JP2613688B2 - 光放射電子管点灯装置 - Google Patents

光放射電子管点灯装置

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JP2613688B2
JP2613688B2 JP806991A JP806991A JP2613688B2 JP 2613688 B2 JP2613688 B2 JP 2613688B2 JP 806991 A JP806991 A JP 806991A JP 806991 A JP806991 A JP 806991A JP 2613688 B2 JP2613688 B2 JP 2613688B2
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light emitting
light
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tube
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唯夫 植月
典幸 田口
伸宏 林田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管内に封入した光放射
気体を加速電子の衝突によって励起して発光させるよう
にした光放射電子管点灯装置を提供するにある。
【0002】
【従来の技術】従来、管内に封入した光放射気体を加速
電子の衝突によって励起して、発光させるようにした光
放射電子管としては、特開昭58−145055号公報
示されたものがある。この光放射電子管は図4に示す
ように内部に低圧の光放射気体を封入し、内面に蛍光体
2を塗布した透光性のガラス製管体1と管体1内に設け
た電極3A,3Bとからなり、熱放射型電極の陰極側電
極3Aから放出された電子が陽極側電極3Bにより加速
されて封入した光放射気体に衝突し、この衝突により光
放射気体を励起、電離し発光を引き起こすようになって
いる。
【0003】この発光領域は、電極間距離(数ミリ乃至
数センチ)が短いために、陽極の背後空間にまで広が
る。実際的には陰極と陽極とは点灯電源電圧として交流
を用いるため3A,3Bと交互に替わる。また管体1内
部の光放射気体として数ミリトールの水銀蒸気と数トー
ルの稀ガスを封入している。このように電極間距離が短
いために、この光放射電子管はランプ電圧が低いという
特徴がある。
【0004】そのため、光放射電子管を点灯するための
点灯電源電圧を得るために、例えばAC100Vを十数
ボルトまで低下させなければならず、その降圧手段とし
てトランスやキャパシタを用いる必要がある。しかし両
者とも容量が大きく、またコストも高いという問題があ
る。そこで考えられるのが、高周波点灯であるが、光放
射電子管の特徴として、一般に使用されているサイン波
で高周波点灯すると、効率(出力)が約20%低下する
という問題があった。
【0005】つまり、60Hzのサイン波で点灯したと
きの点灯電源電圧波形(イ)−ランプ電圧波形(ロ)及
びランプ電圧波形(ロ)−ランプ電流波形(ハ)は図
5、図6に示すようになるが、40KHzのサイン波で
点灯したときの点灯電源電圧波形(イ)’−ランプ電圧
波形(ロ)’及びランプ電圧波形(イ)’−ランプ電流
波形(ハ)’は図7、図8に示すようになる。
【0006】図5から分かるように60Hzでは、点灯
電源電圧波形(イ)の立ち上がり部分と、ランプ電圧波
形(ロ)の立ち上がり部分が一致しているが、図7に示
すように40KHzでは、電点灯電源電圧波形(イ)’
の立ち上がり部分に比べてランプ電圧波形(ロ)’の立
ち上がり部分がかなり低いことが分かる。また図6、図
8から分かるように60Hzではランプ電流が不連続だ
が、40KHzでは連続になっているのが分かる。
【0007】これらは次のように解釈できる。60Hz
では、ランプ電圧がある電圧(放電維持電圧)以下の時
間より、電子が拡散によって消滅するまでの時間のほう
が速いため、電子密度は不連続となり、その結果ランプ
電流に不連続のところができる。そのため次のサイクル
の立ち上がり時は光放射電子管は点灯していない状態と
なる。従って、光放射電子管の電極間に印加する電圧が
始動電圧に達するまでは点灯電源電圧波形(イ)と同期
している。
【0008】一方40KHzでは、電子が拡散によって
消滅するまでの時間よりもランプ電圧がある電圧(放電
維持電圧)以下の時間の方が短いため、電子密度は常に
正のある値を有する。従って、ランプ電流は連続にな
る。この場合、点灯電源電圧波形(イ)’の立ち上がり
時には、その要求される電流値に対して電子密度が大き
いため、光放射電子管の電界(即ちランプ電圧)は低く
て良い。即ち、I=enμEにおいて、立ち上がり時に
は〔I〕が余り大きくなく、〔n〕が大きいために、
〔E〕は小さくてよい。それが点灯電源電圧波形(イ)
の立ち上がり時に、ランプ電圧が低い理由である。この
ために60Hzに比べて40KHz(ランプ電流が同じ
でランプ電圧が低いため)は、光放射電子管に入力され
る電力も少なく、且つ点灯電源電圧波形(イ)’の立ち
上がり部分では電界が低いため、発光が起こり難く、効
率も低くなるのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように光放射
電子管を一般に使用されているサイン波で高周波点灯さ
せると、効率が低下するという問題があり、また低周波
で点灯する場合には電源力率において非常に不利である
ということが光放射電子管の開発において問題点となっ
ていた。
【0010】本発明は上述の問題点に鑑みて為されたも
ので、その目的とするところは、効率を低下させずに、
光放射電子管を高周波点灯させることができる光放射電
子管点灯装置を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、内部に低圧の稀ガスと、水銀蒸気とを光
放射気体として透光性の管体内に封入するとともにこの
管体内部に一対の熱電子放射型の電極を数ミリ乃至数セ
ンチの間隔を設けて配設した光放射電子管の、両電極の
極性を高周波で交互に替え、陰極の電極から放出された
電子を陽極の電極により加速し、この加速電子を上記光
放射気体に衝突させて光放射気体を励起発光させる光放
射電子管点灯装置において、光放射電子管の両電極に光
放射電子管のエネルギ緩和時間よりも立ち上がり時間が
短い波形の電圧を印加する点灯電源手段を備えたもので
ある。
【0012】
【作用】本発明は、光放射電子管の両電極に光放射電子
管のエネルギ緩和時間よりも立ち上がり時間が短い波形
の電圧を印加する点灯電源手段を備えたものであって、
点灯電源電圧の波形の立ち上がりが急峻なために、立ち
上がり時に大きなランプ電流が要求され、結果光放射電
子管に入力される電力も大きくなり、且つ常に高い電界
が光放射電子管内部にかかるために効率が良くなるので
ある。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。図1
は本発明の一実施例の回路構成を示しており、この実施
例では発振器4の発振出力を増幅器5で増幅して得られ
た図2に示す40KHzの矩形波の点灯電源電圧を光放
出電子管Lの電極3A,3B間に印加するようになって
いる。
【0014】光放射電子管Lとしては光放射気体として
2トールのアルゴンと、数ミリトールの水銀蒸気とを、
図4に示す構造の管体1内に封入した、定格電流が0.
6Aのものを使用している。而して、本発明点灯装置で
光放射電子管Lを点灯させたときの、ランプ電圧波形
(ロ)−ランプ電流波形(ハ)’は、図3に示すように
なる。図3から分かるようにランプ電流波形(ハ)’
と、ランプ電圧波形(ロ)’とが殆ど同期している。つ
まり点灯電源電圧波形の立ち上がりが急峻なために、立
ち上がり時に大きなランプ電流が急激に要求される。従
ってI=enμEにおいて、立ち上がり時には大きな
〔I〕が要求される。一方〔n〕は大きいが、要求され
る〔I〕が大きいために、〔E〕も大きくなる。これが
ランプ電圧の立ち上がりがランプ電流に同期して急激と
なる理由である。これにより、光放射電子管Lに入力さ
れる電力も大きくなり、且つ常に高い電界が光放射電子
管L内部にかかっているため、効率も良くなる。しかも
60Hzのように不点時間がないために出力は大きくな
る。尚サイン波で且つ60Hzの点灯電源電圧波形の場
合を100%の効率とすると、サイン波で且つ40KH
zの点灯電源電圧波形の場合の効率は79%と低いが、
本発明点灯装置のように矩形波で且つ40KHzの点灯
電源電圧波形の場合は115%という高い効率となっ
た。
【0015】上記実施例では矩形波を使用したが、実際
問題としては、その電圧波形の立ち上がりの急峻さは、
使用光放射電子管のエネルギ緩和時間よりも短ければ問
題はない。このエネルギ緩和時間は本実施例に用いた光
放射電子管Lでは数μ秒であるが、使用する光放射電子
管の封入ガスの種類、圧力によって、異なる。従って本
発明点灯装置に用いる点灯電源電圧波形は特に矩形波に
限定されるものではない。
【0016】
【発明の効果】本発明は、光放射電子管の両電極に光放
射電子管のエネルギ緩和時間よりも立ち上がり時間が短
い波形の電圧を印加する点灯電源手段を備えたものであ
るから、高周波点灯においても効率が低下することなく
光放射電子管を点灯させることができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路ブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施例に用いた点灯電源電圧の波形
を示す波形図である。
【図3】本発明の一実施例に用いた光放射電子管のラン
プ電圧ー電流波形の説明図である。
【図4】光放射電子管を構成を示す一部破断した斜視図
である。
【図5】60Hzのサイン波を用いた場合の従来例の点
灯電源電圧波形−ランプ電圧波形の説明図である。
【図6】60Hzのサイン波を用いた場合の従来例のラ
ンプ電圧波形−ランプ電流波形の説明図である。
【図7】40KHzのサイン波を用いた場合の従来例の
点灯電源電圧波形−ランプ電圧波形の説明図である。
【図8】40KHzのサイン波を用いた場合の従来例の
ランプ電圧波形−ランプ電流波形の説明図である。
【符号の説明】
L 光放射電子管 3A 電極 3B 電極 4 発振器 5 増幅器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−284051(JP,A) 特開 平1−102846(JP,A) 特開 平4−133293(JP,A) 特開 平4−223097(JP,A) 特開 平1−102848(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に低圧の稀ガスと、水銀蒸気とを光放
    射気体として透光性の管体内に封入するとともにこの管
    体内部に一対の熱電子放射型の電極を数ミリ乃至数セン
    チの間隔を設けて配設した光放射電子管の、両電極の極
    性を高周波で交互に替え、陰極の電極から放出された電
    子を陽極の電極により加速し、この加速電子を上記光放
    射気体に衝突させて光放射気体を励起発光させる光放射
    電子管点灯装置において、光放射電子管の両電極に光放
    射電子管のエネルギ緩和時間よりも立ち上がり時間が短
    い波形の電圧を印加する点灯電源手段を備えたことを特
    徴とする光放射電子管点灯装置。
JP806991A 1991-01-28 1991-01-28 光放射電子管点灯装置 Expired - Lifetime JP2613688B2 (ja)

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JPH04253189A JPH04253189A (ja) 1992-09-08
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