JP2585180Y2 - スピニングリール - Google Patents

スピニングリール

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JP2585180Y2
JP2585180Y2 JP1992070228U JP7022892U JP2585180Y2 JP 2585180 Y2 JP2585180 Y2 JP 2585180Y2 JP 1992070228 U JP1992070228 U JP 1992070228U JP 7022892 U JP7022892 U JP 7022892U JP 2585180 Y2 JP2585180 Y2 JP 2585180Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はリール本体の前方に回転
枠を位置させるとともに、回転枠の糸繰出し方向への逆
転を防止するストッパ機構を設けてあるスピニングリー
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】回転枠の後部に、後方開放型の凹入空間
を形成するとともに、この凹入空間の内周壁をリール本
体に近接させて、微小間隙部分を形成していた(実開平
2−44976号公報)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記構成のように微小
間隙部分によって、凹入空間内への砂等の侵入を阻止し
て、その砂等の回転部への噛み込みを未然に回避して回
転枠の回転作動を円滑に行うようにしてあるが、微小間
隙を形成しただけでは完全には砂等の侵入を阻止でき
ず、却って、その微小間隙部分に噛み込むこともある。
本考案の目的は、回転枠の糸繰出し方向への逆転を阻止
するストッパ機構の設置位置にも考慮を払いながら、リ
ール本体と回転枠との間でシール性の高い機構を構成し
て、長期に亘って回転枠の回転を円滑に行えるものを提
供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案による特徴構成
は、リール本体の前方に位置させた回転枠の後面に、後
方開放型の凹入空間を形成するとともに、この凹入空間
の前壁より後方に向けて第1環状壁を立設し、前記第1
環状壁の内周面に前記回転枠の糸繰出し方向への逆転を
防止する為のストッパ機構用係止歯を形成するととも
に、前記凹入空間の内周壁と前記第1環状壁との間に入
り込む状態で、前記リール本体より第2環状壁を突設
し、前記第1環状壁と第2環状壁との間、又は、前記内
周壁と前記第1環状壁との間に侵入抑制部材を設けてあ
る点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0005】
【作用】つまり、凹入空間の内周壁と第1、第2環状壁
とで、ラビリンス状のシール空間を形成してあるので、
例え、内周壁と第2環状壁との間に砂等が侵入したとし
ても、その侵入した砂等を第2環状壁先端に対応するラ
ビリンス状の折れ曲がりでその移動力を減殺させその移
動力を失った砂等に対して侵入抑制部材によって移動を
阻止し、凹入空間へ入り込むことを完全に阻止できる。
したがって、侵入抑制部材によって第1環状壁の内周面
に形成されたストッパ機構用係止歯に達する前に砂等が
阻止されるので、ストッパ機構の動作に与える影響もす
くない。
【0006】
【考案の効果】凹入空間の内周壁より内側においてその
凹入空間の前壁より第2環状壁を延出し、この延出した
第2環状壁の内周面にストッパ機構用係止歯を形成する
ことによって、凹入空間に入ろうとする砂等に対してま
ずラビリンス状空間によって侵入を阻止する機能を発揮
させ、続いて、尚も侵入してくる砂等に対して侵入抑制
部材によって侵入を阻止するという二段構えのシール構
造を構築することができ、係止歯を利用したストッパ機
構の動作に砂等が噛み混むことによって影響を与えるこ
とを容易に回避できることになった。
【0007】
【実施例】図1に示すように、ハンドル1を軸支したリ
ール本体2よりスプール軸3を延出するとともに、この
スプール軸3にスプール4を遊嵌してある。スプール軸
3の基端部に筒軸6を遊嵌するとともに、筒軸6に回転
枠7を一体回転可能に装着してある。筒軸6におけるリ
ール本体2内に位置する部分にピニオンギヤ9を形成
し、このピニオンギヤ9とハンドル軸5に装着されたメ
インギヤ10との咬合によって、ハンドル1操作による
回転枠4の糸巻き取り作動を行う。メインギヤ10から
の動力伝達を受けて回転する螺旋軸8の回転作動に連れ
て、螺旋軸8に沿って往復移動する摺動子とスプール軸
3とを連結してスプール4を一定ストロークで往復駆動
するオシレーティング機構Aを形成してスピニングリー
ルを構成する。
【0008】次に回転枠7のストッパ機構Bについて説
明する。図1、図2(イ)(ロ)及び図3に示すよう
に、回転枠7の後面に前方向きに凹入する後方開放型の
凹入空間7Aを形成するとともに、この凹入空間7Aの
前壁7Bより後向きに後記する第1環状壁22を形成す
る。この第1環状壁22の内周壁にストッパ機構用係止
歯としてのラチェット歯11を形成するとともに、この
ラチェット歯11に咬合するラチェット爪12とでスト
ッパ機構Bを形成し、ラチェット爪12をリール本体2
内で軸支しスプール軸心に直交する横軸心回りで揺動可
能に構成してある。一方、リール本体2内で筒軸6に、
回転カム体13を遊嵌するとともに、この回転カム体1
3に隣接して回転駆動体14を筒軸6に一体回転可能に
取りつけ、図示してないが回転カム体13と回転駆動体
14を摩擦機構で一体回転可能に構成してある。回転カ
ム体13の後面に後方に突出するカム面13Aを形成す
るとともに、このカム面13Aに接当する追従アーム1
2Aをラチェット爪12のボスより延出してある。この
構成によって、筒軸6が回転枠7とともに一体回転する
と、回転駆動体14が回転し、摩擦機構によって回転カ
ム体13が連れ回りし一定位相でストッパに当たって停
止する。この回転方向が糸を巻き取る正転方向である
と、カム面13Aが追従アーム12Aを後向きに回転さ
せて、ラチェット爪12をラチェット歯11より離間さ
せる。回転枠7を糸を繰り出す逆転方向に回転させる
と、回転駆動体14が回転し、摩擦機構によって回転カ
ム体13が連れ回りし異なる一定位相でストッパに当た
って停止する。そうすると、カム面13Aが追従アーム
12Aより離れて、ラチェット爪12がラチェット歯1
1に咬合可能な状態となる。以上より、ラチェット爪1
2がラチェット歯車11に咬合する状態を、ストッパ機
構Bの入り状態といい、ラチェット爪12がラチェット
歯車11に咬合しない状態を、ストッパ機構Bの切り状
態とする。
【0009】このストッパ機構Bを入り状態と切り状態
に切換操作する操作構造について説明する。図3に示す
ように、リール本体2の後端より後方に突出するストッ
パ切換摘み15を設け、ストッパ切換摘み15に連係す
る操作軸16を、リール本体2を前後に貫通する状態で
リール本体2に架設し、その操作軸16の先端をラチェ
ット爪12近くまで延出し、その延出端に切換カム17
を形成し、ラチェット爪12における非作用端を切換カ
ム17で押さえラチェット爪12を非咬合姿勢に切り換
える。したがって、ストッパ切換摘み15を一方に操作
すると、切換カム17がラチェット爪12に作用して非
咬合姿勢に切り換え、回転枠7の糸繰り出し方向及び糸
巻き取り方向のいずれの方向へも回転可能なストッパ機
構Bの切り状態と、ストッパ切換摘み15を他方に操作
すると、切換カム17がラチェット爪12より離れラチ
ェット爪12の咬合姿勢への切り換わりを許容し、回転
枠7の糸繰り出し方向への回転を阻止し糸巻き取り方向
への回転を許容するストッパ機構Bの入り状態とに切り
換えできる。操作軸16の途中位置に半月状部分16A
を設けるとともに、この半月状部分16Aに対応した位
置に受け止め片18を設け、ストッパ摘み15を操作し
た際の操作位置に維持する位置決め機構を構成する。こ
の受け止め片18は半月状部分16Aの凹入部内に入り
込み、操作軸16の軸芯方向への移動を規制する位置決
め機能を有する。次に、リール本体2の脚部2Aについ
て説明する。図4に示すように、脚部2Aの上面に凹入
部を形成するとともに、この凹入部内にパッド19を装
着し、このパッド19の底面にロッド部19Aを取りつ
けてこのロッド部19Aを脚柱2B内に位置させた状態
で垂下する。ロッド部19Aの下端にネジ部を形成する
とともに、このネジ部に螺合する調節用ディスク20を
脚柱2B内に嵌め込んである。この調節用ディスク20
をロッド部19Aの軸芯回りで回転させることによっ
て、ロッド部19Aと一体でパッド19を上下し、竿の
リールシートに対する取り付け状態を安定させて、ガタ
ツキを抑制する。
【0010】次に、回転枠7の凹入空間7A内の構造に
ついて説明する。図1に示すように、凹入空間7Aの前
壁7Bより後向きに突出した第1環状壁22と凹入空間
7Aの内周壁7Cとの間に、リール本体2の前壁より前
向きに第2環状壁21を突設し、この第2環状壁21を
両者22と7Cとの間に位置させて、ラビリンス状のシ
ール構造を構成する。そして、第1環状壁22と第2環
状壁21との間に侵入抑制部材として軟質ゴム製の断面
略5角形のリング状部材23を装着してある。この侵入
抑制部材23を装着することによって、凹入空間におけ
る筒軸6側への砂等の侵入を防止し、かつ、回転枠7の
ガタツキを抑制する。さらに、第2環状壁21の先端に
径方向に突出する環状の突条21aを形成し、第2環状
壁21と凹入空間7Aの内周壁7Cとの間に侵入してく
る砂等に侵入抵抗を与え、シール部材23と協動でシー
ル効果を高める構成を採っている。
【0011】〔別実施例〕 次に、侵入抑制部材23の別構造について説明す
る。図5に示すように、第1環状壁22と第2環状壁2
1との間に入れる侵入抑制部材23としては、通常使用
されるシール付の玉軸受等の軸受を使用してもよい。軸
受としては、転がり型としてのコロ軸受や、燐青銅・樹
脂製の滑り軸受であってもよい。 ストッパ機構Bの別構造について説明する。図5及
び図6に示すように、リール本体2の前面より回転枠7
の凹入空間7Aに向けて支軸24を立設するとともに、
この支軸24の前後向き軸芯回りに揺動可能にラチェッ
ト爪26を取り付ける。ラチェット歯11は第1環状壁
22の内周面に形成してある。ラチェット爪26に作用
してその姿勢を切り換える機構としては、筒軸6に筒軸
6と一体回転するスペーサ25を外嵌するとともに、回
転カム体13をスペーサ25に遊嵌し、更に、この回転
カム体13に連係してある連係バネ27の基端部を軽い
圧接力でスペーサ25に巻回してある。この構成によっ
て、先の実施例で述べたように、ラチェット爪26を咬
合可能な状態と、ラチェット歯11から離間する状態と
に切り換えることができる。そして、強制的にラチェッ
ト爪26に作用して、ラチェット爪26をラチェット歯
11から離間する状態に強制的に維持すべくストッパ摘
み15に繋がる操作軸16及び切換カム17を設けてあ
る。 第2環状壁21と凹入空間7Aの内周壁7Bとの間
に侵入抑制部材23を装着してもよい。
【0012】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体縦断側面図
【図2】(イ) ラチェット爪を咬合可能な状態に設定
する状態を示す正面図 (ロ) ラチェット爪を非咬合状態に設定する状態を示
す正面図
【図3】ストッパ摘みとラチェット爪との連係状態を示
す斜視図
【図4】リールのガタツキを抑えるパッドを装着したリ
ール脚部を示す縦断側面図
【図5】侵入抑制部材とストッパ機構の別実施例を示す
縦断側面図
【図6】図5に対応した縦断正面図
【符号の説明】
2 リール本体 7 回転枠 7A 凹入空間 7B 前壁 7C 内周壁 11 ストッパ機構用係止歯 21 第2環状壁 22 第1環状壁 23 侵入抑制部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体(2)の前方に位置させた回
    転枠(7)の後部に、後方開放型の凹入空間(7A)を
    形成するとともに、この凹入空間(7A)の前壁(7
    B)より後方に向けて第1環状壁(22)を立設し、前
    記第1環状壁(22)の内周面に前記回転枠(7)の糸
    繰出し方向への逆転を防止する為のストッパ機構用係止
    歯(11)を形成するとともに、前記凹入空間(7A)
    の内周壁(7C)と前記第1環状壁(22)との間に入
    り込む状態で、前記リール本体(2)より第2環状壁
    (21)を突設し、前記第1環状壁(22)と第2環状
    壁(21)との間に、又は、前記内周壁(7C)と前記
    第1環状壁(22)との間に、侵入抑制部材(23)を
    設けてあるスピニングリール。
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JP5995321B2 (ja) * 2013-02-28 2016-09-21 グローブライド株式会社 魚釣用スピニングリール
JP6166672B2 (ja) * 2014-02-27 2017-07-19 グローブライド株式会社 魚釣用スピニングリール
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