JP2623145B2 - 回転ヘッド式磁気記録再生装置 - Google Patents

回転ヘッド式磁気記録再生装置

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JP2623145B2
JP2623145B2 JP1295647A JP29564789A JP2623145B2 JP 2623145 B2 JP2623145 B2 JP 2623145B2 JP 1295647 A JP1295647 A JP 1295647A JP 29564789 A JP29564789 A JP 29564789A JP 2623145 B2 JP2623145 B2 JP 2623145B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、記録用の磁気ヘッドとリードアフターライ
トのベリファイ用の再生磁気ヘッドとを備え、記録デー
タにエラーがあったことをチェックでき且つ、記録エラ
ーがあったときに再記録を行なう回転ヘッド式磁気記録
再生装置に係り、特にテープダメージなどにより記録エ
ラーが連続して生じた場合であっても、再生時におい
て、ATF(Automatic Track Following)信号に基づき再
記録されたトラックを再生用の磁気ヘッドにより確実に
走査できるようにした回転ヘッド式磁気記録再生装置に
関する。
〔従来の技術〕
第6図はベリファイ用磁気ヘッドを用いた回転ヘッド
式磁気記録再生装置を示すものである。
第6図において、符号1は回転ヘッド装置を示してお
り、この回転ヘッド装置1には互いに180゜の配置角度
にて配置される記録用磁気ヘッド(具体的には記録・再
生兼用磁気ヘッド)A,Bが設けられ、さらに記録用磁気
ヘッドA,Bによって記録されたデータの書き込み状態を
確認するためのベリファイ用磁気ヘッドA′,B′が設け
られている。このベリファイ用磁気ヘッドA′,B′は互
いに180゜の配置角度にて備えられている。また磁気テ
ープTは上記回転ヘッド装置1に対し巻き付け角度θが
ほぼ90゜となるようにローディングされる。
記録モードにおいては、磁気テープTがピンチローラ
2によってキャプスタン3に圧接させられて一定の速度
にて送られ、回転ヘッド装置1は、所定の回転数にて回
転する。そして、回転ヘッド装置1が90゜回転させられ
る期間内において、例えば磁気ヘッドAによって第7図
に示す磁気テープTのテープ面においてトラック10a
(第7図参照)が走査され、PCMデータならびにこの両
端に位置するATFデータなどを含んだデータが記録され
る。また、記録用磁気ヘッドAより180゜遅れたタイミ
ングで、回転ヘッド装置1が90゜回転される期間内にお
いて記録用磁気ヘッドBによってトラック10bが走査さ
れデータが記録される。すなわち、回転ドラムが1回転
されることによって、10aと10bの2トラック分(1フレ
ーム分)のデータの記録が行なわれる。
磁気テープTに記録されたデータのリードアフタライ
トは、例えばそれぞれの記録のタイミングよりも、1フ
レーム遅れて行なわれる。すなわち、記録用磁気ヘッド
Aによるトラック10aの走査が完了し、さらに磁気ヘッ
ドBにより次のトラック10bの走査が完了した時点で、
ベリファイ用磁気ヘッドA′が既に記録されているトラ
ック10aの走査開始点(イ)に至る。その後回転ヘッド
装置1が90゜回転する期間内において、磁気ヘッドA′
によりトラック10aに対するリードアフタライトが行な
われる。その後記録用磁気ヘッドAによりトラック11a
が走査され、その直後にベリファイ用磁気ヘッドB′に
よりトラック10bのリードアフターライトが行なわれ、
次に記録用磁気ヘッドBによりトラック11bへの記録が
行なわれる。
上記リードアフタライト動作では、ベリファイ用磁気
ヘッドA′またはB′により再生された信号によって、
各トラックに記録されるべきデータが確実に記録されて
いるか否かのチェックが行なわれる。そして、テープダ
メージなどにより、トラックへの記録エラーが生じてい
る場合には、上記リードアフタライトのチェックにより
この記録エラーが検知される。この場合には、記録エラ
ーがあったデータが所定のフレーム後に再記録されるよ
うに制御される。
第7図は記録エラーが生じた場合の再記録動作を説明
するテープ面の拡大図である。
トラック11bまで正常な記録がなされ、その後のトラ
ック12aと12bへの記録動作後のリードアフターライトに
より、このトラック12aと12bに記録されているデータに
エラーが生じている場合には、次のトラック13aとトラ
ック13bに再記録が行なわれる。すなわち12aと12bに書
き込まれるべきデータと同じデータが13aと13bに再度書
き込まれる。このトラック13aと13bに記録エラーがあっ
た場合には、さらにトラック14aと14bに同じデータが再
記録される。第7図ではトラック15aと15bまで繰り返し
再記録が行なわれ、さらにトラック15aと15bに記録エラ
ーが生じている場合を示している。この記録エラーの区
間をαとする。そして次のトラック16aと16bへの再記録
(この記録データはトラック12aと12bに書き込まれるべ
きデータである)が正常であることがリードアフターラ
イトによって確認されると、その後の17aと17bで示すト
ラック以後は通常の記録動作に移る。すなわち12a〜16b
の間のトラックでは記録エラーと再記録とが繰り返され
るが、17aのトラック以後は、後続のデータが順次書き
込まれる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来例では、αの区間にて記録エラーによる再記
録が繰り返され、16aと16bのフレームにおいて再記録が
正常であると判断されると、その直後の17aのトラック
以後に後続のデータが順次記録される。このような記録
がなされた場合、再生動作の際にATFによるトラッキン
グ制御が正常に行なわれなくなる場合が生じる。すなわ
ち、第7図に示すように記録エラーがある程度の区間
(α区間)連続して生じる主な原因は、テープダメージ
による場合が多い。テープダメージによる記録エラーの
場合には、記録されるべきPCMデータのエラーに加え、A
TF信号の記録も正常に行なわれていない場合が多くな
る。そのため、再生動作において、ATF信号に基づくト
ラッキング制御が、11bのトラックまで正常に行なわれ
ているが、トラック12a〜15bの間ではATF信号の再生が
できず、トラッキング制御が掛からない状態が継続され
る。そして16aのトラックからは正常の書き込みがなさ
れているため、このトラック16a以後はATF信号の再生が
可能になる。しかしながら、既にαの区間においてトラ
ッキング制御が行なえない状態が続いていたため、16a
のトラックから直ちにトラッキング制御が正常に行うこ
とができず、トラッキング制御が完全に行なわれるまで
一定の回復時間が必要になる。このトラッキング制御の
回復に必要な区間をβとすると、この回復区間βでは、
再生用の磁気ヘッドAまたはBがトラックを正確に走査
できず、トラック16a〜17bに記録されているPCMデータ
の再生にエラーが生じる可能性が大きくなる。
本発明は上記のような課題を解決するためのものであ
り、テープダメージなどにより記録エラーが一定区間続
き、その後に正常なデータが記録されている場合、再生
動作においてATF信号によるトラッキング制御が正常に
掛かるように復帰した後に信号の再生ができるようにし
て、再生エラーが生じないようにし、しかもATF信号の
記録エラーが生じるテープダメージなどを精度よく検知
できるようにした回転ヘッド式磁気記録再生装置を提供
することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、記録用の磁気ヘッドと、記録用の磁気ヘッ
ドにより記録されたデータを再生して確認するためのベ
リファイ用の磁気ヘッドとを有し且つ前記各磁気ヘッド
を回転させて磁気テープを走査させる回転ヘッド装置
と、前記記録用の磁気ヘッドによりデータの書き込みを
行なう記録部と、前記ベリファイ用の磁気ヘッドの走査
により再生を行なう再生部とが設けられている回転ヘッ
ド式磁気記録再生装置であって、 ベリファイ用の磁気ヘッドにより再生されたデータの
チェック部と、ベリファイ用磁気ヘッドにより再生され
たエンベロープ波形を検波するエンベロープ検波回路と
が設けられており、上記チェック部による記録エラー検
知があったときに記録用の磁気ヘッドにより再記録を行
なうように前記記録部を動作させるとともに、前記エン
ベロープ検波回路によるエラー検知が連続して所定回数
生じたとき、記録エラーが検知されなくなった記録箇所
から所定区間だけ所定のデータを書き込みその後上記の
記録エラーが検知された部分に書かれるべきデータから
記録を継続するように前記記録部を動作させる制御部が
設けられていることを特徴とするものである。
さらに本発明は、記録用の磁気ヘッドと、記録用の磁
気ヘッドにより記録されたデータを再生して確認するた
めのベリファイ用の磁気ヘッドとを有し且つ前記各磁気
ヘッドを回転させて磁気テープを走査させる回転ヘッド
装置と、前記記録用の磁気ヘッドによりデータの書き込
みを行なう記録部と、前記ベリファイ用の磁気ヘッドの
走査により再生を行なう再生部とが設けられている回転
ヘッド式磁気記録再生装置であって、 ベリファイ用の磁気ヘッドにより再生されたデータの
チェック部と、ベリファイ用磁気ヘッドにより再生され
た信号からATF信号波形を検波するATF検波回路とが設け
られており、上記チェック部による記録エラー検知があ
ったときに記録用の磁気ヘッドにより再記録を行なうよ
うに前記記録部を動作させるとともに、前記ATF検波回
路によるエラー検知が連続して所定回数生じたとき、記
録エラーが検知されなくなった記録箇所から所定区間だ
け所定のデータを書き込みその後から上記の記録エラー
が検知された部分に書かれるべきデータから記録を継続
するように前記記録部を動作させる制御部が設けられて
いることを特徴とするものである。
〔作 用〕
上記手段では、ベリファイ用の磁気ヘッドにより再生
されたリードアフタライト信号からC1,C2エラーチェッ
クなどのデータエラーチェックを行なうとともに、エン
ベロープ検波回路またはATF検波回路により、エンベロ
ープ波形の欠落またはATF信号の欠落があるか否かを検
知する。そしてC1,C2エラーなどのみである場合には、
エラーが出たデータの再記録だけが行なわれるが、エン
ベロープ波形の欠落またはATF信号の欠落が検知された
ときには、そのエラーが生じたトラック数(フレーム
数)をカウントし、これが所定回数以上となったときに
は、記録エラーが生じなくなった部分から所定区間だけ
ダミデータを記録する。このダミーデータは、記録エラ
ーがあった部分に記録されるべきデータの繰り返しであ
ってもよいし、または「111」や「000」などの無意味な
データであってもよい。ただしこのダミーデータはATF
信号を含んでいるものである。そしてこの区間の後に、
上記の記録エラーが検知された部分に書かれるべきデー
タから後続するデータを順次記録していく。
再生時において、エンベーロープ波形の欠落やATF信
号の欠落がある区間ではATF信号によるトラッキング制
御が正常に働かず、このエラー区間を経た後にトラッキ
ング制御が行なわれる。このときダミーデータが記録さ
れている所定区間はトラッキング制御の回復期間とな
り、この期間によりトラッキング制御が回復した後にデ
ータの再生が正常に行なわれるようになる。
〔実施例〕
以下図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の第1実施例に係る回転ヘッド式磁気
記録再生装置の回路ブロック図である。
第1図において符号20は回転ドラムを示しており、4
個の磁気ヘッドA,B、A′,B′が搭載されている。一対
の磁気ヘッドA,Bは記録用の磁気ヘッド(記録・再生兼
用磁気ヘッド)であり、互いに180゜の配置角度にて設
けられている。また他の一対の磁気ヘッドA′,B′は再
生専用の磁気ヘッドを示しており、磁気ヘッドA,Bによ
って記録されたデータを確認するなどのために使用され
るベリファイ用磁気ヘッドである。この一対の磁気ヘッ
ドA′,B′は前記記録用の磁気ヘッドA,Bに対して回転
方向へ90゜の位相角度だけずらされて配置されている。
記録用の磁気ヘッドA,Bはロータリトランスなどの信号
伝達手段(図示せず)を介して記録用ヘッドアンプ21に
接続されており、ベリファイ用磁気ヘッドA′,B′はロ
ータリトランス(図示せず)どを介して再生用ヘッドア
ンプ22に接続されている。
符号23は記録制御部を示しており、CPU(Central Pro
cessing Unit)から後述するタイミングで出力される制
御信号S1が供給されるようになっている。そして、この
制御信号S1に基づいて、記録モード信号S2を記録用ヘッ
ドアンプ21に出力するとともにタイミング信号S3をバッ
ファメモリ25に出力するようになっている。
上記記録モード信号S2は、バッファメモリ25より出力
され記録用ヘッドアンプ21によって増幅された信号を、
記録用磁気ヘッドA,Bによって記録可能な状態にするた
めの信号である。また、タイミング信号S3はホストコン
ピュータ25aより供給されバッファメモリ25に一時的に
記録されたPCMデータなどのデータを、データバスDSを
介して記録用ヘッドアンプ21に出力するタイミングを制
御するための信号である。記録動作では、ホストコンピ
ュータ25aからバッファメモリ25に一時的に記録されたP
CMデータが1フレーム単位にて記録アンプ21に送られ、
このとき図示しない補助CPUにより、PCMデータの両側に
ATF信号とサブコードなどが付加された記録フォーマッ
トが形成される。
符号26はエンベロープ検波回路を示している。このエ
ンベロープ検波回路26には、ベリファイ用磁気ヘッド
A′,B′からの再生信号が再生用ヘッドアンプ22によっ
て増幅されて供給され、第2図(A)や(C)で示すよ
うな再生RFエンベロープ信号の検波が行なわれる。第2
図(A)に示す再生RFエンベロープのE1,E2で示される
信号波形は、それぞれ1トラック分の再生エンベロープ
波形に欠落がない状態を示している。また第2図(C)
は再生エンベロープ波形に欠落(cで示す部分)が生じ
ている場合を示している。エンベロープ検波回路26で
は、第2図(A)または(C)に示す再生エンベロープ
波形が入力したときに、その波形信号の立ち上がりと立
ち下がりに応じて第2図において(B)または(D)で
示す検波波形が形成される。
符号27はエラー検知回路を示している。このエラー検
知回路27は、エンベロープ検波回路26によって検波され
たエンベロープ波形に欠落があるか否かを検知するため
のものである。このエラー検知回路27による検知動作
は、例えば、第2図(A)で示すエンベロープ波形がエ
ンベロープ検波回路26により検波されて(B)で示すよ
うな検波波形が形成されるが、この(B)で示す検波波
形の時間長T0を測定し、これが所定長以下であったとき
にエラー信号S7を出力する。よって(B)で示す検波波
形の場合にはエラーがないと判断されるが、第2図
(D)で示す検波波形の場合には、T1ならびにT2がT0
りも大幅に短くなっているため、エラー検知回路27から
CPU24に対しエンベロープ波形のエラー信号が出力され
る。
符号28はサブコードチェック回路を示している。サブ
コードチェック回路28はベリファイ用磁気ヘッドA′,
B′によってリードアフタライトされたデータ中のサブ
コードに記録されたデータをモニタし、サブコードエラ
ーを検知したときにハイレベルのサブコードエラー信号
S5をオア回路ORの一方の入力端子に出力するために設け
られているものである。
符号29はC1・C2デコード回路である。この回路29で
は、リードアフタライトされたメインデータ(PCMデー
タ)の中のいわゆるC1符号ならびにC2符号のエラーをデ
コードし、C1あるいはC2エラーが検知されたときにハイ
レベルの符号エラー信号S6をオア回路ORの一方の入力端
子に出力する。よってオア回路ORからハイレベルの信号
が出力されているときはテープに記録された信号のうち
PCMデータまたはサブコードに記録エラーが生じている
ことになる。
前記CPU24は、リードアフターライトによる再生信号
によるエラー検知により、再記録などの制御指令を出
す。OR回路からのエラー信号があった場合には、エラー
があったフレームに記録されるべきデータの再記録を指
令する。またこのときエラー検知回路27からエンベロー
プ検波によるエラー信号が出されているときには、テー
プダメージが大きく、ATF信号の欠落が予想されるた
め、その連続エラー回数をカウントする。そしてエンベ
ーロープ検波信号のエラーが所定回数n回続いた場合に
は、そのエラーが検知されなくなった後に、所定のmフ
レーム数だけダミーデータを記録するように指令する。
このmフレームのダミーデータが、再生時におけるトラ
ッキング制御の回復区間になる。なお、上記のnの値、
mの値は回転ヘッド式磁気記録再生装置のパフォーマン
スに応じて設定される。
以下本実施例の動作を第3図のフローチャートならび
に第4図の磁気テープのテープ面の拡大図を用いて説明
する。
CPU24では、第3図に示すフローチャートに従って各
回路に制御信号を出力する。
記録モード(第3図のステップ(a))においては、
磁気テープが回転ドラム20にθ=90゜の巻き付け角度に
巻き付けられた状態で一定の速度にて走行させられ、回
転ドラム20が所定の回転数にて回転させられる。回転ド
ラム20が90゜回転させられる期間内において、記録用磁
気ヘッドAによってトラック10a(第4図参照)が走査
される。また、記録用磁気ヘッドAより180゜遅れたタ
イミングで回転ドラム20が90゜回転される期間内におい
て記録用磁気ヘッドBによってトラック10bが走査さ
れ、PCMデータならびにサブコードデータ、ATF信号など
のデータの記録が行なわれる。回転ドラム20の180゜の
回転により2トラック(1フレーム)分のデータが記録
される。
上記のようにして磁気テープに記録が行なわれ後、前
記の記録タイミングよりも1フレーム遅れたタイミング
で、ベリファイ用磁気ヘッドA′,B′がトラック10aと1
0bを走査し、データのリードアフタライトが行なわれ
る。ベリファイ用磁気ヘッドA′,B′によって読み出さ
れた各フレームからの再生信号は、再生専用ヘッドアン
プ22にて増幅され、サブコードチェック回路28ならびに
C1・C2デコード回路29さらにはエンベロープ検波回路26
に供給される。読み出されたデータが正常なデータであ
る場合には、オア回路ORの出力はロウレベルとなり、こ
のロウレベルの信号がCPU24によって検知(ステップ
(b))されて、ステップ(c)に移行する。本実施例
では、記録された信号にサブコードエラーまたはC1・C2
エラーがありさらにエンベロープ波形の検波によるエラ
ーがあったときで且つエンベロープ波形の検波によるエ
ラーが連続してn回(第4図では4回フレーム)以上あ
ったと検知された場合にステップ(b)から後述するス
テップ(g)ならびに(j)に移行する。よって、トラ
ック10a,10bに記録されたデータにC1・C2エラーなどが
生じていない上記の場合には、ステップ(c)から直接
にステップ(d)に移行する。データの記録が継続して
いる場合(バッファメモリ25に次の記録用PCMデータが
記録されている場合)には、ステップ(f)に移行し、
CPU24から記録制御部23に対し、次のフレームへの書き
込みが指令される。よって磁気ヘッドA,Bにより次のフ
レームのトラック11aと11bに対し継続するデータが記録
される。一方、データの書き込みが終了した場合は、ス
テップ(e)に至り、CPU24のプログラムによる動作な
らびに記録動作が完了する。
ここで、第4図のトラック11a,11bへの記録動作の後
のリードアフタライトにより、記録エラー(サブコード
エラーまたはC1,C2エラー)が検知された場合には、オ
ア回路28からCPU24にエラー信号が出される。このとき
にはステップ(b)からステップ(g)に移行する。こ
のときエンベロープ検波回路26からの検波波形が第2図
(B)に示すように正常である場合には、ATF信号の記
録欠落はあり得ないため、ステップ(i)に移行し、次
のフレームに同じデータを再記録するように指令が出さ
れる。すなわちC1・C2エラーまたはサブコードエラーの
みの場合には、正常な記録が行なわれるまで同じデータ
が再記録されるだけであり、C1・C2エラーまたはサブコ
ードエラーがなくなった時点でステップ(b)からステ
ップ(c)(d)さらにステップ(f)に移行し、直ち
に後続のデータの記録が再開される。
また、C1・C2エラーまたはサブコードエラーが検知さ
れており、さらにエラー検知回路27からCPU24に対しエ
ンベロープ検波のエラー信号が出力されている場合に
は、ステップ(g)からステップ(h)を経てステップ
(i)に移行し、記録エラーのあったフレームに書き込
まれるべきデータを再記録するように指令が出される。
これにより12aと12bで示すトラックに同じデータが再記
録される。そしてこの12aと12bのトラックへの記録がリ
ードアフターライトにより正常であったと判断された場
合には、ステップ(b)からステップ(c)さらには
(d)に移行して、その後の継続するデータが順次記録
される。ところが第4図において、テープダメージなど
がαで示すある程度長い区間連続している場合には、C1
・C2エラーまたはサブコードエラーならびにエンベロー
プ波形の検波によるエラー信号が繰り返しCPU24に入力
される。すなわちトラック12aと12bへの記録信号のリー
ドアフターライトでは、C1・C2エラーまたはサブコード
エラーならびにエンベーロープ検波エラーが共に生じる
ため、再度ステップ(g)からステップ(h)を経てス
テップ(i)に移行し、次のトラック13aと13bに再度同
じデータを再記録するように指令が出される。すなわち
C1・C2エラーまたはサブコードエラーならびにエンベロ
ープ検波エラーが連続しているときには、同じデータの
書き直しが何度でも繰り返して行なわれる。そして記録
エラーによりステップ(g)からステップ(i)に移行
するときには、ステップ(h)によってその連続エラー
回数がカウントされる。第4図ではハッチングで示すト
ラック(α区間)がテープダメージなどにより連続して
記録エラーとなっている。すなわちトラック14aと14bま
では記録エラーであるため、その次のトラックD1とD2
では同じデータが繰り返し記録される。そしてD1とD2
トラックへの記録が正常である場合には、ステップ
(b)からステップ(c)に移行するが、ステップ
(h)によりそれまでの記録エラー回数が所定回数のn
回以上(図の実施例では3フレーム以上)とカウントさ
れた場合には、ステップ(c)によって強制リライトの
対称であると判断される。よってステップ(j)に移行
し、同じデータをダミデータとしてD4のトラックまでm
回(図の実施例では2フレーム)繰り返して記録するよ
う、記録制御部23に指令が出される。
このD1〜D4で示す強制リライトの区間γでは同じデー
タ(トラック12aと12bに記録されるべきデータ)が繰り
返して記録され、このγで示す区間が再生時におけるト
ラッキング制御の回復期間となる。この回復期間γにお
いてデータがm回再記録され続けた後、次のトラック15
aと15bに再度同じデータが記録され、その後16a,16bで
示すトラックから後続のデータが順次記録される。すな
わちトラック15aと15bの記録がリードアフターライトさ
れた後にはステップ(c)からステップ(f)への正規
の制御に移行する。
以上から12aと12bのトラックへの記録にC1・C2エラー
などと共にエンベロープ検波エラーがありこのエラーが
トラック14aと14bまで所定の回数n回以上連続した場合
には、さらに同じデータがダミーデータとしてD1〜D4
トラックに所定回数のm回だけ繰り返して記録され、こ
の回復期間γを経た後に、もう一度15aと15bに同じデー
タ(トラック12aと12bに記録されるべきデータ)が記録
され、その後の16aのトラック以後に継続するデータが
順次記録されることになる。
再生モードにおいては、記録・再生兼用磁気ヘッドで
ある磁気ヘッドAとBによりトラックが順次走査されて
データが再生される。この再生動作では、各トラックの
メインデータの両端に記録されているATF信号が再生さ
れ、このATF信号によりトラッキング制御が行なわれ
て、磁気ヘッドAとBが各トラックを正常に走査するよ
うに制御される。第4図の記録状態ではトラック11bま
では正常なトラッキング制御が行なわれる。しかしなが
ら、αで示すような長い区間に渡りエンベロープ波形の
エラーが連続している場合には、ATF信号も正常に記録
されていない場合が多い。よってこのαで示す区間で
は、ATF信号によるトラッキング制御が正常に働かず、
磁気ヘッドAとBによるトラック走査には狂いが生じて
いる。そしてD1以後は正常に記録されているため、ATF
信号の再生も可能になる。しかしながら、ATF信号によ
るトラッキング制御の回復には一定区間必要であり、よ
ってγで示す区間がトラッキング制御の回復期間とな
る。そしてトラッキング制御が正常にかかるように回復
した後、15aのトラックから正常な再生動作が再開され
る。すなわちD1〜D3までの区間では、ヘッドAとBによ
って同じデータが繰り返して再生されるが(ただしトラ
ッキング制御は正常でない)、D3までのデータは読み取
りデータとして使用せず、15aのトラックからの再生信
号を読み取りデータとして使用する。よってテープダメ
ージ区間後のトラッキング制御が回復した後にデータ再
生が行なわれ、トラッキング制御不良によるデータの欠
落などが生じなくなる。
なお上記の実施例では、D1〜D4のトラックにおいてダ
ミーデータとしてトラック12aと12bに記録されるべきデ
ータが繰り返して記録されるようになっているが、この
ダミーデータとして「111」や「000」などの無意味なデ
ータを連続して記録し、これによりトラッキング制御の
回復期間γを確保してもよい。
また上記実施例ではC1・C2エラーなどと共にエンベロ
ープ形エラーがあった場合、その繰り返し回数に応じて
ステップ(j)にて一定区間(γの区間)の強制リライ
トが行なわれているが、C1・C2エラーやサブコードエラ
ーがあるか否かにかかわらず、エンベロープ波形のエラ
ーだけが繰り返し検知されたときにダミデータを記録す
るように指令してもよい。
次に第5図のブロック図を用いて本発明の第2実施例
について説明する。
本実施例は、エンベロープ波形(第2図(A)参照)
のうちATF信号成分(他の信号に比べて低い周波数にて
記録されている)のみを抽出してこの抽出された信号の
有無によって検知信号S8を形成している点が前記実施例
と異なっている。なお第5図において、第1図と同様の
ものは同一の符号を付して説明を省略する。
第5図において、符号47で示されているのはATF検波
回路であり前述のようにエンベロープ波形のうちの周波
数の低いATF信号成分のみを抽出するようになってお
り、この抽出されたATF信号に欠落などが生じて書き込
み不良の状態となった場合に検知信号S8をCPU24に供給
するようになっている。前記実施例ではエンベロープ波
形に欠落があれば、トラック上のどの記録領域に記録さ
れたデータに基づいた欠落かどうかは問わず書き込み不
良を示すハイレベルの検知信号S7を出力していたが、本
実施例ではATF信号に書き込みエラーが生じたときのみ
エラー信号(ハイレベルの検知信号S8)を出力するよう
になっている。
本実施例の動作は前記実施例とほぼ同様であり、第3
図のステップ(g)のみが異なっている。すなわち、本
実施例においてはステップ(g)では前記のようにエン
ベロープ波形のうちATF検波回路47によって抽出されたA
TF信号のみの書き込み不良の有無をCPU24によって管理
するようになっており、この点のみが前記実施例と異な
っている。ステップ(b)にてC1・C2エラーなどの検知
が判断され、さらにステップ(g)にてATF検波回路47
によってエラーが検知されたと判断され、ステップ
(h)によりこのエラーが連続してn回(本実施例では
3回)以上であるとカウントされたときに、ステップ
(j)により、前記実施例と同様mフレーム(本実施例
では2フレーム)に対してダミーデータ(同じデータの
繰り返し、または「111」などのデータ)の書き込みが
行なわれる。
本実施例によれば、ATF検波回路47によって抽出され
たATF信号のみの書き込み状態を検知する構成となって
いるので、例えばPCMデータのみに書き込み不良があっ
た場合に、ATF信号の欠落が連続したときにのみダミー
データの記録が行なわれるようになり、無駄なダミデー
タの記録を防止できるようになる。
なお、本実施例においても、ATF信号の欠落などのエ
ラーが発生した場合に、C1,C2エラーやサブコードエラ
ーの発生とは無関係にCPU24によってATFエラーのみの連
続数をカウントし、このカウント数が所定回数になった
ときにダミーデータの記録を行なうようにしてもよい。
〔効果〕
以上のように本発明によれば、再生エンベロープ信号
に基づいて検知されたエラーが所定数を超えたと制御部
によって検知されたときに、書き込みエラーのなくなっ
たトラック以後の複数のトラックに対して所定のデータ
が書き込まれるようになっているため、再生動作のとき
にATF信号によるトラッキング制御の回復後に正規の読
みよりに移行できるようになる。
また請求項2記載の発明によれば、ATF信号の書き込
み不良があったときにのみダミーデータの書き込みが行
なわれることになり、無駄なダミーデータの書き込みを
防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係る回転ヘッド式磁気記
録再生装置の回路ブロック図、第2図(A)(C)は第
1図のエンベロープ検波回路26によって形成される再生
エンベロープ波形を示す波形図、第2図(B)(D)は
それぞれ第2図(A)(C)のエンベロープ波形に基づ
いて形成される検波波形を示す波形図、第3図は第1図
の実施例におけるCPUによる制御を説明するフローチャ
ート、第4図は本発明に係る回転ヘッド式磁気記録再生
装置によってデータが磁気テープに記録された状態を示
すテープ面の拡大平面図、第5図は本発明の第2実施例
を示すブロック図、第6図は回転ヘッド式磁気記録再生
装置の構成を示す平面図、第7図は従来の回転ヘッド式
磁気記録再生装置によってデータが磁気テープに記録さ
れた状態を示すテープ面の拡大平面図である。 20……回転ドラム、21……記録用ヘッドアンプ、22……
再生用ヘッドアンプ、23……記録制御部、24……CPU、2
5……バッファメモリ、26……エンベロープ検波回路、2
7……エラー検知回路、28……サブコードチェック回
路、29……C1,C2デコード回路、47……ATF検波回路、A,
B……記録用磁気ヘッド、A′,B′……ベリファイ用磁
気ヘッド。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録用の磁気ヘッドと、記録用の磁気ヘッ
    ドにより記録されたデータを再生して確認するためのベ
    リファイ用の磁気ヘッドとを有し且つ前記各磁気ヘッド
    を回転させて磁気テープを走査させる回転ヘッド装置
    と、前記記録用の磁気ヘッドによりデータの書き込みを
    行なう記録部と、前記ベリファイ用の磁気ヘッドの走査
    により再生を行なう再生部とが設けられている回転ヘッ
    ド式磁気記録再生装置であって、 ベリファイ用の磁気ヘッドにより再生されたデータのチ
    ェック部と、ベリファイ用磁気ヘッドにより再生された
    エンベロープ波形を検波するエンベロープ検波回路とが
    設けられており、上記チェック部による記録エラー検知
    があったときに記録用の磁気ヘッドにより再記録を行な
    うように前記記録部を動作させるとともに、前記エンベ
    ロープ検波回路によるエラー検知が連続して所定回数生
    じたとき、記録エラーが検知されなくなった記録箇所か
    ら所定区間だけ所定のデータを書き込みその後上記の記
    録エラーが検知された部分に書かれるべきデータから記
    録を継続するように前記記録部を動作させる制御部が設
    けられていることを特徴とする回転ヘッド式磁気記録再
    生装置
  2. 【請求項2】記録用の磁気ヘッドと、記録用の磁気ヘッ
    ドにより記録されたデータを再生して確認するためのベ
    リファイ用の磁気ヘッドとを有し且つ前記各磁気ヘッド
    を回転させて磁気テープを走査させる回転ヘッド装置
    と、前記記録用の磁気ヘッドによりデータの書き込みを
    行なう記録部と、前記ベリファイ用の磁気ヘッドの走査
    により再生を行なう再生部とが設けられている回転ヘッ
    ド式磁気記録再生装置であって、 ベリファイ用の磁気ヘッドにより再生されたデータのチ
    ェック部と、ベリファイ用磁気ヘッドにより再生された
    信号からATF信号波形を検波するATF検波回路とが設けら
    れており、上記チェック部による記録エラー検知があっ
    たときに記録用の磁気ヘッドにより再記録を行なうよう
    に前記記録部を動作させるとともに、前記ATF検波回路
    によるエラー検知が連続して所定回数生じたとき、記録
    エラーが検知されなくなった記録箇所から所定区間だけ
    所定のデータを書き込みその後上記の記録エラーが検知
    された部分に書かれるべきデータから記録を継続秋する
    ように前記記録部を動作させる制御部が設けられている
    ことを特徴とする回転ヘッド式磁気記録再生装置
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