の各対向部には押圧部
材52の外周に形成された円周溝52c (図3図示)内に嵌
挿される円弧部54b 及び55b が形成されており、該円弧
部には押圧部材52の円周溝52c の底面に係合し得る2つ
ずつの爪54c,55c が突設されている。 【0031】支持部材51の下面にはまた、挾持板54,55
の後方に、左右一対の同期板57,58 が配設され、且つピ
ン57a 及び58a を各々介して支持部材51に回動自在に取
り付けられている。各同期板57,58 は各3本のアーム部
57c,57d,57e 並びに58c,58d 及び58e を有している。ア
ーム部57c の先端部には長孔57f が形成されており、ア
ーム部58c の先端部に突設されたピン58f が摺動自在に
係合している。また、略前方に突出したアーム部57d,58
d の各先端部にも長孔57g,58g が形成されており、該両
長孔は挾持板54,55 に各々突設されたピン54e 及び55e
に各々摺動自在に係合している。すなわち、同期板57及
び58は挾持板54,55 の動作を同期せしめる作用をなすよ
うに構成されているのである。なお、挾持板54と同期板
57を第1位置決め部材61と総称し、これに対して挾持板
55及び同期板58を第2位置決め部材62と総称する。すな
わち、これら一対の位置決め部材61,62 は押圧部材52の
回転軸に略直角な面内において移動自在に設けられ、各
々例えば2点(爪54c,55c )において押圧部材52の外周
に係合し得るのである。また、各位置決め部材61及び62
は、該両位置決め部材の一部である挾持板54,55 の押圧
部材外周との係合部、即ち爪54c 及び55c が押圧部材外
周に近づく方向に、付勢手段たるコイルスプリング64に
よって付勢されている。 【0032】上記した位置決め部材61及び62と、コイル
スプリング64とによって、押圧部材52を支持部材51上の
所定位置に位置決めする位置決め手段が構成されてい
る。また、該位置決め手段と、押圧部材52と、支持部材
51と、これらに関連する周辺小部材とによって、演奏位
置、即ち、ターンテーブル45上に搬送されたディスク5
をクランプするクランプ機構が構成されている。 【0033】上記した位置決め部材61,62 等を含む位置
決め手段は、支持部材51上における押圧部材52の位置決
めを行なうだけでなく、ハウジング2のスロット3aから
挿入されたディスク5をコンテナ22上の所定位置に位置
決めする位置決め手段としても作用する。図2及び図6
において明らかなように、各位置決め部材61及び62はデ
ィスク挿入路の両側に配置されており、且つコンテナ22
(トレイ10及び移動部材13,14 と共にディスク担持部を
構成)のディスク担持面に略平行な面内において移動自
在となっている。各位置決め部材61,62 の構成部材であ
る挾持板54,55 並びに同期板57及び58の各下面にはピン
部材54f,55f,57h 及び58h が夫々突設されている。これ
らピン部材54f,55f,57h 及び58h はコンテナ22のディス
ク担持面に略垂直に伸長しており、ディスク5の外周に
係合する係合部として作用する。なお、コイルスプリン
グ64は各ピン部材54f,55f,57h 及び58h がディスク外周
に近づく方向に位置決め部材61,62 を付勢している。 【0034】ここで、図6に示されるように、各ピン部
材54f,55f,57h 及び58h にはコンテナ22のディスク担持
面に向って縮径するテーパが形成されている。但し、ピ
ン部材57h については示されていない。ディスクローデ
ィング時若しくはイジェクト時にディスク5は上記各ピ
ン部材によって挾持されるのであるが、ディスク5が挾
持されると同時に該各ピン部材の上記テーパの作用によ
り生ずる分力によって、ディスク5はコンテナ22のディ
スク担持面に向けて押圧されるのである。 【0035】次に、上記した位置決め手段によるディス
ク挾持状態を解除せしめる機構について説明する。 【0036】図2及び図6において示されるように、右
側の移動部材14の上端部にはL字状に形成された小ブラ
ケット71が固設されており、該小ブラケットにはピン部
材72が突設されている。このピン部材72は上下方向にお
いて伸長しており、且つ、トレイ10がターンテーブル45
上の所定位置、すわなち、該トレイと共に移動するコン
テナ22に担持されたディスク5の回転中心がターンテー
ブル45の回転軸と略一致する位置に達したときに上記位
置決め手段の構成部材である同期板58のアーム部58e の
先端にネジ固定された爪73の前端部と係合するように配
置されている。すなわち、トレイ10が上記所定位置に達
した後の移動部材14の移動に伴って位置決め部材61,62
が動作せしめられ、位置決め部材61,62 に設けられたピ
ン部材54f,55f,57h,58h とディスク外周との係合状態、
即ち、ディスク挾持状態が解除されるようになされてい
るのである。 【0037】図6において明らかなように、移動部材14
に設けられたピン部材72にはコンテナ22がターンテーブ
ル45に近づく方向、すなわち下方に向って縮径するテー
パが形成されている。ディスク5をコンテナ22上の所定
位置に位置決めする上記位置決め手段(位置決め部材6
1,62 等から成る)は、上記ピン部材72に当接しつつ摺
動してコンテナ22と共にトレイ移動方向に略垂直な方向
において往復動するのであるが、上記したようにピン部
材72にテーパが形成されていることによって該ピン部材
と上記位置決め手段との接触は点接触となるのである。
従って、互いの接触による抵抗は極めて小さいものとな
り、ディスクローディング及びイジェクト動作が円滑と
なるのである。また、ピン部材72のテーパの作用により
生ずる分力によって上記位置決め手段は推力を受けるこ
ととなる。 【0038】次に、ハウジング2のスロット3aからディ
スク5が挿入される際に作用する各機構について説明す
る。 【0039】図13に示されるように、ハウジングの前面
部を構成するフロントパネル3に形成されたディスク挿
入用スロット3aの内方には、ゴムなどの柔軟性材質を板
状に形成して成り互いに短手方向一端部が対向するよう
に配置されて主面にてスロット3aを閉塞する一対の可撓
性長手部材76及び77が設けられている。各可撓性長手部
材76,77 はその短手方向他端部、即ち非対向側端部にお
いて、断面L字状の一対の固定部材78,79 によってフロ
ントパネル3に取り付けられている。これら可撓性長手
部材76,77 並びに固定部材78,79 によって、スロット3a
を閉塞する閉塞手段が構成されているのである。 【0040】可撓性長手部材76及び77の各対向端部には
円弧状の面取りが施されており、該各可撓性長手部材と
ディスク5との摺接状態が円滑となっている。また、可
撓性長手部材76,77 の各対向端部の近傍には薄く形成さ
れて特に撓み易い可撓部76a 及び77a が夫々設けられて
いる。 【0041】ところで、可撓性長手部材76及び77は導電
性を有しており、且つ例えば固定部材78,79 を各々介し
てアースされている。このようにすることによって、ス
ロット3aから挿入されるディスク5から静電気を取り除
くことが出来、ディスク5の表面に静電気により付着し
ていた塵埃のハウジング2内への侵入が防止されている
のである。なお、可撓性長手部材76,77 の材質が例えば
ゴムである場合、これに導電性を持たせる方法としては
カーボン粒子等を混入させることなどが有効である。 【0042】図2,図5及び図6に示されるように、シ
ャーシ7の左端部に固設されたブラケット12の右側には
略前後方向に伸長するレバー85が配置されており、ピン
85a によってその長手方向略中央部においてブラケット
12に回動自在に取り付けられている。このレバー85は移
動部材13と連動して回動するようになされている。一
方、レバー85の前方には防止部材86が、上下方向(矢印
Z方向及びその反対方向)において移動自在に設けられ
ている。防止部材86の左端部にはピン86a が突設されて
おり、該ピンはレバー85の前端部に形成された長孔85b
に摺動自在に係合せしめられている。これらレバー85及
び防止部材86によって、スロット3aからのディスクの二
重挿入を防止するディスク二重挿入防止手段が構成され
ている。すなわち、レバー85の回動に伴って防止部材86
が上下動することによって、該防止部材に設けられた防
止部86b がスロット3aを横切って、スロット3aからのデ
ィスクの挿入を阻止するようになされているのである。 【0043】ところで、レバー85は前述したディスク搬
送機構の構成部材である移動部材13の動きに連動するよ
うになされているが、このようにディスク搬送の為の動
力の一部を上記ディスク二重挿入防止手段を駆動するた
めの動力として利用することによって、該ディスク二重
挿入防止手段を駆動するための特別な駆動機構が不要と
なっているのである。従って、プレーヤ全体の小形化及
びコストの低減が図り易くなっているのである。 【0044】図2,図6,図14(a),(c)に示され
るように、ハウジング2の深部であってディスク挿入路
上には、スロット3aから挿入されたディスク5をコンテ
ナ22上の所定位置に案内する案内手段として作用する案
内部材91がコンテナ22のディスク担持面と対向すべく配
置されており、例えばトレイ10の下面に固定されてい
る。案内部材91は例えば鋼板を曲げ加工してなるもので
あって、その前端部にはディスク挿入方向に向ってコン
テナ22のディスク担持面に近づくように傾斜したテーパ
部91a が形成されている。 【0045】図2,図6及び図14(a)に示される如
く、トレイ10の後端部には、スロット3aから挿入されて
コンテナ22上の上記所定位置に位置決めされたディスク
5がディスク挿入方向に僅かに押されたときに該ディス
クの外周と係合するようにプレイ(演奏)スタートスイ
ッチ93が設けられている。但し、このプレイスタートス
イッチ93は、該プレイスタートスイッチの前方に前後方
向において移動自在に設けられ且つ前方へのバイアス力
を付与された中間部材94(図14(b)にも示されてい
る)を介してディスク外周と係合する。 【0046】図2に示されるように、トレイ10の本体10
a の右端部下面には上下方向に伸長する支持軸96が固設
されている。支持軸96には、略くの字状に形成されたア
ーム97がその略中央部において回動自在に取り付けられ
ている。アーム97の両端部下面にはピン97a,97b が各々
突設されており、左端側のピン97a が、コンテナ22上に
位置決めされたディスク5の外周に係合可能である。支
持軸96にはまた、検知スイッチ98をアーム97の左端部と
係合可能に保持するスイッチ保持部材99が揺動自在に取
り付けられている。このスイッチ保持部材99は図示せぬ
コイルスプリングによって図2における時計方向へのバ
イアス力を付与せしめられている。なお、検知スイッチ
98を介してスイッチ保持部材99に係合しているアーム97
も、このコイルスプリング(図示せず)によってスイッ
チ保持部材99と同方向への反発力を付与されている。 【0047】上記した支持軸96、アーム97、検知スイッ
チ98、スイッチ保持部材99及びこれらに関連する周辺小
部材によって、ディスク5がコンテナ22上に位置決めさ
れたことを検知する機械的検知手段が構成されている。
また、トレイ10が例えば図2に示される位置から後方に
所定分だけ移動して所定位置に達すると、アーム97の右
側端に突設されたピン97b がシャーシ7の後端部近傍に
設けられた切り起こし部7fに当接するようになされてい
る。 【0048】図6及び図11に示されるように、キャリッ
ジ34の右方には該キャリッジがホームポジション、即ち
演奏開始前の静止位置に復帰したことを検知するための
検知スイッチ101 が設けられている。この検知スイッチ
101 はキャリッジ34等を支える支持部材28に固定されて
おり、キャリッジ34の構成部材であるスライダ31に突設
された突起31e が該検知スイッチのアクチュエータ101a
に係合することにより検知信号を発するようになされて
いる。 【0049】図4に示されるように、シャーシ7の右端
部にはトレイ10の一部と係合することによってトレイ10
が前方移動限界位置に達したことを検知する検知スイッ
チ103 が固設されている。 【0050】また、図6にも示されるように、シャーシ
7の右端部であって検知スイッチ103 の後方には、移動
部材14との一部と係合することによって該移動部材が後
方移動限界位置に達したこと、従って、ディスクローデ
ィング及びクランプが完了したことを検知する検知スイ
ッチ104 が固設されている。但し、この検知スイッチ10
4 はブラケット105 を介してシャーシ7に取り付けられ
ている。 【0051】尚、前述した操作ボタン群6、プレイスタ
ートスイッチ93、検知スイッチ98,101,103及び104 から
発せられる各信号はハウジング2内の所定位置に配設さ
れた制御部(図示せず)に伝達される。これら各信号に
応じて該制御部から送られる動作信号によってモータ20
及び38並びにスピンドルモータ46が後述するタイミング
にて動作するのである。 【0052】図19及び図20に制御系のブロック図が示さ
れており、システム全体の制御を司る第1の制御部たる
ホストマイクロコンピュータ(以下ホストマイコンと略
称する)200 と、少なくとも操作部201 及び表示部202
の制御を司る第2の制御部たるサブマイクロコンピュー
タ(以下サブマイコンと略称す)203 とを含み、これら
マイコン200,203 は互いに分離されたユニットに搭載さ
れ、主電源ライン204 、定電圧電源ライン205 及び通信
ライン206 を介して接続されている。なお、主電源はサ
ブマイコン側を介してホストマイコン側に供給されるよ
うにしたが、直接ホストマイコンに供給されるようにし
ても良いことは勿論である。 【0053】主電源のオン/オフを司る自動車のいわゆ
るアクセサリースイッチ207 がオン閉成)すると、安定
化回路208 で安定化された電源電圧VDD が図21(a)に
示す如く瞬時に立上る。リセット回路209 の出力は電源
電圧(a)に対して図21(b)に示す如く所定時定数で
徐々に立上り、所定レベルV1に達した時点でホストマイ
コン200 をリセットする。ホストマイコン200 はリセッ
ト時点から一定時間T経過後にコントロール信号を発し
て、サブマイコン203 に電源電圧VDD を供給すべく両マ
イコン間の電源ラインに挿入された電源スイッチ210 を
オンせしめる。これにより、サブマイコン203 及びリセ
ット回路211 に供給される電源電圧VDDが図21(c)に
示す如く立上る。リセット回路209 の出力は電源電圧
(c)に対して図21(d)に示す如く所定時定数で徐々
に立上り、所定レベルV2に達した時点でサブマイコン20
3 をリセットする。 【0054】このようにホストマイコン200 によってサ
ブマイコン203 の電源コントロールを行なうことによ
り、両マイコン200,203 の同期を保つことができるので
ある。ここで、かかる同期方法を採らない場合を考える
と、両マイコン200,203 の同期をとるための専用の同期
ラインを設ける必要があり、その分だけ配線構造が複雑
になると共に作業時間もかかることになる。また、電源
電圧の立上りに対して別々に同期をとるようにした場合
には、リセット回路209 及び211 を共に、図22に示す如
き構成の複雑な回路とする必要がある。ところが、ホス
トマイコン200 によってサブマイコン203 の電源コント
ロールを行なうことにより、サブマイコン203 側のリセ
ット回路211 を図23に示す如き構成の簡単な回路とする
ことができ、全体として回路構成を簡略化できることに
なる。 【0055】なお、ホストマイコン側のリセット回路20
9 は電源電圧の瞬断を検出でき、これにより図21から明
らかなように電源電圧の瞬断があっても一定のタイミン
グでホストマイコン200 及びサブマイコン203 がリセッ
トされ、両者の同期を保つことができるのである。 【0056】ホストマイコン200 には、図20に示す如
く、アドレスメモリ212 及びバックアップメモリ213 が
内蔵されており、主電源が断となったときバックアップ
メモリ213 に対してはバックアップ電源がサブマイコン
203 から供給されるようになっている。バックアップ電
源は抵抗R1及びツェナーダイオードZDによって定電圧化
され、サブマイコン203 とホストマイコン200 間の通信
ライン206 及びダイオードD1を介してホストマイコン20
0 の電源端子に供給される。 【0057】図2,図6及び図12において説明したプレ
イスタートスイッチ93はノーマルクローズタイプのスイ
ッチであり、図19に示す如く、トレイ10(図4参照)が
前方移動限界位置に達したこと、即ちディスクがイジェ
クト位置まで搬送されたことを検知する検知スイッチ10
3 と直列に接続されている。これらスイッチ直列接続回
路の一端はサブマイコン203 の入力端に接続されると共
に抵抗R2を介して電源VDD に接続され、その他端は接地
されている。演奏終了後、ディスクがイジェクト位置ま
で搬送されると、検知スイッチ103 が閉成するので、低
レベルの検知信号がサブマイコン203 の入力端に供給さ
れる。一方イジェクト位置においてディスクが搬入方向
に僅かに押されると、プレイスタートスイッチ93が開放
し、低レベルにあったとサブマイコン203 の入力端が高
レベルに遷移して再プレイ指令がなされたことが検知さ
れる。 【0058】ハウジング2(図1図示)のスロット3aか
ら挿入されたディスクを演奏位置まで搬送するローディ
ング機構(ディスク搬送手段)214 と、ピックアップ21
5 をディスクの半径方向にて移動させるピックアップ移
動機構216 には、ホストマイコン200 によってオン/オ
フ制御される主電源スイッチ217 を介して主電源が供給
される構成となっている。ホストマイコン200 は、本プ
レーヤシステムが他のソース源、例えばテープデッキや
チューナとの組合せで用いられる場合において、演奏中
に他のソースが入力されたときには、ローディング機構
214 及びピックアップ移動機構2 16への主電源の供給を
停止すべく主電源スイッチ217 をオフとする制御をな
す。なお、ローディング機構214 は図4及び図6におい
て、ピックアップ移動機構216 は図9及び図10において
それぞれ説明した如き構造となっている。 【0059】図20において、ディスク5にはアドレス情
報を含むプログラム情報が記録されており、この記録情
報はピックアップ215 によって読み取られる。ピックア
ップ215 で読み取られた情報は復調回路218 を経てアド
レス判別回路219 においてアドレス情報が検出され、ピ
ックアップ215 の現在位置が判定される。そして最新の
アドレス情報はホストマイコン200 内のアドレスメモリ
212 に格納される。220 はピックアップ215 の出力に基
づいて当該ピックアップが合焦状態にあるか否かを常時
監視するフォーカス検出回路であり、フォーカス外れの
とき出力を発生する。ホストマイコン200 はフォーカス
検出回路220 の出力が発生されると、ピックアップ215
をホームポジション(図6及び図11における検知スイッ
チ101が作動する位置)に戻すべくピックアップ移動機
構216 を駆動制御すると共に、該ホームポジションにて
再びフォーカスをとるように制御する。そして再度フォ
ーカスをとった後は、アドレスメモリ212 に格納されて
いるフォーカス外れ直前のアドレスから再び演奏を開始
するように、ピックアップ215 を上記直前のアドレスま
で移動させる。 【0060】演奏中に、自動車のアクセサリースイッチ
207 のオフによりシステムの主電源が断となると、電源
断検出回路221 がこれを検出して出力を発生する。この
検出出力の発生によりアドレスメモリ212 に格納されて
いる最新のアドレス情報がバックアップメモリ213 に書
き込まれる。そして再度主電源が供給されたときバック
アップメモリ213 に書き込まれたアドレスから演奏が開
始される。 【0061】ホストマイコン200 内には更に、演奏中に
おいて一定周期でカウント動作してピックアップ215 が
次に移動すべき期待アドレス情報を順次出力するカウン
タ222 と、アドレスメモリ212 からの最新アドレス情報
とカウンタ222 からの期待アドレス情報とを常時対比し
て不一致となったとき出力を発生する検出回路223 とが
内蔵されており、ホストマイコン220 は検出回路223 の
出力をもってディスク5の記録トラックを追従するピッ
クアップ215 の情報読取点が該トラックを飛び越したと
判断する。そしてトラック飛びと判断した場合には、ピ
ックアップ215 の情報読取点をカウンタ222 の出力によ
る期待アドレスへ移動させるべくピックアップ移動機構
216 を駆動制御する。 【0062】なお、ディスク5に記録されている情報が
楽音の場合、上述の如くピックアップ215 を期待アドレ
スへ移動させることにより最終読取アドレスと期待アド
レスとの間の情報の読取りが行なわれなくても、聴感上
何ら影響はないが、記録情報が制御情報の場合、必ず読
み取る必要があるので、このような場合にはピックアッ
プ215 を最終読取アドレスへ移動させることにより、す
べての情報を正確に読み取ることができる。 【0063】224 はサーミスタ等の感温素子であり、図
1に示すハウジング2内、好ましくはピックアップ215
の近傍に設けられる。温度検出回路225 は感温素子224
の出力が所定の範囲を越えたとき、すなわちハウジング
2内の温度が異常に上昇したとき出力を発生する。この
温度検出回路225 の出力はディスクが演奏位置にセット
されているときにのみ有効となる。すなわち、ディスク
の演奏位置への搬入が完了したことを検知する検知スイ
ッチ104 (図24図示)の作動期間において温度検出回路
225 の出力が発生すると、図19においてホストマイコン
200 は主電源スイッチ217 をオフ(開放)せしめて機構
部への電源の供給を停止し、感温素子224 の出力が上記
所定の範囲内となるまで待期状態とする。なお、電源の
供給を停止するのみならず、例えば表示部202 を兼用
し、この表示部202 をディスクのローディングが完了し
た時点で温度表示用に切り換えてハウジング2内の温度
が異常に上昇したことを警告することもできる。 【0064】図24において、半導体レーザダイオード22
6 はピックアップ215 (図20図示)に内蔵されてディス
クの記録情報を読み取るためのレーザ光を発する半導体
レーザダイオードであり、サブマイコン203 から出力さ
れる点灯指令信号により点灯駆動されるのであるが、そ
の点灯時期が制約されている。すなわち、上記点灯指令
信号はAND ゲード回路227 の一方の入力となり、その他
方の入力としてディスクの演奏位置への搬入が完了した
ことを検知する検知スイッチ104 の出力が供給されるよ
うになっており、AND ゲート回路227 の出力により駆動
回路228 を介して半導体レーザダイオード226 が点灯駆
動される構成なっている。従って、半導体レーザダイオ
ード226 はディスクがディスク演奏位置にあるときのみ
上記点灯指令信号に応答して点灯するのである。 【0065】229 は圧電ブザーであり、この圧電ブザー
229 はサブマイコン203 から発せられる制御信号により
駆動トランジスタQ1を介して駆動されて発音する。この
発音のための圧電ブザー229 はプレーヤ本体に加わる振
動を検出するための検出素子として兼用される。すわな
ち、圧電ブザー229 が発音駆動されていないとき、検出
回路230 において圧電ブザー229 の出力に基づいてプレ
ーヤ本体に加わる振動が検出されるのである。検出回路
230 は、圧電ブザー229 の出力を増幅する増幅器231
と、圧電ブザー229 の周波数特性と逆の周波数特性を有
する等化器としてのフィルタ232 と、このフィルタ232
の出力レベルと所定の大きさの振動に対応して設定され
た基準レベルとを比較するコンパレータ233 とからな
り、コンパレータ233 の比較出力はサブマイコン203 に
供給される。 【0066】ここで、周知のフォーカスサーボ、トラッ
キングサーボ、タンジェンシャルサーボの各種サーボ
系、特にピックアップ215 の情報読取点のディスクに対
するディスク半径方向の位置制御をなすトラッキングサ
ーボ系を備えたプレーヤシステムにおいて、一般に知ら
れている様に、外部から加わる外部振動等に対しては、
サーボ帯域を広げてサーボゲインを上げることにより、
外乱による影響が圧縮されて外部振動に強くなるのであ
る。一方、ディスクの傷或いはディフェクトによりサー
ボ系に大きなエラー信号が発生してトラック飛び等の現
象を起こす内乱に対しては、逆にサーボ帯域を広くする
ことにより、発生するエラー信号は大きくなる為に弱く
なる。ホーム用プレーヤでは、外部振動が常に加わるこ
とはない為、ディスクの読取り能力を優先させてサーボ
帯域を決めることができるが、車載用プレーヤでは、常
に外乱がある状態にあり、振動に対する強さとディスク
の傷、指紋、欠陥等に対する読取り能力の両方を満足さ
せる帯域を設定するのは困難である。 【0067】そこで、前述した如く、外乱による振動を
検出し、その検出出力に基づいてサーボ帯域を自動的に
切り換える制御をなすことにより、運転中にユーザがい
ちいち手動で切り換える必要がないと共に、ディスクの
傷、ディフェクトに対するプレイアビリティを良くしか
つ振動に対し強くすることができるのである。サーボ帯
域の切り換えは、例えば、サーボループに挿入されたイ
コライザの特性を何段階かに設定しておき適当な特性を
選択したり、特性の異なるイコライザを複数個用意して
おき、適当なイコライザを選択することによって行われ
る。 【0068】なお、上記実施例では、圧電ブザー229 に
よってプレーヤ本体に加わる外部振動を検出する振動検
出手段を構成したが、防振部材8 (図1参照)および防
振部材29(図6参照)の少なくとも一方を導電性ゴム部
材で構成し、このゴム部材の変位に基づいて電気的に振
動を検出するようにしても良い。 【0069】図19において説明した如く、本プレーヤシ
ステムが他のソース源との組合せで用いられる場合にお
いて、演奏中に他のソースが入力された場合には、機構
部への主電源の供給が停止されるのであるが、ディスク
がプレーヤ内に取り込まれた状態で待期状態になると、
誤ってディスクを2重挿入する場合あり得る。そこで、
図24に示す様に、表示部202 の1つとしてディスクが演
奏位置にセットされていることを表示するディスクセッ
ト表示部202aを設け、ディスクが演奏位置に搬入された
ことを検知する検知スイッチ104 の出力により例えば電
源スイッチ234 を介して他ソース入力時にもディスクセ
ット表示部202aに主電源を供給して当該表示部202aを駆
動することにより、ディスクの2重挿入を防止すべく警
告できるのである。 【0070】なお、図24に示されている半導体レーザダ
イオード226 はその寿命が温度に依存し、高温下におけ
る使用で著しい寿命低下を招くので、熱源から離れて設
けられるのが好ましい。例えば図25に示されるようなピ
ックアップ215 の対物レンズ33a (図9図示)の駆動回
路において、対物レンズ33a を駆動する為のコイル235
の駆動部236 が熱を発する熱源となるので、互いに分離
された例えば2つのユニットの一方に半導体レーザダイ
オード226 やアンプ237 のゲイン調整用の調整ボリュー
ム238 等を含むピックアップ215 を搭載し、熱源となる
駆動部236 を他方のユニットに搭載することにより、半
導体レーザダイオード226 に対する熱の影響を抑えるこ
とができるのである。 【0071】次に、上記した構成の車載用オートローデ
ィングディスクプレーヤの動作を演奏手順に沿って説明
する。なお、図1ないし図5は当該ディスクプレーヤの
演奏前の初期状態を示している。 【0072】まず、図1に示されるようにディスク5を
スロット3aからハウジング2内に挿入する。ディスク5
は、スロット3aから挿入されると同時に、例えば図2に
示される位置決め部材61,62 に設けられたピン部材54f
及び55f に係合し、両位置決め部材61,62 を左右に押し
分けながら進む。左右のピン部材54f 及び55f の軸中心
を結ぶ線をディスク5の回転中心が越えると、両ピン部
材54f,55f がディスク外周に近づく方法に付勢されてい
ることから、手を離してもディスク5はハウジング2内
に引き込まれる。また、このとき、案内部材91がディス
ク5を有効に案内して、ディスク5はコンテナ22上の所
定位置に位置決めされる。なお、ディスク5は4本のピ
ン部材54f,55f,57h 及び58h によって外周を4点支持さ
れた状態で位置決めされるので、一旦位置決めされたデ
ィスクは車体振動等の外部振動によってずれることはな
い。 【0073】図15(a),(b)に示されるように、デ
ィスク5のコンテナ22上への位置決めがなされると同時
に、ディスク5の外周がアーム97の左側端ピン97a に係
合して、該アームが例えば図15(a)における反時計方
向に回動せしめられる。従って、アーム97の左端部が検
知スイッチ98に係合して該検知スイッチを動作させる
(図15(b)の状態)。すると、モータ20が回転を開始
して動力伝達機構19を介して移動部材14が後方に駆動さ
れる。但し、図4及び図6から明らかなように、トレイ
10に揺動自在に設けられたレバー25の揺動端部に突設さ
れたピン26が、移動部材14に形成されたカム溝14e に係
合していることによって、移動部材14はトレイ10に対し
ては移動し得ず、従って、コンテナ22はトレイ10に対し
てロックされている。よって、モータ20の回転によっ
て、移動部材14,13 とトレイ10及びコンテナ22の後方へ
の移動のみがなされる。なお、上記ピン26はカム溝14e
に係合したままシャーシ7の右端上を摺動する。 【0074】トレイ10及びコンテナ22が所定分だけ後方
に移動してディスク5がハウジング2内に収納されると
略同時に、図15(c)に示されるようにアーム97の右端
部に突設されたピン97b がシャーシ7の切り起こし部7f
に当接する。このようにピン97b が切り起こし部7fに当
接することによって、アーム97と検知スイッチ98との係
合状態は保たれる。よって、モータ20は回転を続け、デ
ィスク5は更に後方に搬送される。これに伴って、アー
ム97は切り起こし部7fによって図15(c)における反時
計方向に回動せしめられ、アーム97のディスク5との係
合状態が解除される。この状態において、ディスク5の
回転中心はターンテーブル45の回転軸に略一致してい
る。 【0075】アーム97とディスク5との係合状態が解除
されるのと同時に、図16に示されるように、ピン26がカ
ム溝14e を離脱してシャーシ7に形成された凹部7c内に
入り込む。これによりトレイ10はシャーシ7、従ってハ
ウジング2に対してロックされ、同時に移動部材14のト
レイ10に対するロック状態、従って、コンテナ22のトレ
イ10に対するロック状態は解除せしめられる。かくして
移動部材14及び13のみの後方移動が続けられて図17の状
態に至る。すなわち、コンテナ22に突設されたピン22a
が、移動部材13,14 に夫々設けられたカム孔13d 及び14
d に沿って摺動し、図18に示されるように、コンテナ22
はディスク5を担持した状態で下方に移動する。従っ
て、ディスク5はターンテーブル45上に載置される。こ
のとき、コンテナ22のディスク担持面はディスク5から
離れ、ディスク5はターンテーブル45と共に回転可能と
なる。また、移動部材13,14 のみの後方移動によって、
クランプ機構の支持部材51に突設されたピン51a が、移
動部材13,14 に各々形成されたカム孔13g 及び14g に沿
って摺動し、図18に示されるように支持部材51と共に押
圧部材52がディスク5に近づき、ディスク5はクランプ
される。なお、支持部材51の上下方向における移動スト
ロークは約8.5mm 、また、コンテナ22の上下方向におけ
る移動ストロークは約6.5mm となっている。コンテナ22
の移動ストロークが支持部材51の移動ストロークよりも
2mm 小さくなっているが、これは、コンテナ22に突設さ
れたピン22a が摺動自在に係合するカム孔13d,14d が該
カム孔の中間部に水平部を有しているためにもたらされ
た結果である。 【0076】ディスク5がクランプされると同時に移動
部材14が後方限界位置に達すると、図17に示されるよう
に該移動部材の一部が検知スイッチ104 に係合して該検
知スイッチが動作せしめられ、モータ20が停止せしめら
れる。この状態で演奏が可能となる。なお、移動部材13
の後方への移動に連動してレバー85が回動せられ、故に
防止部材86によりディスク挿入用スロット3aからのディ
スクの二重挿入が防止される。 【0077】フロントパネル3に配設された操作ボタン
群6のうち、プレイスタートスイッチ6aが押されると、
図19及び図20に示されたホストマイコン200 から演奏開
始指令信号が発せられ、これに応答してターンテーブル
45が回転し、しかる後演奏(再生)を開始すべくピック
アップ215 がピックアップ移動機構216 により駆動され
てホームポジションから移動を開始する。なお、ピック
アップ215 のホームポジションはディスクの情報記録範
囲内の所定位置、好ましくは記録開始位置である最内周
位置近傍に設定され、ピックアップ215 がホームポジシ
ョンに到来すると図6及び図11に示された検知スイッチ
101 が作動する。 【0078】演奏に際しては、図26において、まずピッ
クアップ215 がホームポジションにあるか否かをステッ
プ1で判定し、ホームポジションにある場合にはピック
アップ215 のフォーカスをとり(ステップ2)、ピック
アップ215 の読取り動作を開始する。そしてステップ3
において、ピックアップ215 によって得られたアドレス
情報に基づいてディスクのリードインエリアである情報
記録開始位置すなわちTOC (Table of Contents )位置
が算出される。TOC には、ディスクに収録されている曲
数、総絶対時間、各曲毎の演奏時間等が記録されてお
り、演奏開始に際し必ずこのTOC の記録情報を読み取る
必要がある。現在アドレスからTOC 位置(目標アドレ
ス)を算出する方法としては、例えば本出願人により特
願昭58-201994 号にて提案された方法、すなわち目標
アドレスに近づく程より正確に目標アドレスまでの距離
が得られることを利用し、目標アドレスまでの距離が一
定の値になるまで繰り返し目標までの距離を計算してピ
ックアップを移動させる方法がある。 【0079】ステップ3でTOC 位置が算出されると、当
該位置までピックアップ215 を移動させる(ステップ
4)。そしてピックアップ215 によりTOC の内容を読み
取り(ステップ5)、続いて演奏動作へ移行する。ピッ
クアップ215 のホームポジションがTOC 位置に近ければ
近い程、演奏動作へ迅速に移行できるのである。なお、
ステップ1でピックアップ215 がホームポジションにな
いと判定された場合にはピックアップ移動機構216 によ
ってホームポジションへの移動が行なわれる(ステップ
6)。 【0080】演奏すべき曲が指定されている場合には、
TOC 内容を読み取った後、図27において、ステップ7で
ピックアップを指定アドレス(指定された曲のアドレ
ス)方向へ初期設定ステップ量でステップ送りする。そ
してステップ8で現在アドレスが指定アドレスであるか
否かが判定され、指定アドレスでないと判定された場合
には更にステップ9で現在アドレスが指定アドレスより
大きいか否かが判定される。指定アドレスより大なる場
合にはステップ10でピックアップ215 をフォワード(FW
D )方向すわなちディスク内周から外周方向へ送ってい
たか否かが判定される。FWD 方向に送っていた場合には
ステップ11へ移行して送り方向を反転させ、更に送りス
テップ量を小さくし(ステップ12)、しかる後ステップ
13でピックアップ215 をステップ量送りをし、ステップ
8へ移行する。 【0081】ステップ10でリバース(REV )方向すなわ
ちディスク外周から内周方向へ送っていたと判定された
場合には、それまでのステップ量で送った場合にディス
クの情報記録部内の最小アドレスを越えるか否かがステ
ップ14で判定され、越えると判定された場合にはステッ
プ15で送りステップ量を小さくして再びステップ14へ戻
り、最小アドレスを越えないと判定されるまで上記の動
作を繰り返す。そして越えないと判定されると、ステッ
プ12へ移行する。 【0082】ステップ9で現在アドレスが指定アドレス
より小と判定された場合には、ステップ16でピックアッ
プ215 をREV 方向に送っていたか否かが判定され、REV
方向と判定された場合にはステップ11へ移行する。FWD
方向と判定された場合には、それまでのステップ量で送
った場合にディスクの情報記録部内の最大アドレスを越
えるか否かがステップ17で判定され、越えると判定され
た場合にはステップ18で送りステップ量を小さくして再
びステップ17へ戻り、最大アドレスを越えないと判定さ
れるまで上記の動作を繰り返す。そして越えないと判定
されると、ステップ12へ移行する。 【0083】なお、ディスクの情報記録部内の最大及び
最小アドレスはサーチ前予めTOC 内容の読取り情報に基
づいて算出され、最大及び最小時間として記憶される。
また、ステップ14及び17においては、それまでのステッ
プ量を時間に変換し、変換した時間を現在アドレスの絶
対時間に加算(又は減算)し、その加算(又は減算)時
間が上記最大(又は最小)時間より大か否かの判定によ
って、最大(又は最小)アドレスを越えるか否かが判定
される。 【0084】上記のサーチ方法を採ることにより、最大
(又は最小)アドレス近傍のアドレスが指定された場合
であっても、ステップ量が大きすぎてピックアップ215
がディスクの情報記録部外へ飛び出すということはなく
なる。なお、何らかの原因でピックアップ215 が該情報
記録部外へ飛び出したり、或いは上記のサーチ方法を採
らなかったことによりピックアップ215 が該情報記録部
外の鏡面部に飛び出した場合の復帰方法について図28の
フローチャートに基づいて以下に説明する。ピックアッ
プ215 の出力に基づいてピックアップ215 のビームスポ
ット(情報読取点)が情報が記録されていない鏡面部に
飛び出たか否かがステップ19で判定される。飛び出した
と判定された場合には、ピックアップ215 の送り方向を
反転し(ステップ20)、該ビームスポットが情報記録部
に入ったか否かがステップ21で判定される。入ったと判
定されると、ピックアップ215 の出力に基づいて該ビー
ムスポットが横切るディスクの記録トラック数をカウン
トし(ステップ22)、そのカウント数が所定数に達した
とステップ23で判定されると、その時点からピックアッ
プ215 による読取動作を開始する。 【0085】上記の復帰方法によれば、ディスクが偏芯
していてもビームスポットを確実に情報記録部内に復帰
できると共に、復帰位置を常に一定とすることができる
のである。 【0086】次に、演奏中における特殊な場合を図29の
フローチャートに基づいて説明する。演奏中にピックア
ップ215 のフォーカスが外れたと判定されると(ステッ
プ24)、ピックアップ215 をホームポジションへ移動さ
せ(ステップ25)、ステップ26でピックアップ215 がホ
ームポジションに復帰したと判定されると、その位置で
再度フォーカスがとられ(ステップ27)、しかる後最終
読取アドレスすなわちフォーカス外れ直前のアドレスへ
ピックアップ215 を移動させ(ステップ28)、そのアド
レスから再び演奏が開始される。なお、図20において説
明した如く、ピックアップ215 により読み取られた最新
アドレス情報がアドレスメモリ212 に記憶されており、
フォーカス外れのときアドレスメモリ212 に記憶されて
いる最終読取アドレスがフォーカス外れ直前のアドレス
となるのである。 【0087】また、自動車のアクセサリースイッチ207
(図19図示)のオフにより演奏中に主電源断が生じたと
判定されると(ステップ29)、ステップ30でローディン
グ機構214 によるイジェクト動作が開始され(ステップ
30)、更にステップ31でイジェクト動作が開始されてか
ら所定時間が経過したか否かが判定され、所定時間が経
過したと判定された時点でイジェクト動作を停止し、待
期状態となる。ここで、上記所定時間とは、イジェクト
動作開始により図18に示されたコンテナ22が上昇してタ
ーンテーブル45上のディスク5を担持しかつ押圧部材52
との間でディスク5を挾持する状態になるまでに要する
時間である。 【0088】以上の動作により、電源断が生じたときに
はディスク5をコンテナ22によって面で担持できるの
で、ディスク5の変形を防止でき、またコンテナ22と押
圧部材52とによってディスク5を教示しているので、車
の振動等によってディスク5が上下動することもない。 【0089】なお、アクセサリースイッチ207 のオフに
よる主電源断のときのみならず、演奏中にシステムに異
常が生じた場合にも同様の動作を行なわせることによ
り、ディスクの変形を防止することができる。また、先
述した如く、他ソース源との組合せで、使用される場合
において、演奏中に他ソース入力となったとき、機構部
への主電源の供給が断となりディスク5が本体内に取り
込まれた状態となるが、この場合には機構部のうちロー
ディング機構214 のみにバックアップ電源を供給するよ
うにし、上記と同様の動作を行なわせるようにしても良
く、これにより同様にディスクの変形を防止できること
になる。 【0090】演奏が終了してキャリッジ34が移動限界位
置に達すると、キャリッジ34及びターンテーブル45は停
止せしめられ、同時にモータ20が反転動作を始める。従
って、トレイ10、移動部材13,14 、コンテナ22、押圧部
材52は上述したディスクローディング時の動作と全く逆
の過程を辿って演奏前の静止位置に復帰せられる。ま
た、キャリッジ34もホームポジションに復帰せしめられ
る。 【0091】かくしてディスク5は回収されるのであ
る。なお、一度演奏を終了したディスク5を再演奏した
い場合、該ディスクをディスク挿入方向に僅かに押すこ
とにより図2に示されるプレイスタートスイッチ93が動
作して再演奏がなされる。 【0092】尚、当該オートローディングディスクプレ
ーヤは車載用として示されているが、家庭用として室内
にても使用可能であることは言うまでもない。 【0093】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ユ
ーザーがディスクを挿入する場合に、ディスクを挿入す
る長さが短くてすむとともに、イジェクトされたディス
クに接触してしまう危険性が小さく、さらにイジェクト
位置のディスクをディスクプレーヤから一旦抜き出した
後に再度挿入しなおすこと無く、ディスクを再生するこ
とが出来るため非常に操作性が向上し、特に車載用とし
て使用する場合は安全性も向上する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る車載用オートローディングディス
クプレーヤの全体を示す概略斜視図である。 【図2】該オートローディングディスクプレーヤの内部
構造の平面図である。 【図3】該オートローディングディスクプレーヤの内部
構造の正面図である。 【図4】該オートローディングディスクプレーヤの内部
構造の左側面図である。 【図5】該オートローディングディスクプレーヤの内部
構造の右側面図である。 【図6】該内部構造の要部斜視図である。 【図7】該内部構造の一部詳細図である。 【図8】該内部構造の一部詳細図である。 【図9】該内部構造の一部詳細図である。 【図10】該内部構造の一部詳細図である。 【図11】該内部構造の一部詳細図である。 【図12】該内部構造の一部詳細図である。 【図13】該内部構造の一部詳細図である。 【図14】該内部構造の一部詳細図である。 【図15】該オートローディングディスクプレーヤの動
作を説明する為の図である。 【図16】該オートローディングディスクプレーヤの動
作を説明する為の図である。 【図17】該オートローディングディスクプレーヤの動
作を説明する為の図である。 【図18】該オートローディングディスクプレーヤの動
作を説明する為の図である。 【図19】制御系を示すブロック図である。 【図20】制御系を示すブロック図である。 【図21】図19における各部(a)〜(d)の波形図で
ある。 【図22】図19におけるリセット回路209 の回路図であ
る。 【図23】図19におけるリセット回路211 の回路図であ
る。 【図24】図19におけるサブマイコンの周辺の詳細図で
ある。 【図25】ピックアップの駆動部の回路図である。 【図26】図19及び図20に示す制御系の動作説明のため
のフローチャート図である。 【図27】図19及び図20に示す制御系の動作説明のため
のフローチャート図である。 【図28】図19及び図20に示す制御系の動作説明のため
のフローチャート図である。 【図29】図19及び図20に示す制御系の動作説明のため
のフローチャート図である。 【符号の説明】 2……ハウジング 2b……蓋体 3……フロントパネル 3a……スロット 5……ディスク 6……操作ボタン群 6a……プレイスタートスイッチ 8……防振部材 10……トレイ 12,105……ブラケット 13,14 ……移動部材 15……ガイドバー 17……連動シャフト 19……動力伝達機構 20……モータ 20a ……ウォーム 22……コンテナ 31……スライダ 34……キャリッジ 35……偏倚ネジ 38……モータ 39……プーリ 45……ターンテーブル 46……スピンドルモータ 52……押圧部材 61……第1位置決め部材 62……第2位置決め部材 64……コイルスプリング 71……小ブラケット 78,79 ……固定部材 86……防止部材 91……案内部材 93……プレイスタートスイッチ 98,101,103,104……検知スイッチ 200 ……ホストマイコン 203 ……サブマイコン 209,211 ……リセット回路 212 ……アドレスメモリ 213 ……バックアップメモリ 214 ……ローディング機構 215 ……ピックアップ 220 ……フォーカス検出回路 224 ……感温素子 226 ……半導体レーザダイオード 229 ……圧電ブザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 明彦 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パイオニア株式会社川越工場内 審査官 小要 昌久 (56)参考文献 特開 昭56−114156(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 17/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.ディスクプレーヤに対してディスクが特定の位置ま
    で挿入されると前記ディスクをディスク挿入方向へ搬送
    するとともに、前記ディスクの再生終了後に、前記特定
    の位置よりもディスク挿入方向奥に位置するイジェクト
    位置へ前記ディスクを搬送するディスク搬送手段と、 前記搬送手段により搬送された前記ディスクを再生する
    再生手段と、 再生終了後に前記イジェクト位置にある前記ディスクが
    ディスク挿入方向に押し込まれたことを検知する検知手
    段と、 前記検知手段の検知結果に基づき前記ディスクの再生を
    再度行うように制御する制御手段とを有することを特徴
    とするディスクプレーヤ。
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