JP2774025B2 - 防火性ゲル - Google Patents

防火性ゲル

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JP2774025B2
JP2774025B2 JP4229446A JP22944692A JP2774025B2 JP 2774025 B2 JP2774025 B2 JP 2774025B2 JP 4229446 A JP4229446 A JP 4229446A JP 22944692 A JP22944692 A JP 22944692A JP 2774025 B2 JP2774025 B2 JP 2774025B2
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    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸性燐酸塩のアミン塩を
基剤とした防火性ゲル、その製造方法及びその利用に関
する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】元素
の周期律表の2族及び/又は3族の金属の酸性燐酸塩の
アンモニウム及び/又はアミン塩を含んで成る、固体状
を含む泡沸性(intumescence)キャリヤー
が本出願者により申請された前の特許出願の対象であ
る。これと対照的に、比較的低粘性である、即ち、ほぼ
室温で流動可能であり、高温度では透明なゲルを形成す
る防火性ゲル及びその先駆体が新規に見出された。
【0003】
【課題を解決するための手段】酸性燐酸塩のアミン塩を
基剤とした本発明による防火性ゲルは、5ないし30℃
で24時間以上流動性の混合物を形成し、45℃以上に
加熱すると24時間以内に透明なゲルに変わるような比
率で、アルミニウム成分、燐成分、アミン成分及び随意
水を含むことを特徴とする。
【0004】好適なアルミニウム成分は水酸化アルミニ
ウムであり、好適な燐成分は正燐酸であり、及び好適な
アミン成分はアンモニア及び第一及び/又は第二モノ−
及び/又はポリアミン、例えばエタノールアミンのエポ
キシドの付加生成物である。酸性燐酸塩のアミン塩を基
剤とする防火性ゲルの製造のための本発明による方法
は、アルミニウム化合物及び正燐酸から酸性燐酸アルミ
ニウムを製造し、これを20ないし85重量%濃度に水
溶液中で、アミノアルコールと、下記の─アルミニウム
化合物1モル当たり2ないし4モルの正燐酸及び─濃度
20ないし85重量%の水溶液中の酸性燐酸アルミニウ
ム100g当たり0.5ないし1.5モルのアミノアル
コール比率を保持しながら反応させることを特徴とす
る。
【0005】好適にはアルミニウム化合物1モル当たり
2.5ないし3モルの正燐酸、及び酸性燐酸アルミニウ
ム100g当たり0.9ないし1.3モルのアミノアル
コールが使用される。
【0006】もし例えば出発物質としてアルミニウムト
リス−燐酸塩の濃度20重量%の水溶液が使用されるな
らば、例えば燐酸塩固形分100重量部当たり45ない
し65重量部、好適には50ないし60重量部のエタノ
ールアミンが使用できる。もし例えば出発物質としてア
ルミニウムトリス−燐酸塩の濃度80重量%の水溶液が
使用されるならば、例えば燐酸塩固形分100重量部当
たり30ないし70重量部、好適には45ないし65重
量部のエタノールアミンが使用できる。例示したアルミ
ニウムトリス−燐酸塩の溶液の他の濃度及び使用される
エタノールアミンの好適な量は、上記の部分的なデータ
の数値を直線的に内挿することにより決定することがで
きる。
【0007】本発明により製造される防火用ゲルのアミ
ノアルコール成分としてはとりわけアンモニア及び第一
及び/又は第二、脂肪族、芳香族及び/又は芳香脂肪族
(araliphatic)モノ−及び/又はポリアミ
ンへのエポキシド、好適にはエチレンオキシド及び/又
はプロピレンオキシドの付加生成物が挙げられる。好適
な付加生成物はアルキル残基当たり1ないし20C原子
を有するモノ−及び/又はジアルキルアミンとの付加生
成物であり、好適にはメチルアミン、エチルアミン、プ
ロピルアミン、ブチルアミン、オレイルアミン、アニリ
ン及びポリアルキレン−ポリアミンとのエチレンオキシ
ド及び/又はプロピレンオキシドの付加生成物である。
エタノールアミン、特にモノ−エタノールアミンが好適
である。本発明による方法は、5ないし30℃で24時
間以上流動性であり、45℃以上の温度に加熱すると2
4時間以内に一般にもはや流動しない、明るく透明な、
高粘性のゲル状に変化する防火性ゲルを提供する。
【0008】本発明による防火性ゲルは火災に対する予
防的防護の目的で使用できる。
【0009】例えば本発明による防火性ゲルは硬質又は
軟質の発泡体又は繊維構造物用に、シール用基材の充填
剤(例えばホースのシール及びシール用繊維テープ用)
として、ケーブルの充填剤として及び防火用パテの製造
に、浸漬及び/又は含浸剤として適当であり、又火炎に
暴露される際に泡沸作用を発現させることも可能であ
る。本発明による防火性ゲルはシート状構造物、例えば
カーペット、木材、ボール紙、織物、プラスチック、金
属及び/又は建築壁の被覆用に、中空空間の充填用に、
モルタル又はモルタル添加剤として、火災防護性を付与
する布バンド(textile binding)の一
成分として、又は耐火性の接着剤組成物として使用する
ことができる。
【0010】ゲル化の前に、必要に応じ本発明による生
成物に更に物質を添加することができる。この目的に適
う物質の例は:例えば粉末、フレーク、(中空)ビーズ
又は顆粒状の充填剤であり、これらは例えばガラス、黒
鉛、発泡した及び/又は発泡性の黒鉛、カーボン粒子、
カーボン繊維、鉱物繊維、雲母、他のケイ酸塩、二酸化
チタン、パーライト、ひる石、アスベスト、ケイ酸、石
英、アルミノケイ酸塩(alumosilicate)
及び/又はホウケイ酸塩(borosilicate)
であることができる。着色剤、光安定剤、遊離基捕捉
剤、電磁波スペクトルの濾光又は暗色化効果を達成する
特定の吸収性を有する物質、金属粉、金属繊維又は金属
箔、セルロース、殿粉、砂糖、ポリオール、ホトクロミ
ズム形成剤、成核剤(火炎に暴露された場合発泡を開始
し及び均一化するための)殺生物剤及び/又は芳香物質
も対象となる。こうした他の物質は本発明による防火性
ゲル中に合計、例えば0ないし60重量%の量が存在可
能である。
【0011】本発明による防火性ゲルは随意機械的補強
のために更に例えば極めて種々の材料から成る不織布、
網目、格子、針金、繊維及び/又は繊維ストランドを含
むことができる。
【0012】又まだ完全にゲル化していない本発明によ
る生成物は例えば(部分的に)乾燥して、粘稠な皮膜、
プラスチックとして加工できる素材組成物又は非支持性
フィルムの形態で夫々に応じた方式で使用できる。その
場合最高150℃又はそれ以上の熱可塑的加工方法、例
えばカレンダリング、射出成形、押出及び/又は圧縮等
の処理が使用できる。
【0013】本発明による防火性ゲルの他の利用法は、
建築及び建造現場において基材を被覆し、含浸し、接着
し、充填し及び/又は接合するために使用することを含
んで成る。
【0014】本発明による防火性ゲルを含む積層ガラス
材料はガラス/ゲル層/ガラス/ゲル層/ガラスの構成
を有する、即ちいわゆる3−枚(pane)積層物であ
ることができる。必要に応じ材料は4−枚積層であるこ
ともできる。各種のガラス及び/又はゲル層の厚さ及び
材料特性は変えることができ、例えば厚さは0.05な
いし25mmに亙って、好適には0.1ないし10mm
に亙って変えることができる。本発明による中間層のゲ
ル特性は、損傷の際に積層ガラス構造物が漏れ出ること
がないという一事によっても有利であるといえる。その
卓越したゲル特性によって、本発明による中間層はもは
や流動可能ではなくなる。
【0015】燐酸アルミニウム及びアミノアルコールの
量が上記の好適な範囲内にある量的比率で用いられれ
ば、本発明による中間層はもはや流動可能ではなくな
り、特に卓越したゲル特性を有する。
【0016】勿論他の使用目的にも適当であるが、本発
明による材料の水分含量は自由に選択することができ、
使用の分野の構造的な所与の状況及び予想される熱への
暴露に依存して選択することができる。本発明によって
使用される酸性燐酸塩のアミン塩の、例えば濃度40な
いし100重量%、好適には濃度50ないし85重量%
の配合物が用いられる。
【0017】アミノアルコール以外に、アルカリ金属又
はアルカリ土類金属も燐酸アルミニウムとの反応に使用
できる。しかし好適にはこうした添加物を加えないか、
又は例えば10重量%以下といった少量の添加物が用い
られる。
【0018】流動可能な先駆体と呼ぶことができるゲル
形成剤は、できるだけ透明で所与の濃度を有する燐酸ア
ルミニウムの溶液を、例えば撹拌釜、静止(stati
c)ミキサー、又は多成分ポリウレタン化学の分野で周
知のような連続的に作動する混合ヘッド中に連続的に又
はバッチ方式で供給し、そこで特定のアミノアルコール
と混合することにより好適に製造することができる。
【0019】反応成分は好適には室温で用いられる。混
合の際、混合により起こる反応が終結すると、発生する
反応熱により加温されている通常透明な生成物の溶液が
得られる。好適にはこれを直ちに45℃以下、好適には
35℃以下の温度に冷却し、これを例えば60分間以
下、好適には20分間以下の期間保持する。こうして得
られた溶液は5ないし30℃で24時間以上に亙り流動
可能である。それらは随意添加成分と混合し、及び/又
はこの状態で貯蔵し、その後利用することが可能であ
る。
【0020】例えばこうしたゲル形成剤を多少とも連続
気泡性の、例えば軟質の、可撓性の発泡体中に、例えば
ビスコース又はポリウレタンの発泡体中に含浸させ、そ
の中で熱処理によりゲル化させることができる。ゲル化
後でも、こうした発泡体は、軟質発泡体であれば、良好
な可撓性を保持する。それらは防火性の被覆として、又
は防火壁中の継ぎ手、中空部又はケーブル用ダクトの封
鎖用に使用することができる。そこに含有されるゲル形
成剤又はゲルは泡沸性であり、火炎に対し高度な耐性を
呈する高度に無機質の材料を高い含量で有するので、良
好な扱い易さを持ったこの種の可撓性の密封材料により
形成される閉鎖空間は、高度な耐火性を有する防護が与
えられる。
【0021】同様に例えば繊維基材、例えば綿織成布又
はガラス不織布又は鉱物綿編成物から成る帯状物をゲル
形成剤又はゲルに含浸又は被覆することにより仕上げ処
理することも可能である。こうした製品は例えば配管、
ケーブル又は建造物を火炎の作用から防護するために又
は封止材料として使用することができる。
【0022】ゲル形成剤又はゲルが無水状態又は極めて
無水状態に近ければ、それらは例えば90ないし170
℃、好適には110ないし150℃の間の温度で熱可塑
性物としてフィルム又は成形体まで加工することができ
る。
【0023】本発明は下記に実施例を挙げて更に説明さ
れる。実施例中の部及び%は特に断らない限り重量を基
準としたものである。
【0024】
【実施例】実施例1 a) 燐酸塩溶液の製造 市販されている水酸化アルミニウム(468部)を脱塩
水(245部)及び濃度85%の正燐酸(2075部)
の混合物中に分散させた。分散物を撹拌しながら、30
分間後に透明な溶液が生成するまで130℃(加熱浴の
温度)に加熱した。この固形分含量は80%であった。
随意脱塩水でもっと低い濃度に希釈することができる。
【0025】b) ゲル形成剤の製造 濃度50%に調整された燐酸塩溶液((a)により得ら
れた)100部を22℃の撹拌容器中で27.8部のエ
タノールアミンと共に激しく混合した。70℃に加熱す
ると透明な溶液が生じた。これを水で冷却することによ
って18分間かけて22℃に冷却した。pH値6の、2
2℃で48時間以上易流動性である透明な生成物の溶液
が得られた。
【0026】実施例2 実施例1a)に従って得られた濃度20%の燐酸塩溶液
100部を12部のエタノールアミンと共に激しく混合
した。得られる透明な溶液を18℃に冷却した。それは
40時間の間易流動性であった。溶液を15%のガラス
箔と混合し、及び真空中で脱気した後、直径2.5cm
のガラス製円筒中に導入し、次いで空気循環棚中で12
時間加熱処理した。この操作の間に、円筒中の材料はゲ
ル状に固化し、逆さまに反転してももはや流出しなかっ
た。
【0027】実施例3 実施例1a)に従って得られた濃度80%の燐酸塩溶液
100部を43部のエタノールアミンと共に激しく混合
した。得られる透明な溶液を20℃に冷却した。それは
40時間の間易流動性であった。この溶液を直径2.5
cmのガラス製円筒中に導入し、次いで空気循環棚中で
12時間75℃に加熱処理した。この操作の間に、円筒
中の材料はゲル状に固化し、もはや流動しなかった。
【0028】実施例4 実施例1a)に従って得られた濃度60%の燐酸塩溶液
100部を35部のエタノールアミンと共に激しく混合
した。透明な易流動性溶液が得られ、20℃に冷却し
た。この状態で溶液は48時間以上流動性であり、その
pHは6であった。
【0029】流動性溶液を用いて高度な可撓性及び単位
容積当たりの重量100kg/mを有するビスコース
の軟質発泡体シート材料を含浸した。発泡体中に単位容
積当たりの重量が700kg/mとなるまで物質を導
入した。次いで発泡体を緊密に配置されたポリエチレン
の板組み中に充填し、70℃で14時間熱処理した。含
浸された溶液はゲル状に固化し、発泡体材料を運搬し、
及び屈曲してももはや流出しなかった。3×3cmの断
面積を有する試験片をゲルに含浸された発泡体から切り
出し、2cm幅の溝付き試験用壁に押し付けた。50日
間屋根付きホール中で室温に放置後、溝付き壁試験片を
小さい火炎試験炉中に入れ、DIN 4102によりS
TC曲線に従って火炎に暴露した。120分間後、溝中
の閉鎖空間はそのままに保存された。火炎及び燃焼気体
のいずれも溝から出ることはなかった。
【0030】実施例5 実施例1a)に従って得られた濃度50%の燐酸塩溶液
100部を24部のジエタノールアミンと激しく混合し
た。透明な流動性の液状溶液を20℃に冷却した。40
時間以上に亙って流動性のままであった。加熱処理(1
5時間、80℃)によりもはや流動しない軟質の透明な
ゲルに変化した。
【0031】実施例6 濃度85%の正燐酸4150部を490部の水及び93
6部の水酸化アルミニウムと共に還流下で1時間撹拌し
た。3モルの正燐酸及び1モルの水酸化アルミニウムの
塩の透明な溶液が形成された。溶液は室温で易流動性で
あった。
【0032】冷却装置を備えたステンレス鋼釜中に上記
の濃度80%の溶液5000部を室温で導入した。徹底
的に撹拌し及び室温に冷却しながら、反応温度が80℃
に維持できるような速度で2400部のエタノールアミ
ンを添加した。次いで生成した透明な溶液を15分間か
けて35℃に冷却し、最終的に室温に冷却した。易流動
性であり、室温で50時間後にもなお流動可能である透
明な溶液が得られた。このようにして製造された濃度8
5%の溶液を四等分した。一つの区分は希釈せずにお
き、他の区分溶液は夫々25、50及び75%に希釈し
た。これらの四種の溶液を容量75mlの幅の広い試験
管に入れ、試験管をアルミニウム箔で封をして80℃に
予熱された加熱棚中に12時間放置した。この操作の
間、総ての溶液は流動可能な状態から80℃でも安定な
ゲル状態に変化した。濃度の濃いゲルは明るく透明であ
り、濃度25%の溶液の場合だけが極めて僅か濁ったゲ
ルを生じた。
【0033】実施例7 石膏バンド(gypsum bandage)の製造に
通常使用されるような幅10cmの10mのガーゼバン
ドを、実施例6に従って得られた濃度85%の燐酸塩溶
液を装入した含浸装置に通し、重量300gのコイルに
巻き上げた。コイルを収縮性フィルムの管中に導入し、
管をコイル上で閉じ、収縮させて包装物を固定した。次
いで含浸物のコイルを80℃でゲル化させた。
【0034】室温で4週間貯蔵後、ゲル化したコイルを
包装から取り出した。コイルからバンドを巻き戻した
が、含浸物はゲル化しているにもかかわらず巻き戻しは
容易であった。ゲル化した含浸物はバンドの繊維布に付
着していた。今度は巻き戻したバンドを長さ25cm×
厚さ2cmの、高圧線路のポリ塩化ビニルケーブル上に
緊密に巻き付けた。これは容易であった。即ちゲル化し
た材料は或程度の固有の粘着性を有しており、巻き付け
に際して良好な層間の結合をもたらし、巻き付け材をケ
ーブル上に確実に保持するからである。
【0035】ケーブルは室内条件(20℃、60%の相
対湿度)下に3ケ月間放置されたが、その間巻き付け物
に顕著な変化はなかった。
【0036】次いでケーブルを幅の広い天然ガスバーナ
ー上に、その火炎が巻き付け物を完全に包むようにして
取り付けた。30分間の燃焼時間後、ケーブルはなお完
全に機能していた。火炎を受けた領域中で巻き付け物は
部分的に発泡し、部分的にセラミック化した防護外被に
変化し、その下ではケーブルの外被の熱分解的変化はほ
んの僅かであった。
【0037】バーナーの配置を同じとし、対応する巻き
付けを施さなかったポリ塩化ビニルを用いた対照実験に
よれば、ケーブルの外被は30分間後には完全に破壊さ
れ、ケーブルの機能はもはや保証できない状態であっ
た。
【0038】本発明の主なる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0039】1.5ないし30℃で24時間以上流動性
の混合物を形成し、45℃以上に加熱すると24時間以
内に透明なゲルに変化するような比率で,アルミニウム
成分、燐酸成分、アミン成分を含む酸性燐酸塩のアミン
塩を基剤とした防火性ゲル。 2.更に水を含んで成る、上記1に記載の防火性ゲル。
【0040】3.アルミニウム成分が水酸化アルミニウ
ムであり、燐酸成分が正燐酸であり及びアミン成分がア
ンモニア及び/又は第一及び/又は第二モノ−及び/又
はポリアミンとエポキシドの付加生成物である、上記1
に記載の防火性ゲル。
【0041】4.酸性燐酸アルミニウムをアルミニウム
化合物及び正燐酸から製造し、これを濃度20ないし8
5重量%の水溶液中でアミノアルコールと反応させ、そ
の際にアルミニウム化合物1モル当たり2ないし4モル
の正燐酸、及び濃度20ないし85重量%の水溶液中の
酸性燐酸アルミニウム100g当たり0.5ないし1.
5モルのアミノアルコールなる比率を保持することを特
徴とする酸性燐酸塩のアミン塩を基剤とした防火性ゲル
の製造方法。
【0042】5.もし出発物質としてアルミニウムトリ
ス−燐酸塩の濃度20重量%の水溶液が使用されるなら
ば、燐酸塩固形分100重量部当たり45ないし65重
量部のエタノールアミンが使用され、もし出発物質とし
てアルミニウムトリス−燐酸塩の濃度80重量%の水溶
液が使用されるならば、燐酸塩固形分100重量部当た
り30ないし70重量部のエタノールアミンが使用さ
れ、アルミニウムトリス−燐酸塩の溶液の他の濃度にお
いては上記の部分的なデータの数値を直線的に内挿する
ことにより得られるエタノールアミンの量が使用される
ことを特徴とする、上記4に記載の方法。
【0043】6.アンモニア及び/又は第一及び/又は
第二、脂肪族、芳香族及び/又は芳香脂肪族のモノ−及
び/又はポリアミンへのエポキシドの付加生成物がアミ
ノアルコール成分として使用される、上記4に記載の方
法。
【0044】7.エタノールアミンがアミノアルコール
化合物として使用される、上記4に記載の方法。
【0045】8.モノエタノールアミンがアミノアルコ
ール化合物として使用される、上記4に記載の方法。
【0046】9.予防的火災防護の目的のために上記1
に記載の防火性ゲルを使用する方法。
【0047】10.予防的火災防護の目的のために上記
4に記載の方法に従って製造された防火性ゲルの使用方
法。
【0048】11.防火性ゲルが硬質及び軟質発泡体又
は繊維構造物の浸漬剤及び/又は含浸剤として、密封装
具の充填材として、ケーブルの充填材として、防火用パ
テの製造のために、シート状構造物の被覆のために、中
空空間の充填材として、モルタルとして、モルタル添加
材として、火災への防護を提供する織物バンド中の成分
として又は耐火性接着剤組成物として使用される、上記
9に記載の方法。
【0049】12.ゲル化の前に、充填剤、着色剤、光
安定剤、遊離基捕捉剤、電磁スペクトルの濾光又は暗色
化効果を達成する特殊な吸収性を有する物質、金属粉
末、金属繊維、金属箔、セルロース、殿粉、砂糖、ポリ
オール、ホトクロミズム形成剤、成核剤、殺生物剤及び
/又は芳香剤が、全体量として0ないし60重量%添加
される、上記1に記載の防火性ゲル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−173891(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C01B 25/36 C09K 21/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5ないし30℃で24時間以上流動性の
    混合物を形成し、45℃以上に加熱すると24時間以内
    に透明なゲルに変化するような比率で、アルミニウム成
    分、燐酸成分、アミン成分を含む酸性燐酸塩のアミン塩
    を基剤とした防火性ゲルであって、該酸性燐酸塩のアミ
    ン塩は、酸性燐酸アルミニウムをアルミニウム化合物及
    び正燐酸から製造し、これを濃度20ないし85重量%
    の水溶液中でアミノアルコールと反応させ、その際に、
    アルミニウム化合物1モル当たり2ないし4モルの正燐
    酸、及び濃度20ないし85重量%の水溶液中の酸性燐
    酸アルミニウム100g当たり0.5ないし1.5モル
    のアミノアルコール、なる比率を保持することによって
    製造されたものである、ことを特徴とする防火性ゲル。
JP4229446A 1991-08-13 1992-08-06 防火性ゲル Expired - Lifetime JP2774025B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4126702.8 1991-08-13
DE19914126702 DE4126702A1 (de) 1991-08-13 1991-08-13 Brandschutzgele, verfahren zu deren herstellung und deren verwendung, insbesondere fuer brandschutzverglasungen

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