JP2553717Y2 - ハウジング - Google Patents
ハウジングInfo
- Publication number
- JP2553717Y2 JP2553717Y2 JP1991030010U JP3001091U JP2553717Y2 JP 2553717 Y2 JP2553717 Y2 JP 2553717Y2 JP 1991030010 U JP1991030010 U JP 1991030010U JP 3001091 U JP3001091 U JP 3001091U JP 2553717 Y2 JP2553717 Y2 JP 2553717Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- potting
- membrane
- resin
- hollow fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、中空糸膜或いは平膜等
の濾過材をその内部に収納し、液体或いは気体を浄化、
吸収、分離など各種処理する場合に用いる膜モジュール
を形成するための、特殊な構造を有するハウジングに関
する。
の濾過材をその内部に収納し、液体或いは気体を浄化、
吸収、分離など各種処理する場合に用いる膜モジュール
を形成するための、特殊な構造を有するハウジングに関
する。
【０００２】
【従来の技術】膜モジュールは、通常円筒形のハウジン
グ内に中空糸膜等の濾過材が収納された構成となってい
る。ハウジングの素材としては、家庭用等の浄水器では
ＡＢＳ樹脂が、工業用の水処理等ではポリカーボネート
或いはポリサルホンが主として用いられている。中空糸
膜等はハウジングの片端部或いは両端部に於いて、ポリ
ウレタン等からなるポッティング材によりハウジングに
流密（液体或いは気体がポッティング材部を流通、透過
しないという意味）に固定されている。上記ポッティン
グ材部を形成する方法として、従来は、ポッティング成
形型と称する容器に、中空糸膜等を収納したハウジング
を挿入し、遠心法等によりポッティング材を供給し、固
化後、所定箇所にて切断して中空糸膜端部を開口させる
等の方法が用いられている。
グ内に中空糸膜等の濾過材が収納された構成となってい
る。ハウジングの素材としては、家庭用等の浄水器では
ＡＢＳ樹脂が、工業用の水処理等ではポリカーボネート
或いはポリサルホンが主として用いられている。中空糸
膜等はハウジングの片端部或いは両端部に於いて、ポリ
ウレタン等からなるポッティング材によりハウジングに
流密（液体或いは気体がポッティング材部を流通、透過
しないという意味）に固定されている。上記ポッティン
グ材部を形成する方法として、従来は、ポッティング成
形型と称する容器に、中空糸膜等を収納したハウジング
を挿入し、遠心法等によりポッティング材を供給し、固
化後、所定箇所にて切断して中空糸膜端部を開口させる
等の方法が用いられている。
【０００３】
【本考案の解決すべき課題】本考案は、ポッティング成
形型とハウジングとの接触面からのポッティング材の漏
洩による製品不良の発生を防止し、又、ポッティング成
形型とハウジングの組み立て、成形型の清掃等煩雑な作
業を必要としない、ポッティング成形型を一体に有する
膜モジュール用のハウジングを提供することを目的とす
る。
形型とハウジングとの接触面からのポッティング材の漏
洩による製品不良の発生を防止し、又、ポッティング成
形型とハウジングの組み立て、成形型の清掃等煩雑な作
業を必要としない、ポッティング成形型を一体に有する
膜モジュール用のハウジングを提供することを目的とす
る。
【０００４】
【考案の構成】本考案の膜モジュール用のハウジング
は、ポッティング成形型を射出成形又は熱融着により一
体に有するものである。
は、ポッティング成形型を射出成形又は熱融着により一
体に有するものである。
【０００５】以下に本考案の膜モジュール用のハウジン
グを図面によって説明する。図１は、片端開口型の膜モ
ジュールの例の外観図、図２は、両端開口型の膜モジュ
ールの例の外観図である。図１〜２に於いて、１はハウ
ジング、２はポッティング成形型相当部分、３はポッテ
ィング材注入口、４はポッティング材部である。
グを図面によって説明する。図１は、片端開口型の膜モ
ジュールの例の外観図、図２は、両端開口型の膜モジュ
ールの例の外観図である。図１〜２に於いて、１はハウ
ジング、２はポッティング成形型相当部分、３はポッテ
ィング材注入口、４はポッティング材部である。
【０００６】ポッティング材は、ハウジング１のポッテ
ィング成形型に相当する部分２の底部より注入してもよ
いし、側部から注入してもよい。又、ハウジングの内壁
面に沿って、長手方向にポッティング材の材質、粘度等
に従って、適宜な径のチューブを嵌装し、このチューブ
を通してポッティング材を注入してもよい。ポッティン
グ材を注入し、固化する迄静置した後、ポッティング成
形型相当部分２は切断して除去し、膜モジュールを得
る。
ィング成形型に相当する部分２の底部より注入してもよ
いし、側部から注入してもよい。又、ハウジングの内壁
面に沿って、長手方向にポッティング材の材質、粘度等
に従って、適宜な径のチューブを嵌装し、このチューブ
を通してポッティング材を注入してもよい。ポッティン
グ材を注入し、固化する迄静置した後、ポッティング成
形型相当部分２は切断して除去し、膜モジュールを得
る。
【０００７】ハウジング１を形成する素材としては、低
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ＡＢ
Ｓ樹脂、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリアクリル酸エステル、ポリフロ
オロカーボン等、押出成形或いは射出成形等の成形性が
良好であって、ある程度の強度及び剛性等を有する樹脂
であれば使用することができ、要求される機械的強度、
耐熱性等により適宜選択すればよい。主として用いられ
ているのはＡＢＳ樹脂、ポリカーボネート、ポリサルホ
ン等である。又、ハウジング１は中空の長尺の容器であ
ればよく、その断面形状は特に限定されるものではない
が、一般には円筒形状のものが使用される。
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ＡＢ
Ｓ樹脂、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリアクリル酸エステル、ポリフロ
オロカーボン等、押出成形或いは射出成形等の成形性が
良好であって、ある程度の強度及び剛性等を有する樹脂
であれば使用することができ、要求される機械的強度、
耐熱性等により適宜選択すればよい。主として用いられ
ているのはＡＢＳ樹脂、ポリカーボネート、ポリサルホ
ン等である。又、ハウジング１は中空の長尺の容器であ
ればよく、その断面形状は特に限定されるものではない
が、一般には円筒形状のものが使用される。
【０００８】本考案のハウジング１中に収納される濾過
材としては、各種の材料からなる中空糸膜或いは平膜が
使用される。中空糸膜或いは平膜を構成する素材として
は、セルロース系樹脂、ポリビニルアルコールなどの親
水性樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フロオロカーボン系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂などの疏
水性樹脂が挙げられる。疎水性樹脂からなる疎水性膜の
場合、界面活性剤のコーティング、親水性モノマーのグ
ラフト結合或いは親水性ポリマーのコーティング等の方
法により親水化処理して使用してもよい。又、セラミッ
ク、ポリサルホン系樹脂、ポリエーテルサルホン系樹
脂、ポリイミド系樹脂などからなる平膜或いは中空糸膜
なども使用できる。これらの膜は多孔質であってもよい
し、非多孔質であってもよい。
材としては、各種の材料からなる中空糸膜或いは平膜が
使用される。中空糸膜或いは平膜を構成する素材として
は、セルロース系樹脂、ポリビニルアルコールなどの親
水性樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フロオロカーボン系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂などの疏
水性樹脂が挙げられる。疎水性樹脂からなる疎水性膜の
場合、界面活性剤のコーティング、親水性モノマーのグ
ラフト結合或いは親水性ポリマーのコーティング等の方
法により親水化処理して使用してもよい。又、セラミッ
ク、ポリサルホン系樹脂、ポリエーテルサルホン系樹
脂、ポリイミド系樹脂などからなる平膜或いは中空糸膜
なども使用できる。これらの膜は多孔質であってもよい
し、非多孔質であってもよい。
【０００９】中空糸膜を用いた膜モジュールの場合、多
数本の中空糸を束ねた中空糸束の、開口端の少なくとも
一端が、開口状態のままポッティング材によってハウジ
ング内面に流密に固定されていればよく、Ｕ字状に集束
配置して両端を開口状態としたものでもよく、直線状に
集束配置して、その一端を閉鎖し他端を開口状態にした
ものであってもよい。又、中空糸の両端がそれぞれハウ
ジングの両端部近傍に開口したまま、ポッティング材に
より流密に固定されてものであってもよい。一方、平膜
を用いた膜モジュールの場合、小さな空間により多くの
膜を配設し、体積当たりの処理効率を大きくするため、
通常は、膜をプリーツ状に折り畳んでハウジング中に収
納し、両端をポッティング材によって流密に固定した構
造となっている。
数本の中空糸を束ねた中空糸束の、開口端の少なくとも
一端が、開口状態のままポッティング材によってハウジ
ング内面に流密に固定されていればよく、Ｕ字状に集束
配置して両端を開口状態としたものでもよく、直線状に
集束配置して、その一端を閉鎖し他端を開口状態にした
ものであってもよい。又、中空糸の両端がそれぞれハウ
ジングの両端部近傍に開口したまま、ポッティング材に
より流密に固定されてものであってもよい。一方、平膜
を用いた膜モジュールの場合、小さな空間により多くの
膜を配設し、体積当たりの処理効率を大きくするため、
通常は、膜をプリーツ状に折り畳んでハウジング中に収
納し、両端をポッティング材によって流密に固定した構
造となっている。
【００１０】ポッティング材としては、特に限定はされ
ないが、ポリウレタン系或いはエポキシ系の樹脂を主成
分とした樹脂組成物が一般に使用される。
ないが、ポリウレタン系或いはエポキシ系の樹脂を主成
分とした樹脂組成物が一般に使用される。
【００１１】
【本考案の効果】本考案の膜モジュール用のハウジング
はポッティング成形型を一体に有する構造となってい
る。そのため、ポッティング操作が容易であり、余剰な
ポッティング材の除去等の清掃作業も不要となり、多量
の膜モジュールのポッティング作業を極めて効率良く実
行することができる。
はポッティング成形型を一体に有する構造となってい
る。そのため、ポッティング操作が容易であり、余剰な
ポッティング材の除去等の清掃作業も不要となり、多量
の膜モジュールのポッティング作業を極めて効率良く実
行することができる。
【００１２】
【図１】図１は、中空糸膜をＵ字状に集束したものを濾
過材とし、ポッティング成形型相当部分の底部からポッ
ティング材を注入する構造としたハウジングを用いた場
合の、片端開口型の膜モジュールの外観図である。
過材とし、ポッティング成形型相当部分の底部からポッ
ティング材を注入する構造としたハウジングを用いた場
合の、片端開口型の膜モジュールの外観図である。
【図２】図２は、中空糸膜を直線状に集束したものを濾
過材とし、両端のポッティング成形型相当部分の側部か
らポッティング材を注入する構造としたハウジングを用
いた場合の、両端開口型の膜モジュールの外観図であ
る。
過材とし、両端のポッティング成形型相当部分の側部か
らポッティング材を注入する構造としたハウジングを用
いた場合の、両端開口型の膜モジュールの外観図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−147203（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−70107（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】ポッティング成形型を射出成形又は熱融着
により一体に有することを特徴とする膜モジュール用の
ハウジング。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991030010U JP2553717Y2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | ハウジング |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991030010U JP2553717Y2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | ハウジング |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0498429U JPH0498429U (ja) | 1992-08-26 |
| JP2553717Y2 true JP2553717Y2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=31765041
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991030010U Expired - Lifetime JP2553717Y2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | ハウジング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2553717Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SE454847B (sv) * | 1987-08-31 | 1988-06-06 | Gambro Dialysatoren | Anordning for diffusion och/eller filtrering samt forfarande for tillverkning av denna anordning |
-
1991
- 1991-01-31 JP JP1991030010U patent/JP2553717Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0498429U (ja) | 1992-08-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |