JP2023105474A - 検査装置、電池監視装置の検査方法 - Google Patents

検査装置、電池監視装置の検査方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2023105474000001
【課題】電池監視装置によるセル電圧の測定精度を短時間で正確に検査可能な検査装置および検査方法を提供する。
【解決手段】検査装置1において、入力電圧算出部24は、電圧計13により測定された電源12の出力電圧の測定値V2と、電流計14により測定された検出線2に流れる電流の測定値Iと、検出線2の抵抗値Rとに基づいて、電源12から検出線2を介して電池監視装置3に入力される入力電圧値V3を算出する。検査判定部25は、入力電圧算出部24により算出された入力電圧算出値V3と、電池監視装置3が検出線2を介して測定した入力電圧測定値V4とを比較し、これらの比較結果に基づいて電池監視装置3の電圧測定特性の検査を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池の監視を行う電池監視装置の検査を行う装置および方法に関する。
複数の電池セルで構成される電池モジュールを搭載し、この電池モジュールから供給される電力を用いてモータを駆動させることにより走行するEV(Electric Vehicle)やHEV(Hybrid Electric Vehicle)等の電動車両には、各電池セルの監視や充放電制御を行うための電池監視装置が搭載されている。この電池監視装置には、各電池セルの電圧(セル電圧)の監視において正確にセル電圧を測定できることが求められる。そのため、一般的には電池監視装置の出荷前にセル電圧測定の特性検査を行い、電池監視装置のセル電圧測定精度を確認する必要がある。
上述のように、電池監視装置には正確にセル電圧を測定できることが求められるため、セル電圧測定の特性検査では、セル電圧を正確に模擬した検査用電圧を生成する検査装置を用いることが望ましい。しかしながら、検査装置で生成した検査用電圧を電池監視装置へ入力する際に、検査装置の消費電流や検査装置と電池監視装置の間の配線抵抗に応じた電圧降下が発生するため、検査装置で設定した検査用電圧と、電池監視装置へ実際に入力される電圧との間には、電圧誤差が生じる。その結果、電池監視装置が正確に検査用電圧を測定できるか否かを確認することが困難となる。
上記課題を解決する電池監視装置の検査方法に関して、例えば特許文献1の技術が知られている。特許文献1には、二次電池を構成する複数のセルの電圧を測定して測定値を出力するセル電圧測定基板の検査に用いられる検査装置において、セル電圧測定基板に入力される電圧を測定し、その入力電圧値を設定電圧値に一致させるフィードバック制御を行うために、電源から出力させる電圧の電圧値を演算するフィードバック手段と、セル電圧測定基板の各ラインと電源との接続状態、非接続状態を切り替えるスイッチ群とを設け、フィードバック手段により演算された電圧値に対応する電圧制御信号を生成して電源に出力することが記載されている。これにより、正確な電圧をセル電圧測定基板に印加させることを可能としている。
特開2013-205406号公報
特許文献1に開示されている検査装置では、セル電圧測定の特性検査を行う際に、スイッチ群の切替制御やフィードバック制御を行う必要があるため、特性検査の手順が複雑となって長い検査時間を要するという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みて、電池監視装置によるセル電圧の測定精度を短時間で正確に検査可能な検査装置および検査方法を提供することを目的とする。
本発明による検査装置は、複数のセルが直列に接続された二次電池モジュールの各セルと複数の検出線を介して接続され、前記検出線間の電圧に基づいて前記二次電池モジュールの各セルの端子間電圧を測定する電池監視装置の電圧測定特性を検査する装置であって、前記検出線を介して前記電池監視装置に直流電圧を出力する電源と、前記検出線に流れる電流を測定する電流測定部と、前記電源の出力電圧を測定する電圧測定部と、前記電圧測定部により測定された前記出力電圧の測定値と、前記電流測定部により測定された前記電流の測定値と、前記検出線の抵抗値と、に基づいて、前記電源から前記検出線を介して前記電池監視装置に入力される入力電圧の値を算出する入力電圧算出部と、前記入力電圧算出部により算出された前記入力電圧の算出値と、前記電池監視装置が前記検出線を介して測定した前記入力電圧の測定値とを比較し、前記入力電圧の算出値と測定値との比較結果に基づいて前記電池監視装置の電圧測定特性の検査を行う検査判定部と、を備える。
本発明による電池監視装置の検査方法は、複数のセルが直列に接続された二次電池モジュールの各セルと複数の検出線を介して接続され、前記検出線間の電圧に基づいて前記二次電池モジュールの各セルの端子間電圧を測定する電池監視装置の電圧測定特性を検査する方法であって、電源から前記検出線を介して前記電池監視装置に直流電圧を出力し、前記検出線に流れる電流と、前記電源の出力電圧とを測定し、前記出力電圧および前記電流の測定値と、前記検出線の抵抗値と、に基づいて、前記電源から前記検出線を介して前記電池監視装置に入力される入力電圧の値を算出し、前記入力電圧の算出値と、前記電池監視装置が前記検出線を介して測定した前記入力電圧の測定値とを比較し、前記入力電圧の算出値と測定値との比較結果に基づいて、前記電池監視装置の電圧測定特性の検査を行う。
本発明によれば、電池監視装置によるセル電圧の測定精度を短時間で正確に検査可能な検査装置および検査方法を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る検査装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る電池監視装置における電圧降下の説明図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る電池監視装置の検査方法を示すフローチャートの一例である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施する事が可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。
図1は、本発明の一実施形態に係る検査装置の構成を示す図である。図1に示す検査装置1は、電池監視装置3の電圧測定特性を検査する装置であり、試験機10、制御装置20および通信装置30を備える。
電池監視装置3は、EVやHEV等の電動車両に搭載される電池モジュールを構成する各二次電池セル(以下、「セル」と称する)の監視や充放電制御を行う装置であり、電池モジュールとともに電動車両に搭載されて使用される。電池監視装置3は、例えば電源IC、マイコン、通信インターフェース回路、セル電圧監視ICなどを組み合わせて構成される。電動車両への搭載時には、電池監視装置3は、電池モジュールの各セルと検出線2を介してそれぞれ接続され、各セルの正極と負極にそれぞれ接続された検出線2間の電圧を測定する。これにより、各セルの端子間電圧を測定し、その測定結果に基づいて各セルの充電状態を判断することで、各セルの監視や充放電制御を行う。
電池監視装置3の製造者は、電池監視装置3が電動車両へ搭載される前に、検査装置1を用いて電池監視装置3の電圧測定特性の検査を行い、電池監視装置3が規定の電圧測定精度を有しているか否かを検査する。その結果、規定の電圧測定精度を有していない電池監視装置3が発見された場合は、当該電池監視装置3を不良品と判断し、電動車両への搭載対象から除外する。これにより、電池監視装置3を搭載した電動車両が所望の性能を発揮できるようにしている。
検出線2は、電動車両への搭載時に電池監視装置3を電池モジュールの各セルに接続するために用いられるものであり、例えばハーネス、コネクタ、接続用ピン等により構成される。検査装置1を用いた電池監視装置3の検査では、電動車両への搭載時に使用されるものと同一の検出線2を用いて、電池監視装置3を試験機10に接続する。試験機10は、電池モジュールを模擬した検査用の電圧を電池監視装置3へ出力する装置であり、制御装置20の制御によって動作する。これにより、実際の電動車両への搭載状態を模擬して、電池監視装置3の電圧測定特性を正確に検査できるようにしている。
試験機10は、測定制御部11、電源12、電圧計13および電流計14を備える。
電源12は、安定化電源などの直流電源を用いて構成され、検出線2を介して電池監視装置3に直流電圧を出力する。試験機10には複数の電源12が直列接続されて設けられており、各電源12の正極および負極は、検出線2を介して電池監視装置3にそれぞれ接続されている。各電源12から出力される直流電圧の電圧値は、測定制御部11から指示された設定電圧値V1に応じて制御され、電動車両への搭載時に電池監視装置3が接続される電池モジュールの各セルから出力される直流電圧に合わせて調整される。これにより、電動車両への搭載時の状態を模擬して、電池監視装置3の電圧測定特性の検査を行うことができるようになっている。
電圧計13と電流計14は、複数の電源12とそれぞれ対応して、試験機10に複数ずつ設けられている。電圧計13は、各電源12の正極と負極の間にそれぞれ接続されており、各電源12から出力される直流電圧を測定する。なお、各電圧計13は対応する電源12の直流電圧を高精度に測定できるように、各電源12と近接して配置されることが好ましい。電流計14は、各電源12と検出線2の間にそれぞれ設けられており、各電源12から出力されて検出線2に流れる電流を測定する。なお、各電流計14の測定レンジは、測定制御部11の制御により、検査内容に応じて変更可能とすることが好ましい。各電圧計13により測定された出力電圧測定値V2と、各電流計14により測定された電流測定値Iとは、測定制御部11へそれぞれ出力される。
測定制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等が配置された基板などを用いて構成され、試験機10の全体制御を行う。具体的には、測定制御部11は、制御装置20からの指示に応じて、各電源12に対し設定電圧値V1に応じた出力電圧の設定を行うとともに、各電圧計13および各電流計14から出力電圧測定値V2および電流測定値Iを取得し、制御装置20へ出力する。
制御装置20は、試験機10および通信装置30の制御を行う装置であり、例えばCPU、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ストレージ等のハードウェアを有するコンピュータにより構成される。制御装置20には、例えば市販のPC(Personal Computer)を使用することができる。制御装置20は、記憶部21、試験機制御部22、通信制御部23、入力電圧算出部24および検査判定部25を備える。
記憶部21は、例えばストレージを用いて構成され、制御装置20の動作に必要な各種情報を格納して記憶する。記憶部21には、例えば試験機制御部22が試験機10に対して指示する前述の設定電圧値V1や、試験機制御部22が試験機10から取得した出力電圧測定値V2および電流測定値Iなどが格納される。
試験機制御部22、通信制御部23、入力電圧算出部24および検査判定部25は、例えば制御装置20のCPUが所定のプログラムを実行することにより、制御装置20において実現される。なお、これらの一部または全部を、例えばロジック回路の組み合わせやFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアにより実現してもよい。
試験機制御部22は、試験機10の測定制御部11に対して制御信号を出力することにより、試験機10の制御を行う。また、試験機10の測定制御部11から出力される各電圧計13の出力電圧測定値V2および各電流計14の電流測定値Iを取得し、これらを記憶部21に格納する。
通信制御部23は、通信装置30を介して、電池監視装置3の制御を行うとともに、電池監視装置3に対して入力電圧の測定指示を行う。この測定指示に応じて、電池監視装置3は、試験機10の各電源12から検出線2を介して入力される入力電圧を測定し、その測定値V4を取得する。そして、取得した入力電圧測定値V4を通信装置30を介して通信制御部23に出力する。通信制御部23は、電池監視装置3による入力電圧測定値V4が通信装置30から入力されると、その情報を記憶部21に格納する。
入力電圧算出部24は、記憶部21に格納された出力電圧測定値V2および電流測定値Iに基づいて、試験機10の各電源12から検出線2を介して電池監視装置3に入力される入力電圧の値を算出し、その算出結果を入力電圧算出値V3として検査判定部25へ出力する。このとき入力電圧算出部24は、検出線2の抵抗値を考慮して、電池監視装置3の入力電圧を算出する。なお、入力電圧算出部24による具体的な入力電圧の算出方法は後述する。
検査判定部25は、通信制御部23により取得されて記憶部21に格納された電池監視装置3による入力電圧測定値V4と、入力電圧算出部24により算出された入力電圧算出値V3とを比較し、その比較結果に基づいて、電池監視装置3の電圧測定特性の検査を行う。ここでは、例えば電池監視装置3の電圧測定精度が規定の範囲内に収まっているか否かを判定し、収まっている場合は正常品と、収まってない場合は不良品と判断する。検査判定部25による検査結果は、例えば不図示の表示装置を用いて、検査装置1を操作する検査員に提示される。
通信装置30は、制御装置20と電池監視装置3との間で通信を行う。例えば、電池監視装置3に対する入力電圧の測定指示信号が制御装置20の通信制御部23から入力されると、その測定指示信号を電池監視装置3へ出力し、電池監視装置3に入力電圧の測定を行わせる。また、入力電圧測定値V4が電池監視装置3から入力されると、通信制御部23へ転送する。
次に、検査装置1を用いた電池監視装置3の検査方法について、図3のフローチャートを参照して説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る電池監視装置の検査方法を示すフローチャートの一例である。ここで、電池監視装置3は、図1において示したように、検出線2を用いて試験機10に接続されるとともに、通信装置30と接続されているものとする。
まず、検査装置1は、電源12に対して出力電圧値V1の設定を行う(ステップS1)。ここでは、例えば制御装置20の試験機制御部22により、予め記憶部21に格納された設定電圧値V1を読み取り、試験機10へ出力する。試験機10では、試験機制御部22から出力された設定電圧値V1を測定制御部11に入力し、測定制御部11において、設定電圧値V1に応じた直流電圧が電源12から出力されるように、電源12を制御する。こうした操作を、試験機10に複数配置されている電源12の各々に対して同様に行うことにより、直列接続された各電源12の出力電圧を設定電圧値V1に合わせて調整する。なお、このとき電源12ごとに設定電圧値V1を変えてもよいし、全ての電源12について同一の設定電圧値V1としてもよい。
次に、検査装置1は、電流計14により電流値Iの測定を行う(ステップS2)。このとき制御装置20は、通信制御部23から通信装置30を介して電池監視装置3へ通電指示を行い、電池監視装置3を通電状態として入力電圧を測定可能な状態とすることで、各電源12から検出線2を介して電池監視装置3へ電流が流れるようにする。その後、試験機10では、直列接続されている複数の電源12に対応して配置されている複数の電流計14により、各電源12から検出線2に流れる電流を測定する。各電流計14による電流測定結果は、測定制御部11により試験機10から制御装置20へと出力され、制御装置20において試験機制御部22に入力される。試験機制御部22では、入力された各電流計14の測定結果を、電流測定値Iとして記憶部21に格納する。このとき、例えば電流計14ごとに電流測定値Iをナンバリングするなどにより、記憶部21に格納された電流測定値Iがそれぞれどの電源12に対応するものであるかを区別できるようにすることが好ましい。
次に、検査装置1は、電圧計13により各電源12の出力電圧値V2の測定を行う(ステップS3)。このとき試験機10では、直列接続されている複数の電源12に対応して配置されている複数の電圧計13により、各電源12の正極と負極の間の電圧を測定することで、各電源12から出力される直流電圧を測定する。各電圧計13による出力電圧の測定結果は、測定制御部11により試験機10から制御装置20へと出力され、制御装置20において試験機制御部22に入力される。試験機制御部22では、入力された各電圧計13の測定結果を、出力電圧測定値V2として記憶部21に格納する。このときステップS2と同様に、例えば各出力電圧測定値V2をナンバリングして格納するなどにより、記憶部21に格納された複数の出力電圧測定値V2がそれぞれどの電源12に対応するものであるかを区別できるようにすることが好ましい。
次に、検査装置1は、電池監視装置3から電圧測定値V4を取得する(ステップS4)。ここでは、通信制御部23から通信装置30を介して電池監視装置3へ入力電圧の測定指示を行い、この測定指示に応じて電池監視装置3が測定した入力電圧の測定結果を通信装置30により取得して、制御装置20へ送信する。制御装置20では、通信装置30から送信された電池監視装置3の入力電圧の測定結果を通信制御部23により受信し、入力電圧測定値V4として記憶部21に格納する。このときステップS2,S3と同様に、例えば各入力電圧測定値V4をナンバリングして格納するなどにより、記憶部21に格納された複数の入力電圧測定値V4がそれぞれどの電源12に対応するものであるかを区別できるようにすることが好ましい。
次に、検査装置1は、電池監視装置3への入力電圧V3を算出する(ステップS5)。ここでは、ステップS2,S3でそれぞれ測定した電流測定値Iおよび出力電圧測定値V2と、検出線2の抵抗値Rとに基づき、出力電圧測定値V2から検出線2による電圧降下の分を除いた値として、入力電圧算出値V3を演算する。なお、検出線2の抵抗値Rは、予め記憶部21に格納されている。記憶部21には、試験機10が備える複数の電源12のそれぞれについて、当該電源12と電池監視装置3との間を接続する検出線2の抵抗値Rを格納しておくことが好ましい。
ステップS5における入力電圧算出値V3の演算方法の詳細について、図2を参照して以下に説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る電池監視装置における電圧降下の説明図である。
電源12と電池監視装置3の入力端子とは、ハーネス、コネクタ、接続用ピンなどを組み合わせて構成された検出線2を介して接続される。この接続経路の抵抗値Rは、図2に示すように、電源12の正極側に接続された検出線2におけるハーネスの線抵抗r1および接続部の接触抵抗r1’と、電源12の負極側に接続された検出線2におけるハーネスの線抵抗r2および接続部の接触抵抗r2’とにより決定される。この接続経路を流れる電流値をiとし、電源12の出力電圧をVo、電池監視装置3側の入力電圧をVinとすると、検出線2における電圧降下の値は、以下の式(1)で表すことができる。
Vo-Vin=R×i ・・・(1)
式(1)のVo、Vin、iは、前述の出力電圧測定値V2、入力電圧算出値V3、電流測定値Iにそれぞれ対応する。したがって式(1)より、電流測定値Iおよび検出線2の抵抗値Rから検出線2の電圧降下を求めることで、出力電圧測定値V2と入力電圧算出値V3の差が求められることが分かる。
具体的には、ステップS5では、予め記憶部21に格納された検出線2の抵抗値Rと、ステップS2,S3で記憶部21にそれぞれ格納された電流測定値Iおよび出力電圧測定値V2とを記憶部21から読み出し、これらの値を入力電圧算出部24に入力する。入力電圧算出部24では、入力された抵抗値R、電流測定値Iおよび出力電圧測定値V2に基づき、以下の式(2)を用いて、電池監視装置3の入力電圧算出値V3を算出する。
V3=V2-R×I ・・・(2)
ステップS5で算出された電池監視装置3の入力電圧算出値V3は、入力電圧算出部24から検査判定部25へ出力される。なお、入力電圧算出値V3を記憶部21に格納してもよい。
次に、検査装置1は、検査判定部25により、ステップS5で算出された入力電圧算出値V3と、ステップS4で記憶部21に格納された入力電圧測定値V4とを比較する(ステップS6)。ここでは、例えば入力電圧算出値V3と入力電圧測定値V4の差分を算出することで、これらの比較を行う。
最後に、検査装置1は、検査判定部25により、ステップS6の比較結果に基づいて、電池監視装置3の検査判定を行う(ステップS7)。ここでは、例えばステップS6で算出した入力電圧算出値V3と入力電圧測定値V4の差分を、予め記憶部21に記憶された所定の検査閾値と比較し、差分が検査閾値以内であれば、電池監視装置3が正常であると判定する。一方、差分が検査閾値よりも大きければ、電池監視装置3が異常であると判定する。これにより、電池監視装置3の電圧測定特性の検査を行うことができる。
ステップS7で検査判定を行ったら、検査装置1は、その結果を検査員に提示し、図3のフローチャートに示す処理を終了する。なお、設定電圧値V1が複数設けられている場合は、設定電圧値V1を他の値に変更した後、ステップS1から同様の処理を再び実行することで、複数の設定電圧値V1について電池監視装置3の電圧測定特性の検査を行うこととしてもよい。
また、以上説明した電圧測定特性の検査を、電池監視装置3の他の特性試験項目と組み合わせて行っても構わない。その場合は、他の特性試験項目の検査終了後に、図3のフローチャートに示す処理をステップS1から再度開始すればよい。
また、電池監視装置3が検出線2の抵抗値Rを算出する機能を有する場合には、検出線2の抵抗値Rを電池監視装置3から取得し、ステップS5で電池監視装置3の入力電圧算出値V3を算出する際に利用してもよい。この場合、検出線2の抵抗値Rは、予め電池監視装置3から取得して記憶部21に格納されたものを用いてもよいし、ステップS5で入力電圧算出値V3を算出する際に、電池監視装置3より通信装置30を介して取得してもよい。
以上説明したように、本実施形態の検査装置1によれば、電源12の出力電圧や電流の測定値と、電源12と電池監視装置3との間の検出線2による接続経路抵抗とに基づいて、電池監視装置3に入力される入力電圧を算出する。そのため、電池監視装置3の入力電圧を高精度に算出して、正確な検査を行うことができる。また、本実施形態では特許文献1に開示される検査装置のようなフィードバック手段やスイッチ群が不要であるため、検査手順を簡略化することができ、検査時間を短縮することができる。
以上説明した本実施形態の検査装置1とこれを用いた電池監視装置3の検査方法によれば、次の作用効果が得られる。
(1)検査装置1は、複数のセルが直列に接続された二次電池モジュールの各セルと複数の検出線2を介して接続され、検出線2間の電圧に基づいて二次電池モジュールの各セルの端子間電圧を測定する電池監視装置3の電圧測定特性を検査する装置である。検査装置1は、検出線2を介して電池監視装置3に直流電圧を出力する電源12と、検出線2に流れる電流を測定する電流計14と、電源12の出力電圧を測定する電圧計13と、入力電圧算出部24と、検査判定部25と、を備える。入力電圧算出部24は、電圧計13により測定された出力電圧測定値V2と、電流計14により測定された電流測定値Iと、検出線2の抵抗値Rとに基づいて、電源12から検出線2を介して電池監視装置3に入力される入力電圧値V3を算出する(ステップS5)。検査判定部25は、入力電圧算出部24により算出された入力電圧算出値V3と、電池監視装置3が検出線2を介して測定した入力電圧測定値V4とを比較し(ステップS6)、これらの比較結果に基づいて電池監視装置3の電圧測定特性の検査を行う(ステップS7)。このようにしたので、電池監視装置3によるセル電圧の測定精度を短時間で正確に検査することができる。
(2)検査装置1は、電池監視装置3との間で通信を行う通信装置30を備える。検査判定部25は、電池監視装置3から通信装置30を介して入力電圧測定値V4を取得する(ステップS4)。このようにしたので、電池監視装置3において取得された入力電圧測定値V4を、検査装置1により容易に取得することができる。
(3)検査装置1は、試験機10において電源12を複数有する。複数の電源12は直列接続されており、直列接続された複数の電源12それぞれの正極および負極は、検出線2を介して電池監視装置3にそれぞれ接続されている。このようにしたので、実際の電動車両への搭載状態を模擬して、電池監視装置3の電圧測定特性の検査を正確に行うことができる。
(4)電圧計13は、複数の電源12それぞれの正極と負極の間の電圧を測定することで、電源12の出力電圧を測定する。このようにしたので、電源12の出力電圧を正確に測定することができる。
(5)検査装置1を用いた電池監視装置3の検査方法では、電源12から検出線2を介して電池監視装置3に直流電圧を出力し(ステップS1)、検出線2に流れる電流Iと、電源12の出力電圧V2とを測定する(ステップS2,S3)。これらの測定値V2およびIと、検出線2の抵抗値Rと、に基づいて、電源12から検出線2を介して電池監視装置3に入力される入力電圧の値V3を算出する(ステップS5)。そして、入力電圧の算出値V3と、電池監視装置3が検出線2を介して測定した入力電圧の測定値V4とを比較し(ステップS6)、その比較結果に基づいて、電池監視装置3の電圧測定特性の検査を行う(ステップS7)。このようにしたので、電池監視装置3によるセル電圧の測定精度を短時間で正確に検査可能な検査方法を実現できる。
なお、以上説明した実施形態において、図3のステップS5で入力電圧算出値V3を演算する際には、電圧計13により測定された出力電圧測定値V2を用いることとしたが、これに替えて、試験機制御部22による電源12の出力電圧の設定値V1を用いるようにしてもよい。この場合、入力電圧算出部24では、抵抗値R、電流測定値Iおよび設定電圧値V1に基づき、以下の式(3)を用いて、電池監視装置3の入力電圧算出値V3を算出することができる。
V3=V1-R×I ・・・(3)
上記式(3)により電池監視装置3の入力電圧算出値V3を算出する場合、試験機10に電圧計13を備える必要がないため、検査装置1のコスト低減化を図ることができる。また、出力電圧測定値V2を測定するステップS3の処理を省略できるため、検査時間の短縮化にもつながる。ただし、この場合は電源12の出力電圧を設定値V1に合わせて正確に調整する必要があるため、電源12の電圧調整機能の高精度化が必要になるとともに、検査時には電源12の調整時間が長くかかる可能性がある。実際には、これらの条件を考慮した上で、出力電圧測定値V2または設定電圧値V1のいずれを用いて電池監視装置3の入力電圧算出値V3を算出するかを決めればよい。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1:検査装置
2:検出線
3:電池監視装置
10:試験機
11:測定制御部
12:電源
13:電圧計
14:電流計
20:制御装置
21:記憶部
22:試験機制御部
23:通信制御部
24:入力電圧算出部
25:検査判定部
30:通信装置

Claims (6)

  1. 複数のセルが直列に接続された二次電池モジュールの各セルと複数の検出線を介して接続され、前記検出線間の電圧に基づいて前記二次電池モジュールの各セルの端子間電圧を測定する電池監視装置の電圧測定特性を検査する装置であって、
    前記検出線を介して前記電池監視装置に直流電圧を出力する電源と、
    前記検出線に流れる電流を測定する電流測定部と、
    前記電源の出力電圧を測定する電圧測定部と、
    前記電圧測定部により測定された前記出力電圧の測定値と、前記電流測定部により測定された前記電流の測定値と、前記検出線の抵抗値と、に基づいて、前記電源から前記検出線を介して前記電池監視装置に入力される入力電圧の値を算出する入力電圧算出部と、
    前記入力電圧算出部により算出された前記入力電圧の算出値と、前記電池監視装置が前記検出線を介して測定した前記入力電圧の測定値とを比較し、前記入力電圧の算出値と測定値との比較結果に基づいて前記電池監視装置の電圧測定特性の検査を行う検査判定部と、を備える検査装置。
  2. 請求項1に記載の検査装置において、
    前記電池監視装置との間で通信を行う通信装置を備え、
    前記検査判定部は、前記電池監視装置から前記通信装置を介して前記入力電圧の測定値を取得する検査装置。
  3. 請求項1に記載の検査装置において、
    前記電源が出力する前記直流電圧の値を設定する試験機制御部を備え、
    前記入力電圧算出部は、前記電圧測定部により測定された前記出力電圧の測定値に替えて、前記試験機制御部による前記直流電圧の設定値を用いて、前記入力電圧の値を算出する検査装置。
  4. 請求項1に記載の検査装置において、
    前記電源を複数有し、
    複数の前記電源は直列接続されており、
    直列接続された複数の前記電源それぞれの正極および負極は、前記検出線を介して前記電池監視装置にそれぞれ接続されている検査装置。
  5. 請求項4に記載の検査装置において、
    前記電圧測定部は、複数の前記電源それぞれの前記正極と前記負極の間の電圧を測定することで、前記出力電圧を測定する検査装置。
  6. 複数のセルが直列に接続された二次電池モジュールの各セルと複数の検出線を介して接続され、前記検出線間の電圧に基づいて前記二次電池モジュールの各セルの端子間電圧を測定する電池監視装置の電圧測定特性を検査する方法であって、
    電源から前記検出線を介して前記電池監視装置に直流電圧を出力し、
    前記検出線に流れる電流と、前記電源の出力電圧とを測定し、
    前記出力電圧および前記電流の測定値と、前記検出線の抵抗値と、に基づいて、前記電源から前記検出線を介して前記電池監視装置に入力される入力電圧の値を算出し、
    前記入力電圧の算出値と、前記電池監視装置が前記検出線を介して測定した前記入力電圧の測定値とを比較し、
    前記入力電圧の算出値と測定値との比較結果に基づいて、前記電池監視装置の電圧測定特性の検査を行う、電池監視装置の検査方法。
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