JP2536463C - - Google Patents

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JP2536463C
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fertilizer
seedling planting
seedling
feeding
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 この発明は、施肥装置付き乗用型田植機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 この種の従来例としては、特開昭54−66215号公報に示すように、走行
車体の後部に昇降装置にて田植装置を上下動自在に装着し、該田植装置の後部に
施肥装置を装着した施肥装置付き乗用型田植機がある。 【0003】 【従来技術の課題】 併し乍ら、上記従来の施肥装置付き乗用型田植機は、走行車体の後部に昇降装
置にて上下動自在に装着した田植装置の後部に施肥装置を装着しているので、後
部の重量が重くなり機体の前後バランスが非常に悪く、苗が傾いて植付けられた
り時には倒れてしまったりして苗植付け作業の精度が非常に悪いものであった。 【0004】 【課題を解決するための手段】 この発明は、前記の従来技術のもつ課題を解決すべく、操縦座席5を装備した
走行車体1の後部に昇降装置25にて上下動自在に装着した田植装置7に複数の
苗植付装置10…を機体左右方向に配設し、各苗植付装置10…の作動を各々停
止操作できる構成とした複数条植えの乗用型田植機において、該各苗植付装置1
0…が圃場に植付ける苗に対応して肥料を繰出す肥料タンク34及び繰出装置3
5等よりなる複数の施肥装置33…を機体左右方向に並べて走行車体1の操縦座
席5よりも後方位置で田植装置7の前方位置に設けると共に、各施肥装置33…
の肥料繰出しを各々停止させる複数の操作装置40a…を操縦座席5よりも後方
で機体左右方向に配して前記各施肥装置33…の近くに設けたことを特徴とする
施肥装置付き乗用型田植機としたものである。 【0005】 【発明の作用効果】 この発明は、操縦座席5を装備した走行車体1の後部に昇降装置25にて上下
動自在に装着した田植装置7に複数の苗植付装置10…を機体左右方向に配設し
、各苗植付装置10…の作動を各々停止操作できる構成とした複数条植えの乗用
型田植機において、該各苗植付装置10…が圃場に植付ける苗に対応して肥料を
繰出す肥料タンク34及び繰出装置35等よりなる複数の施肥装置33…を機体
左右方向に並べて走行車体1の操縦座席5よりも後方位置で田植装置7の前方位
に設けたものであるから、従来例に比して機体の前後バランスが良くなり、従
って、苗植付け作業の精度が向上し良好なる田植作業が行える。 【0006】 また、各苗植付装置10…が圃場に植付ける苗に対応して肥料を繰出す肥料タ
ンク34及び繰出装置35等よりなる複数の施肥装置33…を機体左右方向に並
べて走行車体1の操縦座席5よりも後方位置で田植装置7の前方位置に設けると
共に、各施肥装置33…の肥料繰出しを各々停止させる複数の操作装置40a…
を操縦座席5よりも後方で機体左右方向に配して前記各施肥装置33…の近くに
設けたものであるから、各施肥装置33…の肥料繰出しを各々停止させる場合に
、作業者は機体後方を向いて肥料繰出しを停止させる施肥装置33に対応する操
作装置40aを操作するのであるが、その時、各苗植付装置10…及び各施肥装
置 33…及び各操作装置40a…が同じように機体左右方向に配されているので、
作業者は、停止させる苗植付装置10…に対応して停止させる施肥装置33…
その操作装置40a…の対応関係を容易に確認しながら操作できてその操作誤り
が防止され良好な施肥作業及び田植作業が効率良く行なえる。 【0007】 【実施例】 この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。1は走行車体で、左右
一対の前輪2・2と左右一対の後輪3・3とを下部に有し、上部前部にボンネッ
ト4で覆われたエンジン(図示せず)を設け、このエンジンの後方に操縦座席5
を設け、エンジンと座席5との間に操縦ハンドル6を設けたものである。 【0008】 7は田植装置で、ミッションケースを兼ねた植付部フレーム8の上部に前側が
上位となるように傾斜した状態で左右に往復横移動される苗タンク9と、該苗タ
ンク9の後端側にあって苗タンク9に載置された苗を一株分づつ分割して植付け
る苗植付装置10と、更にフレーム8の下部に装着されていて土壌表面を整地す
る整地フロート11とから構成されている。 【0009】 前記植付部フレーム8には、その後部が所定の左右間隔を配して後方へ延ばさ
れその後端部に苗植付装置が取付けられる分岐部8a・8b・8cが設けられて
いる。苗植付装置10は、前記植付部フレーム8の各分岐部に配設され前端部に
苗分割爪12が取付けられ、後端部と前後中間部とはそれぞれ揺動アーム13と
クランク15とによって植付部フレーム8に取付けられ、クランク15の回転に
て苗分割爪12部が上下の略々楕円形状の運動軌跡を描くように構成されている
。 【0010】 16は左右一対の前記苗植付装置10・10のクランク15・15を同時に回
転する軸で、前記植付部フレーム8の各分岐部8a・8b・8c内に回転自在に
軸架され、この軸16の左右中間部にはチェン17で伝動回転されるスプロケッ
ト18が回転自在に設けられている。19はクラッチで、前記スプロケット18 の一側面側に駆動爪aを設け、前記軸16に楔着状態で軸方向に移動自在に設け
たクラッチ片20のスプロケット18側に従動爪bを設け、ばね21で常にスプ
ロケット側へ押付けるよう弾持ならしめて駆動爪aと従動爪bと咬合せるよう構
成している。そして、前記クラッチ片20の外周面に渦巻状のカム面20aを形
成し、このカム面20aにクラッチピン22を当接させることによって前記駆動
爪aから従動爪bをばね21に抗して離脱するように構成している。尚、クラッ
チピン22は植付部フレーム8に摺動自在に設けてあり、ばね23で常時はカム
面20aから離れるよう構成し、レバー24でカム面20aに当接するよう押込
めるように構成している。 【0011】 25は昇降装置で、アッパーリンク26とロワーリンク27の基部を走行車体
1の後端部にブラケット28を介して取付け、両リンクの後端部をヒッチ枠29
によって連結し、アッパーリンク26と走行車体1との間に油圧シリンダー装置
30を介装したものである。そして、前記ヒッチ枠29からローリング自在に回
動軸31を介して前記田植装置7を装着している。また、ヒッチ枠29には走行
車体1側のエンジンから適宜伝動部を介して伝動回転される中間軸が取付けてあ
り、これから、田植装置10側のミッションケース部内に動力が伝達されるよう
構成されている。32がその伝動ベルトである。 【0012】 33は施肥装置で、走行車体1側に装着される肥料タンク34と、その肥料タ
ンク34の下部に設けられた繰出装置35と、繰出された肥料を田植装置10の
整地フロート11上部近傍まで流下案内する案内体36と、更に土壌中に下部が
没して一定深さに作溝する作溝器37aとこの作溝器37aに取付けられていて
作溝内に施肥するパイプ37bとからなる施肥器37とから構成されている。 【0013】 そして、該施肥装置33…は前記苗植付装置10…のうちの互に隣合う2個の
苗植付装置に対して1個の施肥装置33が装備され、苗植付け条間内に前記施肥
器37が配設されている。前記繰出装置35は、伝動回転される溝付き回転ロ−
ル35aと、その回転ロール35aの上面でロール回転軸の軸芯方向に沿って移 動できて当該ロ−ルの上面を開放したり覆ったりすることのできる断面半円形状
のシャッタ38とからなり、このシャッタ38がホッパ外に設けられたレバー3
9で自由に移動できるように設けられ、シャッタ38を押込むと肥料の繰出しが
停止されるように設けられている。 【0014】 40a・40b…は前記苗植付装置10…のクラッチ19…を入・切するクラ
ッチレバーで、このうち、40aは左側の分岐したフレーム8a内のクラッチ1
9にワイヤ41aで連結され、また、40bは中央のフレーム8b内のクラッチ
19に同じくワイヤ41bで連結され、順次、各別に各クラッチ19…を入・切
できるよう構成されている。 【0015】 43a・43b…は前記各施肥装置33…のシャッタ38…と前記クラッチレ
バー40a・40b…とを各別に連結するワイヤで、左側のクラッチ19を切る
と左側の施肥が停止され、中央のクラッチ19を切るとこれに対応する中央の施
肥が停止されるようそれぞれ連動連結している。尚、図中、45は予備苗載置台
で、走行車体1側に回動リンク46と回動可能であってかつ伸縮できる回動伸縮
リンク47とで操縦座席5の後方に設けられている。そして、この予備苗載置台
45の下側空間部に前記施肥装置33…の肥料タンク34…が配置されている。 【0016】 上例の構成において、苗タンク9に苗を載置すると共に施肥装置の各肥料タン
ク34…内に肥料を充填後、田植装置7を下動してその整地フロート11を土壌
面に接地させて、走行車体1で田植装置7を牽引させると共に、回転各部を伝動
回転させる。すると、苗植付装置10…が左右に往復横移動する苗タンク9から
一株分づつの苗を分割して整地フロート11…の側方突出部で整地される土壌面
に苗を植付ける。また、苗植付け作動と同時に、施肥装置33…の繰出装置35
…が作動され、回転ロ−ル35a…の溝で肥料タンク34…内の肥料が所定量づ
つ繰出されて案内体36…内を流下して作溝器37a…で造成される各フロート
11…間の溝内に放出されて施肥される。 【0017】 この苗植付け作業と施肥作業とが同時に行われる際に、田植装置7の苗植付装
置10の近くに作溝器37aを設け、操縦座席5よりも後方の走行車体1に肥料
タンク34及び繰出装置35等よりなる施肥装置33を設けて、該施肥装置33
から繰り出される肥料を案内体36にて前記作溝器37aに案内するよう構成し
ているので、機体の前後バランスが良く、安定良く苗植付け作業及び施肥作業が
行え苗の植付姿勢・苗植付深さ・施肥深さ等の精度が向上し良好なる作業が行え
る。 【0018】 このようにして、苗植付け作業と同時に施肥作業が行われるが、一枚の圃場で
苗植付け作業が終りに近ずくと、多条植田植機なるがために、全ての苗植付装置
10…で苗植付けを最後迄行うと畦畔と最終苗植付け列との間に広い植残り幅が
発生することがある。このような場合に、最終の苗植付け行程前に、田植機の未
植地側に位置する苗植付装置、例えば第2図中の左側の苗植付装置のクラッチ1
9をクラッチレバー40aでワイヤ41aを介して切り、この左側2個の苗植付
けを停止する。このとき、左側の施肥装置33の繰出装置35部のシャッタ38
が回転ロ−ル35aの上面を覆うようにワイヤ43で作動され、同時にこの左側
2列の苗植付け条間に対する施肥が停止されることとなる。 【0019】 そして、最終苗植付け行程では、左側苗植付装置の作動を再開して植残りが起
らないように苗植付け作業をする。このような圃場の畦畔ぎわにおける田植作業
時に、多条植田植機の適当数の苗植付け作業を停止するとき、この停止させた苗
植付け条列に対する施肥が同時に停止でき、苗植付けを停止している部分にまで
施肥されてしまって、再び、この部分に苗植付けをするときに、再び施肥される
というような不都合が起らず、従って、施肥過多による生育阻害や生育斑が起る
ことを防止できる。 【0020】 また、田植装置7の苗植付装置10…を部分的に停止させる操作により停止さ
れる苗植付装置10に対応する施肥装置33の肥料繰出しを停止させる操作装置
40a…を各施肥装置33…の近くに配置したので、作業者は各操作装置40a …を操作するとき操縦座席5から立たなくても良く、また、各操作装置40a…
の操作時に田植装置7の苗タンク9上の苗量や苗の状態及び施肥装置33の各部
の確認等が同時にできるのでその作業効率も非常に良くなる。更に、作業者は機
体後方を向いて肥料繰出しを停止させる施肥装置33に対応する操作装置40a
を操作するのであるが、その時、各苗植付装置10…及び各施肥装置33…及び
各操作装置40a…が同じように機体左右方向に配されているので、作業者は、
停止させる苗植付装置10…に対応して停止させる施肥装置33…とその操作装
置40a…の対応関係を容易に確認しながら操作できてその操作誤りが防止され
良好な施肥作業及び田植作業が効率良く行なえる。
【図面の簡単な説明】 【図1】施肥装置付き乗用型田植機の全体側面図 【図2】要部の簡略背面図 【図3】要部の連動機構図 【図4】要部の断面図 【符号の説明】 1 走行車体 5 操縦座席 7 田植装置 10 苗植付装置 25 昇降装置 33 施肥装置 34 肥料タンク 35 繰出装置 36 案内体 37a 作溝器 40a 操作装置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 操縦座席5を装備した走行車体1の後部に昇降装置25にて上
    下動自在に装着した田植装置7に複数の苗植付装置10…を機体左右方向に配設
    、各苗植付装置10…の作動を各々停止操作できる構成とした複数条植えの乗
    用型田植機において、該各苗植付装置10…が圃場に植付ける苗に対応して肥料
    を繰出す肥料タンク34及び繰出装置35等よりなる複数の施肥装置33…を機
    体左右方向に並べて走行車体1の操縦座席5よりも後方位置で田植装置7の前方
    位置に設けると共に、各施肥装置33…の肥料繰出しを各々停止させる複数の操
    作装置40a…を操縦座席5よりも後方で機体左右方向に配して前記各施肥装置
    33…の近くに設けたことを特徴とする施肥装置付き乗用型田植機。

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