JP2551335Y2 - 車両のバックパネルとクォータピラーの結合構造 - Google Patents

車両のバックパネルとクォータピラーの結合構造

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JP2551335Y2 JP1991091585U JP9158591U JP2551335Y2 JP 2551335 Y2 JP2551335 Y2 JP 2551335Y2 JP 1991091585 U JP1991091585 U JP 1991091585U JP 9158591 U JP9158591 U JP 9158591U JP 2551335 Y2 JP2551335 Y2 JP 2551335Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、運転室と荷物室が分離
独立して形成されるトラック等の車両において、運転室
の後部のバックパネルとクォータピラーとを結合する結
合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、運転席と荷物室が分離独立して
構成されるトラック等の車両は、図4に示すように運転
室1が、圧延鋼板をプレス成形したフロントパネル部
2、ルーフパネル3、サイドメンバ4、フロアパネル
5、バックパネル部6の部品を、自動溶接組立てライン
で溶接して箱形の骨格構造に構成される。そして、ピラ
ー部のように特に大きい強度と剛性を必要とする部分、
バックウインドの窓枠の部分は、部品が閉断面構造に構
成されている。
【0003】ところで、前述したような運転室1のバッ
クパネル部6においては、図3に示すように、窓枠を形
成する目的から、バックパネル10を折り曲げて形成す
るウィンド下辺部11が加工されるが、その車体剛性強
化のため、同ウィンド下辺部11の運転室内表面には所
謂ハット型断面をもつ剛性の高いレインフォース12が
接合される。そして、同バックパネル10の車幅方向両
端部は略上下方向に延長するクォータピラー13に溶接
組立てラインで結合されるけれども、この組立ての場
合、バックパネル10のウィンド下辺部11に対して閉
断面構造とされるレインフォース12の車幅方向両端部
は、これもクォータインナパネル14とクォータアウタ
パネル15とで閉断面構造とされるクォータピラー13
に直接にスポット溶接することは困難な状態にある。
【0004】このため、従来では、図5に示すように、
バックパネル10の一部であるウィンド下辺部11の車
幅方向両端部11aとクォータアウタパネル15の車内
側開口縁部15aとを重合させると共に、同開口縁部1
5aに対して筒状に形成するクォータインナパネル14
の開口縁部14aが重合され、クォータインナパネル1
4に穿った作業穴Xからスポットガンを挿入して、ウィ
ンド下辺部11とクォータアウタパネル15とをスポッ
ト溶接することが多い。
【0005】ところで、上述のようにバックパネル10
のウィンド下辺部11とクォータアウタパネル15と
を、単に重ね合せて結合した構成では、両者の結合剛性
を充分に得ることができない。このため、バックパネル
10が比較的低い固有周波数で振動することになり、こ
れにより運転室1内部にこもり音などを生じる不具合が
あった。そこで、上述の閉断面構造の結合部の結合剛性
を上げて、こもり音の発生を低減することが望まれる。
【0006】従来、上記クォータピラーとバックパネル
の閉断面構造の部分の結合に関しては、例えば実開昭6
2−120074号公報に示すように、レインフォース
の部分に上下に長い作業穴を設ける。そして、この作業
穴からスポットガンを閉断面構造の部分の内部に挿入し
て、バックパネルのウィンド下辺部とクォータアウタパ
ネル、レインフォースとクォータインナパネルをそれぞ
れ溶接可能にすることが開示されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、レインフォースに上下に長い作業
穴を設けるので、見栄えが悪くなり、レインフォース自
体の剛性も低下する。また、溶接時には対向型スポット
ガンの他に特殊なL型スポットガンを用いるため作業性
が低下する等の問題がある。
【0008】本考案は、この点に鑑みてなされたもの
で、バックパネルとクォータピラーの閉断面構造の部分
の結合剛性を、上下に長い特別な穴加工や溶接を行うこ
となく増大することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、運転室を構成するバックパネルの車幅方
向左右縁をクォータピラーのフランジに結合すると共
に、前記運転室内に位置されて車幅方向に伸びるハット
型断面の剛性のあるレインフォースを前記バックパネル
のウィンド下辺部に結合する車体構造において、前記ウ
ィンド下辺部の車幅方向両端部とクォータアウタパネル
の車内側開口縁部とを重合させ、前記ウィンド下辺部か
ら離間された筒状の前記レインフォースの車幅方向端部
と同車幅方向端部に対して嵌合状態に形成するクォータ
インナパネルの開口縁部との間を接着剤を介して結合し
た車両のバックパネルとクォータピラーの結合構造を提
案するものである。
【0010】
【作用】本考案のこのような構造によると、剛性の高い
レインフォースで補強されたバックパネルがレインフォ
ースの車幅方向端部に対して接着されるクォータインナ
パネルで更に補強されるから、運転室の車体剛性を強化
して、同運転室内のこもり音を効果的に防止できる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0012】図1及び図2は本考案によるバックパネル
とクォータピラーとの結合部の車体構造を示している。
つまり、符号13はクォータピラーであり、既に説明し
たように、同クォータピラー13はクォータインナパネ
ル14とクォータアウタパネル15とを閉断面構造に接
合して構成されている。また、符号10はその車幅方向
縁10aをクォータピラー13のフランジ13aにスポ
ット溶接されるバックパネルであり、同バックパネル1
0の一部にはウィンド下辺部11が折曲げ加工され、こ
のウィンド下辺部11の運転室内表面には車幅方向に伸
びるハット型断面のレインフォース12がスポット溶接
される。そして、このレインフォース12に対応したク
ォータインナパネル14の部分には、クォータアウタパ
ネル15の開口縁部15aよりも車内側に向かって長く
された開口縁部14aが一体成形され、前記クォータア
ウタパネル15の開口縁部15aは前述したウィンド下
辺部11の車幅方向両端部11aに重合状態におかれ
る。クオータインナパネル14の開口縁部14aは、前
記ウィンド下辺部11の車幅方向両端部11aから離間
して筒状状態にある前記レインフォース12の車幅方向
左右端部12aに重合状態におかれることになる。
【0013】そこで上記構造において、レインフォース
12の端部12a とクォータインナパネル14の開口縁
部14a の一方、または両方において接合フランジ16
に及ぶ範囲に、予め接着剤17が塗布される。そして、
バックパネル10がクォータピラー13に対し、接着剤
17によりレインフォース12の端部12a とクォータ
インナパネル14の開口縁部14a を接着して差し込み
式に取付けられる。その後、この状態で自動溶接組付け
ラインにおいて、従来と同様にバックパネル10の左右
の縁10a 、そのウィンド下辺部11とレインフォース
12のフランジ16が、クォータピラー13のフランジ
13a にスポット溶接して一体結合される。そこで、こ
の溶接によりレインフォース12とクォータインナパネ
ル14は、接着剤17により一体的に接着して強固に結
合され、これにより両者の結合剛性が増す。また、同時
にバックパネル10全体の振動が抑制され、特にバック
パネル10の1次固有周波数が上昇して、こもり音を生
じなくなる。
【0014】尚、バックパネル振動の要因としては、バ
ックパネルに対向する荷物室のヘッダパネルとの共振も
挙げられるが、この接着剤、ラップ代等を調整すること
により、ヘッダパネルとの共振を防止することができ
る。また、接着剤はバックパネルのウィンド下辺部の端
部とクォータアウタパネルの開口縁部との重合部にも使
用することもできる。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
トラック等の車両で運転室のバックパネルのウィンド下
辺部とレインフォースを、クォータピラーのクォータア
ウタパネルとクォータインナパネルに結合する構造にお
いて、レインフォースがクォータインナパネルに接着剤
により一体的に接着するように構成されるから、簡単な
作業で結合剛性を増して、こもり音を低減することがで
きる。接着剤の有無の仕様に対して、ボデーの形状を変
更する必要がない。接着剤を使用するので、見栄えを良
好にすることができ、上下に長い特別な穴加工が不要で
剛性低下がない。更に、接着剤、ラップ代を調整して、
共振点を変化させたり、防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る車両のバックパネルとクォータピ
ラーの結合構造の実施例を示す要部の水平断面図であ
る。
【図2】図1のAーA断面図である。
【図3】運転室内側からのバックパネル部の斜視図であ
る。
【図4】運転室骨格構造の概略を示す斜視図である。
【図5】従来の結合構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10 バックパネル 11 ウィンド下辺部 12 レインフォース 12a 端部 13 クォータピラー 14 クォータインナパネル 14a 開口縁部 15 クォータアウタパネル 17 接着剤

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転室を構成するバックパネルの車幅方
    向左右縁をクォータピラーのフランジに結合すると共
    に、前記運転室内に位置されて車幅方向に伸びるハット
    型断面の剛性のあるレインフォースを前記バックパネル
    のウィンド下辺部に結合する車体構造において、前記ウ
    ィンド下辺部の車幅方向両端部とクォータアウタパネル
    の車内側開口縁部とを重合させ、前記ウィンド下辺部か
    ら離間された筒状の前記レインフォースの車幅方向端部
    と同車幅方向端部に対して嵌合状態に形成するクォータ
    インナパネルの開口縁部との間を接着剤を介して結合す
    ることを特徴とする車両のバックパネルとクォータピラ
    ーの結合構造。
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JP3008071U (ja) * 1994-05-24 1995-03-07 持田商工株式会社 システムスリッパ

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