JP2024073990A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024073990000001
【課題】光学調整後に安定して固定ができるレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒であって、第1のレンズと第2のレンズを有するレンズユニットと、第1のレンズを保持する保持枠と、保持枠に保持され、第2のレンズを保持する調整枠と、レンズユニットの光軸方向において保持枠と調整枠によって挟持されるシート部材と、を備え、調整枠は、保持枠に保持された際、光軸に直交する方向において保持枠との間で所定の間隔を有し、シート部材は、光軸に直交する方向へ突出し、接着部材によって調整枠および保持枠に固定される突出部を有し、突出部の少なくとも一部は、調整枠が所定の間隔の範囲内で光軸に直交する方向に移動した場合であっても、保持枠と調整枠に挟持されない、ことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ鏡筒に関するものである。
レンズ鏡筒には、製造過程で生じたレンズの傾きや偏芯等の位置ずれを補正するため、偏芯調整やレンズ間隔の調整などの光学調整機構が設けられる。偏芯調整は、基準となるレンズに対して、調整されるレンズを光軸直交方向に移動させる調整である。例えば、特許文献1では鏡筒の内部に光軸方向の位置が段階的に変化する階段状の当接面を設け、その当接面とレンズ枠の間にワッシャの突出部を挟み込むことでレンズの光軸方向の位置を調整するレンズ鏡筒が開示されている。
特開2004-271972号公報
近年、撮影画質の高画質化・高画素化が進み、レンズ鏡筒の製造過程で生じるレンズの位置ずれについてもより厳しい位置精度が求められ、1つのレンズに対して異なる複数の光学調整を施す場合がある。しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、鏡筒に設けた段階的に光軸方向の位置が変化する当接面とレンズ枠でワッシャの突出部を挟持することでレンズの光軸方向の位置を調整している。必要な調整量によってワッシャの突出部の配置される周方向の位相が異なる。
そのため、同一のレンズに対してさらに偏芯調整を行い、偏芯調整後のレンズ枠を接着固定する際に、ワッシャの突出部の位相が異なるために鏡筒側に接着用の形状を設けることが難しく、ワッシャ自体を接着固定することが難しい。ゆえに、レンズ枠の接着固定後にもワッシャが動いてしまい、レンズ位置ずれに影響する恐れがある
そこで、本発明では、光学調整後に安定して固定ができるレンズ鏡筒を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としてのレンズ鏡筒は、第1のレンズと第2のレンズを有するレンズユニットと、第1のレンズを保持する保持枠と、保持枠に保持され、第2のレンズを保持する調整枠と、レンズユニットの光軸方向において保持枠と調整枠によって挟持されるシート部材と、を備え、調整枠は、保持枠に保持された際、光軸に直交する方向において保持枠との間で所定の間隔を有し、シート部材は、光軸に直交する方向へ突出し、接着部材によって調整枠および保持枠に固定される突出部を有し、突出部の少なくとも一部は、調整枠が所定の間隔の範囲内で光軸に直交する方向に移動した場合であっても、保持枠と調整枠に挟持されない、ことを特徴とする。
本発明によれば、光学調整を安定して行うことができるレンズ鏡筒を提供することができる。
実施例1におけるレンズ鏡筒の分解斜視図である。 実施例1におけるレンズ鏡筒の分解斜視図である。 実施例1における光学調整群の分解斜視図である。 実施例1における光学調整群の正面図である。 実施例1における光学調整群の部分拡大図である。 実施例1における光学調整群での偏芯調整後の様子である。 実施例1における光学調整群の部分断面図である。 実施例2における光学調整群の正面図である。 実施例2における光学調整群の部分拡大図である。 実施例2における光学調整群での偏芯調整後の様子である。 実施例2における光学調整群の部分断面図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。ただし、本発明の実施の形態は以下の実施の形態に限定されるものではない。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面において説明上重要ではない部材の一部は省略して表示する。
<実施例1>
図1、図2は、実施例1のレンズ鏡筒1の分解斜視図である。実施例1におけるレンズ鏡筒1は、2つの固定レンズ群と3つの移動レンズ群で構成される。以下、実施例1のレンズ鏡筒1について説明する。尚、図中では省略しているが、レンズ鏡筒1は不図示の撮像装置(カメラ本体)に装着可能(着脱可能)に構成される。即ち、実施例1におけるレンズ鏡筒1は、撮像装置に交換可能に装着できるレンズユニットとして機能する。撮像装置にレンズ鏡筒1を装着するに際し、例えば、撮像装置に設けられたカメラマウントを介してレンズ鏡筒1を撮像装置に装着することができる。また、撮像装置としては、レンズ鏡筒1が装着可能であれば一眼レフカメラやデジタルビデオカメラ、ネットワークカメラ等、いずれのカメラであってもよい。
図1中に示す、10は光軸A方向(光軸Aに沿った方向)に固定の一群である。20は光軸A方向に移動して変倍動作を行う二群である。30は光軸A方向に移動して変倍動作を行う三群である。40は光軸A方向に移動して合焦動作を行う四群である。50は光軸方向に固定の五群である。
第1レンズ群11は、第1レンズ保持枠12に保持されている。第1レンズ保持枠12は、前側筐体部材60に固定されている。前側筐体部材60は、後側筐体部材70に固定されている。
図3は、実施例1における光学調整群(二群20)の分解斜視図である。第2レンズ群21は、複数のレンズを含むズームレンズ群である。第2レンズ群21に含まれる第1レンズ211は、第2レンズ保持枠22に保持されている。また、第2レンズ群21に含まれる第2レンズ212は、調整枠23に保持されている。即ち、第2レンズ群21は、複数のレンズを有し、これらを保持するレンズユニットとしても機能する。円周形状に構成されるシート部材24は、第2レンズ保持枠22と調整枠23の間に配置されて保持される。即ち、シート部材24は、第2レンズ保持枠22と調整枠23に挟み込まれる(挟持)ように保持されている。
第2レンズ保持枠22は、二群案内部材27と係合しており、光軸A方向に進退可能に支持されている。また、第2レンズ保持枠22は、二群回転規制部材28とも係合しており、第2レンズ群21の中心が光軸A上に位置するように支持されている。
第2レンズ保持枠22は、二群ラック26を回転可能に保持している。二群ラック26は、二群駆動部材29のネジ部と係合しており、二群駆動部材29の駆動により第2レンズ保持枠22は二群ラック26とともに光軸A方向に進退する。
絞りユニット25は、第2レンズ保持枠22に締結部材252によって固定され、撮像素子ユニット100への入射光量を調節する。絞りユニット25は、絞りユニット駆動部253を駆動させることで開口径を変化させ、被写体より取り込む光量を調節することができる。絞りユニット25には、外部からの入力を伝達するための屈曲FPC251が接続されており、屈曲FPC251は、後側筐体部材70から外部に引き出され、FPC71と電気的に接続される。尚、FPCは、Flexible printed circuitsの頭字語であり、薄く、軽く、且つ形状が柔軟に構成されるフレキシブルプリント基板である。第2レンズ保持枠22、調整枠23及びシート部材24を用いた光学調整に関する詳細構成については後述する。
第3レンズ群31は、ズームレンズであり、第3レンズ保持枠32に保持されている。第3レンズ保持枠32は、三群案内部材34と係合しており、光軸A方向に進退可能に支持されている。また、第3レンズ保持枠32は三群回転規制部材35とも係合しており、第3レンズ群31の中心が光軸A上に位置するように支持されている。
第3レンズ保持枠32は、三群ラック33を回転可能に保持している。三群ラック33は、三群駆動部材36のネジ部と係合している。第3レンズ保持枠32は、三群駆動部材36の駆動により三群ラック33とともに光軸A方向に進退する。
第4レンズ群41は、フォーカスレンズであり、第4レンズ保持枠42に保持されている。第4レンズ保持枠42は、三群案内部材34と係合しており、光軸A方向に進退可能に支持されている。また、第4レンズ保持枠42は、三群回転規制部材35とも係合しており、第4レンズ群41の中心が光軸A上に位置するように支持されている。第4レンズ保持枠42は、四群ラック43を回転可能に保持している。四群ラック43は、四群駆動部材44のネジ部と係合している。第4レンズ保持枠42は、四群駆動部材44の駆動により四群ラック43とともに光軸A方向に進退する。
第5レンズ群51は、第5レンズ保持枠52に保持されている。第5レンズ保持枠52は後側筐体部材70に固定されている。フィルタ切替ユニット80は、フィルタ駆動部材87等の駆動により赤外カットフィルタ81、ガラスカットフィルタ82等の光学フィルタを選択的に光路上(光路中)に進入または退避させることができる。
フィルタ保持枠83は、赤外カットフィルタ81とガラスカットフィルタ82を保持している。フィルタ保持枠83は、フィルタ案内部材85によって半径方向である光軸直交方向(光軸A方向に直交する方向)に移動可能に支持されている。また、フィルタ保持枠83は、回転規制部材86とも係合しており、フィルム案内部材85周りの回転が規制されている。フィルタ案内部材85及び回転規制部材86は、後側筐体部材70と撮像素子保持部材90の間に配置され固定される。即ち、フィルタ案内部材85及び回転規制部材86は、後側筐体部材70と撮像素子保持部材90に挟持されて固定される。フィルタ保持枠83は、フィルタラック84を回転可能に保持している。フィルタラック84は、フィルタ駆動部材87のネジ部と係合しており、フィルタ駆動部材87の駆動によりフィルタ保持枠83はフィルタラック84とともに光軸直交方向に移動する。
フィルタ駆動部材87を駆動させフィルタ保持枠83を光軸直交方向に移動させ、赤外カットフィルタ81を光路上から退避させることで、ナイトモードと称される特定の波長の光線をカットしない撮影モードになる。ナイトモードは、赤外光も集光することで夜間でも良好に被写体撮影を可能にするモードである。一方、フィルタ駆動部材87を駆動させフィルタ保持枠83を光軸直交方向に移動させ、赤外カットフィルタ81が光路上に挿入される撮影モードは、可視光を集光するデイモードと称され、昼間の被写体撮影を可能にする。
撮像素子保持部材90は、撮像素子ユニット100を保持しており、後側筐体部材70に固定されている。撮像素子ユニット100は、一群10、二群20、三郡30、四群40、五群50の各群によって導かれた光線を受光し、画像情報に変換する。
次に、光学調整を行う二群20の詳細構成について図3~図5を参照して説明する。図4は、実施例1における光学調整群(二群20)の正面図である。図5は、実施例1における光学調整群(二群20)の部分拡大図である。尚、図4及び図5では、説明に不要な構成は省略した図としている。
前述のようにシート部材24は、第2レンズ保持枠22と調整枠23の間に挟持されて保持されている。シート部材24は、第2レンズ保持枠22の周壁部221に設けられた係合部224と係合することで周方向の位置が固定されている。
このとき、シート部材24の厚さを変更することによって、第2レンズ保持枠22に保持された第1レンズ211と調整枠23に保持された第2レンズ212の光軸A方向の距離を調整することができる。
また、調整枠23は、第2レンズ保持枠22に保持された際、光軸直交方向に調整空間225を有するように周壁部221の内側に収容されている。調整空間225は、光軸直交方向において、調整枠23と第2レンズ保持枠22の間に所定の間隔をもって形成される隙間である。言い換えると、調整枠23は、第2レンズ保持枠22に保持された際、光軸Aに直交する方向に第2レンズ保持枠22と所定の間隔を有する。このとき、第2レンズ212を保持した調整枠23を調整空間225の範囲内で光軸直交方向に平行移動させることで、第2レンズ保持枠22に保持された第1レンズ211と調整枠23に保持された第2レンズ212の偏芯位置を調整することができる。
また、周壁部221には調整枠23の外周を囲むように周方向に約120度間隔で計3箇所に溝部222が形成されている。一方、第2レンズ保持枠22と調整枠23に挟持されたシート部材24の外周には周方向に約120度間隔で3箇所に、突出部(露出部)241が形成されている。具体的には、溝部222は、光軸直交平面で見た場合に第2レンズ保持枠22が調整枠23を保持した際、突出部241に光軸直交方向で対向する位置に形成され、突出部241の突出方向に対し、光軸直交方向で凹むように形成される。尚、実施例1においては周方向に約120度間隔で計3か所に、突出部241が設けられているとしたが、これに限らず、周方向における間隔は任意としてよく、1箇所以上設けられていればよい。尚、その際、溝部222も突出部241に対応する箇所に形成する。また、突出部241の数よりも溝部222の数の方が多く形成されるようにしてもよい。
このとき、第2レンズ保持枠22の溝部222とシート部材24の突出部241は、略同位相に配置され、突出部241は、光軸直交平面上において溝部222の内部に収容される。そして、溝部222に対して接着部材201を塗布することで、第2レンズ保持枠22の溝部222、溝部222に収容された突出部241、溝部222と対向した調整枠23の側面が同時に接着される。
また、この時、接着部材201による接着固定後に、さらなる保持強度を担保するためにビス202によって調整枠23と第2レンズ保持枠22を締結してもよい。図6は、実施例1における光学調整群(二群20)での偏芯調整後の様子を示した図である。
実施例1における調整枠23は、偏芯調整によって、例えば、光軸直交方向に移動させた場合、第2レンズ保持枠22の周壁部221との間に設けられた調整空間225の範囲内で位置調整することができる。この位置調整を行った際、第2レンズ保持枠22と調整枠23に挟持されたシート部材24の突出部241は溝部222の内部に収容される。そのため、調整枠23が調整空間225の範囲内でどの場所に位置する場合においても、突出部241の少なくとも一部は、第2レンズ保持枠22と調整枠23に挟持されることなく常に外部に露出した状態となる。即ち、溝部の内部に収納された状態で、第2レンズ保持枠22及び調整枠23と接触しない状態となる。これにより、偏芯調整後に常に第2レンズ保持枠22、調整枠23、突出部241を含むシート部材24の三部品を同時に接着固定することができる。
また、突出部241は、第2レンズ保持枠22に調整枠23が保持された状態で光軸直交平面上において、溝部222により形成される空間の一部に重なっている。これにより、光軸A方向から見た場合に溝部222の底面の一部は、シート部材24の突出部241に覆われず露出している。そのため、接着部材201を溝部222に塗布した際に、溝部222の底面にも接着部材201を塗布することができ、溝部222と接着部材201の接触面積を広くとることができる。これにより、接着強度の増加を確保することができる。
図7は、実施例1における光学調整群(二群20)の部分断面図である。図7に示す部分断面図では、第2レンズ保持枠22の溝部222、調整枠23、及びシート部材24の突出部241を光軸平行断面で切り出している状態を示している。
図7に示すように、溝部222は、光軸A方向に延伸する側壁部(第1の延伸部)223を有する。側壁部223は、光軸A方向においてシート部材24の厚みよりも延伸量が多くなるように形成される。また、調整枠23についても光軸A方向に延伸する延伸部(第2の延伸部)231を有する。延伸部231についても側壁部223と同様に光軸A方向においてシート部材24の厚みよりも延伸量が多くなるように形成される。
これにより、溝部222の側壁部223と調整枠23の延伸部231によって、シート部材24の突出部241が溝部222の中に配置された状態でも光軸A方向に接着部材201を塗布しつつ塗布された接着部材201を収容可能な空間が形成される。溝部222へ塗布された接着部材201は、側壁部223及び延伸部231に接触することで、第2レンズ保持枠22及び調整枠23に対して接触面積を多くとることができる。これにより、接着強度を確保することができる。
尚、図7中では溝部222と調整枠23によって形成される空間のうち一部分にのみ接着部材201を塗布している様子を示しているが、当該空間を埋めるように塗布してもよく、任意の量の接着部材201の塗布が可能である。
以上の構成によって、偏芯調整後に第2レンズ保持枠22、調整枠23、及びシート部材24の三部品の位置を接着によって同時固定することが可能となる。これにより、高精度な光学調整を行った後のレンズ同士の位置を安定して固定(正確に保持)することができる。
<実施例2>
以下、図8と図9を参照して、実施例2におけるレンズ鏡筒1及び光学調整群(二群20)について説明する。尚、実施例1との共通部分については適宜説明を省略する。図8は、実施例2における光学調整群(二群20)の正面図である。図9は、実施例2における光学調整群(二群20)の部分拡大図である。
実施例1と同様に調整枠23は、第2レンズ保持枠22に保持された際、光軸直交方向(半径方向)に調整空間225を有するように第2レンズ保持枠22の周壁部221の内側に収容されている。このとき、第2レンズ212を保持した調整枠23を調整空間225の範囲内で光軸直交方向に平行移動させることで、第2レンズ保持枠22に保持された第1レンズ211と調整枠23に保持された第2レンズ212の偏芯位置を調整することができる。
周壁部221には、調整枠23の外周を囲むように周方向に約120度間隔で計3箇所に溝部222が形成されている。一方、調整枠23には、周方向に約120度間隔で計3箇所に光軸直交方向で溝部222に対向する位置に凹部232が形成されている。
シート部材24は露出部242を有する。露出部242は、光軸直交平面上において第2レンズ保持枠22と調整枠23に挟持されているシート部材24のうち、調整枠23の凹部232が位置する箇所においてシート部材24の一部が常に露出している部分である。
このとき、溝部222と、溝部222に光軸直交方向で対向する位置に配置された凹部232によって形成される空間に対して接着部材201を塗布する。これにより、第2レンズ保持枠22の溝部222、調整枠23の凹部232、凹部232により露出しているシート部材24の露出部242が同時に接着される。
また、この時、接着部材201による接着固定後に、さらなる保持強度を担保するためにビス202によって調整枠23と第2レンズ保持枠22を締結してもよい。図10は、実施例2における光学調整群(二群20)での偏芯調整後の様子を示した図である。
実施例2における調整枠23は、偏芯調整によって、例えば、光軸直交方向に移動させた場合、第2レンズ保持枠22の周壁部221との間に設けられた調整空間225の範囲内で位置調整することができる。この位置調整を行った際、第2レンズ保持枠22と調整枠23に挟持されたシート部材24の露出部242は、調整枠23の凹部232によって規定されている。ここで、凹部232の調整枠23の外周からの光軸直交方向の大きさ(長さ)は、調整空間225よりも大きい。即ち、凹部232の凹量は、調整空間225の光軸直交方向における間隔よりも大きい。これにより、調整空間225の範囲内で調整枠23がどの場所に位置する場合においても、凹部232によってシート部材24の一部分(露出部242)が露出する状態が保たれる。これにより、偏芯調整後に常に第2レンズ保持枠22、調整枠23、及びシート部材24の三部品を同時に接着固定することができる。
また、図10に示すように、接着部材201を溝部222とシート部材24にまたがるように塗布することで、溝部222の底面にも接着部材201が接触することになる。溝部222と接着部材201の接触面積を広くとることで、接着強度を確保することができる。
図11は、実施例2における光学調整群(二群20)の部分断面図である。第2レンズ保持枠22の溝部222、調整枠23の凹部232、及びシート部材24の露出部242を光軸平行断面で切り出している。
図11に示すように、溝部222は光軸A方向に延伸する側壁部(第1の延伸部)223を有する。側壁部223は光軸A方向においてシート部材24の厚みよりも延伸量が多い。また、調整枠23も光軸A方向に延伸する延伸部(第2の延伸部)231を有する。延伸部231についても側壁部223と同様に光軸A方向においてシート部材24の厚みよりも延伸量が多くなるように形成される。
これにより、溝部222の側壁部223と調整枠23の延伸部231によって、シート部材24の露出部242が溝部222の中に配置された状態でも光軸A方向に接着部材201を収容できる空間が形成される。接着部材201は側壁部223及び延伸部231に接触することで、第2レンズ保持枠22及び調整枠23に対して接触面積を多くとることができ、接着強度を確保することができる。
尚、図11中では溝部222と調整枠23によって形成される空間のうち一部分にのみ接着部材201を塗布しているが、当該空間を埋めるように塗布してもよく、任意の量の接着部材201の塗布が可能である。
以上の構成によって、偏芯調整後に第2レンズ保持枠22、調整枠23、シート部材24の三部品の位置を接着によって同時固定することが可能となる。これにより、実施例1と同様に高精度な光学調整を行った後のレンズ同士の位置を安定して固定(正確に保持)することができる。
ここで、実施例1と実施例2において、接着部材201は紫外線硬化性の接着剤、熱硬化性の接着剤、二液混合型の接着剤等、求める性質に応じて特性の異なる接着部材を用いてよい。
また、実施例1と実施例2において、赤外カットフィルタ81及びガラスカットフィルタ82は、求める撮影画像に応じて特性の異なるフィルタを配置してもよい。また、フィルタを配置せず、光線が素通りする構成としてもよい。
また、実施例1と実施例2において、シート部材24は、フィルム素材やステンレス等の金属材料または樹脂材料等、任意の材料を用いてよい。
本実施形態の開示は、以下の構成を含む。
(構成1)
第1のレンズと第2のレンズを有するレンズユニットと、
第1のレンズを保持する保持枠と、
保持枠に保持され、第2のレンズを保持する調整枠と、
レンズユニットの光軸方向において保持枠と調整枠によって挟持されるシート部材と、を備え、
調整枠は、保持枠に保持された際、光軸に直交する方向において保持枠との間で所定の間隔を有し、
シート部材は、光軸に直交する方向へ突出し、接着部材によって調整枠および保持枠に固定される突出部を有し、
突出部の少なくとも一部は、調整枠が所定の間隔の範囲内で光軸に直交する方向に移動した場合であっても、保持枠と調整枠に挟持されない、
ことを特徴とするレンズ鏡筒。
(構成2)
シート部材は円周状であって、突出部は、シート部材の外周上に1つ以上形成されることを特徴とする構成1に記載のレンズ鏡筒。
(構成3)
保持枠は、突出部に対応する数の溝部を有し、
溝部は、保持枠が調整枠を保持した際、光軸に直交する方向で突出部に対向する位置に配置され、突出部の突出方向に対し凹むように形成されることを特徴とする構成2に記載のレンズ鏡筒。
(構成4)
光軸直交平面において、突出部は溝部により形成される空間の一部分に重なることを特徴とする構成3に記載のレンズ鏡筒。
(構成5)
溝部に塗布される接着部材によって、保持枠、調整枠及びシート部材がそれぞれ固定されることを特徴とする構成3または4に記載のレンズ鏡筒。
(構成6)
溝部は、光軸方向に延伸して形成される第1の延伸部を有し、
調整枠は、光軸方向に延伸して形成される第2の延伸部を有し、
第1の延伸部と第2の延伸部は、シート部材の厚さよりも高く形成されることを特徴とする構成3乃至5のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
(構成7)
シート部材は、保持枠に対して周方向で係合することを特徴とする構成1乃至6のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
(構成8)
調整枠は、調整枠の外周より光軸に直交する方向で内側に凹むように形成される凹部を有することを特徴とする構成1乃至5のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
(構成9)
シート部材は、1つ以上の露出部を有し、
露出部は、保持枠と調整枠によってシート部材が挟持された際に凹部によって露出している部分であることを特徴とする構成8に記載のレンズ鏡筒。
(構成10)
保持枠は、露出部に対応する数の溝部を有し、
凹部は、光軸と直交する方向で溝部と対向する位置に配置されることを特徴とする構成9に記載のレンズ鏡筒。
(構成11)
凹部は、光軸と直交する方向において所定の間隔よりも凹み量が大きいことを特徴とする構成8乃至10のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
(構成12)
溝部は、光軸方向に延伸して形成される第1の延伸部を有し、
凹部は、光軸方向に延伸して形成される第2の延伸部を有し、
第1の延伸部と第2の延伸部はシート部材の厚さよりも高く形成されることを特徴とする構成10に記載のレンズ鏡筒。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 レンズ鏡筒
20 二群
201 接着部材
21 二群レンズ
211 第1レンズ
212 第2レンズ
22 第2レンズ保持枠
225 調整空間
23 調整枠
24 シート部材
241 突出部
242 露出部

Claims (12)

  1. 第1のレンズと第2のレンズを有するレンズユニットと、
    前記第1のレンズを保持する保持枠と、
    前記保持枠に保持され、前記第2のレンズを保持する調整枠と、
    前記レンズユニットの光軸方向において前記保持枠と前記調整枠によって挟持されるシート部材と、を備え、
    前記調整枠は、前記保持枠に保持された際、前記光軸に直交する方向において前記保持枠との間で所定の間隔を有し、
    前記シート部材は、前記光軸に直交する方向へ突出し、接着部材によって前記調整枠および前記保持枠に固定される突出部を有し、
    前記突出部の少なくとも一部は、前記調整枠が前記所定の間隔の範囲内で前記光軸に直交する方向に移動した場合であっても、前記保持枠と前記調整枠に挟持されない、
    ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記シート部材は円周状であって、前記突出部は、前記シート部材の外周上に1つ以上形成されることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記保持枠は、前記突出部に対応する数の溝部を有し、
    前記溝部は、前記保持枠が前記調整枠を保持した際、前記光軸に直交する方向で前記突出部に対向する位置に配置され、前記突出部の突出方向に対し凹むように形成されることを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 光軸直交平面において、前記突出部は前記溝部により形成される空間の一部分に重なることを特徴とする請求項3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記溝部に塗布される前記接着部材によって、前記保持枠、前記調整枠及び前記シート部材がそれぞれ固定されることを特徴とする請求項3に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記溝部は、前記光軸方向に延伸して形成される第1の延伸部を有し、
    前記調整枠は、前記光軸方向に延伸して形成される第2の延伸部を有し、
    前記第1の延伸部と前記第2の延伸部は、前記シート部材の厚さよりも高く形成されることを特徴とする請求項3に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記シート部材は、前記保持枠に対して周方向で係合することを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記調整枠は、前記調整枠の外周より前記光軸に直交する方向で内側に凹むように形成される凹部を有することを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記シート部材は、1つ以上の露出部を有し、
    前記露出部は、前記保持枠と前記調整枠によって前記シート部材が挟持された際に前記凹部によって露出している部分であることを特徴とする請求項8に記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記保持枠は、前記露出部に対応する数の溝部を有し、
    前記凹部は、前記光軸と直交する方向で前記溝部と対向する位置に配置されることを特徴とする請求項9に記載のレンズ鏡筒。
  11. 前記凹部は、前記光軸と直交する方向において前記所定の間隔よりも凹み量が大きいことを特徴とする請求項8記載のレンズ鏡筒。
  12. 前記溝部は、前記光軸方向に延伸して形成される第1の延伸部を有し、
    前記凹部は、前記光軸方向に延伸して形成される第2の延伸部を有し、
    前記第1の延伸部と前記第2の延伸部は前記シート部材の厚さよりも高く形成されることを特徴とする請求項10に記載のレンズ鏡筒。

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