JP2021086524A - 渋滞予測システムおよびサーバ装置 - Google Patents

Abstract

【課題】広範囲に渋滞予測することができる渋滞予測システム、タクシーメータおよびサーバ装置を提供する。【解決手段】タクシーメータ２が、所定距離走行する毎に距離運賃を加算すると共に、所定速度以下で所定時間走行する毎に時間運賃を加算する。タクシーメータ２は、時間運賃を加算する毎にその旨を示す運賃情報と、そのときの位置を示す位置情報と、を送信する。サーバ装置３は、受信した運賃情報および位置情報に基づいて道路の渋滞を予測する。【選択図】図１

Description

本発明は、道路の渋滞を予測する渋滞予測システム、タクシーメータおよびサーバ装置、に関する。

従来、地磁気の変化を利用することにより車両の通過を監視するトラフィックカウンタが高速道路の路面に設けられている。また、このようなトラフィックカウンタからの情報に基づいて、高速道路における渋滞を予測する渋滞予測装置についても提案されている（特許文献１）。

特開２００６−３０９７３５号公報

しかしながら、この装置では、トラフィックカウンタが設けられている高速道路、という限られたエリアの渋滞しか予測できない、という問題があった。

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、広範囲に渋滞予測することができる渋滞予測システム、タクシーメータおよびサーバ装置を提供することにある。

前述した目的を達成するために、本発明に係る渋滞予測システム、タクシーメータおよびサーバ装置は、下記［１］〜［４］を特徴としている。
［１］
所定距離走行する毎に運賃を加算する距離制運賃算出手段と、所定速度以下で所定時間走行する毎に運賃を加算する時間制運賃算出手段と、を有するタクシーメータと、前記タクシーメータとの通信によって道路の渋滞を予測するサーバ装置と、を備えた渋滞予測システムであって、
前記タクシーメータは、前記時間制運賃算出手段が前記運賃を加算する毎にその旨を示す運賃情報と、前記時間制運賃算出手段が前記運賃を加算したときの位置を示す位置情報と、を送信し、
前記サーバ装置は、受信した前記運賃情報と前記位置情報とに基づいて道路の渋滞を予測する、
渋滞予測システムであること。
［２］
［１］に記載の渋滞予測システムにおいて、
前記サーバ装置が、
受信した前記運賃情報および前記位置情報に基づいて予測した所定エリアの現在の渋滞状況と、
前記所定エリア内の施設情報、前記所定エリア内のパーキングの空き情報、前記所定エリア内の気象情報、前記所定エリア内のイベント情報、の少なくとも１以上の情報と、
に基づいて現在よりも先の未来の道路の渋滞を予測する、
渋滞予測システムであること。
［３］
所定距離走行する毎に運賃を加算する距離制運賃算出手段と、所定速度以下で所定時間走行する毎に運賃を加算する時間制運賃算出手段と、を有するタクシーメータであって、
前記時間制運賃算出手段が前記運賃を加算する毎にその旨を示す運賃情報と、前記時間制運賃算出手段が前記運賃を加算したときの位置を示す位置情報と、を送信する、
タクシーメータであること。
［４］
タクシーメータから所定速度以下で所定時間走行して運賃を加算した旨を示す運賃情報と、前記運賃を加算したときの位置を示す位置情報と、を受信するサーバ装置であって、
受信した前記運賃情報および前記位置情報に基づいて道路の渋滞を予測する、
サーバ装置であること。

上記［１］、［３］および「４」の構成の渋滞予測システム、タクシーメータおよびサーバ装置によれば、時間制運賃算出手段による運賃の加算を示す運賃情報及び運賃を加算したときの位置情報に基づいて道路の渋滞を予測する。これにより、タクシーが通行した道路の渋滞を予測することができ、広範囲に渋滞予測をすることができる。
上記［２］の構成の渋滞予測システムによれば、運賃情報と、施設情報、パーキングの空き情報、気象情報、イベント情報、の少なくとも１以上の情報と、に基づいて道路の渋滞を予測する。これにより、より精度よく、道路の渋滞を予測することができる。

本発明によれば、広範囲に渋滞を予測することができる渋滞予測システムおよびサーバ装置を提供することができる。

以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態（以下、「実施形態」という。）を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。

図１は、本発明の渋滞予測システムの一実施形態を示す図である。 図２は、図１に示すタクシーメータの電気構成図である。 図３は、図１に示すサーバ装置の電気構成図である。 図４は、図３に示すサーバ装置の制御部の機能ブロック図である。

本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。

図１は、本発明の渋滞予測システム１の一実施形態を示すブロック図である。同図に示すように、渋滞予測システム１は、車両に搭載されたタクシーメータ２と、タクシーメータ２と通信を行い道路の渋滞を予測するサーバ装置３と、サーバ装置３による渋滞予測が提供されるユーザ端末４と、を備えている。タクシーメータ２とサーバ装置３とは、インターネット通信網６を介して通信可能である。サーバ装置３とユーザ端末４とは、インターネット通信網６を介して通信可能である。

タクシーメータ２は、タクシー車両５に搭載され、運賃の算出を行う。タクシーメータ２は、タクシー会社が所有するものである。タクシーメータ２は、図２に示すように、操作部２１と、入力部２２と、通信部２３と、ＧＰＳ受信部２４と、制御部２５と、を有している。

操作部２１は、空車ボタン、実車ボタン、支払いボタン、などの各種ボタンから構成されている。操作部２１は、タクシー運転手がタクシー車両５の状態（お客様が乗っていない空車か、お客様を乗せている実車か、目的地まで到着して支払いをしている支払いかなど）を入力するための操作部である。

入力部２２は、走行センサ７に接続され、走行センサ７からの走行パルスが入力される。走行センサ７は、タクシー車両５が所定距離走行する毎に１パルスの走行パルスを出力する。通信部２３は、インターネット通信網６に無線接続するための回路やアンテナ等から構成されている。ＧＰＳ受信部２４は、周知のように複数のＧＰＳ(Global Positioning System)衛星から発信される電波を受信して、現在位置を求めて後述する制御部２５に出力する。

制御部２５は、例えばＲＡＭ(Random Access Memory)やＲＯＭ(Read Only Memory)などのメモリを備えたＣＰＵ(Central Processing Unit)で構成され、タクシーメータ２全体の制御を司る。制御部２５は、実車ボタンが押されると運賃の算出処理を行う。この運賃の算出処理において制御部２５は、距離制運賃算出手段および時間制運賃算出手段として働き、所定距離走行する毎に距離運賃を加算すると共に、渋滞やお客様都合によりタクシー車両５を待機させるなどによって所定速度（例えば時速１０ｋｍ）以下で所定時間（例えば９０秒）走行する毎にも時間運賃を加算する。制御部２５は、走行パルスをカウントすることによって所定距離走行したか否かを判定すると共に、走行速度を求め、所定速度以下か否かを判定する。

また、制御部２５は、距離運賃を加算する毎にその旨を示す運賃情報と、そのときＧＰＳ受信部２４から取り込んだ現在位置を示す位置情報と、をサーバ装置３に送信する。

サーバ装置３は、この渋滞予測システム１を運営する情報提供会社が所有する。サーバ装置３は、図３に示すように、通信部３１と、データベース（以下、ＤＢ）３２と、制御部３３と、を有している。通信部３１は、インターネット通信網６に接続するための回路などで構成されている。ＤＢ３２は、複数のタクシー車両５各々に搭載されたタクシーメータ２から送信される上記運賃情報および位置情報が記憶される。制御部３３は、例えばＲＡＭやＲＯＭなどのメモリを備えたＣＰＵで構成され、サーバ装置３全体の制御を司る。

ユーザ端末４は、図１に示すように、ユーザが所有する端末である。ユーザ端末４は、ＲＡＭやＲＯＭなどのメモリを備えたＣＰＵや、表示部、操作部（図示せず）を備えている。ユーザ端末４は、スマートフォンなどのタブレット端末から構成されていてもよいし、車両５に搭載されたナビゲーション装置などの車載端末から構成されていてもよい。ユーザ端末４は、インターネット通信網６を介してサーバ装置３のＤＢ３２にアクセスすることができる。

次に、上述した構成の渋滞予測システム１の動作について説明する。タクシーメータ２の制御部２５（以下、単にタクシーメータ２とも言う）は、操作部２１の実車ボタンが操作されると、上述したように運賃の算出を行う。また、制御部２５は、時間制運賃が加算される毎に運賃情報および時間制運賃が加算されたときの位置情報をサーバ装置３に送信する。サーバ装置３は、運賃情報および位置情報を受信すると、受信した位置情報が示す位置で現在、渋滞していると予測して、その結果を渋滞予測情報としてＤＢ３２に保存する。

なお、上記時間運賃は、渋滞だけでなく、お客様の都合で待機している場合や、信号待ちしている場合も加算されるものである。そこで、本実施形態では、サーバ装置３は、複数台のタクシーメータ２から運賃情報およびそのときの位置情報を収集してＤＢ３２に格納する。そして、サーバ装置３は、同じエリアを走行している所定台数以上のタクシー車両５からの一定期間内に所定回数以上連続して運賃情報を受信すると、渋滞していると予測するようにしてもよい。

また、サーバ装置３は、タクシーメータ２の運賃情報から現在の道路の渋滞状況を予測しているが、この予測した現在の渋滞状況に基づいて現在よりも例えば３０分後、１時間後の各エリアでの未来の渋滞を予測してもよい。今、所定エリアでの渋滞を予測したい場合について説明する。サーバ装置３は、上述したように所定エリア内を走行するタクシー車両５から運賃情報を受信していれば、渋滞していると予測し、運賃情報を受信していなければ、渋滞していないと予測する。

また、サーバ装置３は、所定エリア内における大型施設情報（大型施設の数、大きさなど）、所定エリア内にあるパーキングの空き情報、所定エリア内での気象情報、所定エリア内でのイベント情報（イベントの規模、来客者人数など）を取得する。そして、サーバ装置３は、予測された所定エリアでの現在の渋滞状況、取得された大型施設情報、パーキングの空き情報、気象情報、イベント情報に基づいて未来の渋滞を予測する。

この渋滞予測については、例えば図４に示すように、運賃情報から予測した現在の渋滞の有無、大型施設情報、パーキングの空き情報、気象情報、イベント情報を入力とし、３０分後、１時間後の渋滞の大きさを出力とするニューラルネットワークのような識別器３３Ａを用いることが考えられる。この識別器３３Ａは、既知の入力と、既知の出力と、を教師データとして、機械学習されている。これら教師データは、全国各地で過去に取得された情報である。

ユーザ端末４は、上記渋滞予測情報が格納されたＤＢ３２にアクセスして、全国各地の現在の渋滞状況、３０分後、１時間後などの未来の渋滞情報を取得することができる。

上述した実施形態によれば、サーバ装置３が、時間運賃の加算を示す運賃情報およびそのときの位置情報に基づいて道路の渋滞を予測する。これにより、タクシーが通行した道路の渋滞を予測することができ、広範囲に渋滞予測をすることができる。

また、上述した実施形態によれば、サーバ装置３は、現在の渋滞情報、施設情報、パーキングの空き情報、気象情報、イベント情報、に基づいて道路の渋滞を予測する。これにより、より精度よく、道路の渋滞を予測することができる。

なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。

上述した実施形態によれば、サーバ装置３は、運賃情報から予測した現在の渋滞状況だけでなく、未来の渋滞も予測していたが、これに限ったものではない。運賃情報から現在の渋滞だけを予測するようにしてもよい。

また、上述した実施形態によれば、サーバ装置３は、ニューラルネットワークなどから構成された識別器３３Ａを用いて、未来の渋滞を予測していたが、これに限ったものではない。識別器３３Ａを用いるのは必須ではない。

ここで、上述した本発明に係る渋滞予測システム、タクシーメータおよびサーバ装置の実施形態の特徴をそれぞれ以下［１］〜［４］に簡潔に纏めて列記する。
［１］
所定距離走行する毎に運賃を加算する距離制運賃算出手段（２５）と、所定速度以下で所定時間走行する毎に運賃を加算する時間制運賃算出手段（２５）と、を有するタクシーメータ（２）と、前記タクシーメータ（２）との通信によって道路の渋滞を予測するサーバ装置（３）と、を備えた渋滞予測システム（１）であって、
前記タクシーメータ（２）は、前記時間制運賃算出手段（２５）が前記運賃を加算する毎にその旨を示す運賃情報と、前記時間制運賃算出手段（２５）が前記運賃を加算したときの位置を示す位置情報と、を送信し、
前記サーバ装置（３）は、受信した前記運賃情報と前記位置情報とに基づいて道路の渋滞を予測する、
渋滞予測システム（１）。
［２］
［１］に記載の渋滞予測システム（１）において、
前記サーバ装置（３）が、
受信した前記運賃情報および前記位置情報に基づいて予測した所定エリアの現在の渋滞状況と、
前記所定エリア内の施設情報、前記所定エリア内のパーキングの空き情報、前記所定エリア内の気象情報、前記所定エリア内のイベント情報、の少なくとも１以上の情報と、
に基づいて現在よりも先の未来の道路の渋滞を予測する、
渋滞予測システム（１）。
［３］
所定距離走行する毎に運賃を加算する距離制運賃算出手段（２５）と、所定速度以下で所定時間走行する毎に運賃を加算する時間制運賃算出手段（２５）と、を有するタクシーメータ（２）であって、
前記時間制運賃算出手段（２５）が前記運賃を加算する毎にその旨を示す運賃情報と、前記時間制運賃算出手段（２５）が前記運賃を加算したときの位置を示す位置情報と、を送信する、
タクシーメータ（２）。
［４］
タクシーメータ（２）から所定速度以下で所定時間走行して運賃を加算した旨を示す運賃情報と、前記運賃を加算したときの位置を示す位置情報と、を受信するサーバ装置（３）であって、
受信した前記運賃情報および前記位置情報に基づいて道路の渋滞を予測する、
サーバ装置（３）。

１ 渋滞予測システム
２ タクシーメータ
３ サーバ装置
２５ 制御部（距離制運賃算出手段、時間制運賃算出手段）

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、広範囲に渋滞予測することができる渋滞予測システムおよびサーバ装置を提供することにある。

前述した目的を達成するために、本発明に係る渋滞予測システム、タクシーメータおよびサーバ装置は、下記［１］〜［３］を特徴としている。
［１］
所定距離走行する毎に運賃を加算する距離制運賃算出手段と、所定速度以下で所定時間走行する毎に運賃を加算する時間制運賃算出手段と、を有するタクシーメータと、前記タクシーメータとの通信によって道路の渋滞を予測するサーバ装置と、を備えた渋滞予測システムであって、
前記タクシーメータは、前記時間制運賃算出手段が前記運賃を加算する毎にその旨を示す運賃情報と、前記時間制運賃算出手段が前記運賃を加算したときの位置を示す位置情報と、を送信し、
前記サーバ装置は、前記運賃情報および前記位置情報を受信すると、受信した位置情報が示す位置で現在、渋滞していると予測する、
渋滞予測システムであること。
［２］
［１］に記載の渋滞予測システムにおいて、
前記サーバ装置が、
受信した前記運賃情報および前記位置情報に基づいて予測した所定エリアの現在の渋滞状況と、
前記所定エリア内の施設情報、前記所定エリア内のパーキングの空き情報、前記所定エリア内の気象情報、前記所定エリア内のイベント情報、の少なくとも１以上の情報と、
に基づいて現在よりも先の未来の道路の渋滞を予測する、
渋滞予測システムであること。
［３］
タクシーメータから所定速度以下で所定時間走行して運賃を加算した旨を示す運賃情報と、前記運賃を加算したときの位置を示す位置情報と、を受信するサーバ装置であって、
前記運賃情報および前記位置情報を受信すると、受信した位置情報が示す位置で現在、渋滞していると予測する、
サーバ装置であること。

上記［１］および［３］の構成の渋滞予測システムおよびサーバ装置によれば、時間制運賃算出手段による運賃の加算を示す運賃情報及び運賃を加算したときの位置情報に基づいて道路の渋滞を予測する。これにより、タクシーが通行した道路の渋滞を予測することができ、広範囲に渋滞予測をすることができる。
上記［２］の構成の渋滞予測システムによれば、運賃情報と、施設情報、パーキングの空き情報、気象情報、イベント情報、の少なくとも１以上の情報と、に基づいて道路の渋滞を予測する。これにより、より精度よく、道路の渋滞を予測することができる。

Claims (4)

1. 所定距離走行する毎に運賃を加算する距離制運賃算出手段と、所定速度以下で所定時間走行する毎に運賃を加算する時間制運賃算出手段と、を有するタクシーメータと、前記タクシーメータとの通信によって道路の渋滞を予測するサーバ装置と、を備えた渋滞予測システムであって、
   前記タクシーメータは、前記時間制運賃算出手段が前記運賃を加算する毎にその旨を示す運賃情報と、前記時間制運賃算出手段が前記運賃を加算したときの位置を示す位置情報と、を送信し、
   前記サーバ装置は、受信した前記運賃情報と前記位置情報とに基づいて道路の渋滞を予測する、
   渋滞予測システム。
2. 請求項１に記載の渋滞予測システムにおいて、
   前記サーバ装置が、
   受信した前記運賃情報および前記位置情報に基づいて予測した所定エリアの現在の渋滞状況と、
   前記所定エリア内の施設情報、前記所定エリア内のパーキングの空き情報、前記所定エリア内の気象情報、前記所定エリア内のイベント情報、の少なくとも１以上の情報と、
   に基づいて現在よりも先の未来の道路の渋滞を予測する、
   渋滞予測システム。
3. 所定距離走行する毎に運賃を加算する距離制運賃算出手段と、所定速度以下で所定時間走行する毎に運賃を加算する時間制運賃算出手段と、を有するタクシーメータであって、
   前記時間制運賃算出手段が前記運賃を加算する毎にその旨を示す運賃情報と、前記時間制運賃算出手段が前記運賃を加算したときの位置を示す位置情報と、を送信する、
   タクシーメータ。
4. タクシーメータから所定速度以下で所定時間走行して運賃を加算した旨を示す運賃情報と、前記運賃を加算したときの位置を示す位置情報と、を受信するサーバ装置であって、
   受信した前記運賃情報および前記位置情報に基づいて道路の渋滞を予測する、
   サーバ装置。

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