JP2796345B2 - 多数回熱転写記録方法 - Google Patents

多数回熱転写記録方法

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JP2796345B2 JP1091541A JP9154189A JP2796345B2 JP 2796345 B2 JP2796345 B2 JP 2796345B2 JP 1091541 A JP1091541 A JP 1091541A JP 9154189 A JP9154189 A JP 9154189A JP 2796345 B2 JP2796345 B2 JP 2796345B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、多数回印字の持続性を高めた熱転写記録方
法に関する。
従来の技術 近年、ノンインパクトの記録方式が種々開発されてお
り、その一つに熱転写方式がある。この熱転写方式は、
騒音が低くて普通紙に記録でき、かつ、装置もコンパク
トで保存性も良いことから、ワードプロセッサ、ファク
シムル、ラベルプリンタ、発券機等の印字手段に広く用
いられている。
従来、この熱転写方式に使用される熱転写媒体として
は、1回の転写でインクが全て使われてしまうワンタイ
ムリボンと、ワンタイムリボンのランニングコストの低
減をねらって開発されたマルチタイムリボンとがあっ
た。
発明が解決しようとする課題 しかし、従来のマルチタイムのものは、記録シートの
インクを少しずつ転写して多数回の使用をするものであ
るため、1〜2回の転写で記録濃度の低下や濃淡のムラ
が発生してしまい、記録品質が初期のものと比べて著し
く低下してしまう欠点があった。
本発明の目的は、同一記録シートで多数回の転写をし
ても、記録濃度の低下や濃淡のムラが少ない熱転写記録
方法を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明者は、基材上に設けた微細多孔質樹脂層中に、
熱溶融性を有し無着色の着色材溶解成分を保持した第2
シートとからなり、記録シートと第2シートの互いの微
細多孔質樹脂層を対向して重ね合わせ、少なくとも第2
シートを加熱して第2シート中の着色材溶解成分を記録
シートの一方の面に転写したのち、その記録シートの一
方の面を被転写紙に当接し他方の面から熱信号を与える
ことにより、記録シート上に転写した着色材溶解成分が
微細多孔質樹脂層中の熱溶融性インクを溶解し互いに混
合して被転写紙に熱転写記録すると、同一記録シートで
多数回転写をしても、記録濃度や濃淡のムラ等、記録品
質がほとんど低下しないで熱転写が持続できる記録方法
を見出し、本発明を完成するに至った。
なお、熱溶融性インクにおける着色材の濃度は、20%
以上が好適である。
本発明における記録シートにおける着色材成分として
は、染料は塩基性染料、油溶性染料が好ましく、顔料は
一般に用いられているものから任意に選ぶことができ
る。
着色材溶解成分としては、界面活性材、油脂類、ワッ
クス類の中から選ぶことができ、その中でもソルビタン
脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの界面活性
材、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミドなどの油脂
類等が好適である。
熱溶融性成分としては、油脂類、ワックス類の中から
選ぶことができ、着色材溶解成分と同質の物でもよい。
脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミドなどの油脂類、
カルバナ、モンタン、キャンデリラ、ミツロウなどの天
然ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックス等の石油ワックス、ポリエチレンワックス等
の合成ワックス等が使用できる。
記録シートおよび第2シートの多孔質樹脂層を構成す
る樹脂としては、塩化ビニール、塩化ビニール・酢酸ビ
ニールの共重合体、塩化ビニール・塩化ビニリデンの共
重合体、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、
ポリビニルブチラール、スチレン、スチレンマレイン酸
共重合体、ポリエステル、ポリアミド、酢酸セルロース
等の樹脂が用いられ、熱溶融性インクおよび着色材溶解
成分と相溶する組み合わせは避ける。
基材としては、ポリエステルフィルム、ポリサルフォ
ン、ポリアセタール、ポリイミド等からなる、厚さ10μ
以下のフィルムが好ましく、また、サーマルヘッドや熱
ロールと接触するインク層等の反対面には、耐熱性樹脂
からなるステック防止層を設けてもよい。
記録シート(A)を得るには、着色材20〜80重量部、
顔料0〜20重量部を、染料溶解成分1〜60重量部、熱溶
融性成分20〜60重量部の中に、加熱して溶解分散せし
め、0.1〜3μの微粒子状にし着色インクとする。
次に、この熱溶融性インクを、前述した樹脂を親溶
媒、貧溶媒の混合溶剤(混合比1:1)に溶解した樹脂溶
液中に分散し、それを基材上に塗布し乾燥すると、基材
上に多孔質樹脂層が形成され、その中に着色材を高濃度
に含有させた熱転写記録シートが得られる。この際、樹
脂と熱溶融性インクとの比率は1:0.5〜2程度が好まし
い。
第2シート(B)を得るには、前述の着色材溶解生物
と熱溶融性成分を用いて、記録シートのときと同じよう
に行う。この際、着色材溶解成分および熱溶融性成分
と、樹脂との比率は1:0.5〜1.5程度が好ましい。
本発明の加熱方法は、熱ロールやサーマルヘッド等の
熱源によって行う。
作用 熱転写記録を行うには、すでに熱転写記録を行った記
録シートを第2シートに互いの微細多孔質樹脂層を対向
して重ね合わせ、これにサーマルヘッドや熱ロール等の
熱源を第2シートの裏側から接触させて加熱すると、第
2シート中の着色材溶解成分が溶解して記録シートの表
面で、前回の熱転写で着色材溶解成分が欠けた箇所に転
写される。この表面に無着色の着色材溶解成分を満偏な
く被着した記録シートに、記録用サーマルヘッドで裏面
から熱信号を与える被記録紙に熱転写する。
このとき、記録シートの多孔質樹脂層中の熱溶融性イ
ンクの一部が、裏面に付着している着色材溶解成分と互
いに溶融して混合し、被記録紙に熱転写記録される。
それ以降いずれのときもその都度、第2シートの多孔
質樹脂層中から記録シートの表面に一部の着色材溶解成
分が転写され、それと記録シートの多孔質樹脂層中から
徐々に滲出した一部の熱溶融性インクとが混合し、前述
の熱転写記録を繰り返す。
これは多孔質樹脂層中の熱溶融性インクと着色材溶解
成分がなくなるまで続くので、印字濃度等の記録品質が
大きく低下することなく持続し、多数回の熱転写記録が
できる。た、無着色な着色材溶解成分が記録シートの表
面に被着した状態で熱転写記録が行われるので、被記録
紙の転写記録した部分以外の箇所に、地汚れが発生しな
い。
つぎに本発明の多数回熱転写記録を図面により説明す
る。
図中、Aは記録シート、Bは第2シート、1は記録用
熱ヘッド、2は着色材溶解成分の転写用熱ヘッドをそれ
ぞれ示している。コア3に巻かれた記録シートAとコア
4に巻かれた第2シートBは、共に繰り出されて互いの
微細多孔質樹脂層を対向して重ね合わされ、これに熱ヘ
ッド2で第2シートBの裏側から加熱して、第2シート
B中の着色材溶解成分を記録シートAの表面に転写す
る。
こうして、表面の欠けた箇所に着色材溶解成分を補給
して満偏なく被着した記録シートAに対し、印字用熱ヘ
ッド1で裏面から熱信号が与えられて被記録紙5に印字
がなされ、コア6に巻きとられる。同様に第2シートB
もコア7に巻き取られる。
記録シートAと第2シートBが終端に達したら、共に
反転して再度前記の操作を繰り返す。
実施例 (実施例1) 下記成分を加熱溶融しアトランターで均一に分散し、
冷却後、粉砕して0.1〜3μの微粒子状着色インクを得
た。(各実施例の成分の数字は重量部とする。) ポリエチレンワックス (日本精蝋(株)製、バイセン0252C) 48 αオレフィン無水マレイン酸 12 オイルブラックNO.5 (オリエント化学(株)製) 40 100 別途、下記成分の樹脂溶液を作成した。
ポリエステル (東洋紡(株)製、バイロン#200) 100 トルエン 300 酢酸エチル 300 次に、樹脂溶液と着色インクをサンドミル中に投入
し、30分後、塗布液を作成した。
この塗布液を6μのポリエステルフィルム上に、乾燥
後の全固形分が10μになるようにメイヤーバーを用いて
塗布し、温度90℃の乾燥炉の中を通過させて溶剤を蒸発
させ、多数回熱転写用の記録シートを得た。
また、下記成分を加熱溶融し、冷却後、粉砕して0.1
〜3μの微粒子状無色インクを得た。
ポリエチレンワックス (日本精蝋(株)製、バイセン0252C) 50 エルカ酸アマイド 50 別途、下記成分の樹脂溶液を作成し、記録シートと同
様にして第2シートを得た。
ポリエステル (東洋紡(株)製、バイロン#200) 100 トルエン 300 酢酸エチル 300 以上のようにして作成された記録シートと第2シート
を重ね合わせ、補給シートの背面からサーマルヘッドで
熱量を与え、記録シートの熱溶融性の着色材溶解成分を
記録シート表面に転写した後、その記録シートの表面を
普通紙に当接しつつ記録シートの裏面から記録用サーマ
ルヘッドで熱信号を与え熱転写記録を行うと、鮮明な地
汚れのない印字が得られた。
この操作を繰り返し行ったところ、10回目の印字まで
濃度等の記録品質がほとんど低下せず、かつ地汚れのな
い印字が得られた。
(実施例2) 各成分を下記に示すように変更したほかは実施例1と
同様にして記録シートと第2シートを得た。繰り返し熱
転写記録を行ったところ、実施例1とほぼ同様な記録品
質の印字が多数回得られた。
*記録シート ポリエステルワックス (日本精蝋(株)製、バイセン0252C) 34 ソルビタントリステアレート (花王(株)製、レオドールSP−S30) 17 αオレフィン無水マレイン酸 8 オイルブラックNO.5 (オリエント化学(株)製) 37 カーボンブラック 4 100 ポリエステル (東洋紡(株)製、バイロン#200) 70 トルエン 250 酢酸エチル 250 *補給シート 脂肪酸アマイド (日本化成(株)製、ダイヤミッドL−200) 50 (日本化成(株)製、ダイヤミッド0−200) 30 ポリエチレンワックス (日本精蝋(株)製、バイセン0252H) 20 100 ポリエステル (東洋紡(株)製、バイロン#200) 80 トルエン 360 酢酸エチル 360 (実施例3) 各成分を下記に示すように変更したほかに実施例1と
同様にして記録シートと第2シートを得た。繰り返し熱
転写記録を行ったところ、実施例1とほぼ同様な記録品
質の印字が多数回得られた。
*記録シート ポリエチレンワックス (日本精蝋(株)製、バイセン0252C) 25 トリセロールモノステアレート (花王(株)製、レオドールMS−60) 10 αオレフィン無水マレイン酸 20 カヤセットKR(日本化薬(株)製) 40 ビクトリアブルー 5 100 塩ビ・酢ビ共重合体 (電化(株)製、デンカ#1000LT3) 80 トルエン 270 酢酸エチル 270 *補給シート ポリエチレンワックス (日本精蝋(株)製、バイセン0252H) 20 グリセロールモノステアレート (花王(株)製、レオドールMS−50) 20 ダイヤミットY(日本化薬(株)製) 60 100 塩ビ・酢ビ共重合体 (電化(株)製、デンカ#1000LT3) 100 トルエン 300 酢酸エチル 300 発明の効果 本発明によれば、繰り返し多数回の熱転写記録を行っ
ても、濃度等の記録品質が大きく低下せず、かつ地汚れ
のない印字が持続して得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の熱転写記録方法を示す説明図である。 A……記録シート、B……第2シート、1……印字用熱
ヘッド、2……着色材溶解成分の転写用熱ヘッド、3,4,
6,7……コア、5……被記録紙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/32 - 2/325 B41J 31/14 B41M 5/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に設けた微細多孔質樹脂層中に、着
    色材を高濃度に含有させた熱溶融性インクを保持した記
    録シート(A)と、 基材上に設けた微細多孔質樹脂層中に、熱溶融性を有し
    無着色の着色材溶解成分を保持した第2シート(B)と
    からなり、 記録シート(A)と第2シート(B)の互いの微細多孔
    質樹脂層を対向して重ね合わせ、少なくとも第2シート
    (B)を加熱して第2シート(B)中の着色材溶解成分
    を記録シート(A)の一方の面に転写したのち、その記
    録シート(A)の一方の面を被記録紙に当接し他方の面
    から熱信号を与えることにより、記録シート(A)上に
    転写した着色剤溶解成分が微細多孔質樹脂層中の熱溶融
    性インクを溶解し互いに混合して被転写紙に熱転写記録
    をする、多数回熱転写記録方法。
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