JP2789546B2 - シールド工事における到達立坑の鏡部の切断方法 - Google Patents

シールド工事における到達立坑の鏡部の切断方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はシールド工事における到
達立坑の鏡部の切断方法に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、シールド工法においてシールド機
が到達立坑の外側に到達したのち、同到達立坑の内側よ
り、鋼矢板であれば人力によってシールド機よりやや大
きめにガス切断していた。切断に際しては、作業員が２
〜３人で持ち運べる程度に分割されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このため従来工法によ
れば、鋼矢板の鏡部を切断するのに長時間を要し、また
人力切断の際には、シールド機械の外径より余裕をみて
大きめに切断するので、シールド機と鋼矢板の間に隙間
が生じる。そしてこの隙間から土砂が流出して危険を伴
う。
【０００４】本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑
みて提案されたもので、その目的とする処は、施工性が
向上され、工期が短縮され、作業の安全性が保持される
シールド工事における到達立坑の鏡部の切断方法を提供
する点にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係るシールド工事における到達立坑の鏡部
の切断方法によれば、シールド機先端のカッター外縁端
部に鋼板切断装置を装着し、前記シールド機が到達立坑
に到達したのち、前記鋼板切断装置を作動して、前記到
達立坑の山留鋼矢板を切断するものである。
【０００６】請求項２の発明によれば前記鋼板切断装置
は、シールド機に配設されたジャッキシリンダーに、先
端にカッターが装着されたシリンダーロッドを進退自在
に装着して構成されている。
【０００７】
【作用】本発明は前記したように構成されているので、
シールド機が到達立坑に到達したとき、同シールド機の
先端カッター外周縁に装着された鋼板切断装置を作動し
て、前記到達立坑の山留鋼板をシールド機外径とほぼ同
径に切断しうるものであり、シールド機の切断部との間
に殆んど隙間がなくなり、土砂の流出が防止される。
【０００８】
【実施例】以下本発明を図示の実施例について説明す
る。１はシールド機、２は同シールド機の掘進に伴って
その後方に組立てられるセグメント、３は到達立坑Ａの
山留鋼矢板である。前記シールド機１の端部外周縁には
鋼板切断装置４が配設されている。同鋼板切断装置４の
油圧ジャッキシリンダー４ａがシールド機１に装着さ
れ、同シリンダー４ａに進退動自在に装架されたシリン
ダーロッド４ｂの先端にカッター４ｃが装着されてい
る。
【０００９】図示の実施例は前記したように構成されて
いるので、シールド機１が到達立坑Ａに到達すると、
（図１及び図２参照）前記鋼板切断装置４を作動してカ
ッター４ｃによって到達立坑Ａの山留鋼矢板３をシール
ド機の外郭に沿って切断して撤去する。従って同鋼矢板
３が効率よく短時間で切断され、切断部とシールド機１
の外径とほぼ同径に切断されるので、土砂、水の流出も
防止される。また切断作業が短時間で行なわれるため、
土砂流出の危険も少なく作業が安全に行なわれる。
【００１０】図中５は到達立坑Ａに進入したシールド機
１の外周を圧締するパッキン、６は鏡部撤去部である。
【００１１】
【発明の効果】本発明によれば前記したように、シール
ド機先端のカッター外縁部に配設された鋼板切断装置４
によって到達立坑Ａの鏡部を機械切断するので施工性能
が向上され、しかもシールド機外径とほぼ同径に切断す
ることができるので、水と土砂の流出する危険が防止さ
れる。また切断作業が短時間で可能のため、土砂流出の
危険も少なく作業の安全性が向上される。
【００１２】請求項２の発明は、前記切断装置がシール
ド機に配設されたジャッキシリンダに進退動自在に装架
されたシリンダロッド先端にカッターを装着して構成さ
れているので、到達立坑の山留鋼矢板を高性能で、精度
よく切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】シールド機の到達立坑への到達状況を示す縦断
面図である。
【図２】到達立坑鏡部外側の切断状況を示す正面図であ
る。
【図３】シールド機によるシールド立坑鏡部内側の切断
状況を示す縦断面図である。
【図４】到達立坑の鏡部、切断撤去状況を示す縦断側面
図である。
【図５】シールド機による到達立坑の鏡部切断作業状況
を示す縦断面図である。
【図６】鋼板切断装置の側面図である。
【符号の説明】
Ａ 到達立坑 １ シールド機 ２ セグメント ３ 山留鋼矢板 ４ 鋼板切断装置 ４ａ 油圧ジャッキシリンダー ４ｂ シリンダーロッド ４ｃ カッター ５ パッキン ６ 鏡部撤去部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 シールド機先端のカッター外縁端部に鋼
    板切断装置を装着し、前記シールド機が到達立坑に到達
    したのち、前記鋼板切断装置を作動して、前記到達立坑
    の山留鋼矢板を切断することを特徴とするシールド工事
    における到達立坑の鏡部の切断方法。
  2. 【請求項２】 前記鋼板切断装置は、シールド機に配設
    されたジャッキシリンダーに、先端にカッターが装着さ
    れたシリンダーロッドを進退自在に装着してなる請求項
    １記載のシールド工事における到達立坑の鏡部の切断方
    法。
JP28884092A 1992-10-27 1992-10-27 シールド工事における到達立坑の鏡部の切断方法 Expired - Fee Related JP2789546B2 (ja)

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