JP2764400B2 - モノレール走行装置 - Google Patents
モノレール走行装置Info
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- JP2764400B2 JP2764400B2 JP63096287A JP9628788A JP2764400B2 JP 2764400 B2 JP2764400 B2 JP 2764400B2 JP 63096287 A JP63096287 A JP 63096287A JP 9628788 A JP9628788 A JP 9628788A JP 2764400 B2 JP2764400 B2 JP 2764400B2
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Description
この発明は、モノレール走行装置、特に、軽量で、か
つ充分な駆動トルクが得られるモノレール走行装置に関
する。
つ充分な駆動トルクが得られるモノレール走行装置に関
する。
例えば、車両エンジン等の組立ラインでは、エンジン
の部品を自動的に所定の位置へ搬送する搬送設備が設け
られている。この搬送設備は、例えば、配置スペースの
確保が容易であり、しかも、作業性が良い等の理由か
ら、モノレールに登坂部や降坂部を設けて、三次元空間
を有効に利用した設備がある。そのものは、モノレール
上をモノレール走行装置が自動走行できるようになって
いて、部品等を所定の場所へ搬送するようになってい
る。
の部品を自動的に所定の位置へ搬送する搬送設備が設け
られている。この搬送設備は、例えば、配置スペースの
確保が容易であり、しかも、作業性が良い等の理由か
ら、モノレールに登坂部や降坂部を設けて、三次元空間
を有効に利用した設備がある。そのものは、モノレール
上をモノレール走行装置が自動走行できるようになって
いて、部品等を所定の場所へ搬送するようになってい
る。
そして、上記モノレール走行装置は、駆動モータで駆
動輪を駆動して、モノレール上を自力で走行するように
なっているが、このように三次元空間を有効に利用した
搬送設備では、モノレールに登坂部や降坂部があるた
め、駆動輪を駆動する機構は、低速度回転で、しかも高
トルクが得られる機構にする必要がある。そのため、駆
動モータからの動力が動力伝動機構や減速機構等を使用
して駆動輪へ伝達されるが、動力伝達機構や減速機構で
摩擦やバックラッシュ等が生じ、しかもその分装置が複
雑になり、重量が嵩む欠点がある。 また、従来のモノレール走行装置は、モノレール上を
自力で走行できるようになっているが、所定の停止位置
で停止したときに、その駆動輪の回動を止める手段がな
かったため、停止位置で行なう被搬送物の昇降、積卸等
の操作時に、走行装置の駆動輪が回動して、前記操作の
障害となる場合があった。 この発明の解決しようとする課題は、従来の上記装置
のような欠点を有しないモノレール走行装置を提供する
こと、換言すると、定められた位置に確実に停止でき、
その停止位置における駆動輪の回動を阻止できる簡単な
構成のモノレール走行装置を提供することにある。
動輪を駆動して、モノレール上を自力で走行するように
なっているが、このように三次元空間を有効に利用した
搬送設備では、モノレールに登坂部や降坂部があるた
め、駆動輪を駆動する機構は、低速度回転で、しかも高
トルクが得られる機構にする必要がある。そのため、駆
動モータからの動力が動力伝動機構や減速機構等を使用
して駆動輪へ伝達されるが、動力伝達機構や減速機構で
摩擦やバックラッシュ等が生じ、しかもその分装置が複
雑になり、重量が嵩む欠点がある。 また、従来のモノレール走行装置は、モノレール上を
自力で走行できるようになっているが、所定の停止位置
で停止したときに、その駆動輪の回動を止める手段がな
かったため、停止位置で行なう被搬送物の昇降、積卸等
の操作時に、走行装置の駆動輪が回動して、前記操作の
障害となる場合があった。 この発明の解決しようとする課題は、従来の上記装置
のような欠点を有しないモノレール走行装置を提供する
こと、換言すると、定められた位置に確実に停止でき、
その停止位置における駆動輪の回動を阻止できる簡単な
構成のモノレール走行装置を提供することにある。
この発明は前記課題を解決できるもので、この発明の
モノレール走行装置は、モノレールと、モノレールに係
合して積極的に回転する駆動輪と、走行駆動軸と、駆動
モータと、制御機構と、モノレールに沿って設けられた
位置表示器と、位置検出センサ、駆動モータ、走行駆動
軸等を支持する装置本体とを備えたモノレール走行装置
において、走行駆動軸が駆動モータの出力軸で構成さ
れ、駆動輪が走行駆動軸で支持され、走行駆動軸の回転
を駆動輪に伝える走行クラッチが設けられ、駆動輪の回
転を止める走行ブレーキが設けられ、前記位置検出セン
サで前記位置表示器を検出して得られる検出信号が制御
機構に入力され、制御機構により、駆動モータ、走行ク
ラッチ及び走行ブレーキを制御して、走行装置の走行、
停止及び停止位置の保持を行なうようになっているもの
である。
モノレール走行装置は、モノレールと、モノレールに係
合して積極的に回転する駆動輪と、走行駆動軸と、駆動
モータと、制御機構と、モノレールに沿って設けられた
位置表示器と、位置検出センサ、駆動モータ、走行駆動
軸等を支持する装置本体とを備えたモノレール走行装置
において、走行駆動軸が駆動モータの出力軸で構成さ
れ、駆動輪が走行駆動軸で支持され、走行駆動軸の回転
を駆動輪に伝える走行クラッチが設けられ、駆動輪の回
転を止める走行ブレーキが設けられ、前記位置検出セン
サで前記位置表示器を検出して得られる検出信号が制御
機構に入力され、制御機構により、駆動モータ、走行ク
ラッチ及び走行ブレーキを制御して、走行装置の走行、
停止及び停止位置の保持を行なうようになっているもの
である。
この発明のモノレール走行装置は、位置検出センサで
位置表示器を検出して得られる検出信号が制御機構に入
力されると、制御機構により駆動モータの回転を制御し
て走行装置を停止させ、かつ走行クラッチを外し走行ブ
レーキを作動させて駆動輪の回動を止める。しだがっ
て、走行装置を定められた停止位置で安易に移動しない
ようにすることができる。
位置表示器を検出して得られる検出信号が制御機構に入
力されると、制御機構により駆動モータの回転を制御し
て走行装置を停止させ、かつ走行クラッチを外し走行ブ
レーキを作動させて駆動輪の回動を止める。しだがっ
て、走行装置を定められた停止位置で安易に移動しない
ようにすることができる。
この発明の一実施例を第１図〜第４図に基づいて詳細
に説明する。 第１図の符号１はモノレールであり、このモノレール
１はエンジン組立ラインの天井に吊り下げられている。
エンジン組立ラインは、１階部分２と中２階部分３とを
有しており、１階部分２にはラインサイド部品供給口４
が配置され、中２階部分３には空きバケット返却レーン
５及び部品供給レーン６が配置されている。モノレール
１は、１階部分２と中２階部分３とにわたって配置さ
れ、三次元空間を有効に利用して部品等を搬送すること
ができるようになっている。 モノレール１が１階部分２と中２階部分３の天井に配
置されているため、両者の間に登坂部1aと、降坂部1bと
が設けられている。モノレール走行装置Ａはモノレール
１上を自力で走行し得るようになっている。 モノレール走行装置Ａは、１階部分２のラインサイド
部品供給口４の位置、中２階部分３の空きバケット返却
レーン５及び部品供給レーン６の位置で停止し、これら
の位置で、被搬送物である部品等を昇降機構により持ち
上げたり、降下させたりすることができるようになって
いる。 モノレール走行装置Ａは、第２図〜第４図に示されて
いる。第２図の符号21はＨ型鋼で形成されたモノレール
であり、モノレール21は天井23に支持アーム22を介して
吊り下げられており、モノレール21上をモノレール走行
装置Ａが走行するようになっている。モノレール21には
所定の位置に位置表示器24がステー25を介して設けら
れ、モノレール走行装置Ａの装置本体26には位置検出セ
ンサ27が設けられ、これらにより所定の位置で停止する
検出信号を得ることができるようになっている。 また、装置本体26の前側には障害物を検出する障害物
検出センサ28が設けられている。 モノレール走行装置Ａの装置本体26の略コ字形の上下
方向に延びる中間部26cには、擢電子29が支柱30を介し
て設けられ、モノレール21に設けられた、擢電子31から
電力が電源ユニット32に供給され、モノレール走行装置
Ａは制御機構である制御ユニット33で制御される。 装置本体26の略コ字形の横方向に延びる上側部26aに
は駆動モータ34が設けられ、装置本体26の略コ字形の横
方向に延びる下側部26bには昇降装置25が設けられてい
る。 駆動モータ34はその出力軸である走行駆動軸36をモノ
レール21と直交する方向へ向けて装置本体26に取付けら
れ、この走行駆動軸36上には、プーリ37、走行クラッチ
38、駆動輪39及び走行ブレーキ40が配置されている。こ
のプーリ37は、タイミングベルト41を介して昇降機構35
のプーリ39へ動力を伝達し、このときは低トルクで駆動
される。なお、このタイミングベルト41に代えて、チェ
ーンやシャフトで動力を伝達するようにしてもよい。 駆動モータ34としてダイレクトドライブ（DD）モータ
が用いられ、このDDモータは低速度回転で高トルクが得
られるモータである。走行クラッチ38として電磁クラッ
チが用いられ、また、走行ブレーキ40として電磁ブレー
キが用いられる。これら38,40は、それぞれ制御ユニッ
ト33からの制御信号により作動する。 装置本体26の下側部26bには、補助輪45が設けられ、
この補助輪45はモノレール21の下側の駆動輪39と対称の
位置にモノレール21の下側面に接触するように配置され
ている。装置本体26のモノレール方向の補助輪45の前側
及び後側にそれぞれ支持輪46が設けられいる。そして、
モノレール走行装置Ａは、補助輪45と支持輪46,46とで
補助されて走行し、前記駆動輪39とモノレール21との摩
擦力でモノレール21の登坂部や降坂部を自力で走行でき
るようになっている。 また、装置本体26には、１対の上補助輪44,44と、１
対の下補助輪45,45とが設けられ、これらの補助輪44,45
は、モノレール21の長手方向の上下の両側を挟むように
配置されて、装置本体26の上側部26a、下側部26b等に支
持され、モノレール走行装置Ａが走行するときに、左右
に外れることがないようにガイドする。 前記昇降機構35の昇降用駆動軸46は、装置本体26のブ
ラケット47に回動可能に支持されており、昇降用駆動軸
46にプーリ39が設けられている。この昇降用駆動軸46に
は、昇降クラッチ48及び昇降ブレーキ49が設けられてい
る。昇降クラッチ48として電磁クラッチが用いられ、昇
降ブレーキ49として電磁ブレーキが用いられる。 昇降用駆動軸46の両端部にはギヤ50が設けられ、これ
らのギヤ50でその両側に配置された１対の駆動ギヤ51を
駆動し、この駆動ギヤ51と同軸上に設けられたドラム52
を回転させるようになっいる。このドラム52にはそれぞ
れワイヤ53が巻かれており、このワイヤ53でハンドリン
グ機構54を昇降させるようになっている。 ハンドリング機構54は、フレーム55に駆動軸56が回動
可能に設けられ、この駆動軸56に設けられた駆動ギヤ57
は駆動モータ58の駆動ギヤ59と噛合しており、駆動モー
タ58で回転するようになっている。 この駆動軸56には右ネジと左ネジとが形成されてお
り、この駆動軸56の回転でガイド軸60に支持されたハン
ド部材61が互いに近接する方向へ移動して部品を把持
し、また互いに離れる方向へ移動して部品の把持を解除
するようになっている。 次にこの実施例の作動について説明する。 〔電源の入力時〕 電源を入力して駆動モータ34を駆動させるときには、
走行ブレーキ40が作動して駆動輪40の回転が止められ、
かつ走行クラッチ38が解放され（外され）て、駆動モー
タ34の出力軸である走行駆動軸36の回転が駆動輪40に伝
達されないようになっている。したがって、駆動輪40は
回転しない。 また、このときには、昇降機構35の昇降ブレーキ49が
作動して昇降用駆動軸46の回転を止められ、昇降クラッ
チ48が解放され（外され）た状態になっていて、駆動モ
ータ34の出力軸である走行駆動軸36の回転によりタイミ
ングベルト41が作動しても、その作動が昇降用駆動軸46
には伝達されないようになっている。 〔走行時〕 モノレール走行装置Ａを走行させるときには、走行ブ
レーキ40を解放し（外し）、走行クラッチ38を作動（接
続）する。 このときには、昇降機構35の昇降ブレーキ49が作動
し、かつ昇降クラッチ48が解放されているから、駆動モ
ータ34の出力軸である走行駆動軸36の回転によりタイミ
ングベルト41の作動しても、その作動が上昇駆動軸46に
は伝達されない。 駆動モータ34の出力は、ダイレクトドライブ方式で走
行クラッチ38を介してその出力軸である走行駆動軸36に
支持された駆動輪39へ直接伝達され、低速回転で、しか
も高トルクで駆動輪39へ伝達されるようになっている。
したがって、モノレール走行装置Ａは、小型化でき、円
滑にモノレール上を走行し、モノレール21の登坂部を自
力で昇り、またその降坂部を自力で制動して降下するこ
とができる。 〔停止〕 モノレール走行装置Ａが所定の位置に到達すると、位
置検出センサ27がその所定の位置にある位置表示器24を
検出し、この検出により得られる検出信号が制御ユニッ
ト33に入力され、この検出信号により制御ユニット33
が、駆動モータ34を制御して回転速度を低下させて、走
行装置Ａを定められた位置に停止させる。この停止位置
では、走行ブレーキ40が作動して駆動輪の回動を止める
とともに、走行クラッチ38を解放し（外し）て駆動輪39
への動力の伝達が遮断される。 〔昇降時〕 この停止位置で被搬送物の部品等の昇降を行なう場合
には、その停止状態で走行ブレーキ40が作動され（掛け
られ）、走行クラッチ38が解放され（外され）て、駆動
輪39への動力の伝達が遮断されている。この状態で、昇
降ブレーキ49を解放し（外し）て、昇降クラッチ48を作
動（接続）して、駆動モータ34の出力軸である走行駆動
軸36の回転を昇降用駆動軸46に伝達し、昇降用駆動軸46
を低トルクで駆動する。 この昇降用駆動軸46の回転によって、ワイヤ53がドラ
ム52に巻かれたり、或いはドラム52から解かれたりし
て、ハンドリング機構54が上下動して所定の高さの位置
に移動させられる。 このようにして、ハンドリング機構54が所定の高さの
位置に達すると、駆動モータ58が回動して駆動軸56を回
転させる。これにより、ガイド軸60に支持されたハンド
部材61が互いに近接する方向へ移動して部品を把持し、
または互いに離れる方向に移動して部品の把持を解除す
る。 実施例では、モノレールを天井に配置する場合につい
て説明したが、床に配置するものにも適用できる。ま
た、駆動モータとしてDDモータを使う場合について説明
したが、駆動モータは、DDモータのように回転速度、ト
ルク等を自在に制御できるものがあれば、どのようなも
のでもよい。
に説明する。 第１図の符号１はモノレールであり、このモノレール
１はエンジン組立ラインの天井に吊り下げられている。
エンジン組立ラインは、１階部分２と中２階部分３とを
有しており、１階部分２にはラインサイド部品供給口４
が配置され、中２階部分３には空きバケット返却レーン
５及び部品供給レーン６が配置されている。モノレール
１は、１階部分２と中２階部分３とにわたって配置さ
れ、三次元空間を有効に利用して部品等を搬送すること
ができるようになっている。 モノレール１が１階部分２と中２階部分３の天井に配
置されているため、両者の間に登坂部1aと、降坂部1bと
が設けられている。モノレール走行装置Ａはモノレール
１上を自力で走行し得るようになっている。 モノレール走行装置Ａは、１階部分２のラインサイド
部品供給口４の位置、中２階部分３の空きバケット返却
レーン５及び部品供給レーン６の位置で停止し、これら
の位置で、被搬送物である部品等を昇降機構により持ち
上げたり、降下させたりすることができるようになって
いる。 モノレール走行装置Ａは、第２図〜第４図に示されて
いる。第２図の符号21はＨ型鋼で形成されたモノレール
であり、モノレール21は天井23に支持アーム22を介して
吊り下げられており、モノレール21上をモノレール走行
装置Ａが走行するようになっている。モノレール21には
所定の位置に位置表示器24がステー25を介して設けら
れ、モノレール走行装置Ａの装置本体26には位置検出セ
ンサ27が設けられ、これらにより所定の位置で停止する
検出信号を得ることができるようになっている。 また、装置本体26の前側には障害物を検出する障害物
検出センサ28が設けられている。 モノレール走行装置Ａの装置本体26の略コ字形の上下
方向に延びる中間部26cには、擢電子29が支柱30を介し
て設けられ、モノレール21に設けられた、擢電子31から
電力が電源ユニット32に供給され、モノレール走行装置
Ａは制御機構である制御ユニット33で制御される。 装置本体26の略コ字形の横方向に延びる上側部26aに
は駆動モータ34が設けられ、装置本体26の略コ字形の横
方向に延びる下側部26bには昇降装置25が設けられてい
る。 駆動モータ34はその出力軸である走行駆動軸36をモノ
レール21と直交する方向へ向けて装置本体26に取付けら
れ、この走行駆動軸36上には、プーリ37、走行クラッチ
38、駆動輪39及び走行ブレーキ40が配置されている。こ
のプーリ37は、タイミングベルト41を介して昇降機構35
のプーリ39へ動力を伝達し、このときは低トルクで駆動
される。なお、このタイミングベルト41に代えて、チェ
ーンやシャフトで動力を伝達するようにしてもよい。 駆動モータ34としてダイレクトドライブ（DD）モータ
が用いられ、このDDモータは低速度回転で高トルクが得
られるモータである。走行クラッチ38として電磁クラッ
チが用いられ、また、走行ブレーキ40として電磁ブレー
キが用いられる。これら38,40は、それぞれ制御ユニッ
ト33からの制御信号により作動する。 装置本体26の下側部26bには、補助輪45が設けられ、
この補助輪45はモノレール21の下側の駆動輪39と対称の
位置にモノレール21の下側面に接触するように配置され
ている。装置本体26のモノレール方向の補助輪45の前側
及び後側にそれぞれ支持輪46が設けられいる。そして、
モノレール走行装置Ａは、補助輪45と支持輪46,46とで
補助されて走行し、前記駆動輪39とモノレール21との摩
擦力でモノレール21の登坂部や降坂部を自力で走行でき
るようになっている。 また、装置本体26には、１対の上補助輪44,44と、１
対の下補助輪45,45とが設けられ、これらの補助輪44,45
は、モノレール21の長手方向の上下の両側を挟むように
配置されて、装置本体26の上側部26a、下側部26b等に支
持され、モノレール走行装置Ａが走行するときに、左右
に外れることがないようにガイドする。 前記昇降機構35の昇降用駆動軸46は、装置本体26のブ
ラケット47に回動可能に支持されており、昇降用駆動軸
46にプーリ39が設けられている。この昇降用駆動軸46に
は、昇降クラッチ48及び昇降ブレーキ49が設けられてい
る。昇降クラッチ48として電磁クラッチが用いられ、昇
降ブレーキ49として電磁ブレーキが用いられる。 昇降用駆動軸46の両端部にはギヤ50が設けられ、これ
らのギヤ50でその両側に配置された１対の駆動ギヤ51を
駆動し、この駆動ギヤ51と同軸上に設けられたドラム52
を回転させるようになっいる。このドラム52にはそれぞ
れワイヤ53が巻かれており、このワイヤ53でハンドリン
グ機構54を昇降させるようになっている。 ハンドリング機構54は、フレーム55に駆動軸56が回動
可能に設けられ、この駆動軸56に設けられた駆動ギヤ57
は駆動モータ58の駆動ギヤ59と噛合しており、駆動モー
タ58で回転するようになっている。 この駆動軸56には右ネジと左ネジとが形成されてお
り、この駆動軸56の回転でガイド軸60に支持されたハン
ド部材61が互いに近接する方向へ移動して部品を把持
し、また互いに離れる方向へ移動して部品の把持を解除
するようになっている。 次にこの実施例の作動について説明する。 〔電源の入力時〕 電源を入力して駆動モータ34を駆動させるときには、
走行ブレーキ40が作動して駆動輪40の回転が止められ、
かつ走行クラッチ38が解放され（外され）て、駆動モー
タ34の出力軸である走行駆動軸36の回転が駆動輪40に伝
達されないようになっている。したがって、駆動輪40は
回転しない。 また、このときには、昇降機構35の昇降ブレーキ49が
作動して昇降用駆動軸46の回転を止められ、昇降クラッ
チ48が解放され（外され）た状態になっていて、駆動モ
ータ34の出力軸である走行駆動軸36の回転によりタイミ
ングベルト41が作動しても、その作動が昇降用駆動軸46
には伝達されないようになっている。 〔走行時〕 モノレール走行装置Ａを走行させるときには、走行ブ
レーキ40を解放し（外し）、走行クラッチ38を作動（接
続）する。 このときには、昇降機構35の昇降ブレーキ49が作動
し、かつ昇降クラッチ48が解放されているから、駆動モ
ータ34の出力軸である走行駆動軸36の回転によりタイミ
ングベルト41の作動しても、その作動が上昇駆動軸46に
は伝達されない。 駆動モータ34の出力は、ダイレクトドライブ方式で走
行クラッチ38を介してその出力軸である走行駆動軸36に
支持された駆動輪39へ直接伝達され、低速回転で、しか
も高トルクで駆動輪39へ伝達されるようになっている。
したがって、モノレール走行装置Ａは、小型化でき、円
滑にモノレール上を走行し、モノレール21の登坂部を自
力で昇り、またその降坂部を自力で制動して降下するこ
とができる。 〔停止〕 モノレール走行装置Ａが所定の位置に到達すると、位
置検出センサ27がその所定の位置にある位置表示器24を
検出し、この検出により得られる検出信号が制御ユニッ
ト33に入力され、この検出信号により制御ユニット33
が、駆動モータ34を制御して回転速度を低下させて、走
行装置Ａを定められた位置に停止させる。この停止位置
では、走行ブレーキ40が作動して駆動輪の回動を止める
とともに、走行クラッチ38を解放し（外し）て駆動輪39
への動力の伝達が遮断される。 〔昇降時〕 この停止位置で被搬送物の部品等の昇降を行なう場合
には、その停止状態で走行ブレーキ40が作動され（掛け
られ）、走行クラッチ38が解放され（外され）て、駆動
輪39への動力の伝達が遮断されている。この状態で、昇
降ブレーキ49を解放し（外し）て、昇降クラッチ48を作
動（接続）して、駆動モータ34の出力軸である走行駆動
軸36の回転を昇降用駆動軸46に伝達し、昇降用駆動軸46
を低トルクで駆動する。 この昇降用駆動軸46の回転によって、ワイヤ53がドラ
ム52に巻かれたり、或いはドラム52から解かれたりし
て、ハンドリング機構54が上下動して所定の高さの位置
に移動させられる。 このようにして、ハンドリング機構54が所定の高さの
位置に達すると、駆動モータ58が回動して駆動軸56を回
転させる。これにより、ガイド軸60に支持されたハンド
部材61が互いに近接する方向へ移動して部品を把持し、
または互いに離れる方向に移動して部品の把持を解除す
る。 実施例では、モノレールを天井に配置する場合につい
て説明したが、床に配置するものにも適用できる。ま
た、駆動モータとしてDDモータを使う場合について説明
したが、駆動モータは、DDモータのように回転速度、ト
ルク等を自在に制御できるものがあれば、どのようなも
のでもよい。
この発明は、特許請求の範囲に記載した要件を備える
ことにより、次の（イ）〜（ハ）の効果を奏する。 （イ）この発明のモノレール走行装置は、走行駆動軸が
駆動モータの出力軸で構成され、駆動輪が走行駆動軸で
支持され、走行駆動軸の回転を駆動輪に伝える走行クラ
ッチが設けられ、駆動輪の回転を止める走行ブレーキが
設けられ、位置検出センサで位置表示器を検出して得ら
れる検出信号が制御機構に入力され、制御機構により、
駆動モータ、走行クラッチ及び走行ブレーキを制御し
て、走行装置の走行、停止及び停止位置の保持を行なう
ようになっているから、駆動モータの出力軸の回転を駆
動輪に伝えたり伝えなかったりする機構が非常に簡単に
なる。すなわち、従来の走行装置のように、駆動モータ
の回転を減速機構、伝動機構等を介して駆動輪へ伝達す
る必要がなくなるから、摩擦、バックラッシュ等が生じ
ることがなく、それらのぶんだけ、装置の構造が簡単に
なり、重量も軽くなる。 （ロ）この発明のモノレール走行装置は、所定の位置に
到達すると、位置検出センサでその位置にある位置表示
器を検出して得られる検出信号が制御機構に入力され、
この検出信号により制御機構が駆動モータを制御してそ
の回転速度を低下させて、定められた停止位置に停止さ
せ、この動作と連動する制御機構の制御により、走行ク
ラッチが外されて駆動輪への動力の伝達が遮断され、か
つ走行ブレーキが作動して駆動輪の回動が止められ（阻
止され）るから、走行装置を、その停止位置において安
易に移動しないように、止めておくことができる。その
ため、その停止位置で行なう被搬送物の昇降、積卸等の
操作を円滑に行なうことができる。 （ハ）この発明によると、定められた位置に確実に停止
でき、その停止位置における駆動輪の回動を阻止できる
モノレール走行装置を簡単な構成の装置より確実に実現
することができ、走行装置の軽量化が図られ、走行装置
を安価で提供できる効果がある。
ことにより、次の（イ）〜（ハ）の効果を奏する。 （イ）この発明のモノレール走行装置は、走行駆動軸が
駆動モータの出力軸で構成され、駆動輪が走行駆動軸で
支持され、走行駆動軸の回転を駆動輪に伝える走行クラ
ッチが設けられ、駆動輪の回転を止める走行ブレーキが
設けられ、位置検出センサで位置表示器を検出して得ら
れる検出信号が制御機構に入力され、制御機構により、
駆動モータ、走行クラッチ及び走行ブレーキを制御し
て、走行装置の走行、停止及び停止位置の保持を行なう
ようになっているから、駆動モータの出力軸の回転を駆
動輪に伝えたり伝えなかったりする機構が非常に簡単に
なる。すなわち、従来の走行装置のように、駆動モータ
の回転を減速機構、伝動機構等を介して駆動輪へ伝達す
る必要がなくなるから、摩擦、バックラッシュ等が生じ
ることがなく、それらのぶんだけ、装置の構造が簡単に
なり、重量も軽くなる。 （ロ）この発明のモノレール走行装置は、所定の位置に
到達すると、位置検出センサでその位置にある位置表示
器を検出して得られる検出信号が制御機構に入力され、
この検出信号により制御機構が駆動モータを制御してそ
の回転速度を低下させて、定められた停止位置に停止さ
せ、この動作と連動する制御機構の制御により、走行ク
ラッチが外されて駆動輪への動力の伝達が遮断され、か
つ走行ブレーキが作動して駆動輪の回動が止められ（阻
止され）るから、走行装置を、その停止位置において安
易に移動しないように、止めておくことができる。その
ため、その停止位置で行なう被搬送物の昇降、積卸等の
操作を円滑に行なうことができる。 （ハ）この発明によると、定められた位置に確実に停止
でき、その停止位置における駆動輪の回動を阻止できる
モノレール走行装置を簡単な構成の装置より確実に実現
することができ、走行装置の軽量化が図られ、走行装置
を安価で提供できる効果がある。
第１図はエンジンの組立ラインを示す概略的な斜視図、
第２図は実施例のモノレール走行装置の正面図、第３図
は実施例のモノレール走行装置の側面図、第４図は実施
例のハンドリング機構の側面図である。 2,21……モノレール、24……位置表示器 26……装置本体、27……位置検出センサ 33……制御ユニット（制御機構）、34……駆動モータ 36……出力軸である走行駆動軸、38……走行クラッチ 39……駆動輪、40……走行ブレーキ
第２図は実施例のモノレール走行装置の正面図、第３図
は実施例のモノレール走行装置の側面図、第４図は実施
例のハンドリング機構の側面図である。 2,21……モノレール、24……位置表示器 26……装置本体、27……位置検出センサ 33……制御ユニット（制御機構）、34……駆動モータ 36……出力軸である走行駆動軸、38……走行クラッチ 39……駆動輪、40……走行ブレーキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−164260（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−87647（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B61B 13/06
Claims (1)
- 【請求項１】モノレールと、モノレールに係合して積極
的に回転する駆動輪と、走行駆動軸と、駆動モータと、
制御機構と、モノレールに沿って設けられた位置表示器
と、位置検出センサ、駆動モータ、走行駆動軸等を支持
する装置本体とを備えたモノレール走行装置において、
走行駆動軸が駆動モータの出力軸で構成され、駆動輪が
走行駆動軸で支持され、走行駆動軸の回転を駆動輪に伝
える走行クラッチが設けられ、駆動輪の回転を止める走
行ブレーキが設けられ、前記位置検出センサで前記位置
表示器を検出して得られる検出信号が制御機構に入力さ
れ、制御機構により、駆動モータ、走行クラッチ及び走
行ブレーキを制御して、走行装置の走行、停止及び停止
位置の保持を行なうようになっていることを特徴とする
モノレール走行装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63096287A JP2764400B2 (ja) | 1988-04-19 | 1988-04-19 | モノレール走行装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63096287A JP2764400B2 (ja) | 1988-04-19 | 1988-04-19 | モノレール走行装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01266057A JPH01266057A (ja) | 1989-10-24 |
| JP2764400B2 true JP2764400B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=14160875
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63096287A Expired - Lifetime JP2764400B2 (ja) | 1988-04-19 | 1988-04-19 | モノレール走行装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2764400B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0399787U (ja) * | 1990-01-29 | 1991-10-18 | ||
| JP2745078B2 (ja) * | 1990-09-14 | 1998-04-28 | 株式会社ダイフク | 搬送用電車 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5587647A (en) * | 1978-12-26 | 1980-07-02 | Youtarou Fujita | Material collecting conveyor which can be bent and move by itself |
| JPS59164260A (ja) * | 1983-03-10 | 1984-09-17 | 川崎重工業株式会社 | 懸垂型走行台車 |
-
1988
- 1988-04-19 JP JP63096287A patent/JP2764400B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01266057A (ja) | 1989-10-24 |
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