JP2826472B2 - フィルタプレス - Google Patents

フィルタプレス

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JP2826472B2
JP2826472B2 JP6237599A JP23759994A JP2826472B2 JP 2826472 B2 JP2826472 B2 JP 2826472B2 JP 6237599 A JP6237599 A JP 6237599A JP 23759994 A JP23759994 A JP 23759994A JP 2826472 B2 JP2826472 B2 JP 2826472B2
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  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一方の濾板に対して他
方の濾板を締付又は開板させ、隣接する濾板間に濾布を
介在させながら濾板を締付けたときに濾過を行う一方、
濾過終了後に、濾板を開板させて隣接する濾板間の濾布
よりケークを排出させるフィルタプレスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルタプレスとして、複数の濾
板を支持レールで支持して並べ、これらの濾板群の一端
に配置した可動板を濾板締付装置で前進させて上記濾板
を固定板側に一方側から締め付けたり、又は、濾板群の
両端に可動板をそれぞれ配置して、両可動板を濾板締付
装置により駆動させて両側から締め付けるようにしたも
のがある。このようなフィルタプレスでは、濾過終了
後、濾板締付装置により可動板を後退させて濾板開板装
置により濾板を1枚ずつ開板したり、または、隣接する
濾板同士を鎖又はリンク等で連結して複数枚の濾板の開
板を可動板の後退とともに同時的に行うようにしたもの
がある。すなわち、各濾板の両側に設けた濾板開板装置
により各濾板を1枚ずつ送るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造のものでは、濾板締付装置の可動板の締付ストローク
は、各濾板の開板間隔の合計に等しいものとなるため、
濾板枚数が多くなると上記締付ストロークが長くなり、
フィルタプレスの全長が長大化するといった欠点があ
る。また、濾板開板装置は、濾板の開板距離を正確に保
持して可動板による濾板の開閉板動作を反復するため、
かなりの精度を要するといった問題もある。また、濾板
開板装置は複雑であり部品が多いといった問題がある。
このため装置が複雑になり、また保守管理に手数がかか
るとともに、フィルタプレスをコスト高にするものであ
った。従って、本発明の目的は、上記問題を解決するこ
とにあって、濾板移動距離が小さくなり、濾板開板装置
が不要となって精度の高い濾板移動が不要となり、部品
点数も少なくすることができ、装置全体として簡素化を
図ることができ、保守管理にさほど手間がかからず、コ
ストダウンを図ることができるフィルタプレスを提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、濾板締付装置により、第1の濾板の列を
第2の濾板の列に対して相対的に移動させて(例えば可
動濾板を固定濾板に対して移動させて)、一方の対向す
る濾板間では濾板開板を行うとともに、他方の対向する
濾板間では濾板締付を行うように構成する。すなわち、
請求項1にかかる発明によれば、表面及び裏面にそれぞ
れ濾過床を有し、各濾過床に対して原液を供給する原液
供給通路を開口させ、少なくとも濾板開板間隔ごとに配
置されて一体的に連結される複数の固定濾板と、上記固
定濾板間に移動可能に1枚ずつ配置されかつ互いに一体
的に移動可能に連結されるとともに、表面及び裏面にそ
れぞれ濾過床を有する可動濾板と、隣接する固定濾板と
可動濾板との間に配置される濾布と、各可動濾板の表面
及び裏面のうちの一方の面が対向する上記固定濾板に上
記濾布を介在させて濾過可能に締付られるように上記可
動濾板を一体的に移動させると同時に上記各可動濾板の
表面及び裏面のうちの他方の面とその他方の面が対向す
る上記固定濾板との間を開く一方、上記各可動濾板の表
面及び裏面のうちの上記他方の面が対向する上記固定濾
板に上記濾布を介在させて濾過可能に締め付けられると
同時に上記各可動濾板の表面及び裏面のうちの上記一方
の面とその一方の面が対向する上記固定濾板との間を開
くように上記可動濾板を一体的に移動させる可動濾板締
付装置とを備えるように構成する。請求項2にかかる発
明によれば、請求項1の発明において、上記可動濾板の
可動距離は上記可動濾板と該可動濾板に隣接する固定濾
板との間での開板距離であるように構成することができ
る。請求項3にかかる発明によれば、請求項1又は2の
発明において、上記固定濾板の表面の濾過床側に位置す
る上記濾布に上記原液供給通路を介して原液を供給する
原液連通導管と、上記固定濾板の裏面の濾過床側に位置
する上記濾布に上記原液供給通路を介して原液を供給す
る原液連通導管とをさらに備えるように構成することが
できる。請求項4にかかる発明によれば、表面及び裏面
にそれぞれ濾過床を有して少なくとも濾板開板間隔ごと
に配置されて一体的に連結される複数の第1濾板と、上
記第1濾板間に1枚ずつ配置されかつ互いに一体的に連
結されるとともに、表面及び裏面にそれぞれ濾過床を有
する第2濾板と、隣接する第1濾板と第2濾板との間に
配置され原液が供給される濾布と、各第2濾板の表面及
び裏面のうちの一方の面が対向する上記第1濾板に上記
濾布を介在させて締付られるように上記第1濾板を上記
第2濾板に対して一体的にかつ相対的に移動させる一
方、上記各第2濾板の表面及び裏面のうちの他方の面が
対向する上記第1濾板に上記濾布を介在させて締め付け
られるように上記第1濾板を上記第2濾板に対して一体
的にかつ相対的に移動させる濾板締付装置とを備えるよ
うに構成する。請求項5にかかる発明によれば、請求項
4の発明において、上記第1濾板と第2濾板との相対的
な可動距離は上記隣接する第1濾板と第2濾板との間で
の開板距離であるように構成することができる。請求項
6にかかる発明によれば、請求項4又は5の発明におい
て、上記第1濾板の裏面の濾過床と上記第2濾板の表面
の濾過床との間に介在される上記濾布に原液を供給する
原液連通導管と、上記第1濾板の表面の濾過床と上記第
2濾板の裏面の濾過床との間に介在される上記濾布に原
液を供給する原液連通導管とをさらに備えるように構成
することができる。
【0005】
【発明の効果】本発明の構成によれば、第1の濾板の列
(例えば可動濾板)と第2の濾板の列(例えば固定濾
板)の並びを同時に開閉するようにしたので、濾板間に
できる濾過室が何室あっても、濾板締付装置により濾室
1室分のストロークだけ駆動すれば、濾板の締付及び濾
板の開板を充分に行うことができる。よって、濾板締付
装置の駆動距離が小さくなり、フィルタプレス全体の長
さが小さなものとなる。また、濾板締付装置のみで濾板
の締付と開板を行うことができるので、濾板開板装置が
不要となり、この分だけフィルタプレスの構造を簡素化
することができ、かつ、安価なものとすることができ
る。また、一方の濾板間で濾過をしている間に、他方の
濾板間でケーク排出を行うことができるので、濾過作業
効率を飛躍的に高めることができ、雑作業時間を少なく
することができる。この結果、フィルタプレスのある濾
板部分では濾過作業を行い、他の濾板部分ではケーク排
出作業を行う一方、これらの作業が終了すると、今度は
逆に先の濾板部分ではケーク排出作業を行い、後の濾板
部分では濾過作業を行うというように、フィルタプレス
全体として大略連続的に濾過作業が可能となり、従来の
バッチ式濾過における濾過前後の雑時間をほとんどなく
すことができ、またケークを連続的に排出させることが
できて、ケークを効率良く処理することができる。ま
た、濾板等は濾室1室分だけ移動することになるため、
濾板等の各部分の動きが従来のフィルタプレスと比べて
少なくなり、部品の消耗が少なくなり、フィルタプレス
の維持管理が容易になる。さらに、それぞれ異なる濾板
間に対して原液を供給する2本の原液連通導管を設ける
ようにすれば、異なった原液を1台のフィルタプレスで
同時に濾過することができる。
【0006】
【実施例】以下に、本発明にかかる実施例を図1〜図9
に基づいて詳細に説明する。本実施例にかかるフィルタ
プレスは、図1に示すように、前後固定スタンド1,2
間の両側に支持レール3,3を固定し、該支持レール
3,3に複数の、例えば図2では4枚の、固定濾板4,
…,4を固定し、各隣接する固定濾板4,4間に1枚の
可動濾板14を上記支持レール3,3に対してそれぞれ
前後方向に移動可能に配置されかつ一体的に連結されて
おり、前後に配置された濾板締付装置7,8によりそれ
ぞれ5枚の可動濾板14,…,14が一斉に前進又は後
退させられて、濾板締付又は濾板開板動作を行うように
している。
【0007】各固定濾板4は、図1〜4に示すように、
上記支持レール3,3間に、少なくとも隣接する固定濾
板4との間に濾板開板距離に相当する寸法だけ等間隔に
離して固定されている。各固定濾板4は、その各側部に
突出した把手4hを備え、この把手4hが各支持レール
3の切り込み3hに嵌合されボルト20,…,20で固
定されて、前後方向に移動不可となっている。各固定濾
板4は、その表面及び裏面に枠部4aに対してくぼんだ
濾過床4bを有する。各濾過床4bの底面には、例えば
上下方向沿いに延びた濾液排出用突部を多数形成し、濾
液を円滑に下方に排出するようにしている。この濾過床
4bの上部には、原液供給通路4dの原液供給口4cが
形成されている。この原液供給通路4dは、上記原液供
給口4cから大略L字状に屈曲して固定濾板4の上面に
原液供給開口4gを開口させ、この原液供給開口4gを
原液連通導管9又は10の分岐管9a又は10aと連結
させて、原液を濾板間に供給するようにしている。ま
た、各固定濾板4の濾過床4bの下端角部には濾液排出
口4eを開口させ、該濾液排出口4eを介して濾液排出
通路4fから下方に濾液を排出するようにしている。各
固定濾板4から排出される濾液は、図3(A)に示すよ
うに、固定濾板4,…,4及び可動濾板14,…,14
の下方に一対配置された、とい5,5で受け取り、フィ
ルタプレス外に排出させる。また、とい5,5のさらに
下方には、濾板開板時に濾布より排出させるケークを回
収するための受け皿6を配置するとともに、さらにその
下方には受け皿6で回収したケークをフィルタプレス外
に搬送するコンベヤを配置してもよい。
【0008】また、濾板下方には公知の濾布又は濾板の
洗浄装置を設置してもよい。この場合、洗浄装置のノズ
ル管は上記濾板の開閉動作に応じて濾板間へ挿入するか
又は開閉する濾板の下へ移すのが好ましい。一方、上記
可動濾板14は、図1及び図5,6に示すように、少な
くとも隣接する可動濾板14との間に濾板開板距離に相
当する寸法だけ等間隔に離して各側部に2本ずつの合計
4本の長尺な連結体13,…,13により互いに連結さ
れている。各可動濾板14は、その各側部に突出した上
下2つの把手14h,14hを備え、この各把手14h
が各連結体13の各切り込み13hに嵌合されボルト2
1,…,21で固定されて、前後方向に可動濾板14,
…,14が連結体13,…,13とともに一体的に移動
可能となっている。この各側部の連結体13,13は、
各支持レール3の上下に該支持レール3を挟み込みかつ
摺動可能に配置されている。各可動濾板14は、その表
面及び裏面に枠部14aに対してくぼんだ濾過床14b
を有する。各濾過床14bの底面には、例えば上下方向
沿いに延びた濾液排出用突部を多数形成し、濾液を円滑
に下方に排出するようにしている。各可動濾板14の濾
過床14bの下端角部には濾液排出口14eを開口さ
せ、該濾液排出口14eを介して濾液排出通路14fか
ら下方に濾液を排出するようにしている。各可動濾板1
4から排出される濾液は、図3(A)に示された上記と
い5,5で受け取り、フィルタプレス外に排出させる。
【0009】上記固定濾板4及び可動濾板14の材質と
しては、ポリプロピレン樹脂などの合成樹脂の他、鋼、
鋳鉄等の金属を用いるのが好ましい。また、上記各濾板
4,14は圧搾膜を備えて構成してもよい。この場合、
圧搾膜は、圧搾濾過作用をする他、濾板間の締付圧のバ
ランス作用をも発揮することができる。また、各濾板
4,14の厚さは、通常の濾板の厚さ、例えば2ないし
10センチメートルの厚さを有する。しかしながら、濾
過条件によっては濾板の厚さは上記の厚さを越えて適宜
の厚さまで厚くする。また濾板の形状は、通常の単式フ
ィルタプレスの濾板としているが、原液供給口4c,1
4cは図示の濾過床4b,14bの中央部の他に、上下
左右のいずれかに設けることもできる。さらに、各濾板
は、濾板を支持する枠体の外側へ支持レールを越えて把
手を突出させる事なく濾板開閉動作を行わせることがで
きる。これにより、濾板の外側に突出したものがなくな
り、濾板移動時に濾板列に操作者が近寄っても接触によ
る危険がない。
【0010】上記5枚可動濾板14,…,14のうちの
前端に配置された可動濾板14の前面には、上記濾過床
14bは形成されずに、上記前側の濾板締付装置7の駆
動ロッドが固定されている。この濾板締付装置7は、例
えば、油圧シリンダよりなり、その油圧シリンダを隣接
濾板間の1室分のストロークだけ駆動させることによ
り、駆動ロッドを介して、可動濾板14,…,14を一
斉に後退させる。この駆動ストロークは、濾板の配置間
隔寸法により決定され、調節可能なものである。上記5
枚可動濾板14,…,14のうちの後端に配置された可
動濾板14の後面には、上記濾過床14bは形成されず
に、上記後側の濾板締付装置8の駆動ロッドが固定され
ている。この濾板締付装置8は、例えば、油圧シリンダ
よりなり、その油圧シリンダを隣接濾板間の1室分のス
トロークだけ駆動させることにより、駆動ロッドを介し
て、可動濾板14,…,14を一斉に前進させる。この
駆動ストロークは、濾板の配置間隔寸法により決定さ
れ、調節可能なものである。
【0011】上記濾板締付装置7,8において、ケーク
排出のために濾板間を広く開けたほうがよい場合は、連
結体13に可動濾板14を連結する寸法又は支持レール
3に固定濾板4を固着する寸法を必要なだけ広げる。ま
た、より狭くても充分ケークを落とすことができる場合
は、上記の寸法をそれぞれ狭める。一方、固定濾板4と
可動濾板14との間に挟み込まれる濾布は、公知の濾布
吊り装置、例えば濾板上に立てた支柱から吊りばねで濾
布掛け棒を吊り下げ、該濾布掛け棒に濾布を掛けて濾板
間に吊り下げてもよい。または、固定濾板又は可動濾板
に一端を回転可能に連結したアームから吊り下げてもよ
い。また、図1の原液を供給する2本の原液連通導管
9,10を利用して吊り下げてもよい。また、濾布に振
動を付与する公知の濾布振動装置を設けるようにしても
よい。
【0012】原液の供給は、支持レール3,…,3に固
着した各固定濾板4の外周から該固定濾板4の一方側の
濾過床面に向かって貫通する原液供給通路4dとまた同
固定濾板4の反対側の濾過床面に向かって貫通するもう
一つの原液供給通路4dとからそれぞれ供給する。上記
各原液供給通路4dの固定濾板4の上面外周端にはそれ
それフランジを取付け、該フランジと濾板列方向には並
べた各原液連通導管9,10の分岐管9a,10aとを
連結管で連結してある。各連通導管9,10は、外部に
設置する原液タンク(図示略)と連結する。また上記原
液供給通路4dは連結体13,…,13で連結した各可
動濾板4の方に貫通して形成してもよい。濾板外周端の
フランジと連通導管9,10とを連結する分岐管9a,
10aは可撓管が好ましい。
【0013】濾液の排出は、各濾板4,14の濾過床面
を貫通して外周に開口する各濾液排出口4e,14eか
ら排出する。各濾液排出口4e,14eに連通する濾液
排出通路4f,14fに開閉コックを取付けてもよい。
また、濾液排出通路4f,14fの下方に濾液受けとい
を設置して濾液を集液してもよい。また、各濾板4,1
4の上記濾液排出通路4f,14fには可撓管を連結し
てその一端へ濾液を集めて排出してもよい。
【0014】上記構成にかかる本実施例では、フィルタ
プレスの濾板を複数枚並べて一枚おきに連結し、一方の
連結濾板すなわち可動濾板14,…,14と他方の連結
濾板すなわち固定濾板4,…,4との開板間隔におい
て、例えば、図1の状態から図7,9に示す状態のよう
に、濾板締付装置8の駆動により可動濾板14,…,1
4を一斉に固定濾板4,…,4に対して前進させる。よ
って、各可動濾板4を前進させて、各可動濾板14の前
面をその前側に隣接する各固定濾板14の後面に対して
濾布を介して締付るとともに、上記可動濾板4の後面と
後側に隣接する別の固定濾板14の前面との間では開板
する。この結果、各可動濾板4の前面と各固定濾板14
の後面との間の一対の濾布間に、原液連通導管9の分岐
管9aより原液が原液供給通路4dを介して供給され、
濾過が行われる。一方、開板されている可動濾板14の
後面と固定濾板4の前面との間に位置する一対の濾布間
のケークが排出され濾布洗浄等が適宜行われる。
【0015】濾過終了後、図7,9の状態から図1に示
す状態のように、濾板締付装置7の駆動により可動濾板
14,…,14を一斉に固定濾板4,…,4に対して後
退させる。よって、各可動濾板4を後退させて、各可動
濾板14の後面をその後側に隣接する各固定濾板14の
前面に対して濾布を介して締付るとともに、上記可動濾
板4の前面と前側に隣接する別の固定濾板14の後面と
の間では開板する。この結果、各可動濾板4の後面と各
固定濾板14の前面との間の一対の濾布間に、原液連通
導管10の分岐管10aより原液が原液供給通路4dを
介して供給され、濾過が行われる。一方、開板されてい
る可動濾板14の前面と固定濾板4の後面との間に位置
する一対の濾布間のケークが排出され濾布洗浄等が適宜
行われる。これらの動作を繰り返し行うことにより、1
つのフィルタプレスにおいて、一方の濾板間では原液を
濾過して濾液を回収する濾過作業を行いつつ他方の濾板
間ではケーク排出及び濾布の洗浄等を連続的にかつ同時
に行うことができる。
【0016】上記実施例によれば、第1の濾板の列(例
えば可動濾板14,…,14)と第2の濾板の列(例え
ば固定濾板4,…,4)の並びを同時に開閉するように
したので、濾板間にできる濾過室が何室あっても、濾板
締付装置7,8により濾室1室分のストロークだけ駆動
すれば、濾板の締付及び濾板の開板を充分に行うことが
できる。よって、濾板締付装置7,8の駆動距離が小さ
くなり、フィルタプレス全体の長さが小さなものとな
る。また、濾板締付装置7,8のみで濾板の締付と開板
を行うことができるので、濾板開板装置が不要となり、
この分だけフィルタプレスの構造を簡素化することがで
き、かつ、安価なものとすることができる。また、濾板
等は濾室1室分だけ移動することになるため、濾板等の
各部分の動きが従来のフィルタプレスと比べて少なくな
り、部品の消耗が少なくなり、フィルタプレスの維持管
理が容易になる。また、一方の濾板間で濾過をしている
間に、他方の濾板間でケーク排出を行うことができるの
で、濾過作業効率を飛躍的に高めることができ、雑作業
時間を少なくすることができる。この結果、フィルタプ
レスのある濾板部分では濾過作業を行い、他の濾板部分
ではケーク排出作業を行う一方、これらの作業が終了す
ると、今度は逆に先の濾板部分ではケーク排出作業を行
い、後の濾板部分では濾過作業を行うというように、フ
ィルタプレス全体として大略連続的に濾過作業が可能と
なり、従来のバッチ式濾過における濾過前後の雑時間を
ほとんどなくすことができ、またケークを連続的に排出
させることができて、ケークを効率良く処理することが
できる。
【0017】さらに、それぞれ異なる濾板間に対して原
液を供給する2本の原液連通導管9,10を設けたの
で、異なった原液を1台のフィルタプレスで同時に濾過
することができる。なお、本発明は上記実施例に限定さ
れるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例
えば、上記濾板締付装置7,8は、いずれか一方のみ備
えて、当該一方の濾板締付装置のみにより可動濾板1
4,…,14を前後動させ可動濾板14,…,14を押
して固定濾板4,…,4に締付るとともに、それまで締
め付けられていた固定濾板との間を開板し、また反対に
上記可動濾板14,…,14を引いて固定濾板4,…,
4に対して締め付けるとともに、それまで開板していた
固定濾板4との間を締め付けるようにしてもよい。ま
た、各濾板締付装置7,8は、上記可動濾板14を直接
的に押し引きするのではなく、上記可動濾板14,…,
14の連結体13,…,13を押し引きして可動濾板1
4,…,14を一斉に移動させるようにしてもよい。ま
た、支持レール3,…,3を前後スタンド1,2に対し
て移動可能として固定濾板4,…,4を可動側にし、上
記支持レール3,…,3又は固定濾板4,…,4を上記
締付装置7,8に連結して、上記可動濾板14,…,1
4に対して固定濾板4,…,4を移動させて濾板の開閉
を行うようにしてもよい。また、固定濾板4と可動濾板
14とをそれぞれ移動可能として、いずれか一方をいず
れか他方に対して移動させることにより、又は両方移動
させることにより、同様な作用を行わせるようにしても
よい。
【0018】また、上記固定濾板4と支持レール3との
連結関係及び可動濾板14と連結体13との連結関係
は、上記したように支持レール3又は連結体13の所定
の位置に切り込みを設けて濾板を嵌合させる他、支持レ
ール又は連結体側に突片等を設けて、これを濾板側に嵌
合させるなど、上記したものに限らず任意の構成を採用
することができる。また、上記各濾板を支持レール又は
連結体に対して移動調整可能に取り付けて、隣接する濾
板間隔を調整可能としてもよい。また、濾板の構造は、
可動濾板と固定濾板との間に複数の濾板、例えば2枚の
圧搾濾板と普通濾板とを挟み込むようにしてもよい。さ
らに、濾板の構造は、図示した単式フィルタプレスのも
のに限らず、隣接濾板間に枠体を挟み込み、各濾板と枠
体との間に1枚の濾布を挟み込んで濾過を行う複式フィ
ルタプレスとしてもよい。この場合には、枠体を駆動す
るため該枠体と枠体に隣接する濾板との間を鎖等で連結
したり、枠体専用の駆動装置を設けるなどしてもよい。
また、フィルタプレスの濾板を2つの濾板列に分けるも
のに限らず、3つ又はそれ以上の列に分けて、それぞれ
濾板締付装置により締付開板駆動するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例にかかるフィルタプレスの
全体の斜視図である。
【図2】 上記フィルタプレスの固定濾板列の側面図で
ある。
【図3】 (A)は図2のA−A線断面図、(B)は上
記固定濾板列の背面図であって図4のB−B線側より見
た図である。
【図4】 上記フィルタプレスの固定濾板列の平面図で
ある。
【図5】 (A)は上記フィルタプレスの可動濾板列の
側面図、(B)は図5(A)のC−C線断面図である。
【図6】 (A)は上記フィルタプレスの可動濾板列の
平面図、(B)は上記可動濾板隣接の背面図であって図
6(A)のD−D線側から見た図である。
【図7】 上記フィルタプレスの側面図である
【図8】 上記フィルタプレスの背面図であって図7の
E−E線側から見た図である。
【図9】 上記フィルタプレスの平面図である。
【符号の説明】
1,2…前後固定スタンド、3…支持レール、3h,1
3h…切り込み、3b…、4…固定濾板、4a,14a
…枠部、4b,14b…濾過床、4c…原液供給口、4
d…原液供給通路、4e,14e…濾液排出口、4f,
14f…濾液排出通路、4g…原液供給開口、4h…把
手、5…とい、6…受け皿、7,8…濾板締付装置、
9,10…原液連通導管、9a,10a…分岐管、13
…連結体、14…可動濾板、20,21…ボルト。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面及び裏面にそれぞれ濾過床(4b)
    を有し、各濾過床(4b)に対して原液を供給する原液
    供給通路(4d)を開口させ、少なくとも濾板開板間隔
    ごとに配置されて一体的に連結される複数の固定濾板
    (4)と、 上記固定濾板(4)間に移動可能に1枚ずつ配置されか
    つ互いに一体的に移動可能に連結されるとともに、表面
    及び裏面にそれぞれ濾過床(14b)を有する可動濾板
    (14)と、 隣接する固定濾板(4)と可動濾板(14)との間に配
    置される濾布と、 各可動濾板(14)の表面及び裏面のうちの一方の面が
    対向する上記固定濾板(4)に上記濾布を介在させて濾
    過可能に締付られるように上記可動濾板(14)を一体
    的に移動させると同時に上記各可動濾板(14)の表面
    及び裏面のうちの他方の面とその他方の面が対向する上
    記固定濾板(4)との間を開く一方、上記各可動濾板
    (14)の表面及び裏面のうちの上記他方の面が対向す
    る上記固定濾板(4)に上記濾布を介在させて濾過可能
    に締め付けられると同時に上記各可動濾板(14)の表
    面及び裏面のうちの上記一方の面とその一方の面が対向
    する上記固定濾板(4)との間を開くように上記可動濾
    板(14)を一体的に移動させる可動濾板締付装置
    (7,8)とを備える備えるようにしたことを特徴とす
    るフィルタプレス。
  2. 【請求項2】 上記可動濾板(14)の可動距離は上記
    可動濾板(14)と該可動濾板に隣接する固定濾板
    (4)との間での開板距離である請求項1に記載のフィ
    ルタプレス。
  3. 【請求項3】 上記固定濾板(4)の表面の濾過床(4
    b)側に位置する上記濾布に上記原液供給通路を介して
    原液を供給する原液連通導管(9)と、 上記固定濾板(4)の裏面の濾過床(4b)側に位置す
    る上記濾布に上記原液供給通路を介して原液を供給する
    原液連通導管(10)とをさらに備えるようにした請求
    項1又は2に記載のフィルタプレス。
  4. 【請求項4】 表面及び裏面にそれぞれ濾過床(4b)
    を有して少なくとも濾板開板間隔ごとに配置されて一体
    的に連結される複数の第1濾板(4)と、 上記第1濾板(4)間に1枚ずつ配置されかつ互いに一
    体的に連結されるとともに、表面及び裏面にそれぞれ濾
    過床(14b)を有する第2濾板(14)と、 隣接する第1濾板(4)と第2濾板(14)との間に配
    置され原液が供給される濾布と、 各第2濾板(14)の表面及び裏面のうちの一方の面が
    対向する上記第1濾板(4)に上記濾布を介在させて締
    付られるように上記第1濾板(4)を上記第2濾板(1
    4)に対して一体的にかつ相対的に移動させる一方、上
    記各第2濾板(14)の表面及び裏面のうちの他方の面
    が対向する上記第1濾板(4)に上記濾布を介在させて
    締め付けられるように上記第1濾板(4)を上記第2濾
    板(14)に対して一体的にかつ相対的に移動させる濾
    板締付装置(7,8)とを備えるようにしたことを特徴
    とするフィルタプレス。
  5. 【請求項5】 上記第1濾板(4)と第2濾板(14)
    との相対的な可動距離は上記隣接する第1濾板(4)と
    第2濾板(14)との間での開板距離である請求項4に
    記載のフィルタプレス。
  6. 【請求項6】 上記第1濾板(4)の裏面の濾過床(4
    b)と上記第2濾板(14)の表面の濾過床(14b)
    との間に介在される上記濾布に原液を供給する原液連通
    導管(9)と、 上記第1濾板(4)の表面の濾過床(4b)と上記第2
    濾板(14)の裏面の濾過床(14b)との間に介在さ
    れる上記濾布に原液を供給する原液連通導管(10)と
    をさらに備えるようにした請求項4又は5に記載のフィ
    ルタプレス。
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