JP2022051709A - 乗物用シート - Google Patents

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Hirokuni Taniguchi
彬彦 佐藤
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Abstract

【課題】電動機構を有する場合と電動機構の無い場合との両方において、リクライニングカバーを支持し、リクライニングカバーへの荷重入力を受け止める構造を有する乗物用シートを提供する。【解決手段】乗物用シートSAは、シートクッション2と、シートクッション2の骨格を成し、クッションサイドフレーム21を有するシートクッションフレーム20と、シートクッション2の後端部に設けられるリクライニング機構7と、リクライニング機構7の端部とクッションサイドフレーム21の側部とを覆うリクライニングカバー50と、機能部品を覆いクッションサイドフレーム21に取り付け可能であり、リクライニングカバー50とクッションサイドフレーム21との間で、リクライニングカバー50をクッションサイドフレーム21に固定し、リクライニングカバー21への入力荷重をクッションサイドフレーム21により支持するベースカバー60と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は乗物用シートに係り、特にシートクッションフレームに設けられるリクライニングカバーを有する乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにリクライニング機構を覆うリクライニングカバーの取付けは、クッションサイドフレームに固定されたブラケットによりリクライニングカバーの端部に沿って延びる補強ワイヤフレームを支持して行っていた。しかしながら、この取付構造では、リクライニングカバーの取付けにブラケットや補強ワイヤフレーム等を用いていることから部品点数が増加し、組立工程も複雑になるという課題があった。
また、特許文献1には、クランク状に折り曲げた金属製のブラケットによりリクライニングカバー(特許文献1ではシートサイドガーニッシュと呼ばれる)を支持する構造が開示されている。
実開平2-44534号公報
近年では、車両用シートに、シートクッション又はシートバックを、モータ等を用いて自動的に動かす電動機構が搭載されるようになり、電動機構を操作するスイッチングユニット等(機能部品)をリクライニングカバー内に配置することが求められるようになってきた。しかしながら、特許文献1に開示されるブラケットを用いた支持構造では、リクライニングカバー内にスイッチングユニット等を配置することは困難であった。
そのため、依然として、スイッチングユニット等の機能部品を有する電動機構が車両に設けられた場合(パワー仕様)と電動機構の無い場合(マニュアル仕様)との両方において、リクライニングカバーを支持し、リクライニングカバーへの荷重入力を受け止めが可能な構造が求められている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電動機構を有する場合と電動機構の無い場合との両方において、リクライニングカバーを支持し、リクライニングカバーへの荷重入力を受け止める構造を有する乗物用シートを提供することにある。
前記課題は、シートクッションと、該シートクッションの骨格を成し、一対のクッションサイドフレームを有するシートクッションフレームと、前記シートクッションの後端部に設けられるリクライニング機構と、該リクライニング機構の端部と前記一対のクッションサイドフレームのいずれか一方の側部とを覆うリクライニングカバーと、機能部品を覆い前記クッションサイドフレームに取り付け可能なベースカバーであって、前記リクライニングカバーと前記クッションサイドフレームとの間で、前記リクライニングカバーを前記クッションサイドフレームに固定し、前記リクライニングカバーへの入力荷重を前記クッションサイドフレームにより支持するベースカバーと、を備えることにより解決される。
上記の乗物用シートによれば、機能部品を覆いクッションサイドフレームに取り付け可能なベースカバーにより、リクライニングカバーをクッションサイドフレームに固定し、リクライニングカバーへの入力荷重をクッションサイドフレームにより支持する。そのため、補強ワイヤフレーム及びブラケット等の部品を廃止して、取付を容易にすることができる。また、リクライニングカバーを固定するベースカバーを用いることで、電動機構を有する場合と、電動機構の無い場合との両方において、リクライニングカバーを支持し、リクライニングカバーへの荷重入力を受け止める構造を有する乗物用シートを提供することができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記リクライニングカバーは、上部内側において溝部が形成された支持部を有し、前記ベースカバーは、上部にシート前後方向に延びるフランジ部を有し、該フランジ部が前記リクライニングカバーの前記支持部に形成された前記溝部に挿入にされることにより、前記クッションサイドフレームに固定されるとよい。
前後方向に延びるフランジ部が、リクライニングカバーの溝部に挿入されることにより、安定してリクライニングカバーの位置規制をすることができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記ベースカバーは、前記リクライニングカバーを支持する前記フランジ部と、前記クッションサイドフレームに取り付けられる固定部分とを含む断面が、クランク状に形成されているとよい。
ベースカバーの断面がクランク状に形成されることで、ベースカバーの剛性が向上する。また、リクライニングカバーとの間に空間ができ、例えば機能部品としてスイッチングユニット等をその空間に配置することができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記ベースカバーは、内側側面に形成されたボスを有し、前記クッションサイドフレームは前記ボスに対応する位置に貫通孔が形成されており、前記ベースカバーの前記ボスが、前記クッションサイドフレームの前記貫通孔に挿通されることにより、前記ベースカバーの前記クッションサイドフレームに対する前記ベースカバーの前後方向と上下方向の位置が規制されるとよい。
ボスを貫通孔に挿通することにより、容易にベースカバーをクッションサイドフレームに組み付けることができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記ベースカバーは、前記クッションサイドフレームに対して、ねじ止めにより固定するタッピング固定部と、爪部を係合させることにより固定する係合爪部とを有し、前記タッピング固定部と前記係合爪部とが前後方向において重なるよう配置されているとよい。
タッピング固定部と係合爪部とが前後方向において重なるよう配置されることで、より強固にベースカバーをクッションサイドフレームに固定することができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記ベースカバーと前記リクライニングカバーとの間にインナーカバーを有し、前記インナーカバーは、前記ベースカバーの外側側面に固定されるとよい。
インナーカバーがベースカバーの外側側面に固定されることにより、ベースカバーの剛性が向上し、更に安定して荷重入力を受け止めることができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記ベースカバーと前記インナーカバーとは、樹脂爪により係合されるとよい。
ベースカバーとインナーカバーとが樹脂爪により係合されることで、簡素な構造で組み付けることが容易となる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記機能部品としてスイッチングユニットを備え、前記スイッチングユニットは、前記インナーカバーと前記リクライニングカバーとの間に配置され、前記インナーカバーに固定されるとよい。
スイッチングユニットがインナーカバーに固定されることにより、スイッチングユニットが、外部からの荷重入力に対して保護される。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記スイッチングユニットは、側面視で前記ベースカバーの内側に位置し、前記ベースカバーが前記クッションサイドフレームに固定される固定位置と重なるように配置されるとよい。
スイッチングユニットが、ベースカバーの内側に位置し、ベースカバーの固定位置と重なるように配置されることで、スイッチングユニットが外部からの荷重入力に対してより保護されるようになる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記リクライニングカバーは、前記リクライニングカバーの前端部に設けられた固定爪が前記ベースカバーに掛け止められて固定されるとよい。
リクライニングカバーの前端部に設けられた固定爪がベースカバーに掛け止められることにより、リクライニングカバーの前側の位置規制を確実にすることができる。
本発明の乗物用シートによれば、機能部品を覆いクッションサイドフレームに取り付け可能なベースカバーにより、リクライニングカバーをクッションサイドフレームに固定し、リクライニングカバーへの入力荷重をクッションサイドフレームにより支持する。そのため、補強ワイヤフレーム及びブラケット等の部品を廃止して、取付を容易にすることができる。また、リクライニングカバーを固定するベースカバーを用いることで、電動機構を有する場合と、電動機構の無い場合との両方において、リクライニングカバーを支持し、リクライニングカバーへの荷重入力を受け止める構造を有する乗物用シートを提供することができる。
また、前後方向に延びるフランジ部が、リクライニングカバーの溝部に挿入されることにより、安定してリクライニングカバーの位置規制をすることができる。
ベースカバーの断面がクランク状に形成されることで、ベースカバーの剛性が向上する。また、リクライニングカバーとの間に空間ができ、例えばスイッチングユニット等をその空間に配置することができる。
また、ボスを貫通孔に挿通することにより、容易にベースカバーをクッションサイドフレームに組み付けることができる。
また、タッピング固定部と係合爪部とが前後方向において重なるよう配置されることで、より強固にベースカバーをクッションサイドフレームに固定することができる。
また、インナーカバーがベースカバーの外側側面に固定されることにより、ベースカバーの剛性が向上し更に安定して荷重入力を受け止めることができる。
また、ベースカバーとインナーカバーとが樹脂爪により係合されることで、簡素な構造で組み付けることが容易となる。
また、スイッチングユニットがインナーカバーに固定されることにより、スイッチングユニットが、外部からの荷重入力に対して保護される。
また、スイッチングユニットが、ベースカバーの内側に位置し、ベースカバーの固定位置と重なるように配置されることで、スイッチングユニットが外部からの荷重入力に対してより保護されるようになる。
また、リクライニングカバーの前端部に設けられた固定爪がベースカバーに掛け止められることにより、前記リクライニングカバーの前側の位置規制を確実にすることができる。
本発明の一実施形態に係る車両用シートの外観を示す斜視図である。 車両用シートのシートフレームを示す斜視図である。 リクライニングカバーが取り付けられたクッションサイドフレームを車両用シートの内側から見た斜視図である。 ベースカバーを車両用シートの内側から見た斜視図である。 ベースカバーを車両用シートの外側から見た斜視図である。 図3のVI-VI線に沿った断面図である。 図3のVII-VII線に沿った断面図である。 スイッチングユニットが取り付けられたクッションサイドフレームを示す斜視図である。 スイッチングユニット等を有するクッションサイドフレームを示す分解斜視図である。 ベースカバーに取り付けられたユニットカバー(インナーカバー)を示す、車両用シートの外側から見た斜視図である。 リクライニングカバーに取り付けられたユニットカバーを示す車両用シートの内側から見た斜視図である。 図8のXII-XII線に沿った断面図である。 図8のXIII-XIII線に沿った断面図である。 図8のXIV-XIV線に沿った断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る乗物用シートの構成について図面を参照しながら説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、以下の説明中、シート構成部品の材質、形状及び大きさに関する内容は、あくまでも具体例の一つに過ぎず、本発明を限定するものではない。
なお、以下では、乗物用シートの一例として車両に搭載される車両用シートを挙げ、その構成例について説明することとする。ただし、本発明は、自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物に搭載される車両用シートに限定されるものではなく、例えば、地上以外を移動する航空機や船舶などに搭載されるシートにも適用され得る。
また、以下の説明中、「前後方向」とは、車両用シートの前後方向であり、車両走行時の進行方向と一致する方向である。また、「シート幅方向」とは、車両用シートの横幅方向(換言すると、シート本体の幅方向)であり、車両用シートに着座した乗員から見た左右方向と一致する方向である。また、「上下方向」とは、車両用シートの上下方向であり、車両が水平面を走行しているときには鉛直方向と一致する方向である。
また、シート幅方向の「車外側」とは、車体の外側により近い方(分かり易くは、最寄りのドアに近い側)を意味し、「車内側」とは、車体の内側により近い方(分かり易くは、最寄りのドアから離れている側)を意味している。
また、以下の説明中、「回動」は、特に断る場合を除き、シート幅方向に沿う軸を中心とした回動動作を意味する。
なお、以下に説明する車両用シート各部の形状、位置及び姿勢等については、特に断る場合を除き、車両用シートが着座状態にあるケースを想定して説明することとする。
<<第一実施形態>>
第一実施形態に係る車両用シート(以下、車両用シートSA)の基本構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、車両用シートSAの斜視図であり、図1中車両用シートSAの一部については、図示の都合上、クッショントリムカバーTやパッドPを外した構成にて図示している。
<車両用シートSA>
車両用シートSAは、車体フロアの上に載置され、車両の乗員が着座するシートである。本実施形態において、車両用シートSAは、車両の前席に相当するフロントシートとして利用される。ただし、これに限定されるものではなく、車両用シートSAは、後部座席のシートとしても利用可能であり、また、前後方向に三列のシートを備える車両において二列目のミドルシートや三列目のリアシートとしても利用可能である。
車両用シートSAは、図1に示すように、乗員である着座者の背部を支える背もたれ部分となるシートバック1、着座者の臀部を支える着座部分となるシートクッション2、及び、シートバック1の上部に配され、着座者の頭部を支えるヘッドレスト3を主な構成要素とする。シートバック1とシートクッション2とはリクライニング機構7(図2参照)を挟み込むように連結されている。シートバック1は、シートクッション2に対して回動して、角度調整可能に連結されている。リクライニング機構7は、シートバック1の傾斜角度を調整する機構である。また、シートバック1、シートクッション2をまとめてシート本体Shと称する場合がある。
<シートフレームFA>
車両用シートSAの中には、図2に示すようシートフレームFAが設けられており、シートフレームFAは、シートバック1の骨格を形成するシートバックフレーム10と、シートクッション2の骨格を形成するシートクッションフレーム20と、から構成される。
<シートバックフレーム10>
図2に示すように、シートバックフレーム10は全体として方形枠状に形成されており、アッパーフレーム11と、ロアフレーム12と、一対のバックサイドフレーム13、13(一対のサイドフレーム)と、を備える。一対のバックサイドフレーム13、13は、シート幅方向(左右方向)に離間して配置されている。アッパーフレーム11は、一対のバックサイドフレーム13、13の間に配置され、バックサイドフレーム13、13の上端を連結している。ロアフレーム12は、一対のバックサイドフレーム13、13の間に配置され、一対のバックサイドフレーム13、13の下端を連結している。
<シートクッションフレーム20>
シートクッションフレーム20も、シートバックフレーム10と同様に全体として方形枠状に形成され、その側部には一対のクッションサイドフレーム21、21が設けられている。また、一対のクッションサイドフレーム21、21を前方で連結する前方連結フレーム22と、後方で連結する後方連結フレーム23と、を有する。車両用シートSAの前後にある前方連結フレーム22及び後方連結フレーム23は丸パイプにより構成されている。また、前方連結フレーム22の前方にはクッションパンフレーム24が設けられている。なお、図示しないが、クッションパンフレーム24と、後方連結フレーム23とを架け渡す受圧部材が取り付けられており、受圧部材が着座した乗員の臀部を下方から支持している。
<ヘッドレスト3及びヘッドレストフレーム30>
ヘッドレスト3は、着座者の頭部を支えるよう、シートバック1の上部に取り付けられる。ヘッドレスト3の内部には、図2に示すようにヘッドレスト3の骨格を形成するヘッドレストフレーム30が設けられており、ヘッドレストフレーム30の左右両端には、ヘッドレスト3の下部から垂下する2つのヘッドレストピラー31(ヘッドレストステーとも呼ばれる)が設けられる。ヘッドレストピラー31が、後述するシートバックフレーム10のアッパーフレーム11に取り付けられたヘッドレストガイド11aに挿通されることにより、ヘッドレスト3がシートバックフレーム10に取り付けられる。
<パッドP及びクッショントリムカバーT>
シートバックフレーム10、シートクッションフレーム20及びヘッドレストフレーム30の外側には、パッドP及びクッショントリムカバーT(クッションカバー)が設けられることで、シートバック1、シートクッション2及びヘッドレスト3が構成される。パッドPは、例えばウレタン発泡材を用いて、発泡成型により成型されたウレタン基材であり、クッショントリムカバーTは、例えばクロス、合成皮革又は本革等の表皮材からなる。
<スライドレール4>
また、車両用シートSAの下部には、図2に示すようにスライドレール4が設置されている。このスライドレール4により、車両用シートSAは、前後方向にスライド移動可能な状態で車体フロアに取り付けられる。
スライドレール4は、前後方向に沿って車両用シートSAをスライド移動させるための機器であり、公知の構造(一般的なスライドレール機構の構造)となっている。スライドレール4は、車体フロア上に固定されるロアレール41、及びロアレール41に対してスライド移動可能なアッパーレール42を有する。車体に固定されたロアレール41に対してアッパーレール42が摺動可能となっている。
<リクライニング機構7>
シートバック1の下端部とシートクッション2の後端部との間にはリクライニング機構7が設けられている。より詳細には、リクライニング機構7は、シートバック1のシートバックフレーム10と、シートクッション2のシートクッションフレーム20と、を連結している。リクライニング機構7は、シートクッション2(シートクッションフレーム20)に対するシートバック1(シートバックフレーム10)の角度を調節可能にしている。リクライニング機構7により、シートバック1を所定の角度でロックして傾斜した状態を維持することができる。また、そのロックを解除することによりシートバック1を前方又は後方に倒伏したりすることができる。
<リクライニングカバー及びベースカバー>
以下、本実施形態の車両用シートSAが備えるリクライニングカバー50及びベースカバー60について、図1から図7を用いて説明する。
リクライニングカバー50は、図1及び図3に示すように、リクライニング機構7の端部と、クッションサイドフレーム21の側部とを覆う部材である。リクライニングカバー50を取り付けることにより、リクライニング機構7及びクッションサイドフレーム21が外部に露出せず保護されるようになる。
従来、リクライニングカバーの取り付けは、クッションサイドフレーム21にブラケットを取り付け、ブラケットによりリクライニングカバーの上端に沿って設けられた補強ワイヤフレームを支持することにより行われていた。しかしながら、リクライニングカバーを固定するために、ブラケット及び補強ワイヤフレーム等を用いているために部品点数が増えると共にそれらを組付ける作業が必要であった。
本実施形態においては、図3に示すように、一対のクッションサイドフレーム21のうち左側にあるクッションサイドフレーム21に対して、リクライニングカバー50を取り付けている。リクライニングカバー50の後端部はリクライニング機構7周辺に設けられた樹脂爪等により固定されている。一方、リクライニングカバー50の前側部分は、リクライニングカバー50と、クッションサイドフレーム21との間に設けられたベースカバー60により固定されている。なお、リクライニングカバー50は右側にあるクッションサイドフレーム21に固定されてもよい。
ベースカバー60は、スイッチングユニット等の機能部品を覆い、その機能部品をクッションサイドフレーム21に取り付けることが可能な部材である。ベースカバー60は、更にリクライニングカバー50を固定するための機能と、リクライニングカバー50への入力荷重をクッションサイドフレーム21で支持する機能を有している。
ベースカバー60によりリクライニングカバー50を支持していることから、従来のようにブラケット及び補強ワイヤフレーム等を設ける必要がなく、部品点数が減少し組付けにかかる時間を短縮することができる。
リクライニングカバー50の上部内側には、図3、図4及び図6に示すように複数のリブ51(支持部)が設けられており、リブ51の下方には溝部52が形成されている。ベースカバー60には、その上部においてシート前後方向に延びるフランジ部61が設けられており、フランジ部61が図6に示すようにリブ51の下方に形成された溝部52に挿入される。シート前後方向に延びるフランジ部61が、複数のリブ51による溝部52により挿入されることにより、リクライニングカバー50を広い範囲で支持することができ、より安定して位置規制をすることができる。
また、図6に示すように、ベースカバー60は、リクライニングカバー50を支持するフランジ部61と、クッションサイドフレーム21に取り付けられる固定部分62とを含む断面が、クランク状(S字状)に形成されている。ベースカバー60をクランク状に形成することで、ベースカバー60の剛性を向上させると共に、図6に示すように、リクライニングカバー50と固定部分62との間に空間SPが形成される。この空間SPに例えばスイッチングユニット等である機能部品を配置することができる。なお、機能部品を車両用シートSAに取り付けない、例えば電動機構を操作するスイッチングユニットを設けないマニュアル仕様の場合は、ベースカバー60に何も取り付けず、リクライニングカバー50との間の空間SPは空いていてもよい。
また、図4に示すように、ベースカバー60の固定部分62の内側側面62aには、位置固定用のボス63が形成されている。ボス63は車両用シートSAの内側に向けて突出して設けられている。また、クッションサイドフレーム21の側面には、ボス63と対応する位置、具体的には前方連結フレーム22につながる位置に貫通孔21aが形成されており、ボス63が貫通孔21aに挿通されることにより、ベースカバー60がクッションサイドフレーム21に取り付けられる。ボス63が貫通孔21aに挿通されることにより、ベースカバー60の前後方向と上下方向の位置が規制される。それにより容易にベースカバー60をクッションサイドフレーム21に組み付けることができる。
また、ベースカバー60には、図4に示すように、クッションサイドフレーム21に対してねじ止めで固定するためのタッピング固定部64が二箇所設けられている。タッピング固定部64は、内側に向けて突出し、クッションサイドフレーム21に形成された貫通孔21bと連通するよう位置づけられている。
また、ベースカバー60には、クッションサイドフレーム21と係合する係合爪部65が二つ設けられている。二つの係合爪部65は、タッピング固定部64の上下、言い換えれば前後方向においてタッピング固定部64と重なる位置に配置されている。言い換えれば、タッピング固定部64は二つの係合爪部65で挟み込まれるように配置されている。タッピング固定部64と係合爪部65をこのように配置しねじ止めすることで、より強固にベースカバー60をクッションサイドフレーム21に固定することができる。
なお、タッピング固定部64よりも前方に、クッションサイドフレーム21の側部と当接する当接凸部66(ボス)が設けられておりベースカバー60を支持している。
また、リクライニングカバー50は、図4に示すように前端部に固定爪53を有しており、固定爪53がベースカバー60の先端に掛け止められることにより、リクライニングカバー50を固定している。リクライニングカバー50の前端部にある固定爪53により、リクライニングカバー50の前側の位置規制を確実にすることができる。
ベースカバー60は、図5に示すように固定部分62の周囲において外側に延びる壁部69が設けられており、全体として箱型形状になるよう形成されている。箱型形状により例えば後述するユニットカバー80(インナーカバー)を覆うことができる。
<<第二実施形態>>
<電動機構を有する車両用シートSB>
次に、図8から図14を用いて、第二実施形態である電動機構を有する車両用シートSBについて説明する。車両用シートSBは、図1に示す車両用シートSAと同様に、シートバック1、シートクッション2及びヘッドレスト3を備え、シートバック1とシートクッション2との間にリクライニング機構7を備えている。
図1から図7に示す車両用シートSAは、シートクッション2の高さの変更や、シートバック1の傾きを変えるリクライニング等を手動で行うマニュアル仕様である。一方、図8から図14に示す車両用シートSBは、シート本体Shにアクチュエータ90等の電動機構を搭載し、シートクッション2の高さやリクライニング角度の変更を自動で行えるよう構成されたパワー仕様である。
車両用シートSBは、シートクッションフレーム20Aのクッションサイドフレーム21にアクチュエータ90及びスイッチングユニット70等を備えること以外は、図1から図7に示す車両用シートSAとほぼ同様の構成であるため、シートバック1やシートクッション2等の詳細な説明は省略する。
車両用シートSBは、図8に示すように、シートクッションフレーム20Aのクッションサイドフレーム21の外側側部において、リクライニング機構7よりも前側にアクチュエータ90が設けられてる。アクチュエータ90は、例えばシートクッション2の高さを変更する電動機構である。
また、このアクチュエータ90を操作するスイッチングユニット70がアクチュエータ90よりも更に前側に設けられている。
<スイッチングユニット70>
スイッチングユニット70は、複数のスイッチ71が設けられ、一つの部材としてモジュール化されたものである。スイッチングユニット70はケーブルによりアクチュエータ90と接続され、着座者のスイッチング操作によりアクチュエータ90を稼働させることができる。そして、スイッチングユニット70及びアクチュエータ90はリクライニングカバー50により覆われるよう構成されている。スイッチングユニット70は、図8に示すように、ユニットカバー80(インナーカバー)を介してベースカバー60に取り付けられる。
スイッチングユニット70は、側面視でベースカバー60の内側に位置し、ベースカバー60がクッションサイドフレーム21に固定される固定位置と重なるように配置されている。
スイッチングユニット70が、ベースカバー60の内側に位置し、ベースカバー60の固定位置と重なるように配置されることで、スイッチングユニット70が外部からの荷重入力に対して保護されるようになる。なお、スイッチングユニット70は、ユニットカバー80に対してタッピングで固定されているが、リクライニングカバー50に対して樹脂爪により固定されてもよい。
<ユニットカバー80>
ユニットカバー80は、スイッチングユニット70を覆い保護すると共に、スイッチングユニット70をベースカバー60に固定するための部材である。ユニットカバー80は、ベースカバー60の外側側面62bに固定され、リクライニングカバー50側に配置される。ユニットカバー80がベースカバー60の外側側面62bに固定されることにより、ベースカバー60の剛性が向上し、更に安定して荷重入力を受け止めることができる。
ユニットカバー80は、図10及び図11に示すように前後の端部にタッピング固定部81が設けられており、リクライニングカバー50にねじ止めすることができる。また、ユニットカバー80の上部に二か所の係合孔部83が設けられており、図14に示すように係合孔部83にリクライニングカバー50から突出する樹脂爪54が挿入され、係合することで、ユニットカバー80をリクライニングカバー50に取り付けるられる。また、2つの樹脂爪82が2つ、ユニットカバー80の内壁部から突出しており、樹脂爪82がベースカバー60の係合孔68に挿入されて係合することにより、ユニットカバー80はベースカバー60に固定される。
ユニットカバー80の外周には壁部84が設けられており箱型形状を形成している。図12から図14に示すように、ユニットカバー80に取り付けられたスイッチングユニット70を前後及び上下で覆い保護している。また、スイッチングユニット70は、リクライニングカバー50とユニットカバー80との間に配置されると共に、ユニットカバー80に固定されるため、スイッチングユニット70を外部からの荷重入力に対して保護することができる。
以上、図を用いて本実施形態である車両用シートSA、SBについて説明した。上述のようにベースカバー60は、マニュアル仕様の車両用シートSAと、パワー仕様の車両用シートSBとの両方で流用することができる。また、両仕様において、ベースカバー60は、リクライニングカバー50の位置規制と固定を行うことができ、リクライニングカバー50への荷重入力を受け止めることが可能である。
また、本実施形態では、ベースカバー60に取り付けられる機能部品としてスイッチングユニット70を挙げているが、機能部品はこれに限定されず、例えばタッチセンサ、ECU、アクチュエータ90等であってもよい。
SA、SB 車両用シート(乗物用シート)
T クッショントリムカバー(クッションカバー)
P パッド
FA シートフレーム
Sh シート本体
1 シートバック
2 シートクッション
3 ヘッドレスト
4 スライドレール
7 リクライニング機構
10 シートバックフレーム
11 アッパーフレーム
11a ヘッドレストガイド
12 ロアフレーム
13 バックサイドフレーム
20、20A シートクッションフレーム
21 クッションサイドフレーム
21a 貫通孔
21b 貫通孔
22 前方連結フレーム
23 後方連結フレーム
24 クッションパンフレーム
30 ヘッドレストフレーム
31 ヘッドレストピラー
41 ロアレール
42 アッパーレール
50 リクライニングカバー
51 リブ(支持部)
52 溝部
53 固定爪
54 樹脂爪
60 ベースカバー
61 フランジ部
62 固定部分
62a 内側側面
62b 外側側面
63 ボス
64 タッピング固定部
65 係合爪部
66 当接凸部
68 係合孔
69 壁部
70 スイッチングユニット
71 スイッチ
80 ユニットカバー(インナーカバー)
81 タッピング固定部
82 樹脂爪
83 係合孔部
84 壁部
90 アクチュエータ

Claims (10)

  1. シートクッションと、
    該シートクッションの骨格を成し、一対のクッションサイドフレームを有するシートクッションフレームと、
    前記シートクッションの後端部に設けられるリクライニング機構と、
    該リクライニング機構の端部と前記一対のクッションサイドフレームのいずれか一方の側部とを覆うリクライニングカバーと、
    機能部品を覆い前記クッションサイドフレームに取り付け可能なベースカバーであって、前記リクライニングカバーと前記クッションサイドフレームとの間で、前記リクライニングカバーを前記クッションサイドフレームに固定し、前記リクライニングカバーへの入力荷重を前記クッションサイドフレームにより支持するベースカバーと、を備えることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記リクライニングカバーは、上部内側において溝部が形成された支持部を有し、
    前記ベースカバーは、上部にシート前後方向に延びるフランジ部を有し、該フランジ部が前記リクライニングカバーの前記支持部に形成された前記溝部に挿入にされることにより、前記クッションサイドフレームに固定されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記ベースカバーは、前記リクライニングカバーを支持する前記フランジ部と、前記クッションサイドフレームに取り付けられる固定部分とを含む断面が、クランク状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記ベースカバーは、内側側面に形成されたボスを有し、
    前記クッションサイドフレームは、前記ボスに対応する位置に貫通孔が形成されており、
    前記ベースカバーの前記ボスが、前記クッションサイドフレームの前記貫通孔に挿通されることにより、前記ベースカバーの前記クッションサイドフレームに対する前記ベースカバーの前後方向と上下方向の位置が規制されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  5. 前記ベースカバーは、前記クッションサイドフレームに対して、ねじ止めにより固定するタッピング固定部と、爪部を係合させることにより固定する係合爪部とを有し、
    前記タッピング固定部と前記係合爪部とが前後方向において重なるよう配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  6. 前記ベースカバーと前記リクライニングカバーとの間にインナーカバーを有し、
    前記インナーカバーは、前記ベースカバーの外側側面に固定されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  7. 前記ベースカバーと前記インナーカバーとは、樹脂爪により係合されることを特徴とする請求項6に記載の乗物用シート。
  8. 前記機能部品としてスイッチングユニットを備え、
    前記スイッチングユニットは、前記インナーカバーと前記リクライニングカバーとの間に配置され、前記インナーカバーに固定されることを特徴とする請求項6又は7に記載の乗物用シート。
  9. 前記スイッチングユニットは、側面視で前記ベースカバーの内側に位置し、前記ベースカバーが前記クッションサイドフレームに固定される固定位置と重なるように配置されることを特徴とする請求項8に記載の乗物用シート。
  10. 前記リクライニングカバーは、前記リクライニングカバーの前端部に設けられた固定爪が前記ベースカバーに掛け止められて固定されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の乗物用シート。
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