JP2801835B2 - バランスアーム機能を持つタワークレーン - Google Patents

バランスアーム機能を持つタワークレーン

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JP2801835B2
JP2801835B2 JP5113050A JP11305093A JP2801835B2 JP 2801835 B2 JP2801835 B2 JP 2801835B2 JP 5113050 A JP5113050 A JP 5113050A JP 11305093 A JP11305093 A JP 11305093A JP 2801835 B2 JP2801835 B2 JP 2801835B2
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JP
Japan
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balance
oil
tension
winch drum
wire rope
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JP5113050A
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武三 宮本
昭郎 上田
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、資材を揚重して所定場
所に据え付けるバランスアーム機能を持つタワークレー
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】先ず、図4を参照してタワークレーンに
よる建物の鉄骨建方を例にして説明する。
【0003】全体を符号Cで示すタワークレーンのクレ
ーンマスト1の頂部に設けられたベース2上には、ブー
ム3が起伏自在に設けられている。そのベース2の一端
にはバランスウエイト4が設けられ、中程にウインチド
ラム5が設けれている。ウインチドラム5に巻回された
ワイヤロープ6はブーム3の先端部から垂下され、その
下端の吊りフック7には玉掛けヤイヤ8を介して鉄骨W
が吊り下げられている。
【0004】建物Sの鉄骨建方に際し、作業員M1が鉄
骨Wを掴んで合図者M2にクレーンCの巻き上げ、下げ
を指示する。すると、合図者M2はクレーンのオペレー
タM3に巻き上げ、下げを指示する。そして、オペレー
タM3は指示にしたがって鉄骨Wの巻き上げ、下げを行
う。なお、合図者M2がオペレータM3のそばにいて、
作業員M1の指示なしでオペレータM3にクレーン操作
を指示する場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の鉄骨建方におい
て、建込む鉄骨Wを作業員M1が上下させたい場合に、
「ちょっと上げ」、「ちょっと下げ」と合図者M2に指
示するが、作業員M1の思い通りに上下させるのはオペ
レータM3にとって困難である。
【0006】また、作業員M1の指示に対し、実際の動
作に時間遅れがあるためリアルタイムに鉄骨Wの位置決
めが出来ない。
【0007】これに対して、最近、あたかも無重力のよ
うに作業員が吊荷を上下、前後、左右、斜めの任意の方
向に自由に移動出来る3次元油圧バランスアームを搭載
した建設機械が開発されている。しかし、構造、制御が
複雑で、高価である。
【0008】また、ウインチドラムのケーブルの張力を
一定範囲に保つ技術としては、例えば、特開昭60ー2
34091号公報に見られるように、ラム式テンショナ
でケーブルの張力を検出して、ウインチを駆動する定ト
ルクモータを制御するもの、特開平1ー110498号
公報に見られるように、動揺量検出シリンダでケーブル
の伸縮量を検出し、それに基づきラムシリンダを制御し
てケーブルの張力を一定範囲に保つものが知られてい
る。
【0009】しかし、何れも、母船より潜水体をケーブ
ルで海中に吊り下ろし、海面変動による母船の動揺がケ
ーブルを介して海中の潜水体に伝達しないようにするた
めのもであり、タワークレンにより資材を揚重して所定
場所に据え付けるためのものではない。また、何れも、
複雑は油圧回路と電気回路を使用した複雑の構造と制御
とを要するものである。
【0010】したがって、本発明は、構造、制御が簡単
で、安価に製作することの出来るバランスアーム機能を
持つタワークレーンを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、クレーンマス
トの頂部に設けたベース上に、ブームを起伏自在に設け
る共に、該ブームの先端部から垂下し下端に吊りフック
を取り付けたワイヤロープを巻き取り、巻き出すウイン
チドラムを設けたタワークレーンを対象とし、前記ウイ
ンチドラムの付近で前記ベース上にバランスジャッキを
設け、該バランスジャッキは定張力の2倍の張力でバラ
ンスする複動型油圧シリンダから成り、該複動型油圧シ
リンダのピストンロッドにバランスシーブを設けて前記
ウインチドラムのワイヤロープをその張力が作用するよ
うにして掛け渡し、前記複動型油圧シリンダの各油室の
油圧を検出する油圧計を設け、該油圧計で検出した各油
室の油圧に相当する信号が入力する制御装置を設け、複
動型油圧シリンダの両油室のバランスが崩れると前記制
御装置からの信号に基づき一方の油室に圧油を供給し他
方の油室から圧油を逃がして両室をバランスさせること
により、ワイヤロープの張力を一定張力に保つようにす
る。
【0012】
【作用】作業員が吊荷を持ち上げるとワイヤロープの張
力が低下し、また引き下げると張力が増加する。それに
伴いバランスジャッキの複動型油圧シリンダの両油室の
バランスが崩れ、それを各油室に設けた油圧計で検出
し、それに基づき一方の油室に圧油を供給し他方の油室
から圧油を逃がして両室をバランスさせ、ワイヤロープ
の張力を一定張力に保つ。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。なお、以下の図面において、図4に対応する部分
については同じ符号を付して重複説明を省略する。
【0014】図1において、ベース2に一対のブラケッ
ト16が立設されており、そのブラケット16の頂部に
各々シーブ17が設けられている。また、一対のブラケ
ット17間でウインチドラム10Aの付近にバランスジ
ャッキ20が設けられており、そのピストンロット21
の頂部にはバランスシーブ18が設けられている。そし
て、ウインチドラム10Aのワイヤロープ6が一対のシ
ーブ17の上側とバランスシーブ18の下側に掛けられ
て、ワイヤロープ6の張力がバランスシーブ18に作用
するようになっている。ウインチドラム10Aは、定ト
ルクモータにより減速機を介して駆動されるものであ
る。
【0015】図2において、バランスジャツキ20は複
動型油圧シリンダで構成されており、各々の油室A、B
は油圧回路L1、L2によりリリーフ弁V1、V2を介
して三方弁V3に接続され、その三方弁V3は油圧回路
L3により油タンクTKに接続された油圧ポンプPに接
続されている。
【0016】また、油圧回路L1、L2には各々油圧計
G1、G2が設けられており、各々電気回路E1,E2
により制御装置Uに接続されている。その制御装置Uに
は電気回路E3〜E5により弁V1〜V3が接続されて
いる。リリーフ弁V1、V2のセット圧力は、全体の荷
量バランス状態の張力(定張力)Tの2倍の張力2Tに
対応する油圧にセットされている。
【0017】鉄骨建方に際し、鉄骨Wを位置決めする段
階になったらウインチドラム10Aを停止し、ワイヤロ
ープ6の巻き取り、巻き出しを出来ないようにする。そ
こで、油圧ポンプPを作動させ、ピストンロット21に
掛かる張力2Tに対して荷重バランスを取り、バランス
モードをスタートさせる。なお、リリーフ弁V1、V2
のセット圧力はこの荷重バランスに対応するようにセッ
トされている。
【0018】図3において、制御装置Uはバランスモー
ドがスタートされると、荷重バランスを取った初期荷重
WO、すなわち油圧計G1、G2の圧力値の差を計測す
る(ステップS1)。そこで、バランスモードが解除さ
れていない場合(ステップS2がNO)は現在荷重W
1、すなわち現在の圧力値の差を計測する(ステップS
3)。次いで、現在荷重W1と初期荷重WOの差(δ=
W1−W0)を計算する(ステップS4)。そこで、差
δがゼロより小さいか否かを判定する(ステップS
5)。YESだったら、すなわち作業員M1が鉄骨Wを
持ち上げると張力2Tが減少し、両油室A、Bのバラン
アスが崩れて油室Aの油圧が低下すると、制御装置Uは
三方弁V3を油室A側に切り替え(ステップS6)、リ
リーフ弁V2を開き(ステップS7)、油圧ポンプPを
ONして(ステップS11)ステップS2に戻る。これ
により油室Aに圧油を供給すると共に、油室Bの圧油を
逃がしてピストンロット21を鉄骨Wの持ち上げ量に比
例して下動させる。
【0019】また、ステップS5がNOの場合は差δが
ゼロより大きいか否かを判定する(ステップS8)。Y
ESだったら、すなわち作業員M1が鉄骨Wを引き下げ
ると張力2Tが増大し、両油室A、Bのバランアスが崩
れて油室Bの油圧が低下すると、制御装置Uは三方弁V
3を油室B側に切り替え(ステップS9)、リリーフ弁
V1を開き(ステップS10)、ステップS11に移
る。これにより油室Bに圧油を供給すると共に、油室A
の圧油を逃がしてピストンロット21を鉄骨Wの引き下
げ量に比例して上動させる。
【0020】このようにしてステップS11からステッ
プS2に戻り、ステップS8においてNOになったら、
すなわち差δがゼロになり両油室A、Bの油圧がバラン
スしたら油圧ポンプPをOFFして(ステップS1
2)、ステップS2に戻る。そして、バランスモードが
解除になったら(ステップS2がYES)、油圧ポンン
プPをOFFして(ステップS13)バランスモードの
制御を終える。
【0021】
【発明の効果】本発明は、次ぎの優れた効果を奏するも
のである。
【0022】(1)タワークレーンにより建物の鉄骨建
方等を行うに際し、鉄骨(吊荷)を降ろすとき、作業員
だけで位置決めを容易に行うことが出来る。
【0023】(2)作業員は吊荷を自由に動かし、リア
ルタイムに手早く位置決めすることが出来る。
【0024】(3)従来の作業員〜合図者〜オペレータ
の連絡ミスによる事故を防止することが出来る。
【0025】(4)バランスジャツキ単独で、ワイヤロ
ープの張力の変化(吊荷の持ち上げによる「たるみ」、
吊荷の引き下げによる「引張り」)の検知とワイヤロー
プの伸縮を行い、張力一定に保持することが出来る。
【0026】(5)バランスジャツキ単独で対処出来、
構造、制御が簡単で、安価に提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の側面図。
【図2】図1の油圧回路図。
【図3】図2の制御フローチャート図。
【図4】従来のタワークレーンによる鉄骨建方を説明す
る側面図。
【符号の説明】
C・・・タワークレーン G1、G2・・・油圧計 P・・・ポンプ U・・・制御装置 V1、V2・・・リリーフ弁 V3・・・三方弁 1・・・クレーンマスト 2・・・ベース 3・・・ブーム 6・・・ワイヤロープ 7・・・フック 10A・・・ウンチドラム 16・・・ブラケット 17・・・シーブ 18・・・バランスシーブ 20・・・バランスジャッキ 21・・・ピストンロッド

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーンマストの頂部に設けたベース上
    に、ブームを起伏自在に設ける共に、該ブームの先端部
    から垂下し下端に吊りフックを取り付けたワイヤロープ
    を巻き取り、巻き出すウインチドラムを設けたタワーク
    レーンにおいて、前記ウインチドラムの付近で前記ベー
    ス上にバランスジャッキを設け、該バランスジャッキは
    定張力の2倍の張力でバランスする複動型油圧シリンダ
    から成り、該複動型油圧シリンダのピストンロッドにバ
    ランスシーブを設けて前記ウインチドラムのワイヤロー
    プをその張力が作用するようにして掛け渡し、前記複動
    型油圧シリンダの各油室の油圧を検出する油圧計を設
    け、該油圧計で検出した各油室の油圧に相当する信号が
    入力する制御装置を設け、前記ウインチドラムをロック
    し、前記複動型油圧シリンダの両油室のバランスが崩れ
    ると前記制御装置からの信号に基づき一方の油室に圧油
    を供給し他方の油室から圧油を逃がして両室をバランス
    させることにより、前記ウインチドラムのワイヤロープ
    の張力を一定張力に保つようにしたことを特徴とするバ
    ランスアーム機能を持つタワークレーン。
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JPH06321488A JPH06321488A (ja) 1994-11-22
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