JP2726364B2 - バックホウ - Google Patents

バックホウ

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JP2726364B2
JP2726364B2 JP4157135A JP15713592A JP2726364B2 JP 2726364 B2 JP2726364 B2 JP 2726364B2 JP 4157135 A JP4157135 A JP 4157135A JP 15713592 A JP15713592 A JP 15713592A JP 2726364 B2 JP2726364 B2 JP 2726364B2
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敬典 三浦
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバックホウにおいて、旋
回台に支持されたバックホウ装置の操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】バックホウにおいては、例えば特開平4
−92027号公報に開示されているような、バックホ
ウ装置の操作構造を備えているものがある。このバック
ホウでは、バックホウ装置を駆動する油圧シリンダに対
して、作動油を給排操作するパイロット操作式で中立復
帰型の制御弁(前記公報の図1中の21,22,2
3)、人為的に操作される操作レバー(前記公報の図中
1の7,8)、操作レバーの操作に基づいてパイロット
圧を発生するパイロット弁(前記公報の図1中の31〜
38)を備えて、操作レバーの操作によりパイロット弁
のパイロット圧を発生させて、パイロット圧により制御
弁を操作するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のようなバックホ
ウ装置において、ブームやアーム等を作動限界まで操作
すると、バケットを旋回台の内方に入り込む位置にまで
操作可能となっている。これはバケットを旋回台に接近
させての作業が余裕を持って行えるようにする為に、バ
ケットを旋回台の内方に入り込む位置まで操作できるよ
うにしているのである。
【0004】このようにバケットを旋回台に接近させて
作業を行っている場合、旋回台の運転部の作業者が誤っ
てバケットを運転部に接近する側に操作すると、バケッ
トが運転部の最外側を覆う外部フレームに接触して、外
部フレームが破損してしまうおそれがある。本発明はパ
イロット弁及びパイロット操作式の制御弁を備えたパイ
ロット操作型式のバックホウにおいて、パイロット操作
型式を有効に利用しバケットと運転部を覆う外部フレー
ムとの接触を回避できる構造を得ることを目的としてお
り、その構造も簡素なものとなるように構成することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うなバックホウにおいて、次のように構成することにあ
る。旋回台に支持されたバックホウ装置を駆動する油圧
シリンダと、油圧シリンダに作動油を給排操作するパイ
ロット操作式で中立復帰型の制御弁と、人為的に操作さ
れる操作レバーの操作に基づいてパイロット圧を発生す
るパイロット弁とを備えて、操作レバーの操作により、
パイロット弁のパイロット圧を制御弁に供給して、制御
弁を操作するように構成し、パイロット弁のパイロット
圧の供給先を、所定の制御弁から別の制御弁に変更し
て、操作レバーの操作により操作される制御弁を変更す
る操作パターン変更手段を、パイロット弁と制御弁との
間に配置すると共に、旋回台に対するバックホウ装置の
バケットの位置を検出する位置センサーと、旋回台に備
えられた運転部の最外側を覆う外部フレームから、外方
に所定距離だけ離れた牽制面を空間上に設定する設定手
段とを備え、位置センサーの検出値に基づいてバケット
が牽制面を越えて運転部側に入り込もうとすると、パイ
ロット弁と制御弁との間のパイロット圧供給系をアンロ
ード操作する牽制手段を、操作パターン変更手段と制御
弁との間に配置してある。
【0006】
【作用】〔I〕 請求項1の特徴によると、運転部の作業者がバックホウ
装置を操作している状態において、例えば図3及び図4
に示すようにバケット6が牽制面A1,A2を越えて運
転部15側に入り込むような操作が行われると、位置セ
ンサーの検出値に基づいて牽制手段が作動し、制御弁に
対するパイロット圧がアンロード操作される。このよう
に制御弁を操作するパイロット圧が消えると、制御弁は
自身の中立復帰機能により中立位置に戻り、バックホウ
装置の油圧シリンダが停止する。これによりバケット6
が停止するのであり、牽制面A1,A2を越えてバケッ
ト6を運転部15側に操作することが牽制阻止される。
【0007】〔II〕 請求項1の特徴によると前項〔I〕に記載の牽制手段と
して、パイロット弁と制御弁との間のパイロット供給系
に、アンロード弁や開閉弁等の簡単な弁を接続し、この
弁を操作する装置等を装備するだけでよい。従って、既
存の構造である操作レバーやパイロット弁、操作レバー
とパイロット弁とを連係する連係系、制御弁、及び制御
弁とパイロット弁とを接続するパイロット圧供給系等に
改造を施さなくても、容易に請求項1の構成を得ること
ができる。
【0008】この場合、操作レバーに連係される複数の
パイロット弁に対しパイロット圧の供給源として、1個
のパイロットポンプが装備される場合が多い。従って前
述の牽制手段として、パイロットポンプからのパイロッ
ト圧の供給を遮断して、操作レバーに連係される全ての
パイロット弁にパイロット圧が発生しないように構成す
ることも考えられる。しかし、バックホウにおいては操
作レバー(パイロット弁)によりバックホウ装置だけを
操作しているのではなく、旋回台の旋回操作も行ってい
るので、前述のようにパイロットポンプからのパイロッ
ト圧を遮断してしまえば、旋回台のパイロット弁にもパ
イロット圧の供給が行われず、旋回台の旋回操作も行え
なくなってしまう。
【0009】これに対し請求項1の特徴によると、パイ
ロット弁と制御弁との間のパイロット供給系をアンロー
ド操作するように構成しているので、バケットが牽制面
を越える際の牽制に必要なパイロット圧供給系(例えば
ブームやアーム等)のみを選択して、アンロード操作す
ることができる。従って、旋回台の旋回操作が不能にな
ると言うような不都合は生じない。
【0010】〔III〕 請求項1の特徴によると、パイロット弁のパイロット圧
の供給先を所定の制御弁から別の制御弁に変更して、操
作レバーの操作により操作される制御弁を変更する操作
パターン変更手段を備えている。これにより、例えば操
作レバーの所定方向の操作によりブームの操作が行える
状態において、操作パターン変更手段を操作すると、前
述の操作レバーの所定方向の操作により、アームの操作
が行えると言うような状態を得ることができる。このよ
うに、作業状態や作業者の状態等により操作パターン変
更手段を操作することによって、操作レバーの操作によ
り操作される制御弁を適切なものに設定及び変更するこ
とができる。
【0011】〔IV〕 請求項1の特徴によると、前項〔III〕に記載の操作
パターン変更手段がパイロット弁と制御弁との間に配置
され、前項〔I〕に記載の牽制手段が操作パターン変更
手段と制御弁との間に配置されており、操作パターン変
更手段の下手側に牽制手段が位置する状態となってい
る。従って、操作パターン変更手段によりパイロット圧
の供給先が変更されたとしても、バケットが牽制面を越
える際の牽制に必要なパイロット圧供給系(制御弁)と
牽制手段との関係は変化しないので、操作パターン変更
手段によりパイロット圧の供給先がどのように変更され
ても、バケットが牽制面を越えて運転部側に入り込むよ
うな操作が行われると、バケットが牽制面を越える際の
牽制に必要なパイロット圧供給系(制御弁)が、牽制手
段によりアンロード操作されてバケットが停止する。
【0012】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、パイロット弁
及びパイロット操作式の制御弁を備えたパイロット操作
型式のバックホウにおいて、バケットと運転部を覆う外
部フレームとの接触を未然に回避できるようになった。
これにより、運転部の作業者は前述の接触に対して特に
大きな注意を払わなくてもよくなるので、その分だけバ
ックホウ装置による作業に集中することができるように
なり、作業性及び操作性の向上が図れる。請求項1の特
徴によると、既存のパイロット操作系を特に変更しなく
ても、牽制手段を接続するだけで良いので、製作コスト
の面でも有利である。さらに、バケットが牽制面を越え
る際の牽制に必要な油圧シリンダを停止させることがで
きるのであり、旋回台の旋回操作等はそのまま行えるの
で、作業性の低下を伴うことはない。
【0013】請求項1の特徴によると、操作パターン変
更手段によりパイロット弁のパイロット圧の供給先を所
定の制御弁から別の制御弁に変更して、作業状態や作業
者の状態等により、操作レバーの操作により操作される
制御弁を適切なものに設定及び変更することができるの
で、バックホウの汎用性を高めることができる。この場
合、操作パターン変更手段の下手側に牽制手段を配置し
ているので、操作パターン変更手段によりパイロット圧
の供給先がどのように変更されても、これに関係なく、
牽制手段によりパイロット圧供給系をアンロード操作し
て、バケットを停止させることができるので、バケット
と運転部を覆う外部フレームとの接触を未然に回避する
と言う面で支障はない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図6はバックホウの全体側面を示しており、ゴム
クローラ形式の走行装置1に旋回台2が支持され、旋回
台2の前部にバックホウ装置3が備えられている。バッ
クホウ装置3は、油圧シリンダ11により上下に揺動駆
動されるブーム4、油圧シリンダ12により前後に揺動
駆動されるアーム5、及び油圧シリンダ13により前後
に揺動駆動されるバケット6を備えて構成されている。
【0015】バックホウ装置3のブーム4は図6に示す
ように、上下に揺動駆動される第1ブーム部分4a、第
1ブーム部分4aの前端の軸芯P1周りに揺動自在に連
結された第2ブーム部分4b、第2ブーム部分4bの前
端の軸芯P2周りに揺動自在に連結された支持ブラケッ
ト4cにより構成されており、支持ブラケット4cにア
ーム5が連結されている。第1ブーム部分4aと支持ブ
ラケット4cとに亘り連係リンク8が架設されて平行四
連リンクが構成されており、油圧シリンダ7により第2
ブーム部分4bを揺動操作することによって、図4に示
すようにアーム5及びバケット6を平行に左右移動させ
る。
【0016】図4及び図6に示すように旋回台2におい
て、右側にバックホウ装置3が配置され、左側に運転席
14や右及び左操作レバー9,10等で構成された運転
部15が配置されている。旋回台2の左右中央におい
て、バックホウ装置3と運転部15とを仕切る窓付きの
縦仕切り板16(運転部15の最外側部を覆う外部フレ
ームに相当)が設けられており、縦仕切り板16の上端
に旋回台2の外側に沿った半円形状の上仕切り板17
(運転部27の最外側部を覆う外部フレームに相当)が
固定されている。
【0017】次に、このバックホウの油圧回路構造、バ
ックホウ装置3及び旋回台2等の操作構造について説明
する。図1に示すように、第1ポンプ18に対して右の
走行装置1の制御弁26、ブーム4の油圧シリンダ11
の制御弁21、及びバケット6の油圧シリンダ13の制
御弁23が並列的に接続されている。第2ポンプ19に
対して左の走行装置1の制御弁28、ブーム4の油圧シ
リンダ11の補助制御弁25、アーム5の油圧シリンダ
12の制御弁22、及びサービスポート(図示せず)の
制御弁29が並列的に接続されている。第3ポンプ20
に対して旋回台2の油圧モータ30の制御弁24、第2
ブーム部分4bの油圧シリンダ7の制御弁27、及び図
6に示すドーザ31を昇降操作する油圧シリンダ(図示
せず)の制御弁32が並列的に接続されている。
【0018】制御弁21,22,23,24,26,2
7,28,29,32及び補助制御弁25はセンターバ
イパス型式であり、走行装置1の制御弁26,28、サ
ービスポートの制御弁29、及びドーザ31の制御弁3
2が操作レバー(図示せず)により操作される機械操作
式で中立復帰型である。第2ブーム部分4bの制御弁2
7は、操作ペダル48により操作される機械操作式で中
立復帰型である。ブーム4の制御弁21及び補助制御弁
25、アーム5の制御弁22、バケット6の制御弁2
3、旋回台2の制御弁24が油圧によるパイロット操作
式で中立復帰型である。
【0019】図2に示すように、右操作レバー9(操作
レバーに相当)に対して、前後操作によりパイロット圧
を発生するパイロット弁41、及び左右操作によりパイ
ロット圧を発生するパイロット弁42が備えられてい
る。左操作レバー10(操作レバーに相当)に対して、
前後操作によりパイロット圧を発生するパイロット弁4
3、及び左右操作によりパイロット圧を発生するパイロ
ット弁44が備えられており、パイロット弁41,4
2,43,44にパイロット圧を供給するパイロットポ
ンプ33が備えられている。
【0020】図2及び図1に示すようにパイロット弁4
1〜44からのパイロット油路34が、第1切換弁45
(操作パターン変更手段に相当)、第2切換弁46(操
作パターン変更手段に相当)、及び第3切換弁47(操
作パターン変更手段に相当)に接続されており、第1,
2,3切換弁45,46,47からのパイロット油路3
5が、ブーム4の制御弁21及び補助制御弁25、アー
ム5の制御弁22、バケット6の制御弁23、旋回台2
の制御弁24に接続されている。
【0021】図2及び図1に示す状態は、第1,2,3
切換弁45,46,47を第1位置45a,46a,4
7aに操作している状態であり、パイロット弁41とブ
ーム4の制御弁21及び補助制御弁25、パイロット弁
42とバケット6の制御弁23、パイロット弁43とア
ーム5の制御弁22、パイロット弁44と旋回台2の制
御弁24とが接続された状態である。
【0022】以上の構造により図5に示す操作パターン
Aのように、右操作レバー9を前後に操作すると、パイ
ロット弁41のパイロット圧により制御弁21及び補助
制御弁25が操作されて、ブーム4が上下に揺動駆動さ
れ(補助制御弁25はブーム4の上昇操作時にのみ作
動)、右操作レバー9を左右に操作すると、パイロット
弁42のパイロット圧により制御弁23が操作されて、
バケット6が前後に揺動駆動される。左操作レバー10
を前後に操作すると、パイロット弁43のパイロット圧
により制御弁22が操作されて、アーム5が前後に揺動
駆動され、左操作レバー10を左右に操作すると、パイ
ロット弁44のパイロット圧により制御弁24が操作さ
れて、旋回台2が右及び左旋回側に駆動される。
【0023】このバックホウでは第1,2,3切換弁4
5,46,47を操作することにより、パイロット弁4
1〜44のパイロット圧の供給先を変更して、図5に示
す操作パターンAとは異なる操作パターンB,Cが得ら
れるように構成されている。この場合、第3切換弁47
を第2位置47bに操作し、第1及び第2切換弁45,
46を第1位置45a,46aに操作しておくと、右操
作レバー9のパイロット弁41とブーム4の制御弁21
及び補助制御弁25、右操作レバー9のパイロット弁4
2とバケット6の制御弁23とが接続された状態で残
り、左操作レバー10のパイロット弁43と旋回台2の
制御弁24、左操作レバー10のパイロット弁44とア
ーム5の制御弁22とが接続された状態となる。これに
より、図5に示す操作パターンBが得られる。
【0024】次に、第3切換弁47を第1位置47aに
操作しておき、第1及び第2切換弁45,46を第2位
置45b,46bに操作すると、右操作レバー9のパイ
ロット弁41とアーム5の制御弁22、右操作レバー9
のパイロット弁42と旋回台2の制御弁24とが接続さ
れた状態となり、左操作レバー10のパイロット弁43
とブーム4の制御弁21及び補助制御弁25、左操作レ
バー10のパイロット弁44とバケット6の制御弁23
とが接続された状態となる。これにより、図5に示す操
作パターンCが得られる。
【0025】以上のような操作パターンA,B,Cにお
いて、右及び左操作レバー9,10を中立位置から大き
く操作する程、パイロット弁41〜44に発生するパイ
ロット圧が大きくなるように構成されている。これによ
り、右及び左操作レバー9,10を中立位置から大きく
操作する程、パイロット弁41〜44のパイロット圧が
大となり、制御弁21〜24及び補助制御弁25が流量
大側に操作される。つまり、右及び左操作レバー9,1
0を大きく操作する程、油圧シリンダ11〜13及び油
圧モータ30が高速で作動するように構成されている。
【0026】次に、旋回台2に対して設定される前牽制
面A1、横牽制面A2等について説明する。図3及び図
4に示すように、地面Gから所定高さにある所定位置D
よりも上方の範囲において、縦仕切り板16より前方
(外方)に所定距離だけ離れた前牽制面A1、及び縦仕
切り板16のバックホウ装置3側の側面から右方(外
方)に所定距離だけ離れた横牽制面A2が、制御装置
(図示せず)に設定されている(設定手段に相当)。
【0027】この場合、図3に示すようにバケット6を
アーム5の先端に連結しているバケットピン6aが前牽
制面A1に位置する状態において、バケット6を最も運
転部15側に近づくように操作しても、縦仕切り板16
から所定距離だけ離れた軌跡C1にバケット6の先端が
位置するように、前牽制面A1が設定されている。図4
に示すようにバケットピン6aが横牽制面A2に位置す
る状態において、バケット6の横側面が縦仕切り板16
から所定距離だけ離れた軌跡C2に位置するように、横
牽制面A2が設定されている。前及び横牽制面A1,A
2から所定距離だけ前方又は右方に離れた面が設定さ
れ、この空間の面と前及び横牽制面A1,A2との間
が、前牽制領域B1及び横牽制領域B2として制御装置
に設定されている。
【0028】バックホウ装置3により地面Gの掘削を行
う場合、バックホウ装置3がどれだけ走行装置1に寄っ
て掘削が行えるかと言う、バックホウ装置3の機械的な
作動限界が事前に求められている。作動限界に操作した
場合にバケットピン6aがどの軌跡を通るかが算出され
ており、作動限界に対応するバケットピン6aの軌跡よ
りも少し余裕(外側)に位置する軌跡を境界面Eとし
て、図3に示すように所定位置Dよりも下方の範囲にお
いて、境界面Eが制御装置に設定されている。境界面E
は前牽制面A1に滑らかにつながるように設定されてお
り、バケットピン6aが境界面Eに位置する状態で、バ
ケット6を最も走行装置1に近づくように操作した場合
に、バケット6の先端は軌跡C3を通る。以上のような
前及び横牽制面A1,A2、前及び横牽制領域B1,B
2、境界面Eは旋回台2に対して設定されているもので
あり、旋回台2が旋回するのに伴い、旋回台2と一緒に
移動していく。
【0029】次に、前及び横牽制面A1,A2を越えて
バケットピン6aを運転部15側に操作した場合、この
操作が牽制阻止されるように構成されており、次にこの
牽制について説明する。図6に示すように、旋回台2と
第1ブーム部分4aとの連結部に、旋回台2に対する第
1ブーム部分4aの上下角度を検出する角度センサー3
6(位置センサーに相当)が備えられ、第1及び第2ブ
ーム部分4a,4bの連結部に、第1ブーム部分4aに
対する第2ブーム部分4bの左右角度を検出する角度セ
ンサー37(位置センサーに相当)が備えられている。
第2ブーム部分4bとアーム5との連結部に、第2ブー
ム部分4bに対するアーム5の前後角度を検出する角度
センサー38(位置センサーに相当)が備えられてお
り、角度センサー36〜38の検出値が制御装置に入力
されている。
【0030】図1に示すように、ブーム4の制御弁21
及び補助制御弁25をブーム4の上昇側に操作するパイ
ロット油路35a(パイロット圧供給系に相当)、並び
にアーム5の制御弁22を掻き込み側に操作するパイロ
ット油路35b(パイロット圧供給系に相当)の両方の
パイロット油路35a,35bにおいて、アンロード位
置とアンロード停止位置の2位置切換式の電磁操作式
で、バネによりアンロード停止位置側に付勢された制御
弁39(牽制手段に相当)が、第1,2,3切換弁4
5,46,47とブーム4の制御弁21及び補助制御弁
25(アーム5の制御弁22)との間の部分に接続され
ている。第2ブーム部分4bの油圧シリンダ7と制御弁
27との間において、油圧シリンダ7の伸長側(図4に
おいて第2ブーム部分4bが紙面左方に揺動して運転部
15に接近する側)の油路49に、アンロード位置とア
ンロード停止位置の2位置切換式の電磁操作式で、バネ
によりアンロード停止位置側に付勢された制御弁40が
設けられている。
【0031】これにより、制御弁39を高速で2位置に
切換操作しデューティ比を変更することにより、パイロ
ット油路35a,35bのパイロット圧を減圧操作して
(最高圧は右又は左操作レバー9,10で設定されてい
る値)、右又は左操作レバー9,10の操作位置に関係
なく、制御弁21及び補助制御弁25の上昇側の開度
(ブーム4の油圧シリンダ11の伸長速度)、並びに、
制御弁22の掻き込み側の開度(アーム5の油圧シリン
ダ12の伸長速度)を、閉側(低速側)に任意に変更で
きるように構成されている。制御弁40を高速で2位置
に切換操作しデューティ比を変更することにより、作動
油圧を減圧操作して(最高圧は制御弁27で設定されて
いる値)、操作ペダル48の操作位置及び制御弁27の
伸長側の開度に関係なく、第2ブーム部分4bの油圧シ
リンダ7の伸長速度を、低速側に任意に変更できるよう
に構成されている。
【0032】制御装置においては、角度センサー36〜
38の検出値によるブーム4(第1ブーム部分4a)の
上下角度、第2ブーム部分4bの左右角度及びアーム5
の前後角度、並びに、第1ブーム部分4a、第2ブーム
部分4b及びアーム5の各長さにより、バケットピン6
aの位置が常時算出されている。これにより、バケット
ピン6aが図3及び図4に示す前及び横牽制領域B1,
B2に入り込むと、制御弁39,40が前述のように切
換操作されて、右及び左操作レバー9,10、操作ペダ
ル48の操作位置に関係なく、ブーム4の上昇側への作
動速度、アーム5の掻き込み側への作動速度及び第2ブ
ーム部分4bの左揺動側への作動速度が減速操作され
る。この場合、バケットピン6aが前及び横牽制領域B
1,B2に入り込む程、つまり、バケットピン6aが前
及び横牽制面A1,A2に近づく程、大きく減速操作さ
れるように構成されている。
【0033】バケットピン6aが前及び横牽制面A1,
A2に達し、前及び横牽制面A1,A2を越えて運転部
15側に操作されようとした場合(ブーム4の上昇操
作、アーム5の掻き込み側への操作、第2ブーム部分4
bの左揺動側への操作)には、制御弁39,40がアン
ロード位置に保持される。これによって、制御弁21及
び補助制御弁25、制御弁22に対するパイロット圧が
消え、制御弁21及び補助制御弁25、制御弁22が中
立位置に戻りブーム4及びアーム5が停止する。又、油
圧シリンダ7に対する作動油圧が消えて第2ブーム部分
4bが停止する。バケットピン6aが前及び横牽制面A
1,A2に位置する場合、バケット6の油圧シリンダ1
3の操作は行えるのであり、バケットピン6aが前及び
横牽制面A1,A2上を移動していくような操作も極低
速で行える。
【0034】逆に、前及び横牽制領域B1,B2にバケ
ットピン6aが位置する状態において、バケットピン6
aが前及び横牽制面A1,A2から離れる方向にバック
ホウ装置3が操作された場合(ブーム4の下降操作、ア
ーム5の掻き込み側とは逆方向への操作、第2ブーム部
分4bの右揺動側への操作)には、前述のような制御弁
39,40による減速操作は行われず、右及び左操作レ
バー9,10、操作ペダル48により設定された通常の
作動速度でブーム4等が作動する。
【0035】以上のように、図3に示す所定位置Dから
上方の部分においては前及び横牽制領域B1,B2が設
定されているが、所定位置Dから下方の部分において
は、このような前及び横牽制領域B1,B2は設定され
ていない。従って、バケットピン6aが境界面Eに達す
るまでは右及び左操作レバー9,10、操作ペダル48
の操作に基づいた速度でブーム4及びアーム5が作動す
る。バケットピン6aが少しでも境界面Eを越えて走行
装置1側に操作されようとした場合(ブーム4の上昇操
作又はアーム5の掻き込み側への操作)には、制御弁3
9がアンロード位置に保持されてブーム4及びアーム5
が停止する。
【0036】バケットピン6aが境界面Eに位置する場
合、バケット6の油圧シリンダ13の操作は行えるので
あり、バケットピン6aが境界面E上を移動していくよ
うな操作も行える。従って、バケット6にて走行装置1
付近の地面Gの土を掻き取った場合に、バケットピン6
aが境界面E上を上方に移動していくようにバケット6
を持ち上げていけばよい。このようにすれば、バケット
ピン6aが境界面E上から滑らかに前牽制面A1上に移
行して前牽制領域B1に入り、ブーム4及びアーム5が
前述のように減速操作される。
【0037】〔別実施例〕 前述の実施例においては図3及び図4に示すように、バ
ケットピン6aの位置を基準として前及び横牽制面A
1,A2を設定しているが、バケットピン6aの位置に
も角度センサーを設置して、バケット6の先端の位置に
対し前及び横牽制面A1,A2を設定するように構成し
てもよい。この場合には、図3及び図4に示す軌跡C
1,C2が本発明の前及び横牽制面となる。
【0038】前述の実施例では図1に示すように、第2
ブーム部分4bの制御弁27が操作ペダル48により直
接操作される機械操作式であるが、この制御弁27もパ
イロット操作式に構成して、これに対するパイロット油
路(図示せず)に、図1に示す制御弁39を設けてもよ
い。
【0039】図1に示す構造において、第2ブーム部分
4bの制御弁27に対する制御弁40に代えて、図7に
示すように構成してもよい。図7に示すように、操作ペ
ダル48を左右揺動自在に支持する第1ボス部50に、
係合位置及び離間位置にスライド自在な第2ボス部51
を設け、第2ボス部51と制御弁27とを、連係ロッド
52及びベルクランク53を介して連動連結する。これ
によって、操作ペダル48によりバケットピン6aが横
牽制面A2を越えて運転部15側に入り込むような操作
が行われると、アクチュエータ54が収縮操作され操作
部材55を介して、第2ボス部51が第1ボス部50か
ら紙面左方に離間操作される。このようにして操作ペダ
ル48と制御弁27との連係を断つと、制御弁27が中
立位置に戻り第2ブーム部分4bが停止する。
【0040】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックホウ装置の油圧シリンダ、制御弁、及び
パイロット油路等を示す油圧回路図
【図2】右及び左操作レバー、パイロット弁、第1,
2,3切換弁、及びパイロット油路等を示す油圧回路図
【図3】前牽制面及び前牽制領域を示す側面図
【図4】前及び横牽制面、前及び横牽制領域を示す平面
【図5】右及び左操作レバーの3種類の操作パターンを
示す図
【図6】バックホウの全体側面図
【図7】別実施例における第2ブーム部分の操作ペダル
と制御弁との連係構造を示す斜視図
【符号の説明】
2 旋回台 3 バックホウ装置 6 バケット 9,10 操作レバー 11,12 油圧シリンダ 15 運転部 16,17 外部フレーム 21,22 制御弁 35a,35b パイロット圧供給系 36,37,38 位置センサー 39 牽制手段 41,42,43,44 パイロット弁 45,46,47 操作パターン変更手段 A1,A2 牽制面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回台(2)に支持されたバックホウ装
    置(3)を駆動する油圧シリンダ(11),(12)
    と、前記油圧シリンダ(11),(12)に作動油を給
    排操作するパイロット操作式で中立復帰型の制御弁(2
    1),(22)と、人為的に操作される操作レバー
    (9),(10)の操作に基づいてパイロット圧を発生
    するパイロット弁(41),(42),(43),(4
    4)とを備えて、前記操作レバー(9),(10)の操作により、前記パ
    イロット弁(41),(42),(43),(44)の
    パイロット圧を前記制御弁(21),(22)に供給し
    て、前記制御弁(21),(22)を操作するように構
    成し、 前記パイロット弁(41),(42),(43),(4
    4)のパイロット圧の供給先を、所定の制御弁(2
    1),(22)から別の制御弁(21),(22)に変
    更して、前記操作レバー(9),(10)の操作により
    操作される制御弁(21),(22)を変更する操作パ
    ターン変更手段(45),(46),(47)を、前記
    パイロット弁(41),(42),(43),(44)
    と制御弁(21),(22)との間に配置すると共に、 前記旋回台(2)に対するバックホウ装置(3)のバケ
    ット(6)の位置を検出する位置センサー(36),
    (37),(38)と、前記旋回台(2)に備えられた
    運転部(15)の最外側を覆う外部フレーム(16),
    (17)から、外方に所定距離だけ離れた牽制面(A
    1),(A2)を空間上に設定する設定手段とを備え、 前記位置センサー(36),(37),(38)の検出
    値に基づいて、前記バケット(6)が牽制面(A1),
    (A2)を越えて運転部(15)側に入り込もうとする
    と、前記パイロット弁(41),(42),(43),
    (44)と制御弁(21),(22)との間のパイロッ
    ト圧供給系(35a),(35b)をアンロード操作す
    る牽制手段(39)を、前記操作パターン変更手段(4
    5),(46),(47)と制御弁(21),(22)
    との間に配置してあるバックホウ。
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