JP2579183B2 - エンジンの冷却装置 - Google Patents

エンジンの冷却装置

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JP2579183B2
JP2579183B2 JP1052288A JP1052288A JP2579183B2 JP 2579183 B2 JP2579183 B2 JP 2579183B2 JP 1052288 A JP1052288 A JP 1052288A JP 1052288 A JP1052288 A JP 1052288A JP 2579183 B2 JP2579183 B2 JP 2579183B2
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JP
Japan
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radiator
engine
vehicle body
vibration
cooling water
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利信 伊藤
聡一郎 小川
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Mazda Motor Corp
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ラジエータをダイナミックダンパとして構
成したエンジンの冷却装置に関する。
(従来技術) 自動車の車体にはエンジンの振動が伝わり、共振点に
おいて異常な車体振動を生じることがある。とくに、車
体の前部にエンジンを搭載した自動車の場合には、車体
の前部が沈み込むような上下振動が生ずる。そのため、
例えば特開昭57−60911号公報に記載されているよう
に、車体前部に配設されるラジエータをダンパ質量とし
て利用し、それによって構成したダイナミックダンパの
作用で車体振動を抑えるようにすることが従来から行わ
れている。ところが、このようにラジエータをダイナミ
ックダンパとして構成しても、なかなか期待通りのダン
パ機能は得られないという問題があった。
そこで、このようにラジエータによって構成したダイ
ナミックダンパの作用を実機によって解析したところ、
十分なダンパ機能が得られない大きな要因につぎのよう
なものがあることが明らかとなった。つまり、ラジエー
タは車体側に固定されているが、そのラジエータに対し
ても冷却水通路を構成するホースを介してエンジン振動
が直接伝わり、そのためにラジエータの自由な振動が阻
害されている。そして、エンジン振動によってとくに上
下方向の変位が拘束されると、ラジエータのダイナミッ
クダンパとしての機能を著しく低下する。ラジエータと
エンジン本体をつなぐホースは、通常、弾性体で形成さ
れるが、それでもエンジン振動の伝達を断つことはでき
ない。これがダンパ機能低下の大きな原因となってい
る。
(発明の目的) 本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、
ラジエータをダンパ質量とするダイナミックダンパの機
能を向上させることを目的とする。
(発明の構成) 本発明は、上記のように冷却水通路を構成するホース
を介して伝わるエンジン振動によりラジエータの自由な
振動が阻害され、とくにラジエータの上下方向の変位が
拘束されることが、ラジエータをダンパ質量とするダイ
ナミックダンパがその機能を十分に発揮できない大きな
要因であることを解明し、その対策として、このホース
を介するエンジン振動の伝達を阻止する手段を見い出し
たのであって、その構成はつぎのとおりである。すなわ
ち、本発明はエンジンの冷却装置に係るものであって、
ラジエータを車体に対するダイナミックダンパとして構
成したエンジンの冷却装置において、前記ラジエータと
エンジン本体との間の冷却水通路の途中を車体側に固定
したことを特徴としている。
(作用) エンジンの振動はそのマウント部を介して車体フレー
ムに伝わり、車体振動とくに車体の前部を沈み込ませる
ような上下方向の振動を生じさせようとする。それに対
し、ラジエータはダイナミックダンパとして機能し車体
振動の抑制を行う。その際、エンジン振動は冷却水通路
構成部材を介して直接ラジエータに伝わろうとするが、
冷却水通路の途中が車体側に固定されているため、ラジ
エータに直接エンジン振動が伝わることはない。したが
って、ラジエータはエンジン振動に拘束されることなく
自由に振動することができ、ダイナミックダンパとして
の機能を十分に発揮する。
(実施例) 第1図(平面図)、第2図(側面図)および第3図
(正面図)は本発明の一実施例を示すものである。
この実施例において、ラジエータ1は、車体の前部に
縦置きにされたエンジン本体2の前方にあって、放熱面
3がクランク軸方向に対し直角でやや前方に傾斜した姿
勢で搭載されている。ラジエータ1の上部左右に設けら
れた各1個の取付孔4にはラバー部材5を介して内側か
らカラー6を挿嵌し、これをボルト7で車体側に固定し
ている。また、ラジエータ1の下面左右に設けられた各
1個の突出部8は、車体側に固定されたブラケット9に
マウントラバー10を介して取り付けられている。ラジエ
ータ1はこのように弾性部材を介して4点で支持され、
それによって車体振動に対するダイナミックダンパを構
成している。
ラジエータ1の上部一側端側に形成された冷却水入口
11は、アッパーラバーホース12によってエンジン本体2
の前部上方中央に設けられたウォーターアウトレット13
のサーモスタットカバー部14に接続されている。また、
ラジエータ1の他側端側下部位置に形成された冷却水出
口15には、二分割されたロアラバーホースの一方16が接
続されている。そして、ロアラバーホースの他方17は、
エンジン本体2上部のウォータポンプインレット18に接
続され、これら両ロアラバーホース16,17を継ぐ中断パ
イプ19はホース取付ブラケット20によって車体側のフレ
ーム21に固定されている。ウォータポンプインレット18
はエンジン本体2の前端側側面上部に設けられ、エンジ
ン本体2の最前部に取付フランジ部18aが、また、所定
距離後方に下がってホース接続部18bが位置するよう配
設されている。また、中継パイプ19は、略L字状に形成
され、その長辺部19aがクランフ軸方向と平行で、短辺
部がラジエータ1側で下方に延びるよう配設されてい
る。ホース取付ブラケット20は、第3図に示すように、
中継パイプ19の形状に合わせた弧状部を有する支持板20
aと、取付ボルト22によって車体側フレーム21に固定さ
れる固定板20bとで構成されている。支持板20aと固定板
20bとは、中継パイプ19を挟持した状態で連結ボルト23
によって相互に連結される。
エンジン本体2は、クランクセンタC付近がロール軸
心となって回転方向に振動する。エンジン本体2側の冷
却水入口であるウォータポンプインレット18は、ロール
軸心に近い高さにあって、エンジン本体2の回転振動に
よる上下方向の変位が大きいため、これがラジエータ1
の冷却水出口15に伝わってラジエータ1の上下方向の変
位を拘束するとダイナミックダンパとしてのラジエータ
1の機能が低下する。しかし、この実施例では、ラジエ
ータ1の冷却水出口15とウォータポンプインレット18と
が、中継パイプ19によって継がれたロアラバーホース1
6,17で接続され、中継パイプ19が車体側に固定されてい
るので、ロアラバーホース16,17を介するエンジン振動
の伝達がほぼ完全に遮断される。
また、ラジエータ1の冷却水出口15とウォータポンプ
インレット18とが、2分割されたロアラバーホース16,1
7と中継パイプ19とにより上記のように接続されている
ので、これらホース16,17等と周辺との干渉が防止で
き、補機レイアウトの自由度が大きい。
エンジン本体2側の冷却水出口であるウォーターアウ
トレット13は、ロール軸心よりかり高い位置で且つロー
ル軸心の略真上にあるために、エンジン本体2の回転振
動による上下方向の変位が小さい。しかも、ラジエータ
1の一側方端側にある冷却水入口11までの距離が大きく
て、長いアッパーラバーホース12で接続されているた
め、振動が吸収されやすい。したがって、アッパーラバ
ーホース12を介してエンジン振動が伝達することによる
ダイナミックダンパ機能の低下は少ない。
なお、この実施例では、ラジエータの出口側冷却水通
路を構成するロアラバーホースを中継パイプで継いでこ
れを車体側に固定するようにしているが、冷却水通路の
途中を固定する手段はこれに限定されるものではない。
また、ラジエータ出口側に限らず、入口側冷却水通路の
途中を車体側に固定するようにすることも可能である。
本発明はその他いろいろな態様で実施することができ
る。
(発明の効果) 本発明は以上のように構成されており、冷却水通路を
介するエンジン振動の伝達が車体側固定部で遮断される
ため、ラジエータの上下方向の変位の自由度が大きくな
り、その分ダイナミックダンパ機能が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の要部を示す平面図、第2図
は同側面図、第3図は同正面図である。 1:ラジエータ、2:エンジン本体、3:放熱面、16,17:ロア
ラバーホース、19:中継パイプ、20:ホース取付ブラケッ
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−202937(JP,A) 特開 昭62−203820(JP,A) 実開 昭58−144022(JP,U) 実開 昭59−127813(JP,U) 実開 昭61−180818(JP,U) 実開 昭62−36823(JP,U) 実開 昭62−64631(JP,U) 実開 昭62−130122(JP,U) 実開 昭62−182822(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラジエータを車体に対するダイナミックダ
    ンパとして構成したエンジンの冷却装置において、前記
    ラジエータとエンジン本体との間の冷却水通路の途中を
    車体側に固定したことを特徴とするエンジンの冷却装
    置。
JP1052288A 1988-01-19 1988-01-19 エンジンの冷却装置 Expired - Lifetime JP2579183B2 (ja)

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JPH01187311A JPH01187311A (ja) 1989-07-26
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JP6841204B2 (ja) * 2017-10-13 2021-03-10 トヨタ自動車株式会社 エンジンの冷却構造

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