JP2692853B2 - 画像ぶれ検出装置 - Google Patents

画像ぶれ検出装置

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は画像信号より画像のぶれ量を実時間的に検知
する画像ぶれ検出装置に関するものである。
(従来の技術) カメラ、ビデオカメラ、電子カメラ等の撮像光学装置
においては、工業用計測機器、民生用機器を問わず、そ
のカメラぶれ画像を見にくくするとともに、あらゆる誤
動作の原因となり、特に歩行中や移動する乗り物上から
の撮影等、振動の多い場所における撮影は画面ぶれを生
じやすいため、従来より画面ぶれを補正する種々の方法
が提案されている。
このような画面ぶれ防止装置としては、例えば特開昭
61−248681号のような防振カメラをあげることができ
る。この種のカメラの構成によると、レンズ系と光電変
換素子からなる撮像系によって入射画像を電気信号に変
換し、信号処理回路によって所定の信号処理を加えて出
力したテレビ画像信号を、モニタへと供給するととも
に、画像ぶれ検知回路に供給し、その画像信号から一定
時間隔てた2画面の相関をとることによって画像ぶれの
大きさと方向を検知し、この検知出力に基づいて駆動制
御回路,モータを動作し、画像ぶれを打ち消す方向にレ
ンズ系を動作制御するようになっており、装置が振動し
ても安定した画像を得ることができるようにしたもので
ある。
しかしながら、このような画像ぶれ検知装置は、被写
体の局部の動きと、画面全体の揺れを区別することがで
きず、これを可能とするためには、画面内の領域によっ
て、画像ぶれ量の検知感度に分布を持たせることが必要
となる。
この問題点を考慮して提案された画像ぶれ検知装置と
しては、テレビジョン学会技術報告Vo.1.11,No.3 p43〜
48.PPOE‘87−12(May,1987)“画面ゆれ補正装置につ
いて、”示されているように、全画面を140ブロックの
領域に分割し、それぞれの領域でのぶれ検知を任意にON
/OFFし、ONの領域のみを代表点マッチング法でぶれ検知
するものが提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上述の画像ぶれ検知装置によれば、参
照する画像を濃淡多値のままでフレームメモリに一時記
憶する必要があるため、A/Dコンバータや、比較的大き
なメモリを必要とする欠点を有するとともに、画面どう
しをあるベクトル量ずらして重ね、その一致性が最も高
くなるベクトルを求めるため、演算量が多く、回路規模
及び装置が大きくなり演算時間もかかるという欠点を有
している。
そして画像ぶれ検知装置を例えば小型ビデオカメラに
組み込む場合には、実時間処理ができ、且つ小型な回路
構成で実現できるものでなくてはならないにもかかわら
ず、上述の従来例の装置では第規模な回路(A/D変換
器、フレームメモリ、演算回路等)を要し、処理時間も
かかるため、カメラに組み込んで使用することは実際に
は極めて困難であった。
(問題点を解決するための手段) 本願は、上述した問題点を解決することを目的として
なされたもので、その請求項1に記載の発明によれば、
画面の走査方向において、所定画像の発生タイミングを
検出する第1の検出方法と、時間的に異なる複数の画面
間において、前記所定画像の前記走査方向における発生
タイミングのずれを検出する第2の検出手段と、前記発
生第2の検出手段の出力から前記画像の前記複数の画面
間における動き量を検出する演算手段と、前記第2の検
出手段によって検出可能な前記タイミングのずれを検出
する感度を可変する制御手段とを備えた画像ずれ検出装
置を特徴とする。
また本願の請求項2に記載の発明によれば、所定の時
間隔てた複数の画面を同じ速度で走査する走査手段と、
所定の周波数のクロックパルスを発生するクロックパル
ス発生手段と、前記走査手段によるそれぞれの走査にお
いて、前記画面内において、所定画像の発生するタイミ
ングの時間差を前記クロックパルスを計数することによ
って検出する検出手段と、該検出手段の出力を演算して
前記画像の動き量を検出する演算手段と、前記クロック
パルスの周波数を変更することにより前記検出手段の検
出感度を可変する感度制御手段とを備えた画像ぶれ検出
装置を特徴とする。
(実施例) 以下画面を参照しながら、本発明の画像ぶれ検出装置
をその一実施例について詳細に説明する。
第1図は、本発明における画像ぶれ検出装置をビデオ
カメラに適用した場合を示すブロック図で、100は被写
体、1は可変頂角プリズム、2は撮影レンズ、3は撮影
レンズ2によって撮像面に結像された画像を電気信号に
変換するための例えば2次元CCD等の撮像素子、4は撮
像素子3より出力された画像信号にガンマ補正,ブラン
キング処理,同期信号の付加等の処理を行って企画化さ
れた例えばNTSC方式のテレビジョン信号に変換して出力
する信号処理回路で、OUTは映像出力端子,Yは輝度信号,
H.SYNCは水平同期信号,V.SYNCは垂直同期信号である。
5は信号処理回路4により出力された輝度信号から被写
体像の特徴点を検出する特徴点抽出回路で、例えば輝度
信号中のエッジ部分の2値化信号を出力する2値化回路
である。
6は特徴点抽出回路から出力された2値化エッジ信号
を所定時間遅延する遅延回路、7,8は後述する制御用マ
イクロコンピュータ28からの指令S1,S1に基づいて撮像
画面上におけるぶれ検出領域を指定する領域指定回路、
9は領域指定回路7,8によって指定された領域に対応す
る信号の出力がずれている間すなわち特徴点がずれてい
る期間だけケートパルスを発生するゲートパルス発生回
路である。10は水晶発振器、11,12は水晶発振器10の出
力を分周する分周器、13は後述する制御用マイクロコン
ピュータ28からの制御信号S2によって分周器12の分周比
を少なくとも2種類以上切り換えられる分周比率設定
器、14,15はAND回路、16,17,18はパルスカウンタ、19は
パルスカウンタ16と17の出力の差をとる減算器、20は減
算器19の出力をパルスカウンタ18の出力で割る除算器で
あり、除算器20の出力は一方向成分のぶれ量として出力
される。21は可変頂角プリズムを駆動してその頂角を可
変するための例えば圧電素子等のアクチュエータを含む
プリズム駆動機構、22は除算器20より出力されたぶれ量
に基づいて、そのぶれ量を打ち消す方向にアクチュエー
タ21を駆動する駆動回路である。
一方、24〜27は画面上において、画面上の局部的な動
きのある位置を検出するブロックを示すもので、これに
よって画面上における局部的な動きを画面全体のぶれと
誤検出することを防止するものである。24は第5図に示
すように、画面上をm×n個のブロックに分割するため
のゲート信号を発生する領域指定回路、25は領域指定回
路24によって分割されたm×n個のブロックそれぞれに
対応する映像信号中の輝度レベルを所定のスレショルド
レベルで2値化する2値化回路、26は2値化回路25でm
×n個の領域をそれぞれについて2値化された1画面に
相当する画像信号を1フィールド遅延させる遅延回路、
27は2値化回路によって2値化された現フィールドの画
面と、遅延回路26より出力される1フィールド前の画面
の各領域をそれぞれ比較し、その2値化情報に変化のあ
った領域の画面上における位置を表わす動き領域情報P
を後述する制御用マイクロコンピュータ28へ出力する比
較回路である。
28は領域指定回路7,8,9、分周比率制御回路13を始め
として装置の各回路を総括して制御する制御用マイクロ
コンピュータで、制御信号S1,S1,S3によってそれぞれ領
域指定回路7,8,24における領域設定用のゲート信号の発
生の制御を行ない、比較回路27より供給された動き領域
情報P(P1,P2)に基づいて制御信号S2を出力し、分周
比率設定回路13の分周比率の制御を行なう。
また同図において、A〜Kは、それぞれの信号線にお
ける信号を示すものである。
次に本発明の画像ぶれ検出装置の動作について順を追
って説明する。
可変頂角プリズム1,撮影レンズ2を介して入射した画
像は、撮像素子3によって画像信号に変換されて出力さ
れる。そしてこのぶれ検知の対象となる画像信号は特徴
点検出回路5でそのエッジ情報を2値化され、その2値
化信号は遅延回路6で所定時間遅延されて領域指定回路
7へと供給されるとともに、直接、領域指定回路8へと
供給される。ここで遅延回路6の遅延時間は、1フィー
ド時間の整数倍に設定されており、したがって現在走査
中の画素と所定時間前の同一画面のエッジ情報すなわち
特徴点が出力されるように構成されている。そして特徴
検出信号すなわち2値化信号は、領域指定回路7,8によ
って撮像画面上に設定された領域内に対応する信号部分
のみが、抽出されてそれぞれゲートパルス発生回路9へ
と供給される。
ここでぶれ検出領域を設定するのは、例えば画面の外
周部近傍では、画面ぶれによって特徴点が画面の外に出
てしまい、2つのフィールド間において相関が取れなく
なることが頻繁に生じる可能性があるため、画面の所定
の範囲(たとえば数%)の外周部は画面ぶれ検知をしな
いように設定することが好ましいとの理由からである。
すなわち本実施例では第5図に示すように、画面の外
周近傍の2ブロック領域分は、ぶれ量検出用クロックを
0にして非検出領域となるように設定されている。なお
第5図の詳細な説明については後述する。
ゲートパルス発生回路9では、それぞれ領域指定回路
7,8の出力A,Bを入力し、それらの間の相関を調べ、同一
画像を表わすパルスのずれた時間差に対応したパルス幅
のゲートパルスを発生するように構成されている。この
ゲートパルス発生回路は、現フィールドの画像が参照フ
ィールドの画像よりも走査方向側にぶれたとき発生する
パルス信号H、走査方向と反対の方向にぶれたとき発生
するパルス信号I、また走査中、特徴点がある度に発生
するパルス信号Eとをそれぞれ出力する。そして前記ゲ
ートパルスが長いほど画面ぶれが大きいことを意味して
おり、これらのゲートパルスと水晶発振器10の発振周波
数を分周したクロックパルスとのANDすなわちJとKの
論理積をとることによりートパルスの出力されている間
クロックパルス数をカウントしてゲートパルスの長さを
計測し、1つの特徴点における画面ぶれ量を求めるもの
である。また1画面全体に複数の特徴点が存在する場
合、垂直ブランキング期間中にこのパルスカウントの総
数で除算することで、画面全体の画像ぶれを求める。
ところで、通常画像の動きは複雑であり、被写体及び
背景の状態によっては、全特徴点が常に同方向に移動し
ているとは限らない。そこで本装置では、異なるフィー
ルドにおけるAとB両系統の信号でゲートパルスの長さ
を求め、減算回路19で差をとる。減算回路19の減算と除
算回路20の除さは、1フィールドに1回行えばよく、し
かもすべて整数で扱ってもよいので、計算時間は短く、
回路構成も簡単で規模の小さなものですむ。
上述の構成,動作により、除算回路20より出力された
画像ぶれ量の情報は、プリズム駆動回路22に供給され、
プリズム駆動回路22は、その画像ぶれ量に基づいてプリ
ズム駆動機構21のアクチュエータを動作し、画像ぶれ量
を相殺する方向に可変頂角プリズム1を駆動する。これ
によって画像ぶれを補正することができる。
次に、上述のゲートパルス発生器9を実現させるため
の具体的なゲートパルス発生アルゴリズムを示し、第2
図示すタイミングチャートを用いて説明する。
同図(a)は、時間的に異なるフィールド1とフィー
ルド2との間において、図面上右に被写体パターン100
が移動したもの、(b)は反対方向に移動したもの、
(c)は移動していないが、照明の変化等により、2値
化する画像パターンの領域が狭くなった状態を示すもの
である。
第2図のA〜Gは第1図の信号線の信号波形をそれぞ
れ示すものである。Aは参照するフィールドの2値化信
号であり、遅延回路6,領域指定回路7を経て出力された
所定フィールド前(本実施例では1フィールド前)の画
像の2値化信号、Bは現在のフィールドの2値化信号、
Cは水晶発振器10より分周器12を介して出力されたクロ
ック信号である。
Dは信号AとBの論理和(OR)を、Eは信号AとBの
論理積(AND)をそれぞれ表わす信号である。
Fは信号Aの前縁のエッジ部で立ち上がり、信号Bの
後縁のエッジ部で立ち下るパルス信号、Gは同様に信号
Bの前縁のエッジで立ち上がり、信号Aの後縁エッジで
立ち下がるパルス信号、Hは信号Fと信号Gの差をとっ
た論理差のパルス信号であり、このパルスの長さすなわ
ちパルス幅は被写体100が右に移動した距離を表わして
いる。Iは信号GとFの差をとった論理差のパルス信号
であり、同様にこのパルスの長さすなわち幅は被写体10
0が左に移動した距離を表わしている。
またパルス信号Eの一走査線におけるパルス数の総和
は、1走査線内の特徴点の数を示しているので、本実施
例の装置では、ゲートパルス発生回路9より、信号H,I,
Eが出力されるようになっている。尚、信号H,Iの代り
に、信号FとGを出力する様にしてもよいが、前者の方
法の方がカウンタ16,17のカウント数の最大値が小さく
てすむので、回路規模の点で有利である。
このようにして、ゲートパルスを発生させ、AND回路1
4,15によりクロックパルスCと信号H,Iの論理積を取
り、信号J,Kを発生させ、このパルス数をカウントする
ことによって、被写体の移動量すなわち画像ぶれ量を計
測することができる。
ここで(C)は、被写体の移動が少なく、2値化信号
のパルス幅が、時間とともに狭くなっ状態である。t5
t6の長さの差が移動量の情報を表わしている。この情報
も、減算回路で136でパルスカウント数の差をとってい
るので、十分抽出することができる。
ここで、ゲートパルスの長さをカウントするためのク
ロックパルスを出力する分周器12の分周比率を可変し、
クロック周波数を高くすれば、画面上の画像の移動をよ
り精密に検出することができ、言換えれば検出感度を高
めることができる。またクロック周波数を低くすれば、
画像のぶれに対して検出感度を鈍らせることができ、画
像の一部が動いているような場合は、その動きのある部
分で検出感度を低下させることにより、その局部の動き
を画面ぶれと判断して誤動作する等の不都合を防止する
ことができる。
このように分周比率設定器13によって分周器12の分周
比率を設定し、走査中にクロック周波数を可変すること
で、画面の領域箇所によって検知感度を高めたり、低く
したりすることができるように構成されている。
実例をあげて説明すると、例えば防振装置付のビデオ
カメラに本装置を適用し、犬が尾を振る情景のように、
画面内に局部的に動きのある画像を撮影しようとする場
合を想定する。
この様な場合には、動きのある犬以外の景色で、画像
ぶれを検知し、犬の尾の動きは画像ぶれではないので、
なるべく検知しないような設定が必要でなる。
そこで本発明によれば、主要被写体である犬の映像位
置を何らかの方法で認識し、それ以外の領域でのクロッ
ク周波数を高くすることで、検知感度を高め、犬の映像
の付近になるに従ってクロック周波数を低くし、検知感
度を低下させることによって、この問題を解決してい
る。また感度変化の度合いは、尾の映像位置を自動で認
識する際の誤差や尾の陰影の映像が付近にあることを考
慮して複数の段階をもって序々に変化する設定とした方
がよく、これによって防振カメラの動作が安定する。
このようにクロック周波数によって段階的あるいは連
続的に感度を変えることができるというのが、本発明の
検知方式の特徴である。
画面上において例えば犬の映像位置、すなわち画面上
における被写体画像において部分的に動きのある位置ま
たは領域を検出する手段は、前述したように、領域指定
回路24,2値化回路25,遅延回路26,比較回路27によって構
成されている。
第5図(a)はm×n個のブロックに分割された画面
上の動き画像領域を示すもので、比較回路27からは例え
ば水平方向の動き領域情報としては、動き領域Mの水平
方向における左右の位置情報P1,P2を供給してもよい。
第5図(b)はその動き領域Mとその周辺の領域、さ
らに離れた領域におけるぶれ検出感度分布を示す図で、
横軸は画面の水平方向に対応するブロック単位の位置座
標、縦軸はぶれ検出用のクロック周波数を示すものであ
る。
信号処理回路4より出力された画像信号中の輝度レベ
ルを、第5図(a)に示すように、領域指定回路24によ
って画面上に設定されたm×n個のブロックそれぞれに
おいて2値化し、現在の画面と遅延回路26によって1フ
ィールド遅延された前フィールドの画面とを比較回路27
によって比較し、情報に変化のあったブロックの画面上
における位置を検出することによって、画面上の部分的
な動き位置を検出し、動き領域情報Pとして出力するこ
とができる。
第5図(a)において、m×n個のブロックを、a
i,jで表わしたとき、説明の便宜上、画面上の領域ai,j
(i=0〜3,j=0〜3)の16個の領域が動きのある動
きを領域Mとして検出されたとすると、第5図(b)に
示すように、その動きのある領域Mでは、前述の分周器
12より出力されるぶれ量検出用のクロックパルスの周波
数を0にして、その部分を非検出領域とする。そして動
き領域Mの近傍では被写体の動きの影響を受け易いの
で、すぐに検出感度を上げずに、本実施例では、動き領
域Mの周辺2ブロック分の幅を有する領域M1,領域M1
外側に2ブロック分の幅を有する領域M2,さらに領域M2
の外側に2ブロック分の幅を有する領域M3へと動き領域
Mより離れるにしたがって段階的にクロック周波数を上
げ、画像ぶれの検出感度を上げて行くように構成されて
いる。因にぶれ検出感度が最大となる領域M3におけるク
ロック周波数をfcとすると、領域M2でfc/2(感度1/
2),領域M1でfc/4(感度1/4),動き領域Mで0となる
ように設定されている。
これによって、画面内に局部的に動きがあってもこの
位置を検出して、画像の動きのない部分の画像から、画
像ぶれ検出および補正を行なうことができる。
また画面の最外周より2ブロック分の領域M4では前述
したように、検出誤差、被写体の陰影等による誤動作を
防止するため、非検出領域となっている。
なお上述の実施例では水平方向における動き領域検出
について説明しているが、垂直方向における検出も全く
同様に行なうことができる。
また、上述の説明では、動き領域から2ブロックごと
に検出感度を変化させるようにしているが、2ブロック
ごとでなくてもよいことは言うまでもなく、画面のブロ
ック数から適宜決定すればよい。
さらに、上述のように検出感度を段階的に制御せず、
連続的に変化させるようにしてもよい。
ところで、画像パターンのあらゆる変化に対して対応
できる画像ぶれ検出装置を実現するためには、以下に第
3図とともに説明するような状況に対しても、エラーを
生じることなく、対応できることも必要である。
第3図(a)は所定時間前のフィールド1で存在した
被写体パターンが現フィールドにおいて消えてしまった
場合、第3図(b)はワィールド1で2個存在した被写
体パターンが、フィールド2で重なりあってしまった場
合、第3図(c)は画像ぶれが大きく1つの被写体パタ
ーンが別の被写体パターンの付近まで接近してしまった
場合をそれぞれ示すものである。これらの状況において
も、誤動作なく対処するためには、上述の回路構成だけ
でなく、さらに画像パターンを判別する手段が必要とな
る。
この問題については、これらの状況を判別する判別手
段を設け、上述したような状況におけるデータの取り込
みを禁止することによって、エラーを防止することがで
きる。
その判別方法の例としては、同図(a)と(b)で
は、第1図,第2図において、信号AとBの論理和のパ
ルス信号D内におけるパルス信号Eの数をカウントすれ
ばよい。第2図のように被写体パターンのずれが、パタ
ーンの大きさに対して小さく、完全に相関が得られる場
合、信号パルスD(信号Aと信号Bの論理和)内の信号
パルスE(信号Aと信号Bの論理積)の数は必ず1つで
ある。しかし第3図(a),(b)に関しては、上記パ
ルス数はそれぞれ0と2以上である。したがって判別手
段は、前記パルスEの数をカウントし、1であった場合
のみ、両フィールドの特徴点の相関をとることが可能
で、データが有効であると判断し、その他の場合はデー
タを無効と判断する。また第3図(c)の場合は、信号
AまたはBによってパターンの大きさを調べ、画像ぶれ
を計測しようとするぶれ量の最大値よりも小さいパター
ンは取り扱わないようにすることで、回避することがで
きる。
尚、ここで実際に画像ぶれ補正を行なうための各定数
の値を示すと、画像ぶれは、手ぶれの場合、画面の約±
25%の大きさまでをぶれ補正対象とし、実際に検出され
たぶれ量を1/5〜1/6程度の大きさに補正するものであ
る。
また、上述のゲートパルス発生回路は、TTLなどのロ
ジック回路で構成することができ、回路構成も簡単でそ
の規模も小さく、小型な形状に集積可能である。そして
ゲートパルス発生回路のロジックは、本実施例の方式実
現のための例であり、これに限定されるものではない。
本実施例で説明した装置は、1フィールド走査線が走
査する間にその画面の水平方向の画像ぶれを検知するも
のであり、画面内の被写体パターン(特徴点)が多いほ
ど平均をとるデータのサンプル数が多くなり、精度があ
がる。また1ラインだけの水平走査線でも原理的に検知
可能であるため、一次元CCD(ラインセンサ)を用いた
一方向のぶれ検知も可能である。
次に、垂直方向における画像ぶれ検知方法について説
明する。ビデオ信号には、垂直方向の走査線がないた
め、第2図の説明ではそのまま適用することはできな
い。そこで以下のように垂直方向の輝度信号を作る装置
を設ける。
第4図はその具体例を示すもので、同図(f)に示す
ように画面の中で検知方向を縦のラインにとる。そして
画面内の検知ライン上における同図(a)に示すビデオ
信号から、縦方向の画像ぶれを検知する位置を決定し、
水平同期パルスから、この位置までの時間t10を求め
る。この値に基づき各水平走査のたびに水平同期パルス
からt10時間後にパルスを発生させる。この状態を同図
(b)に示す。このパルス間でのビデオ信号(a)の輝
度を取り込むと、同図(c)のようになる。このパルス
列の高さすなわちレベルが垂直方向の輝度変化を意味し
ている。そこで、この高さをサンプルホールドし、同図
(d)のような波形を得る。この信号波形に対して前記
水平方向と同様に2値化などの方法により同図(e)に
示すように特徴点の抽出を行うことにより、前記検知回
路を使用することができる。また特徴点抽出方法とし
て、2値化エッジの代わりに2次微分信号のゼロクロス
をとることで検知制度を高めることも可能である。以上
のような構成で、本発明の方式を実現化した装置は、通
常のTTL,C−MOS等で構成でき、ゲート数も比較的少なく
集積化が容易であり、安価な構成となる。そこで小型ビ
デオカメラに組み込むことで、従来の防振カメラを小
型、安価に実現することができるものである。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明の画像ぶれ検出装置によれ
ば、時間的に異なる画面の走査中に、各画面内における
特徴点のずれを計測し、この値に基づいて画像のぶれ量
を検出するとともに、ぶれ量の検出感度を可変できるよ
うにしたので、画面全体のぶれと画面内に局部的に動き
のある画面とを誤動作することなく識別でき、常に最適
画像ぶれ補正を行なうことができる。
なお上述の実施例によれば、本発明を防振カメラに適
用した場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば産業用ロボットの画像認識装置等、工
業用画像計測機器の撮像系においても、広く応用が可能
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における画像ぶれ検出装置を防振カメラ
に適用した場合における一実施例を示すブロック図、第
2図,第3図は本発明の画像ぶれ検出回路におけるゲー
トパルス発生回路の構成,動作を説明するためのタイミ
ングチャート、第4図は垂直方向における画像ぶれ検出
方法を説明するためのタイミングチャート、第5図は画
面内における動き領域検出と、ぶれ検出感度の制御を説
明するための図である。 1……可変頂角プリズム、3……撮像素子 4……信号処理回路、5……特徴点検出回路 6……遅延回路、7,8……領域指定部 9……ゲートパルス発生回路 10……水晶発振器、11,12……分周器 13……分周比率設定回路 14,15……AND回路 16,17,18……カウンタ 19……減算回路、20……除算回路 21……プリズム駆動機構 22……プリズム駆動回路 24……領域指定回路、25……2値化回路 26……遅延回路、27……比較回路 28……制御用マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−66179(JP,A) 特開 昭56−23085(JP,A) 特開 平1−264373(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画面の走査方向において、所定画像の発生
    タイミングを検出する第1の検出手段と、 時間的に異なる複数の画面間において、前記所定画像の
    前記走査方向における発生タイミングのずれを検出する
    第2の検出手段と、 前記発生第2の検出手段の出力から前記画像の前記複数
    の画面間における動き量を演算する演算手段と、 前記第2の検出手段によって検出可能な前記タイミング
    のずれを検出する感度を可変する制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像ぶれ検出装置。
  2. 【請求項2】所定の時間隔てた複数の画面を同じ速度で
    走査する走査手段と、所定の周波数のクロックパルスを
    発生するクロックパルス発生手段と、前記走査手段によ
    るそれぞれの走査において、前記画面内において、所定
    画像の発生するタイミングの時間差を前記クロックパル
    スを計数することによって検出する検出手段と、 該検出手段の出力を演算して前記画像の動き量を検出す
    る演算手段と、 前記クロックパルスの周波数を変更することにより前記
    検出手段の検出感度を可変する感度制御手段と、 を備えていることを特徴とする画像ぶれ検出装置。
JP63123625A 1988-03-10 1988-05-19 画像ぶれ検出装置 Expired - Lifetime JP2692853B2 (ja)

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