JP2833676B2 - コンクリート塗り床工法 - Google Patents
コンクリート塗り床工法Info
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Description
りわけレジンモルタルに係り、下地基材への密着性や耐
衝撃性に優れ、割れや膨れの発生しにくい塗膜を形成す
るための施工方法に関するものである。
各種の塗り床材が用いられている。この塗り床材の中で
も、特にレジンモルタルは、耐衝撃性、耐摩耗性、耐薬
品性などの特長から多く利用されている。このレジンモ
ルタルは、通常のモルタルにおけるセメントの代わり
に、バインダーとして樹脂を使用し、骨材と混合したも
ので、使用する樹脂によりそれぞれ特徴があり、反応機
構や使用方法が異なっている。これらレジンモルタルの
代表的なものとしては、エポキシ樹脂系、不飽和ポリエ
ステル樹脂系、メタクリル酸メチル系があげられる。こ
の中でメタクリル酸メチル(以下MMAという。)系の
レジンモルタルは、硬化の早さ、短時間での強度発現、
粘度が低くワーカビリティに優れる点、塗膜形成機構が
ラジカル重合反応による為、低温での施工性に優れる点
などの理由から特に注目され、建設材料としても各種使
用されている。このMMA系レジンモルタルは、MMA
モノマーおよび/またはオリゴマーおよび骨材、着色
材、パラフィン等からなる主剤と、重合開始剤等からな
る硬化剤からなり、使用時にこの両者を混合することに
よって、MMAの重合が開始される。この反応はレドッ
クス重合であり、混合物を基材に塗付したとき、塗膜表
面にパラフィンが膜を形成し、大気中の酸素が、塗膜中
で進行するレドックス重合反応に関与しないようシール
している。このようにして、塗膜中では重合反応が進行
し、高分子ポリマー塗膜を形成するものである。このM
MA系レジンモルタルは、基材にコンクリート等の吸い
込みの大きい下地を使用する場合は特に、また、それ以
外の場合もモノマーの吸い込みの調整や、密着性の向上
の為、下塗りの施工の必要がある。従来このような下塗
りには、レジンモルタルと同様にMMA系のプライマー
が使用されていた。しかしながらMMA系のプライマー
は、下地への浸透が悪く、また、レドックス重合型のた
め、巣穴等基材の凹部の空気と反応して塗膜が硬化し、
基材への密着性を失い、剥離してしまうという問題点が
あった。このような問題のないプライマーとして、本発
明者らは、耐モノマー性およびオリゴマー性に比較的優
れ、施工上も簡便である湿気硬化型の一液ウレタンプラ
イマーの使用を試みてきた。
化型の一液ウレタンプライマーは、レジンモルタルの施
工までの間隔時間が長くなると、大気中の湿気との反応
が進行し、塗膜表面の官能基がなくなり、続いて施工す
るレジンモルタルが密着しなくなる。また、下地が含水
している場合発泡し、厚塗りした場合には割れるという
問題点があることがわかってきた。
する為に、本発明者らは鋭意研究の結果、下塗りとして
一液変性エポキシ樹脂溶液を主成分とするプライマーを
用いる(厚塗り)塗り床材の施工法を発明した。すなわ
ち、メタクリル酸メチルモノマーおよび/またはオリゴ
マーを主成分とするバインダーからなる(厚塗り)塗り
床材の施工にあたって、分子中に少なくとも1個以上
の、下記化1で表わされる構造単位を含有する直鎖状エ
ポキシ樹脂溶液に、
0000〜100000に調製された、一液変性エポキ
シ樹脂溶液からなるプライマーを、塗付するものであ
る。ここで、直鎖状エポキシ樹脂としては、ビスフェノ
ールA形、
る。また、これらの直鎖状エポキシ樹脂は重合度20〜
70である場合が最も効果的である。重合度が20より
小さいと、一液での塗膜形成が困難であり、70より大
きいと溶剤への溶解が困難となる。化1で表される構造
単位は、該構造に相当する対称性のジアミン、例えば、
2,5-ジメチル-2,5-ヘキサンジアミン等を末端のグリシ
ジル基と反応させる等により導入する。このような直鎖
状エポキシ樹脂は、適宜溶解可能な溶剤の溶液として提
供されるが、このような溶剤としては、芳香族炭化水
素、アルコール類、ケトン類、セロソルブ類等従来より
使用されているものでよい。また、このような直鎖状エ
ポキシ樹脂溶液は、架橋剤として、トリレンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等
のジイソシアネートを添加し、分子量10000〜10
0000に調製されるが、このとき分子量が10000
より小さいと、耐MMAモノマー性およびオリゴマー性
が十分でなくなる。一方、100000より大きいと、
溶液化が困難になる。このような一液変性エポキシ樹脂
溶液からなるプライマーは、固形分換算で20〜120
g/m2で塗付した場合に、MMA系レジンモルタルとの密
着性が良く、複合塗膜としての物性にも優れており効果
的である。また、より好適には30〜60g/m2が良い。
本発明で用いられるMMA系レジンモルタルは、一般的
に使用されているもので良く、例えば、メタクリル酸メ
チルモノマーと過酸化物重合開始剤、重合促進剤、着色
材、充填材、骨材、パラフィン等からなる。ここで、過
酸化物重合開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリ
ル、過酸化ベンゾイル等が、重合促進剤としては、芳香
族アミンまたはその誘導体等が使用される。着色剤とし
ては、各種有機および無機顔料、着色骨剤等が、充填剤
としては、重質炭酸カルシウム、タルク、珪砂、金属粉
等の無機粉体が、骨剤としては、パーライト、バーミキ
ュライト、ガラスバルーン、シラスバルーン、珪石、寒
水石、陶磁器片、樹脂粒子等が使用される。また、各種
添加剤として、可塑剤、増粘剤、分散材、乾燥調整剤、
紫外線吸収剤、レベリング剤等通常塗料に使用するもの
が利用できる。
液変性エポキシ樹脂溶液からなるプライマーと、MMA
系レジンモルタルにより、下地基材への密着性や耐衝撃
性に優れ、割れや膨れの発生しにくい塗膜を形成する。
このような効果を発揮する作用機構は定かではないが、
特定の一液変性エポキシ樹脂塗膜の表面極性および耐M
MAモノマー性、オリゴマー性とMMA系レジンモルタ
ルとの組み合わせが、最適なものであり、何らかの相互
作用があることに起因すると考えられる。
クリル酸2−エチルヘキシルモノマー10重量部、ポリ
メタクリル酸メチル20重量部、ポリアクリル酸n−ブ
チル10重量部、パラフィン10重量部、ホワイトカー
ボン2重量部、着色顔料2重量部、珪砂100重量部、
を均一混合し主剤とする。さらに、過酸化ベンゾイル1
重量部とN,N−p−トルイジン1重量部を混合し硬化
剤とする。 (実施例1)ビスフェノールAを基本骨格として、重合
度50の、分子中に化7
り、トルエン20重量%、メチルエチルケトン13重量
%、イソプロピルアルコール14重量%、セロソルブ類
8重量%の溶剤組成比である、平均分子量20000、
固形分45%の一液変性エポキシ樹脂溶液を、30cm
×10cm×3cmのモルタル板の表面に、固形分換算
で40g/m2塗付し、1時間乾燥させる。このモルタル板
の表面に、参考例のMMA系レジンモルタルの主剤と硬
化剤を混合し、固形分換算で2500g/m2塗付する。こ
のようにして作製した試験体を使用して、JIS A 6910に
規定する付着強度試験を行った。結果を表1に示す。 (比較例1)下塗りとして、固形分比率がトリレンジイ
ソシアネート36重量%、トリメチールプロパン−ポリ
プロピレングリコール付加物49重量%、ポリプロピレ
ングリコール15重量%である湿気硬化型一液ウレタン
プライマーを固形分換算で、40g/m2塗付する以外は、
実施例1と同様にして試験体を作製し、付着強度試験を
行った。結果を表1に示す。 (比較例2)下塗りとして、固形分比率がメタクリル酸
メチルモノマー22重量%、アクリル酸2−エチルヘキ
シルモノマー6重量%、ポリメタクリル酸メチル11重
量%ポリアクリル酸n−ブチル6重量%、パラフィン1
0重量%、重質炭酸カルシウム50重量%であるMMA
系プライマーを固形分換算で、200g/m2塗付する以外
は、実施例1と同様にして試験体を作製し、付着強度試
験を行った。結果を表1に示す。
施例1は、JIS A 6910に規定する付着強度試験におい
て、標準ではもちろんのこと、水浸漬や温冷繰り返しに
おいても優秀な付着性を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】メタクリル酸メチルモノマーおよび/また
はオリゴマー、パラフィンを主成分とするバインダーか
らなる(厚塗り)塗り床材の施工法において、下塗りと
して一液変性エポキシ樹脂溶液を主成分とするプライマ
ーを用いることを特徴とするコンクリート塗り床工法。 - 【請求項2】一液変性エポキシ樹脂が、分子中に少なく
とも1個以上の、下記化1で表わされる構造単位を含有
する重合度20〜70の直鎖状エポキシ樹脂溶液に、架
橋剤としてポリイソシアネートを添加し、分子量100
00〜100000に調製されたものであることを特徴
とする請求項第1項記載のコンクリート塗り床工法。 【化1】 - 【請求項3】一液変性エポキシ樹脂溶液からなるプライ
マーを固形分換算で20〜120g/m2で塗付することを
特徴とする請求項第1項又は第2項記載のコンクリート
塗り床工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34917491A JP2833676B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | コンクリート塗り床工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34917491A JP2833676B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | コンクリート塗り床工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0699137A JPH0699137A (ja) | 1994-04-12 |
JP2833676B2 true JP2833676B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=18401974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34917491A Expired - Fee Related JP2833676B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | コンクリート塗り床工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2833676B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002161625A (ja) * | 2000-09-18 | 2002-06-04 | Sk Kaken Co Ltd | 建築物基礎梁部表面の仕上工法 |
-
1991
- 1991-12-05 JP JP34917491A patent/JP2833676B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0699137A (ja) | 1994-04-12 |
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