JP2504269B2 - 木造建築物 - Google Patents

木造建築物

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JP2504269B2
JP2504269B2 JP2076270A JP7627090A JP2504269B2 JP 2504269 B2 JP2504269 B2 JP 2504269B2 JP 2076270 A JP2076270 A JP 2076270A JP 7627090 A JP7627090 A JP 7627090A JP 2504269 B2 JP2504269 B2 JP 2504269B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は木造建築物に関する。
[従来の技術] プレハブ住宅を除き、現在一般に施工されている木造
家屋の構築工法は、在来工法と称されている軸組工法と
ツーバイフォー工法と称されている枠組壁工法が知られ
ている。軸組工法は家屋に必要な全構造部材即ち柱、
梁、桁等の骨組を全部構築し、屋根部分を形成した後床
面、壁面(内側)、外面と形成していくものである。又
枠組壁工法は最初に床組をつくり、次に壁枠組を組み立
て起し、更に壁枠組の上部に上階の床組をつくっていく
と云うように、水平構面と垂直構面で箱構造とし順次下
方から構築する工法である。
このような軸組工法及び枠組壁工法はそれぞれ長短が
あり、枠組壁工法からみると、軸組工法に比して生産
性、耐震性、防火性に優れている。しかし枠組壁工法は
基本的には大壁造となるので、柱が露出した和風間を建
てる場合、柱の様な装飾木材を壁に取り付けるのみで、
和風間に要求される高級感即ち柱のよしあしが表現でき
ない。
このような問題点を解決するために屋根を支持するに
充分な柱及びその他必要な柱、梁のみを構築し、主屋根
部分を構築した後、床面及び壁面と順次枠組壁工法で家
屋を形つくっていく木造建築物の構築工法が特開昭61−
183533号公報に提案されている。
[発明が解決しようとする課題] 前記従来技術においては、現場加工が多いために工事
が長期化し、また現場加工では熟練者を必要とするた
め、コストアップとなる。
このような問題を解決するものとして実開昭51−731
号公報には、柱体に直接取付ける断面L形の長押を取付
けるものにおいて、柱体に切込みを設け、水平部を45度
の角度で切欠部、突起部を形成した長押を設けたものが
公知である。しかしながら、このようなものでは、柱体
自体を加工しなければならないため、熟練を有するとい
う問題がある。
そこで本発明は、前記問題点を解決して、工事期間を
短縮し、また熟練者を必要としないなどコストダウンを
図れる木造建築物を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、柱材の外側に添着する柱表面部材に、長
押、鴨居などの造作取り付け用の係合受け部を溝状に形
成するとともに、この係合受け部に前記造作を係合して
固定したものである。
さらに本発明は、柱に長押、鴨居などの造作を取付け
る木造建築物において、前記柱には造作の凸条部が係合
する受け溝を形成するとともに、この受け溝の一側には
該一側方向にいくにしたがい上方へ縦幅が大きくなるよ
うに形成されたテーパ部が形成され、前記造作の前記柱
に対向する部位には円弧状に切り欠きされた縦溝が前記
受け溝に接続するように形成され、かつ前記テーパ部に
は楔が設けられるものである。
[作 用] 請求項1においては、柱材の外側に添着した柱表面材
の係合受け部に、造作を係合して固定する。
請求項2においては、一側方向にいくにしたがい上方
へ縦幅が大きくなるように形成されたテーパ部を備えた
受け溝に造作を取付け、そして楔を縦溝に沿って受け溝
に打ち込んで固定する。
[実施例] 次に本発明の一実施例を添付図面を参照して説明す
る。
予め打設した基礎コンクリート1上に土台材2を固定
し、この土台材2の適所に形成した凹溝3に90mm角材の
構造材としての柱材4を組立てるとともに、この柱材4
の上部を凹溝5に嵌合して構造材としての梁材6を架設
する。この際凹溝3,5には楔7を打ち込んで仮止めと同
時に位置合せを行う。尚、前記土台材2、柱材4、梁材
6の長さ等は凹溝3,5などとともに予め工場で加工さ
れ、現場では組立て作業だけで済むようになっている。
また楔7により仮止め後においては、釘,金具(図示せ
ず)によって土台材2、柱材4、梁材6などを固定して
構造体として構成する。
さらにこの後、構造用壁板としての外壁板8を取り付
ける。この外壁板8は例えば構造用合板,石膏ボードあ
るいはパーティクルボード,ウェーハボードなどの板材
9の表面に御影石、大理石の粒,粉などの化粧板10を接
着剤を用いて表面に流し込みなどにより固定したものが
用いられる。前記接着剤としては、発泡スチロールなど
の発泡材をラッカーシンナーまたはラッカーシンナーに
アセント又はトルエンを混合した有機溶剤に溶融したも
のが用いられる。この外壁板8は予め工場で所定形状に
加工されて現場では釘(図示せず)の打付けなどの取り
付け作業だけで済むようになっている。また屋根材(図
示せず)を同様にして取り付ける。尚、前記柱材4など
により構造体には筋違いをなくし、これにかわって同等
の強度を有するように前記外壁板8が設けられる。
このようにして建方が終了した後、造作工事を行う。
まず柱Aについて説明する。15は柱材4に設けられ室内
16側にあらわれる木製の表面材たる柱表面材であり、こ
れは柱材4に対して造作の機能を果し、工場などで後述
する切欠きなどが加工されており、現場での加工が不要
になっている。この柱表面材15は比較的美観に優れる高
級材が用いられる。この柱表面材15は平面がL形をなし
てその裏側には角状の切欠き部17が形成されており、こ
の切欠き部17に前記柱材4の角部4Aが係合している。ま
た柱表面材15の両側には各々凹溝18が縦設され、この凹
溝18には壁板たる内壁板19の一側縁が嵌合しており、そ
の内壁板19には予め工場等によって米国産桧葉,米国産
杉等の木粒状、木粉状等やグラスウール,綿などの化粧
材20が合板等の木製壁板本体21に設けられている。尚、
内壁板19は壁板本体21に、糊と前記化粧材20を混合した
ものを工場等で塗布、吹き付け、流し込みなどにより固
定されている。また、内壁板19は、前記外壁板18と同様
なものでもよい。また22は前記内壁板18の上縁内側に固
設された回り縁であり、この回り縁22の角部23は前記柱
材4の上縁に設けられるようになっており、この回り縁
22の上部に天井板24が載置するように設けられている。
また柱表面材15の室内16側角部の上部には凹溝25が横設
され、その凹溝25に前記回り縁22の段部22Aが挿入する
ようになっている。尚、前記回り縁22の角部23の連結
は、回り縁22の外側面の端部に円弧状の凹溝26が形成さ
れ、直角に隣接する凹溝26間に略コ形の連結金具27を嵌
入することによって、前記回り縁22を固定できるように
なっている。
次に柱Bについて説明する。柱Bは平面がL形をなし
た柱表面材28の一側面28Aを室内16側にあらわしてな
り、またこの一側面28Aの側縁に縦設された段部29に前
記内壁パネル19が係合するようになっている。そしてこ
の柱表面材28の裏側に構造材たる柱材30が係合して土台
材2上に立設している。
31は造作たる長押であり、この長押31の柱表面材28に
対向する部位、すなわち長押31の裏面には円弧状に切り
欠きされた縦溝32が形成されて下部に凸条部33が横設さ
れており、そしてこの凸条部33が柱表面材28の室内16側
に形成した係合受け部たる受け溝34に係合するようにな
っている。この受け溝34の一側にはテーパ部35が形成さ
れている。このテーパ部35は前記一側方向にいくにした
がい上方へ縦幅Wが大きくなるように形成されたもので
ある。そして前記縦溝32の円弧面に沿って楔35Aを前記
テーパ部35に打ち込んで長押31を構造材の一部分を構成
する前記柱表面材28に組立て固定するようになってい
る。
36は鴨居であり、この鴨居36の上部には前記長押31の
方向および柱表面材28方向へ突設する突片37が一体に設
けられている。また柱表面材28の側面には前記突片37が
係合する係合受け部たる受け溝38が形成され、さらに前
記長押31の裏面には凹溝39とその下部に凸条40が横設さ
れている。
したがって、前記鴨居36を長押31、柱表面材28に組込
んだ後、柱表面材28の裏面から木螺子41によって前記鴨
居36が固定されるようになっている。42は敷居であり、
この敷居42は柱表面材28に端面を当接した後、柱表面材
28の裏面から木螺子(図示せず)によって固定されてい
る。43は断熱材である。
以上のように前記実施例においては、柱材4などの構
造材により構造材を構築する際、筋違いを用いず、該筋
違いのかわりに構造用外壁板を用いたことにより、筋違
いの取付け作業に伴う熟練を必要とせず、簡単に取り付
けることができる。
さらに構造材としての柱表面材28に造作としての長押
31を取付ける際、上方へ縦幅Wが大きくなるように形成
されたテーパ部35を有する係合受け部たる受け溝34に凸
条部33を係合するとともに、前記テーパ部35に楔35Aを
打込んで固定することによって、予め工場で凸条部33な
どを製作した長押31や予め工場で受け溝34などを製作し
た柱表面材28を現場で何ら加工することなく、しかも熟
練を必要とすることなく組み付けることができる。ま
た、構造材としての柱表面材28に係合受け部たる受け溝
38を設け、そして造作としての鴨居36の突片37を前記受
け溝38に係合して組立て固定することによって、予め前
記柱表面材28や鴨居36に所定の細工を施しておくことに
より現場加工をなくして現場では組立て固定作業だけで
済むようになり工期の短縮化やコストダウンなどを図る
ことができる。さらに、前記受け溝34は溝状であるため
に、加工が簡単である。また、柱表面材28に受け溝38を
形成するものであるために、既設の次柱材30に柱表面材
28を取付ける等することにより改築等を簡単に行うこと
ができる。
しかも、柱材30に柱表面材28を設けた柱Bの前記柱表
面材28には長押31の凸条部33が係合する受け溝34を形成
するとともに、この受け溝34の一側には該一側方向にい
くにしたがい上方へ縦幅Wが大きくなるように形成され
たテーパ部35が形成され、長押31の前記柱Bの柱表面材
28に対向する部位には円弧状に切り欠きされた縦溝32が
前記受け溝34に接続するように形成され、かつ前記テー
パ部35には楔35Aが設けられることにより、楔35Aを打ち
込む際には円弧状に切り欠きされた縦溝32、テーパ部35
に沿って楔35Aを受け溝34に打ち込むことができ、簡単
に長押31を取付けることができる。
また、柱材4の外側に添着する柱表面材15に凹溝18を
縦設し、該凹溝18に内壁板19の一側縁が嵌合して設けら
れることにより、柱材4自体を加工せずに、柱表面材15
のみを加工すればよいために、現場では組立て固定作業
だけで済むようになり工期の短縮化やコストダウンなど
を図ることができる。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
例えば造作としては、たたみ寄せ、付鴨居などでもよ
く、また建具組合せは壁の仕上、枠材の取付後に取り付
ければよい。又、前記造作取付けと同様に洋風出入口枠
を取付けてもよいなど種々の変形が可能である。
[発明の効果] 本発明は、柱材の外側に添着する柱表面材に、長押、
鴨居などの造作取り付け用の係合受け部を溝状に形成す
るとともに、この係合受け部に前記造作を係合して固定
するものであり、組立て性を向上したことにより、予め
工場などで製作した造作を簡単に取り付けることがで
き、工期の短縮化を図ることによりコストダウンを図る
ことができる。
さらに、本発明は柱に長押、鴨居などの造作を取付け
る木造建築物において、前記柱には造作の凸条部が係合
する受け溝を形成するとともに、この受け溝の一側には
該一側方向にいくにしたがい上方へ縦幅が大きくなるよ
うに形成されたテーパ部が形成され、前記造作の前記柱
に対向する部位には円弧状に切り欠きされた縦溝が前記
受け溝に接続するように形成され、かつ前記テーパ部に
は楔が設けられることを特徴とする木造建築物であり、
楔を打ち込む際には円弧状に切り欠きされた前記縦溝及
び一側方向にいくにしたがい上方へ縦幅が大きくなる前
記テーパ部に沿って楔を受け溝に打ち込むことができ、
簡単に造作を取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示しており、第1図は構造体
の斜視図、第2図は土台枠回りの一部拡大斜視図、第3
図は柱表面 回りの一部切欠き斜視図、第4図は同一部
拡大縦断面図、第5図は回り縁の平断面図、第6図は柱
表面材回りの斜視図、第7図は同分解斜視図、第8図は
同平断面図、第9図は同縦断面図、第10図は長押回りの
斜視図、第11図は同平面図、第12図は第11図のXII−XII
線断面図、第13図は組立て状態の斜視図、第14図は楔側
からみた長押回りの斜視図、第15図は第11図のXV−XV線
断面図、第16図は鴨居回りの斜視図、第17図は同縦断面
図である。 4,30……柱材(構造材) 6……梁材(構造材) 15,28……柱表面材 31……長押(造作) 32……縦溝 34……受け溝 35……テーパ部 35A……楔 36……鴨居(造作) 34,38……受け溝(係合受け部) B……柱 W……縦幅

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱材の外側に添着する柱表面材に、長押、
    鴨居などの造作取り付け用の係合受け部を溝状に形成す
    るとともに、この係合受け部に前記造作を係合して固定
    することを特徴とする木造建築物。
  2. 【請求項2】柱に長押、鴨居などの造作を取付ける木造
    建築物において、前記柱には造作の凸条部が係合する受
    け溝を形成するとともに、この受け溝の一側には該一側
    方向にいくにしたがい上方へ縦幅が大きくなるように形
    成されたテーパ部が形成され、前記造作の前記柱に対向
    する部位には円弧状に切り欠きされた縦溝が前記受け溝
    に接続するように形成され、かつ前記テーパ部には楔が
    設けられることを特徴とする木造建築物。
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