JP2736851B2 - 薄膜形成用弾性版 - Google Patents

薄膜形成用弾性版

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JP2736851B2
JP2736851B2 JP17116193A JP17116193A JP2736851B2 JP 2736851 B2 JP2736851 B2 JP 2736851B2 JP 17116193 A JP17116193 A JP 17116193A JP 17116193 A JP17116193 A JP 17116193A JP 2736851 B2 JP2736851 B2 JP 2736851B2
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康広 橋村
哲 野口
健一 正木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、弾性版を印刷ロール
版胴に自動的に取付け取外しのできる薄膜形成用弾性版
に関する。
【0002】液晶配向膜など電子部品に用いる高分子薄
膜パターンを形成する装置として、たとえば、多数のイ
ンキセルを有する凹版ロールAと、インキセル内にイン
キを充填するドクターブレードB2を有するインキ供給
手段Bと、凹版ロールAのインキが転移される薄膜形成
用弾性版Eを版胴に有する印刷ロールCと、印刷ロール
Cのインキが転移される被印刷体D2を固定する印刷テ
ーブルDとからなる薄膜形成装置が公知であるが(図1
1参照)、この発明の薄膜形成用弾性版はこのような薄
膜形成装置に用いるものとして好適である。
【0003】
【従来の技術】このような薄膜形成装置において用いる
薄膜形成用弾性版の固定装置としては、本件出願人の出
願に係る発明として、弾性版の両端に、回転式ねじをは
めこむための印刷ロールチャック孔を有する版ホルダー
が取付けられた薄膜形成用弾性版を、回転式の固定用ね
じを有する引掛部、および回転式の引っ張り用ねじを有
する引張部とが備えられた印刷ロール版胴の表面に取付
け取外しを行なうものがある(特願平3-348683号)。つ
まり、弾性版に取付けられた一方の版ホルダーの印刷ロ
ールチャック孔を人の手によって引掛部の固定用ねじに
はめこみ、人の手で固定用ねじを締めて固定し、また、
他方の版ホルダーの印刷ロールチャック孔も人の手によ
って引張部の引っ張り用ねじにはめこみ、人の手で引っ
張り用ねじを回して引張部を移動させることにより弾性
版に張力をかけて、印刷ロール版胴に弾性版を取付ける
ものである。また、弾性版を印刷ロール版胴から取外す
には、人の手で引張部の引っ張り用ねじを回して引張部
を移動させることにより弾性版にかかっている張力を緩
め、人の手で固定用ねじを緩めて固定を解除し、版ホル
ダーを印刷ロール版胴のチャック手段から人の手で抜き
取り、印刷ロール版胴から薄膜形成用弾性版を取外すも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術は、つぎの
ような問題点があった。 (1)従来の薄膜形成用弾性版は、固定用ねじをはめこ
むための固定孔だけしか有しておらず、人の手を使って
薄膜形成用弾性版を印刷ロールに引っ掛け、人の手を使
って固定用ねじを締めないと使用できないので、手間と
時間がかかるものであり、取付け取外しの効率が悪い。
【0005】(2)従来の薄膜形成用弾性版は、弾性版
を印刷ロール版胴に取付け取外しをする際に、人が出入
りしないと使用できないので、人自身や衣服、地面から
舞い立った塵やほこりなどが弾性版に付着する。また、
手についたゴミや油が弾性版に付着する。よって、弾性
版に転移されるインキの膜厚が不均一となったり、イン
キが汚染されたりする。
【0006】(3)従来の薄膜形成用弾性版は、印刷ロ
ール版胴のチャック手段に弾性版の版ホルダーを取り付
けたり取り外したりするのに、人の手を使わなければな
らないので、チャック手段と弾性版との間などに人の手
が挟まれて、傷害をうける危険性がある。したがって、
この発明は上記のような欠点を解消し、手間と時間をか
けずに印刷ロール版胴に取付け取外しをすることがで
き、しかも、弾性版の汚れや傷害を受ける危険性のない
薄膜形成用弾性版を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の薄膜形成用弾
性版は、以上の目的を達成するために、多関節ロボット
のアームに取付けられたハンドによって保持および開放
されるための一対のハンドチャック孔と、印刷ロール版
胴の自動チャック手段によって保持および開放されるた
めの一対の印刷ロールチャック孔とを有する第1版ホル
ダーおよび第2版ホルダーが、弾性版の両端に取付けら
れているように構成した。
【0008】また、この発明の薄膜形成用弾性版は、第
1版ホルダーおよび第2版ホルダーのハンドチャック孔
ならびに第2版ホルダーの印刷ロールチャック孔におけ
る外側内壁に上方向への拡がりを持つテーパー面を有す
る構成でもよい。
【0009】
【作用】この発明の薄膜形成用弾性版は、多関節ロボッ
トのアームに取付けられたハンドによって保持および開
放されるための一対のハンドチャック孔と、印刷ロール
版胴のチャック手段によって保持および開放されるため
の一対の印刷ロールチャック孔とを、第1版ホルダーお
よび第2版ホルダーに有する。したがって、多関節ロボ
ットのアームに取付けられたハンドのチャック部材を、
自動的にハンドチャック孔に挿入および抜出しすること
によって、ハンドによって薄膜形成用弾性版の保持およ
び開放を自動的に行なわせるができるとともに、印刷ロ
ール版胴のチャック部材を、自動的に印刷ロールチャッ
ク孔に挿入および抜出しすることによって、印刷ロール
版胴によって薄膜形成用弾性版の固定および解除を自動
的に行なわせることができる。
【0010】また、この発明の薄膜形成用弾性版は、次
のようにして弾性版自動チャック付き印刷ロールに取付
けられる。なお、使用する弾性版チャック付き印刷ロー
ルの一例は、爪部を有する第1チャック部材と、第1チ
ャック部材の爪部を第1印刷ロールチャック孔の開口縁
部に係合させる第1駆動部とからなる第1チャック手段
と、請求項2記載の薄膜形成用弾性版の第2版ホルダー
の印刷ロールチャック孔のテーパー面に合致するテーパ
ー面を爪部に有する第2チャック部材と、第2チャック
部材を印刷ロール版胴に対して移動させる第2駆動部と
からなる第2チャック手段とを、印刷ロール版胴に有す
るものである。
【0011】まず、チャック部材の爪部を印刷ロールチ
ャック孔に挿入し、弾性版の外側方向にチャック部材を
移動させることにより、チャック部材の爪部のテーパー
面を印刷ロールチャック孔の内壁のテーパー面に押し当
てる。この押し当てによって、印刷ロールチャック孔の
内壁のテーパー面は、チャック部材から水平方向(図3
右向き)と垂直方向(図3下向き)との両方向同時に力
を受ける(図3(b)参照)。したがって、チャック部
材のテーパー面を弾性版の版ホルダーのテーパー面に押
し当てるだけで、弾性版を引っ張ることと、弾性版を印
刷ロール版胴に押さえ付けることとの両方を同時に行な
う。
【0012】
【実施例】以下図面を参照しながら、この発明の実施例
を説明する。この発明の薄膜形成用弾性版を説明する
(図1参照)。この発明の薄膜形成用弾性版は、弾性版
1の両端に、第1版ホルダー2および第2版ホルダー3
が取付けられており、第1版ホルダー2および第2版ホ
ルダー3は、多関節ロボット4のアーム5に取付けられ
たハンド6によって保持および開放されるための一対の
ハンドチャック孔7と、印刷ロール版胴Cの自動チャッ
ク手段によって保持および開放されるための一対の印刷
ロールチャック孔とを有する(図1(a)参照)。
【0013】第1版ホルダー2には、必要により、印刷
ロール版胴Cに対する薄膜形成用弾性版Eの位置を決め
るために印刷ロール版胴Cに設けられた位置決めピン1
4に差し込まれる一対の位置決め孔9が形成されていて
もよい(図1(b)参照)。
【0014】弾性版1は、ゴムもしくは合成樹脂などか
らなる軟質の版であり、表面に所望のパターンで凸部が
形成された凸版でもよいし、凹版あるいは平版でもよ
い。弾性版1は、円柱形の印刷ロール版胴Cに巻付けら
れ、前記凸部の頂部に印刷用のインキが付着され、被印
刷体D2の表面に凸部が接触することによって、インキ
を転移させる印刷版である。
【0015】第1版ホルダー2および第2版ホルダー3
は、金属製、セラミック製、プラスチック製、木製など
からなり、弾性版1を挟み込む部分と、一対のハンドチ
ャック孔7とを有する。第1版ホルダー2は、一対の第
1印刷ロールチャック孔80を有し、第2版ホルダー3
は、一対の第2印刷ロールチャック孔81を有する。ハ
ンドチャック孔7および印刷ロールチャック孔は、円
形、楕円形、四辺形などどのような形状でもよい。一対
のハンドチャック孔7と一対の印刷ロールチャック孔と
の配置は、どちらが外側になってもよい。
【0016】第1版ホルダー2および第2版ホルダー3
のハンドチャック孔7の外側の内壁10、ならびに、第
2版ホルダー3の第2印刷ロールチャック孔81の外側
の内壁10には、上方向への拡がりを持つテーパー面1
1が形成されていてもよい(図3、図6参照)。テーパ
ー面11は、ハンドチャック孔7の内壁10、ならび
に、印刷ロールチャック孔の内壁10の一部にあっても
よいし、全部にあってもよい。テーパー面11は、平面
でも曲面でもよい。
【0017】つぎに、この発明の薄膜形成用弾性版が取
付けられる弾性版自動チャック装置付き印刷ロールを説
明する(図2〜図4参照)。弾性版自動チャック装置付
印刷ロールは、この発明の薄膜形成用弾性版Cの第1印
刷ロールチャック孔80をチャックするための第1チャ
ック手段12と、この発明の薄膜形成用弾性版の第2印
刷ロールチャック孔81をチャックするための第2チャ
ック手段13が、印刷ロール版胴Cに設けられている。
必要により、第1チャック手段12に並列して、一対の
位置決めピン14が設けられていてもよい。
【0018】印刷ロール版胴Cは、その回転軸に胴部が
固定され、胴部には、前記この発明の薄膜形成用弾性版
Eが、取付けられたり取外されたりするものである。薄
膜形成用弾性版Eが取付けられた印刷ロールは、凹版ロ
ールAおよび被印刷体D2と接触することによって、凹
版ロールAの胴部から弾性版に転移されたインキを、被
印刷体D2にさらに転移させるようにしたものである
(図11参照)。
【0019】説明の便宜上、まず、第2チャック手段1
3を説明する(図3、図4参照)。第2チャック手段1
3は、載置台19と第2チャック部材15と第2駆動部
16とからなり、この発明の薄膜形成用弾性版Eに設け
られた第2印刷ロールチャック孔81の数に対応して、
印刷ロール版胴Cの複数箇所に設けられる。
【0020】載置台19は、薄膜形成用弾性版Eの第2
版ホルダー3を載置する台である。載置台19は、第2
チャック部材15が貫通する貫通孔180を有し、印刷
ロール版胴Cかあるいは後述するベース板20に固着さ
れている。
【0021】第2チャック部材15は、前記この発明の
薄膜形成用弾性版Eの第2版ホルダー3の第2印刷ロー
ルチャック孔81のテーパー面11に合致するテーパー
面17が形成された爪部18を有している。テーパー面
17は、平面でも曲面でもよい。
【0022】第2駆動部16は、第2チャック部材15
を印刷ロール版胴Cに対して移動させる機構の部分であ
り、印刷ロール版胴Cに埋め込まれている(図2〜図
4、図8〜図10参照)。第2駆動部16は、一端にバ
ネ止め200を有し他端にスライドガイド201を有す
るとともに印刷ロール版胴Cに固着されたベース板20
と、一端にバネ止め210を有し他端に傾斜面211を
有するとともに上部に前記第2チャック部材15が固着
された第1スライダー21と、第1スライダー21とベ
ース板20との間に固定された圧縮バネ22と、上部に
カムフォロア230を有し下部にガイド溝231を有す
る第2スライダー23と、第2スライダー23を押す力
を発生させたり消滅させたりするエアーシリンダーやオ
イルシリンダーなどのシリンダー24の、以上5つのパ
ーツから構成されている。載置台19あるいはベース板
20は、印刷ロール版胴Cに対して不動に固定されてい
るならば、どこに設けられていてもよい。
【0023】この発明の薄膜形成用弾性版は、印刷ロー
ル版胴Cに設けられた第2チャック部材15と第2駆動
部16の5つのパーツとの間で、次のように作用し合
う。第1スライダー21とベース板20とは、圧縮バネ
22によって常に反発力がかかった状態となっている。
シリンダー24によって、前記反発力より大きい力で第
2スライダー23を押す(図4下向き)と、第2スライ
ダー23がベース板20のスライドガイド201に沿っ
て移動し(図4下向き)、第2スライダー23のカムフ
ォロア230が第1スライダー21の傾斜面211を押
す。押される力によって、第1スライダー21が圧縮ば
ねの反発力に抗して、図3左向きに移動する(図3
(a)参照)。第1スライダー21には第2チャック部
材15が固着されているので、第2チャック部材15も
第1スライダー21の移動に伴って移動する。
【0024】また、シリンダー24による押す力を弱く
すると、圧縮バネ22の反発力により第1スライダー2
1は図3右向きに移動し、第2チャック部材15のテー
パー面17で、第2版ホルダー3の第2印刷ロールチャ
ック孔81のテーパー面11を押す(図3(b)参
照)。押している部分がテーパー面11なので、第2版
ホルダー3を押す力が、図3下向きの力と図3右向きの
力とに分解される。
【0025】図3下向きの力は、載置台19と協働して
第2版ホルダー3を挟み込む力となり、印刷ロール版胴
Cと薄膜形成用弾性版Eとが垂直方向の位置ずれしない
ように固定される。図3右向きの力は、弾性版1を右向
きに引張る力となり、印刷ロール版胴Cと薄膜形成用弾
性版Eとが水平方向に位置ずれしないように固定され
る。
【0026】図3下向きの力と図3右向きの力との分解
の比率は、第2版ホルダー3の第2印刷ロールチャック
孔81のテーパー面11および第2チャック部材15の
テーパー面17の傾斜の度合いにより異なる。たとえ
ば、傾斜が大きいと図3下向きの力の比率が小さくな
り、図3右向きの力の比率が大きくなる。
【0027】再び、シリンダー24による押す力を前記
反発力より大きくすると、第1スライダー21が圧縮ば
ねの反発力に抗して、図3左向きに移動し、第2チャッ
ク部材15のテーパー面17と第2版ホルダー3のテー
パー面11とが離れる(図3(a)参照)。
【0028】つぎに、第1チャック手段12を説明する
(図5参照)。第1チャック手段12は、載置台19と
第1チャック部材25と第1駆動部26とからなり、こ
の発明の薄膜形成用弾性版Eに設けられた第1印刷ロー
ルチャック孔80の数に対応して、印刷ロール版胴Cの
複数箇所に設けられる。
【0029】載置台19は、薄膜形成用弾性版Eの第1
版ホルダー2を載置する台である。載置台19は、第1
チャック部材25が貫通する貫通孔180を有し、印刷
ロール版胴Cに固着されている。
【0030】第1チャック部材25は、前記この発明の
薄膜形成用弾性版Eの第1版ホルダー2の開口縁部27
を垂直に押す向き(図5下向き)に力を加えるような爪
部18を有している。
【0031】第1駆動部26は、第1チャック部材25
を印刷ロール版胴Cに対して移動させる機構部分であ
り、印刷ロール版胴Cに埋め込まれている(図2、図
5、図8〜図10参照)。第1駆動部26は、前記第2
駆動部16の説明と同様の5つのパーツを有しているも
のでよいが、前記第2チャック手段13に比べて、載置
台19と第1チャック部材25とに角度を持たせて、配
置している点で異なる(図5(a)参照)。図5では、
第1駆動部26全体に角度を持たせているが、前記第1
チャック部材25を、図5右下向きすなわち印刷ロール
版胴Cに対して斜め方向に移動させることができるなら
ば、必ずしも角度を持たせる必要はない。
【0032】この発明の薄膜形成用弾性版は、第1チャ
ック部材25と第1駆動部26との間で、次のように作
用し合う。つまり、第1チャック部材25を第1駆動部
26によって移動させる機構は、第2チャック手段13
の場合と同様であるが、載置台19と第1チャック部材
25とに角度を持たせているので、前記第1チャック部
材25を、図5右下向きすなわち印刷ロール版胴に対し
て斜め方向に移動させることができる(図5(b)参
照)。その結果、第1チャック手段12の爪部18によ
って、第1版ホルダー2の第1印刷ロールチャック孔8
0の開口縁部27が垂直(図5下向き)に押される(図
5(c)参照)。垂直に押す力は、載置台19と協働し
て第1版ホルダー2を挟み込む力となる。
【0033】つぎに、この発明の薄膜形成用弾性版Eの
ハンドチャック孔7をチャックするためにハンド6に設
けられた、チャック手段28を説明する(図6参照)。
【0034】ハンド6は、多関節ロボット4のアーム5
に取付けられている。多関節ロボット4は、汎用されて
いる産業用ロボットであり、複数のアーム5が関節50
を介して水平、垂直に屈曲自在につながっている。すな
わち、多関節ロボット4は、水平多関節ロボット、垂直
型多関節ロボットあるいは直交型ロボットでもよい。複
数のアーム5が集まったアーム群の一端にはハンド6が
取付けられ、他端はロボット基台に支えられている構造
のものである。関節50は、油圧や水圧あるいはモータ
ーによって、多段階あるいは無段階にアーム5を屈曲さ
せて駆動させる部分である。ロボット基台は、油圧や水
圧あるいはモーターによってアーム群を垂直方向に多段
階あるいは無段階に駆動させる部分である(図2、図8
〜図10参照)。
【0035】チャック手段28は、チャック部材29
と、チャック部材29をハンド6に対して移動させる駆
動部30とからなり、この発明の薄膜形成用弾性版Eに
設けられたハンドチャック孔7の数に対応して、ハンド
6の複数箇所に設けられる。
【0036】チャック部材29は、前記この発明の薄膜
形成用弾性版Eの第1版ホルダー2のハンドチャック孔
7のテーパー面11に合致するテーパー面17を、その
爪部18に有する。
【0037】駆動部30は、ハンド6に設けられてい
る。駆動部30は、前記第2駆動部16の説明と同様の
パーツを有したものでよいが、前記第2チャック手段1
3に比べて、挿入部31を有している点で異なる(図6
参照)。挿入部31は、ハンド本体に対して不動に固定
されているならば、どこに設けられていてもよい。
【0038】チャック部材29と駆動部30、および第
1版ホルダー2とは、それぞれ次のように作用し合う。
第1チャック部材25を第1駆動部26により移動させ
る機構は、第2チャック手段13の場合と同様であり、
チャック部材29のテーパー面17で、第1ホルダー2
のハンドチャック孔7のテーパー面11を押す(図3
(b)参照)。押している部分がテーパー面11なの
で、第1版ホルダー2を押す力が、図3上向きの力と図
3右向きの力とに分解される。図3上向きの力は、載置
台19と協働して第1版ホルダー2を挟み込む力とな
り、ハンド6と薄膜形成用弾性版Eとが垂直方向に位置
ずれしないように固定される。図3右向きの力は、載置
台19の挿入部31と協働して版ホルダーをつかむ力と
なり、ハンド6と薄膜形成用弾性版Eとが水平方向に位
置ずれしないように固定される。図3上向きの力と図3
右向きの力との分解の比率は、ハンドチャック孔7およ
びチャック部材29のテーパー面の傾斜の度合いにより
異なる。
【0039】つぎに、この発明の薄膜形成用弾性版Eを
弾性版自動チャック装置付きの印刷ロールCに取付ける
方法を説明する。この発明の薄膜形成用弾性版Eとして
位置決め孔9を設けたもの(図1(b)参照)を用い、
印刷ロールとしてその版胴に位置決めピン14を設けた
ものを用いる場合を例にとる。
【0040】つまり、まず、たるんだ状態の薄膜形成用
弾性版Eの第1版ホルダー2および第2版ホルダー3
を、ハンド6のチャック手段28で各々保持させる(図
2参照)。
【0041】つぎに、アーム5を駆動させることによっ
て、ハンド6にチャックされた第1版ホルダー2を下降
させ、印刷ロール版胴Cの第1チャック手段12の爪部
18を、第1印刷ロールチャック孔80の内壁10に擦
れないように第1印刷ロールチャック孔80に差し込
み、載置台19にセットする(図5(b)参照)ととも
に、印刷ロール版胴Cの位置決めピン14を位置決め孔
9の内壁10に擦れないように位置決め孔9に差し込み
(図7(a)参照)、載置台19にセットする。アーム
5の駆動は、多関節ロボット4の関節50を介してアー
ム5を適宜屈伸させてたり、あるいは、ロボット基台を
垂直移動させたりして行なう。
【0042】つぎに、第1チャック部材25を右斜め下
に移動させ(図5(b)参照)、第1チャック部材25
の爪部18を、第1版ホルダー2の第1印刷ロールチャ
ック孔80の開口縁部27に押し当てる(図5(c)参
照)。第1印刷ロールチャック孔80の開口縁部27
は、第1チャック部材25の爪部18によって、垂直方
向(図6下向き)に力を受ける(図5(c)参照)。
【0043】つぎに、ハンド6のチャック部材29によ
るチャックを解除し、ハンドチャック孔7からチャック
部材29の爪部18を抜き取り、ハンド6を上昇させる
(図8参照)。
【0044】つぎに、印刷ロールの第1チャック部材2
5を左斜め上に移動させチャックを解除し、多関節ロボ
ット4のアーム5を駆動させることによって、第2印刷
ロールチャック孔81に突入した第2チャック部材15
の爪部18によって弾性版1を引っ張り(図9参照)、
位置決め孔9の内壁10に位置決めピン14を突き当て
る(図7(b)参照)。
【0045】つぎに、再び第1チャック部材25を右斜
め下に移動させ(図5(b)参照)、第1チャック部材
25の爪部18を、第1版ホルダー2の第1印刷ロール
チャック孔80の開口縁部27に押し当て、第1版ホル
ダー2の固定を完了する。
【0046】つぎに、薄膜形成用弾性版Eを巻付ける方
向に印刷ロール版胴Cを徐々に回転させながら、多関節
ロボット4のアーム5を駆動させることによって印刷ロ
ール版胴Cの回転に伴ってハンド6を印刷ロール版胴C
に徐々に近付け、印刷ロール版胴Cの第2チャック手段
13が設けられた位置まで薄膜形成用弾性版Eの第2版
ホルダー3を移動させる(図10参照)。
【0047】つぎに、アーム5を駆動させることによっ
て、ハンド6にチャックされた第2版ホルダー3を下降
させ、印刷ロール版胴Cの第2チャック部材15の爪部
18を、第2印刷ロールチャック孔81の内壁10に擦
れないように第2印刷ロールチャック孔81に差し込み
(図3(a)参照)、載置台19にセットする。
【0048】つぎに、第2チャック部材15を移動さ
せ、第2チャック部材15のテーパー面を、第2版ホル
ダー3の第2印刷ロールチャック孔81のテーパー面1
1に押し当て(図3(b)参照)、第2版ホルダー2の
固定を完了する。
【0049】最後に、ハンド6のチャック部材29によ
るチャックを解除し、ハンドチャック孔7からチャック
部材29の爪部18を抜き取り、ハンド6を上昇させる
(図10参照)。
【0050】
【発明の効果】この発明の薄膜形成用弾性版は、上記の
ような構成および作用なので、つぎのような効果を奏す
る。 (1)この発明の薄膜形成用弾性版を用いると、印刷ロ
ール版胴への取付けまたは/および取外しの全てを、ロ
ボットに取付けられたハンドと印刷ロールとだけで、自
動的に行なうことができるので、手間や時間がかから
ず、取付け取外しの効率が非常によい。
【0051】(2)この発明の薄膜形成用弾性版を用い
ると、弾性版を印刷ロール版胴に取付け取外しをする際
に、人の出入りが不要なので、塵やほこりなどが舞い立
たず、手についたゴミや油が弾性版に付着することもな
い。よって、弾性版に転移されるインキの膜厚が均一と
なり、インキが汚染されることもない。
【0052】(3)この発明の薄膜形成用弾性版を用い
ると、印刷ロール版胴のチャック手段に弾性版の版ホル
ダーを引掛ける作業を、ハンドのチャック手段によって
自動的に行なうことができるので、人が傷害を受ける危
険性が皆無である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の薄膜形成用弾性版の一部省略上面図
である。
【図2】この発明の薄膜形成用弾性版を用いて、印刷ロ
ール版胴に薄膜形成用弾性版を取付けようとしていると
ころを示す側面説明図である。
【図3】弾性版自動チャック装置付き印刷ロールの第2
チャック手段の一実施例を示す一部断面説明図である。
【図4】弾性版自動チャック装置付き印刷ロールの第2
チャック手段の一実施例を示す上面説明図である。
【図5】弾性版自動チャック装置付き印刷ロールの第1
チャック手段の一実施例を示す断面説明図である。
【図6】この発明の薄膜形成用弾性版がハンドによって
チャックされる状態の一実施例を示す要部断面説明図で
ある。
【図7】この発明の薄膜形成用弾性版の位置決め孔を用
いて、印刷ロール版胴上に薄膜形成用弾性版を正確に位
置決めしている状態を示す要部断面説明図である。
【図8】印刷ロール版胴の第1チャック手段に、薄膜形
成用弾性版の第1版ホルダーを受け渡した状態を示す側
面説明図である。
【図9】印刷ロール版胴の第1チャック手段と、ハンド
の第1チャック手段とで、薄膜形成用弾性版に張力をか
けている状態を示す側面説明図である。
【図10】図9の状態の後、印刷ロールを回転させ、印
刷ロール版胴の第2チャック手段に、薄膜形成用弾性版
の第2版ホルダーを受け渡している状態を示す側面説明
図である。
【図11】この発明の薄膜形成用弾性版が適用される薄
膜形成装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 弾性版 2 第1版ホルダー 3 第2版ホルダー 4 多関節ロボット 5 アーム 50 関節 6 ハンド 7 ハンドチャック孔 80 第1印刷ロールチャック孔 81 第2印刷ロールチャック孔 9 位置決め孔 10 内壁 11 テーパー面 12 第1チャック手段 13 第2チャック手段 14 位置決めピン 15 第2チャック部材 16 第2駆動部 17 テーパー面 18 爪部 19 載置台 20 ベース板 200 バネ止め 201 スライドガイド 21 第1スライダー 210 バネ止め 211 傾斜面 22 圧縮バネ 23 第2スライダー 230 カムフォロア 231 ガイド溝 24 シリンダー 25 第1チャック部材 26 第1駆動部 27 開口縁部 28 チャック手段 29 チャック部材 30 駆動部 31 挿入部 A 凹版ロール B インキ供給手段 C 印刷ロール版胴 D 印刷テーブル B2 ドクターブレード D2 被印刷体 E 薄膜形成用弾性版
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−8402(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多関節ロボットのアームに取付けられた
    ハンドによって保持および開放されるための一対のハン
    ドチャック孔と、印刷ロール版胴の自動チャック手段に
    よって保持および開放されるための一対の印刷ロールチ
    ャック孔とを有する第1版ホルダーおよび第2版ホルダ
    ーが、弾性版の両端に取付けられていることを特徴とす
    る薄膜形成用弾性版。
  2. 【請求項2】 第1版ホルダーおよび第2版ホルダーの
    ハンドチャック孔ならびに第2版ホルダーの印刷ロール
    チャック孔における外側内壁に上方向への拡がりを持つ
    テーパー面を有する請求項1記載の薄膜形成用弾性版。
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