JP2022023440A - 車両用ステップ装置 - Google Patents

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夏樹 伊藤
Natsuki Ito
達也 泉
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Abstract

Figure 2022023440000001
【課題】可動ステップの使用時にベースに生じる応力を低減できる車両用ステップ装置を提供する。
【解決手段】ステップ装置20は、展開位置及び格納位置の間を移動する可動ステップと、先端が可動ステップに連結されるアーム40aと、アーム40aの基端が連結されるベース50と、上下方向Zに対して、ベース50に重ねて配置される取付ブラケット100a及びベースカバー110aと、ベース50と取付ブラケット100a及びベースカバー110aとを締結する複数の締結部131と、を備える。ベースカバー110aは、車両に対する取付部を有する。複数の締結部131は、アーム40aとベース50との連結部を前後方向Yに挟む位置で、ベース50と取付ブラケット100aとベースカバー110aとを共締めする。
【選択図】図15

Description

本発明は、車両用ステップ装置に関する。
特許文献1には、ユーザの車両に対する乗車及び降車を補助するための構成として、車両用ステップ装置が記載されている。車両用ステップ装置は、ドア開口部の下方に設置される可動ステップと、先端が可動ステップに回動可能に支持されるアームと、アームの基端を回動可能に支持するベースと、可動ステップの駆動源となるアクチュエータと、アクチュエータの動力をアームに伝達する伝達機構と、を備える。そして、車両用ステップ装置は、ユーザが車両に対して乗降する場合には、可動ステップを車両の側方に張り出す展開位置に配置し、ユーザが車両に対して乗降しない場合には、可動ステップを車両の下方に隠れる格納位置に配置する。
特開2004-359067号公報
上記のような車両用ステップ装置において、展開位置に配置される可動ステップに荷重が作用する場合には、アームを介して可動ステップを支持するベースにも、当該荷重が伝達される。本発明の目的は、可動ステップの使用時にベースに生じる応力を低減できる車両用ステップ装置を提供することである。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記車両ステップ装置は、車両のドア開口部の下方に設置される車両用ステップ装置であって、前記車両から車両幅方向に突出する展開位置及び前記車両から前記車両幅方向に突出しない格納位置の間を移動する可動ステップと、先端が前記可動ステップに連結されるアームと、前記アームの基端が連結されるベースと、車両上下方向に対して、前記ベースに重ねて配置される第1補強プレート及び第2補強プレートと、前記ベースと前記第1補強プレート及び前記第2補強プレートとを締結する複数の締結部と、を備え、前記アームの基端は、前記ベースとともに、前記第1補強プレート及び前記第2補強プレートの一方に連結され、前記第1補強プレート及び前記第2補強プレートの一方は、前記車両に対する取付部を有し、前記複数の締結部は、前記アームと前記ベースとの連結部を車両前後方向に挟む位置で、前記ベースと前記第1補強プレート及び前記第2補強プレートとを共締めすることが好ましい。
上記構成の車両用ステップ装置は、複数の締結部により、アームとベースとの連結部を前後方向に挟む位置で、ベースと第1補強プレート及び第2補強プレートとが共締めされる。このため、車両用ステップ装置は、アームを介してベースに伝達される荷重を、第1補強プレート及び第2補強プレートの双方に分散できる。こうして、車両用ステップ装置は、ベースに生じる応力を低減できる。
上記車両用ステップ装置において、前記第1補強プレートは、前記アームと前記ベースとの連結部を車両上方から覆う状態で前記ベースに締結され、前記第2補強プレートは、前記アームと前記ベースとの連結部を車両下方から覆う状態で前記ベースに締結されることが好ましい。
上記構成の車両用ステップ装置は、アームとベースとの連結部が第1補強プレート及び第2補強プレートに覆われるため、車両の走行時などに、アームとベースとの連結部に、飛び石などの異物が当たるおそれを低減できる。
上記車両用ステップ装置では、前記車両上下方向における平面視において、前記複数の締結部のうち少なくとも1つの締結部は、前記アームと前記ベースとの連結部よりも前記車両幅方向における外方に位置することが好ましい。
展開位置に配置される可動ステップに荷重が作用する場合には、当該荷重がアームを介してベースに伝達されることにより、ベースの車両幅方向における外側部分が車両下方に向かって変形しようとする。この点、上記構成の車両用ステップ装置は、少なくとも1つの締結部がアームとベースとの連結部よりも車両幅方向における外方に位置するため、ベースの上記変形を抑制できる。
上記車両用ステップ装置において、前記第1補強プレートは、前記ベースを車両上方から覆う状態で前記ベースに締結され、前記第2補強プレートは、前記ベースを車両下方から覆う状態で前記ベースに締結され、前記アームの基端は、前記車両上下方向において、前記ベースと前記第2補強プレートとの間に挟持されるものであり、前記ベースと前記第2補強プレートとの一方は、前記車両幅方向における内端から、前記ベースと前記第2補強プレートとの他方に向かって延びる内壁を有し、前記内壁は、前記ベースと前記第2補強プレートとの他方に当接している状態又は当接可能な状態であることが好ましい。
展開位置に配置される可動ステップに荷重が作用する場合には、当該荷重がアームを介して第2補強プレートに伝達されることにより、第2補強プレートの車両幅方向における内側部分が車両上方に向かうように変形しようとする。この点、上記構成の車両用ステップ装置は、ベースと第2補強プレートとの一方が他方に当接又は当接可能な状態である内壁を有するため、第2補強プレートの上記変形を抑制できる。
車両用ステップ装置は、可動ステップの使用時にベースに生じる応力を低減できる。
一実施形態に係るステップ装置を備える車両の斜視図。 上記ステップ装置の斜視図。 上記ステップ装置の斜視図。 上記ステップ装置の分解斜視図。 上記ステップ装置の分解斜視図。 上記ステップ装置の可動ステップを含む分解斜視図。 上記ステップ装置の可動ステップを含む分解斜視図。 上記ステップ装置のベースを含む分解斜視図。 上記ステップ装置のベースを含む分解斜視図。 上記ステップ装置のアクチュエータブラケットを含む分解斜視図。 上記ステップ装置のアクチュエータブラケットを含む底面図。 上記ステップ装置の後部の分解斜視図。 上記ステップ装置の後部の平面図。 図13の14-14線矢視断面図。 図13の15-15線矢視断面図。 上記ステップ装置の後部の側面図。 上記ステップ装置のカバーの斜視図。 上記ステップ装置のカバーの断面図。 可動ステップが格納位置に配置されるときの上記ステップ装置の平面図。 可動ステップが展開位置に配置されるときの上記ステップ装置の平面図。 可動ステップが展開位置に配置されるときの上記ステップ装置の底面図。 アクチュエータブラケットが接続位置に配置されるときの上記ステップ装置の底面図。 アクチュエータブラケットが切断位置に配置されるときの上記ステップ装置の底面図。
以下、車両用ステップ装置(以下、「ステップ装置」ともいう。)を備える車両の一実施形態について説明する。
図1に示すように、車両10は、ドア開口部11を有する車体12と、ドア開口部11を開閉するスライドドア13と、を備えている。車両10には、ユーザの車両10に対する乗車及び降車を支援するステップ装置20が設置されている。
車体12は、ドア開口部11を介して露出する車室14を有している。車室14のフロアの位置は、路面の位置よりも高くなっている。スライドドア13は、ドア開口部11を全閉する全閉位置及びドア開口部11を全開する全開位置の間で開閉作動する。スライドドア13は、電動で開閉作動できるように構成してもよいし、ユーザが手動で開閉作動できるように構成してもよい。
以下、ステップ装置20について説明する。
以降の説明では、ステップ装置20を車両10に取り付けたときの方向に従って説明する。また、車両10の幅方向を「幅方向X」とし、車両10の前後方向を「前後方向Y」とし、車両10の上下方向を「上下方向Z」とする。
図2~図5に示すように、ステップ装置20は、展開位置及び格納位置の間で作動する可動ステップ30と、先端が可動ステップ30に回動可能に連結される第1アーム40a及び第2アーム40bと、第1アーム40a及び第2アーム40bの基端が回動可能に連結されるベース50と、を備えている。図5に示すように、ステップ装置20は、可動ステップ30の動力源となるアクチュエータ60と、アクチュエータ60を支持するアクチュエータブラケット70と、アクチュエータ60の動力を第2アーム40bに伝達する伝達機構80と、伝達機構80の構成部品の一部を支持するギヤブラケット90と、を備えている。図4及び図5に示すように、ステップ装置20は、車両10に対する取り付け部位を構成する第1取付ブラケット100a及び第2取付ブラケット100bと、ベース50を下方から覆う第1ベースカバー110a、第2ベースカバー110b及びメインカバー120と、を備えている。
図4及び図5に示すように、ステップ装置20は、ベース50に第1取付ブラケット100a及び第1ベースカバー110aを締結する複数の第1締結部131と、ベース50に第2取付ブラケット100b及び第2ベースカバー110bを締結する複数の第2締結部132と、を備えている。図7及び図8に示すように、ステップ装置20は、可動ステップ30に第1アーム40a及び第2アーム40bをそれぞれ連結する第1連結軸141及び第2連結軸142と、ベース50に第1アーム40a及び第2アーム40bをそれぞれ連結する第3連結軸143及び第4連結軸144と、を備えている。さらに、図10に示すように、ステップ装置20は、軸部材からなるブラケット支持部151と、ねじ部材からなるブラケット固定部152と、ねじ部材からなるブラケットガイド軸153と、を備えている。
可動ステップ30について説明する。
図6及び図7に示すように、可動ステップ30は、矩形板状をなすステップ本体31と、第2アーム40bに接触する第1ストッパ32及び第2ストッパ33と、ステップ本体31を下方から部分的に覆う第1ステップカバー34及び第2ステップカバー35と、を有している。
ステップ本体31は、ユーザが車両10に乗車したり降車したりするときの踏み台である。このため、ステップ本体31は、剛性の高い材料から構成することが好ましい。ステップ本体31は、平面視において、幅方向Xを短手方向とし、前後方向Yを長手方向とする矩形状をなしている。ステップ本体31の形状は、ユーザが足を置くことが可能な大きさであれば、どのような形状でもよい。また、ステップ本体31は、底面側において、第1連結軸141及び第2連結軸142を支持している。第1連結軸141は、ステップ本体31の幅方向Xにおける内端寄りであってステップ本体31の後端寄りに配置され、第2連結軸142は、ステップ本体31の幅方向Xにおける内端寄りであってステップ本体31の前端寄りに配置されている。
第1ストッパ32及び第2ストッパ33は、ステップ本体31の底面に設けられている。第1ストッパ32及び第2ストッパ33は、ステップ本体31の板厚方向を高さ方向とする略円柱状をなしている。第1ストッパ32は、可動ステップ30が車両10から幅方向Xに突出しない格納位置に配置されるときに、第2アーム40bの基端寄りの部位に接触する。一方、第2ストッパ33は、可動ステップ30が車両10から幅方向Xに突出する展開位置に配置されるときに、第2アーム40bの先端寄りの部位に接触する。
第1ステップカバー34は、ステップ本体31の後部を下方から覆い、第2ステップカバー35は、ステップ本体31の前部を下方から覆っている。言い換えれば、第1ステップカバー34は、第1連結軸141を下方から覆い、第2ステップカバー35は、第2連結軸142を下方から覆っている。第1ステップカバー34及び第2ステップカバー35は、ボルトなどの締結部材により、ステップ本体31に固定されている。
第1アーム40a及び第2アーム40bについて説明する。
図6及び図7に示すように、第1アーム40a及び第2アーム40bは、棒状をなし、長手方向と直交する断面形状が矩形状をなしている。第1アーム40a及び第2アーム40bは、基端から直線状に延びた後に、僅かに傾いた方向に延びている。第1アーム40aは、第2アーム40bと略同一形状となっている。
第1アーム40a及び第2アーム40bは、先端部に第1連結軸141及び第2連結軸142が通る軸孔41をそれぞれ有し、基端部に第3連結軸143及び第4連結軸144が通る軸孔42をそれぞれ有している。また、第1アーム40a及び第2アーム40bは、略円筒状をなす軸受部43と、軸受部43を補強する補強体44と、を有している。軸受部43と補強体44とは、第1アーム40a及び第2アーム40bの基端部に設けられ、第1アーム40a及び第2アーム40bの基端側の軸孔42は、軸受部43を貫通している。軸受部43と補強体44とは、例えば、溶接などにより一体化されることが好ましい。軸受部43と補強体44とは、第1アーム40a及び第2アーム40bの先端部に設けてもよい。
図7に示すように、第1アーム40aの先端側の軸孔41には、第1連結軸141が挿入され、第2アーム40bの先端側の軸孔41には、第2連結軸142が挿入される。つまり、第1アーム40aの先端は、第1連結軸141によりステップ本体31に連結され、第2アーム40bの先端は、第2連結軸142によりステップ本体31に連結される。こうして、第1アーム40a及び第2アーム40bは、ステップ本体31に対して上下方向Zに延びる軸線回りに回動可能となる。
ベース50について説明する。
図8及び図9に示すように、ベース50は、平面視略矩形状をなす主壁51と、主壁51の幅方向Xにおける外端から下方に延びる外壁52と、主壁51の幅方向Xにおける内端から下方に延びる内壁53と、を有している。ベース50は、単一部材からなり、例えば、平板状をなす金属板をプレス加工することにより成形される。このため、主壁51、外壁52及び内壁53は、平板状をなしている。ここで、「単一部材からなる」とは、1つの部材からなることを意味し、2以上の部材を締結や溶接などで接合して一体化したものを含まないことを意味する。
主壁51は、後方に進むにつれて幅方向Xにおける長さが短くなっている。主壁51と外壁52の間をなす角度は略直角であり、主壁51と内壁53の間をなす角度は略直角である。主壁51は、板厚方向に貫通する2つの軸孔54を有する。2つの軸孔54は、主壁51の前端寄りの位置と主壁51の後端寄りの位置とにそれぞれ位置している。主壁51の2つの軸孔54には、第3連結軸143及び第4連結軸144がそれぞれ圧入されている。主壁51から延びる第3連結軸143及び第4連結軸144は、第1アーム40aの基端側の軸孔42及び第2アーム40bの基端側の軸孔42にそれぞれ挿入されている。この点で、ベース50の主壁51には、第3連結軸143及び第4連結軸144を介して、第1アーム40a及び第2アーム40bがそれぞれ回動可能に連結されているといえる。
図8に示すように、主壁51は、ブラケット固定部152及びブラケットガイド軸153がそれぞれ螺合する2つのねじ孔55,56と、複数の第1締結部131及び複数の第2締結部132が通る複数の締結孔57と、を含んでいる。
ねじ孔55,56は、インサートナットによって構成してもよいし、タッピング加工により構成してもよい。本実施形態では、ブラケット固定部152及びブラケットガイド軸153が主壁51のねじ孔55,56に螺合する点で、ベース50にブラケット固定部152及びブラケットガイド軸153が設けられているといえる。複数の締結孔57は、主壁51の前部及び後部に設けられている。詳しくは、複数の締結孔57は、主壁51の後部において、第3連結軸143を幅方向Xに挟む位置にそれぞれ設けられ、第3連結軸143を前後方向Yに挟む位置にそれぞれ設けられている。同様に、複数の締結孔57は、主壁51の前部において、第4連結軸144を幅方向Xに挟む位置にそれぞれ設けられ、第4連結軸144を前後方向Yに挟む位置にそれぞれ設けられている。
図9に示すように、内壁53は、上方に向かって凹む複数の凹部58を有している。複数の凹部58は、内壁53の前端寄りの位置に2つ設けられ、内壁53の後端寄りの位置に2つ設けられている。幅方向Xにおける側面視において、後端側の2つの凹部58の間には、第3連結軸143が位置し、前端側の2つの凹部58の間には、第4連結軸144が位置している。
アクチュエータ60とアクチュエータブラケット70とについて説明する。
図10及び図11に示すように、アクチュエータ60は、モータ61と、モータ61の出力軸の回転が伝達されるピニオン62と、モータ61が組み付けられるモータハウジング63と、を有している。モータハウジング63には、不図示の減速機が収容されている。このため、ピニオン62には、モータ61の出力軸の回転速度が減速された上で伝達される。ピニオン62は、「駆動ギヤ」の一例に相当する。ピニオン62の回転軸線は、上下方向Zに延びている。
図10及び図11に示すように、アクチュエータブラケット70は、アクチュエータ60を支持するアクチュエータ支持部71と、アクチュエータ支持部71から延びる延設部72と、延設部72から延びる操作レバー73と、を有している。アクチュエータブラケット70は、単一部材からなり、例えば、平板状をなす金属板をプレス加工することにより成形される。このため、アクチュエータ支持部71と延設部72と操作レバー73とは、ともに平板状をなしている。
図10に示すように、アクチュエータ支持部71には、ボルトなどの締結部材でアクチュエータ60が固定されている。アクチュエータ支持部71は、板厚方向に貫通する支持孔74、固定孔75及びガイド孔76を有している。アクチュエータ支持部71の板厚方向における平面視において、支持孔74及び固定孔75は略円形状をなし、ガイド孔76は略長円形状をなしている。ガイド孔76は、支持孔74を中心とする円弧に沿って延びている。
アクチュエータ支持部71において、支持孔74及びガイド孔76は、両者の間をなす距離が長くなるように設けられている。また、アクチュエータ支持部71の板厚方向における平面視において、固定孔75は、支持孔74と操作レバー73との間に位置している。言い換えれば、支持孔74の中心から操作レバー73までの距離は、支持孔74の中心から固定孔75の中心までの距離よりも長くなっている。
アクチュエータ支持部71において、支持孔74にはギヤブラケット90に支持されるブラケット支持部151が挿入され、ガイド孔76にはベース50に螺合するブラケットガイド軸153が挿入される。こうして、アクチュエータブラケット70は、ブラケットガイド軸153がガイド孔76の長手方向における端部に接しない範囲で、ブラケット支持部151の軸線回りに回動可能となる。こうした点で、ブラケットガイド軸153は、「ガイド軸」の一例に相当し、アクチュエータブラケット70は、ギヤブラケット90を介してベース50に回動可能に支持されているといえる。なお、本実施形態において、ブラケット支持部151は、リベットである。
以降の説明では、図11に示すように、ガイド孔76の長手方向における一方の端部がブラケットガイド軸153に接触しているときのアクチュエータブラケット70の位置を「接続位置」という。アクチュエータブラケット70が接続位置に配置される場合、アクチュエータ60のピニオン62が後述する直動リンク81のラック85と噛み合う。つまり、アクチュエータブラケット70が接続位置に配置される場合、アクチュエータ60と可動ステップ30との間で動力伝達が可能となる。
一方、ガイド孔76の長手方向における他方の端部がブラケットガイド軸153に接触しているときのアクチュエータブラケット70の位置を「切断位置」という。アクチュエータブラケット70が切断位置に配置される場合、アクチュエータ60のピニオン62が後述する直動リンク81のラック85から離れる。つまり、アクチュエータブラケット70が切断位置に配置される場合、アクチュエータ60と可動ステップ30との間で動力伝達が不能となる。
図10に示すように、アクチュエータ支持部71の固定孔75には、ベース50のねじ孔55に螺合するブラケット固定部152が挿入される。ブラケット固定部152がベース50のねじ孔55に螺合する場合には、アクチュエータブラケット70が回動不能となる。つまり、ブラケット固定部152は、アクチュエータブラケット70を回動不能に固定する。一方、ブラケット固定部152がベース50のねじ孔55に螺合しない場合には、アクチュエータブラケット70が回動可能となる。こうして、ブラケット固定部152は、ベース50のねじ孔55に対して着脱されることにより、アクチュエータブラケット70を回動可能な状態及び回動不能な状態に切り替えることができる。
延設部72は、アクチュエータ支持部71との間に板厚方向に段差を有している。延設部72は、ベース50の主壁51との間に僅かな間隔を隔てた状態で、ベース50の主壁51に沿って延びている。操作レバー73は、矩形板状をなしている。操作レバー73の延びる方向は、アクチュエータブラケット70の回動方向と直交する方向、車両10との関係でいえば下方である。図11に示すように、操作レバー73の板厚方向は、前後方向Y及び幅方向Xの両方向と交差する方向となっている。
本実施形態において、操作レバー73には、樹脂製のキャップが装着される。このため、操作レバー73が目立ちやすく、作業者による操作レバー73の操作性が良くなる。ただし、操作レバー73のキャップは、省略することもできる。操作レバー73が図示される図面では、図示の都合上、操作レバー73の引出線をキャップから引き出している。
伝達機構80について説明する。
図10及び図11に示すように、伝達機構80は、アクチュエータ60から動力が伝達される直動リンク81と、直動リンク81に対して回動可能に連結される伝達リンク82と、伝達リンク82に対して回動可能に連結される揺動リンク83と、直動リンク81を支持する一組の摺動軸84と、を有している。
直動リンク81は、アクチュエータ60のピニオン62と噛み合うラック85を有している。ラック85は、「従動ギヤ」の一例に相当し、直動リンク81の長手方向にわたって設けられている。直動リンク81は、アクチュエータ60のピニオン62の動力をラック85で受けることにより進退移動する。また、直動リンク81は、直動リンク81の長手方向に延びる一組の摺動溝86を有している。一組の摺動溝86は、直動リンク81の長手方向に間隔をあけて直列的に配置されている。一組の摺動溝86には、一組の摺動軸84がそれぞれ挿入されている。こうして、直動リンク81は、一組の摺動溝86の長手方向と交差する方向に対する移動が制限される。
図11に示すように、揺動リンク83は、第2アーム40bの基端部に連結されている。つまり、揺動リンク83は、第2アーム40bと一体となって、第4連結軸144の軸線回りに揺動する。したがって、第2アーム40bが回動する場合には揺動リンク83も揺動し、揺動リンク83が揺動する場合には第2アーム40bも回動する。
図11に示すように、伝達機構80において、直動リンク81が前後方向Yに進退移動する場合には、直動リンク81の動力が伝達リンク82及び揺動リンク83を介して第2アーム40bに伝達される。その結果、第2アーム40bが第4連結軸144の軸線回りに回動する。ここで、図5に示すように、第2アーム40bは、可動ステップ30と第1アーム40aとベース50とともに並行クランク機構を構成する。詳しくは、第1アーム40aが「従動リンク」に相当し、第2アーム40bが「駆動リンク」に相当し、ベース50が「固定リンク」に相当し、可動ステップ30が「中間リンク」に相当する。このため、第2アーム40bが第4連結軸144の軸線回りに回動する場合には、第1アーム40aが第3連結軸143の軸線回りに回動する。その結果、可動ステップ30が格納位置及び展開位置の間を移動する。
詳しくは、図11に示すように、直動リンク81が前方に向かって移動する場合、可動ステップ30が展開され、直動リンク81が後方に向かって移動する場合、可動ステップ30が格納される。以降の説明では、可動ステップ30が展開位置に配置されるときの直動リンク81の位置、言い換えれば、直動リンク81が最も前方に移動するときの直動リンク81の位置を「展開対応位置」という。また、可動ステップ30が格納位置に配置されるときの直動リンク81の位置、言い換えれば、直動リンク81が最も後方に移動するときの直動リンク81の位置を「格納対応位置」という。展開対応位置は、直動リンク81の移動範囲における前端の位置であり、格納対応位置は、直動リンク81の移動範囲における後端の位置である。
ギヤブラケット90について説明する。
図10及び図11に示すように、ギヤブラケット90は、一組の摺動軸84を支持する第1部分91と、直動リンク81の位置を検出するリミットスイッチSWを支持する第2部分92と、ブラケット支持部151を支持する第3部分93と、を有している。第1部分91は前後方向Yに延び、第2部分92は第1部分91の後端から幅方向Xに延び、第3部分93は第2部分92よりも前方にて第1部分91から幅方向Xに延びている。
ギヤブラケット90は、例えば、ボルトなどの締結部材によってベース50に固定される。また、ギヤブラケット90は、ブラケット支持部151と一組の摺動軸84とを支持する点で、アクチュエータブラケット70と直動リンク81とを支持している。つまり、ギヤブラケット90は、ピニオン62を有するアクチュエータ60を支持するアクチュエータブラケット70と、ピニオン62と噛み合うラック85を有する直動リンク81と、を支持している。このため、ピニオン62とラック85との相対的な位置関係の管理が容易になっている。なお、ギヤブラケット90と直動リンク81との間には、直動リンク81とギヤブラケット90との間の摺動抵抗を緩和すべく、グリスを塗布したり、樹脂板を設けたりすることが好ましい。
リミットスイッチSWは、直動リンク81が展開対応位置及び格納対応位置に配置される場合にオフ信号を出力し、直動リンク81が展開対応位置及び格納対応位置の間に配置される場合にオン信号を出力する。つまり、可動ステップ30を展開させるために直動リンク81を前方に移動させる場合には、リミットスイッチSWの出力する信号がオンからオフになるタイミングで、モータ61の駆動が停止される。同様に、可動ステップ30を格納させるために直動リンク81を後方に移動させる場合には、リミットスイッチSWの出力する信号がオンからオフになるタイミングで、モータ61の駆動が停止される。
第1取付ブラケット100a及び第2取付ブラケット100bと、第1ベースカバー110a及び第2ベースカバー110bと、について説明する。本実施形態では、第1取付ブラケット100a及び第2取付ブラケット100bは、「第1補強プレート」の一例に相当し、第1ベースカバー110a及び第2ベースカバー110bは、「第2補強プレート」の一例に相当する。
図2及び図4に示すように、第1取付ブラケット100aは、第1アーム40aとベース50との連結部を上方から覆い、第2取付ブラケット100bは、第2アーム40bとベース50との連結部を上方から覆う。第1取付ブラケット100a及び第2取付ブラケット100bは、基本的な構成が同一であるため、以降の説明では、第1取付ブラケット100aについて説明し、第2取付ブラケット100bについての説明を省略する。
図12に示すように、第1取付ブラケット100aは、ベース50を幅方向Xにわたって上方から覆う上壁101と、幅方向Xにベース50を挟むように上壁101から延びる一組の補強壁102と、を有している。また、第1取付ブラケット100aにおいて、上壁101と一組の補強壁102とにわたって、上方に膨らむ部分を膨出部103という。第1取付ブラケット100aは、単一部材からなり、例えば、平板状をなす金属板をプレス加工することにより成形される。このため、上壁101及び一組の補強壁102は平板状をなしている。
上壁101は、ベース50を覆う点で、ベース50の主壁51に応じた形状をなしている。上壁101における膨出部103を除く部分は、ベース50と面接触する平板部104となっている。また、上壁101は、複数の第1締結部131がそれぞれ螺合する複数の締結孔105を有している。複数の締結孔105は、インサートナットにより構成してもよいし、タッピング加工により構成してもよい。複数の締結孔105は、平板部104において、膨出部103を前後方向Yに挟む位置にそれぞれ設けられている。
一組の補強壁102は、上壁101から上壁101と交差する方向に延びる一組の側壁106と、一組の側壁106から一組の側壁106と交差する方向にそれぞれ延びる一組の底壁107と、を有している。図2及び図3に示すように、一組の補強壁102の下端は、可動ステップ30の下面よりも上方に位置している。なお、一組の補強壁102は、図示されるように同一形状である必要はない。
図12に示すように、一組の側壁106は、上壁101の幅方向Xにおける両端部からそれぞれ下方に延びている。一組の側壁106は、少なくとも下方に延びていればよく、本実施形態では、下方に延びるにつれて互いに幅方向Xに離れるように延びている。このため、一組の側壁106の幅方向Xにおける間隔は、下方に進むにつれて次第に広がっている。
一組の底壁107は、上壁101と略並行であってかつ互いに逆方向に延びている。一組の底壁107は、車両10に対する取り付けに用いられる複数の取付部108を有している。本実施形態の取付部108は、ボルトなどの締結部材が通る孔であるが、第1取付ブラケット100aを車両10に固定できるのであれば孔でなくてもよい。例えば、第1取付ブラケット100aを溶接で車両10に固定する場合には、一組の底壁107における車両10と溶接される部位が取付部108となる。また、一組の底壁107は、車両10の底部に接する部位であるため、一組の底壁107の形状は、車両10の底部に適した形状とすることが好ましい。
なお、第1取付ブラケット100aの取付先としての車両10の底部は、モノコックボディを採用する車両であれば、元からあるフロアメンバとしたり別途に追加される補強部材としたりすればよく、フレーム構造を採用する車両であれば、例えば、前後方向Yに延びるフレームとしたり別途に追加される補強部材としたりすればよい。
図3及び図5に示すように、第1ベースカバー110aは、第1アーム40aとベース50との連結部を下方から覆い、第2ベースカバー110bは、第2アーム40bとベース50との連結部を下方から覆う。第1ベースカバー110a及び第2ベースカバー110bは、基本的な構成が同一であるため、以降の説明では、第1ベースカバー110aについて説明し、第2ベースカバー110bについての説明を省略する。
図12に示すように、第1ベースカバー110aは、ベース50と上下方向Zに向き合う下壁111と、下壁111の前端及び後端から上方にそれぞれ延びる一組の縦壁112と、一組の縦壁112の上端から下壁111と略並行にそれぞれ延びる一組の固定壁113と、を有している。第1ベースカバー110aは、単一部材からなり、例えば、平板状をなす金属板をプレス加工することにより成形される。このため、下壁111、一組の縦壁112及び一組の固定壁113は、平板状をなしている。
下壁111は、第3連結軸143が通る軸孔114を有している。言い換えれば、下壁111は、第3連結軸143の先端を支持する軸孔114を有している。下壁111及び一方の縦壁112には、幅方向Xにおける内方に向かって切り欠き115が設けられている。切り欠きは、軸孔114よりも前方に設けられている。これにより、第3連結軸143の軸線回りに第1アーム40aが回動するときに、第1アーム40aが第1ベースカバー110aと干渉することが防止される。
一組の固定壁113は、複数の第1締結部131が通る締結孔116をそれぞれ含んでいる。固定壁113において、複数の締結孔116は、幅方向Xに並んで設けられている。また、一組の固定壁113の幅方向Xにおける内端部は、一組の縦壁112の幅方向Xにおける内端部とともに、下方に向かって切り欠かれている。以降の説明では、一組の縦壁112の幅方向Xにおける内端部を「当接部117」ともいう。
図12に示すように、第1取付ブラケット100aと第1ベースカバー110aとは、第1アーム40aの基端側の回動軸線の延びる方向に対して、ベース50に重ねて配置されている。詳しくは、第1取付ブラケット100aは、ベース50の後部に対し上方から重ねて配置され、第1ベースカバー110aは、ベース50の後部に対し下方から重ねて配置されている。また、第1取付ブラケット100aと第1ベースカバー110aとは、複数の第1締結部131により、ベース50の後部に締結されている。ここで、ベース50の締結孔57と第1ベースカバー110aの締結孔116とを通る第1締結部131は、第1取付ブラケット100aの締結孔105に螺合している。つまり、本実施形態では、ベース50の主壁51と、第1取付ブラケット100aの上壁101と、第1ベースカバー110aの固定壁113とが、第1締結部131により共締めされている。
その結果、上下方向Zにおいて、ベース50の主壁51と第1取付ブラケット100aの上壁101の平板部104とが面接触し、ベース50の主壁51と第1ベースカバー110aの固定壁113とが面接触している。また、上下方向Zにおいて、ベース50の主壁51と第1取付ブラケット100aの上壁101の膨出部103とが空間を隔てて対向し、ベース50の主壁51と第1ベースカバー110aの下壁111とが空間を隔てて対向している。
図13に示すように、ステップ装置20の後部の平面視において、複数の第1締結部131は、第3連結軸143を前後方向Yに挟む位置にそれぞれ位置している。言い換えれば、複数の第1締結部131は、第1アーム40aとベース50との連結部を前後方向Yに挟む位置にそれぞれ位置している。また、複数の第1締結部131は、第3連結軸143を幅方向Xに挟む位置にそれぞれ位置している。言い換えれば、複数の第1締結部131は、第1アーム40aとベース50との連結部を幅方向Xに挟む位置にそれぞれ位置している。さらに、複数の第1締結部131のうち、2つの第1締結部131は、第1アーム40aとベース50との連結部よりも幅方向Xにおける外方に位置している。
図13に示すように、ステップ装置20の後部の平面視において、第1取付ブラケット100aの複数の取付部108は、第3連結軸143を幅方向Xに挟む位置にそれぞれ位置している。言い換えれば、複数の取付部108は、第1アーム40aとベース50との連結部を幅方向Xに挟む位置にそれぞれ位置している。
図14に示すように、以降の説明では、ベース50の主壁51において、第1取付ブラケット100aの上壁101と締結される面を「締結面FS」とする。図14に示すように、第1取付ブラケット100aの一組の底壁107は、締結面FSよりも下方に位置している。つまり、第1取付ブラケット100aの取付部108についても、締結面FSよりも下方に位置している。このため、第1取付ブラケット100a及び第2取付ブラケット100bは、ベース50がより上方に位置するように、ステップ装置20を車両10の底部に取り付けることが可能となる。
本実施形態では、ベース50の締結面FSは、ベース50の主壁51において、第1取付ブラケット100aの上壁101と接触する面であるが、ベース50の主壁51と第1取付ブラケット100aの上壁101との間に中間部材を配置する場合には、ベース50の主壁51において、中間部材と接触する面となる。また、本実施形態では、図14に示すように、ベース50の締結面FSは、ベース50の主壁51の上面ということもできる。
図15に示すように、ベース50の主壁51と第1ベースカバー110aの下壁111との間には、第3連結軸143が通る第1アーム40aの基端部が位置している。ここで、第1アーム40aの基端部は、ベース50の主壁51と第1ベースカバー110aの下壁111とに上下方向Zに挟持されている。このため、第1アーム40aの基端部は、第3連結軸143の軸方向への移動が制限される。なお、第1アーム40aの第3連結軸143の軸線回りの回動に伴う摺動抵抗を低減するために、ベース50の主壁51と第1アーム40aの基端部との間及び第1ベースカバー110aの下壁111と第1アーム40aの基端部との間には、スラストワッシャが配置されることが好ましい。また、第3連結軸143の先端が第1ベースカバー110aの下壁111の軸孔114から抜けないように、第3連結軸143において、第1ベースカバー110aの下壁111から飛び出る部分には、Cリングを配置してもよい。
図16に示すように、ベース50に、第1取付ブラケット100aと第1ベースカバー110aとを締結した状態では、ベース50の内壁53が第1ベースカバー110aの下壁111に向かって延びている。詳しくは、ベース50の内壁53の先端に第1ベースカバー110aの下壁111が当接し、ベース50の内壁53の凹部58に第1ベースカバー110aの当接部117が当接する。このため、第1ベースカバー110aに負荷が作用する場合に、第1ベースカバー110aが変位しにくくなる。また、こうした点で、本実施形態では、ベース50の内壁53が第1ベースカバー110aの下壁111に当接可能な長さを有しているといえる。
以上の説明では、第1アーム40aと、ベース50の後部と、第1取付ブラケット100aと、第1ベースカバー110aと、複数の第1締結部131と、第3連結軸143との関係について説明した。説明を省略するが、第2アーム40bと、ベース50の前部と、第2取付ブラケット100bと、第2ベースカバー110bと、複数の第2締結部132と、第4連結軸144との関係においても、概ね同様である。
メインカバー120について説明する。
図17及び図18に示すように、メインカバー120は、ベース50の前後方向Yにおける中央部を覆うカバー本体121と、カバー本体121に固定されるホルダー122と、を有している。本実施形態において、メインカバー120は「カバー」の一例に相当する。
ホルダー122は筒状をなしている。ホルダー122は、内径が比較的大きな大径部123と、内径が比較的小さな小径部124と、フランジ状をなす鍔部125と、を含んでいる。軸方向において、小径部124は、大径部123と鍔部125との間に位置している。
大径部123の内径は、ブラケット固定部152の頭部の外径よりも僅かに大きくなっている。一方、小径部124の内径は、ブラケット固定部152の頭部の内径よりも小さいが、ブラケット固定部152を締めたり緩めたりする工具の直径よりも大きくなっている。また、小径部124は、軸方向において、大径部123に近付くにつれて内径が大きくなっている。同様に、小径部124は、軸方向において、鍔部125に近付くにつれて内径が大きくなっている。
ブラケット固定部152は、頭部をホルダー122に向けた状態で大径部123側から挿入されるため、ブラケット固定部152の頭部は、小径部124に引っ掛かる。このため、ブラケット固定部152は、ホルダー122の鍔部125側から抜け出ることはない。ここで、ねじ孔55に対しブラケット固定部152を締める際にブラケット固定部152が進む方向を「進行方向」といい、ねじ孔55に対しブラケット固定部152を緩める際にブラケット固定部152が進む方向を「後退方向」とする。このとき、小径部124は大径部123よりも後退方向に位置し、鍔部125は小径部124よりも後退方向に位置しているといえる。また、本実施形態では、後退方向が鉛直下方であるが、ベース50のねじ孔55からブラケット固定部152が螺合しなくなるまで当該ブラケット固定部152を緩めたとしても、ブラケット固定部152が重力にしたがってホルダー122から脱落することはない。
図3及び図5に示すように、メインカバー120は、複数の締結部材により、ベース50に締結される。こうして、メインカバー120は、アクチュエータ60の一部と、アクチュエータブラケット70と、伝達機構80の一部と、ギヤブラケット90と、を覆う。ここで、メインカバー120とベース50とに囲まれる空間を「収容空間SP」としたとき、アクチュエータブラケット70の延設部72は、収容空間SPからベース50とメインカバー120との隙間を通りつつ収容空間SPの外側の空間まで延びている。このため、延設部72の先端から延びる操作レバー73は、メインカバー120から下方に露出している。また、ホルダー122が筒状をなしている点で、ホルダー122に収容されるブラケット固定部152もメインカバー120から下方に露出している。
本実施形態の作用について説明する。
初めに、可動ステップ30の展開作動及び格納作動について説明する。
ユーザが、車両10に対して乗車又は降車する場合には、ステップ装置20の可動ステップ30が展開作動される。詳しくは、アクチュエータ60のモータ61の駆動により、図19において、ピニオン62が反時計回りに回転する。すると、ピニオン62と噛み合うラック85を有する直動リンク81が前方に移動する。続いて、直動リンク81及び伝達リンク82を介して連結される揺動リンク83が反時計回りに揺動する。その結果、第1アーム40a及び第2アーム40bが反時計回りに回動し、可動ステップ30が後方に移動しつつ幅方向Xにおける外方に移動する。
こうして、図20に示すように、可動ステップ30は、車両10から幅方向Xに突出する展開位置に配置される。つまり、ユーザが可動ステップ30を使用して、車両10に対して乗降することが可能となる。なお、可動ステップ30が展開位置に配置される場合、第2アーム40bは、第2ストッパ33に接触して位置決めされる。
ユーザが可動ステップ30を使用する場合、ユーザが可動ステップ30を踏む力に応じた荷重が可動ステップ30に作用する。可動ステップ30は第1アーム40a及び第2アーム40bを介してベース50に連結される構成であるため、可動ステップ30に作用する荷重はベース50に伝達する。例えば、ステップ装置20の後部では、図15に白抜矢印で示すように、第1アーム40aの基端部に連結される第3連結軸143に下向きの荷重が作用する。したがって、ベース50における第3連結軸143の頭部が係合する部分、言い換えれば、ベース50の軸孔54の周囲の部分にも下向きの荷重が作用する。以降、説明を省略するが、ステップ装置20の前部においても同様である。
図12に示すように、ベース50は、一組の補強壁102を有する第1取付ブラケット100aを介して、車両10に取り付けられている。つまり、第1取付ブラケット100aがベース50の補強部材として機能する点で、ベース50に生じる応力が緩和される。
また、ベース50は、第1アーム40aを介して伝達される荷重により、幅方向Xにおける外端が下降するとともに幅方向Xにおける内端が上昇するように変形する。ただし、ベース50には、第3連結軸143を上方から覆う第1取付ブラケット100aと、第3連結軸143を下方から支える第1ベースカバー110aとが、第1締結部131により締結されている。このため、第1アーム40aを介してベース50に伝達される荷重は、第1取付ブラケット100aと第1ベースカバー110aとの双方に分散される。つまり、ベース50に生じる応力がさらに緩和される。
ユーザの車両10に対する乗車又は降車が完了すると、ステップ装置20の可動ステップ30が格納作動される。詳しくは、アクチュエータ60のモータ61の駆動により、図20において、ピニオン62が時計回りに回転する。すると、ピニオン62と噛み合うラック85を有する直動リンク81が後方に移動する。続いて、直動リンク81及び伝達リンク82を介して連結される揺動リンク83が時計回りに揺動する。その結果、第1アーム40a及び第2アーム40bが時計回りに回動し、可動ステップ30が前方に移動しつつ幅方向Xにおける内方に移動する。こうして、図19に示すように、可動ステップ30は、車両10から幅方向Xに突出しない格納位置に配置される。つまり、車両10は、走行可能な状態となる。なお、可動ステップ30が格納位置に配置される場合、第2アーム40bは、第1ストッパ32に接触して位置決めされる。
続いて、展開位置に配置される可動ステップ30を手動で格納する場合について説明する。
本実施形態において、モータ61から可動ステップ30に対する動力伝達経路には、アクチュエータ60の不図示の減速機と、ピニオン62及びラック85からなるラックアンドピニオン機構と、が配置されている。このため、モータ61が駆動されない状況下では、可動ステップ30を押し引きしても、可動ステップ30は基本的に展開位置及び格納位置の間で動かない。したがって、可動ステップ30が展開位置に配置される状況下で、モータ61が駆動できなくなる場合には、モータ61から可動ステップ30に対する動力伝達経路を遮断させた後に、可動ステップ30を格納位置に移動させる必要がある。以下、その手順について説明する。なお、可動ステップ30が展開位置及び格納位置の間の中途位置に配置される場合であっても同様である。
図21に示すように、モータ61が駆動できなくなる場合には、作業者は、まず、ブラケット固定部152を緩め、アクチュエータブラケット70のベース50に対する固定を解除する。続いて、作業者は、アクチュエータブラケット70が接続位置から切断位置に回動するように、操作レバー73を操作する。詳しくは、作業者は、図22に白抜矢印で示す方向に操作レバー73に操作力を付与することにより、ブラケット支持部151の軸線を中心にアクチュエータブラケット70を時計方向に回動させる。ここで、図21に示すように、操作レバー73とブラケット固定部152とは、ともに、メインカバー120から露出している。このため、作業者は、メインカバー120をベース50から取り外す必要がない。
図23に示すように、アクチュエータブラケット70が切断位置まで移動すると、アクチュエータ60のピニオン62が直動リンク81のラック85から離れる。こうして、作業者は、可動ステップ30を押すことで、可動ステップ30を格納位置に向かって移動させることが可能となる。
その後、車両10を走行させる場合には、車両走行中に、可動ステップ30が意図せず展開位置に向かって移動することを抑制すべく、以下の作業を行う。作業者は、アクチュエータブラケット70が切断位置から接続位置に回動するように、操作レバー73を操作する。詳しくは、図23に白抜矢印で示す方向に操作レバー73に操作力を付与することにより、ブラケット支持部151の軸線を中心にアクチュエータブラケット70を反時計方向に回動させる。図22に示すように、アクチュエータブラケット70が接続位置まで移動すると、作業者は、ブラケット固定部152をベース50のねじ孔55に螺合させ、アクチュエータブラケット70をベース50に対して固定する。こうして、可動ステップ30が格納位置に配置されるとともに、可動ステップ30が格納位置から意図せず動作することが抑制される。
なお、可動ステップ30が展開位置に配置されるときに、可動ステップ30の全体が車両10から幅方向Xに突出している必要はなく、ユーザが足を置ける程度に可動ステップ30の一部が車両10から幅方向Xに突出していればよい。同様に、可動ステップ30が格納位置に配置されるときに、可動ステップ30の全体が車両10から突出しない必要はなく、車両10の走行の妨げにならない程度に可動ステップ30の一部が車両10から突出していてもよい。また、格納位置は、展開位置よりも可動ステップ30が幅方向Xに突出しない位置であればよい。
本実施形態の効果について説明する。
(1)ステップ装置20において、アクチュエータブラケット70は、操作レバー73を有している。このため、ステップ装置20は、操作レバー73をアクチュエータブラケット70と別体とするとともに操作レバー73に付与される操作力を任意の動力伝達機構によりアクチュエータブラケット70に伝達させる比較例と比べ、アクチュエータブラケット70を移動させるための構成を簡素化できる。したがって、ステップ装置20は、簡易な構成で、アクチュエータ60のピニオン62を、ラック85を有する直動リンク81に対して移動させることができる。
(2)ステップ装置20は、アクチュエータ支持部71と操作レバー73とがともに板状をなしているため、アクチュエータ支持部71と操作レバー73とをプレス加工などで一体に成形することが可能となる。言い換えれば、アクチュエータブラケット70の製造が容易となる。また、アクチュエータブラケット70が単一部材からなる点で、アクチュエータブラケット70の構成を簡素化できる。
(3)ステップ装置20は、操作レバー73がアクチュエータブラケット70の回動方向と交差する方向、詳しくは、下方に延びる。このため、アクチュエータブラケット70を回動させる際に、作業者の操作レバー73の操作性が良好となる。
(4)ステップ装置20は、メインカバー120でアクチュエータ60を路面からの跳ね石などから保護できる。一方、アクチュエータブラケット70の操作レバー73とブラケット固定部152とは、メインカバー120から露出しているため、作業者は、メインカバー120を外すことなく、アクチュエータブラケット70を接続位置及び切断位置の間で移動させることができる。
(5)図22に示すように、アクチュエータブラケット70の操作レバー73は、収容空間SPからベース50とメインカバー120との隙間を通過して延びる延設部72から延びる。このため、操作レバー73をメインカバー120から露出させるための孔をメインカバー120に設ける必要がない。したがって、ステップ装置20は、メインカバー120の構成を簡素化できる。
(6)ステップ装置20において、作業者は、ホルダー122の大径部123及び小径部124に通した工具でブラケット固定部152を取り外すことができる。さらに、ステップ装置20は、ねじ孔55からブラケット固定部152が完全に取り外れた場合には、小径部124により、ブラケット固定部152がホルダー122から脱落することを抑制できる。
(7)図18に示すように、メインカバー120のホルダー122の軸方向において、小径部124の内径は、大径部123に向かって次第に大きくなる。言い換えれば、上方に位置する大径部123及び下方に位置する小径部124の間に段差がない。このため、ホルダー122の内部に塵などの異物が堆積するおそれを低減できる。
(8)図18に示すように、メインカバー120のホルダー122の軸方向において、小径部124の内径は、鍔部125に向かって次第に大きくなる。このため、作業者がホルダー122に工具を通す際に、工具の先端がブラケット固定部152の頭部の中心に導かれやすくなる。
(9)図21に示すように、ステップ装置20は、幅方向Xにおいて、ベース50の外壁52とメインカバー120との間の隙間に操作レバー73を配置できる。したがって、ステップ装置20は、当該隙間を有効活用できる。
(10)アクチュエータブラケット70を接続位置及び切断位置の間でスライドさせる比較例を考える。この比較例は、アクチュエータブラケットをスライドさせる機構を精度良く形成したり、スライド方向と直交する方向にもアクチュエータブラケットが僅かに動けるような自由度を設定したりしないと、アクチュエータブラケットが円滑に移動しなくなるおそれがある。言い換えれば、比較例は、アクチュエータブラケットを移動させる機構が複雑化したり、アクチュエータブラケットの移動精度が悪くなったりするおそれがある。この点、ステップ装置20は、アクチュエータブラケット70をブラケット支持部151の軸線回りに回動させることで、アクチュエータブラケット70を接続位置及び切断位置の間で移動できる。このため、ステップ装置20は、簡易な構成で、アクチュエータ60を伝達機構80に対して精度良く移動させることができる。
(11)図11に示すように、ステップ装置20は、ピニオン62を有するアクチュエータ60と、ピニオン62と噛み合うラック85を有する直動リンク81と、をともにギヤブラケット90で支持する。このため、ステップ装置20は、ピニオン62及びラック85の相対的な位置に関する精度を高めることができる。
(12)図11に示すように、ステップ装置20は、ブラケットガイド軸153とガイド孔76の一方の端部との接触により、アクチュエータブラケット70の接続位置を規定できる。このため、ステップ装置20は、アクチュエータブラケット70が接続位置に配置される際に、ピニオン62及びラック85の位置関係を適切な位置関係にできる。
(13)図11に示すように、ステップ装置20において、アクチュエータブラケット70の回動中心から操作レバー73までの距離は、アクチュエータブラケット70の回動中心からブラケット固定部152までの距離よりも長い。このため、ステップ装置20は、アクチュエータブラケット70の回動中心から操作レバー73までの距離を長く、言い換えれば、モーメントアームを長くできる。したがって、ステップ装置20は、アクチュエータブラケット70を接続位置から切断位置に移動させるときに、作業者が操作レバー73に付与する操作力を小さくできる。
(14)アクチュエータブラケット70を接続位置から切断位置に移動させる場合において、作業者がアクチュエータブラケット70の操作レバー73に力をかける方向は、幅方向Xにおける外方である。このため、作業者は、車両10の側方から車両10の下方に手を入れて操作レバー73を手前に引く操作を行えばよくなる。つまり、作業者が操作レバー73に力をかける方向は作業者が力をかけやすい方向となる。
(15)図22及び図23に示すように、ピニオン62をラック85に噛み合わせる場合、ピニオン62のラック85に対する接近方向と、ラック85の長手方向と直交する方向と、の乖離が小さいほど、ピニオン62がラック85に噛み合いやすい。この点、本実施形態では、アクチュエータブラケット70が切断位置から接続位置に移動するにつれて、アクチュエータブラケット70の移動方向及びラック85の長手方向の相対角度は直角に近付く。よって、ピニオン62がラック85に噛み合いやすくなる。なお、アクチュエータブラケット70の移動方向とは、アクチュエータブラケット70の回動に伴う接線方向のことをいい、相対角度とは、2つの方向の間をなす角度のことをいう。
(16)車両10の走行中には、後方に飛翔する飛び石などの異物が操作レバー73に衝突することがある。この点、図21に示すように、ステップ装置20は、操作レバー73の板厚方向が幅方向X及び前後方向Yの両方向と交差する方向となる。このため、操作レバー73に後方を向く荷重が作用する場合、アクチュエータブラケット70を切断位置から接続位置に向かう方向に回動させるトルクがアクチュエータブラケット70に生じる。つまり、後方に飛ぶ異物が操作レバー73に衝突すると、アクチュエータブラケット70を切断位置から接続位置に向かう方向に回動させるトルクが生じる。言い換えれば、アクチュエータブラケット70を接続位置から切断位置に向かう方向に回動させるトルクが生じない。このため、ステップ装置20は、ブラケット固定部152に緩みが生じている状況下において、操作レバー73に異物が衝突する場合であっても、意図せず、アクチュエータブラケット70が接続位置から切断位置に移動するおそれを低減できる。
(17)図11に示すように、ステップ装置20は、ベース50の主壁51にブラケットガイド軸153を設け、アクチュエータブラケット70にガイド孔76を設けた。言い換えれば、ステップ装置20は、ベース50の主壁51にガイド孔76に相当する構成を設けない。このため、ステップ装置20は、ベース50の主壁51の上面に雨水などの液体が付着する場合に、当該液体が収容空間SPに進入するおそれを低減できる。
(18)ステップ装置20は、一組の補強壁102を有する第1取付ブラケット100a及び第2取付ブラケット100bを介して、ベース50が車両10に取り付けられる。このため、ステップ装置20は、展開位置に配置される可動ステップ30に荷重が作用する場合において、ベース50に生じる応力を低減できる。また、図14に示すように、第1取付ブラケット100a及び第2取付ブラケット100bに設けられる取付部108は、ベース50の締結面FSよりも下方に位置する。このため、ステップ装置20は、可動ステップ30を路面から離して配置しやすくなる点で、車両10の最低地上高が小さくなることを抑制できる。
(19)図14に示すように、第1取付ブラケット100a及び第2取付ブラケット100bにおいて、取付部108は、一組の底壁107に設けられている。このため、ステップ装置20は、第1取付ブラケット100a及び第2取付ブラケット100bを、その取付先となる車両10の底部に対応しやすい形状にできる。また、第1取付ブラケット100a及び第2取付ブラケット100bにおいて、最も下方に位置する底壁107に取付部108を設ける点で、ステップ装置20は、可動ステップ30を路面からより離して配置しやすくなる。
(20)第1取付ブラケット100a及び第2取付ブラケット100bの一組の補強壁102を下方に延ばし過ぎると、車両10の最低地上高が小さくなるおそれがある。この点、ステップ装置20は、一組の補強壁102の下端が可動ステップ30の下面よりも上方に位置する点で、第1取付ブラケット100a及び第2取付ブラケット100bに起因して、車両10の最低地上高が小さくなることを抑制できる。
(21)図13に示すように、第1取付ブラケット100aの取付部108は、上下方向Zにおける平面視において、第1アーム40aとベース50との連結部を幅方向Xに挟む位置にそれぞれ設けられている。このため、ステップ装置20は、第1取付ブラケット100aを介して、展開位置に配置される可動ステップ30に作用する荷重を効率良く車両10に分散できる。第2取付ブラケット100bの取付部108についても第2アーム40bとの関係で同様である。
(22)図12に示すように、ベース50の後部には、第1アーム40aとベース50との連結部を上下方向Zから覆う第1取付ブラケット100aと第1ベースカバー110aとが締結される。このため、ステップ装置20は、第1アーム40aを介してベース50に伝達される荷重を、第1取付ブラケット100aと第1ベースカバー110aとに分散できる。こうして、ステップ装置20は、ベース50に生じる応力を低減できる。第2取付ブラケット100bと第2ベースカバー110bとについても、同様である。
(23)可動ステップ30が使用される状況下において、ベース50の後部は、第1アーム40aを介して伝達される荷重により、幅方向Xにおける外側端部が下方に変形しようとする。この点、ベース50は、図13に示すように、第1アーム40aの基端側の回動中心よりも幅方向Xにおける外側部分が2つの第1締結部131により第1取付ブラケット100aに締結される。このため、ステップ装置20は、ベース50の上記変形を効率良く抑制できる。ベース50の前部についても第2取付ブラケット100bとの関係で同様である。
(24)図13に示すように、複数の第1締結部131は、上下方向Zにおける平面視において、第1アーム40aとベース50との連結部を幅方向Xに挟む位置にそれぞれ設けられている。また、複数の第1締結部131は、上下方向Zにおける平面視において、第1アーム40aとベース50との連結部を前後方向Yに挟む位置にそれぞれ設けられている。つまり、複数の第1締結部131は、第1アーム40aとベース50との連結部の周囲を囲うように配置される。したがって、ステップ装置20は、第1アーム40aを介してベース50に伝達される荷重を、第1取付ブラケット100aと第1ベースカバー110aとに、より効率良く分散できる。第2アーム40bを介してベース50に伝達される荷重についても同様である。
(25)可動ステップ30が使用される状況下において、第1ベースカバー110aは、第1アーム40aを介して伝達される荷重により、幅方向Xにおける内側端部が上方に変形しようとする。この点、ステップ装置20は、図16に示すように、第1ベースカバー110aの幅方向Xにおける内側端部がベース50の内壁53に当接するように構成されるため、第1ベースカバー110aの上記変形を抑制できる。
(26)図16に示すように、ステップ装置20は、第1ベースカバー110aの幅方向Xにおける内側端部、詳しくは、第1ベースカバー110aの当接部117が、ベース50の内壁53の凹部58に嵌るように構成されるため、第1ベースカバー110aの上記の変形抑制効果を高めることができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・ステップ装置20は、車両10の前席に対応するドア開口部の下方に設置してもよい。また、ステップ装置20は、バックドアによって開閉される車両10の後部に開口するドア開口部の下方に設置してもよい。
・ステップ装置20は、第1アーム40a及び第2アーム40bに加え、第3アームを備えてもよい。この場合、第3アームの先端は可動ステップ30に回動可能に連結され、第3アームの基端はベース50に回動可能に連結されることが好ましい。
・ステップ装置20は、第1アーム40a及び第2アーム40bの伸縮により、可動ステップ30を展開位置及び格納位置の間で移動させるように構成することができる。また、ステップ装置20は、ベース50に設けたガイドレールに沿って第1アーム40a及び第2アーム40bを動かすことにより、可動ステップ30を展開位置及び格納位置の間で移動させることもできる。
・ステップ装置20は、第1アーム40a及び第2アーム40bのうち、駆動リンクに相当する第2アーム40bだけを備えてもよい。この場合、第2アーム40bの先端は、ステップ本体31に回動不能に固定されることが好ましい。
・ステップ装置20は、第1アーム40aの基端側の回動軸線の延びる方向において、ベース50と第1取付ブラケット100aとの間に第1アーム40aを配置する構成としてもよい。第2アーム40bについても同様である。
・ベース50は2以上の部材を締結や溶接などで接合して一体化することにより構成してもよい。アクチュエータブラケット70と、第1取付ブラケット100a及び第2取付ブラケット100bと、第1ベースカバー110a及び第2ベースカバー110bと、といった構成などについても同様である。
・強度上の問題が生じない場合、ベース50は、樹脂材料により構成してもよい。アクチュエータブラケット70と、第1取付ブラケット100a及び第2取付ブラケット100bと、第1ベースカバー110a及び第2ベースカバー110bと、といった構成などについても同様である。
・アクチュエータブラケット70において、操作レバー73の先端は、可動ステップ30の底面よりも上方に位置していれば、メインカバー120の底面よりも下方に位置していてもよい。
・アクチュエータブラケット70において、操作レバー73の延びる方向は適宜に変更することができる。例えば、操作レバー73の延びる方向を、アクチュエータ支持部71の板厚方向と直交する方向としてもよい。この場合、アクチュエータブラケット70を平板状に構成することになるため、アクチュエータブラケット70の加工が容易になる。
・アクチュエータブラケット70において、操作レバー73は、アクチュエータ支持部71におけるアクチュエータ60と重ならない位置から切り起こして形成してもよい。
・アクチュエータブラケット70において、操作レバー73は、アクチュエータ支持部71と別体に構成してもよい。この場合、操作レバー73は、板状をなしていなくてもよい。
・アクチュエータブラケット70において、支持孔74、固定孔75及びガイド孔76の位置並びに操作レバー73の位置は、適宜に変更することが可能である。この場合、作業者が操作レバー73に操作力を付与するときのモーメントアームが小さくならないように、操作レバー73の位置が決定されることが好ましい。
・アクチュエータブラケット70は、接続位置及び切断位置の間を直線的に移動するように構成することが可能である。一例として、ベース50とアクチュエータブラケット70との一方に、直線状に延びる複数のガイド孔を設け、ベース50とアクチュエータブラケット70との他方に、複数のガイド孔に挿入される複数のガイド軸を設けることが考えられる。
・ステップ装置20は、ベース50にブラケットガイド軸153を設け、アクチュエータブラケット70にガイド孔76を設ける構成であるが、ベース50にガイド孔76に相当する構成を設け、アクチュエータブラケット70にブラケットガイド軸153を設ける構成とすることも可能である。
・ステップ装置20は、アクチュエータブラケット70をベース50に対して移動不能に固定するブラケット固定部152を複数有してもよい。これによれば、車両走行時の衝撃などにより、アクチュエータブラケット70が意図せず接続位置から切断位置に移動するおそれを低減できる。
・アクチュエータ60のピニオン62と直動リンク81のラック85とは、モータ61の動力を第2アーム40bに伝達可能な駆動ギヤと従動ギヤとであればよい。例えば、ステップ装置20は、駆動ギヤとしてのウォームと、従動ギヤとしてのウォームホイールと、を備えてもよい。
・ステップ装置20は、ギヤブラケット90を備えなくてもよい。この場合、アクチュエータブラケット70を回動可能に支持するアクチュエータ支持部71はベース50に直接固定することが好ましい。また、直動リンク81を移動可能に支持する一組の摺動軸84もベース50に直接固定することが好ましい。
・ベース50において、第1取付ブラケット100aを締結するための締結孔と、第1ベースカバー110aを締結するための締結孔と、を別途に設けてもよい。この場合、複数の第1締結部131で、ベース50と、第1取付ブラケット100aと、第1ベースカバー110aとを共締めしなくてもよい。第2取付ブラケット100bと第2ベースカバー110bと第2締結部132とについても同様である。
・第1取付ブラケット100aにおいて、取付部108の形状及び形成位置は適宜に変更することが可能である。ここで取付部108の形状及び形成位置は、ステップ装置20の取付対象となる車両10の底部に応じて変更されることが好ましい。言い換えれば、ステップ装置20は、第1取付ブラケット100aを、ステップ装置20の取付対象となる車両10に対して選択することで、多くの車両に対する適用が容易となる。第2取付ブラケット100bについても同様である。
・ベース50の後部と、第1取付ブラケット100aと、第1ベースカバー110aにおいて、締結孔57,105,116の形成位置は、適宜に変更することが可能である。ベース50の前部と第2取付ブラケット100bと第2ベースカバー110bにおいても同様である。
・第1アーム40aの基端側の回動軸線、言い換えれば、第3連結軸143の軸線の延びる方向において、ベース50と第1取付ブラケット100aと第1ベースカバー110aとの並び順は適宜に変更してもよい。一例として、ベース50の後部に第1取付ブラケット100aを上方から重ね、当該第1取付ブラケット100aに第1ベースカバー110aを上方から重ねてもよい。また、ベース50の後部に第1ベースカバー110aを下方から重ね、当該第1ベースカバー110aに第1取付ブラケット100aを下方から重ねてもよい。これらの場合、第1取付ブラケット100aと第1ベースカバー110aとは、単なる補強プレートとして機能するだけでもよい。第2取付ブラケット100bと第2ベースカバー110bにおいても同様である。
・第1取付ブラケット100a及び第2取付ブラケット100bは、一組の底壁107を有しなくてもよい。この場合、車両10に対する取付部108は、一組の側壁106に設けることが好ましい。
・第1取付ブラケット100aにおいて、一組の補強壁102のうちの一方の補強壁102の側壁106に取付部108を設け、他方の補強壁102の底壁107に取付部108を設けてもよい。第2取付ブラケット100bにおいても同様である。
・第1取付ブラケット100aにおいて、一組の補強壁102のうちの一方の補強壁102に取付部108を設け、他方の補強壁102に取付部108を設けなくてもよい。
・第1取付ブラケット100a及び第2取付ブラケット100bにおいて、一対の補強壁102は、ベース50を幅方向Xに挟む部分を有していれば、その他の部分は任意の方向に延びていてもよい。例えば、一対の補強壁102は、幅方向X又は前後方向Yに複数回にわたって屈曲していてもよい。
・第1取付ブラケット100a及び第2取付ブラケット100bは、一体に構成してもよい。同様に、第1ベースカバー110a、第2ベースカバー110b及びメインカバー120は、一体に構成してもよい。
・第1取付ブラケット100aにおいて、複数の取付部108は、第1アーム40aとベース50との連結部を前後方向Yに挟む位置にそれぞれ設けてもよい。
・ステップ装置20は、第1ベースカバー110a及び第2ベースカバー110bを備えなくてもよい。また、ステップ装置20は、メインカバー120を備えなくてもよい。
・ベース50の内壁53の先端と第1ベースカバー110aの下壁111との間に僅かに隙間を設け、ベース50の内壁53の凹部58と第1ベースカバー110aの当接部117との間に僅かに隙間を設けてもよい。そして、可動ステップ30に所定の大きさの荷重が作用したときに、ベース50の内壁53の先端に第1ベースカバー110aの下壁111が接触し、ベース50の内壁53の凹部58に第1ベースカバー110aの当接部117が接触する構成としてもよい。こうした点で、ベースの内壁53は、第1ベースカバー110aの下壁111と当接している状態又は当接可能な状態であればよい。
・ベース50は内壁53を有しなくてもよい。この場合、第1ベースカバー110aは、内壁53に相当する構成、すなわち、幅方向Xにおける内端からベース50の主壁51に向かって延びる内壁を有することが好ましい。この場合でもベース50の主壁51と第1ベースカバー110aの内壁との接触により、上記実施形態の効果(25)を得ることが可能となる。
・第1ベースカバー110aは、当接部117を有しなくてもよい。この場合、第1ベースカバー110aは、可動ステップ30に荷重が作用したときの変形が小さくなるように、曲げ剛性が高い形状とすることが好ましい。
・メインカバー120は、ブラケット固定部152を収容するホルダー122を有しなくてもよい。
・メインカバー120は、アクチュエータブラケット70の操作レバー73を露出させる孔を有してもよい。この場合、操作レバー73のレイアウトの自由度が高くなる。
・複数の第1締結部131は、幅方向X及び前後方向Yに列状に並んだ態様で、ベース50と第1取付ブラケット100aと第1ベースカバー110aとを共締めしなくてもよい。詳しくは、図13において、幅方向Xに並ぶ複数の第1締結部131は、前後方向Yにずれるように配置してもよいし、前後方向Yに並ぶ複数の第1締結部131は、幅方向Xにずれるように配置してもよい。複数の第2締結部132についても同様である。
・2つの第1締結部131で、第1アーム40aとベース50との連結部を幅方向Xに挟む位置で、ベース50と第1取付ブラケット100aと第1ベースカバー110aとを共締めしてもよい。この場合、2つの第1締結部131は、前後方向Yに並んでいる必要はない。同様に、2つの第1締結部131で、第1アーム40aとベース50との連結部を前後方向Yに挟む位置で、ベース50と第1取付ブラケット100aと第1ベースカバー110aとを共締めしてもよい。この場合、2つの第1締結部131は、幅方向Xに並んでいる必要はない。複数の第2締結部132についても同様である。
・ブラケット固定部152は、ねじ部材でなくてもよい。つまり、ブラケット固定部152は、ベース50のねじ孔55に対する螺合により、アクチュエータブラケット70をベース50に固定しなくてもよい。ブラケットガイド軸153についても同様である。
・上記実施形態において、2以上の部材を連結したり、ある部材に他の部材を固定したりする方法は、ボルト及びナットを用いた締結でなくてもよい。例えば、これらの固定方法は、接着、溶接及びカシメなどの他の方法であってもよい。
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
上記車両用ステップ装置において、前記アクチュエータブラケットは、一枚の金属板材からなり、前記アクチュエータを支持するアクチュエータ支持部と、前記操作レバーと、を有することが好ましい。
上記構成の車両用ステップ装置は、アクチュエータブラケットが一枚の金属板材からなる点で、アクチュエータブラケットの構成を簡素化できる。
上記車両用ステップ装置は、前記アクチュエータと前記アクチュエータブラケットとを覆うメインカバーを備え、前記ブラケット固定部と前記操作レバーとは、前記メインカバーから露出していることが好ましい。
上記構成の車両用ステップ装置は、メインカバーでアクチュエータとアクチュエータブラケットとを路面からの跳ね石などから保護できる。また、作業者は、メインカバーを外さなくても、ブラケット固定部と操作レバーとを操作できる。このため、車両用ステップ装置は、作業者の利便性を高めることができる。
上記車両用ステップ装置において、前記ベースは、前記アクチュエータブラケットが固定される主壁と、前記主壁の車両幅方向における外端から下方に延びる外壁と、を有し、前記操作レバーは、前記ベースの前記外壁と前記メインカバーとの間の隙間に収まることが好ましい。
上記構成の車両用ステップ装置は、車両幅方向において、ベースの側壁とメインカバーとの間の隙間に操作レバーを配置できる点で、当該隙間を有効活用できる。
上記車両用ステップ装置において、前記駆動ギヤは、ピニオンであり、前記従動ギヤは、ラックであり、前記アクチュエータブラケットが前記切断位置から前記接続位置に移動するにつれて、前記アクチュエータブラケットの移動方向及び前記ラックの長手方向の相対角度は直角に近付くことが好ましい。
ピニオンをラックに噛み合わせる場合、ピニオンのラックに対する接近方向と、ラックの長手方向と直交する方向と、の乖離が小さいほど、ピニオンがラックに噛み合いやすい。この点、上記構成の車両用ステップ装置は、アクチュエータブラケットが切断位置から接続位置に移動するにつれて、アクチュエータブラケットの移動方向及びラックの長手方向の相対角度は直角に近付く。このため、車両用ステップ装置は、アクチュエータブラケットが接続位置に向けて回動される際に、ピニオンをラックに噛み合せやすくなる。
上記車両用ステップ装置において、前記アクチュエータブラケットは、前記接続位置及び前記切断位置の間における移動方向と交差する方向に延びる操作レバーを有し、前記操作レバーに車両後方を向く荷重が作用する場合、前記アクチュエータブラケットを前記切断位置から前記接続位置に向かう方向に回動させるトルクが前記アクチュエータブラケットに生じることが好ましい。
車両の走行中には、車両後方に飛翔する飛び石などの異物が操作レバーに衝突することがある。この点、上記車両用ステップ装置は、車両後方に飛ぶ異物が操作レバーに衝突すると、アクチュエータブラケットを切断位置から接続位置に向かう方向に回動させるトルクがアクチュエータブラケットに生じる。言い換えれば、アクチュエータブラケットを接続位置から切断位置に向かう方向に回動させるトルクがアクチュエータブラケットに生じない。このため、車両用ステップ装置は、車両の走行中に、ブラケット固定部に緩みが生じている状況下において、意図せず、アクチュエータブラケットが接続位置から切断位置に移動するおそれを低減できる。
上記車両用ステップ装置において、前記ベースの前記内壁は、車両上方に向かって凹む凹部を含み、前記第2補強プレートの前記当接部は、前記内壁の前記凹部に収まることが好ましい。
展開位置に配置される可動ステップに荷重が作用する場合には、当該荷重がアームを介して第2補強プレートに伝達されることにより、第2補強プレートの車両幅方向における内側部分が車両上方に向かうように変形しようとする。この点、上記構成の車両用ステップ装置は、第2補強プレートが車両下方から内壁に接触する当接部を有するため、第2補強プレートの上記変形を抑制できる。さらに、車両用ステップ装置は、ベースの内壁が第2補強プレートの当接部を収める凹部を有するため、第2補強プレートの変形抑制効果をより顕著に得ることができる。
10…車両
11…ドア開口部
12…車体
20…ステップ装置(車両用ステップ装置)
30…可動ステップ
40a…第1アーム(アーム)
40b…第2アーム(アーム)
50…ベース
51…主壁
52…外壁
53…内壁
55…ねじ孔
58…凹部
60…アクチュエータ
61…モータ
62…ピニオン(駆動ギヤ)
70…アクチュエータブラケット
71…アクチュエータ支持部
72…延設部
73…操作レバー
76…ガイド孔
80…伝達機構
81…直動リンク
85…ラック(従動ギヤ)
90…ギヤブラケット
100a…第1取付ブラケット(第1補強プレートの一例)
100b…第2取付ブラケット(第1補強プレートの一例)
101…上壁
102…補強壁
106…側壁
107…底壁
108…取付部
110a…第1ベースカバー(第2補強プレートの一例)
110b…第2ベースカバー(第2補強プレートの一例)
111…下壁
112…縦壁
113…固定壁
117…当接部
120…メインカバー(カバーの一例)
122…ホルダー
123…大径部
124…小径部
131…第1締結部(締結部)
132…第2締結部(締結部)
151…ブラケット支持部
152…ブラケット固定部
153…ブラケットガイド軸(ガイド軸)
FS…締結面
SP…収容空間
X…幅方向
Y…前後方向
Z…上下方向

Claims (4)

  1. 車両のドア開口部の下方に設置される車両用ステップ装置であって、
    前記車両から車両幅方向に突出する展開位置及び前記車両から前記車両幅方向に突出しない格納位置の間を移動する可動ステップと、
    先端が前記可動ステップに連結されるアームと、
    前記アームの基端が連結されるベースと、
    車両上下方向に対して、前記ベースに重ねて配置される第1補強プレート及び第2補強プレートと、
    前記ベースと前記第1補強プレート及び前記第2補強プレートとを締結する複数の締結部と、を備え、
    前記アームの基端は、前記ベースとともに、前記第1補強プレート及び前記第2補強プレートの一方に連結され、
    前記第1補強プレート及び前記第2補強プレートの一方は、前記車両に対する取付部を有し、
    前記複数の締結部は、前記アームと前記ベースとの連結部を車両前後方向に挟む位置で、前記ベースと前記第1補強プレート及び前記第2補強プレートとを共締めする
    車両用ステップ装置。
  2. 前記第1補強プレートは、前記アームと前記ベースとの連結部を車両上方から覆う状態で前記ベースに締結され、
    前記第2補強プレートは、前記アームと前記ベースとの連結部を車両下方から覆う状態で前記ベースに締結される
    請求項1に記載の車両用ステップ装置。
  3. 前記車両上下方向における平面視において、前記複数の締結部のうち少なくとも1つの締結部は、前記アームと前記ベースとの連結部よりも前記車両幅方向における外方に位置する
    請求項1又は請求項2に記載の車両用ステップ装置。
  4. 前記第1補強プレートは、前記ベースを車両上方から覆う状態で前記ベースに締結され、
    前記第2補強プレートは、前記ベースを車両下方から覆う状態で前記ベースに締結され、
    前記アームの基端は、前記車両上下方向において、前記ベースと前記第2補強プレートとの間に挟持されるものであり、
    前記ベースと前記第2補強プレートとの一方は、前記車両幅方向における内端から、前記ベースと前記第2補強プレートとの他方に向かって延びる内壁を有し、
    前記内壁は、前記ベースと前記第2補強プレートとの他方に当接している状態又は当接可能な状態である
    請求項1~請求項3の何れか一項に記載の車両用ステップ装置。
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