JP2022146556A - 電池冷却システム - Google Patents

電池冷却システム Download PDF

Info

Publication number
JP2022146556A
JP2022146556A JP2021047580A JP2021047580A JP2022146556A JP 2022146556 A JP2022146556 A JP 2022146556A JP 2021047580 A JP2021047580 A JP 2021047580A JP 2021047580 A JP2021047580 A JP 2021047580A JP 2022146556 A JP2022146556 A JP 2022146556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
temperature
path
heat medium
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021047580A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7295155B2 (ja
Inventor
遥香 鶴田
Haruka Tsuruta
智 古川
Satoshi Furukawa
充世 大村
Mitsuyo Omura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Subaru Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Subaru Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Subaru Corp
Priority to JP2021047580A priority Critical patent/JP7295155B2/ja
Priority to CN202210090911.2A priority patent/CN115117502A/zh
Priority to US17/586,218 priority patent/US20220302519A1/en
Publication of JP2022146556A publication Critical patent/JP2022146556A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7295155B2 publication Critical patent/JP7295155B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/60Heating or cooling; Temperature control
    • H01M10/61Types of temperature control
    • H01M10/613Cooling or keeping cold
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/42Methods or arrangements for servicing or maintenance of secondary cells or secondary half-cells
    • H01M10/48Accumulators combined with arrangements for measuring, testing or indicating the condition of cells, e.g. the level or density of the electrolyte
    • H01M10/486Accumulators combined with arrangements for measuring, testing or indicating the condition of cells, e.g. the level or density of the electrolyte for measuring temperature
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/60Heating or cooling; Temperature control
    • H01M10/62Heating or cooling; Temperature control specially adapted for specific applications
    • H01M10/625Vehicles
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/60Heating or cooling; Temperature control
    • H01M10/63Control systems
    • H01M10/635Control systems based on ambient temperature
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/60Heating or cooling; Temperature control
    • H01M10/65Means for temperature control structurally associated with the cells
    • H01M10/655Solid structures for heat exchange or heat conduction
    • H01M10/6556Solid parts with flow channel passages or pipes for heat exchange
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/60Heating or cooling; Temperature control
    • H01M10/65Means for temperature control structurally associated with the cells
    • H01M10/656Means for temperature control structurally associated with the cells characterised by the type of heat-exchange fluid
    • H01M10/6567Liquids
    • H01M10/6568Liquids characterised by flow circuits, e.g. loops, located externally to the cells or cell casings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2220/00Batteries for particular applications
    • H01M2220/20Batteries in motive systems, e.g. vehicle, ship, plane

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】電池冷却回路の切替弁の異常の判別を行う。【解決手段】電池を冷却する熱媒体が循環する電池冷却回路であって、互いに接続された経路である、熱媒体を冷却する冷却器経路と電池経路とを有する電池冷却回路と、冷却器経路において熱媒体を冷却する冷却器と、電池経路によって冷却される電池と、冷却器経路及び電池経路を相互に接続する接続部位の一方でこれらに接続される冷却回路であって共通する熱媒体が循環する併用冷却回路と、冷却器経路と電池経路との一方の接続部位で、これらの経路と併用冷却回路との間の連通及び遮断を切替え可能な切替弁と、電池冷却回路を循環する熱媒体の温度を検出する熱媒体温度センサと、電池冷却システムが設置された環境の環境温度を検出する環境温度センサと、電池の電池温度を取得する電池温度センサと、制御装置と、を備える電池冷却システムが提供される。制御装置は、熱媒体温度と、環境温度及び電池温度のうちの最高温度に関連付けられる閾値温度と、に基づいて切替弁の異常を判別する。【選択図】図1

Description

本明細書に開示する技術は、電池を冷却するためのシステムに関する。
特許文献1には、車両用の電池冷却システムが開示されている。この種の電池冷却システムは、電池を冷却するための熱媒体を循環させる電池冷却回路を備えている。
特開2020-44784号公報
こうした電池冷却システムの経路を、電池から供給される電力を用い、熱を発生する電気機器を冷却するための回路など他の冷却回路と接続する場合もある。その場合、電池冷却システムと他の冷却回路との接続部位には、相互の経路を連通及び遮断を切替え可能な切替弁を備えることになる。
切替弁の損傷や劣化などが生じると切替弁の機能が低下し、切替弁を介して他の冷却回路から意図しない熱媒体の流入や、あるいは電池冷却回路から意図しない伝熱媒体の流出が生じる場合がある。切替弁の機能低下は、電池の冷却性能に影響を及ぼすことになる。
しかしながら、切替弁の損傷や劣化などの異常判別は、切替弁を個別に確認するか切替弁の動作を評価するための一定作業が発生するため、困難である。また、切替弁の異常は、速やかに検知されることが要請される。本明細書は、このような問題を解決できる技術を提供する。
本明細書が開示する技術は、電池冷却システムに具現化される。この電池冷却システムは、電池を冷却する熱媒体が循環する電池冷却回路であって、互いに接続された経路である、熱媒体を冷却する冷却器経路と電池経路とを有する電池冷却回路と、冷却器経路において熱媒体を冷却する冷却器と、電池経路によって冷却される電池と、冷却器経路及び電池経路を相互に接続する接続部位の一方でこれらに接続される冷却回路であって共通する熱媒体が循環する併用冷却回路と、冷却器経路と電池経路との前記一方の接続部位で、これらの経路と前記併用冷却回路との間の連通及び遮断を切替え可能な切替弁と、電池冷却回路を循環する熱媒体の温度を検出する熱媒体温度センサと、電池冷却システムが設置された環境の環境温度を検出する環境温度センサと、電池の電池温度を取得する電池温度センサと、制御装置と、を備えている。制御装置は、熱媒体温度と環境温度及び電池温度のうちの最高温度に関連付けられる閾値温度とに基づいて切替弁の異常を判別する。
本発明者らによれば、電池冷却システムが正常に作動している場合には、電池冷却システムの電池冷却回路を循環する熱媒体の温度は、電池冷却システムが設置される環境の環境温度及び/又は電池温度に対して一定の関係を維持するという知見を得た。また、切替弁に異常が発生したときには、環境温度及び電池温度の最高温度に関連付けられる閾値温度を設定することで異常を判別できることもわかった。
この電池冷却システムによれば、電池冷却システム自体で弁体の異常を判別することができる。すなわち、切替弁自体の確認や作動評価などを行って切替弁の異常を判別することなく、切替弁の異常を判別できる。したがって、切替弁の異常の判別のために電池冷却システムを停止させることを回避して、熱媒体温度と閾値温度とに基づいて簡易にかつ速やかに切替弁の異常を判別することができる。
環境温度及び電池温度の最高温度に関連付けられる閾値温度については、特に限定されない。環境温度や電池温度にもよるが、切替弁の異常を検知できる値であればよく、例えば実験やシミュレーション等によって求めることができる。
電池冷却システムを含む熱管理システムの一例を示す回路図である。 電池冷却システムを含む熱管理システムにおけるバッテリ冷却動作モードの一例を示す回路図である。 電池冷却システムにおける切替弁の異常判別プロセスの一例を示す図である。 電池冷却システムを含む熱管理システムにおけるバッテリ冷却動作モードの他の一例を示す回路図である。 電池冷却システムを含む熱管理システムにおけるバッテリ冷却動作モードの他の例を示す回路図である。 電池冷却システムを含む熱管理システムの他の一例を示す回路図である。
本技術の一実施形態では、閾値温度は、最高温度に対して所定温度上昇させた温度とすることができる。こうすることで簡易に切替弁の異常を判別できる。
本技術の一実施形態では、閾値温度は、最高温度よりも5℃以上15℃以下高い温度で設定することができる。こうすることで、精度良く切替弁の異常を判別できる。
本技術の一実施形態では、熱媒体温度センサを、前記切替弁の下流側に備えることができる。こうすることで、精度よく切替弁の異常を判別できる。
本技術の一実施形態では、切替弁を、冷却器経路の下流端と電池経路の上流端とを接続する接続部位に備えることができる。
本技術の一実施形態では、切替弁は、冷却器経路と、電池経路と、併用冷却回路が有する経路と、の間を連通及び遮断を切替え可能な切替弁とすることができる。こうすることで、熱効率的に優れる電池冷却回路と併用冷却回路とを設計できる。
本技術の一実施形態では、併用冷却回路は、電池の電力を用いて動作する熱関連機器を含む熱関連機器経路と熱関連機器を冷却する熱媒体と外気との間で熱交換を行うラジエータを含むラジエータ経路とを有する、熱媒体が循環する冷却回路とすることができる。こうすることで、相互に関連する電池と熱関連機器の冷却のための回路を切替弁により適宜切替して熱媒体を循環させることができる。
本技術の一実施形態では、併用冷却回路は、さらに、ラジエータ経路をバイパスするバイパス経路を有することができる。こうすることで、併用冷却回路における熱関連機器の温度制御を効率的に行える場合がある。
本技術の一実施形態では、電池冷却システムは、冷却器回路と電池回路との他方の接続部位において熱媒体の貯留部を備えており、電池冷却回路と併用冷却回路とを、切替弁と貯留部とを介して接続して備えることができる。こうすることで、併用冷却回路における熱関連機器の温度制御を効率的に行える場合がある。
本技術の実施形態では、制御装置は、熱媒体が電池冷却回路の循環を開始したときには、熱媒体の循環開始から一定時間経過後に、熱媒体温度と閾値温度とに基づいて、切替弁の異常を判別することができる。電池冷却回路における熱媒体の循環開始時には、電池冷却回路を循環する熱媒体の温度が不均一なため、判別のための熱媒体温度を検知し難く、誤って切替弁を正常と判別したり又は異常と判別する場合がある。熱媒体の循環開始後一定時間経過後の熱媒体温度と閾値温度とに基づいて判別することで、精度の高い判別が可能となる。
本技術の実施形態では、電池冷却システムは、さらに、熱媒体を他の熱媒体との熱交換によって冷却する熱交換器を備える第1の他の熱的回路を備えることもできるし、さらにまた、他の熱媒体をさらに他の熱媒体との熱交換によって加熱する第2の他の熱的回路を備えことができる。こうすることで、熱媒体が吸熱した熱を効率的に利用できる。
本技術の一実施形態では、電池は、車両用バッテリとすることができる。こうすることで、車両において発生した熱を効率的に利用できる。
以下、図面を参照して、電池冷却システムについて説明する。以下で説明する熱管理システム100は、電動車両に搭載され、不凍液や冷媒といった熱媒体を循環させることで、電動車両に設けられた構成要素の加熱及び冷却や、車内の空調等を行う。熱管理システム100のうち、本明細書に開示される電池冷却システムは、少なくとも、低温ラジエータ回路10と、第1温度センサ44、第2温度センサ95、第3温度センサ97及び制御装置98を構成要素としている。熱管理システム100は、これらの要素を含んでいる限り、電池冷却システムということができる。
熱管理システム100は、図1に示すように、低温ラジエータ42を有する低温ラジエータ回路10と、高温ラジエータ94を有する高温ラジエータ回路30と、その二つのラジエータ回路10、30の間へ熱的に介挿されたヒートポンプ回路20と、制御装置98とを備える。これらの回路10、20、30は、熱的に接続されている一方で、熱媒体の流れる経路は互いに独立している。特に限定されないが、二つのラジエータ回路10、30では、熱媒体として、例えばロングライフクーラントといった不凍液が採用されている。一方、ヒートポンプ回路20では、熱媒体として、ハイドロフルオロカーボンといった冷媒(冷凍サイクル用の熱媒体)が採用されている。
低温ラジエータ回路10とヒートポンプ回路20との間は、チラー70を介して熱的に接続されており、ヒートポンプ回路20と高温ラジエータ回路30との間は、コンデンサ84を介して熱的に接続されている。チラー70及びコンデンサ84は、それぞれ熱交換器の一種である。チラー70は、ヒートポンプ回路20において蒸発器として機能し、低温ラジエータ回路10の熱媒体から、ヒートポンプ回路20の熱媒体へ熱を伝達することができる。コンデンサ84は、ヒートポンプ回路20において蒸発器として機能し、ヒートポンプ回路20の熱媒体から、高温ラジエータ回路30の熱媒体へ熱を伝達することができる。
低温ラジエータ回路10は、車両用二次電池(以下、単にバッテリという。)66を冷却する第1回路12と、熱関連機器を冷却する第2回路16と、を有している。
[第1回路]
第1回路12は、チラー70と、バッテリ66との間で、熱媒体を循環させる循環経路である。第1回路12は、主に、バッテリ経路13と、チラー経路14と、を有している。バッテリ経路13の下流端がチラー経路14の上流端に接続されており、チラー経路14の下流端がバッテリ経路13の上流端に接続されている。なお、第1回路12は、本明細書に開示される電池冷却回路の一例である。また、チラー70は、本明細書に開示される冷却器の一例である。
バッテリ経路13は、上流側から、ヒータ64、バッテリ66及びバッテリ66の出口側で熱媒体温度を検出するための第1温度センサ44を備えている。バッテリ66は、後述するSPU56及びPCU58を介して、トランスアクスル48に内蔵されたモータに電力を供給する。バッテリ66は、バッテリ経路13を流れる熱媒体との熱交換によって冷却される。ヒータ64は、電気式のヒータであり、必要に応じてバッテリ経路13の熱媒体を加熱することで、バッテリ66を温めることができる。第1温度センサ44は、制御装置98に接続されており、第1温度センサ44による検出温度(即ち、第1回路12を流れる熱媒体の温度)は制御装置98に教示される。
チラー経路14は、その上流側から、熱媒体を循環させる第1ポンプ68、チラー70を備えている。なお、第1ポンプ68の位置は、チラー70の上流側に限定されるものではなく、低温ラジエータ回路10において、適宜設定される。
バッテリ経路13の上流端とチラー経路14の下流端とは、第1切替弁40を介して接続されている。また、バッテリ経路13の下流端とチラー経路14の上流端とは、リザーバタンク69を介して接続されている。リザーバタンク69は、熱媒体から気泡を除去するための熱媒体貯留部を備えている。リザーバタンクは、本明細書に開示される貯留部の一例である。
第1切替弁40は、5方弁であり、第1回路12の二つ経路13、14の他、第2回路16の3つの経路17、18及び19を接続している。第1切替弁40は、第1回路12に関しては、熱媒体を第1回路12内で循環させたり、チラー経路14からの熱媒体を第2回路16の低温ラジエータ経路17に切り替えたり、各経路への流量の割合を調整することができる。第1切替弁40は、制御装置98に接続されており、その動作は制御装置98によって制御される。第1切替弁40は、本明細書に開示される切替弁の一例である。
[第2回路]
第2回路16は、低温ラジエータ42と、いくつかの熱関連機器54、56、58との間で、熱媒体を循環させる循環経路である。第2回路16は、主に、低温ラジエータ経路17と、熱関連機器経路18と、を有している。低温ラジエータ経路17の上流端と熱関連機器経路18の下流端とが、第1回路12と共用される第1切替弁40を介して接続されている。低温ラジエータ経路17の下流端と熱関連機器経路18の上流端とは、第1回路12と共用されるリザーバタンク69を介して接続されている。第2回路は、本明細書に開示される共用冷却回路の一例である。低温ラジエータ42は、第1回路12と第2回路16との間で共用されている。こうすることで、低温ラジエータ回路10を効率的に構成することができる。
低温ラジエータ経路17は、低温ラジエータ42を備えている。熱関連機器経路18は、熱媒体を循環させるための第2ポンプ60を備えている。熱関連機器経路18に備える熱関連機器54、56、58には、例えばオイルクーラ54及びトランスアクスル48や電力変換装置56、58等が含まれる。一例ではあるが、本実施例における電力変換装置56、58には、DC-DCコンバータを含むSPU56(Smart Power Unit)や、インバータを含むPCU58(Power Control Unit)が含まれる。
オイルクーラ54は、熱交換器の一種であり、オイル循環路50を介してトランスアクスル48と熱的に接続されている。トランスアクスル48は、車輪を駆動する走行用モータや、走行用モータと車輪との間に介挿された減速機等を有する。オイル循環路50は、オイルポンプ52を有しており、オイルクーラ54とトランスアクスル48との間で、熱媒体であるオイルを循環させる。これにより、トランスアクスル48の熱がオイルクーラ54へ伝達され、さらにオイルクーラ54から第2回路16の熱媒体へと伝達される。ここで、本実施形態におけるトランスアクスル48、オイルクーラ54や電力変換装置56、58等は、第2回路16に設けられた熱関連機器の一例である。
第2回路16は、さらに、バイパス経路19を備えている。バイパス経路19は、低温ラジエータ42をバイパスしている。バイパス経路19は、低温ラジエータ経路17と熱関連機器経路18との接続部位にある第1切替弁40において分岐し、低温ラジエータ42をバイパスして低温ラジエータ経路17の下流端にあるリザーバタンク69に合流している。
第1切替弁40によれば、既に記載した流路及び流量制御のほか、第2回路16に関し、熱関連機器経路18からの熱媒体を低温ラジエータ経路17に流入させて第2回路16内で循環させたり、熱関連機器経路18からの熱媒体を、バイパス経路19に流入させて低温ラジエータ42をバイパスする熱媒体の循環経路を形成する流路制御やこれらの経路における流量の制御を行うことができる。
ヒートポンプ回路20は、主に、メイン回路22と、冷房用経路24とを有する。メイン回路22は、チラー70とコンデンサ84との間で熱媒体(冷媒)を循環させる循環経路である。メイン回路22は、膨張弁72やコンプレッサ82をさらに有しており、いわゆる冷凍サイクルを構成している。なお、膨張弁72は、チラー70の上流側に位置しており、コンプレッサ82は、コンデンサ84の上流側に位置している。即ち、メイン回路22では、熱媒体が図1において反時計回りに循環する。メイン回路22は、チラー70に接続された低温ラジエータ回路10から、コンデンサ84に接続された高温ラジエータ回路30へ、熱を伝達する。膨張弁72やコンプレッサ82は、制御装置98に接続されており、それらの動作は制御装置98によって制御される。なお、ヒートポンプ回路20は、本明細書に開示される第1の他の熱的回路の一例である。
冷房用経路24は、チラー70に対して並列に設けられており、チラー70をバイパスしている。冷房用経路24には、膨張弁78、冷房用のエバポレータ76、及び、EPR74(エバポレータプレッシャレギュレータ)が設けられている。冷房用経路24は、チラー70の上流側においてメイン回路22から分岐し、チラー70の下流側においてメイン回路22に合流する。冷房用経路24の上流端(即ち、メイン回路22からの分岐箇所)には、第2切替弁80が設けられている。第2切替弁80は、ヒートポンプ回路20における熱媒体の流れを、チラー70とエバポレータ76との間で切り替えたり、それぞれへの流量の割合を調整することができる。第2切替弁80は、制御装置98に接続されており、その動作は制御装置98によって制御される。前述したように、チラー70では、低温ラジエータ回路10の熱媒体から、ヒートポンプ回路20の熱媒体への吸熱が行われる。これに対して、冷房用のエバポレータ76では、車内の空気(外気から導入されたものも含む)から、ヒートポンプ回路20の熱媒体への吸熱が行われ、これによって車内が冷房される。エバポレータ76で吸収された熱は、コンデンサ84から高温ラジエータ回路30へ伝達される。
高温ラジエータ回路30は、主に、メイン回路32と、暖房用経路34とを有する。高温ラジエータ回路30のメイン回路32は、コンデンサ84と高温ラジエータ94との間で熱媒体を循環させる循環経路である。メイン回路32には、熱媒体を循環させるための第3ポンプ88が設けられている。第3ポンプ88は、コンデンサ84の上流側に配置されている。メイン回路32は、熱媒体を循環させることによって、ヒートポンプ回路20から伝達された熱を、高温ラジエータ94から外気へ放出する。なお、メイン回路32には、ヒータ86がさらに設けられている。ヒータ86は電気式のヒータであり、必要に応じて熱媒体を加熱することができる。ヒータ86は、制御装置98に接続されており、その動作は制御装置98によって制御される。なお、高温ラジエータ回路30は、本明細書に開示されるさらに第2の他の熱的回路の一例である。
暖房用経路34は、高温ラジエータ94に対して並列に設けられており、高温ラジエータ94をバイパスしている。暖房用経路34には、ヒータコア92が設けられている。暖房用経路34は、高温ラジエータ94の上流側においてメイン回路32から分岐し、高温ラジエータ94の下流側においてメイン回路32に合流する。暖房用経路34の上流端(即ち、メイン回路32からの分岐箇所)には、第3切替弁90が設けられている。第3切替弁90は、高温ラジエータ回路30における熱媒体の流れを、高温ラジエータ94とヒータコア92との間で切り替えたり、それぞれへの流量の割合を調整することができる。第3切替弁90は、制御装置98に接続されており、その動作は制御装置98によって制御される。ヒータコア92では、暖房用経路34を流れる熱媒体から、車内の空気(外気から導入されたものも含む)への放熱が行われ、これによって車内が暖房される。
熱管理システム100は、さらに、熱管理システム100が配置されている環境温度を検出する第2温度センサ95と、バッテリ66の温度を検出する第3温度センサ97と、を備えている。ここで、熱管理システム100が配置されている環境温度とは、例えば、熱管理システム100及びそれを含む筐体(ここでは、車両)が配置されている外気温である。第2温度センサ95は、熱管理システム100が搭載される車両に備えられていてもよい。例えば、車両において外気が導入されるフロントグリル近傍などに備えることができる。第2温度センサ95は、車両が存在する位置情報に基づいて、適当な通信ネットワークを介して接続されるデータセンタから、車両が存在する気温を取得するデバイスであってもよい。かかるデバイスは、通信可能な独立したデバイスであってもよいし、制御装置98の一部であってもよい。第2温度センサ95は、制御装置98に接続されており、第2温度センサ95が検出した環境温度は、制御装置98に教示される。
第3温度センサ97は、例えば、バッテリ66内に備えられており、第3温度センサ97が検出するバッテリ温度は、例えば、バッテリ66のセル温度である。バッテリ66が複数セル備える場合には、第3温度センサ97も複数箇所に設置することができる。第3温度センサ97が検出したバッテリ温度は、制御装置98に教示される。
熱管理システム100は、互いに独立した低温ラジエータ回路10、ヒートポンプ回路20、及び、高温ラジエータ回路30を備えており、それぞれの回路10、20、30において、制御装置98によって、熱媒体が流れる経路を様々に切り替えることができる。熱管理システム100は、例えば、暖房動作モード、冷房動作モード、熱関連機器冷却モード及びバッテリ冷却モードなど種々のモードを選択的にあるいは適宜組み合わせて実行することができる。これらの動作モードについては後述する。
熱管理システム100が備える制御装置98は、少なくとも一つのプロセッサとメモリとを備える、いわゆるコンピュータとして構成されている。メモリには、バッテリ66を冷却するための第1回路12の作動時に実行するプログラムが格納されている。このプログラムは、第1回路12の作動時において、第1切替弁40の異常を判別するためのプログラムである。制御装置98は、第1温度センサ44、第2温度センサ95及び第3温度センサ97から取得した各温度に基づいて、第1切替弁40の異常を判別する一連のプロセスを実行することができる。
プロセッサは、第1回路12の作動時において、切替弁異常判別プログラムにより、切替弁の異常を判別する一連のプロセスを実行する。制御装置98においては、プロセッサが、第1回路12作動時には、決められたタイミングで第1温度センサ44、第2温度センサ95及び第3温度センサ97から、それぞれ熱媒体温度、環境温度及び電池温度を取得できるようになっている。
切替弁異常判別プログラムにおいては、プロセッサが、熱媒体温度が、環境温度と電池温度の最高温度に基づく閾値温度以上かどうか又は閾値温度を超えているかどうかを判別する。ここで、環境温度と電池温度との最高温度とは、いずれかの温度がより高い場合には当該高い温度であり、双方の温度が同一であるときには、当該同一の温度である。プロセッサは、環境温度と電池温度とから最高温度を特定し、この最高温度に基づいて閾値温度を特定することができる。
閾値温度は、第1切替弁40についての評価や実験に基づいて予め設定することができる。一例として、最高温度から一定温度高い温度に設定することができる。特に限定するものではないが、最高温度に加算される加算温度の下限は、例えば、3℃であり、また例えば、4℃であり、また例えば、5℃であり、また例えば、7℃である。また、加算温度の上限は、例えば、15℃であり、また例えば、13℃であり、また例えば、12℃であり、また例えば、10℃である。加算温度範囲は、これらの下限と上限から任意に設定することができるが、例えば、5℃以上15℃以下であり、また例えば、7℃以上12℃以下などである。最高温度に対してこうした加算温度を閾値温度とすることで、第1切替弁40の異常を簡易にかつ精度よく判別することができる。
また、他の一例として、最高温度に加算される温度は、例えば、特定された最高温度の高さにより異なる温度が加算されてもよい。また例えば、特定された最高温度が環境温度に由来しているか電池温度に由来しているかによって、適宜異なる温度が加算されてもよい。例えば、第2温度センサ95によって検出された温度か第3温度センサ97によって検出された温度であるかによって、適宜異なる温度が加算されてもよい。第1メモリには、こうした閾値温度を設定するためのテーブルが格納されていてもよい。
以下に、熱管理システム100が行うバッテリ66の冷却動作モードを図2に例示し、熱管理システム100が行なうプロセスの一例として、バッテリ冷却動作モードにおける第1回路12と第2回路16との間の第1切替弁40の異常を判別するプロセスのフローを図3に示して説明する。
(バッテリ冷却動作モード)
図2は、熱管理システム100が実行し得るバッテリ冷却動作モードの回路を示している。図2は、冷房動作モードにおけるバッテリ冷却動作モードとして示している。バッテリ冷却動作モードでは、制御装置98が、例えば、図2に示すように熱管理システム100の各部を制御する。高温ラジエータ回路30では、メイン回路32に熱媒体が循環するように第3切替弁90と第3ポンプ88とが制御される。ヒートポンプ回路20では、メイン回路22に熱媒体が循環するように第2切替弁80とコンプレッサ82とが制御される。低温ラジエータ回路10では、第1切替弁40が、チラー経路14からバッテリ経路13とから構成される第1回路12に熱媒体が流れるように、第1ポンプ68及び第1切替弁40とが制御される。
こうすることで、ヒートポンプ回路20のメイン回路22では、コンデンサ84によって冷却された熱媒体がチラー70に流入される。チラー70では、チラー経路14の熱媒体が冷却され、冷却された熱媒体がバッテリ経路13に流入してバッテリ66の冷却が実行される。
(切替弁異常判別プロセス)
図3に示すフローは、制御装置98が、バッテリ66の温度が基準温度以上であることを検知することにより生成されるバッテリ冷却要求に基づいて実行するプロセスの一例である。制御装置98は、バッテリ冷却要求に基づいて、バッテリ冷却プロセスを開始するとともに、以下の切替弁異常判別プログラムに基づくプロセスを実行する。制御装置98は、まず、バッテリ冷却要求に基づいて、第1切替弁40及び第1ポンプ68を、第1回路12に熱媒体を循環させるように制御する。
プロセッサは、バッテリ冷却要求により第1ポンプ68が作動開始して、その出力が、第1回路12に熱媒体を供給できるレベルにまでなったときに、切替弁異常判別プログラムに基づくプロセスが実行される。特に限定するものではないが、例えば、第1ポンプ68の出力電圧に対するデューティ指示率が30%以上であるときに、プロセスが実行される。
切替弁異常判別プロセスが開始されると、プロセッサは、内蔵するタイマーにより、プロセス開始からの経過時間を計測して、一定時間が経過したかどうかを判別する(ステップS100)。このステップS100により、第1ポンプ68の作動開始直後に待機時間を設けることで、第1回路12内の熱媒体の温度分布が不均一などの事象による誤判別を回避することができる。熱管理システム100を搭載する車両がトランスアクスル48などの有するモータが停止した状態で停車しているときなど、車両内部で、第1回路12のバッテリ経路13やチラー経路14が加熱されて、熱媒体温度が部分的に上昇する場合があるからである。
上記一定時間、すなわち、第1ポンプ68作動直後の熱媒体温度の分布の不均一が解消される時間は、種々の条件下での評価実験等によって予め設定することができる。特に限定するものではなく、第1回路12の経路の長さや設置範囲等によっても異なるが、例えば、数十秒から数分程度の範囲で設定することができ、1分以内であってもよい。
プロセッサは、ステップS100において、プロセス開始から一定時間経過したと判断したとき、第1回路12の熱媒体温度と、環境温度と電池温度の最高温度に基づく閾値温度とを、対比して、熱媒体温度が閾値温度以上であるかどうかを判断する異常判断ステップを実行する(ステップS110)。熱媒体温度は、第1温度センサ44より、環境温度は、第2温度センサ95より、電池温度は、第3温度センサ97からそれぞれ取得される。
熱媒体温度が予め設定した閾値温度未満又は以下であるときには、プロセッサは、第1切替弁40に異常は発生していないものとして、切替弁情報として、検知内容(検知日時、プロセス開始からの経過時間、熱媒体温度、環境温度、電池温度及び閾値温度等)を生成して、メモリに格納するステップを実行して(ステップS120)。このプロセスを終了する。
一方、熱媒体温度が閾値温度以上又は超であるときは、プロセッサは、第1切替弁40に異常が発生しているとして、異常発生情報として、異常検知内容(異常発生日時、プロセス開始からの経過時間、熱媒体温度、環境温度、電池温度及び閾値温度等)を生成して、メモリに格納するステップを実行する(ステップS130)。
さらに、プロセッサは、第1切替弁40に異常が発生しているとして、制御装置98に通知するとともに、熱管理システム100又は車両が備える適当な表示手段に第1切替弁40の異常を表示して(ステップS140)、このプロセスを終了する。
以上の一連のプロセスにより、熱管理システム100は、バッテリ66の冷却動作時に、第1切替弁40の異常を判別することができる。第1切替弁40の異常を簡易にかつ精度よく判別できるため、第1切替弁40の異常に対する対応を速やかに実行でき、バッテリ66の性能低下を抑制又は回避できる。また、バッテリ66の冷却動作開始時において、第1切替弁40の異常を判別することができるため、迅速な対応が可能である。
なお、以上のプロセスでは、バッテリ冷却動作開始直後の切替弁異常判別プロセスの実行について説明したが、切替弁異常判別プロセスの実行時期はこれに限定するものではない。例えば、切替弁異常判別プロセスは、バッテリ冷却動作開始から上記した一定期間経過後であって、バッテリ冷却動作が終了するまでの間の任意のタイミングで実施するようにしてもよい。例えば、バッテリ66の冷却動作開始から予め設定した所定タイミングで上記プロセスを繰り返し実行するように設定することができる。
また、以上のプロセスでは、車両停止中における誤判別を回避するために、バッテリ冷却動作開始から一定時間、切替弁異常判別ステップを実施しないこととしたが、これに限定するものではない。例えば、熱管理システム100が、第1回路12における熱媒体温度を、第1回路12内の複数箇所において検出する温度センサを備えている場合がある。かかる場合には、プロセッサがこれらの温度センサから、第1回路12の複数の異なる箇所からの熱媒体温度を検出して、これらの温度差が一定以下になることを検出するステップを実施することができる。かかるステップにより、当該温度差が一定以下になったときに、切替弁異常判別ステップを実行するようにしてもよい。こうすることで、バッテリ冷却動作開始からの判別待機時間を特段設定することなく、第1切替弁40の異常を正確に判別することができる。
なお、以上のプロセスでは、バッテリ冷却動作モードは、熱管理システム100が冷房動作モードと同時に実行されたが、これに限定するものではない。バッテリ冷却動作モードは、単独でも実行可能であるほか、図4に示すように、熱管理システム100において暖房動作モードにおいても同時に実行可能である。すなわち、高温ラジエータ回路30において暖房用経路34に熱媒体を循環させるように動作させるとともに、ヒートポンプ回路20を冷房動作モードと同様に動作させることで暖房動作を実行させることができる。
また、バッテリ冷却動作モードは、図5に示すように、低温ラジエータ回路10の第2回路16に熱媒体を循環させる熱関連機器冷却動作モードと、選択的にあるいは同時に実行されることも可能である。例えば、バッテリ冷却動作と熱関連機器冷却動作とを同時に実行するには、熱媒体が第1回路12と第2回路16とで独立して循環して流れるように、第1切替弁40、第1ポンプ68及び第2ポンプ60とが制御装置98によって制御される。低温ラジエータ経路17の熱媒体を低温ラジエータ42で冷却して、熱関連機器経路18に流入させることで、熱関連機器54、56、58及びトランスアクスル48(モータ)の冷却が実行される。
さらに、図5に示すように、熱管理システム100では、バッテリ冷却動作モードは、第2回路16のバイパス経路19と熱関連機器経路18とから構成されるバイパス回路19aに熱媒体を循環させるバイパス回路動作モードと、選択的にあるいは同時に実行されることも可能である。例えば、バッテリ冷却動作モードとバイパス回路動作モードとを同時に実行するには、熱媒体が第1回路12とバイパス回路19aとで独立して循環して流れるように、第1切替弁40、第1ポンプ68及び第2ポンプ60とが制御装置98によって制御される。
熱管理システム100では、第1温度センサ44を、バッテリ66の出口側(下流側)に設けることとしたがこれに限定するものではない。例えば、第1切替弁40の下流側であって、第1切替弁40により近い、バッテリ66の入口側(上流側)に第1温度センサ44を備えるようにしてもよい。こうすることで、バッテリ66を通過していない熱媒体温度を検知できる。
熱管理システム100では、冷却器としてチラー70を備えるものとしたがこれに限定するものではない。公知の種々の冷却器のほか熱交換器を用いることができる。
熱管理システム100は、電動車両に搭載されるものとしたがこれに限定するものではない。定置型の熱管理システム100としても用いることができる。また、熱管理システム100では、電池としてバッテリ66を冷却する電池冷却回路(電池冷却システム)を備えるものとしたが、燃料電池などの他の電池の冷却システムとしても用いることができる。
熱管理システム100では、ヒートポンプ回路20及び高温ラジエータ回路30を備えるものとしたが、これらを必ずしも備えていなくてもよい。電池冷却という意図を含むシステムであればよい。
熱管理システム100では、第1切替弁40を、第1回路12と第2回路16との接続部位に備える5方弁としたが、これに限定するものではない。例えば、第1回路12と第2回路16とは、接続回路を介して接続されていてもよい。例えば、図6に示す熱管理システム200では、第1回路12と第2回路16とは、接続経路210と、接続回路212を介して接続されている。さらに、第1回路12と接続回路210との接続部位に第1切替弁220を備えている。また、第2回路16のバイパス経路19の分岐部には切替弁弁240を備えている。接続経路210、212に第2回路16からの高温の熱媒体が流入している場合、第1切替弁220が異常であると、第1回路12の熱媒体温度が上昇する可能性がある。本明細書に開示される切替弁異常判別プロセスを、熱管理システム200の第1回路12についても適用することができる。
以上、実施形態について詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独あるいは各種の組み合わせによって技術有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で、技術的な有用性を持つものである。
10:低温ラジエータ回路
12:第1回路
13:バッテリ経路
14:チラー経路
16:第2回路
17:低温ラジエータ経路
18:熱関連機器経路
19:バイパス経路
20:ヒートポンプ回路
22:ヒートポンプ回路のメイン回路
24:ヒートポンプ回路の冷房用経路
30:高温ラジエータ回路
32:高温ラジエータ回路のメイン回路
34:高温ラジエータ回路の暖房用経路
40:第1切替弁
42:低温ラジエータ
44:温度センサ
80:第2切替弁
48:トランスアクスル
50:オイル循環路
52:オイルポンプ
54:オイルクーラ
56、58:電力変換装置(SPU、PCU)
60:第2ポンプ
68:第1ポンプ
69:リザーバタンク
70:チラー
76:エバポレータ
84:コンデンサ
88:第3ポンプ
90:第3切替弁
92:ヒータコア
94:高温ラジエータ
95:第2温度センサ
97:第3温度センサ
98:制御装置
100:熱管理システム
特開2020-4484号公報

Claims (13)

  1. 電池冷却システムであって、
    電池を冷却する熱媒体が循環する電池冷却回路であって、互いに接続された経路である、前記熱媒体を冷却する冷却器経路と電池経路とを有する電池冷却回路と、
    前記冷却器経路において前記熱媒体を冷却する冷却器と、
    前記電池経路によって冷却される電池と、
    前記冷却器経路及び前記電池経路を相互に接続する接続部位の一方でこれらに接続される冷却回路であって共通する前記熱媒体が循環する併用冷却回路と、
    前記冷却器経路と前記電池経路との前記一方の接続部位で、これらの経路と前記併用冷却回路との間の連通及び遮断を切替え可能な切替弁と、
    前記電池冷却回路を循環する前記熱媒体の熱媒体温度を検出する熱媒体温度センサと、
    電池冷却システムが設置された環境の環境温度を検出する環境温度センサと、
    前記電池の電池温度を取得する電池温度センサと、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記熱媒体温度と、前記環境温度及び前記電池温度のうちの最高温度に関連付けられる閾値温度と、に基づいて前記切替弁の異常を判別する、システム。
  2. 前記閾値温度は、前記最高温度に対して所定温度上昇させた温度である、請求項1に記載の電池冷却システム。
  3. 前記閾値温度は、前記最高温度よりも5℃以上15℃以下高い温度に設定される、請求項1又は2に記載の電池冷却システム。
  4. 前記熱媒体温度センサを、前記切替弁の下流側に備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の電池冷却システム。
  5. 前記切替弁を、前記冷却器経路の下流端と前記電池経路の上流端とを接続する接続部位に備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の電池冷却システム。
  6. 前記切替弁は、前記冷却器経路と、前記電池経路と、前記併用冷却回路が有する経路と、の間を連通及び遮断を切替え可能な切替弁である、請求項1~5のいずれか一項に記載の電池冷却システム。
  7. 前記併用冷却回路は、前記電池の電力を用いて動作する熱関連機器を含む熱関連機器経路と熱関連機器を冷却する前記熱媒体と外気との間で熱交換を行うラジエータを含むラジエータ経路とを有し、前記熱媒体が循環する冷却回路である、請求項1~6のいずれか一項に記載の電池冷却システム。
  8. 前記併用冷却回路は、さらに、前記ラジエータ経路をバイパスするバイパス経路を有する、請求項7に記載の電池冷却システム。
  9. 前記電池冷却システムは、前記冷却器回路と前記電池回路との他方の接続部位において前記熱媒体の貯留部を備えており、前記電池冷却回路と前記併用冷却回路とを、前記切替弁と前記貯留部とを介して接続して備える、請求項1~8のいずれか一項に記載の電池冷却システム。
  10. 前記制御装置は、前記熱媒体が前記電池冷却回路の循環を開始したときには、前記熱媒体の循環開始から一定時間経過後に、前記熱媒体温度と前記閾値温度とに基づいて、前記切替弁の異常を判別する、請求項1~9のいずれかに記載の電池冷却システム。
  11. 前記電池冷却システムは、さらに、前記熱媒体を他の熱媒体との熱交換によって冷却する熱交換器を備える第1の他の熱的回路を備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の電池冷却システム。
  12. 前記電池冷却システムは、さらに、前記他の熱媒体をさらに他の熱媒体との熱交換によって加熱する第2の他の熱的回路を備える、請求項11に記載の電池冷却システム。
  13. 前記電池は、車両用バッテリである、請求項1~12のいずれか一項に記載の電池冷却システム。
JP2021047580A 2021-03-22 2021-03-22 電池冷却システム Active JP7295155B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021047580A JP7295155B2 (ja) 2021-03-22 2021-03-22 電池冷却システム
CN202210090911.2A CN115117502A (zh) 2021-03-22 2022-01-26 电池冷却***
US17/586,218 US20220302519A1 (en) 2021-03-22 2022-01-27 Battery cooling system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021047580A JP7295155B2 (ja) 2021-03-22 2021-03-22 電池冷却システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022146556A true JP2022146556A (ja) 2022-10-05
JP7295155B2 JP7295155B2 (ja) 2023-06-20

Family

ID=83285143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021047580A Active JP7295155B2 (ja) 2021-03-22 2021-03-22 電池冷却システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20220302519A1 (ja)
JP (1) JP7295155B2 (ja)
CN (1) CN115117502A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022187408A (ja) * 2021-06-07 2022-12-19 トヨタ自動車株式会社 車両用の熱管理システム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010272284A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Nissan Motor Co Ltd バッテリ温度制御装置
JP2014043181A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Denso Corp 車両用熱管理システム
WO2017094444A1 (ja) * 2015-12-03 2017-06-08 本田技研工業株式会社 冷却装置
WO2020111004A1 (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 株式会社デンソー 車載冷却システムの制御装置、及び車載冷却システム
JP2020147161A (ja) * 2019-03-13 2020-09-17 トヨタ自動車株式会社 車載温調装置
CN112216909A (zh) * 2020-10-10 2021-01-12 广州小鹏汽车科技有限公司 四通阀故障检测方法、装置、车辆以及存储介质

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6060797B2 (ja) * 2012-05-24 2017-01-18 株式会社デンソー 車両用熱管理システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010272284A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Nissan Motor Co Ltd バッテリ温度制御装置
JP2014043181A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Denso Corp 車両用熱管理システム
WO2017094444A1 (ja) * 2015-12-03 2017-06-08 本田技研工業株式会社 冷却装置
WO2020111004A1 (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 株式会社デンソー 車載冷却システムの制御装置、及び車載冷却システム
JP2020147161A (ja) * 2019-03-13 2020-09-17 トヨタ自動車株式会社 車載温調装置
CN112216909A (zh) * 2020-10-10 2021-01-12 广州小鹏汽车科技有限公司 四通阀故障检测方法、装置、车辆以及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
US20220302519A1 (en) 2022-09-22
JP7295155B2 (ja) 2023-06-20
CN115117502A (zh) 2022-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10525787B2 (en) Electric vehicle thermal management system with series and parallel structure
CN108284725B (zh) 新能源汽车分布式驱动智能化热管理***
WO2013137119A1 (ja) ハイブリッド電気自動車の冷却装置
WO2015139662A1 (zh) 增程序电动巴士的循环***
CN111129663B (zh) 车载热管理***和车辆
US20220371402A1 (en) Thermal management system for battery electric vehicle
CN113580871B (zh) 车辆及其热管理***
CN113978274A (zh) 插电式燃料电池混合动力汽车热管理***及其控制方法
JP7295155B2 (ja) 電池冷却システム
JP6612364B2 (ja) 電気車両の熱管理システム
CN113442673A (zh) 热管理装置
JP2021154844A (ja) 熱管理システム
US11888139B2 (en) Temperature adjustment circuit
US11898929B2 (en) Thermal management system for vehicle
US20230008243A1 (en) Fuel cell cooling system
WO2013117212A1 (en) Liquid cooling system and method for cooling at least one heat generating component
CN113547893B (zh) 车辆及其热管理***
CN114641887B (zh) 电池热管理***及方法
WO2015094097A1 (en) Arrangement and method for regulating the temperature of an electrical energy storage in a vehicle
CN111114263B (zh) 车辆换热循环***和具有其的车辆
CN112002925A (zh) 燃料电池汽车管理***及其控制方法
JP2013209022A (ja) 統合冷却システム
JP2023149803A (ja) 車両用の熱管理システム
CN117239294B (zh) 电动车热管理***及其管理方法
CN220914370U (zh) 一种电池包热管理***及车辆

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220208

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230608

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7295155

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151