JP2733360B2 - 木質材料の塗装方法 - Google Patents

木質材料の塗装方法

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JP2733360B2 JP2041702A JP4170290A JP2733360B2 JP 2733360 B2 JP2733360 B2 JP 2733360B2 JP 2041702 A JP2041702 A JP 2041702A JP 4170290 A JP4170290 A JP 4170290A JP 2733360 B2 JP2733360 B2 JP 2733360B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、木質材料の塗装方法に関するものであ
る。さらに詳しくは、この発明は、外観品位、つき板の
基材への接着力を向上させ、塗装工程を簡略化し、経時
変化による塗膜の目やせを防止することのできる木質材
料の塗装方法に関するものである。
(従来の技術) 従来より、建築用内装材等として外観の高品位な鏡面
塗装等を施した木質材料が用いられてきており、そのた
めの様々な工夫が数多くなされてきている。
通常、このような木質材料の高品位塗装、たとえば木
目鏡面塗装においては、第2図に例示したように、未処
理のつき板(人工もしくは天然の)(ア)を基材(イ)
に真空プレス等により貼付けた後に、着色塗装(ウ)お
よびポリクリアー塗装(エ)を施し、研磨およびバフ仕
上げして鏡面(オ)を形成している。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の鏡面塗装の方法にお
いては、未処理のつき板(ア)を基材(イ)に貼付けた
後に塗装することから、目ぼれ、ピンホール等の組織欠
陥部の多いつき板、時に人工木質系つき板の場合には、
塗料のつき板への吸込みが著しく、目やせが避けられ
ず、何度も塗装しなければならない。このため、塗装回
数の増加が不可避となる。また、塗装完了後の経時変化
による塗膜の目やせが顕著であるという欠点がある。し
かも、従来の場合には、つき板(ア)と基材(イ)との
接着力が不充分であった。
このため、生産性向上に限度があるとともに、製品品
質の維持が難しかった。
この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもの
であり、従来の木質材料の高品位塗装の方法の欠点を改
善し、外観品位およびつき板の接着力を向上させ、塗装
工程を簡略化することができ、塗装後の経時変化による
塗膜の目やせをも防止することのできる新しい塗装方法
を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記の課題を解決するものとして、つき
板にシート裏打ちしたつき板にシート裏打ちしたつき板
シートを予備塗装し、基材にプレス圧着して貼付けた後
に塗装仕上げを施すことを特徴とする木質材料の塗装方
法を提供する。
また、この発明は、上記の方法において、予備塗装し
たつき板シートを基材に複数回プレス圧着して貼付ける
ことを好ましい態様としてもいる。
以下、図面に沿ってこの発明の塗装方法についてさら
に詳しく説明する。
第1図は、この発明の塗装方法の一工程例を示したも
のである。たとえばこの第1図に示すことができるよう
に、 (a) まず、人工木質材もしくは天然木質材からなる
つき板(1)に、裏打ちシート(2)を配設一体化す
る。この裏打ちシート(2)としては、和紙、不織布等
を用いることができ、特に、30〜40g/m2程度の和紙を好
適に用いることができる。
この時、平板プレス加工等によって一体化することが
できる。この際のプレス条件としては、温度90〜100
℃、圧力7〜10kg/cm2、処理時間2〜3分程度とするこ
とができる。
また、この際に接着剤を用いるが、酢酸ビニル樹脂
系、ウレタン系等の接着剤が例示される。その塗布量
は、5〜20g/m2程度とすることができる。より接着力を
向上させるためには、耐溶剤性の良好なウレタンエマル
ジョン、水性ビニルウレタン等の接着剤が有効である。
この際の塗布量としては、一般的に6〜10g/m2程度とす
る。
(b) 次いで、得られたつき板シート(3)に、ロー
ルコータ塗装装置(4)等によってプレ塗装を行う。こ
のプレ塗装は、仕上げ塗装、鏡面塗装の前塗装として位
置づけられるものである。
このプレ塗装を施すことにより、塗料のつき板への吸
込み、目やせを防止し、塗膜の経時変化をも抑止するこ
とができる。また、鏡面塗装等の仕上げ塗装の工程を簡
略化することができる。半製品としてのプレ塗装したつ
き板シート(5)をそのままの状態で保管することが可
能となる。このことにより充分な養生を行うことができ
る。
プレ塗装には、台板(6)を用い、塗料(7)として
は、たとえばポリエステルサイディングシーラー、ウレ
タンサイディングシーラー、UV硬化塗料等を好適なもの
として例示することができる。
(c) プレ塗装つき板シート(5)は、続いて真空プ
レスによって基材(8)に配設して一体化する。
この時のプレス条件は、一般的には、温度90〜100℃
程度とし、またその際には、酢酸ビニル樹脂系、ウレタ
ン樹脂系等の接着剤を、塗布量5〜20g/m2程度として使
用することができる。
この場合にも、ウレタンエマルジョン、水性ビニルウ
レタン等の耐溶剤性に優れた接着剤を用いることにより
接着力は大きく向上する。
塗布量は一般的に6〜10g/m2程度とすることができ
る。
以上の工程により得られる積層板は、続いて塗装仕上
げを施すことができるが、つき板(1)と基材(8)と
の接着力を向上させるには、さらに平板プレス処理する
ことが有効である。
この時のプレス条件は、温度90〜100℃、圧力7〜10k
g/cm2、時間2〜3分程度とすることができる。接着力
は大きく向上する。
塗装仕上げ処理については、次の手順に沿うことがで
きる。すなわち、 (d) まず、つき板(1)表面に着色塗装を施す。こ
の時の塗料としては、たとえばウレタンシーラーを用い
ることができ、その塗布量は、おおむね5〜6g/m2程度
とすることができる。
(e) 続いて、ポリクリアー塗装を施す。ポリエステ
ル系塗料を用い、40〜50g/m2程度の割合の塗装を施す。
(f) このようにして得られた塗装を、たとえば、#
400,#600,#800程度のレベルサンダー等によって研磨
し、さらに (g) たとえば、3連バフによる5往復程度のバフ仕
上げを施す。
以上の塗装仕上げ処理により、木質鏡面板を得ること
ができる。もちろん、上記の工程について様々な細部の
態様が可能であることはいうまでもない。
(作 用) この発明の方法においては、従来の方法のように未処
理のつき板を直接基材に貼付けて塗装することなく、つ
き板にシートを裏打ちしたつき板シートに予備塗装を施
した後に基材に貼付けるため、つき板への従来のような
塗料の吸込みを抑制し、塗装仕上げ後のつき板、塗膜等
の動きを極小化することができ、特に鏡面塗装仕上げの
場合、塗膜の目やせを効果的に防止することができる。
充分な養生が可能であることから、塗装完成後の経時変
化による木質材や塗膜の目やせを防止する。また、複数
回のプレス圧着によってつき板と基材との接着力は大巾
に向上する。
(実施例) 0.3mm厚の人工銘木からなるつき板を水性ビニルウレ
タン接着剤を介して裏打ちシートとしての和紙とともに
平板プレス加工して一体化した。平板プレス時の温度は
95℃、圧力8kg/cm2、加圧時間2分とした。接着剤の塗
布量は8g/m2とした。
続いて、得られたつき板シートの表面に、ウレタンサ
イディングシーラーによってプレ塗装した。
次いで、このプレ塗装したつき板シートを、温度98
℃、圧力4kg/m2で、18mm厚の中比重繊維板(MDF)に3
分間真空プレスして配設一体化した。
この際、水性ビニルウレタンを6g/m2の塗布量で塗装
した。
真空プレス終了後、さらに、温度100℃、圧力7kg/cm2
において2分間平板プレス処理した。
次いで、ウレタンシーラーを6g/m2の塗布量で着色塗
装し、さらに、40g/m2の塗布量でポリクリアー塗装し
た。得られた塗装表面を、#400、#600、#800のレベ
ルサンダーで研磨し、3連バフによる5往復バフ仕上げ
を施した。
つき板の基材への接着力は向上し、塗膜の目やせも防
止された。
(発明の効果) この発明により、以上詳しく説明した通り、 1) つき板の目やせを防止し、しかも、プレ塗装によ
り充分な養生時間が得られるので、塗膜の経時的変化を
抑え、目やせを防止することができる。
2) さらには、プレ塗装したつき板シートを使用する
ことによる塗装工程の簡略化が図られる。半製品として
のプレ塗装つき板シートをそのまま保管することもでき
る。
3) 複数のプレス工程によって、つき板と基材との接
着強度は大きく向上する。
高級感のある、品質信頼性に優れた鏡面板等の木質塗
装板を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の木質材料の塗装方法の工程の一部
を例示した工程斜視図である。 第2図は、従来の木質鏡面板の製造工程を例示した斜視
図である。 1……つき板 2……裏打ちシート 3……つき板シート 4……ロールコータ塗装装置 5……プレ塗装つき板シート 6……台板 7……塗料 8……基材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】つき板にシート裏打ちしたつき板シートを
    予備塗装し、基材にプレス圧着して貼付けた後に塗装仕
    上げを施すことを特徴とする木質材料の塗装方法。
  2. 【請求項2】予備塗装したつき板シートを基材に複数回
    プレス圧着して貼付ける請求項(1)記載の塗装方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5936234B2 (ja) * 1975-07-02 1984-09-03 シチズン時計株式会社 電子時計
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