JP2602237Y2 - オビタルサンダー - Google Patents

オビタルサンダー

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JP2602237Y2
JP2602237Y2 JP1993006489U JP648993U JP2602237Y2 JP 2602237 Y2 JP2602237 Y2 JP 2602237Y2 JP 1993006489 U JP1993006489 U JP 1993006489U JP 648993 U JP648993 U JP 648993U JP 2602237 Y2 JP2602237 Y2 JP 2602237Y2
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和則 柘植
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Makita Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、モータの回転に伴い
パッドを円軌跡運動させて、パッドに装着したサンディ
ングペーパ等の研摩材により加工物を研摩するように構
成したオビタルサンダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、オビタルサンダーは、ハウジン
グ内にモータを設置し、モータの回転子軸を偏心機構を
介してベースに結合し、ベースに研摩材装着用のパッド
を取り付け、モータの回転に伴いパッドが円軌跡運動す
るように構成されている。この種のサンダーにおいて
は、研摩効率をよくするために、パッドが円軌跡に沿っ
てのみ運動し、回転運動をしないようにする必要があ
る。そこで、パッドの回り止め手段として、従来、実公
昭53−28870号公報には、各部同一径の円筒体か
らなるラバースリーブをハウジングとベースとの間に介
装した技術が提案されており、又、特開昭61−657
69号公報には、自動研磨装置において、本体部と工具
部との間を蛇腹で覆う構成が記載されている。このよう
に、ハウジングとベースとの間に蛇腹状のラバースリー
ブを介装させれば、水平方向に変形しやすくなってモー
タの回転トルクのロスを抑制でき、又、縦方向に柔軟に
伸縮変形することで、座屈のおそれがなく寿命も向上す
るという利点が得られる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】一方、オビタルサンダ
ーには、研磨作業により発生する粉塵を集塵して回収等
を容易とする集塵機構を設けるのが望ましい。しかし、
従来ラバースリーブを用いたオビタルサンダーにはその
ような技術思想はなく、あえて集塵機構を設けるとすれ
ば、前者の公報に開示の磨き液の供給機構のように、粉
塵の連通路と排出管等からなる集塵機構をベースに設け
ることになり、この場合ベースの運動に対する抵抗が増
加してモータの回転トルクの一層のロスに繋がってしま
う。
【0004】そこで、この考案の課題は、ラバースリー
ブによるモータの回転トルクのロス抑制や寿命の向上の
効果を維持しつつ、集塵機構を合理的に採用して好適な
集塵効果も得ることができるオビタルサンダーを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案は、ハウジング内にモータを設置し、前
記モータの回転子軸を偏心機構を介して前記ハウジング
の下方に配置したベースに結合し、前記ベースの下面に
研摩材装着用のパッドを取り付け、前記モータの回転に
伴い前記ベース及びパッドを円軌跡運動させるオビタル
サンダーにおいて、前記ハウジング内に、前記ハウジン
グ下面の開口から空気を吸い込み、前記ハウジング外部
へ排出する空気流発生手段を設ける一方、前記ベース及
びパッドに夫々貫通孔を設けて前記ベースの上面から前
記パッドの裏面までを連通させ、更に前記ハウジングと
前記ベースとの間に、横縞の蛇腹状に形成されたラバー
スリーブを、前記ハウジングの開口と前記ベースの貫通
孔とを接続するように介装して、前記ラバースリーブを
密閉された粉塵の通路としたことを特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】上記解決手段によれば、ラバースリーブは横縞
の蛇腹状に形成されるので、水平方向に変形しやすくな
り、モータの回転トルクのロスを抑制できる。また、本
考案のラバースリーブは縦方向の負荷によって柔軟に伸
縮変形するので、座屈のおそれがなく、寿命も向上す
る。更に、ラバースリーブがハウジングの開口とベース
の貫通孔とを接続することで、空気流発生手段により粉
塵がパッドの裏面からラバースリーブ内を通ってハウジ
ング内に導かれ、外部へ排出される。
【0007】
【実施例】以下、この考案を具体化した一実施例を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、オビタルサン
ダーのハウジング1はトップカバー1a、モータハウジ
ング1b、ギヤハウジング1c、及びロアカバー1dか
ら構成されている。モータハウジング1bによりモータ
室2が形成され、このモータ室2にはモータ3が設置さ
れている。モータ3の回転子軸4にはギヤ部5が刻設さ
れ、そのギヤ部5はヘリカルギヤ6を介してクランクシ
ャフト7に結合されている。クランクシャフト7は偏心
機構を構成するものであって、その偏心部8にはベアリ
ング9を介してベース10が結合され、このベース10
にはネジ11によりパッド12が取り付けられている。
【0008】パッド12には研摩材としてのサンディン
グペーパ13が装着され、その縁部はクリップ14でベ
ース10に挟着されている。そして、モータ3の回転に
伴いクランクシャフト7の偏心部8が偏心回転し、ベー
ス10及びパッド12が円軌跡運動して、サンディング
ペーパ13が加工物(図示略)の表面を研摩するように
なっている。なお、クランクシャフト7の回転バランス
を取るために、バランサ15がベース10の内部に収容
され、ボルト16により偏心部8に固定されている。図
において、17は前記クリップ14を開閉操作するため
のクリップレバーである。
【0009】パッド12がクランクシャフト7の周りで
回転しないよう、ハウジング1とベース10との間には
ラバースリーブ18が介装されている。ラバースリーブ
18は、加硫ゴム(硬度40゜程度)により横縞の蛇腹
状に成形され、その下端面には、図6に示すような形状
の金属製の取付板19が熱接着されている。取付板19
には複数のナット20が溶接され、このナット20をベ
ース10の筒状部21に挿入し、パッド12と共通のネ
ジ11をナット20に締め付けることにより、ラバース
リーブ18の下端がベース10に結合されている。ま
た、ラバースリーブ18の上端内面には挟着板22が接
合され、この挟着板22をネジ23でロアカバー1dに
締め付けることにより、ラバースリーブ18の上端がハ
ウジング1に結合されている。
【0010】モータ室2の下側には、ギヤハウジング1
c、ロアカバー1d、ラバースリーブ18、及びベース
10の内部空間によって、ロアカバー1dの下面を開口
する集塵室25が形成され、パッド12には、貫通孔と
して多数の吸塵孔26が、ベース10の上面には、吸塵
孔26と連通する貫通孔として透孔10aが夫々設けら
れて、パッド12の裏面とベース10の上面とを連通状
態としている。一方、ラバースリーブ18においては、
ハウジング1及びベース10への結合状態で、上側の連
結孔18aがハウジング1側の集塵室25と、連結孔1
8bがベース10側の透孔10aと夫々対応し、集塵室
25と透孔10aとを密閉状態で接続している。そし
て、ギヤハウジング1c及びロアカバー1dには排塵筒
27が形成され、この排塵筒27に集塵袋28が着脱自
在に取り付けられるようになっている。
【0011】集塵室25の上部において、モータ3の回
転子軸4上にはファン30が挿入され、図2に示す形状
の凹凸係止部34によって回り止めされている。ファン
30はモータ室2を集塵室25から隔離する隔離円板3
1を備え、この隔離円板31には、図3〜図5に示すよ
うに、モータ室2側へ突出する冷却羽根32と、集塵室
25側へ突出する空気流発生手段としての集塵羽根33
とがそれぞれ多数枚設けられている。ギヤハウジング1
cの内部には、ファン30の周囲においてモータ室2と
集塵室25とを仕切る環状の仕切部材35が配設されて
いる。仕切部材35の外周面には複数枚の芯出片36が
突設されるとともに、内周面には規制片37が突設され
ていて、芯出片36により規制片37と隔離円板31と
の間に所定の隙間G(図2参照)が設けられている。
【0012】規制片37に下側から対向するように隔離
円板31の外周縁には薄肉部38が一体形成され、その
上面には多数の小羽根39が等ピッチで突設されてい
る。本実施例では、小羽根39が冷却羽根32及び集塵
羽根33の倍数設けられていて、ファン30の回転に伴
う送風圧で前記隙間Gを加圧する加圧部を構成してい
る。なお、仕切部材35上にはバッフルプレート40が
設けられ、その中央部には冷却用空気流を整流する整流
孔41が形成されている。バッフルプレート40及び仕
切部材35はモータハウジング1b及びギヤハウジング
1cの押え42,43によって挟着固定されている。
【0013】上記のように構成されたオビタルサンダー
において、モータ3が起動されると、パッド12の円軌
跡運動に伴い、サンディングペーパ13により加工物が
研摩される。また、ファン30の回転に伴い、冷却羽根
32が発生した空気流でモータ3が冷却され、かつ、集
塵羽根33が発生した空気流により研摩部の粉塵が吸塵
孔26からベース10の透孔10aとラバースリーブ1
8の連結孔18bを介してラバースリーブ18内を通過
し、連結孔18aから集塵室25に至り、更に排塵筒2
7を介して集塵袋28に回収される。このようにラバー
スリーブ18内を密閉された粉塵の通路としたことで、
集塵羽根33の空気流を外部へ漏出させることなく、パ
ッド12から集塵室25までの粉塵の吸引と外部への排
出とが効率よく行え、好適な集塵効果が得られる。
【0014】パッド12が円軌跡運動しているときに
は、モータ3の駆動力がクランクシャフト7を介してベ
ース10に水平方向へ作用し、それによってベース10
及びラバースリーブ18が水平方向へ駆動される。この
とき、横縞蛇腹状のラバースリーブ18はベース10に
追従して水平方向へ容易に変形するので、モータの回転
トルクのロスを抑制できる。また、ラバースリーブ18
は縦方向の負荷が作用したときに柔軟に伸縮変形するの
で、従来品とは異なり座屈のおそれがなく、破損等のト
ラブルを防止できて、寿命が向上する。特に、本実施例
のラバースリーブ18はその下端面に金属製の取付板1
9を備え、これを介してベース10に結合されているの
で、この部分の取付強度が向上し、長期間にわたり破損
等のトラブルなく使用することができる。
【0015】なお、この考案は上記実施例に限定される
ものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で各部の
形状並びに構成を適宜に変更して具体化することも可能
である。
【0016】
【考案の効果】以上に詳述したように、この考案によれ
ば、横縞蛇腹状のラバースリーブを使用したことで、モ
ータの回転トルクのロスを抑制でき、ラバースリーブの
寿命を向上させることができる。又、ラバースリーブが
粉塵の通路ともなるため、空気流発生手段による空気流
を外部へ漏出させることなく、パッドからハウジング内
までの粉塵の吸引と外部への排出とが効率よく行え、好
適な集塵効果が得られる。よって、集塵機構とラバース
リーブとを合理的に併設できる優れたオビタルサンダー
が構成可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すオビタルサンダーの断
面図である。
【図2】図1のオビタルサンダーのファンを拡大して示
す断面図である。
【図3】図2のファンの平面図である。
【図4】図2のファンの下面図である。
【図5】図2のファンの縁部を示す説明図である。
【図6】図1のオビタルサンダーのラバースリーブを示
す下面図である。
【符号の説明】
1・・ハウジング、2・・モータ室、3・・モータ、4
・・回転子軸、7・・クランクシャフト、8・・偏心
部、10・・ベース、12・・パッド、13・・サンデ
ィングペーパ、18・・ラバースリーブ、19・・取付
板、20・・ナット、21・・筒状部、22・・挟着
板、25・・集塵室、30・・ファン。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 23/03

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内にモータを設置し、前記モ
    ータの回転子軸を偏心機構を介して前記ハウジングの下
    方に配置したベースに結合し、前記ベースの下面に研摩
    材装着用のパッドを取り付け、前記モータの回転に伴い
    前記ベース及びパッドを円軌跡運動させるオビタルサン
    ダーにおいて、 前記ハウジング内に、前記ハウジング下面の開口から空
    気を吸い込み、前記ハウジング外部へ排出する空気流発
    生手段を設ける一方、前記ベース及びパッドに夫々貫通
    孔を設けて前記ベースの上面から前記パッドの裏面まで
    を連通させ、更に前記ハウジングと前記ベースとの間
    に、横縞の蛇腹状に形成されたラバースリーブを、前記
    ハウジングの開口と前記ベースの貫通孔とを接続するよ
    うに介装して、前記ラバースリーブを密閉された粉塵の
    通路としたことを特徴とするオビタルサンダー。
JP1993006489U 1993-01-29 1993-01-29 オビタルサンダー Expired - Fee Related JP2602237Y2 (ja)

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