JP2518588Y2 - Vリブドベルト - Google Patents

Vリブドベルト

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JP2518588Y2
JP2518588Y2 JP1991110033U JP11003391U JP2518588Y2 JP 2518588 Y2 JP2518588 Y2 JP 2518588Y2 JP 1991110033 U JP1991110033 U JP 1991110033U JP 11003391 U JP11003391 U JP 11003391U JP 2518588 Y2 JP2518588 Y2 JP 2518588Y2
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JP
Japan
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belt
rib
ribbed
pulley
ribbed belt
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JP1991110033U
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JPH0550208U (ja
Inventor
昌久 藤田
博夫 長田
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はトランケート状Vリブ
を有するVリブドベルトに関し、特にコンパクトディス
クプレーヤーのテーブルローディングに採用されて、そ
の実効性を発揮するVリブドベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、市販されているコンパクトディス
クプレーヤーにあっては、テーブルローディング部とテ
ーブルローディング用に用いられる歯車等がその主要構
成部であり、該テーブルローディング部には、ベルト歯
の単一ピッチが1.0〜2.0mmと極小のベルト歯を
有するタイミングベルトと、このタイミングベルトが噛
合するタイミングプーリからなる駆動機構、またはベル
ト横断面形状が正方形の無芯体のゴム製角ベルトと、こ
の角ベルトの角部が嵌合するV溝を有するVプーリから
なる駆動機構等が多用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】コンパクトディスクプ
レーヤー等の音響機器には、不快感を伴う雑音等は極端
に嫌われる。駆動機構中のベルトがタイミングベルトの
場合、ベルトとタイミングプーリとの歯同志の噛み合い
により騒音が大きくなり音響用機器にては、このタイミ
ングベルトの使用は多々問題が残されている。一方、使
用ベルトがゴム製角ベルトの場合は、該ベルトは無芯体
である為動力伝達能力が不安定であり、またベルトの寿
命面でも問題があった。更に、ベルトが従来のVリブド
ベルトの場合、ベルトのリブ高さが大きく剛性が大きい
為小プーリにおける伝達力が小さくなりスリップの発生
が見られた。
【0004】この考案は前記した従来のベルトが有する
問題点に鑑みてなされたものであり、Vリブドベルトの
リブ形状を一部改変することにより、騒音防止と、プー
リ径が小さくても十分な伝達能力を有するVリブドベル
トを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成させる為
に、この考案は次のような構成としている。即ち、ベル
ト本体内に抗張体ロープをスパイラル状に埋設し、ベル
ト本体下面にベルト周方向に延びる複数本のトランケー
ト状Vリブを、ベルト本体と一体に形成したVリブドベ
ルトにおいて、Vリブのリブ角度(θ)は50°〜60
°、Vリブピッチ(P)は0.5〜1.5mmの極小範
囲に設定されている事を特徴とするVリブドベルトであ
る。そして、ベルト本体とトランケート状Vリブ部は共
にウレタンエラストマーにて形成され、特にVリブ部は
ショアーA硬度が50゜〜90°の範囲に設定されてい
る。また、ある程度の伝達力を保ちながら、剛性を小さ
くする為にVリブ部の高さは0.3〜0.6mmの範囲
に設定されている。
【0006】
【作用】本考案によるVリブドベルトはコンパクトディ
スクテーブルの出し入れ時に、従来のタイミングベルト
の様にベルト歯とプーリ歯の干渉が全くない為に、極め
て静粛にテーブルの出し入れを行うことが出来る。ま
た、トランケート状Vリブのリブピッチを非常に小さく
しリブ高さをある範囲に設定する事によりプーリとの接
触面積が大きくなりベルトがスリップすることなく耐久
性に関しても十分クリアーする。
【0007】
【実施例】次に、この考案に係るVリブドベルトの具体
的実施例を図面を用いて詳細に説明する。図1はこの考
案を実施したVリブドベルトの一部斜視図、図2は同ベ
ルトをVリブドプーリに掛装した折の横断面図、図4は
この考案のVリブドベルトの一使用状態を示すコンパク
トディスクテーブル駆動装置の機能を示す平面図、図5
はコンパクトディスクテーブル駆動装置の側面図であ
る。
【0008】この種のVリブドベルト1は、コンパクト
ディスクテーブル駆動装置等に使用されることにより、
その実効性が発揮される。即ち、図4および図5に示す
コンパクトディスクテーブル駆動装置14において、モ
ータ12にはVリブドプーリ6Aが固着されており、こ
の駆動Vリブドプーリ6Aと対応する位置に従動Vリブ
ドプーリ6Bが配設され、両プーリ間に本考案によるV
リブドベルト1が掛架され両プーリ間を往復運動する。
一方、コンパクトディスクテーブル駆動装置14の駆動
板11の上側には従動Vリブドプーリ6Bと同軸上にギ
ヤー8が固着されこのギヤー8はギヤー9と噛み合い、
またギヤー9の同軸上にはギヤー10が固着されてお
り、ギヤー10に動力が伝わりギヤー10と噛み合い状
態にあるラック13を移動させ、これによりラツクと一
体となつたテーブル15の出し入れを行う。
【0009】図1は本考案に依るVリブドベルトであつ
て、Vリブドベルト1の本体はウレタン樹脂にて構成さ
れ、平ベルト状のベルト本体2内にはベルト周方向に沿
ってポリエステル、アラミド(商品名:ケブラー)、ナ
イロン、グラスファイバー等をもって構成される低伸度
高強力の抗張体ロープ3がスパイラル状に埋設され、ま
たベルト本体2の内周面にはベルト本体と同材質でその
硬さがショアーAで50〜90°の範囲にありベルト周
方向に延びる複数本のトランケート状Vリブ4が平行状
態を保ってベルト本体2と一体に形成されている。
【0010】この考案の特徴は、実にこのトランケート
状Vリブ4にあり、このトランケート状Vリブ4の角度
(θ)は50゜〜60゜の範囲に設定されており、更に
Vリブ4のピッチ(P)は、0.5〜1.5mmの極小
ピッチに設定されている。またこれらのVリブ4の高さ
(t)は0.3〜0.6mmの範囲に設定されている。
これに対応してVリブドベルト1が掛装されるVリブド
プーリ6には前記ベルト1のトランケート状Vリブ4が
嵌合する複数本のV溝7が小ピッチにて形成されてい
る。(図2)
【0011】尚、前記したVリブドベルトのリブ角度
(θ)が61°以上ではくさび効果が小さくなり、ベル
トの伝達力が低下する。また、40°未満では剛性が大
きくなり、小プーリ径では屈曲性が悪くなり伝達力が小
さくなる。特に、最小8mmの小プーリ径ではリブ角度
(θ)が50°未満になると、屈曲性が悪くなり、伝達
力が小さくなる。次にVリブドベルトのリブピッチ
(P)が1.6mm以上では、2リブ必要な場合にベル
ト幅が広くなり過ぎコンパクト化をねらうコンパクトデ
ィスクテーブル駆動装置14には不適当なベルトとな
る。一方、リブピッチ(P)が0.5mm未満ではベル
トとして機能上の問題はないが製造の工程能力が問題と
なる。また、トランケートVリブ4の高さ()が0.
7mm以上では、ベルト厚みが大きくなりすぎて剛性が
大きくなり、屈曲性が低下する。一方、Vリブ4の高さ
が0.3mm未満では接触面積が少なくなりベルトがプ
ーリから外れやすい等の不具合が顕著となる。
【0012】図3は駆動プーリ6Aが8Φの小プーリ径
にて本考案によるVリブドベルトのVリブ高さ(t)を
0.4mm、0.5mmと変化せしめたものと、従来の
Vリブドベルト(Vリブ高さ0.8mm)を走行させて
ベルトにかかる負荷とスリップ率の関係を試験した結果
をグラフに示したものである。尚、前記各ベルトのリブ
角度は60°、リブピッチは1.0mmおよびVリブの
硬度は80°であつた。この試験結果より明らかなよう
にリブ高さを小さくするとそれにつれてスリップ率は小
さくなることが判る。ちなみに、従来のVリブドベルト
の最小リブピッチは、H型で1.60mm、リブ高さは
1.0mm、リブ角度は40°に設定されている。
【0013】
【考案の効果】この考案に係るVリブドベルトを、コン
パクトディスクテーブル販動装置に、より具体的にはコ
ンパクトディスクテーブル駆動部に使用した場合、円滑
なテーブルのローディングには何ら支障なく、従来多用
されているタイミングベルトの代替に十分堪え得るもの
であり、またコンパクトディスクテーブル駆動分野に多
用されていたタイミングベルト駆動部における騒音は4
3dBであったが、この考案を実施したVリブドベルト
駆動部にあっては、36dBと16%程度その騒音は低
減し、音響的要素が最重要となる聴覚機器の騒音機構と
して望ましい効果を発揮し合わせて従来のベルトに比較
して本考案のベルトは最小8mmの小プーリ径であって
もスリップ率が小さく充分な伝達能力を有する効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案を実施したVリブドベルトの一部斜視
図。
【図2】VリブドベルトをVリブドプーリに掛装した折
の一部横断面図。
【図3】Vリブドベルトのトランケート状Vリブ高さ
(t)を変化せしめた折のベルトに係る負荷とスリップ
率の関係を示すグラフ。
【図4】Vリブドベルトの一使用状態を示すコンパクト
ディスクテーブル駆動装置の機能を示す平面図。
【図5】コンパクトディスクテーブル駆動装置の側面図
である。
【符号の説明】
1 Vリブドベルト 2 ベルト本体 3 抗張体ロープ 4 トランケート状Vリブ 6A、6B Vリブドプーリ 7 V溝 13 テーブル駆動用ラック 14 コンパクトディスクテーブル駆動装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルト本体内に抗張体ロープをスパイラル
    状に埋設し、ウレタンエラストマーにて形成されたベル
    ト本体とベルト周方向に延びる複数本のトランケート状
    Vリブを、ベルト本体と一体に成形したVリブドベルト
    において、Vリブのリブ角度(θ)は50°〜60°、
    Vリブピッチ(P)は0.5〜1.5mmの極小範囲に
    設定し、かつVリブ部のショアーA硬度は50゜〜90
    °の範囲に設定され、又トランケート状Vリブの高さが
    0.3〜0.6mmの範囲であって、最小8mmの小プ
    ーリ径でも使用できるVリブドベルト。
JP1991110033U 1991-12-12 1991-12-12 Vリブドベルト Expired - Lifetime JP2518588Y2 (ja)

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JPH0550208U JPH0550208U (ja) 1993-07-02
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2941674B2 (ja) * 1994-12-28 1999-08-25 三ツ星ベルト株式会社 Vリブドベルトの駆動装置
JP5886215B2 (ja) * 2012-01-31 2016-03-16 三ツ星ベルト株式会社 Vリブドベルト

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JP2524384Y2 (ja) * 1988-08-23 1997-01-29 ニッタ 株式会社 シート状物品搬送用ベルト
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