JP2834325B2 - 新しい巻きたばこ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、一本のシガレットの一部を吸い、それを一
旦消し、次に独特の方法で、長期にわたってシガレット
全体が喫煙できるシガレット構造に関する。

発明の背景 工場製のシガレットは、たばこブレンドを長い棒状の
たばこフィラーロッドに形成し、これをシガレット用紙
で包囲して長尺のたばこロッドを得、これを定寸に切断
し、場合によってその端部にフィルタを配置して、製造
される。

通常、シガレットは、一旦火がつけられると喫煙者に
よって全体が消費されるように製造される。このような
シガレットを吸うとき、喫煙者は、シガレットを何回も
ふかす。最も多くの喫煙者の場合、１本のシガレットを
吸う場合に、たばこロッドの長さに応じて、７回から12
回吸うことによって喫煙を楽しむ。

この出願の主題に関して従来技術の特許の検索を行っ
た。その結果、次の米国特許が本出願の主題に関連する
可能性がある従来技術として挙げられる： 4,319,587号 4,893,638号 4,328,817号 4,924,888号 4,452,259号 5,033,484号 4,637,410号 5,072,743号 4,739,775号 5,105,839号 4,838,286号 さらに次の従来技術が出願人の注意を引いた。

英国特許第2,063,050号、英国特許第2,149,287号、英
国特許第2,175,789号ヨーロッパ特許0,365,882号であ
る。

英国特許2,149,287号は、上述した米国特許第4,838,2
86号に等しく、英国特許第2,175,789号は、上述した米
国特許第4,893,638号に等しく、英国特許第2,063,050号
は、上述した米国特許第4,328,817号に等しい。

ある従来技術は、米国特許第4,319,587号，米国特許
第4,452,259号、米国特許第5,072,743号において説明す
るように、たばこロッドの一部が消費され、一旦消され
再び火がつけられるように意図されたシガレットを提供
する試みを開示している。しかしながら、このようなシ
ガレットは、その特徴が従来のものと同様である。シガ
レットにおいて従来の種々のパラメータは、例えば、米
国特許第4,924,888号，米国特許第5,033,484号，米国特
許第5,105,839号に開示されているが、このような参考
例は、ここに説明した効果を達成するために種々の操作
が説明されている。

米国特許第4,637,410号及び米国特許第4,893,638号
は、細いシガレットの外観を形成するために周囲が通常
の周囲より小さいシガレットを開示している。米国特許
第4,893,638号は、粉碎たばこのフィラーロッドに、た
ばこの非常に大きな充填密度を使用することを開示して
いる。

上述した従来技術のいずれもが、シガレットをふかす
通常の回数より多いふかし回数を有し、その長さの一部
を吸い、一旦消し次に再び火がつけられるシガレットを
形成することは開示若しくは示唆していない。

出願人は、ロシアで製造され、「パピロシ」として知
られたフィルタのないシガレットを知っており、このシ
ガレットは、比較的短いたばこロッドに高密度のたばこ
を使用し、遅い燃焼速度を示し、多数のふかし回数が期
待される。しかしながら、このようなシガレットは、以
下に説明する標準の喫煙条件において自分で消える。

以下に説明するように、シガレットを吸う回数を含む
種々の喫煙パラメータは、本願出願時点において有効な
たばこ工業の基準によって決定される。これらの基準の
うちある基準は、時代と共に変化し、ふかし回数を決定
する1957年において有効な基準は1957年に発行されたた
ばこサイエンスによるケイチ等による「シガレットの煙
に関する特性の研究」と題される記事の51頁から57頁に
記載されている。従来のシガレット及び本発明によって
製造されたシガレットは、２つの手順によって喫煙され
る。すなわち、現在の標準の喫煙手順（ISO）及び以前
の基準の喫煙手順によって喫煙され、現在の基準を使用
することによって生じるふかし回数は、平均で前の基準
を使用した結果得られるふかし回数の67％である。

ケイチ等の記事に存在するデータは、フィルタのつい
ていないシガレットの40.2mmの喫煙長（すなわち、70mm
のシガレットの長さから29.8mmの吸い残し長さを引いた
長さ）で平均12回（ケイチ等に記載された基準で決定さ
れた）のふかし回数が得られた。上述した67％の比を適
用することによって、12回のふかしは、40.2mmの喫煙長
さにおいて8.04回のISOふかし回数に変換され、これは4
7mmの喫煙長さのたばこロッドに対するISOふかしの9.4
回に変換される（55mmたばこロッドの長さのフィルタシ
ガレットにおけるISO基準）。ISOのふかし回数は、以下
に説明する最大値より大きな値である5.0mm/分の直線燃
焼速度（下記に定義）に、対応する。

従来の試みは、シガレット毎にふかし回数が多くなる
ように遅く燃焼するシガレットを提供することについて
行われた。この観点において、1930年代の終り及び1940
年代はじめに米国において市販された「キャメル」ブラ
ンドのシガレットは、当時の従来のシガレットより重量
があるものとしてまた従来のものより25％多いふかし回
数を与える、ゆっくり燃焼するシガレットとして宣伝さ
れた。

もしも「キャメル」のシガレットの宣伝において行わ
れた比較が、ケイチ等によって行われた喫煙データに関
するものと考えると、宣伝材料において25％多いふかし
回数は、キャメルのシガレットにおいて11.75回のISOふ
かし回数に対応する。以下にさらに詳細に説明するよう
に、本発明のシガレットは、「キャメル」のシガレット
よりも非常に多くのふかし回数を有する。

出願人は、米国で手に入る商標名「ポールマル」を有
するフィルタ無しのシガレットが17回のたばこを吸う回
数があると主張している1952年の広告を知っている。広
告は、「ポールマル」の約85mmのロッド長さを有するシ
ガレットと従来のシガレットの70mmのロッド長さのシガ
レットと比較している。長い方の「ポールマル」のシガ
レットは、通常の長さのシガレットと同じ17回の回数を
有することが示されている。しかしながら、広告に開示
されたふかし回数を決定する方法がどこにも特定されて
おらず、回数は従来のシガレットにおけるものであり、
ふかし回数の前述した数は、ケイチ等において説明され
た手順と異なる方法で決定されたように見えるから、
「ポールマル」のシガレットは、古い基準によって決定
されるように47mmの喫煙長さにおいて14回のふかし回数
以下、またそれが現在の基準によって9.4回のふかし回
数以下である。事実、歴史的なデータは、「ポールマ
ル」のシガレットは、47mmの喫煙長さにおいて8.5回のI
SOふかし回数であったことを示している。

これらの従来技術のシガレット、すなわち、「キャメ
ル」及び「ポールマル」は、本発明とは異なり一回で消
費されることが意図されており、本発明による新しいシ
ガレットは、次の回の第２の喫煙のために、一旦消され
再び点火される。これらの従来技術のシガレットは、こ
こに使用される用語としての「従来」のものとして考慮
され、適切な時間に市場において規則的に入手できるシ
ガレットである。

また、幾人かの「自分で巻く」喫煙者、すなわち、自
宅で紙または管から緩く巻いたシガレットを造る人は、
時々、多数回ふかすことを行うことができるように十分
に大きなたばこ密度を達成した。しかしながら、このよ
うなシガレットは、工場で製造されたシガレットではみ
られない顕著な変化性を有するパラメータを有し、現在
の標準の喫煙状態における燃焼特性、特に、シガレット
が自分で消えるかどうかを確かめるためにこのようなシ
ガレットを得ることができない。

ここに開示した新しいシガレットについて、以下に定
義したパラメータの確立に関連して、商業的なシガレッ
トのいくつかの特性が考慮され、特に、過去24年間にわ
たってカナダの市場において入手可能なすべてのシガレ
ットに関してふかし回数、直線的な燃焼速度及び自由な
燃焼速度（用語は以下に定義）が考慮され、これらのう
ち最も遅く燃焼する商業上のシガレットは4.43mm/分の
直線燃焼速度4.2mm/分の自由燃焼速度を示し、この双方
の値は、本発明の新しいシガレットにおいて使用される
最大限の値より大きい。この商業的なシガレットは、標
準回数のふかし回数、すなわち、55mmのたばこロッドの
長さにおいて10.6回の回数を示すが、直線及び自由燃焼
速度の値の接近の原因となる非常に高水準の68％の換気
を使用する。

以下の説明から分かるように、本発明の新しいシガレ
ットを提供する際に使用される１つのパラメータは、商
業的なシガレットに従来のように使用されたものよりも
大きな密度のたばこを使用することである。このような
高密度のたばこの使用は、シガレットに含まれるたばこ
の重量を減少させる方法を見つけるための長年にわたる
シガレット業界の傾向に逆行するものである。高密度の
たばこを使用する上で１つの問題は、吸い込み抵抗が大
きくなることである。この発明の詳細な説明から分かる
ように、増大する吸い込み抵抗の問題は、たばこロッド
にたばこの特定のタイプのブレンドを使用することによ
って克服された。

発明の要約 本発明は、火をつけたとき、従来の商業的なシガレッ
トより多い回数のふかし回数を喫煙者に与え、従来の数
のふかし回数を与える従来の商業的なシガレットと同じ
物理的な寸法のたばこロッドを有する新規な商業的なシ
ガレット構造を提供することに関する。その広い観点及
びその特定の具体例において、本発明の新規なシガレッ
トは、シガレット業界で通常見られるか、知られている
ある種のたばこ、たばこブレンド成分、シガレット用紙
及びたばこ喫煙フィルタから形成されるが、従来の商業
的なシガレットで利用可能なものよりも多数のふかし回
数を提供するように以下に詳細に説明するような独特の
方法で扱われ、使用される。

従って、本発明の１つの観点において、同じ寸法の長
さ及び直径を有するたばこロッドの従来のシガレットの
ふかし回数の中央値より少なくとも２回多いふかし回数
を有する非自己消火型の工場製シガレットが提供され
る。

ふかし回数の数を増大させることによって、喫煙者
は、特定の長さ及び直径のたばこロッドの１本のシガレ
ットから長い全体の喫煙時間を得ることができる。さら
に、喫煙者は、長い喫煙時間全体にわたってシガレット
の一部分を吸い、シガレットを一旦消し、後にシガレッ
トに再び火をつけてシガレットの残りの部分を喫煙する
ことができ、それによって、実際に１本のシガレットか
ら２回喫煙することができる。また、このシガレット
は、通常の数より多いふかし回数を有するシガレットと
して喫煙される。

本発明の好ましい具体例において、シガレットから得
られるふかしの回数は、同じ物理的な寸法のたばこロッ
ドを含む従来の商業的なシガレットに関してほぼ２倍に
なる。このシガレットの構成によって、喫煙者は、同じ
大きさのロッドの従来のシガレットから得られる通常の
数のふかし回数を得た後、シガレットを消し、後にシガ
レットを再び点火し、同じ元のたばこロッドの寸法の従
来のシガレットから得られるふかし回数だけ喫煙する。
本発明のこの具体例において、第１回目の喫煙及び第２
回目の喫煙中にシガレットの喫煙特性がほぼ同一である
ことが好ましい。また、従来のふかし回数の２倍のふか
し回数を有するシガレットとして喫煙される。

本発明の他の観点において、少なくとも約14回のふか
し回数、好ましくは、約15回から25回のふかし回数を有
する非自己消火型の工場製のシガレットが提供される。
このふかし回数は、出願人が知るいかなる商業上のシガ
レットから得られるふかし回数よりも多い。

本発明のさらに他の観点において、シガレット用紙に
包囲されたたばこフィラーロッドと、その端部に配置さ
れたフィルタとを有する非自己消火型の工場製のシガレ
ットであって、 このシガレットは、次のパラメータの組み合わせ、す
なわち、 −約20cmH₂O未満の吸い込み抵抗、 −約4mm/分以下、好ましくは、約3.5mm/分以下の前記た
ばこロッドのブレンドの自由燃焼速度を有する非自己消
火型の工場製のシガレットが提供される。

フィルタ付きのシガレットにおける吸い込み抵抗及び
ブレンドの自由燃焼速度のこの組み合わせは、出願人が
知る範囲の商業上のシガレットには存在しない。

定義 ここに示された内容及び請求の範囲は、ある用語を使
用し、その意味は、この出願の出願日においてたばこ業
界の技術分野における当業者に明らかである。詳細に
は、ここにおいて、次のような用語がある。

「非自己消火型」シガレットは、工業喫煙基準（I.S.
O.＃3308及び＃4387）による喫煙機械において喫煙され
るとき消えず、このような喫煙を通じて火がついたまま
であるシガレットを意味する。

「工場製」シガレットは、連続的なシガレット製造機
械で造られたシガレットを意味し、連続的なたばこロッ
ドは、たばこ粒子のシャワーの流れを横断するロッド形
成面を移動することによって形成され、連続的なシガレ
ットロッドは、シガレット用紙に包装することによって
形成され、次に連続的なたばこロッドが個々の長さに切
断される。たばこ喫煙フィルタが個々の長さのたばこに
接続される。このようなシガレットは、通常、たばこが
ほぼ一様に配分されたたばこロッドを特徴とする。

「ふかし」は、工業喫煙基準（I.S.O.＃3308及び＃43
87）による喫煙機械において喫煙されるとき、本発明に
よるシガレットによって得られるふかし回数によって決
定され、「さらに多数のふかし」は、同じ条件の下で吸
われるたばこロッドの直径及び長さの従来のシガレット
に比較して使用される。

（自由に燃焼する速度として知られる）「自由燃焼速
度」は、シガレットが工業喫煙基準（I.S.O.＃3612）に
よって喫煙機械で喫煙されるとき、mm/分で表されるシ
ガレットに使用されるたばこの成分の燃焼速度を言う。
たばこロッドに混合されるたばこブレンドの自由燃焼速
度は、25mmの周囲と「KC119」として知られる標準のシ
ガレット用紙で巻かれた64mmの長さを有するたばこロッ
ドにおいて8cmH2Oの吸い込み抵抗で決定される。

（ふかし燃焼速度として知られる）「直線燃焼速度」
は、工業喫煙基準（I.S.O.＃3308及び＃4387）による喫
煙機械においてが喫煙されるとき、mm/分で表されるシ
ガレットの燃焼速度を言う。

「従来のシガレット」は、シガレットの他方市場にお
いて従来の大きさ及びパラメータを有する非自己消火型
の工場製のシガレットを意味する。例えば、北アメリカ
において、従来のシガレットは、約20乃至30mm、通常23
mmから27mmの周囲、少なくとも約40mmのたばこロッドの
長さ、通常、許容可能な吸い込み抵抗を有する、すなわ
ち約55mm、約64mm及び約74mmの３つの標準のたばこロッ
ドのうちの１つの長さを持つ。このよううなシガレット
がフィルタを有するとき、このフィルタは、通常、約15
乃至35mmの長さを有する。

「吸い込み抵抗」は、工業喫煙基準第6565号によって
決定されるような火のついていないシガレットを通る吸
い込み抵抗を意味し、17.5cc/秒の空気流の速度で水（H
20）のcmで表現される。

シガレットのたばこロッドを包囲するシガレット用紙
の多孔性に関する「多孔性」は、コレスタユニット（C
U）によって表現される。

発明の詳細な説明 本発明によって提供されるシガレットは、ここに説明
したISO喫煙テストにおける非自己消火型である。シガ
レットが喫煙試験を通して火のついた状態にあるかどう
かを決定する主な要素は、以下に説明するようにたばこ
ロッドを包囲するシガレット用紙及びたばこロッドのた
ばこブレンドとその特性である。このような要素の一方
または双方によって、喫煙試験中に消えるシガレット、
例えば上述したパピロシーシガレットのようなシガレッ
トを設計することができる。このような自己消火型シガ
レットは、本発明の範囲内には含まれない。

本発明によるシガレットは、商業的なシガレット、す
なわち、工場製であり、ハンドメイドまたは「自分で巻
く」シガレットに対比してシガレットの長さ方向に沿っ
てたばこストランドの一様な分布を有し、このような一
様性は、手による組み立て方法では通常達成されない。

１つの広い観点において、本発明は、従来のシガレッ
トと同じ長さ及び直径の寸法のたばこロッドを有するシ
ガレットから、通常の数より多いふかし回数、具体的に
は従来のシガレットにおけるふかし回数の中央値より約
２回程多いふかしを行うことができるシガレットを提供
する。好ましくは、本発明の新規なシガレットは、従来
のシガレットの、ふかし回数の中央値より少なくとも４
回、さらに好ましくは、６回多いふかし回数を有する。

北アメリカ及び他の地域の従来の工場製のシガレット
は、約23乃至27mmの周囲と、約55mm,64mmまたは74mmの
たばこロッドの長さとを有する。これらの寸法におい
て、8mmの残った喫煙されないたばこロッドの長さにな
るまで毎分毎に２秒間の35ccのふかしをI.S.O.の条件で
喫煙機械によって喫煙するとき（すなわち、ISO＃3308
及び4387）、従来のシガレットは、夫々のロッド長さに
応じて通常約７乃至10,8乃至11及び10乃至12のふかしを
行う。従って、64mmの長さのたばこロッドにおいて、喫
煙機械によって56mmが消費される。同じ寸法を有する本
発明のシガレットは、従来のシガレットのふかし回数の
中央値より少なくとも２回多いふかし回数を有し、好ま
しくは２倍のふかし回数を有する。たばこロッドの長さ
によって、本発明によるシガレットは、少なくとも約14
回のふかし、好ましくは約15から約30回のふかしを行う
ことができる。

本発明のシガレットのふかしのより多数の回数は、従
来のシガレットにおけるものよりも遅い直線燃焼速度を
有するシガレットによって提供される。一般的には、本
発明によって提供されるシガレットは、約4mm/分以下の
直線燃焼速度を示す。このシガレットの直線燃焼速度
は、通常、直線燃焼速度には影響するが自由燃焼速度に
は影響しない要因の変化にともなって変化する量だけた
ばこロッドの自由燃焼速度を越え、シガレットの煙の顕
著な希釈を行う。通常は、同じシガレットに対して自由
燃焼速度を変える、以下に説明するシガレットの成分の
操作は、シガレットの直線燃焼速度に、対応する変化を
もたらす。

上述したように、本発明によって提供されるシガレッ
トは、通常、少なくとも約14回のふかしが可能である。
周囲が23mmから27mmで長さが64mmのたばこロッドにおい
て、ふかしの数は、好ましくは、約15から約23回、さら
に好ましくは、約16から約18回である。74mmのたばこロ
ッドの長さにおいて、ふかしの数は、少なくとも約14
回、好ましくは約15回から30回、さらに好ましくは、約
17回から約25回である。同様に、55mmのたばこロッドの
長さにおいて、ふかしの数は、少なくとも約14回、好ま
しくは、約14回から22回、さらに好ましくは、約14回か
ら16回のふかしである。他の長さ及び周囲の寸法のシガ
レットにおいてふかしの好ましい数及び範囲は当業者に
よって容易に決定することができる。

本発明によるシガレットを含むいかなるシガレット
も、そのシガレットを喫煙することができるように、喫
煙者に受け入れられる吸い込み抵抗を有することが重要
である。吸い込み抵抗に関して承諾できる水準は、特定
の消費者の好みによって変化するが、本発明によって提
供されるフィルタ付きシガレットにおける吸い込み抵抗
は約20cmH2O未満である。

本発明によるフィルタ付きシガレットは、好ましく
は、北アメリカの喫煙者に受け入れられる水準の約７か
ら約15cmH2Oの吸い込み抵抗を有し、この範囲の上限に
向かうことが好ましい。

本発明によって提供され、上述した特性を有する通常
のふかし回数より多いふかし回数のシガレットは、従来
のシガレットの成分を操作することによって提供され
る。前述したように、ここに使用されるたばこの特性及
びたばこのブレンド成分は、それ自身公知であり、従来
からシガレットに使用されているものであるが、本発明
のシガレットを提供するために、ここにおいて独特の方
法で使用される。

ここに使用される従来のシガレットの成分の１つの操
作は、従来のシガレットに使用されるたばこブレンドに
比較して遅い燃焼速度を有するたばこブレンドを利用す
ること、具体的には約4mm/分以下、好ましくは、約3.5m
m/分以下である自由燃焼速度を有するたばこのブレンド
を使用することである。このようなゆっくりした自由燃
焼速度を有するたばこのブレンドは、低い自由燃焼速度
を固有に有するたばこから広く形成され、このようなた
ばこは当業者に公知である。このようなゆっくりした自
由燃焼速度のたばこは、従来のシガレットのブレンドに
も存在するが、速い自由燃焼速度のたばこは、通常、従
来のたばこロッド全体の自由燃焼速度より速い速度を与
える。たばこブレンドの自由燃焼速度は、少なくともシ
ガレットの火を維持する水準であるべきであり、従って
このシガレットは自己消火型ではない。前述された基準
の条件で上述した値をもつ自由燃焼速度に対応する自由
燃焼速度を有する、おそい燃焼速度のたばこブレンドを
使用することにより、たばこロッドの所望の大きさ及び
圧力降下特性を有する本発明のシガレットが提供され
る。

ここに使用される範囲内のたばこのブレンドの自由燃
焼速度は、比較的小さい充填力を有するたばこのブレン
ドを提供することによっても達成され、この充填力は低
い吸い込み抵抗に寄与する密度の大きいたばこストラン
ドを使用することによって達成される。このような低い
充填力を有するたばこブレンドは、主として低い充填力
を固有に所有するたばこから形成され、このようなたば
こは、当業者に知られている。また、このような小さい
充填力のたばこは、従来のシガレットブレンドにも存在
するが、これよりも大きい充填力のたばこを使用して
も、従来のシガレットロッドの一般的に高い全体自由燃
焼速度を与える。

必要なふかしの数を有し、たばこロッドの約4mm/分以
下の直線的な燃焼速度及び約4mm/分以下のたばこロッド
の自由燃焼速度を有する本発明によるシガレットの提供
は、シガレットのたばこロッドに収容されるたばこブレ
ンドの密度を著しく増加させることによって達成され
る。従来のシガレットにおけるたばこ密度は、通常約17
0から約280mg/ccの範囲である。本発明の新しいシガレ
ットにおいて、たばこ密度は、少なくとも約300mg/ccで
あり、好ましくは、約320から約400mg/ccである。たば
こロッド中のたばこの密度を増加するにつれて吸い込み
抵抗は増加する。従って使用することができるたばこ密
度の実用上の上限は、吸い込み抵抗が許容できなくなる
水準である。上述したように、たばこロッドに比較的小
さい充填力を使用することによって、許容できる吸い込
み抵抗を保持しながらたばこの比較的大きな密度をたば
こロッドに使用することができる。

従って、本発明の好ましい具体例において、約4mm/分
以下の直線燃焼速度と、約20cmH2O未満の吸い込み抵抗
と、約4mm/分未満の自由燃焼速度を有するたばこロッド
と、少なくとも約300mg/ccのたばこ密度とを有するシガ
レットが提供される。

上述した通常の燃焼速度より遅い速度に加えて、シガ
レットのたばこロッドを提供するために使用されるたば
このブレンドは、たばこの葉柄が取除かれるか又は、従
来のシガレットを製造するために使用されるブレンドに
関して少なくともたばこの葉柄の比率を減少させたもの
である。これに関して、従来のたばこのブレンドは、約
20重量％のたばこの葉柄材料を含む。処理されたたばこ
の葉柄は、カットされたたばこの葉より小さい密度を有
する傾向があり、従って速い速度で燃焼する傾向があ
る。このような処理されたたばこの葉柄は、改良された
葉柄または拡張した葉柄からなる。従って、たばこのブ
レンドからたばこの葉柄の成分を除去することは、全体
の燃焼速度を低減する。さらに、たばこの燃焼速度は、
たばこのブレンドから広がったたばこの比率を減少する
ことによって、または、無くすことによって低減され
る。この観点において、従来のたばこブレンドは、広が
ったたばこを約１から約30重量％を含む。

ブレンドを形成するたばこは、従来のたばこでよく、
その他方の顧客及び慣習に従って熱風乾燥（または「バ
ージニアたばこ」）または空気乾燥たばこ（オリエンタ
ルたばこ）、またはその混合物を有する。通常、特定の
市場用につくられる本発明のシガレットのタイプは、そ
の市場のシガレットに従来から使用されるものと同じタ
イプのたばこを含むが、このようなたばこタイプのブレ
ンドに存在するたばこに対する上述した改良は、通常の
ふかし回数より多いふかし回数を提供する。例えば、カ
ナダの市場において、このブレンドはほぼまたは完全に
熱風乾燥たばこからなる。

本発明によって通常のふかし回数より多いふかし回数
のシガレットを達成するために上述した高密度のたばこ
及び遅い燃焼速度のたばこブレンドは、従来のシガレッ
ト用紙とともに使用され、好ましくは、従来のシガレッ
トに比較して燃焼速度を遅らせる包装と一緒に使用して
もよい。このような包装は、遅い燃焼のシガレット用紙
の１枚の包装によって行われるか、あるいは、１枚また
はそれ以上の用紙が遅い燃焼用紙によって提供される多
重包装によって行われる。

通常のシガレットの燃焼速度を遅らせる遅延燃焼包装
を行うにあたっての利点は、各ふかしにおいて従来のシ
ガレットにおけるものとほぼ同じ量のたばこが消費され
るにしても、ふかしの間に燃焼によって消費されるたば
この量は、従来のシガレットに比較して減少すると言う
ことである。さらにこの効果は、従来のシガレットに比
較して、シガレットからさらに多いふかしを提供する能
力を向上させる。

本発明のシガレットにおいて使用される包装は、約５
ユニットから約50コレスタユニットの多孔性の１枚のシ
ガレット用紙の燃焼速度に相当する燃焼速度を有し、好
ましくは、約５から約20コレスタユニットの多孔性を有
する遅い燃焼用紙である。このような包装は、上述の燃
焼速度を有する１枚のシガレット用紙または上述したよ
うな等価の燃焼速度を有する複数層の包装を有する。

従って、本発明においては、独特の喫煙特性を有する
商業上のシガレットが提供され、すなわち、同じ寸法の
たばこロッドを有する従来の商業的なシガレットより非
常に多くのふかし回数、好ましくは56mmの長さを消費す
るたばこロッドにおいて、少なくとも17回のふかしを行
うことができる。このような喫煙特性は、上述したよう
な特徴の１つまたはその組み合わせ、すなわち、低い吸
い込み抵抗のたばこ、高密度のたばこ、遅い燃焼速度の
シガレット用紙、複数の用紙の包装、遅い燃焼たばこブ
レンド及び／または向上し広がったたばこの葉柄または
ブレンド中の切断されたたばこフィラーから広がったた
ばこを減少または除くことによって都合のよい方法で達
成される。

本発明の好ましい具体例において、１枚のシガレット
用紙に包まれたたばこロッドと、一端に取り付けられた
フィルタとを有する非自己消火型工場製シガレットが提
供される。

このシガレットは、次のようなパラメータの組み合わ
せを有する。

−約15cmH2O未満の吸い込み抵抗、 −約320から約400mg/ccのたばこロッドにおけるたばこ
密度、 −約3.5mm/分以下のたばこロッド中のブレンドの自由燃
焼速度、 −約4mm/分以下のシガレットの直線燃焼速度、 −約23から27mmの周囲、 −約60から70mmのたばこロッドの長さ、 −約16回から約18回のふかし回数、 ここでこの１枚のシガレット用紙は、約５乃至約20の
コレスタユニットの多孔性を有する。このようなシガレ
ットにおいて、好ましくは、たばこロッドは、実質的に
熱風乾燥たばこからなる。

従来のシガレットにおいて、タール、ニコチン及び香
りの量は、シガレットが消費されるにつれてあとのふか
しにおいて増大する。この効果は、通常の数のふかしよ
り多い数の上述したシガレット、特にほぼ２倍余りのふ
かしを有するシガレットを使用するときに強調される。
しかしながら、本発明によるシガレットは、喫煙が進む
につれて喫煙者に配分されるタール、ニコチン及び香り
の増加する速度が従来のシガレットにおいて増大する速
度より遅くなるように構成され、その結果、ふかし毎の
タール、ニコチン及び香りの配分のプロフィールが従来
のシガレットから配分されたふかし毎のプロフィールよ
り平坦な曲線を呈する。さらに、本発明によるシガレッ
トは、従来のシガレットのふかし毎の一定水準のタール
及びニコチンを配分するたばこブレンドを使用できる。

本発明の好ましい具体例において、喫煙者に対するシ
ガレットのふかし毎の煙配分プロフィールは、他の場合
よりも、シガレットから喫煙者へのタール、ニコチン及
び香りのさらに一様な配分を与えるよう変えることがで
きる。このようなさらに一様な配分は、換気などによっ
て、通常のシガレットの煙の適当な希釈を行うことによ
って達成される。別の案として、または希釈とともに、
このようなさらに一様な配分は通常のシガレットの煙の
適当な濾過によって達成される。

タール、ニコチン及び香りの一様な配分プロフィール
を達成するために使用される１つの技術は、シガレット
の喫煙が進むにつれて煙と混合する空気の量を調節する
ことによって煙の希釈を調整することである。換気を増
大することによって、喫煙者の口に入るたばこの煙、従
って煙の成分を大きく希釈する。

調整可能な希釈を行うことは、シガレットを２回の喫
煙にわけて行おうとするときに特に有利であり、 この際もともとの長さのシガレットを喫煙し、一旦消
して再び火を付け、その残りの長さのものを喫煙する。
たばこの煙の希釈の水準は、喫煙者に対するふかし毎の
煙配分プロフィールがシガレットの２回の喫煙にわたっ
てほぼ同じになるように、第１回目の喫煙中の第１の水
準から第２回目の喫煙中の第２のより高い水準まで変化
する。しかしながら、２回の喫煙にわたってほぼ同じで
ある煙プロフィールを配分する他の方法を使用してもよ
い。

希釈は、たばこの煙の約０から約40％の希釈の第１の
低い水準から、たばこの煙の約10から約60％の希釈の第
２の高い水準まで変化できる。別の案として、シガレッ
トの喫煙中、連続的に調整し、特に、シガレットの全体
を喫煙中に、喫煙者に対してほぼ一様な配分を行うよう
に調整される。

希釈の調整は、喫煙者が喫煙の特性の変化を補償する
ために、シガレットの喫煙中に空気による換気を調整す
ることができるように、手動により調整可能な換気フィ
ルタを使用することによって都合よく達成される。通
常、このような手動によって調整可能なフィルタは、フ
ィルタを通る煙の換気の上下限を規定する制限の間で互
いに関連して回転するエレメントからなり、このエレメ
ントは、換気の上限及び下限を規定する制限間で互いに
関連して回転し、通常、換気を連続的又は段階的に増加
させる。別の案として、喫煙中の希釈を自己調整するよ
うに製造された、空気で換気するフィルタを使用しても
よい。

シガレットのフィルタエレメントの可変の換気を提供
するために種々の構造が提案されている。この観点にお
いて、米国特許第4,700,725号、4,699,158号、4,687,00
8号、4,677,995号、4,646,763号、4,601,298号、4,600,
027号、4,570,649号、4,526,183号、4,532,943号及び4,
433,696号が参照され、これらはすべてフィリプモリス
社の出願になるものである。他の考え方の多数のフィル
タ構造が提案された。１つまたはそれ以上のこのような
構造が、可変の換気フィルタとしてこゝに使用される。

煙の成分を変え、さらに一様なふかし毎の配分プロフ
ィールを達成するために使用される他の技術は、後のふ
かしにおけるたばこのよりマイルドなブレンドを提供す
るためにシガレットの長さに沿ったシガレットの断面に
おいてたばこのブレンドを調整することであり、この技
術は、本出願人の米国特許第4,896,681号（「バリブレ
ンド」）に開示されている。

煙の成分を変え、さらに一様なふかし毎の配分プロフ
ィールを達成する他の技術は、喫煙が進展するにつれて
たばこの煙の成分の濾過水準を調整することである。こ
の結果は、従来のフィルタをより高効率のフィルタに代
えるかまたは追加的なフィルタエレメントを付加するこ
とによって達成される。1990年３月１日に本出願人が出
願した米国特許第752,595号（「バリフィルタ」）に開
示した自己調整型フィルタは、このような結果を達成す
るために使用される。その開示は、手動で調整可能なフ
ィルタとしてここに参考文献として組み込まれる。

これらの技術、すなわち濾過の調整、希釈の調整、濾
過及びブレンドの変化の増加水準は、必要ならば、組み
合わせられ、喫煙者に対してタール、ニコチン及び香り
の所望のふかし毎の配分を提供する。このような技術を
使用することによって、シガレットの１回目の喫煙にお
けるタール、ニコチン及び香りのほぼ従来の配分ととも
に、シガレットの第２回目の喫煙におけるふかしにおい
てタール、ニコチン及び香りの増加の低減を達成するこ
とが可能になる。この方法において、シガレットの２回
の喫煙中、ふかす度に従来の水準のタール及びニコチン
が配分される。

ここに開示した構成のシガレットを喫煙し、その後、
消し、再び喫煙するとき、フィルタの口の端部は、最初
のセグメントを喫煙した後に煙のすすで汚れる。このよ
うな汚れは喫煙者にとって好ましくないものと考えら
れ、再びシガレットを吸うことをやめてしまう。本発明
の他の特徴は、シガレットの最初の喫煙によって生じる
部分的なまたは完全な汚れを防止する手段を提供するこ
とである。これは、フィルタ口の端部に、追加的にバッ
フルや羽根を設けたフィルタを使用することによって達
成される。

部分的に喫煙され消火されたシガレットは、燃えた臭
い、炭化したたばこ及び灰を有し、これらは、部分的に
喫煙され、消されたシガレットが後の喫煙のためにパッ
ケージに収納された時、パッケージ内の他のシガレット
の喫煙品質に悪影響を与える。本発明の他の特徴は、パ
ッケージ内の残りのシガレットに対して、部分的に喫煙
され、消されたシガレットの影響を無くしまたは小さく
する手段を提供する。

このような手段を提供する１つの構成は、火の付いた
シガレットを挿入し、消して次に再び使用するために保
持収容するラックまたは他の適当な入れ物を含む別のコ
ンパートメントをシガレットのパッケージ内に使用する
ことである。

これとは別に、シガレットの火のついた端部の上を滑
り、所定の位置に固定され、シガレットの火のついた端
部を完全に包囲して消すキャップを設けてもよい。さら
に別の案は、喫煙者がシガレットに再び火をつけようと
思うまで、燃えた炭を閉鎖し、部分的に喫煙したシガレ
ットを保持するためにこのシガレット全体を包囲するこ
とである。そのような消火装置は、管状エレメントから
なり、パッケージと離れているか又はシガレットから離
れたコンパートメントにシガレットを収容するために構
成されたパッケージ内に収容される。

部分的に喫煙されたシガレットを再び点火するとき、
燃えたたばこの味及び／または臭いは、望ましくないガ
ス状のまたは固体状の汚染物質によってシガレットを汚
す結果、喫煙者がこれに気づく、本発明の他の特徴は、
このような汚れを最小限にする手段を提供する。

種々の手段がこの目的のために使用される。この処理
の１つの方法は、部分的に喫煙されたシガレットを喫煙
と喫煙の間に収容する収容容器内に、木炭または他の臭
いを吸着する材料を備えることである。

さらに、火のついたシガレットを消し、シガレットの
木炭化した先端を切断するかまたはそれを収容する手段
を有する装置が提供される。この切断装置は、喫煙者が
部分的に喫煙したシガレットに再び火をつけることを容
易にするためにシガレットライターに附属させることも
できる。

別の案として、切断装置またはスニッパが、再び喫煙
するための部分的に喫煙されたシガレットを準備するた
めに、焦げた先端を切断する目的で使われるスタンドア
ローン型として製造される。

実施例 一連の試験において、本発明によって３つの標準のシ
ガレットの長さに製造され、KC119の用紙に包装された
一連のシガレットは、第１に、典型的な従来のシガレッ
トと比較され、第２に本発明によって製造され、KC119
の用紙に包装されたシガレットとほぼ同じ吸い込み抵抗
の従来のシガレットと同じブレンドから製造されるシガ
レットと比較される。これらのシガレットは、種々のパ
ラメータにおいて試験され、得られた結果は、次の表に
再現される。

このデータから分かるように、本発明によって製造さ
れた商業上のシガレットは、使用した３つの長さの各々
に対するふかし回数が比較がなされる同じ長さのシガレ
ットによって示されたふかし回数より多い回数を示し
た。本発明のシガレットのたばこロッドの自由燃焼速度
は、各シガレットの長さにおいて、3.5mm/分以下であ
り、これに対して比較されるシガレットの夫は、すべて
この値を越えていた。

開示の要約 この開示における要約において、本発明は、通常の数
のふかし回数より多い、好ましくは２倍のふかし回数を
有し、適当な付属品を有する新しい商業的なシガレット
構造を提供する。この適当な付属品は、単独又は一緒で
新しいシガレットを部分的に吸い、一旦消して収容し、
タール、ニコチン及び香りの特性のほぼ同じ配分で再び
喫煙することができるようにし、シガレットを消し再び
火をつけるか、または１回の長い時間にわたってシガレ
ットを喫煙する場合の悪影響を最小限にする。本発明の
範囲内で変更を行うことが可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コーエン、ノーマン カナダ国 エム１ピー ３ピー３ オン タリオ州 スカーボロ オークレイ ブ ルーヴァード 22 (72)発明者 ファゼカス、ジョージ カナダ国 エル４ジェー ７アール６ オンタリオ州 ソーンヒル ザハヴィー ドライヴ 28 (72)発明者 ヘフェルナン、ジョセフ カナダ国 エム４ジー ２エフ９ オン タリオ州 トロント ライカート クレ セント 42 (72)発明者 カチマレク、ピーター、ピー. カナダ国 エル４シー ５ワイ２ オン タリオ州 リッチモンド ヒル エルム スレイ ドライヴ 40 (72)発明者 スナイドル、スタニスラヴ、エム. カナダ国 エル５エル １ワイ９ オン タリオ州 ミシソーガ シャロントン コート 4155 (56)参考文献 特開 平５−76335（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−91776（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−117773（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−163479（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−140884（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−95197（ＪＰ，Ａ) 特開 昭49−54599（ＪＰ，Ａ) 特表 昭61−501546（ＪＰ，Ａ) 米国特許4146040（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A24D 1/00 A24D 1/02 A24D 1/04

Claims (15)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】自由燃焼速度が4mm/分以下、かつ、たばこ
   密度が少なくとも300mg/ccであるたばこフィラーロッド
   を有し、少なくとも14回のふかし回数および／または同
   じ寸法の長さ及び直径のたばこロッドの従来のシガレッ
   トのふかし回数の中央値より少なくとも２回多いふかし
   回数を有するものである、非自己消火型工場製シガレッ
   ト。
2. 【請求項２】たばこロッドが、3.5mm/分以下の自由燃焼
   速度を有する請求項１に記載のシガレット。
3. 【請求項３】前記たばこ密度が、320ないし400mg/ccで
   ある請求項１または２に記載のシガレット。
4. 【請求項４】シガレットが、フィルタの取り付けられた
   ものであり、20cmH₂O未満の吸い込みを抵抗を有する請
   求項１ないし３のいずれか１項に記載のシガレット。
5. 【請求項５】７ないし15cmH₂Oの吸い込み抵抗を有する
   請求項４に記載のシガレット。
6. 【請求項６】従来のシガレットのふかし回数の中央値よ
   り少なくとも４回ふかし回数が多い請求項１ないし５の
   いずれか１項に記載のシガレット。
7. 【請求項７】従来のシガッレットのふかし回数の中央値
   より少なくとも６回ふかし回数が多い請求項６に記載の
   シガレット。
8. 【請求項８】15回から30回のふかし回数を有する請求項
   １ないし７のいずれか１項に記載のシガレット。
9. 【請求項９】たばこロッドとそれに取り付けられたフィ
   ルタとよりなり、吸い込み抵抗が20cmH₂O未満、直線燃
   焼速度が4mm/分以下である、請求項１ないし８のいずれ
   か１項に記載のシガレット。
10. 【請求項１０】たばこロッドとそれに取り付けられたフ
    ィルタとよりなり、15ないし30回のふかし回数を有し、
    たばこロッドが3.5mm/分以下の自由燃焼速度と320ない
    し400mg/ccのたばこ密度を有するものである、請求項９
    に記載のシガレット。
11. 【請求項１１】５ないし20コレスタユニットの多孔性を
    有する１枚のシガレット用紙に包囲されたたばこロッド
    と、その一端に取り付けられたフィルタとを有し、次の
    組み合わせのパラメータ −15cmH₂O未満の吸い込み抵抗、 −320から400mg/ccのたばこロッドのたばこ密度、 −3.5mm/分未満のたばこロッド中のたばこブレンドの自
    由燃焼速度、 −4mm/分未満のシガレットの直線燃焼速度、 −23ないし27mmの周囲、 −60から70mmのたばこロッドの長さ、 −16回から18回のふかし回数 を有する請求項９に記載のシガレット。
12. 【請求項１２】たばこフィラーロッドが、５ないし50コ
    レスタユニットの多孔性を有する１枚のシガレット用紙
    によって囲まれている請求項１ないし11のいずれか１項
    に記載のシガレット。
13. 【請求項１３】たばこフィラーロッドが、複数用紙の複
    合した５ないし20コレスタユニットの多孔性を有するシ
    ガレット用紙によって囲まれている請求項１ないし11の
    いずれか１項に記載のシガレット。
14. 【請求項１４】前記たばこロッド中のたばこが熱風乾燥
    たばこである請求項１ないし13のいずれか１項に記載の
    シガレット。
15. 【請求項１５】少なくとも40mmのたばこロッドの長さ及
    び20ないし約30mmのたばこロッドの周囲とを有する請求
    項１ないし14のいずれか１項に記載のシガレット。