JP2023087233A - ロボット制御システム、ロボット、ロボット管理装置及びロボット制御方法 - Google Patents

ロボット制御システム、ロボット、ロボット管理装置及びロボット制御方法 Download PDF

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Motoki Kojima
雄介 岩▲崎▼
Yusuke Iwasaki
賢吾 飯野
Kengo Iino
泰久 石田
Yasuhisa Ishida
真澄 石川
Masumi Ishikawa
和親 大沼
Kazuchika Onuma
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Abstract

【課題】ロボットの駆動に伴って人物が抱き得る不快感等の抑制に寄与する。【解決手段】ロボット制御システムにおいて、ロボットはボディ及びボディを駆動制御する駆動制御部(112)を備える。ロボット制御システムにおいて、予め定められた設定条件に基づき対象者の位置を基準にボディの第1駆動制限範囲(R1)を設定する第1設定部(F11)と、対象者とともに移動する電子機器に対する対象者からの入力情報に基づき、対象者の位置を基準にボディの第2駆動制限範囲(R2)を設定する第2設定部(F12)と、第1駆動制限範囲及び第2駆動制限範囲に基づきボディの駆動が制限される第3駆動制限範囲(R3)を設定する第3設定部(F13)と、が設けられる。駆動制御部は、第3駆動制限範囲に基づいてボディを駆動制御する。【選択図】図9

Description

本発明は、ロボット制御システム、ロボット、ロボット管理装置及びロボット制御方法に関する。
障害物との接触を避けながら自律駆動するロボットが開発されている。この種のロボットの例として、清掃用ロボット、案内用ロボットが挙げられる。
特開2020-189367号公報
ロボットが運用される環境によっては、ロボットの駆動によりロボットと人物とが接触する可能性がある。ロボット側で安全性確保のために必要な範囲を人物の周囲に設定し、設定した範囲内でのロボットの駆動を制限することが検討される。
しかしながら、ロボットの駆動に対して人物が抱く感情は人物によって様々であり、ロボット側で設定した範囲が各人物にとって最適又は適正であるとは限らない。例えば、ロボットに対して好意的な人物はロボットが半径1mの地点に接近したとしても、恐怖心等の不快な感情を抱かないことがある。一方で、ロボットの安全性に懐疑的な人物はロボットが自身から半径3mの地点に接近しただけで不快な感情を抱く場合もある。
本発明は、ロボットの駆動に伴って人物が抱き得る不快感等の抑制に寄与するロボット制御システム、ロボット、ロボット管理装置及びロボット制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係るロボット制御システムは、ボディ及び前記ボディを駆動制御する駆動制御部を備えたロボットを含んで構成されるロボット制御システムであって、予め定められた設定条件に基づき対象者の位置を基準に前記ボディの第1駆動制限範囲を設定する第1設定部と、前記対象者とともに移動する電子機器に対する前記対象者からの入力情報に基づき、前記対象者の位置を基準に前記ボディの第2駆動制限範囲を設定する第2設定部と、前記第1駆動制限範囲及び前記第2駆動制限範囲に基づき前記ボディの駆動が制限される第3駆動制限範囲を設定する第3設定部と、を備える。前記駆動制御部は、前記第3駆動制限範囲に基づいて前記ボディを駆動制御する。
本発明によれば、ロボットの駆動に伴って人物が抱き得る不快感等の抑制に寄与するロボット制御システム、ロボット、ロボット管理装置及びロボット制御方法を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係るシステム(ロボット制御システム)の全体構成図である。 本発明の実施形態に係るロボットの構成図である。 本発明の実施形態に係るサーバ装置の構成図である。 本発明の実施形態に係る端末装置の構成図である。 本発明の実施形態に係るシステムの一部機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係り、システム運用エリアに定義される複数のセルを示す図である。 本発明の実施形態に係るロボットの一部構成図である。 本発明の実施形態に係り、対象者を基準に設定される基本制限範囲、指定制限範囲及び実駆動制限範囲の例を示す図である。 本発明の実施形態に係るシステムの一部機能ブロック図である。 本発明の実施形態に属する第1実施例に係り、対象者を基準に設定される基本制限範囲、指定制限範囲及び実駆動制限範囲の例を示す図である。 本発明の実施形態に属する第2実施例に係り、指定制限範囲を指定する際のユーザインターフェースを示す図である。 本発明の実施形態に属する第3実施例に係り、端末装置に対して定義される3つの軸を示す図である。 本発明の実施形態に属する第4実施例に係り、対象者の顔の向き又は体の向きとの関係において指定制限範囲を指定する際のユーザインターフェースを示す図である。 本発明の実施形態に属する第5実施例に係り、端末装置ごとに端末位置及び指定制限範囲の情報を格納したデータベースを示す図である。 本発明の実施形態に属する第5実施例に係り、指定制限範囲の内容を示すマップの例を示す図である。 本発明の実施形態に属する第6実施例に係り、ロボットの駆動に注目したシステムの動作フローチャートである。 本発明の実施形態に属する第7実施例に係り、ロボットの種類ごとに指定制限範囲を指定する際のユーザインターフェースを示す図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。例えば、後述の“110”によって参照されるロボット制御部は(図2参照)、ロボット制御部110と表記されることもあるし、制御部110と略記されることもあり得るが、それらは全て同じものを指す。
図1に本発明の実施形態に係るシステムSYSの全体構成を示す。システムSYSは、ロボット100を少なくとも構成要素として備えたロボット制御システムである。以下では、システムSYSがロボット100及びサーバ装置200を備えて構成されると考える。尚、端末装置300もシステムSYSの構成要素に含まれると考えることもできる。端末装置300を所持し且つ端末装置300を操作する人物を対象者と称し、適宜、記号“PS”にて参照する。端末装置300は対象者PSとともに移動する。端末装置300は典型的には例えばスマートホン又はウェアラブル機器である。但し、端末装置300は携帯可能な任意の種類の電子機器であって良い。
ロボット100はボディBDを備え、ボディBD内に収容又はボディBDに固定される制御部(後述のロボット制御部110)の制御の下、駆動する機械である。ボディBDは金属又は樹脂等からなる剛性の筐体である。ここでは、ロボット100が人型のボディBD(即ち人間の形状を有するボディBD)を有することが想定されている。但し、ボディBDの形状は任意であり、ボディBDは動物の形状を有するボディであっても良いし、ゲーム又はアニメにおけるキャラクタの形状を有するボディであっても良い。
ロボット100、サーバ装置200及び端末装置300は、夫々に、所定の通信網NETに無線接続される。通信網NETは、インターネット、無線LAN(Local Area Network)及び近距離無線通信回線の内、全部又は一部を含む。無線LANは、例えばWi-Fi(登録商標)に準拠したものであって良い。近距離無線通信回線は、例えばBluetooth(登録商標)に準拠したものであって良い。
図2にロボット100の全体構成図を示す。ロボット100は、ロボット制御部110、メモリ120、通信処理部130、周辺情報検出部140、アクチュエータ部150、GPS処理部160及びインターフェース部170を備える。但し、GPS処理部160又はインターフェース部170はロボット100に設けられないこともある。
ロボット制御部110は、CPU(Central Processing Unit)及びGPU(Graphics Processing Unit)等を含む演算処理部110aをハードウェア資源として備える。メモリ120は、ROM(Read only memory)又はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、及び、RAM(Random access memory)等の揮発性メモリを含む。メモリ120の全部又は一部はロボット制御部110に内蔵されたメモリであっても良い。ロボット制御部110において、メモリ120に格納されたプログラムを演算処理部110aにて実行することで、後述の各機能ブロック又は任意の機能ブロックが実現されて良い。通信処理部130は通信網NETを介して相手側装置との双方向通信を実現する。ロボット100にとっての相手側装置(換言すれば通信処理部130にとっての相手側装置)は、サーバ装置200及び端末装置300を含む。
周辺情報検出部140は、ロボット100の周辺を観測するためのセンサを用いて、ロボット100の周辺の状態を表す周辺情報(換言すればロボット100の周辺環境を表す周辺環境情報)を検出、生成及び出力する。周辺情報検出部140は、ロボット100の周辺状態(周辺環境)を観測及び検出するためのセンサとして、イメージセンサであるカメラ141と、測距センサ142と、を備える。周辺情報は所定周期で順次取得され、取得された周辺情報は、順次、ロボット制御部110に出力される。周辺情報は、カメラ141から出力される画像情報及び測距センサ142から出力される測距情報などを含む。
ロボット100において、カメラ141はロボット100の所定位置に設置され、ロボット100の周辺を撮影する。カメラ141は、ロボット100の位置を基準とした撮影領域(視野)を有し、撮影領域内の撮影画像を表す画像情報(以下、カメラ141の撮影画像情報と称されることがある)を生成及び出力する。カメラ141の撮影画像をカメラ画像と称することがある。ロボット100におけるカメラ141の撮影領域は、ロボット100の前方の領域を少なくとも含み、更に、ロボット100の後方の領域、右方の領域及び左方の領域を含んでいて良い。ロボット100にとっての前後左右はボディBDの構造との関係で予め定められている。ロボット100の移動は、基本的にロボット100の前方への移動を指す。複数のカメラがカメラ141としてロボット100に設置されていても良い。
測距センサ142はロボット100の所定位置に設置され、測距を行うことで測距情報を生成及び出力する。ロボット100において、測距では、ロボット100の周辺に位置する立体物(三次元物体)とロボット100との距離が検出されると共に、ロボット100から見て当該立体物が何れの向きに位置しているのかも検出される。これらの検出結果が測距センサ142から出力される測距情報に含まれる。ロボット制御部110は、測距情報に基づきロボット100の周辺における立体物の存在状態を示すマップ(二次元マップ又は三次元マップ)を生成することができる。ロボット100にとっての立体物は、人物を含み、且つ、人物以外の任意の三次元物体(壁、椅子等)を含む。
測距センサ142は、光を利用して測距を行うLIDAR(Light Detection and Ranging)により構成されていても良いし、電波を利用して測距を行うレーダにより構成されていても良い。LIDAR及びレーダの組み合わせにて測距センサ142が構成されていても良い。
アクチュエータ部150は、ボディBDを駆動させるための各種アクチュエータを備える。それらのアクチュエータの動作はロボット制御部110により制御される。ボディBDの駆動とはボディBDが動くことを意味し、ボディBDの移動及び回転を含む。ボディBDの移動とは、ボディBDの中心又は重心の位置が移動することを指す。ボディBDの回転とは、鉛直方向に平行なボディBDの中心軸を回転軸としてボディBDが回転することを指す。ボディBDの一部が動くこともボディBDの駆動に該当する。本実施形態において、特記なき限り、ロボット100の駆動、移動、回転は、ボディBDの駆動、移動、回転を意味し、それらは互いに同義であると考えて良い。また以下の説明において、ボディBDの停止、ボディBDの駆動の停止、ロボット100の停止又はロボット100の駆動の停止とは、ボディBDの動きが停止することを指す。ボディBDの動きが停止しているときボディBDの位置変化は生じない。
GPS処理部160は、GPS(Global Positioning System)を形成する複数のGPS衛星からの信号を受信し、受信結果に基づきGPS位置情報を生成する。GPS処理部160により生成されるGPS位置情報は、ロボット100の現在位置(現在地)を経度及び緯度によって表す、或いは、ロボット100の現在位置を経度、緯度及び高度によって表す。GPS位置情報は所定周期で順次生成され、生成されたGPS位置情報は順次ロボット制御部110に出力される。
インターフェース部170は、任意の人物とロボット100(ロボット制御部110)との間のマンマシンインフェースであり、マイクロホン、スピーカ及び表示画面等を含む。
図3にサーバ装置200の全体構成図を示す。サーバ装置200は、サーバ制御部210、メモリ220及び通信処理部230を備える。サーバ装置200は、ロボット100を管理するためのロボット管理装置として機能し得る。故に、サーバ制御部210を管理制御部と称しても良い。サーバ装置200は通信網NETに接続された1以上のコンピュータ装置にて構成される。クラウトコンピューティングを利用してサーバ装置200が形成されても良い。
サーバ制御部210は、CPU及びGPU等を含む演算処理部210aをハードウェア資源として備える。メモリ220は、ROM又はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、及び、RAM等の揮発性メモリを含む。メモリ220の全部又は一部はサーバ制御部210に内蔵されたメモリであっても良い。サーバ制御部210において、メモリ220に格納されたプログラムを演算処理部210aにて実行することで、後述の各機能ブロック又は任意の機能ブロックが実現されて良い。通信処理部230は通信網NETを介して相手側装置との双方向通信を実現する。サーバ装置200にとっての相手側装置(換言すれば通信処理部230にとっての相手側装置)は、ロボット100及び端末装置300を含む。
図4に端末装置300の全体構成図を示す。端末装置300は、端末制御部310、メモリ320、通信処理部330、インターフェース部340、GPS処理部350及びカメラ360を備える。
端末制御部310は、CPU及びGPU等を含む演算処理部310aをハードウェア資源として備える。メモリ320は、ROM又はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、及び、RAM等の揮発性メモリを含む。メモリ320の全部又は一部は端末制御部310に内蔵されたメモリであっても良い。端末制御部310において、メモリ320に格納されたプログラムを演算処理部310aにて実行することで、後述の各機能ブロック又は任意の機能ブロックが実現されて良い。通信処理部330は通信網NETを介して相手側装置との双方向通信を実現する。端末装置300にとっての相手側装置(換言すれば通信処理部330にとっての相手側装置)は、ロボット100及びサーバ装置200を含む。
インターフェース部340は、端末装置300(端末制御部310)と対象者PSとの間のマンマシンインターフェースであり、表示部341、操作部342、スピーカ343及びマイクロホン344を備える。
表示部341は液晶ディスプレイパネル等にて構成される表示装置であり、端末制御部310の制御の下で任意の画像を表示できる。操作部342は操作者から任意の操作の入力を受け付ける。操作者は対象者PSである。表示部341及び操作部342によりタッチパネルが構成されていても良く、操作部342への操作はタッチパネルに対する操作であっても良い。スピーカ343は端末制御部310の制御の下で任意の音を出力する。マイクロホン344は、端末装置300の周辺音を収音して収音した音を電気信号に変換することで音声信号を生成し、生成した音声信号を端末制御部310に出力する。マイクロホン344の収音の対象は、主として対象者PSの発話による音声である。
GPS処理部350は、GPSを形成する複数のGPS衛星からの信号を受信し、受信結果に基づきGPS位置情報を生成する。GPS処理部350により生成されるGPS位置情報は、端末装置300の現在位置(現在地)を経度及び緯度によって表す、或いは、端末装置300の現在位置を経度、緯度及び高度によって表す。GPS位置情報は所定周期で順次生成され、生成されたGPS位置情報は順次端末制御部310に出力される。端末装置300は対象者PSにより所持され、対象者PSとともに移動するため、端末装置300の現在位置は対象者PSの現在位置を表す。
カメラ360は、端末装置300の所定位置に設置され、端末装置300の周辺を撮影する。端末装置300において、カメラ360は端末装置300の位置を基準とした撮影領域(視野)を有し、撮影領域内の撮影画像を表す画像情報を生成してカメラ制御部310に送る。
尚、ロボット100及びサーバ装置200間の双方向通信は通信処理部130及び230を用いて実現されるが、以下の説明では、ロボット100及びサーバ装置200間の双方向通信に関して通信処理部130及び230の記述は省略されることがある。ロボット100及び端末装置300間の双方向通信、並びに、サーバ装置200及び端末装置300間の双方向通信についても同様である。
また、以下の説明において、システム適用エリアとは、システムSYSが適用されるエリアを指す。本実施形態では、ロボット100はシステム適用エリア内を移動すると考える。システム適用エリアとして例えば施設内のエリアが想定される。施設は、例えば、空港施設、商業施設又は工場施設である。
図5を参照し、システムSYSには機能ブロックF1及びF2が設けられる。機能ブロックF1、F2は、夫々、ロボット位置検出部、端末位置検出部である。
ロボット位置検出部F1はロボット100の現在位置を表すロボット位置を検出する。詳細には、ロボット位置は、ロボット100内の特定部分(例えばロボット100の重心又は中心)の存在位置を表す。ロボット位置の検出方法は任意であり、Bluetooth(登録商標)又はWi-Fi(登録商標)による通信を利用した公知の位置検出技術が利用されて良い。以下に幾つかの方法を例示する。
例えば、ロボット位置の第1検出方法が採用されて良い。当該第1検出方法ではアクセスポイントでの受信信号強度を利用してロボット位置が検出される。当該第1検出方法を説明する。システム適用エリアにおいて複数のアクセスポイント(不図示)が互いに異なる位置に設置され、複数のアクセスポイントは通信網NETの構成要素に含まれる。ロボット100(通信処理部130)は、何れかのアクセスポイントを経由してサーバ装置200又は端末装置300と双方向通信を行うことができる。ロボット100(通信処理部130)の送信信号の各アクセスポイントでの受信信号強度が各アクセスポイントにて検出され、検出結果が各アクセスポイントからサーバ装置200に伝達される。ロボット位置の第1検出方法が採用される際、サーバ制御部210は、ロボット100からの送信信号を受信した3以上のアクセスポイントについて、各アクセスポイントでの検出受信信号強度と各アクセスポイントの位置情報とに基づき、ロボット位置を検出する。各アクセスポイントの位置情報は、各アクセスポイントの所在地を表し、既知情報としてサーバ装置200に与えられているものとする。ロボット位置の第1検出方法が採用される場合、サーバ制御部210にロボット位置検出部F1が内包される。
或いは例えば、ロボット位置の第2検出方法が採用されて良い。当該第2検出方法ではロボット100での受信信号強度を利用してロボット位置が検出される。当該第2検出方法を説明する。システム適用エリアにおいて、複数のビーコン発信装置(不図示)が互いに異なる位置に設置される。各ビーコン発信装置は、自身の所在地を表すビーコン位置情報を含んだビーコン信号を周囲に向けて無線送信する。通信処理部130はビーコン信号を受信する機能及びビーコン信号の受信信号強度を検出する機能を持つものとする。ロボット位置の第2検出方法が採用される際、ロボット制御部110は、3以上のビーコン発信装置について、各ビーコン発信装置からのビーコン信号の受信信号強度と各ビーコン発信装置のビーコン位置情報とに基づき、ロボット位置を検出する。ロボット位置の第2検出方法が採用される場合、ロボット制御部110にロボット位置検出部F1が内包される。
或いは例えば、ロボット位置の第3検出方法が採用されて良い。第3検出方法では、システム適用エリアの施設に設置された外部カメラ(不図示)が利用される。外部カメラは、ロボット100に設置されたカメラ141及び端末装置300に設置されたカメラ360の何れとも異なるカメラである。外部カメラは、定点カメラ又は監視カメラに分類されるカメラであって良い。外部カメラは複数存在しうる。ここでは、複数の外部カメラがシステムSYSに組み込まれる又はシステムSYSに接続されることを想定し、ロボット100が移動しうる範囲が、複数の外部カメラの撮影領域に内包されると考える。故に何れかの外部カメラにてロボット100が撮影される。各外部カメラの撮影画像情報はサーバ装置200に伝達される。サーバ制御部210は、各外部カメラの撮影画像情報と、システム適用エリアの地図情報と、ボディBDの外見に応じた特徴情報に基づいて、ロボット位置を検出する。ロボット位置の第3検出方法が採用される場合、サーバ制御部210にロボット位置検出部F1が内包される。
或いは例えば、ロボット位置の第4検出方法として、GPS処理部160をロボット位置検出部F1として機能させることができる。この場合、検出部F1はロボット100に設けられ、GPS処理部160にて生成されるGPS位置情報がロボット位置を示す。
或いは例えば、ロボット位置の第5検出方法が採用されて良い。当該第5検出方法に係るロボット制御部110は、検出部140から出力される周辺情報と後述の地図情報121(図7参照)とを参照し、パターンマッチング等を利用してロボット100の現在位置を推定することでロボット位置を導出(検出)する。
いずれの検出方法が用いられたとしても、検出されたロボット位置の情報は、通信網NETを用いた通信を介してロボット制御部110及びサーバ制御部210にて共有されて良い(以下、共有されているものとする)。
端末位置検出部F2は端末装置300の現在位置を表す端末位置を検出する。詳細には、端末位置は、端末装置300内の特定部分(例えば端末装置300の重心又は中心)の存在位置を表す。端末位置の検出方法は任意であり、Bluetooth(登録商標)又はWi-Fi(登録商標)による通信を利用した公知の位置検出技術が利用されて良い。以下に幾つかの方法を例示する。
例えば、端末位置の第1検出方法が採用されて良い。当該第1検出方法ではアクセスポイントでの受信信号強度を利用して端末位置が検出される。当該第1検出方法を説明する。システム適用エリアにおいて複数のアクセスポイント(不図示)が互いに異なる位置に設置され、複数のアクセスポイントは通信網NETの構成要素に含まれる。端末装置300(通信処理部330)は、何れかのアクセスポイントを経由してサーバ装置200又はロボット100と双方向通信を行うことができる。端末装置300(通信処理部330)の送信信号の各アクセスポイントでの受信信号強度が各アクセスポイントにて検出され、検出結果が各アクセスポイントからサーバ装置200に伝達される。端末位置の第1検出方法が採用される際、サーバ制御部210は、端末装置300からの送信信号を受信した3以上のアクセスポイントについて、各アクセスポイントでの検出受信信号強度と各アクセスポイントの位置情報とに基づき、端末位置を検出する。各アクセスポイントの位置情報は、各アクセスポイントの所在地を表し、既知情報としてサーバ装置200に与えられているものとする。端末位置の第1検出方法が採用される場合、サーバ制御部210に端末位置検出部F2が内包される。
或いは例えば、端末位置の第2検出方法が採用されて良い。当該第2検出方法では端末装置300での受信信号強度を利用して端末位置が検出される。当該第2検出方法を説明する。システム適用エリアにおいて、複数のビーコン発信装置(不図示)が互いに異なる位置に設置される。各ビーコン発信装置は、自身の所在地を表すビーコン位置情報を含んだビーコン信号を周囲に向けて無線送信する。通信処理部330はビーコン信号を受信する機能及びビーコン信号の受信信号強度を検出する機能を持つものとする。端末位置の第2検出方法が採用される際、端末制御部310は、3以上のビーコン発信装置について、各ビーコン発信装置からのビーコン信号の受信信号強度と各ビーコン発信装置のビーコン位置情報とに基づき、端末位置を検出する。端末位置の第2検出方法が採用される場合、端末制御部310に端末位置検出部F2が内包される。
或いは例えば、端末位置の第3検出方法として、GPS処理部350を端末位置検出部F2として機能させることができる。この場合、検出部F2は端末装置300に設けられ、GPS処理部350にて生成されるGPS位置情報が端末位置を示す。
或いは例えば、端末位置の第4検出方法が採用されて良い。当該第4検出方法では、ロボット100及び電子機器300間でBluetooth(登録商標)による直接の無線通信が行われる。通信処理部130は端末装置300(通信処理部330)からの送信信号の通信処理部130での受信信号強度を検出し、ロボット制御部110は検出受信信号強度に基づき、ロボット100及び端末装置300間の距離を検出する。また、通信処理部130には複数のアンテナが設けられる。当該複数のアンテナにて端末装置300からの到来電波を受信し、ロボット制御部110にて受信電波の位相に基づき電波の到来方向の推定を行う。上記距離の検出結果と電波の到来方向の推定結果に基づき、ロボット100と端末装置300との相対位置関係が定まり、その相対位置関係とロボット位置に基づきロボット制御部110にて端末位置が検出される。端末位置の第4検出方法が採用される場合、ロボット制御部110に端末位置検出部F2が内包される。
いずれの検出方法が用いられたとしても、検出された端末位置の情報は、通信網NETを用いた通信を介してロボット制御部110及びサーバ制御部210にて共有されて良い(以下、共有されているものとする)。
図6(a)を参照し、システム適用エリアは複数のセルを含んで構成されると考えることができる。今、互いに直交する3つの直線軸として、X軸、Y軸及びZ軸を想定する。X軸及びY軸は水平面に平行であり、Z軸は鉛直方向に平行である。X軸は東西方向に平行であって且つY軸は南北方向に平行であるとする。ここでは、Z軸方向の存在を無視し、X軸及びY軸に平行な二次元について注目する(三次元への拡張については後述される)。
システム適用エリアは、X軸に平行な複数の線とY軸に平行な複数の線とにより区分けされ、区分けによって形成された1つ1つのエリアをセルと称する。1つのセルの大きさは任意である。1つの特定のセルに原点が定義されるものとし、原点が定義されたセルを符号“CL[0,0]”にて表す。セルCL[0,0]から見てX軸の正向きにx単位距離だけ離れ且つY軸の正向きにy単位距離だけ離れたセルを“CL[x,y]”にて表す。x及びyは任意の整数である。単位距離は、1つのセルのX軸方向の大きさに相当すると共に1つのセルのY軸方向の大きさに相当する。単位距離は、例えば数cm~数10cm(センチメートル)である。
図6(b)を参照し、セルCL[x,y]の位置を(x,y)にて表す。位置(x,y)はセルCL[x,y]の中心位置であると考えて良い。ロボット制御部110又はサーバ制御部210はロボット位置をセル単位で認識して良い。この場合、ロボット位置がセルCL[x,y]内にあるとき、ロボット100はセルCL[x,y]に位置し且つロボット位置は位置(x,y)であるとみなされる。同様に、ロボット制御部110又はサーバ制御部210は、端末位置をセル単位で認識して良い。この場合、端末位置がセルCL[x,y]内にあるとき、端末装置300はセルCL[x,y]に位置し且つ端末位置は位置(x,y)であるとみなされる。
図7に、ボディBDの駆動制御に関わる、ロボット100内の一部ブロック図を示す。ロボット制御部110にて実現される機能ブロックとして、ロボット制御部110に経路計画部111、駆動制御部112及び画像認識部113が設けられる。またメモリ120には地図情報121が格納される。地図情報121は、システム適用エリア内の地図を表す情報である。システム適用エリアに固定された障害物(壁など)がある場合、当該障害物の位置が地図情報120に含められる。また、システム適用エリアにロボット100の進入が禁止されている領域がある場合、当該領域の位置も地図情報120に含められる。
経路計画部111は、現在のロボット位置と、メモリ120内の地図情報121と、設定された目標地点と、周辺情報検出部140からの周辺情報などに基づき、ロボット100(ボディBD)の移動予定経路を設定する。設定される移動予定経路は、ロボット100(ボディBD)を現在のロボット位置から目標地点に向かわせる際に、ロボット100(ボディBD)を移動させる予定経路を表す。移動予定経路の設定は、ロボット100の移動経路を計画することに相当する。ここでは、目標地点はロボット100に対して予め設定されているものとする。サーバ装置200からの信号に基づきロボット100の目標地点が設定されても良い。
駆動制御部112は、経路計画部111にて設定された移動予定経路に沿ってボディBDが移動するように、アクチュエータ部150の制御を通じてボディBDを駆動制御する。この際、駆動制御部112は、周辺情報検出部140から順次出力される最新の周辺情報に基づき、ボディBDと障害物との接触を避けながらボディBDを駆動する。
画像認識部113は、カメラ141の撮影画像情報に基づき、カメラ141の撮影領域内の物体を認識する画像認識処理を行う。認識の対象には人物が含まれる。即ち、画像認識部113は、カメラ141の撮影画像情報に基づき、カメラ141の撮影領域内の物体が人物であるか否かを認識できる。経路計画部111による移動予定経路の設定、及び、駆動制御部112によるボディBDの駆動制御は、画像認識部113の認識結果も参照して実行される。
ここで、ボディBDの駆動には、ボディBDと人物との接触が発生しないように、またロボット100の周辺に位置する人物がロボット100の接近により恐怖心等を抱くことが無いように、制限が加えられる。この制限の方法の概要を、図8(a)~図8(c)を参照して説明する。
ロボット100に対して予め定められた安全確保上の範囲を基本制限範囲と称する。図8(a)において、符号“610”が付された破線円内の範囲は基本制限範囲の例である。ここでは、基本制限範囲は、対象者PSの位置を中心とする半径r1の円内の範囲であるとする。半径r1は例えば2m(メートル)である。ロボット制御部110又はサーバ制御部210において、端末位置が対象者PSの位置としてみなされる。尚、ロボット100と対象者PSとの距離を距離dと称する。距離dはロボット位置及び端末位置間の距離に相当する。ロボット制御部110又はサーバ制御部210は、ロボット位置及び端末位置に基づき距離dを求めることができる、或いは、測距情報を含む周辺情報に基づき距離dを求めることができる。
基本制限範囲は、ロボット100の構造等に基づきロボット側の都合のみで設定される範囲であって、安全性確保(人物とボディBDとの接触防止)を主たる目的として定められる。基本制限範囲にてロボット100の駆動が制限されることで安全性は確保されるが、ロボット100の接近に対して人物が抱く感情は様々である。例えば、ロボット100に対して好意的な人物はロボット100が半径1mの地点に接近したとしても、恐怖心等の不快な感情を抱かないことがある。一方で、ロボット100の安全性に懐疑的な人物はロボット100が自身から半径3mの地点に接近しただけで不快な感情を抱く場合もある。
これを考慮し、システムSYSでは、各人物が自身の所持する端末装置を用いてロボット100の駆動の制限を求める範囲を指定することができる。ここで指定される範囲を、指定制限範囲(人物側から指定される駆動制限範囲)と称する。対象者PS及び情報端末300に注目して指定制限範囲を説明する。対象者PSがインターフェース部340を通じて端末装置300に入力した情報に基づき指定制限範囲が設定される。指定制限範囲を設定するために対象者PSが端末装置300に入力した情報を、指定入力情報と称する(図9参照)。図8(b)において、符号“620”が付された破線円内の範囲は指定制限範囲の例である。図8(b)の例に係る指定制限範囲は、対象者PSの位置を中心とする半径r2の円内の範囲である。
システムSYSでは、基本制限範囲と指定制限範囲に基づき、実際にロボット100の駆動(即ちボディBDの駆動)が制限される範囲である実駆動制限範囲が設定される。図8(c)において、符号“630”が付された破線円内の範囲は実駆動制限範囲の例である。システムSYSでは、基本制限範囲及び指定制限範囲の論理和が実駆動制限範囲に設定される。図8(a)及び(b)の基本制限範囲610及び指定制限範囲620では“r2>r1”であるので、基本制限範囲610及び指定制限範囲620に基づく実駆動制限範囲630は、指定制限範囲620と同じ範囲となる。
図9に、範囲設定に関わる、システムSYSの一部機能ブロック図を示す。システムSYSには、機能ブロックF11、F12及びF13が設けられる。機能ブロックF11、F12、F13は、夫々、第1設定部、第2設定部、第3設定部である。図9に示される駆動制御部112は図7に示すそれと同じものである。第1設定部F11は、ロボット制御部110又はサーバ制御部210に設けられて良い。第2設定部F12は、ロボット制御部110又はサーバ制御部210に設けられて良い。第3設定部F13は、ロボット制御部110又はサーバ制御部210に設けられて良い。
第1設定部F11は、予め定められた設定条件に基づき対象者PSの位置(従って端末位置)を基準に基本制限範囲R1を設定する。図8(a)の基本制限範囲610は基本制限範囲R1の例である。基本制限範囲R1は、ロボット側で判断及び設定される、ボディBDの駆動が制限されるべき範囲(第1駆動制限範囲)である。基本制限範囲R1に基づきロボット100を駆動させることで、ロボット100の駆動に関わる安全性を確保した上で、ロボット100を効率的に駆動させることができる。ロボット100の構造及び安全性等を考慮して上記設定条件が決定される。基本制限範囲R1は、端末位置を内包する範囲であり、典型的には例えば端末位置を中心又は重心とする範囲である。本実施形態では、上述の如く、対象者PSの位置を中心とする半径r1の円内の範囲が基本制限範囲R1として設定されるものとする。但し、基本制限範囲R1の外形形状は円に限定されない。例えば、基本制限範囲R1の外形形状に線分が含まれていても良く、基本制限範囲R1の外形形状は四角形でも良い。
第2設定部F12は、端末装置300に対する対象者PSからの指定入力情報に基づき、対象者PSの位置(従って端末位置)を基準に指定制限範囲R2を設定する。図8(b)の指定制限範囲620は指定制限範囲R2の例である。指定制限範囲R2は、対象者PSにより希望(指定)される、ボディBDの駆動が制限されるべき範囲(第2駆動制限範囲R3)である。指定制限範囲R2は、端末位置を内包する範囲であり、典型的には例えば端末位置を中心又は重心とする範囲である。図8(b)の指定制限範囲620の外形形状は円であるが、指定制限範囲R2の外形形状は任意であって良い。指定制限範囲R2を指定する際のユーザインターフェースについては後述される。
第3設定部F13は、基本制限範囲R1及び指定制限範囲R2に基づき、実際にロボット100の駆動(即ちボディBDの駆動)が制限される実駆動制限範囲R3を設定する。実駆動制限範囲R3は対象者PSの位置(従って端末位置)を基準に設定される範囲である。図8(c)の実駆動制限範囲630は実駆動制限範囲R3の例である。駆動制御部112は、第3設定部F13にて設定された実駆動制限範囲R3に基づきボディBDを駆動制御する。実際には例えば、実駆動制限範囲R3に基づき経路計画部111により移動予定経路を作成し、作成された移動予定経路に従って駆動制御部112がボディBDを駆動制御することができる。
範囲R1及びR2に応じた範囲R3に基づきボディBDを駆動制御することで、ロボット100の駆動に関わる安全性及びロボット100の効率的な駆動を確保しつつ、人物の安心感も確保することが可能となる。即ち、ロボット100の駆動に伴って人物が抱き得る不快感等が抑制される。
尚、上記特許文献1には、「人と協働して動作するロボットと、 前記ロボットから所定の距離の領域内にいる人を特定する特定部と、 前記特定部により前記領域内に人がいることが特定されたとき、前記ロボットの動作を減速または停止させる制御部と、を備え、 前記制御部は、前記特定部による人の特定結果に基づいて、前記距離を変更することを特徴とするロボットシステム」が開示されている(上記特許文献1の請求項1参照)。特許文献1の方法は、ロボット側の都合のみに基づいて「前記ロボットの動作を減速または停止」させるための「距離」を設定する方法であり、各人物の希望に沿うような動作を行うわけではない。本願実施形態の方法では、人物の希望(指定入力情報)を考慮して実駆動制限範囲R3が設定されるため、ロボットの駆動に伴って人物が抱き得る不快感等が抑制される。
第3設定部F13は、基本制限範囲R1及び指定制限範囲R2の論理和に基づき実駆動制限範囲R3を設定すると良い。この際、実駆動制限範囲R3は基本制限範囲R1と指定制限範囲R2の合成範囲となる。即ち、範囲R1及びR2の論理和に基づき範囲R3が設定されるとき、範囲R1及びR2の双方に内包される位置は範囲R3に属し、且つ、範囲R1及びR2の少なくとも一方に内包される位置も範囲R3に属する。
これにより、ロボット100の駆動に関わる安全性及びロボット100の効率的な駆動を確保しつつ、人物の安心感も確保することが可能となる(即ちロボット100の駆動に伴って人物が抱き得る不快感等が抑制される)。図8(a)~(c)の例では、領域610及び620の論理和領域に相当する実駆動制限範囲630において対象者PSの希望通りにロボット100の駆動が制限されて対象者PSの安心感が確保される。
より具体的には例えば、駆動制御部112はボディBDの実駆動制限範囲R3への進入を禁止すると良い。これにより、人物の安心感確保が担保される。ボディBDの実駆動制限範囲R3への進入を禁止するとは、ロボット位置の実駆動制限範囲R3への進入が禁止されることを意味する。従って例えば、図8(c)の実駆動制限範囲630が設定された場合、ロボット100及び対象者PS間の距離dを半径r2の大きさより狭めるようなボディBDの駆動は、駆動制御部112において実行されない。
仮に、対象者PSが移動することで対象者PSが実駆動制限範囲R3の外側から実駆動制限範囲R3の内側に入ってきた場合、駆動制御部112は、ボディBDの駆動を即時停止させて良い。
第1設定部F11、第2設定部F12及び第3設定部F13は全てロボット制御部110に設けられた機能ブロックであって良い。或いは、第1設定部F11、第2設定部F12及び第3設定部F13は全てサーバ制御部210に設けられた機能ブロックであって良い。更に或いは、第1設定部F11、第2設定部F12及び第3設定部F13の内、任意の一部の設定部をロボット制御部110に設け、残りの設定部をサーバ制御部210に設けるようにしても良い。
第1設定部F11がロボット制御部110に設けられる場合、上記設定条件を示す設定条件情報をメモリ120に格納しておく。そして、ロボット制御部110にてメモリ120内の設定条件情報と端末位置とに基づき基本制限範囲R1を設定すれば良い。
第1設定部F11がサーバ制御部210に設けられる場合、上記設定条件を示す設定条件情報をメモリ220に格納しておく。そして、サーバ制御部210にてメモリ220内の設定条件情報と端末位置とに基づき基本制限範囲R1を設定すれば良い。サーバ制御部210にて設定された基本制限範囲R1は、ロボット100に伝達されて良い。
第2設定部F12がロボット制御部110に設けられる場合、上記の指定入力情報が通信網NETを介してロボット100に送信される。そして、ロボット制御部110は、受信した指定入力情報と端末位置とに基づき指定制限範囲R2を設定すれば良い。図8(b)の例であれば、ロボット制御部110は、半径r2の値を示す指定入力情報と端末位置とに基づき指定制限範囲620を設定すれば良い。
第2設定部F12がサーバ制御部210に設けられる場合、上記の指定入力情報が通信網NETを介してサーバ装置200に送信される。そして、サーバ制御部210は、受信した指定入力情報と端末位置とに基づき指定制限範囲R2を設定すれば良い。サーバ制御部210にて設定された指定制限範囲R2は、ロボット100に伝達されて良い。図8(b)の例であれば、サーバ制御部210は、半径r2の値を示す指定入力情報と端末位置とに基づき指定制限範囲620を設定すれば良く、指定制限範囲620がロボット100に伝達されて良い。
第3設定部F13がロボット制御部110に設けられる場合を考える。この場合、第3設定部F13は、制御部110内又は制御部210内の第1設定部F11にて設定される基本制限範囲R1と、制御部110内又は制御部210内の第2設定部F12にて設定される指定制限範囲R2と、に基づき、実駆動制限範囲R3を設定する。
第3設定部F13がサーバ制御部210に設けられる場合を考える。この場合、第3設定部F13は、制御部110内又は制御部210内の第1設定部F11にて設定される基本制限範囲R1と、制御部110内又は制御部210内の第2設定部F12にて設定される指定制限範囲R2と、に基づき、実駆動制限範囲R3を設定する。サーバ制御部210にて設定された実駆動制限範囲R3は、ロボット100に伝達される。即ち、サーバ制御部210にて設定された実駆動制限範囲R3に基づいてボディBDが駆動制御されるよう、第3設定部F13の設定内容がサーバ装置200(通信処理部230)からロボット100に送信される。
以下、複数の実施例の中で、システムSYSに関わる幾つかの具体的な動作例、応用技術、変形技術等を説明する。本実施形態にて上述した事項は、特に記述無き限り且つ矛盾無き限り、以下の各実施例に適用される。各実施例において、上述の事項と矛盾する事項がある場合には、各実施例での記載が優先されて良い。また矛盾無き限り、以下に示す複数の実施例の内、任意の実施例に記載した事項を、他の任意の実施例に適用することもできる(即ち複数の実施例の内の任意の2以上の実施例を組み合わせることも可能である)。
[第1実施例]
第1実施例を説明する。ロボット100の駆動(即ちボディBDの駆動)が制限されるとは、典型的には例えば、ロボット100の駆動(即ちボディBDの駆動)が停止されることに相当する。但し、ロボット100の駆動が通常動作よりも抑制されることが、ロボット100の駆動の制限に相当していても良い。
例えば、駆動制御部112は、通常動作モード及び制限動作モードを含む複数の動作モードの何れかでボディBDを駆動させるよう構成されて良い。通常動作モードでのボディBDの駆動が通常動作に対応し、通常動作ではボディBDの駆動が制限されない。制限動作モードにおいてボディBDの駆動が制限される。通常動作モードにおいて、駆動制御部112は、ボディBDを最大で速度SREFにて移動させることが許容される。速度SREFは予め規定された速度である。制限動作モードにおいて、駆動制御部112は、ボディBDの移動の最大速度を速度SLIMまでに規制する。速度SLIMは速度SREFよりも小さい。例えば、速度SREF、SLIMは、夫々、時速5km、時速1kmである。速度SLIMは、対象者PSによる指定入力情報に依らずに予め定められた速度であっても良いし、指定入力情報にて指定された速度であっても良い。速度SLIMはゼロであっても良く、速度SLIMがゼロである場合、制限動作モードにおいて、ロボット100の駆動(即ちボディBDの駆動)は停止することになる。
また例えば、ボディBDが互いに連結された第1部品及び第2部品を含んで構成される場合において、第1部品を軸に第2部品を回転駆動させることができるようボディBDが構成されていることを考える。第1部品、第2部品は、例えば、アーム支持体、アームである。この場合、駆動制御部112は、通常動作モードにおいて第2部品の回転駆動を許容する一方、制限動作モードにおいて第2部品の回転駆動を禁止する。第2部品の回転駆動の禁止も、ロボット100の駆動(即ちボディBDの駆動)に制限に属する。
対象者PSは、指定入力情報において、ロボット100の駆動制限の内容を段階的に指定することができる。これについて、図10(a)~(c)を参照して例を挙げる。今、基本制限範囲R1に例としての基本制限範囲610は、対象者PSの位置を中心とする半径r1の円内の範囲であるとする(図10(a)参照)。図10(b)の例において、対象者PSは、第1指定制限範囲620_1及び第2指定制限範囲620_2を指定するための指定入力情報を端末装置300に入力する。第2指定制限範囲620_2は、対象者PSの位置を中心とする半径r2_2の円内の範囲である。第1指定制限範囲620_1は、図10(b)の斜線範囲に対応し、対象者PSの位置を中心とする半径r2_1の円内の範囲の内、第2指定制限範囲620_2以外の範囲である。指定入力情報に基づき、第2設定部F12(図9参照)により指定制限範囲R2として範囲620_1及び620_2が設定される。
半径r2_1及びr2_2の大きさは指定入力情報にて指定される。ここで、“r2_1>r2_2>r1”であるとする。そうすると、第3設定部F13(図9)における論理和の演算により、実駆動制限範囲R3は図10(c)の範囲630_1及び範囲630_2の合成範囲となる。範囲630_1、630_2は、夫々、指定制限範囲620_1、620_2と同じものである。範囲630_1及び630_2は、第1及び第2実駆動制限範囲に相当すると考えても良い。
指定入力情報では、指定制限範囲620_1及び620_2の夫々に対し、ロボット100の駆動(即ちボディBDの駆動)の制限内容が指定される。駆動制御部112は、その指定の内容が反映された実駆動制限範囲R3に基づいてボディBDを駆動制御する。
これにより、対象者PSの要望に沿った決め細やかな駆動制限が行われ、対象者PSに十分な安心感又は満足感が得られる。
例えば、対象者PSは、指定入力情報において、範囲620_2内ではボディBDが停止されることを指定し、範囲620_1内ではボディBDの移動速度が最大で速度SLIMまでとなることを指定したとする。上述の如く図10(a)~(c)の例において、範囲630_1、630_2は、夫々、指定制限範囲620_1、620_2と同じとなる。このため、駆動制御部112は、距離d(図8(a)参照)が半径r2_1より大きいときには、通常動作モードで動作し、ボディBDの移動速度を最大で速度SREFまで高めることができる。また“r2_1>d≧r2_2”を満たす位置にロボット100が位置している状態において、駆動制御部112は、制限動作モードで動作し、ボディBDの移動の最大速度を速度SLIMまでに規制した状態でボディBDを駆動させる又は駆動可能とする。そして、駆動制御部112はボディBDの範囲630_2への進入を禁止する。従って、距離dを半径r2_2の大きさよりも狭めるようなボディBDの駆動は駆動制御部112において実行されない。仮に、対象者PSが移動することで対象者PSが範囲630_2の外側から範囲630_2の内側に入ってきた場合、駆動制御部112はボディBDの駆動を即時停止させて良い。
図10(a)~(c)の例では、指定制限範囲が2段階で設定されているが、指定制限範囲が3段階以上で設定されるようにしても良い。即ち、第2設定部F12は指定入力情報に基づき指定制限範囲R2として2以上の指定制限範囲を設定することが可能であって良い。設定される2以上の指定制限範囲は互いに重複しない範囲である。
[第2実施例]
第2実施例を説明する。図11(a)及び(b)を参照し、指定制限範囲R2を指定するためのユーザインターフェースについて説明する。
端末装置300の演算処理部310aにおいて特定のアプリケーションプログラムを実行した状態で、対象者PSがインターフェース部340に所定操作を入力することで、端末装置300は対象者PSから指定入力情報を受け付ける入力受付状態となる。入力受付状態において、対象者PSは、表示画面341及び操作部342により形成されるタッチパネルに操作を入力することで、指定入力情報を端末装置300に入力する。図11(a)の例では、指定制限範囲R2の外形形状が円となるよう指定入力情報が入力され、当該円の半径も指定入力情報の中に含まれる。図11(b)の例では、指定制限範囲R2の外形形状が長方形となるよう指定入力情報が入力され、当該長方形の各辺の長さも指定入力情報の中に含まれる。図11(b)の例において、長方形を形成する4辺の内、2つの辺はX軸に平行であって、残りの2つの辺はY軸に平行である。前者における2つの辺の長さと後者における2つの辺の長さとの一致又は不一致は問わない。
この他、対象者PSは指定制限範囲R2の外形形状を任意に指定することができる。但し、安全性の確保のため、基本制限範囲R1より小さな指定制限範囲R2を指定する操作が入力できないように、上記アプリケーションプログラムが構成されていて良い。より具体的には、指定入力情報に基づく指定制限範囲R2が常に基本制限範囲R1の全体を内包する範囲となるように又は指定制限範囲R2が基本制限範囲R1と一致するように、指定制限範囲R2を指定するための操作に制限が加えられていると良い。この場合、対象者PSの位置(端末位置)を基準に基本制限範囲R1及び指定制限範囲R2を重ね合わせたとき、基本制限範囲R1の全体が指定制限範囲R2に内包される、又は、指定制限範囲R2が基本制限範囲R1と一致する。
[第3実施例]
第3実施例を説明する。指定制限範囲R2の外形形状として長方形が指定される場合において、長方形の各辺の向きを自由に指定できるようにしても良い。これについて説明する。
図12を参照し、端末装置300内における予め定められた特定位置を通る第1~第3軸を想定する。第1軸~第3軸は互いに直交する。ここでは、第1軸及び第2軸が表示画面341に平行な軸であって、且つ、第3軸が表示画面341に直交する軸であるとする。
上述の入力受付状態において、図11(b)の例の如く、指定制限範囲R2の外形形状が長方形となるよう指定入力情報が入力されたとする。当該長方形を形成する4辺の内、2つの辺は第1軸に平行であって、残りの2つの辺は第3軸に平行である。前者における2つの辺の長さと後者における2つの辺の長さとの一致又は不一致は問わない。また、端末装置300には、東西方向(即ちX軸の方向)及び南北方向(即ちY軸の方向)と、第1軸~第3軸の方向との関係を検出するための方位センサ(不図示)が設けられているものとする。方位センサの検出結果はサーバ装置200及びロボット100に伝達される。このため、サーバ装置200及びロボット100において、指定制限範囲R2の外形形状としての長方形の各辺が伸びる方向と、X軸及びY軸の方向との関係を認識できる。その認識結果を参照すれば、指定制限範囲R2に従った実駆動制限範囲R3を設定することができる。長方形を例にとったが、対象者PSは指定制限範囲R2の外形形状を任意に指定することができる。
[第4実施例]
第4実施例を説明する。対象者PSの顔の向き又は体の向きとの関係で指定制限範囲R2の形状を指定できるようにしても良い。これにより、対象者PSの希望に詳細に沿った駆動制限をロボット100に課すことができる。例えば、対象者PSの進行方向又は視線の向き側においてロボット100の進入を強く制限するといったことが可能となる。
対象者PSにおいて顔の向きとは、顔が向いている向きである。対象者PSにおいて体の向きとは、対象者PSの正中線に直交する向きであって、対象者PSの胸から対象者PSの前方に向かう向き(胸を起点に、胸に正対する位置に向かう向き)である。
図13を参照する。第4実施例では、以下、特に記述無き限り、上述の入力受付状態において、指定制限範囲R2の外形形状が長方形660となるよう指定入力情報が入力されたことを想定する。長方形660は、互いに対向する辺661及び662と、互いに対向する辺663及び664と、から成る。辺661及び662は対象者PSの顔の向き及び体の向きに平行である。図13において、一点鎖線666は対象者PSの顔の向き及び体の向きに平行である。対象者PSは、指定入力情報の中で各辺(661~664)の長さを自由に指定できる。対象者PSの位置665は端末位置に相当し、長方形660の内側に位置665が存在する。指定入力情報において、長方形660と対象者PSの位置665との関係を任意に指定できる。図13の例では、位置665から見て対象者PSの顔の向き及び体の向きに辺663が位置し、位置665及び辺663間の距離は、位置665及び辺664間の距離よりも大きい。即ち、図13の例では、対象者PSの進行方向側に、その逆側よりも大きく広がった範囲が指定制限範囲R2に設定される。
ロボット100における画像認識部113は、カメラ141の撮影領域内に対象者PSが収まるとき、カメラ141の撮影画像情報に基づき対象者PSの顔の向き又は体の向きを検出する。第2設定部F12は、指定入力情報に基づき対象者PSの位置(即ち端末位置)を基準に指定制限範囲R2を設定するが、この際、画像認識部113の検出結果を参照して長方形660の外形形状を持つ指定制限範囲R2を設定する。即ち、第2設定部F12は、指定入力情報に基づき対象者PSの顔の向き又は体の向きに応じた形状を持つ指定制限範囲R2を設定することができる。本例では、長方形660の形状を持つ指定制限範囲R2が設定される。第3設定部F13は基本制限範囲R1と指定制限範囲R2に基づき、長方形660の形状が反映された実駆動制限範囲R3を設定する。
駆動制御部112は、画像認識部112の認識結果(現在の対象者PSの顔の向き又は体の向きの検出結果)を参照しつつ、実駆動制限範囲R3に基づいてボディBDを駆動制御する。基本制限範囲R1の全体が指定制限範囲R2に内包される場合、実駆動制限範囲R3は長方形660の外形形状を持つ指定制限範囲R2と同じとなる。この場合、駆動制御部112は、現在の端末位置を位置665とみなした上で、ロボット位置が長方形660に相当する実駆動制限範囲R3に進入しないようボディBDを駆動制御することになる。
[第5実施例]
第5実施例を説明する。第2設定部F12は指定制限範囲R2の内容等を示すデータベースDBを有していて良い、又は、データベースDBに接続されていて良い。図14にデータベースDBの例を示す。データベースDBはメモリ220(図3参照)に格納されていて良い。ここまでは、基本的に一人の対象者PSにのみ注目したが、システム運用エリアに2以上の人物が存在する場合、複数の人物の夫々が対象者PSとして機能しうる。各対象者PSは端末装置300を所持して移動する。各端末装置300には固有の識別情報である端末IDが付与されており、各端末装置300は任意の信号又は情報を任意の装置(サーバ装置200、ロボット100又はアクセスポイント等)に送信する際、送信する信号又は情報に自身の端末IDを含める。ここでは、説明の具体化のため、3人の人物である第1~第3対象者PSに注目する。第1対象者PSが所持する第1端末装置300の端末IDは“0001”であり、第2対象者PSが所持する第2端末装置300の端末IDは“0002”であり、第3対象者PSが所持する第3端末装置300の端末IDは“0003”であるとする。
端末位置検出部F2(図5)は端末装置300ごとに端末位置を検出し、その検出結果は第2設定部F12に送られてデータベースDBに格納される。或る端末装置300に対して検出された端末位置は、当該端末装置300の端末IDに対応付けられてデータベースDBに格納される。データベースDBでは端末位置がセル単位で管理されていても良い。図14の例に係るデータベースDBでは端末位置がセル単位で管理されており、第1、第2、第3端末装置300の端末位置は、夫々、(x,y)、(x,y)、(x,y)、である。端末位置(x,y)、(x,y)、(x,y)が属するセルは、夫々、CL[x,y]、CL[x,y]、CL[x,y]である(図6(a)及び図6(b)参照)。x~x及びy~yは任意の整数値を持つ。
データベースDBには、端末装置300ごとに指定制限範囲R2を示す情報が格納される。ここでは、第1実施例で示したように、ロボット100の駆動制限の内容を段階的に指定することができることを想定する。但し、説明の簡略化上、2段階までの指定について考える。
第1端末装置300については単一の指定制限範囲のみが指定制限範囲R2に含まれ、単一の指定制限範囲の内容が第1指定制限範囲の内容として且つ第1端末装置300の端末IDに対応付けてデータベースDBに格納される。図14の例では、第1端末装置300に対する指定制限範囲R2は端末位置を中心とする半径r2の円内の範囲であって、半径r2は3mであり、且つ、指定制限範囲R2へのボディBDの進入が禁止されることがデータベースDBにて示される。
第2端末装置300については第1及び第2指定制限範囲が指定制限範囲R2に含まれ、これらの第1及び第2指定制限範囲の内容が第2端末装置300の端末IDに対応付けてデータベースDBに格納される。図14の例では、第2端末装置300に対する第1、第2指定制限範囲は、夫々、図10(b)の第1指定制限範囲620_1、第2指定制限範囲620_2と一致する。但し、図14の数値例では、半径r2_1が4mであって、半径r2_2が3mである。図14のデータベースDBにおいて、第2端末装置300の第1指定制限範囲ではボディBDの移動速度が最大で時速1kmまでに制限されることが定められ、且つ、第2端末装置300の第2指定制限範囲へのボディBDの進入が禁止されることが定められる。
第3端末装置300については第1及び第2指定制限範囲が指定制限範囲R2に含まれ、これらの第1及び第2指定制限範囲の内容が第3端末装置300の端末IDに対応付けてデータベースDBに格納される。図14の例では、第3端末装置300についての第1及び第2指定制限範囲が図15のマップMMにて特定される。マップMMはデータベースDBの一部であると解して良い。第3端末装置300の端末位置(x,y)が属するセルを、今、便宜上、基準セルと称する。基準セルはセルCL[x,y]に相当する(図6(a)及び図6(b)参照)。マップMMにおいて各セルに対し数値が割り当てられ、数値の割り当てにより各セルが第1又は第2指定制限範囲に属するかが示される。図15において、数値“99”は基準セルに対応し、数値“2”は第2指定制限範囲に属するセルに対応し、数値“1”は第1指定制限範囲に属するセルに対応する。数値“0”は何れの指定制限範囲にも属さないセルに対応する。
第3端末装置300に対する指定入力情報に基づき、基準セルを取り囲む範囲が第3端末装置300の指定制限範囲R2に設定される。図15の例では、基準セルを隣接し且つ基準セルを取り囲む計8つのセルが、第3端末装置300に対する第2指定制限範囲を構成する。図15の例では、上記8つのセルの何れかに隣接し且つ上記8つのセルを取り囲む計12個のセルが、第3端末装置300に対する第1指定制限範囲を構成する。図14のデータベースDBにおいて、第3端末装置300の第1指定制限範囲ではボディBDの移動速度が最大で時速1kmまでに制限されることが定められ、且つ、第3端末装置300の第2指定制限範囲へのボディBDの進入が禁止されることが定められる。
[第6実施例]
第6実施例を説明する。第6実施例ではロボット100の駆動に注目したシステムSYSの動作の流れを説明する。図16に当該動作のフローチャートを示し、当該フローチャートに沿って当該動作の流れを説明する。
ロボット100が初期地点に存在している状態を起点に考える。まずステップS11においてセンシング処理が実行される。センシング処理では、センシング情報に基づき、ロボット100の周辺の状態が判定される。この判定において、ロボット100の周辺における人物の存否及び位置が検出されると共に、ロボット100の周辺における人物以外の物体の存否及び位置が検出される。ロボット100の周辺における各人物は対象者PSに相当する。ロボット100の周辺情報検出部140から出力される周辺情報がセンシング情報に含まれる。センシング処理は典型的にはロボット制御部110にて実行されるが、サーバ制御部210にて実行されても良い。ロボット制御部110とサーバ制御部210とが協働してセンシング処理を実行しても良い。センシング情報は、上述の外部カメラの撮影画像情報を含んでいても良い。
ステップS11に続くステップS12において、ロボット制御部110又はサーバ制御部210は、各端末装置300から出力される制限用情報を取得する。第i端末装置300から出力される制限用情報は、第i端末装置300に対して入力された指定入力情報と第i端末装置300の端末IDを含む。iは任意の整数を表す。各端末装置300の制限用情報は第2設定部F12(図9参照)に送られる。
その後、ステップS13において、第1設定部F11、第2設定部F12及び第3設定部F13から成るブロックは、各端末装置300の制限用情報を参照して、端末装置300ごとに(即ち対象者PSごとに)実駆動制限範囲R3を設定する。ステップS13での設定内容は経路計画部111に送られる。
続くステップS14において、経路計画部111は、ステップS13にて設定された各端末装置300に対する実駆動制限範囲R3に基づき、ロボット100(ボディBD)の移動予定経路を設定する。ここで設定される移動予定経路は、実駆動制限範囲R3で定義された、ロボット100の進入が禁止される範囲を通過しない。尚、移動予定経路は、現在のロボット位置、メモリ120内の地図情報121、目標地点、周辺情報(周辺情報検出部140からの周辺情報)などにも基づいて作成される。
その後、ステップS15において、駆動制御部112は、ステップS14にて設定された移動予定経路に沿ってボディBDが移動するように、アクチュエータ部150の制御を通じてボディBDを駆動制御する。これにより、ボディBDが初期地点から目標地点に向けて移動を開始する。
ステップS11~S15の処理は繰り返し実行されて良く、これにより、刻一刻と変化しうるロボット100の最新の周辺状況に応じて移動予定経路が適宜修正又は更新される。
[第7実施例]
第7実施例を説明する。システムSYSにおいて複数種類のロボット100が運用されて良い。複数種類のロボット100がシステムSYSに設けられると考えて良い。複数種類のロボット100は、例えば、警備用のロボット100と、清掃用のロボット100と、キャラクタ系のロボット100と、を含む。警備用のロボット100、清掃用のロボット100、キャラクタ系のロボット100は、夫々、第1、第2、第3種類のロボット100に該当する。
第1設定部F11はロボット100の種類ごとに基本制限範囲R1を設定して良い。例えば、図8(a)の例の如く基本制限範囲R1が半径r1で規定されるとき、第i種類のロボット100に対する半径r1と、第j種類のロボット100に対する半径r1と、を互いに異ならせて良い。ここで、i及びjは互いに異なる整数である。
対象者PSはロボット100の種類ごとに指定制限範囲R2を定めるための指定入力情報を端末装置300に入力できる。図17(a)及び(b)に、入力受付状態における、ロボット100の種類ごとの表示画面341での表示例を示す。第2設定部F12は、ロボット100の種類ごとに指定入力情報に基づき指定制限範囲R2を設定して良い。例えば、図8(b)の例の如く指定制限範囲R2が半径r2で規定されるとき、第i種類のロボット100に対する半径r2と、第j種類のロボット100に対する半径r2と、を互いに異ならせて良い。図17(a)及び(b)に示す如く、第i種類のロボット100に対しては指定制限範囲R2の外形形状を円に設定し、第j種類のロボット100に対しては指定制限範囲R2の外形形状を長方形に設定するといったことも可能である。
第3設定部F13は、ロボット100の種類ごとに基本制限範囲R1及び指定制限範囲R2に基づき実駆動制限範囲R3を設定して良い。基本制限範囲R1及び指定制限範囲R2に基づく実駆動制限範囲R3の設定方法は上述した通りであり、当該設定方法がロボット100の種類ごとに適用される。
安全性確保のために必要な基本制限範囲R1はロボット100の種類によって異なり得る。ロボット100の種類ごとに必要な基本制限範囲R1を設定することで安全性が確保される。ここで、ロボット100の種類の分類は、警備用ロボット等の役割又は機能に基づいた分類だけではなく、ロボットの外見に基づいた分類であってもよい。これは、人物がロボット100に抱く親近感又は警戒感は、ロボット100の種類又はロボットの外見に応じて異なり得るからである。例えば、警備用のロボット100は近づいて欲しくないが、キャラクタ系のロボット100はなるだけ近くまで寄って来て欲しいといった要望があると考えられる。ロボット100の種類ごとに指定制限範囲R2を設定可能にしておくことで、各人物にとって適正な指定制限範囲R2をロボット100の種類ごとに設定することができる。そして、ロボット100の種類ごとに実駆動制限範囲R3を設定することで、安全性を確保した上で人物の希望等に沿ったロボット100の駆動を行うことができる。
[第8実施例]
第8実施例を説明する。上述の各説明では、Z軸方向の存在を無視し、X軸及びY軸に平行な二次元について注目した。本実施形態に示した方法は三次元に拡張された場合でも適用できる。
三次元に拡張する場合、端末位置は、端末装置300におけるX軸、Y軸及びZ軸方向の位置にて示され、同様に、ロボット位置は、ロボット100におけるX軸、Y軸及びZ軸方向の位置にて示される。
三次元に拡張する場合、基本制限範囲R1、指定制限範囲R2及び実駆動制限範囲R3は、夫々に、X軸、Y軸及びZ軸方向に大きさを有する三次元空間である。
三次元に拡張する場合、システム適用エリアもX軸、Y軸及びZ軸方向に大きさを有する三次元空間である。各セルもX軸、Y軸及びZ軸方向に大きさを有することとなり、この種のセルはボクセルと称され得る。
例えば、複数階建ての商業施設内のエリアがシステム適用エリアであるとき、三次元への拡張が有益である。より具体的には例えば、当該商業施設における第2階にロボット100が位置しているとき、第1階に位置する人物の位置を考慮してロボット100を駆動制御する必要は無い。三次元へ拡張すれば、第1階に位置する人物の位置のX軸及びY軸成分と、第2階に位置するロボット100の位置のX軸及びY軸成分とが近似又は一致していても、ロボット100の駆動に制限は加わらない(ここで、第1階及び第2階間の距離は実駆動制限範囲R3のZ軸方向の大きさよりも大きいものとする)。
[第9実施例]
第9実施例を説明する。第9実施例では上述の内容に対する変形技術等を説明する。
端末位置検出部F2にて検出される端末装置は、端末装置300の現在位置を、絶対位置にて表す。端末装置300の絶対位置は、端末装置300の位置を緯度及び経度によって表す、又は、緯度、経度及び高度によって表す。但し、端末位置検出部F2にて検出される端末装置は、端末装置300の現在位置を、相対位置にて表すものであっても良い。端末装置300の相対位置は、ロボット100の位置から見た端末装置300の相対的な位置である。何れにせよ、端末位置によりロボット100と端末装置300との位置関係が特定される。
システムSYSにおいて、移動予定経路の設定をサーバ制御部210にて行うようにしても良い。この場合、経路計画部111がサーバ制御部210に設けられ、設定された移動予定経路を示す情報がサーバ装置200からロボット100に送信される。
対象者PSが移動することで対象者PSが実駆動制限範囲R3の外側から実駆動制限範囲R3の内側に入ってきた場合、ロボット制御部110は、警報処理を行うようにしても良い。例えば、警報処理は、ロボット100のインターフェース部170に設けられたスピーカ(不図示)から所定の警告音を出力する処理を含む。警告処理は、予め設定された連絡先に通報信号を出力する通報処理を含んでいても良い。ここにおける連絡先は、警備会社であっても良いし、システムSYSの管理又は運営会社であっても良い。通報処理は、日本国における119番通報であっても良い。対象者PSが実駆動制限範囲R3の外側から実駆動制限範囲R3の内側に入ってきた場合、対象者PSが実駆動制限範囲R3内に倒れ込んできた可能性があるからである。
本発明の実施形態にて述べた任意の方法をコンピュータに実行させるプログラム、及び、そのプログラムを記録した記録媒体であって且つコンピュータ読み取り可能な不揮発性の記録媒体は、本発明の実施形態の範囲に含まれる。本発明の実施形態における任意の処理は、半導体集積回路等のハードウェア、上記プログラムに相当するソフトウェア、又は、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現されて良い。
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
SYS システム(ロボット制御システム)
100 ロボット
BD ボディ
110 ロボット制御部
111 経路計画部
112 駆動制御部
113 画像認識部
120 メモリ
130 通信処理部
140 周辺情報検出部
141 カメラ
142 測距センサ
150 アクチュエータ部
160 GPS処理部
200 サーバ装置
210 サーバ制御部
220 メモリ
230 通信処理部
300 端末装置
310 端末制御部
320 メモリ
330 通信処理部
340 インターフェース部
350 GPS処理部
360 カメラ
F1 ロボット位置検出部
F2 端末位置検出部
F11 第1設定部
F12 第2設定部
F13 第3設定部

Claims (9)

  1. ボディ及び前記ボディを駆動制御する駆動制御部を備えたロボットを含んで構成されるロボット制御システムであって、
    予め定められた設定条件に基づき対象者の位置を基準に前記ボディの第1駆動制限範囲を設定する第1設定部と、
    前記対象者とともに移動する電子機器に対する前記対象者からの入力情報に基づき、前記対象者の位置を基準に前記ボディの第2駆動制限範囲を設定する第2設定部と、
    前記第1駆動制限範囲及び前記第2駆動制限範囲に基づき前記ボディの駆動が制限される第3駆動制限範囲を設定する第3設定部と、を備え、
    前記駆動制御部は、前記第3駆動制限範囲に基づいて前記ボディを駆動制御する
    、ロボット制御システム。
  2. 前記第3設定部は、前記第1駆動制限範囲と前記第2駆動制限範囲との論理和に基づき前記第3駆動制限範囲を設定する
    、請求項1に記載のロボット制御システム。
  3. 前記駆動制御部は、前記ボディの前記第3駆動制限範囲への進入を禁止する
    、請求項1又は2に記載のロボット制御システム。
  4. 前記第2設定部は、前記入力情報に基づき複数の第2駆動制限範囲を設定することが可能であって、
    前記複数の第2駆動制限範囲が設定される際、前記入力情報に基づき各第2駆動制限範囲における前記ボディの駆動の制限内容が指定され、
    前記駆動制御部は、前記指定の内容が反映された前記第3駆動制限範囲に基づいて前記ボディを駆動制御する
    、請求項1に記載のロボット制御システム。
  5. 前記ロボットとして複数種類のロボットが設けられ、
    前記1設定部、前記第2設定部及び前記第3設定部は、夫々、前記ロボットの種類ごとに、前記第1駆動制限範囲、前記第2駆動制限範囲、前記第3駆動制限範囲を設定可能に構成される
    、請求項1~4の何れかに記載のロボット制御システム。
  6. 前記ロボットに対して無線接続されたロボット管理装置を備え、
    前記1設定部、前記第2設定部及び前記第3設定部は、前記ロボットに設けられる、
    前記1設定部、前記第2設定部及び前記第3設定部は、前記ロボット管理装置に設けられる、又は、
    前記1設定部、前記第2設定部及び前記第3設定部の内、一部が前記ロボットに設けられ且つ残部が前記ロボット管理装置に設けられる
    、請求項1~4の何れかに記載のロボット制御システム。
  7. ボディと、
    前記ボディを駆動制御する駆動制御部と、
    予め定められた設定条件に基づき対象者の位置を基準に前記ボディの第1駆動制限範囲を設定する第1設定部と、
    前記対象者とともに移動する電子機器に対する前記対象者からの入力情報に基づき、前記対象者の位置を基準に前記ボディの第2駆動制限範囲を設定する第2設定部と、
    前記第1駆動制限範囲及び前記第2駆動制限範囲に基づき前記ボディの駆動が制限される第3駆動制限範囲を設定する第3設定部と、備え、
    前記駆動制御部は、前記第3駆動制限範囲に基づいて前記ボディを駆動制御する
    、ロボット。
  8. ボディ及び前記ボディを駆動制御する駆動制御部を備えたロボットに対して無線接続されたロボット管理装置であって、
    管理制御部及び通信処理部を有し、
    前記管理制御部は、
    予め定められた設定条件に基づき対象者の位置を基準に前記ボディの第1駆動制限範囲を設定する第1設定部と、
    前記対象者とともに移動する電子機器に対する前記対象者からの入力情報に基づき、前記対象者の位置を基準に前記ボディの第2駆動制限範囲を設定する第2設定部と、
    前記第1駆動制限範囲及び前記第2駆動制限範囲に基づき前記ボディの駆動が制限される第3駆動制限範囲を設定する第3設定部と、を備え、
    前記通信処理部は、前記第3駆動制限範囲に基づいて前記ボディが駆動制御されるよう、前記第3設定部の設定内容を前記ロボットに送信する
    、ロボット管理装置。
  9. ボディを備えたロボットを制御するためのロボット制御方法であって、
    予め定められた設定条件に基づき対象者の位置を基準に前記ボディの第1駆動制限範囲を設定する第1設定ステップと、
    前記対象者とともに移動する電子機器に対する前記対象者からの入力情報に基づき、前記対象者の位置を基準に前記ボディの第2駆動制限範囲を設定する第2設定ステップと、
    前記第1駆動制限範囲及び前記第2駆動制限範囲に基づき前記ボディの駆動が制限される第3駆動制限範囲を設定する第3設定ステップと、
    前記第3駆動制限範囲に基づいて前記ボディを駆動制御する駆動制御ステップと、を備える
    、ロボット制御方法。
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