JP2845351B2 - 水洗式便器 - Google Patents

水洗式便器

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JP2845351B2
JP2845351B2 JP1276091A JP1276091A JP2845351B2 JP 2845351 B2 JP2845351 B2 JP 2845351B2 JP 1276091 A JP1276091 A JP 1276091A JP 1276091 A JP1276091 A JP 1276091A JP 2845351 B2 JP2845351 B2 JP 2845351B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水洗式便器、特にトラ
ップ排水路でサイホン作用を効率よく発生させることの
できる水洗式便器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サイホン作用を利用して便器を洗浄する
ようにした水洗式便器では、ボウル部の下部の上流側か
ら排水路を一度上方の頂部へ導き、その後下方の下流側
へ排水するようにしたトラップ排水路を備えている。従
来、このトラップ排水路の内壁に段部を設けサイホン作
用の促進を図る構成が、実開昭62ー21180号公報
で開示されている。
【0003】図4は実開昭62ー21180号公報で開
示された従来の水洗式便器の要部の拡大断面図である。
この従来の水洗式便器100は、頂部101より下流側
の下降管102内の上流側の上昇管103寄りの壁面に
舌片(段部)104を突設してトラップ排水路105を
構成している。そして、便器の洗浄給水が行なわれる
と、トラップ排水路頂部を通過した洗浄水は舌片104
に衝突して先ず排水口近くに水膜を発生し、トラップ排
水路105内への外気の侵入を阻止する。次にトラップ
排水路105内の空気を洗浄水と共に排出し、トラップ
排水路105内に負圧が生じさせてサイホン作用を起こ
すように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の水洗式便器においては、流路がトラップ排水路10
5の頂部101で曲りの内側がほぼ垂直に折れ曲ってい
て曲率半径が極めて小さいエルボであった。そのため、
トラップ排水路105の入口からトラップ排水路105
の頂部101に向って流れる洗浄水は、トラップ排水路
105の頂部101を通過するときにその慣性力により
頂部101付近で内壁面から剥がれて外側に向って流
れ、トラップ排水路の入口と反対側の側壁に衝突する。
この衝突した洗浄水は、そのままトラップ排水路の入口
と反対側の側壁に沿って流れるため舌片104に衝突し
ないまま流下する。したがって、サイホン作用が発生し
難い状態であった。さらに、洗浄水の剥がれによって生
じた内壁面と洗浄水との間の剥離層では、たとえサイホ
ン作用が発生して空気が追い出されたとしても洗浄水の
一部が、そこで渦を巻く状態となり、結果として流路を
狭め、排出できる洗浄水の流量を制限していた。そのた
め、短時間では汚物(特に重い汚物)が排出されないこ
とがあった。
【0005】これに対しボウル部の溜水の量を多くし
て、不完全ではあるがサイホン現象を長く続けることに
より汚物を確実に排出することも考えられるが、弁槽を
大きくしなければならず、また節水の観点からも好まし
くない。本発明はこのような課題を解決した水洗式便器
を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明に係る水洗式便器は、上昇管部と、それに連続し
た略直管状の下降管部とからなるトラップ排水路を備え
た水洗式便器であって、トラップ排水路の頂部の内側の
曲率半径を少なくとも45ミリとし、下降管部のトラッ
プ排水路の流入口と反対側の内壁に、内壁面に沿って流
下する洗浄水が衝突する段部を設けた。
【0007】
【作用】本発明に係る水洗式便器によれば、トラップ排
水路の頂部の内側の曲率半径を少なくとも45ミリと
たので、トラップ排水路頂部を越えた洗浄水は、内壁面
から剥がれず十分な流路を得ることができ、短い時間で
大流量を流すことができる。さらに、下降管部のトラッ
プ排水路の流入口と反対側の内壁に、内壁面に沿って流
下する洗浄水が衝突する段部を設けたので、短時間でサ
イホン作用を発生でき、したがって、従来では困難であ
った重い汚物を短時間で排出することが可能となる
【0008】
【実施例】以下図面により本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の第1実施例にかかる水洗式便器の縦断面
図である。水洗式便器1は、隔壁2で区画されたボウル
部3とトラップ排水路4を有する。トラップ排水路4
は、ボウル部3の後壁下部に開設した流入口5と、この
流入口5から後方斜め上方に延ばした上昇管部5aと、
この上昇管部5aに連結した逆U字状の頂部4aと、こ
の頂部4aから下方に延ばした略直管状の下降管部4b
とからなる頂部4aは、内側の曲率半径が最も小さい
場所で45ミリ以上のものである。下降管部4bは、
端に下降管部4bの内径を下降管部4bの管壁と直交す
る方向に縮径し段部を形成した絞り部4cと、流入口5
反対側の内壁であるところの側壁4dに設けた段部
あるところの複数の突起構造4e…とからなる。
【0009】このような構造であるから、便器洗浄が開
始されてトラップ排水路4の頂部4aを通過した洗浄水
は、頂部4aの曲率半径が45ミリ以上であるために頂
部4a付近で内壁面から剥がれずに内壁面に沿って側壁
4d´を流れ落ちる。そして、流れ落ちた洗浄水は絞り
部4cあるいは突起構造4e…に衝突して飛散し、トラ
ップ排水路4内の流出口側に水膜を発生する。この水膜
の発生に伴い、トラップ排水路4内の空気が洗浄水とと
もにトラップ排水路4外へ排出され、少ない洗浄水で速
やかにトラップ排水路4内にサイホン作用が発生する。
なお、突起構造4e…は2段に限らず適宜段に設ければ
よい。このとき、トラップ排水路4内は強い負圧とな
り、洗浄水はトラップ排水路4内を勢い良く流れるが、
トラップ排水路4の頂部4aの曲率半径が45ミリ以上
であるため、洗浄水が頂部4a付近で内壁面から剥離す
ることがない。したがって、大流量の洗浄水を流出口6
から排出することができ、短時間でボウル部3内の洗浄
水と汚物を排出できる。
【0010】このことは、次の測定結果から実証され
る。すなわち、同じ形状の便器を用い、同じ形状(この
実施例で示した形状)の段部をトラップ排水路内に設け
て、従来のようにトラップ排水路頂部の内側の曲率半径
が最も小さい場所で約10ミリである曲率半径の小さい
トラップ排水路と、この実施例で示したような頂部4a
の曲率半径が最も小さい場所で約50ミリである曲率半
径の大きいトラップ排水路とで、便器ボウル部内に水を
溜め、そのボウル部内に20リットル/分の給水をし
て、トラップ排水路を流れる洗浄水の流量を測定し比較
した結果、サイホン状態での流量最大値が曲率半径の小
さいトラップ排水路の場合は125リットル/分、曲率
半径の大きいトラップ排水路の場合は175リットル/
分であり、後者は前者の1.4倍の値を示した。
【0011】図2、図3は、トラップ排水路内壁の段部
形状に関する別の実施例を示し、洗浄水の動作状態は第
1実施例と同じであるのでその説明を省略する。図2は
本発明の第2実施例にかかる水洗式便器の縦断面図であ
る。ここで、第1実施例と同一部分に同一符号を付し、
その説明を省略する。この実施例においては、トラップ
排水路4の頂部4aから流出口6に至る下降管部4bを
ほぼ直管状に形成し、このトラップ排水路4の流入口5
と反対側の側壁4dの所要高さ位置に段部となる水平部
分4fを形成すると共に流出口6に段部を設けて絞り部
4cを形成する。また、この第2実施例においても、第
1実施例と同様トラップ排水路4の頂部4aの内側の曲
率半径は最も小さい場所で45ミリ以上である。
【0012】図3は本発明の第3実施例にかかる水洗式
便器の縦断面図である。ここで、第1実施例および第2
実施例と同一部分に同一符号を付し、その説明を省略す
る。この実施例においては、トラップ排水路4の下降管
部4b壁に段部となる多数の突起4g…を設ける。
この第3実施例では、突起4g…を壁内周に所定間隔
で一周させたものをその位相をずらして3段に亘って設
ける。なお、突起4gは3段に限らず複数段に設ければ
よい。また、この第3実施例においても、第1実施例と
同様トラップ排水路4の頂部4aの内側の曲率半径は最
も小さい場所で45ミリ以上である。
【0013】
【発明の効果】本発明に係る水洗式便器によれば、トラ
ップ排水路の下降管部の内壁に段部を設けると共に頂部
の曲率半径を45ミリ以上にしたので、トラップ排水路
頂部を越えた流水は、内壁面から剥がれないで管壁全
周に亘りほぼ均一に落下し、段部とあいまって安定した
水膜を発生させて完全なサイホン作用を発生させる。従
ってこのサイホン発生時に多量の排水流量を得ることが
できるので、短時間に完全な汚物の排出が可能となり節
水化を図ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる水洗式便器の縦断
面図である。
【図2】本発明の第2実施例にかかる水洗式便器の縦断
面図である。
【図3】本発明の第3実施例にかかる水洗式便器の縦断
面図である。
【図4】従来の水洗式便器の要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 水洗式便器 2 隔壁 3 ボウル部 4 トラップ排水路 4a 頂部 4b 下降管部 4c 絞り部 4d 内壁(側壁 4d´ 側壁 4e 段部(突起構造 4f 段部(水平部分 4g 段部(突起 5 流入口5a 上昇管部 6 流出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 信次 神奈川県茅ケ崎市本村2丁目8番1号 東陶機器株式会社 茅ケ崎工場内 (72)発明者 新原 登 神奈川県茅ケ崎市本村2丁目8番1号 東陶機器株式会社 茅ケ崎工場内 (72)発明者 大谷 孝幸 神奈川県茅ケ崎市本村2丁目8番1号 東陶機器株式会社 茅ケ崎工場内 (56)参考文献 実開 昭57−38874(JP,U) 実開 平2−50478(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E03D 11/02 E03D 11/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上昇管部と、それに連続した略直管状の
    下降管部とからなるトラップ排水路を備えた水洗式便器
    であって、該トラップ排水路の頂部の内側の曲率半径を
    少なくとも45ミリとし、前記下降管部のトラップ排水
    路の流入口と反対側の内壁に、内壁面に沿って流下する
    洗浄水が衝突する段部を設けたことを特徴とする水洗式
    便器。
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JP5715403B2 (ja) * 2010-12-15 2015-05-07 株式会社Lixil 水洗式便器の排水路
JP5715404B2 (ja) * 2010-12-15 2015-05-07 株式会社Lixil 水洗式便器の排水路
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