JP2829009B2 - 自動二輪車の後輪操舵装置 - Google Patents

自動二輪車の後輪操舵装置

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K21/00Steering devices

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
  • Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)
  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動二輪車の前輪の操舵あるいは運転者の
体重移動等の転向操作に応じて後輪も転舵されるように
した後輪操舵装置に関し、特に後輪支持部材の車体との
接続構造を工夫することによって、前輪の操舵に応じて
後輪を強制的に転舵させる特別の操舵機構を設けること
なく、後輪に作用する横力により自然に後輪も転舵され
るようにした後輪操舵装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、自動二輪車では前輪のみを操舵するのが一般的
であったが、最近では、前輪と共に後輪も操舵すること
により、例えば中,高速域での走行安定性を向上させ、
あるいは低速域での回転半径を小さくすることが考えら
れている。
このような自動二輪車の前後輪操舵装置として、例え
ば、操向ハンドルが取り付けられた前フォークと左右転
向可能に支持された後輪とをカム機構が介在された伝動
リンクを介して連結したものがある(例えば特開昭61−
178275公報参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来装置は、操向ハンドルの操作に連動させて後
輪を強制的に操舵する構造であるから、伝導リンク,カ
ム機構等が必要となり、構造が複雑になる欠点がある。
本発明は上記従来の状況に鑑みてなされたもので、後
輪支持部材の車体との接続構造を工夫するだけの簡単な
構成で、後輪に作用する横力により自然に後輪を転舵で
きるようにした自動二輪車の後輪操舵装置を提供するこ
とを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、後輪を後輪支持部材の後端部で軸支し、車
両軸線を挟んで配置された左,右一対のリンク部材によ
り上記後輪支持部材の前端部を車体フレームに対して上
下に揺動自在に連結し、該左,右のリンク部材の車体
側,後輪支持部材側の軸支点を結ぶリンク延長線が平面
から見て略車両軸線上で交差しており、上記両リンク部
材は上下揺動可能でかつ上記4つの軸支点を含む平面内
で揺動可能になっていることを特徴とする自動二輪車の
後輪操舵装置である。
ここで本発明の左,右リンク部材の前後軸支点を結ぶ
リンク延長線が車両軸線上で交差するとは、両リンク部
材が相互に非平行に配置され、4つの軸支点を結ぶ線が
台形状をなしていることを意味している。そしてこの場
合、上記両リンク延長線の交点は、後輪への横力の作用
点(後輪の接地点であり、車軸直下位置の前後数cmの範
囲内の点)より後方,及び前方の何れの場合も包含して
いる。この交点を何れの位置に設定するかは、後述のよ
うに、得ようとする操舵特性に応じて決定することとな
る。
また、上記両リンク部材を4つの軸支点を含む平面内
で揺動可能にする点は、この軸支点にゴムブッシュ,球
面継手等を介在させることにより実現できる。
〔作用〕
本発明に係る後輪操舵装置では、左,右リンク部材を
非平行に配置したので、旋回時に後輪に作用する横力
(いわゆるコーナリングフォース,キャンバスラスト)
によって後輪にこれを転舵させるモーメントが作用す
る。そして本発明では上記リンク部材を4つの軸支点を
含む平面内で揺動可能に構成したので、上記モーメント
により後輪支持部材が揺動し、これにより後輪も自然に
転舵されることとなる。
そして上記両リンク延長線の交点を後輪への横力の作
用点より後方に設定した場合は、後輪は前輪と同一方向
(同相)に操舵され、そのため中,高速域での走行安定
性が向上する。
一方、上記交点を作用点より前方に設定した場合は、
後輪は前輪と逆方向(逆相)に操舵され、回転半径が縮
小し、低速で小回りする場合に有利である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図ないし第5図は本発明の一実施例による自動二
輪車の後輪操舵装置を説明するための図である。
図において、1は本実施例装置が採用されたスクータ
型自動二輪車であり、これは車体カバー等を取り外した
状態で示されている。この自動二輪車1の車体フレーム
2は、ヘッドパイプ3に接続されて下方に延びるメイン
パイプ4aの後端に左,右一対のサイドパイプ4bを接続
し、該サイドパイプ4bを上方から後方に延長した構成と
なっている。上記ヘッドパイプ3により、下端で前輪5
を軸支する前フォーク6の操向軸6aが軸支されており、
該操向軸6aの後端には操向ハンドル7が固着されてい
る。
上記左,右のサイドパイプ4bの立ち上がり部付近に、
左,右一対のリンク部材15,16によってエンジンユニッ
ト8が連結されている。このエンジンユニット8は、主
として、クランクケース上にシリンダ,シリンダヘッド
を積層してなるエンジン本体9と、上記クランクケース
と一体形成された伝動ケース10とからなり、この伝動ケ
ース10の後端に後輪11が軸支されており、またこの後端
部と上記左側のサイドパイプ4bの後部との間に緩衝器12
が配設されている。即ち、このエンジンユニット8は後
輪11を軸支する後軸支持部材となっている。なお、13は
エアクリーナ、14は気化器である。
そして上記左,右一対のリンク部材15,16は、棒状部
材の前端にブッシュ17,17を、後端にブラケット18,18を
それぞれ形成してなり、ブラケット18,18間の間隔がブ
ッシュ17,17間の間隔より狭くなっており、全体として
見ると台形状をなしている。また上記ブッシュ17は、上
記棒状部材に固着された外筒17aと内筒17bとの間にゴム
体17cを挿入し、焼き付け固定してなる。またこのゴム
体17cには軸方向にスリット17dが形成されており、中央
部の剛性が高く、かつ両端の剛性が低くなっている。こ
れにより該ゴム体17cは軸直角方向の曲げが比較的容易
で、かつ前後方向にはほとんど変形しないようになって
いる。そしてこのブッシュ17は支持ピン19によって、上
記サイドパイプ4bに固定された支持片4cに支持されてい
る。また、上記ブラケット18は平面視コ字状のもので、
これは上記クランクケースの前壁に形成されたブッシュ
20を介して支持ピン19で支持されている。なおこのブッ
シュ20は上記ブッシュ17と同一構造のものである。これ
により上記両リンク部材15,16は、エンジンユニット8
を車体に対して上下揺動自在に支持するとともに、上記
4つのブッシュ17,17,20,20を含む平面内で揺動可能に
なっている。
また、上記両ブッシュ17,20の軸支点を結ぶリンク延
長線L同士は、平面から見ると、第1図に示すように、
路面G上に投影した車両軸線l上で、かつ上記後輪11を
軸支する車軸10aより後方で交差しており、また第2図
に示すように車両後方又は前方から見ると上記両リンク
延長線L同士は路面Gより下方で交わっている。
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実施例の自動二輪車1の走行中において、第5図に
示すように前輪5を左方に回動させて左旋回すると、後
輪11にはその接地点(車軸10aの略直下の点)において
遠心力に対応する大きさでかつ旋回中心に向かう横力F
が作用する。これを平面から見ると、同図(a)に示す
ように、左,右のリンク部材15,16のリンク延長線L同
士の交点Oは横力Fの作用点により後方にあるから、後
輪11及びこれを支持するエンジンユニット8には上記交
点Oを中心とする反時計廻りのモーメントが作用するこ
ととなり、これにより両リンク部材15,16は、エンジン
側軸支点であるブッシュ20側が旋回中心側に移動し、そ
の結果後輪11は前輪5と同様に若干回動することとな
る。
またこの横力の作用状況を後方から見ると、同図
(b)に示すように、交点Oが接地点(横力Fの作用
点)より下方にあることから、後輪11ひいてはエンジン
ユニット8に上記交点Oを中心とする反時計廻りのモー
メントが作用し、これにより両リンク部材15,16は、ブ
ッシュ20側が旋回内側に移動し、その結果後輪11は旋回
内側に傾くこととなる。
このように、本実施例では、リンク部材15,16を、こ
れらの延長線L同士の交点Oが平面から見て車軸10aよ
り後方に位置し、背面から見て路面Gより下方に位置す
るように構成したので、平面から見ると前輪5と同相に
回動し、背面から見ると旋回内側に傾斜することとな
り、中,高速走行時の走行安定性を向上できる。
ここで、上記実施例では、両リンク部材の前,後端に
ゴムブッシュを設けたが、これは必ずしもゴムブッシュ
でなくても良く、要は4つの軸支点を含む平面内で揺動
可能に支持できる構造であれば良い。例えば第6図に示
すように、エンジン側,車体側の何れか一方又は両方に
球面軸受21を有するものを採用することもできる。
また上記実施例では、リンク延長線L同士の交点Oを
車軸10aより後方で、また接地点より下方に設定した場
合を説明したが、本発明ではこの交点Oを車軸10aより
前方に設定し、また接地点より上方に設定することもで
きる。
第7図は上記実施例において、ブッシュ20の間隔をさ
らに狭くして、交点Oを車軸10aより前側に設定した例
であり、また、第8図はブッシュ20の間隔を逆に広くし
て、交点Oをブッシュ17より前方に設定した例である。
何れの場合も横力Fにより交点Oを中心とする時計廻り
のモーメントが発生し、第7図の場合はブッシュ20側が
旋回外側に移動し、また第8図の場合はブッシュ20側が
旋回内側に移動し、その結果後輪11は前輪5と逆相に転
舵される。
第9図は、上記リンク延長線L同士の背面から見た交
点Oを路面Gより上方に設定した例であり、この場合は
横力Fによって後輪11は旋回外側に傾くこととなる。
上記第7図ないし第9図の例は、後輪が前輪と逆相に
転舵されるので、回転半径が小さくなる。
なお、上記実施例では、エンジンユニットが後輪支持
部材に兼用されているユニットスイグ式エンジンを備え
た自動二輪車について説明したが、本発明は、通常の後
アームによって後輪を軸支する場合にも勿論適用でき
る。
〔発明の効果〕
以上のように本発明に係る自動二輪車の後輪操舵装置
によれば、後輪支持部材を左,右一対のリンク部材で車
体に連結し、この両リンク部材の延長線同士が略車両軸
線上で交差するようにし、上記両リンク部材を上下揺動
可能でかつ上記4つの軸支点を含む平面内で揺動可能に
したので、旋回時に発生する横力によって後輪を転舵さ
せることができ、複雑な機構を設けることなく後輪操舵
を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の一実施例による自動二輪
車の後輪操舵装置を説明するための図であり、第1図は
平面図、第2図は背面図、第3図(a)はリンク部材部
分の断面平面図、第3図(b)はブッシュの側面図、第
4図は該実施例装置が適用された自動二輪車の側面図、
第5図(a),(b)は動作を説明するために模式的に
示した平面図,背面図、第6図はリンク部材の変形例を
示す断面平面図、第7図ないし第9図はそれぞれ本発明
の他の実施例を模式的に示す平面図,平面図,背面図で
ある。 図において、1は自動二輪車、4bはサイドパイプ(車体
フレーム)、8はエンジンユニット(後輪支持部材)、
11は後輪、15,16は左,右一対のリンク部材、17,20はブ
ッシュ(軸支点)、lは車両軸線、Lはリンク延長線、
Oは交点である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62K 21/00 B62K 25/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後輪を後輪支持部材の後端部で軸支し、車
    両軸線を挟んで配置された左,右一対のリンク部材によ
    り上記後輪支持部材の前端部を車体フレームに対して上
    下揺動自在に連結し、該左,右のリンク部材の車体側,
    後輪支持部材側の軸支点を結ぶリンク延長線が平面から
    見て略車両軸線上で交差しており、上記両リンク部材は
    上下揺動可能でかつ上記4つの軸支点を含む平面内で揺
    動可能になっていることを特徴とする自動二輪車の後輪
    操舵装置。
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