JP2022113487A - 基板用コネクタの固定構造 - Google Patents

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Toshiaki Okabe
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Abstract

【課題】固定強度の確保と生産性の向上とを両立させることができる基板用コネクタの固定構造を提供する。【解決手段】基板用コネクタの固定構造は、端子を収容して基板23に固定される絶縁樹脂製のハウジング11と、ハウジング11に係止される係止部39が側部に形成された本体板部33の下部が基板23に対して平行に折り曲げられた固定板部41を有する固定金具13と、メッキ面に覆われて半田45を介して基板23に固定される固定板部41の基板固定面15と、固定板部41に形成され、基板固定面15が基板23から徐々に離間する傾斜面47を有し基板23と傾斜面47との間に形成された半田延出空間49を外気へ開放する貫通孔51が離間終端に形成された***部17と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、基板用コネクタの固定構造に関する。
回路基板(以下、「基板」とも称す。)上に表面実装される基板用コネクタが知られている(例えば特許文献1参照)。図13に示すように、この基板用コネクタ501は、前方(図13の右方)から相手コネクタ503が嵌合される合成樹脂製のハウジング505と、このハウジング505の側面に装着されて、その下端部が半田付けにより基板507に固定される固定金具であるペグ509と、を備える。ハウジング505の両側の側面には、ペグ509が上方から挿入可能とされる装着溝511が形成される。そのため、ハウジング505の両側の側面には、それぞれ前後一対の壁部513が張り出し形成される。
ペグ509は、図14に示すように、本体板515の左右両側縁に、それぞれ3つずつの係止部517,519,521が上下方向に間隔を開け、かつ左右対称位置に形成されている。ハウジング505は、両側の壁部513における垂直姿勢で対向した起立面523が、ペグ509の本体板515における幅狭部525の幅にほぼ等しい間隔を有している。これにより、ペグ509は、対向する起立面523の間に幅狭部525を挟み入れ、各係止部517,519,521を装着溝511に係止した状態で、ハウジング505の側面に固定される。
ペグ509における取付板(固定部)527から本体板515の幅狭部525に亘る領域には、中央幅位置においてスリット529が入れられている。スリット529により分割された取付板527には、それぞれ2個ずつの半田進入孔531が開口されるとともに、突出縁にはそれぞれ半田進入溝533が切欠形成されている。取付板527は、基板用コネクタ501が基板507に実装された状態で、基板507の表面上の固定用パッド(図示略)に半田を介して固定(接合)される。つまり、ペグ509は、基板用コネクタ501と基板507との固定手段となっている。
特開2012-104413号公報
一般的に、固定金具としてのペグ509は、メッキされた基材(条材)を打ち抜き加工や折り曲げ加工することにより成形される。図14に示すように、ペグ509の取付板527には、半田進入孔(貫通孔)531や半田進入溝(切り欠き)533が設けられており、取付板527における貫通孔や切り欠きの打ち抜き面(切断面)は、メッキがない無メッキ面となっている。基板用コネクタ501は、基板507に実装される際、予め基板507の固定用パッドにおける表面上に塗布された半田ペースト上に基板固定部が載置される。基板用コネクタ501は、この状態で、リフロー処理が行われると、固定用パッドと取付板527とが半田を介して固定(接合)される。このとき、半田は、メッキ面と接合するとともに、半田において成形されたフィレットが切断面(無メッキ面)にも接合される。半田の切断面(無メッキ面)との接合強度は、半田のメッキ面との接合強度よりも弱い。また、リフロー時に半田内に発生したガスが逃げられない場合、半田内にボイドが生じ、接合強度を弱める要因となる。
一方、取付板527の接合強度を高める対策として、切断面に後めっき処理を施すことも考えられるが、部品の生産性が低下する(設備費、検査費、製造工程が増加する)問題が生じる。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、固定強度の確保と生産性の向上とを両立させることができる基板用コネクタの固定構造を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 端子を収容して基板に固定される絶縁樹脂製のハウジングと、前記ハウジングに係止される係止部が側部に形成された本体板部の下部が前記基板に対して平行に折り曲げられた固定板部を有する固定金具と、メッキ面に覆われて半田を介して前記基板に固定される前記固定板部の基板固定面と、前記固定板部に形成され、前記基板固定面が前記基板から徐々に離間する傾斜面を有し前記基板と前記傾斜面との間に形成された半田延出空間を外気へ開放する連通部が離間終端に形成された***部と、を備える基板用コネクタの固定構造。
上記(1)の構成の基板用コネクタの固定構造によれば、固定金具が、板面がハウジングの側面に沿って装着される本体板部を有する。基板用コネクタは、ハウジングに固定された固定金具の基板固定面が、基板の固定用パッドの表面上に予め塗布された半田ペースト上に載置される。その後、基板に固定金具の固定板部を載置した基板用コネクタは、リフロー炉に通されてリフロー処理が行われる。リフロー処理では、基板の固定用パッドと固定板部の基板固定面とが半田を介して固定(接合)される。
その際、リフロー処理中における半田ペーストは、溶融し、固定用パッドと基板固定面とを接合(ろう付け)する。これと同時に、溶融半田において生成されたフィレットが、固定用パッドと基板固定面との間隙から***部の半田延出空間にも延出し、半田延出空間の傾斜面と固定用パッドとの間も接合する。
従って、固定金具の固定板部は、この傾斜面を有することにより、平坦面のみの場合に比べ接合面積が増大した半田を介して固定用パッドに接合される。
よって、本構成の基板用コネクタの固定構造では、後めっき処理を施さない場合であっても、半田延出空間を設けない場合に比べ、基板用コネクタと基板の固定強度が強くなっている。
これに加え、本構成の基板用コネクタの固定構造では、リフロー時(半田溶融時)に半田内に発生するガスを逃がすための連通部が、固定板部の***部に成形されている。すなわち、ガスを連通部から逃がすことにより、半田内にボイドの発生することが抑制される。そのため、固定金具の固定板部と固定用パッドとの固定強度が弱くなることが抑制されている。
(2) 前記***部が、打ち出しによる円錐台形状に形成され、前記連通部が、前記円錐台形状の頂部において前記固定板部を板厚方向に貫通して前記半田延出空間を前記外気に開放する貫通孔である上記(1)に記載の基板用コネクタの固定構造。
上記(2)の構成の基板用コネクタの固定構造によれば、***部が円錐台形状に形成される。円錐台形状の***部は、同一の厚みを有した固定板部が基板と反対側の面側に打ち出されるため、基板に対向する基板固定面が、基板から徐々に離間する環状の傾斜面となる。この傾斜面と基板との間に形成される空間によって、半田延出空間が構成される。
連通部は、円錐台形状となった***部における頂部の固定板部を板厚方向に貫通した貫通孔によって構成される。貫通孔は、円錐台形状の半田延出空間を外気に開放している。
半田延出空間は、傾斜面を有することにより、リフロー時に、固定用パッドと基板固定面との間隙における溶融半田から発生したガスが、傾斜面を這い上がって貫通孔から排気されやすくなっている。すなわち、本構成の基板用コネクタの固定構造では、***部の貫通孔が排気口となり、固化後の半田にボイドが生じにくくなっている。
本構成の基板用コネクタの基板への固定構造によれば、連通部である貫通孔からガスを逃がすことにより半田内にボイドの発生することが抑制されるので、基板用コネクタと基板の固定強度が弱くなることが抑制される。
(3) 前記***部が、打ち出しによる三角錐形状に形成され、前記連通部が、前記三角錐形状の一側面を前記離間終端に配置して前記半田延出空間を前記外気に開放する溝終端開口である上記(1)に記載の基板用コネクタの固定構造。
上記(3)の構成の基板用コネクタの固定構造によれば、***部が、固定板部を基板側から打ち出し加工することにより、三角錐形状に形成される。三角錐形状の***部は、一つの頂部が基板と反対側の面側に打ち出されるため、基板に対向する基板固定面が、基板から徐々に離間する傾斜面となる。
この傾斜面は、二つの同一三角形の一辺部同士を共有した屋根型の下面となる。この傾斜面と基板との間に形成される空間によって、半田延出空間が構成される。
連通部は、三角錐形状となった半田延出空間の基板に垂直な一側面に連通した溝である半田延出空間の溝終端開口である。
半田延出空間は、傾斜面を有することにより、リフロー時に、固定用パッドと基板固定面との間隙における溶融半田から発生したガスが、傾斜面を這い上がって溝終端開口から排気されやすくなっている。すなわち、本構成の基板用コネクタの固定構造では、***部の溝終端開口が排気口となり、固化後の半田にボイドが生じにくくなっている。
本構成の基板用コネクタの固定構造によれば、連通部である溝終端開口からガスを逃がすことにより半田内にボイドの発生することが抑制されるので、基板用コネクタと基板の固定強度が弱くなることが抑制される。
これに加え、本構成の固定金具は、本体板部と固定板部との折り曲げ部に、三角錐形状の***部が形成される。この***部は、折り曲げ部の補強用のリブとして作用する。これにより、***部を三角錐形状で形成した固定金具は、本体板部と固定板部との間の曲げ部強度が向上し、折り曲げ部が開く方向・曲がる方向に変形しにくくなる。
本発明に係る基板用コネクタの固定構造によれば、固定強度の確保と生産性の向上とを両立させることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の第1実施形態に係る基板用コネクタの固定構造を備えた基板用コネクタ19を示す斜視図である。 図1に示した固定金具の斜視図である。 図1に示した基板用コネクタの平面図である。 図3におけるA-A断面図である。 図4に示した***部を示す要部拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る基板用コネクタの固定構造を備えた基板用コネクタを示す斜視図である。 図6に示した固定金具の斜視図である。 図7に示した固定金具をハウジング側から見た正面図である。 図8におけるB-B断面図である。 半田を介して基板に固定された固定板部を基板と平行な面で切った水平断面図である。 図10におけるC-C断面図である。 図11におけるD-D断面図である。 基板に固定されて相手コネクタと結合した従来の基板用コネクタの側面図である。 図13に示した固定金具の斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る基板用コネクタの固定構造を備えた基板用コネクタ19を示す斜視図である。
本第1実施形態に係る基板用コネクタの固定構造は、ハウジング11と、固定金具13(ペグ)と、基板固定面15(図4参照)と、***部17と、連通部と、を主要な構成として有する。
図1に示すように、基板用コネクタ19は、ハウジング11を有する。ハウジング11は、端子21を収容して、基板23に固定される。ハウジング11は、電気絶縁性の合成樹脂(絶縁樹脂)により直方体形状に形成される。ハウジング11の長手方向の一端面には、相手コネクタ(図示略)が嵌合する結合開口部25が開口する。結合開口部25を挟むハウジング11の両側の側面27には、固定金具13を係止する被係止部29が形成される。被係止部29は、ハウジング11の長手方向に離間して側面27から突出する一対の係止凸部31を有する。一対の係止凸部31の間隔は、ハウジング11の長手方向である本体板部33の幅W(図2参照)とほぼ同一となる。
一対の係止凸部31には、側面27との間に係止溝35が形成される。係止溝35は、係止凸部31における上面の一部分と、係止凸部31の対向する起立面37の一部分とが切り欠かれて形成される。この係止溝35には、固定金具13の係止部39(図2参照)が嵌め入れられる。ハウジング11は、両側の側面27に形成されたそれぞれの係止溝35に係止部39が嵌め入れられて、固定金具13が係止される。
図2は、図1に示した固定金具13の斜視図である。
固定金具13は、図2に示すように、ハウジング11に係止される係止部39が本体板部33に形成される。係止部39は、四角形の板状に形成された本体板部33の上部で、両側に延出して凸片状となって形成される。固定金具13は、本体板部33の下部が基板23に対して平行に折り曲げられた固定板部41を有する。固定板部41は、本体板部33の幅Wと同一の幅を有して、本体板部33の下部からハウジング11と反対側にほぼ直角に曲げられて形成される。固定板部41には、複数の***部17が形成される。本第1実施形態において、***部17は、ハウジング11の長手方向に3つが直線上に等間隔で配置される。固定板部41の上面(基板23と反対側の面)は、***部17の形成されていない面が平板部43となる。
図3は、図1に示した基板用コネクタ19の平面図である。図4は、図3におけるA-A断面図である。図5は、図4に示した***部17を示す要部拡大断面図である。
両側の側面27に固定金具13が固定された基板用コネクタ19は、図3に示すように、ハウジング11の両側の側面27から固定板部41が基板23と平行に張り出す。このハウジング11から張り出した固定板部41は、基板23と対向する面が基板固定面15(図4参照)となる。基板固定面15は、メッキ面に覆われて、半田45(図5参照)を介して基板23に固定される。
***部17は、図4に示すように、固定板部41に形成され基板固定面15が、基板23から徐々に離間する環状の傾斜面47を有する。***部17は、基板23と傾斜面47との間に形成された空間によって、半田延出空間49が構成される。***部17には、半田延出空間49を外気へ開放する連通部が、離間終端に形成されている。
***部17は、図5に示すように、打ち出しにより円錐台形状に形成される。本第1実施形態に係る連通部は、円錐台形状の頂部において、固定板部41を板厚方向に貫通して半田延出空間49を外気に開放する貫通孔51である。
次に、上記した第1実施形態に係る基板用コネクタの固定構造の作用を説明する。
本第1実施形態に係る基板用コネクタの固定構造では、固定金具13が、板面がハウジング11の側面に沿って装着される本体板部33を有する。本体板部33は、ハウジング11に係止される係止部39を有する。固定金具13は、係止部39が被係止部29に係止されることにより、ハウジング11に固定される。本体板部33には、固定板部41が基板23と平行に折り曲げられる。固定板部41は、基板23に対向する面が、メッキ面に覆われた基板固定面15となっている。
基板用コネクタ19は、本体板部33がハウジング11に固定された固定金具13の基板固定面15が、基板23の固定用パッド53(図5参照)の表面上に予め塗布された半田ペースト上に載置される。基板23の実装部(図示略)には、銅箔等からなるフットパターン(図示略)が露出する。基板23は、フットパターン以外の部位が樹脂でコーティングされ、半田45が付着しないようになされている。半田45の塗布量は、指定メタルマスクに設けられるフットパターンに対する開口率により制御される。その後、基板23に固定金具13の固定板部41を載置した基板用コネクタ19は、リフロー炉に通されてリフロー処理が行われる。リフロー処理では、基板23の固定用パッド53と固定板部41の基板固定面15とが半田45を介して固定(接合)される。
その際、リフロー処理中における半田ペーストは、溶融し、固定用パッド53と基板固定面15とを接合(ろう付け)するとともに、溶融半田において生成されたフィレット55(図5参照)が、固定用パッド53と基板固定面15との間隙から***部17の半田延出空間49にも延出し、半田延出空間49の傾斜面47と固定用パッド53との間も接合する。
***部17は、固定板部41を、基板側から例えば打ち出し加工されることにより半田延出空間49が形成される。固定板部41は、固定用パッド53と平行に対向する基板固定面15から半田延出空間49の傾斜面47までが連続してメッキ面に覆われている。
従って、固定金具13の固定板部41は、この傾斜面47を有することにより、平坦面のみの場合に比べ接合面積が増大した半田45を介して固定用パッド53に接合される。このため、無メッキ面に後めっき処理を施すことなく、接合面積を増大させることができる。また、半田45は、固定用パッド53と基板固定面15との間隙から延出して半田延出空間49に充填される。これにより、***部17は、固着力増大に適切となる量に半田45を増加させることができる。
よって、本第1実施形態に係る基板用コネクタの固定構造では、後めっき処理を施さない場合であっても、半田延出空間49を設けない場合に比べ、基板用コネクタ19と基板23の固定強度が強くなっている。
これに加え、本第1実施形態の基板用コネクタの固定構造では、リフロー時(半田溶融時)に半田内に発生するガスを逃がすための連通部である貫通孔51が、固定板部41の***部17に成形されている。すなわち、ガスを貫通孔51から逃がすことにより、半田内にボイドの発生することが抑制される。そのため、固定金具13の固定板部41と固定用パッド53との固定強度が弱くなることが抑制されている。
従って、本第1実施形態に係る基板用コネクタの固定構造では、固定強度の確保と生産性の向上とを両立させることができる。
また、本第1実施形態に係る基板用コネクタの固定構造では、固定板部41を、基板側から打ち出し加工することにより、***部17が円錐台形状に形成される。ここで、円錐台形状とは、円錐の頂部近傍を底面と平行な面で切除した形状を言う。円錐台形状の***部17は、同一の厚みを有した固定板部41が基板23と反対側の面側に打ち出されるため、基板23に対向する基板固定面15が、基板23から徐々に離間する環状の傾斜面47となる。すなわち、この傾斜面47と基板23との間に形成される空間によって、半田延出空間49が構成される。半田延出空間49は、***部17の円錐台形状とほぼ相似形状となる。
固定金具13の固定板部41は、固定用パッド53と平行に対向する基板固定面15から半田延出空間49の傾斜面47までが連続したメッキ面に覆われている。
貫通孔51は、円錐台形状となった***部17における頂部の固定板部41を板厚方向に貫通する。すなわち、貫通孔51は、円錐台形状の半田延出空間49を外気に開放している。
***部17の製造工程は不問である。すなわち、***部17は、打ち出しと同時に貫通孔51をプレスで打ち抜きしてもよく、予め***部17を打ち出しした後、貫通孔51をプレスで打抜きしてもよい。また、***部17は、プレスで貫通孔51を打抜きした後、貫通孔51の周辺部分を打ち出し(折り曲げ)てもよい。なお、貫通孔51は、内周面が剪断面となる。すなわち、貫通孔51の内周面は、無メッキ面となる。***部17は、貫通孔51の内周面が無メッキ面となるが、半田延出空間49に延出する半田45は、傾斜面47のみに固着するので、接合強度の弱い部分に半田45が固着することはない。
***部17の傾斜面47は、基板実装面に対して所定の傾斜角度(例えば、20度~60度程度)を有することが、適切な容積を有した半田延出空間49を確保する上で好ましい。半田延出空間49は、傾斜面47が上記の所定の傾斜角度を有することにより、リフロー時に、固定用パッド53と基板固定面15との間隙における溶融半田から発生したガスが、傾斜面47を這い上がって貫通孔51から排気されやすくなっている。すなわち、本第1実施形態の基板用コネクタの固定構造では、***部17の貫通孔51が排気口となり、固化後の半田45にボイドが生じにくくなっている。
本第1実施形態に係る基板用コネクタの固定構造を備えた基板用コネクタ19では、連通部である貫通孔51からガスを逃がすことにより半田内にボイドの発生することが抑制されるので、基板用コネクタ19と基板23の固定強度が弱くなることが抑制される。
従って、基板23との固定強度が強い基板用コネクタ19を提供することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態を説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る基板用コネクタの固定構造を備えた基板用コネクタ65を示す斜視図である。なお、第2実施形態において、第1実施形態で示した部材・部位と同等の部材・部位には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
基板用コネクタの固定構造は、係止溝57と、固定金具59と、***部61(図7参照)と、半田延出空間63(図9参照)と、連通部と、が第1実施形態と異なる。
基板用コネクタ65は、ハウジング67の両側の側面27に、基板23に垂直な方向に延在する断面T字状の凸条69が形成される。凸条69は、側面27よりも凹んだ一対の係止溝57に挟まれる。この係止溝57には、固定金具59における本体板部71の両側から延出した係止部である係止腕部73が上側から挿入される。ハウジング67の側面27には、係止溝57に挿入された係止腕部73を外側から挟む一対の挟持部75が形成される。そして、これら係止溝57及び挟持部75により、ハウジング67の両側の側面27には、固定金具59を係止する被係止部が構成されている。
図7は、図6に示した固定金具59の斜視図である。
固定金具59は、図7に示すように、ハウジング67に係止される上記第1実施形態の係止部39に相当する係止腕部73が本体板部71に形成されている。係止腕部73は、本体板部71の上部に形成されている。本体板部71の下部は、裾広がりとなった接続板部77として形成されており、接続板部77は本体板部71の一部となっている。接続板部77の下部には、本体板部71の下部が基板23に対して平行に、且つハウジング67に向かってほぼ直角に折り曲げられた固定板部79が接続されている。接続板部77のほぼ中央部には、三角形状の肉抜き穴81が穿設される。
本体板部71の両側に形成された係止腕部73は、それぞれが本体板部71からハウジング67に向かって直角に曲げられた先端同士が、それぞれ向かい合ってハウジング67の側面27と平行に折り曲げられた平面視C字状となる。それぞれの係止腕部73は、対向する折り曲げ先端83の下部に、係止爪85が形成される。固定金具59は、この一対の係止爪85が凸条69の両側に係止されることにより、係止溝57から上方への抜けが規制されてハウジング67に固定される。
基板23と平行に折り曲げられた固定板部79には、複数の***部61が、接続板部77と固定板部79との折り曲げ線に沿って等間隔で形成される。***部61は、固定板部79を基板23側から打ち出し加工することにより、三角錐形状に形成される。三角錐形状は、3つの頂部が接続板部77に配置され、一つの頂部が固定板部79に配置される向きで形成される。
図8は、図7に示した固定金具59をハウジング11側から見た正面図である。図9は、図8におけるB-B断面図である。
***部61は、図8に示すように、ハウジング11側から見た正面視において、固定板部79に配置される一つの頂部が手前側に見える。***部61は、ハウジング側から見た正面視において、接続板部77における三つの頂部と、この三つの頂部を接続する二つの辺部に囲まれる山形に見える。この接続板部77に見える山形の背部(すなわち、折り曲げ部の出隅側)は、後述する溝終端開口87(図9参照)となる。
***部61は、固定板部79の基板固定面側から打ち出し加工されて形成される。三角錐形状の***部61は、図9に示すように、一つの頂部を基板23と反対側の面側に打ち出しするため、基板23に対向する基板固定面15が、基板23から徐々に離間する傾斜面47となる。***部61は、この傾斜面47により半田延出空間63を形成している。半田延出空間63は、三角錐形状の一側面を離間終端に配置する。この離間終端に配置された一側面は、半田延出空間63を外気へ開放する連通部となる。本第2実施形態における連通部は、半田延出空間63を外気に開放する溝終端開口87として形成される。
図10は、半田45を介して基板23に固定された固定板部79を基板23と平行な面で切った水平断面図である。図11は、図10におけるC-C断面図である。図12は、図11におけるD-D断面図である。
半田45を介して基板23に固定された固定板部79は、図10に示すように、周囲が固化した半田45により包囲される。固定板部79の周囲を包囲して固化した半田45は、図11に示すように、半田延出空間63に三角形状となって延出したフィレット55を形成する。
固定板部79の周囲を包囲した半田45は、図11及び図12に示すように、固定板部79の基板固定面15と、基板23の固定用パッド53との間を接合する。半田延出空間63において、半田45は、傾斜面47と固定用パッド53との間に充填された状態(フィレット55)となって、傾斜面47と固定用パッド53とを固定する。
次に、上記した第2実施形態に係る基板用コネクタの固定構造の作用を説明する。
本第2実施形態に係る基板用コネクタの固定構造では、***部61が、固定板部79が基板側から打ち出されることにより、三角錐形状に形成される。ここで、三角錐形状は、四つの頂部と、六つの辺部を有する。本実施形態では、三つの頂部と、この三つの頂部に接続する三つの辺部が、固定板部41の基板固定面15と平行に配置される。三角錐形状の***部61は、一つの頂部が基板23と反対側の面側に打ち出されるため、基板23に対向する基板固定面15が、基板23から徐々に離間する傾斜面47となる。
この傾斜面47は、二つの同一三角形の一辺部同士を共有した屋根型の下面となる。この傾斜面47と基板23との間に形成される空間によって、半田延出空間63が構成される。半田延出空間63は、***部61の三角錐形状とほぼ相似形状となる。
固定板部41は、固定用パッド53と平行に対向する基板固定面15から半田延出空間63の傾斜面47までが連続したメッキ面に覆われている。
本第2実施形態に係る連通部は、三角錐形状となった半田延出空間63の基板23に垂直な一側面に連通した溝である半田延出空間63の溝終端開口87である。溝終端開口87は、三角錐形状の半田延出空間63を外気に開放する。
***部61は、本体板部71と、この本体板部71に対してほぼ直角に折り曲げられた固定板部79との折り曲げ部に形成される。固定板部79の基板23に対向する面は、基板固定面15となる。***部61は、この基板固定面15の基板側より打ち出されて形成される。***部61により形成される溝終端開口87は、本体板部71の出隅側の面で、三角形状となって開口される。
***部61の製造工程は不問である。すなわち、***部61は、固定板部79の成形と同時に打ち出しても、予め固定板部79を折り曲げ成形した後、打ち出してもよい。なお、三角錐形状の***部61は、溝終端開口87の板端面がメッキ面となる。すなわち、本第2実施形態に係る三角錐形状の***部61は、上記第1実施形態に係る円錐台形状の***部17と異なり、無メッキ面が生じない。三角錐形状の***部61により形成された溝終端開口87は、無メッキ面が無いので、半田45の接合強度を弱めることがない。
半田延出空間63は、傾斜面47を有することにより、リフロー時に、固定用パッド53と基板固定面15との間隙における溶融半田から発生したガスが、傾斜面47を這い上がって溝終端開口87から排気されやすくなっている。すなわち、本第2実施形態の基板用コネクタの固定構造では、***部61の溝終端開口87が排気口となり、固化後の半田45にボイドが生じにくくなっている。
本第2実施形態に係る基板用コネクタの固定構造を備えた基板用コネクタ65では、連通部である溝終端開口87からガスを逃がすことにより半田内にボイドの発生することが抑制されるので、基板用コネクタ65と基板23の固定強度が弱くなることが抑制される。
これに加え、本第2実施形態の固定金具59は、本体板部71と固定板部79との折り曲げ部に、三角錐形状の***部61が形成される。この***部61は、折り曲げ部の補強用のリブとして作用する。これにより、***部61を三角錐形状で形成した固定金具59は、本体板部71と固定板部79との間の曲げ部強度が向上し、折り曲げ部が開く方向・曲がる方向に変形しにくくなる。
その結果、基板23との固定強度が強い基板用コネクタ65を提供することができる。
従って、本第2実施形態に係る基板用コネクタの固定構造によれば、固定強度の確保と生産性の向上とを両立させることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係る基板用コネクタの固定構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 端子(21)を収容して基板(23)に固定される絶縁樹脂製のハウジング(11,67)と、前記ハウジングに係止される係止部(39,係止腕部73)が側部に形成された本体板部(33,71)の下部が前記基板に対して平行に折り曲げられた固定板部(41,79)を有する固定金具(13,59)と、メッキ面に覆われて半田(45)を介して前記基板に固定される前記固定板部の基板固定面(15)と、前記固定板部に形成され、前記基板固定面が前記基板から徐々に離間する傾斜面(47)を有し前記基板と前記傾斜面との間に形成された半田延出空間(49,63)を外気へ開放する連通部(貫通孔51,溝終端開口87)が離間終端に形成された***部(61)と、を備える基板用コネクタの固定構造。
[2] 前記***部(61)が、打ち出しによる円錐台形状に形成され、前記連通部が、前記円錐台形状の頂部において前記固定板部(41)を板厚方向に貫通して前記半田延出空間(49)を前記外気に開放する貫通孔(51)である上記[1]に記載の基板用コネクタの固定構造。
[3] 前記***部(61)が、打ち出しによる三角錐形状に形成され、前記連通部が、前記三角錐形状の一側面を前記離間終端に配置して前記半田延出空間(63)を前記外気に開放する溝終端開口(87)である上記[1]に記載の基板用コネクタの固定構造。
11…ハウジング
13…固定金具
15…基板固定面
17…***部
19…基板用コネクタ
21…端子
23…基板
33…本体板部
39…係止部
41…固定板部
45…半田
47…傾斜面
49…半田延出空間
51…貫通孔(連通部)

Claims (3)

  1. 端子を収容して基板に固定される絶縁樹脂製のハウジングと、
    前記ハウジングに係止される係止部が側部に形成された本体板部の下部が前記基板に対して平行に折り曲げられた固定板部を有する固定金具と、
    メッキ面に覆われて半田を介して前記基板に固定される前記固定板部の基板固定面と、
    前記固定板部に形成され、前記基板固定面が前記基板から徐々に離間する傾斜面を有し前記基板と前記傾斜面との間に形成された半田延出空間を外気へ開放する連通部が離間終端に形成された***部と、
    を備える基板用コネクタの固定構造。
  2. 前記***部が、打ち出しによる円錐台形状に形成され、
    前記連通部が、前記円錐台形状の頂部において前記固定板部を板厚方向に貫通して前記半田延出空間を前記外気に開放する貫通孔である請求項1に記載の基板用コネクタの固定構造。
  3. 前記***部が、
    打ち出しによる三角錐形状に形成され、
    前記連通部が、前記三角錐形状の一側面を前記離間終端に配置して前記半田延出空間を前記外気に開放する溝終端開口である請求項1に記載の基板用コネクタの固定構造。
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