JP2625812B2 - 合成樹脂エマルジョンの製造法 - Google Patents

合成樹脂エマルジョンの製造法

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JP2625812B2
JP2625812B2 JP63022263A JP2226388A JP2625812B2 JP 2625812 B2 JP2625812 B2 JP 2625812B2 JP 63022263 A JP63022263 A JP 63022263A JP 2226388 A JP2226388 A JP 2226388A JP 2625812 B2 JP2625812 B2 JP 2625812B2
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達雄 光武
静夫 成沢
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住友化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、乳化剤を含有しない安定性良好な合成樹脂
エマルジョンの製造法に関する。
<従来の技術> 従来、合成樹脂エマルジョンは乳化剤として、アニオ
ン、ノニオン、カチオンもしくは両性界面活性剤、又
は、ポリビニルアルコール、セルロースエーテル、ポリ
ビニルピロリドンのような保護コロイドを使用する乳化
重合によって製造されているのが通常であったが、各種
界面活性剤が塗膜(フィルム)の強度、耐水性、耐候
性、接着性などを低下させるという欠点があった。
そこでこれらの問題を解決すべく水溶性高分子を分散
安定剤として使用するエマルジョンが種々提案されてい
る。例えば、特公昭57−8129号のようにアクリルアミド
を共重合して安定化を図るもの、或いは特公昭62−4400
2号のようにポリアクリルアミドとポリエチレングリコ
ールを分散安定剤として使用するもの、或いは特公昭46
−27244号のようにポリN−メチロールアクリルアミド
を使用するものなどがある。しかしながら、これらの分
散安定剤は従来の乳化剤より乳化力に劣り、重合中に凝
固する可能性があった。
<発明が解決しようとする課題> かかる現状に鑑み、本発明は、従来欠点とされていた
合成樹脂エマルジョンの塗膜性能を高める方法として、
乳化剤を含有しない、かつ安定な合成樹脂エマルジョン
を製造することを目的とするものである、乳化剤を含有
しない安定な合成樹脂エマルジョンが調製されれば、乾
燥することによって得られた塗膜の強度、耐水性、耐候
性、接着剤が向上することが期待できる。
<課題を解決するための手段> 本発明は、オレフィン、ビニルエステル、ハロゲン化
ビニル、α,β−不飽和カルボン酸エステルの群から選
ばれた一種または二種以上を重合して得られる重合体を
成分とする合成樹脂エマルジョンの製造において、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、アクリルアミド、
メタクリルアミド、2−アミノエチルビニルエーテル、
ジメチルアミノエチルメタクリレート、t−ブチルアミ
ノエチルメタクリレート、N−メチロールアクリルアミ
ド、N−メチロールメタクリアミド、グリシジルアクリ
レート、グリシジルメタクリレート、2−ヒドロキシエ
チルアクリレート及び2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ートからなる群から選ばれる少なくとも一種である官能
基を含有する親水性モノマーと酢酸ビニルの共重合体を
添加して重合し、かつ官能基を含有する親水性モノマー
と酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニルの親水性モノマーに
対する割合が1〜70重量%である合成樹脂エマルジョン
の製造法に係るものである。
本発明で用いる官能基を含有する親水性モノマーと酢
酸ビニルの共重合体の酢酸ビニルの官能基を含有する親
水性モノマーに対する割合は1〜70重量%、好ましくは
10〜40重量%である。
1重量%以下又は、70重量%以上では、官能基を含有
する親水性モノマーと酢酸ビニル共重合を用いて得られ
たエマルジョンが不安定であり、重合中に、エマルジョ
ンが凝固したり、生成エマルジョンに粗大粒子が多く、
機械安定性に劣る傾向があり好ましくない。
官能基を含有する親水性モノマーは、アクリル酸、メ
タクリル酸、イタコン酸、アクリルアミド、メタクリル
アミド、2−アミノエチルビニルエーテル、ジメチルア
ミノエチルメタクリレート、t−ブチルアミノエチルメ
タクリレート、N−メチロールアクリルアミド、N−メ
チロールメタクリルアミド、グリシジルアクリレート、
グリシジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアク
リレート及び2−ヒドロキシプロピルアクリレートから
なる群から選ばれる少なくとも一種である。
特に好ましい親水性モノマーとしては、アクリルアミ
ド及びアクリルアミド誘導体であり、アクリルアミド誘
導体としては、メタアクリルアミド、N−メチロールア
クリルアミド、N−メチロールメタアクリルアミド、N
−メトキシメチルアクリルアミド、N−エトキシメチル
アクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、
アセチルオキシメチルアクリルアミド、2−メチルプロ
パンスルホン酸アクリルアミドなどがある。
また本発明で使用する親水性モノマーは2種以上使用
してもかまわない。
この重合における重合開始剤としては、例えば過酸化
水素、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの水溶
性酸化剤やアゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾ
ビス(2−アミジノプロパン)ハイドロクロライド等の
アゾビス系化合物、又は上記水溶性酸化剤と重亜硫酸ナ
トリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、ナトリウムホルムア
ルデヒド・スルホキシラート(ロンガリット)、トリエ
タノールアミン、ジメチルアミノプロピオニトリル等の
水溶性還元剤の組合せからなるレドックス触媒があり、
いずれも使用可能である。又、次亜リン酸ナトリウム等
の分子量調整剤により共重合体の数平均分子量を500〜1
000,000、好ましくは800〜500,000にする。重合温度は
普通40〜90℃であるが、レドックス触媒を用いる場合
は、これ以下の温度でも重合させることができる。
合成樹脂エマルジョンは、前記の方法で得られたアク
リルアミド/酢酸ビニル共重合体をオレフィン、ビニル
エステル、ハロゲン化ビニル、α,β−不飽和カルボン
酸のエステルの群から選ばれた1種または2種以上を主
成分とする樹脂固形分に対し、1〜20重量%、好ましく
は3〜10重量%用いて、重合を行うことによって得られ
る。オレフィンは2〜4個の炭素原子を有するものが好
ましく、具体的にはエチレン、プロピレン、ブテン等が
例示される。
ビニルエステルとしては、例えば酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、ラウリ
ル酸ビニル、バーサチック酸ビニル等が例示され、特に
好ましくは酢酸ビニルあるいは酢酸ビニルと他のビニル
エステルとの混合物である。
ハロゲン化ビニルとしては、塩化ビニル、臭化ビニ
ル、塩化ビニリデン等が挙げられる。
α,β−不飽和カルボン酸のエステルとしては、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、アク
リル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ラウ
リル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリ
ル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ラ
ウリル、メタクリル酸シクロヘキシル等のアクリル酸又
はメタクリル酸のC1〜C18のアルキルエステル、又は、
シクロアルキルエステルアクリル酸メトキシブチル、メ
タクリル酸メトキシブチル、アクリル酸メトキシエチ
ル、メタクリル酸メトキシエチル、アクリル酸エトキシ
ブチル、メタクリル酸エトキシブチル等のアクリル酸又
はメタクリル酸のアルコキシアルキルエステルヒドロキ
シエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート等のアクリル酸又はメタクリル酸の
C2〜C8ヒドロキシアルキルエステル、ポリエチレングリ
コールモノアクリレート、ポリエチレングリコールモノ
メタクリレート、ポリプロピレングリコールモノアクリ
レート、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート
等のアクリル酸又はメタクリル酸とポリエチレングリロ
ール又はポリプロピレングリコールとのモノエステル、
グリシジルアクリレート又はグリシジルメタクリレート
とC2〜C8モノカルボン酸化合物との付加物等が挙げられ
る。
特に好ましい合成樹脂エマルジョンにおけるモノマー
群の組合せとして、酢酸ビニル、酢酸ビニル/エチレ
ン、塩化ビニル/酢酸ビニル/エチレン、塩化ビニル/
エチレン、塩化ビニル/酢酸ビニル、塩化ビニル/アク
リル酸エステル等が挙げられる。
合成樹脂エマルジョンの重合で用いる重合開始剤とし
ては、一般に乳化重合に使用される重合開始剤ならすべ
て使用することができる。即ち、種々の遊離ラジカル形
成触媒、例えば過酸化物やセリウムイオンが用いられ
る。特によく用いられる重合開始剤として適当なもの
に、酸化剤および還元剤の二つの組み合わせによりなる
いわゆるレドックス触媒がある。適当な酸化剤として
は、過酸化水素、有機過酸化物、例えばベンゾイルパー
オキサイド、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルハ
イドロパーオキサイド等、過硫酸アンモニウム、過硫酸
カリウム、過硫酸ナトリウムおよび過硼酸の同様な塩等
がある。又、還元剤としては、重亜硫酸塩、スルホキシ
レート、第一鉄塩、糖類、ロンガリット、シュウ酸等が
ある。
開始剤の使用量は特に制限はないが、好ましくは、モ
ノマーに対して0.1〜2重量%が適当である。
水分散系は適切なPH調整剤によってPHを3〜7に維持
する。PH調整剤としては、例えば重炭酸アンモニウムな
らびにナトリウムあるいは燐酸2ナトリウム、酢酸ナト
リウム、アンモニア水、酢酸、塩酸なとが例示され、こ
れらは1種あるいは2種以上を混合して用いられる。
重合温度は特に制限はないが、適当な重合温度は30〜
100℃、好ましくは40〜80℃である。30℃より低い温度
では、モノマーの重合率が低下する傾向にあり好ましく
ない。
重合圧力については制限はない。又、モノマーの添加
方法についても特に制限はなく、その全量を最初に添加
して重合してもよいし、分割添加、連続添加して重合し
てもよい。
官能基を含有する親水性モノマーと酢酸ビニル共重合
体水溶液の製造は、例えば次の如く行われる。
還流冷却器、温度計、撹拌機を備えた2のセパラブ
ルフラスコに水、過硫酸アンモニウムを入れ、昇温、撹
拌し完全に溶解させる。反応系内を窒素ガスで置換した
後、次亜リン酸ナトリウムを溶解した親水性モノマー水
溶液と酢酸ビニルを一定時間、一定速度で反応系内に供
給して反応させる。
このようにして得た親水性モノマー/酢酸ビニル共重
合体を用いて合成樹脂エマルジョンを製造する方法は通
常の重合方法が用いられる。例えば還流冷却器、温度
計、撹拌機を備えた2のセパラブルフラスコに親水性
モノマー/酢酸ビニル共重合体水溶液、硫酸第1鉄水溶
液を入れ、昇温した後、反応系内を窒素ガスで置換す
る。次に酢酸ビニルと酢酸ナトリウムを溶解させた過硫
酸アンモニウム水溶液、ロンガリット水溶液を一定時
間、一定速度で反応系内に供給して反応させる。
又、オレフィン類を重合させる場合は反応温度調節器
をつけた5の耐圧反応器に親水性モノマー/酢酸ビニ
ル共重合体水溶液と水、硫酸第一鉄水溶液を入れ昇温し
た後、反応系内をオレフィンでパージして酸素を除去
し、オレフィンを加えて所定の圧力にした後、酢酸ビニ
ルを所定時間、触媒、PH調節剤と共に一定速度で反応系
内に供給して反応させる。
<実施例> 以下に実施例をもって、本発明の内容を説明するが、
これらはいずれも例示的なものであって、本発明の内容
を限定するものではない。
尚、分析方法は次の通りである。
(1) 固形分 JIS K6839の4.2に準拠した。
アルミニウム箔の皿にエマルジョンを正確に秤り採り
105℃に保った乾燥器中で3時間乾燥後デシケーター中
で放冷した。その質量を秤り、次式により固形分(wt
%)を求めた。
D:乾燥後の試料の質量(g) S:エマルジョンの質量(g) (2)粘度 JIS K6838の4に準拠した。
エマルジョンを容器に採りエマルジョン温度が25±0.
5℃になるまで恒温槽に入れて調節し、BL型回転粘度計
(東京計器製造所(株)製)にて測定した。
粘度計の回転数は60回転/minとし、1分間回転後の指
示計の示す目盛を読み規定の換算乗数を乗じて粘度を算
出した。
(3)粒径(μ) エマルジョンに水を加えて濃度0.01%に調製した後、
UV分光光度計(日立(株)製)にて、濁度法により粒子
径を求めた。
実施例−1 還流冷却器、温度計、撹拌機を備えた2のセパラブ
ルフラスコに水750g、過硫酸アンモニウム11.4gを入
れ、60℃に昇温、撹拌し完全に溶解させた。反応系内を
窒素ガスで置換した後、次亜リン酸ナトリウム9.6gを溶
解した40%アクリルアミド水溶液750gと酢酸ビニル75g
を60℃で4時間一定速度で反応系内に供給して反応させ
た。4時間後冷却し重合を終了した。
反応生成物は固形分25%(樹脂分24%)、粘度22cps
(25℃)の透明な水溶液であった。
実施例−2 実施例−1と同様に操作し、ただし40% アクリルア
ミド水溶液750gの代わりに、30% アクリルアミド、10
% N−メチロールアクリルアミド水溶液750g用いて反応
させた。
反応生成物は固形分25%(樹脂分24%)粘度23cps(2
5℃)の透明な水溶液であった。
実施例−3 実施例−1と同様に操作し、ただし40% アクリルア
ミド水溶液750gの代わりに、30% アクリルアミド、10
% アクリル酸水溶液750gを用いて反応させた。
反応生成物は固形分25%(樹脂分24%)粘度20cps(2
5℃)の透明な水溶液であった。
実施例−4 実施例−1と同様に操作し、ただし40% アクリルア
ミド水溶液750gの代わりに、30% アクリルアミド、10
% 2−メチルプロパンスルホン酸アクリルアミド水溶液
750gを用いて反応させた。
反応生成物は固形分25%(樹脂分24%)粘度50cps(2
5℃)の透明な水溶液であった。
実施例−5 実施例−1と同様に操作し、ただし40% アクリルア
ミド水溶液750gの代わりに、18.8%アクリルアミド、7.
5% N−メチロールアクリルアミド、3.8% 2−メチルプ
ロパンスルホン酸アクリルアミド水溶液1000gを用いて
反応させた。
反応生成物は固定分21%(樹脂分20%)粘度26cps(2
5℃)の透明な水溶液であった。
実施例−6 実施例−1と同様に操作し、ただし40% アクリルア
ミド水溶液750gの代わりに、30%N−メチロールアクリ
ルアミド水溶液1000gを用いて反応させた。
反応生成物は固形分21%(樹脂分20%)粘度15cps(2
5℃)の透明な水溶液であった。
実施例−7 還流冷却器、温度計、撹拌機を備えた3のセパラブ
ルフラスコで実施例−1と同様に操作し、ただし40%ア
クリルアミド水溶液750gの代わりに17.5%N−メチロー
ルアクリルアミド、2.5%2−メチルプロパンスルホン
酸アクリルアミド水溶液1500gを用いて反応させた。
反応生成物は固形分17%(樹脂分16%)粘度20cps(2
5℃)の透明な水溶液であった。
実施例1〜7で得られた各種共重合体水溶液を用いて
以下の実施例において、各種合成樹脂エマルジョンの重
合を行った。
実施例−8 還流冷却器、温度計、撹拌機を備えた2のセパラブ
ルフラスコに実施例−1で得られたアクリルアミド/酢
酸ビニル共重合体水溶液110g(共重合体26g)と水360
g、0.2%硫酸第1鉄水溶液9gを入れ、50℃に昇温した
後、反応系内を窒素ガスで置換した。次に酢酸ビニル40
0g酢酸ナトリウム2g溶解させた2%過硫酸アンモニウム
水溶液、2%ロンガリット水溶液を6時間、一定速度で
反応系内に供給して反応させた。6時間後、酢酸ビニル
モノマーが0.27%に減少したところで冷却し重合を終了
した。
反応生成物は固形分39%、粘度9cps(25℃)、粒径0.
50μの安定な分散液であった。
実施例−9 実施例−8と同様に操作し、ただし、アクリルアミド
/酢酸ビニル共重合体水溶液110gの代わりに、実施例−
6で得られたN−メチロールアクリルアミド/酢酸ビニ
ル共重合体水溶液130g(共重合体26g)を用いて重合し
た。
反応生成物は固形分34%、粘度9cps(25℃)、粒径0.
43μの安定な分散液であった。
実施例−10 反応温度調節器をつけた5の耐圧反応器に、実施例
−1で得られたアクリルアミド/酢酸ビニル共重合体水
溶液400g(共重合体96g)と水700g、0.2%硫酸第一鉄水
溶液24gを入れ50℃に昇温した後、反応系内をエチレン
でパージして酸素を除去し、エチレンを加えて圧力を20
kg/cm2にした。次に酢酸ビニル1200gを一定速度で5時
間、酢酸ナトリウム6gを溶解させた3%過硫酸アンモニ
ウム水溶液、3%ロンガリット水溶液をそれぞれ一定速
度で6時間反応系内に供給して反応させた。重合中のエ
チレンの圧力は20kg/cm2一定に保った。6時間後酢酸ビ
ニルモノマーが0.50%に減少したところで冷却し重合を
終了した。
反応生成物は固形分50%、粘度26cps(25℃)、粒径
0.45μの安定な分散液であった。
実施例−11 実施例−10と同様に操作し、ただしアクリルアミド/
酢酸ビニル共重合体水溶液400gの代わりに、実施例−2
で得られたアクリルアミド/N−メチロールアクリルアミ
ド/酢酸ビニル共重合体水溶液400g(共重合体96g)を
用いて重合した。
反応生成物は固形分51%、粘度36cps(25℃)、粒径
0.41μの安定な分散液であった。
実施例−12 実施例−10と同様に操作し、ただしアクリルアミド/
酢酸ビニル共重合体水溶液400gの代わりに、実施例−3
で得られたアクリルアミド/アクリル酸/酢酸ビニル共
重合体400g(共重合体96g)を用いて重合した。
反応生成物は固形分50%、粘度23cps(25℃)、粒径
0.50μの安定な分散液であった。
実施例−13 実施例−10と同様に操作し、ただしアクリルアミド/
酢酸ビニル共重合体水溶液400gの代わりに、実施例−7
で得られたN−メチロールアクリルアミド/2−メチルプ
ロパンスルホン酸アクリルアミド/酢酸ビニル共重合体
600g(共重合体96g)を用いて重合した。
反応生成物は固形分46%、粘度80cps(25℃)、粒径
0.31μの安定な分散液であった。
実施例−14 反応温度調節器と撹拌機をつけた5の耐圧反応器に
実施例−4で得られたアクリルアミド/2−メチルプロパ
ンスルホン酸アクリルアミド/酢酸ビニル共重合体水溶
液340g(共重合体80g)と水830g、0.2%硫酸第一鉄水溶
液20gを入れ、50℃に昇温した後、反応系内をエチレン
でパージして酸素を除去し、エチレンを加えて圧力を50
kg/cm2にした。次に塩化ビニル1000gを一定速度で5時
間、酢酸ナトリウム6gを溶解させた3%過硫酸アンモニ
ウム水溶液、3%ロンガリット水溶液をそれぞれ一定速
度で6時間、反応系内に供給して反応させた。重合中エ
チレンは供給しなかった。6時間後冷却し重合を終了し
た。
反応生成物は固形分48%、粘度120cps(25℃)、粒径
0.31μの安定な分散液であった。
実施例−15 反応温度調節器と撹拌機につけた5の耐圧反応器に
実施例−5で得られたアクリルアミド/2−メチルプロパ
ンスルホン酸アクリルアミド/酢酸ビニル共重合体400g
(共重合体96g)と水700、0.2%硫酸第一鉄水溶液20gを
入れ、50℃に昇温した後、反応系内をエチレンでパージ
して酸素を除去しエチレンを加えて圧力を20kg/cm2にし
た。次に酢酸ビニル450g、塩化ビニル550gを一定速度で
5時間、酢酸ナトリウム6gを溶解させた3%の過硫酸ア
ンモニウム水溶液、3%ロンガリット水溶液をそれぞれ
一定速度で6時間反応系内に供給して反応させた。重合
中のエチレンの圧力は20kg/cm2一定に保った。6時間後
酢酸ビニルモノマーが0.50%に減少したところで冷却し
重合を終了した。反応生成物は固形分50%、粘度32cps
(25℃)粒径0.41μの安定な分散液であった。
実施例−16 実施例−11と同様の操作し、ただし酢酸ビニル1200g
の代わりに、酢酸ビニル500gと2−エチルヘキシルアク
リレート500gを一定速度で5時間供給して、重合した。
反応生成物は固形分40%、粘度14cps(25℃)粒径0.4
2μの安定な分散液であった。
実施例−17 反応温度調節器と撹拌機をつけた5の耐圧反応器に
水750g、過硫酸アンモニウム3.3g0.2%硫酸第一鉄水溶
液22gを入れ、60℃に昇温、撹拌し完全に溶解させた、
反応系内を窒素ガスで置換した後、次亜リン酸ナトリウ
ム0.72gを溶解した29%アクリルアミド、9.6%N−メチ
ロールアクリルアミド水溶液230gと酢酸ビニル22gを60
℃で1時間一定速度で反応系内に供給して反応させた
後、温度を50℃にし、エチレンを加え圧力を20kg/cm2
した。次に酢酸ビニル450g、塩化ビニル550gを一定速度
で5時間、酢酸ナトリウム6gを溶解させた3%の過硫酸
アンモニウム水溶液、3%ロンガリット水溶液をそれぞ
れ一定速度で6時間反応系内に供給して反応させた。重
合中のエチレンの圧力は20kg/cm2一定に保った。6時間
後酢酸ビニルモノマーが0.50%に減少したところで冷却
し重合を終了した。
反応生成物は固形分50%、粘度296cps(25℃)粒径0.
45μの安定な分散液であった。
<発明の効果> 以上のように、本発明の方法を実施することによっ
て、乳化剤を含有しない安定な合成樹脂エマルジョンを
製造することが可能となった。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オレフィン、ビニルエステル、ハロゲン化
    ビニル、α,β−不飽和カルボン酸エステルの群から選
    ばれた一種または二種以上を重合して得られる重合体を
    成分とする合成樹脂エマルジョンの製造において、アク
    リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、アクリルアミド、
    メタクリルアミド、2−アミノエチルビニルエーテル、
    ジメチルアミノエチルメタクリレート、t−ブチルアミ
    ノエチルメタクリレート、N−メチロールアクリルアミ
    ド、N−メチロールメタクリルアミド、グリシジルアク
    リレート、グリシジルメタクリレート、2−ヒドロキシ
    エチルアクリレート及び2−ヒドロキシプロピルアクリ
    レートからなる群から選ばれる少なくとも一種である官
    能基を含有する親水性モノマーと酢酸ビニルの共重合体
    を添加して重合し、かつ官能基を含有する親水性モノマ
    ーと酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニルの親水性モノマー
    に対する割合が1〜70重量%である合成樹脂エマルジョ
    ンの製造法。
  2. 【請求項2】官能基を含有する親水性モノマーと酢酸ビ
    ニルの共重合体を合成樹脂エマルジョンの樹脂固形分に
    対し1〜20重量%使用する請求項1に記載の合成樹脂エ
    マルジョンの製造法。
JP63022263A 1988-02-01 1988-02-01 合成樹脂エマルジョンの製造法 Expired - Lifetime JP2625812B2 (ja)

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