JP2021031086A - 空袋搬送装置 - Google Patents

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Iku Wakui
郁 和久井
翼 新野
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Abstract

【課題】簡単な構造で、空袋を安定して搬送することができる、又は搬送された空袋を回収部できれいに積重することができる空袋搬送装置を提供する。【解決手段】空袋搬送装置は、空袋を搬送する搬送部、搬送部を制御する制御部等を有する。制御部は、空袋の種類に応じて、搬送部の搬送制御を行う。空袋の種類は、例えば、空袋の少なくとも材質、厚み、幅又は高さ等である。また、制御部は、空袋の種類に応じて搬送部で搬送された空袋を回収する回収部の制御を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、空袋搬送装置に関する。
空袋が複数枚積層される空袋載置部を有し、一枚ずつ空袋を分離し、その空袋を搬送する空袋搬送装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−74463号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているような空袋搬送装置では、空袋の種類、例えば空袋の厚さ等の違いにより、搬送不良や回収部へのスタック不良等が発生する虞がある。
本発明の空袋搬送装置は、少なくとも以下の構成を具備するものである。
空袋搬送装置は、空袋を搬送する搬送部と、
前記搬送部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、空袋の種類に応じて、前記搬送部の搬送制御を行うことを特徴とする。
本発明の実施形態に係る空袋搬送装置の一例を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る空袋搬送装置の一例を示す概念図である。 空袋搬送装置の収容部に収容される空袋の一例を示す図であり、詳細には(a)は空袋の断面図、(b)は収容部内に重ねて収容されている複数の空袋の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る空袋搬送装置を有する空袋ラベル貼付システムの電気的な機能ブロックの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る空袋搬送装置の収容部、吸引部等の上面概念図である。 本発明の実施形態に係る空袋搬送装置の回収部、発行部、貼付部、ラベル貼付部等の一例を示す斜視図である。 図7は図6の正面図である。 第1案内部(上流側案内部)の一例を示す図であり、詳細には(a)は正面図、(b)は斜視図である。 第2案内部(下流側案内部)の一例を示す図であり、詳細には(a)は正面図、(b)は斜視図である。 本発明の実施形態に係る空袋搬送装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る空袋搬送装置の設定画面の一例を示す図である。 空袋搬送装置の動作の一例を説明するための図であり、詳細には(a)は吸引部により空袋が下方に移動する状態の一例を示す図であり、(b)は展開自在なベルトコンベア(搬送部)が閉状態の空袋搬送装置の一例を示す図であり、(c)は搬送装置により空袋を搬送方向に所定の搬送速度で搬送している状態の一例を示す図である。 空袋搬送装置の動作の一例を説明するための図であり、詳細には(a)は発行部により発行されたラベルを貼付部により空袋に貼付している状態の一例を示す図であり、(b)は搬送部により空袋を回収部に搬送している状態の一例を示す図である。 空袋搬送装置の動作の一例を説明するための図であり、詳細には(a)は空袋が案内部により回収部に案内されている状態の一例を示す図であり、(b)は回収部の載置部に空袋が載置された状態の一例を示す図であり、(c)は回収部の載置部が降下した状態の一例を示す図である。 空袋供給装置の動作の一例を示すフローチャートである。 空袋供給装置の動作の一例を説明するための図であり、(a)は収容部に空袋が積層された初期状態(待機状態)の一例を示す図であり、(b)は積層された空袋を吸引部により保持面より上方に押上げ、吸引部が最下端の空袋を吸引した状態(吸引状態)の一例を示す図であり、(c)は1つの空袋を吸引部が吸引して下方の搬送部の搬送面に移動した状態(移動後状態)の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る空袋供給装置の動作の一例を示す図であり、(a)は積層された空袋と、その空袋から離間している吸着部の一例を示す図であり、(b)は吸引部が空袋を下方から上方へ押し上げた後、最下端の空袋のみを吸引して引き下げた状態の一例を示す図である。
本発明の実施形態に係る空袋搬送装置は、空袋を搬送する搬送部、この搬送部を制御する制御部等を有する。この制御部は、空袋の種類に応じて、搬送部の搬送制御や搬送部で搬送された空袋の回収部の制御を行う。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。尚、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
図1,図2に示すように、本発明の実施形態に係る空袋搬送装置100は、収容部2、吸引部3(吸引手段)、エアポンプや真空容器等の負圧源30、上下動駆動部4、第1搬送部5(第1搬送手段)、第2搬送部6(空袋落下防止部)、検出部16、搬送部としての第3搬送部7(ベルトコンベア等)、印字装置80(ラベル発行装置)、貼付部91を備えた貼付装置90(ラベル貼付装置)、回収部RV、制御装置10などを有する。
本実施形態では、空袋搬送装置100は、基台100b上に、収容部2、吸引部3、上下動駆動部4、第1搬送部5(第1搬送手段)、第2搬送部6、検出部16、搬送部としての第3搬送部7、印字装置80、貼付装置90、回収部RV、制御装置10等が設けられている。
なお、空袋搬送装置100は、ラベル発行装置(印字装置80)や、ラベル発行装置(印字装置80)により発行されたラベルを空袋1に貼付する貼付装置90を有するが、この実施形態に限られるものではなく、ラベル発行装置や貼付装置90を備えていなくともよい。
収容部2(カセット)は、空袋1を収容する。詳細には、収容部2は、例えば、下方に開口部2h、上方に開口部hが形成された四角の筒形状部2Aを有する。収容部2には、上下方向に積層された複数の空袋1が収容される。また、収容部2は、筒形状部2Aの最下端に、内側に向かって突出した突出部21(保持手段)を有し、突出部21が積層された空袋1を保持する。
収容部2は、取り扱う空袋1の大きさに応じて、側壁が移動可能に構成されており、収容部2の大きさが変更可能に構成されている。収容部2の内周は、例えば、空袋1と同じサイズ(大きさ)、僅かに大きいサイズ(大きさ)、又は少し小さいサイズ等、取り扱う空袋1に応じて設定可能に構成されていることが好ましい。
収容部2には、収容部2の側壁を移動させる調整手段として、ハンドルhd1、ハンドルhd2が設けられている。ハンドルhd1は、収容部2の側壁及び吸引部3の搬送方向上流側部分を移動させるための調整手段である。ハンドルhd2は、収容部2の側壁及び吸引部3を幅方向に移動させるための調整手段である。
また、搬送部としての第3搬送部7に設けられたハンドルhd3は、第3搬送部7のベルトコンベア71,72を空袋の幅方向に移動させるための調整手段である。
制御装置10は、モータ(不図示)により、収容部2の側壁の位置や第3搬送部7のベルトコンベア71,72の位置を自動で調整することができるが、微調整用として、ハンドルhd1,hd2,hd3を手動で動かすことにより微調整可能に構成されている。
図3(a)に示す例では、空袋1は、一方に開口部1aが形成され、他方に底部1bが形成されている。空袋1は、樹脂材料などの所定の材料により形成されている。空袋1としては、例えば、長方形、正方形、ひし形、台形、円、半円、楕円など各種形状のものを採用することができる。収容部2は、空袋の形状に対応して、側壁を移動可能に構成されており、確実に空袋を収容することができる。本実施形態では、空袋1は矩形状の袋体である。収容部2には、図3(b)に示すように、複数の空袋1が積重される。
また、収容部2への空袋のセットの仕方は、空袋の種類に応じて異なるが、通常、空袋1の開口部1aを搬送方向上流側になるようにセットされる。空袋1の底部1bが搬送方向下流側、つまり、搬送方向の先頭になるため、第1搬送部5等により空袋の底部1b側の端部から把持して、確実に搬送することができる。一般的に、空袋1の開口部1a側の端部から把持して搬送することは、底部1bと比べて不安定である。なお、収容部2へのセットの仕方は、空袋の種類に応じて適宜、最適にセットすることが好ましい。
一具体例として、140μm厚の空袋の場合、70μmのフィルム2枚の三方を溶着し、袋形状の空袋1が形成される。つまり、開口部は70μmのフィルム2枚が重ねられた状態に過ぎず、溶着されている他三方に比べ変形し易い。よって、駆動力が付加される搬送方向先頭(=搬送方向下流)が、空袋1の開口部以外の変形し難い部分(底部1b等)であることが好ましい。
また、図1に示すように、収容部2は、搬送方向上流側よりも下流側が下方位置となるように傾斜して配置されている。この傾斜配置により、収容部2に収容されている空袋1は、搬送方向下流側(=搬送方向の先頭)に自重が掛かり、落下しやすくなる。
また、収容部2の傾斜に合わせ、吸引部3、第1搬送部5、第2搬送部6等も同じ角度で傾斜するように配置されている。すなわち、各吸引部3から収容部2に収容されている空袋1までの距離を、略一定に保つことができる。
空袋1は自重が軽いため不安定であり、機械での取扱いが難しくなりがちであるが、このような不安定物(空袋1)を扱う上では傾斜による案内も重要であり、本発明の実施形態では、空袋1の引き出し等がずれた場合であっても、空袋1が第1搬送部5や検出部16側(搬送方向下流側)にずれる可能性が上がり、搬送の確実性を上げることができる。
図1、図2に示すように、収容部2に収容された空袋1の上には、空袋1を下方に押圧する錘25(押圧部材)が着脱自在に設けられることが好ましい。錘25が収容部2から取り外された状態で、空袋1が収容部2内に収容され、その空袋1の上に錘25が配置される。錘25の外周部は、空袋1を下方へ押圧することで、空袋外周部と収容部2の突出部21との係りを強くすることができる。
錘25は、その外周形状が、収容部2の内周と同じ形状に形成され、中央部に開口部が形成されていることが好ましい。後述するように、吸引部3が積層された空袋1の下方から上方へ押し上げる際に、空袋1に掛かる上方向への圧力を錘25の開口部から逃がすとともに、錘25の外周部では、空袋1を下方へ押圧することができる。
図2に示すように、吸引部3(吸引手段)は、空袋1を吸引する吸盤を備え、上下移動自在に設けられており、駆動機構により上下動し、吸引した空袋1を収容部2から第1搬送部5へ移すように構成されている。詳細には、吸引部3は、上昇時に、収容部2の下方の開口部2hから、積層された複数の空袋1のうち最下端の空袋1を吸引する。吸引部3は、エアポンプや真空容器等の負圧源30に接続されている。
例えば、吸引オンのタイミングは、上昇開始時であり、吸引オフのタイミングは、吸引部3の上端部が、第1搬送部5の搬送面5Sよりも所定距離だけ下方の最下点に位置した時である。
上下動駆動部4は、制御装置10の制御により、吸引部3を上下方向に移動させる。上下動駆動部4は、例えば、ステッピングモーター等のモータやエアシリンダー等により構成されており、ステッピングモーターやエアシリンダー等の駆動を第2搬送部6へ伝え、第2搬送部6に連結、支持されている吸引部3が上下動するように構成されている。
第1搬送部5は、収容部2よりも下方に配置されている。第1搬送部5は、搬送面5Sに載置された空袋1を搬送方向の下流側へ搬送する。
本実施形態では、第1搬送部5は、上下一対のベルトコンベア(51、52)等を有する。また、本実施形態では、下部ベルトコンベア51と上部ベルトコンベア52の長さが異なる。詳細には、下部ベルトコンベア51は、収容部2から引き抜かれた空袋1を受け止める必要があるため、ある程度の長さが必要である。
一方、上部ベルトコンベア52は、搬送方向下流側端部付近を回転中心として回動可能に構成されており、詳細には、搬送方向上流側端部が起立または倒伏可能に構成されている。
上部ベルトコンベア52は、空袋1が収容部2から搬送面5Sに載置される場合、上部ベルトコンベア52が起立姿勢となるように制御装置10により制御される。
空袋1を搬送する場合、上部ベルトコンベア52が倒伏姿勢となるように制御装置10により制御され、下部ベルトコンベア51の搬送面5Sで受け止められた空袋1を、上部ベルトコンベア52と下部ベルトコンベア51とで挟持して、確実に空袋1を搬送することができる。上部ベルトコンベア52は、回動半径を考慮し、周囲の構成要素に対して邪魔にならない小型なベルトが望ましいため、下部ベルトコンベア51に比べ短いことが好ましい。
上部ベルトコンベア52は起立姿勢から倒伏姿勢となることで下部ベルトコンベア51と挟んでベルトコンベアの駆動で搬送する。
空袋1を搬送する際に上部ベルトコンベア52が倒伏した際に上部ベルトコンベア52の搬送方向上流側端部と下部ベルトコンベア51の搬送面5Sで空袋1の先端を挟持するが下部ベルトコンベア51の撓みにより空袋1の挟持が不安定になることがある。
そこで、上部ベルトコンベア52の搬送方向上流側端部が倒伏する際に上部ベルトコンベア52の搬送方向上流側端部と同じ位置の下部ベルトコンベア51の搬送面5Sの下部に支持部材53を設けることもできる。ベルトコンベア同士が空袋1を挟持するために支持部材53が空袋1の先端を挟み込む際にサポートする効果がある。
ただし、空袋1を搬送する時は支持部材53が摩擦などにより下部ベルトコンベア51の妨げになるため、支持部材53は、下部ベルトコンベア51の搬送面5Sの接触しない程度の位置に設けられるのがよい。また、空袋供給装置は、挟持のタイミングで支持部材53が上下方向に動く機構を備えてもよい。
なお、空袋供給装置は、挟持する際のサポートができる効果があれば、支持部材53の代わりに、板状の物でもプーリなどどのような部材や機構を備えてもよい。
なお、本実施形態では、下部ベルトコンベア51と上部ベルトコンベア52は、ベルト幅が同一であるが、下部ベルトコンベア51のベルトが太く、上部ベルトコンベア52のベルトが細いなど、長さだけでなくベルトの幅が異なっていてもよく、また、ベルトの太い・細いの関係は逆でもよい。
上記実施形態では、空袋1を搬送する手段としては、下部ベルトコンベア51と上部ベルトコンベア52を採用したが、この実施形態に限られるものではなく、それ以外の構成として、例えば、空袋1を挟む構造を有する機構が進退することで、空袋1を搬送するように構成されてもよい。
第2搬送部6(空袋落下防止部)は、空袋1が第1搬送部5よりも下方に落下することを防止する機構であり、上面に搬送面Sを有する。第2搬送部6は、収容部2よりも下方に配置されている。
また、第2搬送部6は、複数の吸引部3と接続されており、上下動駆動部4により上下方向に移動可能に構成されている。
後述するように、本実施形態では、複数の吸引部3が隙間(=距離)をあけて、収容部2の下方に配置されている。吸引部3により引き抜いた空袋1がこの隙間に落下したり、他の機構に引っかからないように、第2搬送部6が設けられている。この第2搬送部6を設けたことにより、上記吸引部3間の隙間が減り、空袋1の落下面積を小さくすることができ、第1搬送部5による空袋の搬送の阻害となることなく、スムーズに空袋1を搬送することができる。
また、第2搬送部6の端面は平面(=搬送面S)になっているため、引き抜かれた空袋1を保持し、かつ第1搬送部5による搬送を阻害しないように構成されている。また、第2搬送部6の端面を曲面形状にしたり、ローラー等を設けることで、空袋搬送時の搬送抵抗をさらに小さくすることができる。
検出部16は、各種センサからなる。詳細には、検出部16は、例えば、収容部2から引き出した空袋1の有り又は無し(第1搬送部の搬送面上における空袋の有り無し)を確認するためのセンサを有する。
例えば、このセンサを第1搬送部5の搬送面よりも下に設けた場合、メンテナンスが困難になる。本発明の実施形態では、メンテナンス性を考慮して、上記センサ(検出部16)は、第1搬送部5の搬送面よりも上方に設けられている。
また、収容部2から第1搬送部5の間は、空袋1が移動する経路であるため、検出部を設けることができない。よって、本発明の実施形態では、図2に示すように、上記センサ(検出部16)は、収容部2よりも搬送方向下流側に配置されており、その位置から、第1搬送部5の搬送面に載置された空袋1を検出できるように、上記センサ(検出部16)の検出方向が斜めとなるように配置されている。上記センサ(検出部16)は、例えば、撮像装置であってもよいし、発光部及び受光部を備えた光学センサであってもよい。
検出部16は、検出結果に応じて、例えば空袋1の有無を示す検出信号を制御装置10に送信する。
制御装置10は、例えば第1搬送部5により空袋1の搬送が失敗した場合、詳細には、検出部16により空袋が検出されない場合に、第1搬送部5による空袋1の挟持や、空袋の搬送動作を再度実行する。
また、制御装置10は、例えば、吸着部による吸引動作失敗時には、再度、空袋を吸引する動作を再度実行する。
本実施形態では、搬送部(搬送手段)としての第3搬送部7は、上下一対のベルトコンベア71,72等より構成され、第1搬送部5の搬送方向下流側に配置されており、且つ搬送方向の両脇にそれぞれベルトコンベア71,72が配置され、空袋1の反り等を規制しながら搬送方向下流側へ空袋1を搬送する。
印字装置80は、制御装置10の制御により、商品情報などを印字したラベルを発行する。詳細には、印字装置80は、印字部81、切断部82等を有する。印字装置80には、ロール状の連続紙R(印刷媒体)が収容されている。
印字部81は、連続紙Rに商品情報などを印字する。切断部82は、印字された連続紙Rを所定の長さに切断し、枚葉状のラベルLを生成する。
貼付装置90は、制御装置10の制御により、印字装置80で発行されたラベルを吸引し、上下方向に進退可能に構成された貼付部91を有し、制御装置10の制御により、第3搬送部7で搬送される空袋1の所定位置へラベルを貼付する。また、貼付装置90の貼付部91は、吸着したラベルを水平面内で360°回転可能に構成されており、空袋へ貼付するラベルの貼付角度を調整することができる。
回収部RVは、第3搬送部7の搬送方向下流側に配置され、ラベルLを貼付した空袋1が貯留することで空袋1を回収する。回収部RVは上下動可能に構成されており、複数の空袋1をきれいに積重させるために、搬送される空袋1の種類に応じて下降速度や移動量が制御される。
また、回収部RVの上方には、第1案内部ga(上流側案内部)、第2案内部gb(下流側案内部)が配置されている。第1案内部ga(上流側案内部)、第2案内部gb(下流側案内部)は、搬送部により搬送された空袋1を、回収部RVの載置部RVaの所定位置に案内する。
図1,図2に示す例では、第1案内部ga(上流側案内部)及び第2案内部gb(下流側案内部)は、回収部RVの載置部RVaの傾斜面に対応した傾斜面部を有し、案内支持部gcに設けられている。この案内支持部gcは基台100b(固定部)等に固定されている。搬送された空袋1の先端部がその傾斜面部に沿って移動することにより、空袋1が回収部RVの載置部RVaの所定位置に移動するように構成されている。
なお、空袋1の搬送に伴う摩擦により、静電気が発生し、帯電された電気量は回収部RVで最も大きくなる傾向にあるため、第3搬送部7と回収部RVとの間に、イオナイザー(イオン発生装置)等の静電気等の発生を抑制する除電器が設けられている。除電器で除電を行い、帯電されていない状態で空袋1を貯留することができる。除電器はこの位置に限定されるものではなく、除電できれば、任意の位置に設置されていてもよい。
制御装置10は、空袋搬送装置100の各構成要素を統合的に制御する。制御装置10は、後述するように、例えば、タッチパネル式入力装置130、キーボード131、操作スイッチや操作ボタン132などの操作部13や、表示部14(タッチパネルの表示部等)、等を有する。
図4に示すように、空袋搬送装置100は、制御部11(CPU)、記憶部12、操作部13(入力部)、表示部14、通信部15、吸引部3(吸引手段)、上下動駆動部4、検出部16、搬送駆動部501、印字部81、切断部82、貼付部91、回収部RV等を有する。上記各構成要素は、通信線等により電気的に接続されている。
制御部11は、空袋搬送装置100の各構成要素を統合的に制御する。制御部11は、制御プログラムを実行することにより、コンピュータとしての空袋搬送装置100に本発明に係る機能を実現させる。
記憶部12は、制御プログラムや、各種空袋情報、印字部81により印字される商品情報等の各種データを記憶する。空袋情報は、空袋の形状や、寸法(厚さ、幅、高さ)、材質、空袋の硬さや柔らかさ、色、用途、品番などがあり、それに応じた制御に関するパラメーター、ラベル貼付位置、収容部2に収容できる最大の枚数などが関連付けて記憶されている。また、空袋情報には、空袋に適した収容部の側壁の位置情報、吸引部の位置情報も記憶する。つまり、制御装置は、表示部等で空袋情報が呼び出された場合、搬送部としての第3搬送部7のベルトコンベア71、72や収容部2の側壁、吸引部3が、規定された位置へ自動で移動するよう制御する。
商品情報は、商品名や原材料名、バーコード、価格、販売者名、ロゴマークなどのイメージ図など、ラベルに記載される情報を関連付けて記憶する。
制御装置10では、商品情報と空袋情報とを関連付けて記憶することもできるため、どちらか一方の情報を呼び出すことにより、他方の情報も自動的に呼び出すことが可能である。
また、記憶部12は、発行枚数をカウントするカウンタ、及び各種履歴などを有する。また、制御部11は、空袋搬送装置100に設けられた撮像装置と連動することで、ラベル貼付の有無や印字不良の有無を特定し、選別することができる。
表示部14は、制御部11の制御により、空袋搬送装置100を操作するための各種表示や、空袋搬送装置100の現在の状態、ラベルに印字される商品情報等が表示される。
通信部15は、制御部11の制御により、管理装置901等のコンピュータとデータ通信を行う。なお、管理装置901や空袋搬送装置100それぞれには固有の識別情報(装置IDやIPアドレス、MACアドレス等)が規定されており、通信する際に、識別情報と共に各種情報が送受信される。管理装置901は、空袋搬送装置100それぞれの識別情報に基づいて、各空袋搬送装置100の各種データの収集、エラー管理、搬送指示など統括的に管理処理を行う。
搬送駆動部501は、制御部11の制御により、第1搬送部5や第3搬送部7等の駆動用のモータ等を駆動する。
回収部RVは、載置部が駆動モータ等により上下動自在に構成されており、制御部11により、空袋の種類に応じた降下制御が行われる。
例えば、制御部11は、同じ降下の量でも空袋の種類に応じて厚さが薄いものは3枚収容部に収容されたタイミングで1回下降させ、空袋の厚さが厚いものは1枚収容部に収容されるタイミング毎に下降させるように、空袋の枚数を調整する制御を行ってもよい。
また、空袋の種類によってはラベルが貼付されると空袋1の撓む量が異なるので、制御部11は、空袋の種類の設定により、mm単位で回収部RVの降下する量を調整する制御を行ってもよい。
上述した操作部13、吸引部3(吸引手段)、上下動駆動部4、検出部16、搬送駆動部501、印字部81、切断部82、貼付部91(貼付装置90)等については、説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態では、収容部2は、四角の筒形状部2Aを有し、筒形状部2Aの最下端に内側に向かって突出した突出部21(保持手段)を有する。突出部21は、収容部2に収容された空袋を保持する。また、収容部2は、複数のパーツを有し、サイズや種類の異なる空袋1に対応するように、側壁が移動自在に構成されている。
収容部2よりも下方には、図5に示すように、複数の吸引部3が配置されている。吸引部3は、例えば、筒形状部2Aの内側中央部の下方、及び、筒形状部2Aの内周の近傍の下方にそれぞれ配置されている。なお、突出部21は、吸引部3の近傍位置に形成されていることが好ましい。吸引部3を突出部21の近傍に設けることにより、収容部2の下方から空袋1を引き出す際の抵抗が比較的大きい場合であっても、この抵抗を超えて、吸引部3が空袋1を容易に引き出すことができる。
詳細には、収容部2の下方には、図5に示すように、上部ベルトコンベア52、下部ベルトコンベア51などの一対の第1搬送部5が設けられている。
また、筒形状部2Aの内側中央部付近の下方には、第2搬送部6が設けられている。この第2搬送部6は、第1搬送部5(第1搬送手段)よりも下方に空袋が落下することを防止する。詳細には、第2搬送部6は、搬送方向に延設された一対の長尺の部材61,61を有する。また、第2搬送部6は、収容部2の中央部の下方に配置された一対の吸引部3の間に、中央部材60を有する。この中央部材60、部材61,61の上面は、初期状態(待機状態)では、第1搬送部5と略同じ高さの搬送面S(摺動面)を有する。また、この中央部材60、部材61,61は、吸引部3と連結されており、吸引部3とともに上下動可能に構成されている。
固定載置部511は、第1搬送部5と同じ高さの搬送面を有し、収容部2の内周部の内側の下方に、搬送方向に沿って延設されている。
第1搬送部5よりも搬送方向下流側には、搬送部としての第3搬送部7が配置されており、この第3搬送部7は上下一対のベルトコンベア71、72等により構成されている。このベルトコンベア(71,72)は、水平面内で、搬送方向に直交する方向(幅方向)に所定距離だけ離れて配置されており、その間の中央部には、ベルトコンベア71,72の搬送面と同じ高さの搬送面部70(中板)が設けられている。
つまり、空袋の幅方向の両端部付近をそれぞれ搬送路に沿って配置された上下一対のベルトコンベア(71,72)が挟持した状態で、ベルトコンベア(71,72)が回転駆動することにより、空袋1を搬送方向に沿って搬送する。
また、図5、図1、図2に示すように、第3搬送部7の搬送路上に、貼付装置90が配置されている。詳細には、搬送面部70(中板)の上方に貼付装置90の貼付部91が配置されている。貼付部91は、第3搬送部7により搬送される空袋1の所定位置にラベルを貼付する。
図6は回収部、発行部、貼付部、ラベル貼付部等の一例を示す斜視図である。図7は図6の正面図である。
回収部RVは、上下動自在に構成されている。詳細には、図6,図7に示す例では、回収部RVは複数の支柱(RVc1〜RVc6)を備えた固定部RVc、その支柱(RVc1〜RVc6)に対して上下動自在に設けられた可動部RVb等を有する。可動部RVbは、搬送方向下流側が下方に傾斜した傾斜面を備える載置部RVaを有する。
図6,図7に示す例では、回収部RVの載置部RVaには、下流側規制部RVdが立設されている。下流側規制部RVdは空袋のサイズに応じて位置調整可能となっている。搬送された空袋1は、回収部RVの下流側規制部RVdに当接し、順次積重する。
図8は第1案内部ga(上流側案内部)の一例を示す図であり、詳細には、図8(a)は正面図、図8(b)は斜視図である。図9は第2案内部gb(下流側案内部)の一例を示す図であり、詳細には、図9(a)は正面図、図9(b)は斜視図である。
第1案内部ga(上流側案内部)は、一方の端部(下流側端部)が案内支持部gcに固定され、中央部に長孔が形成されている。
第2案内部gb(下流側案内部)は、中央部に長孔が形成されており、上流側端部が案内支持部gcに対して回動自在に支持されており、上方に回動した状態で、空袋を回収部から容易に取り出すことができるように構成されている。
次に、空袋搬送装置100の動作の一例を、図10に示すフローチャート等を参照しながら説明する。なお、初期状態又は待機状態では、空袋搬送装置100の上部ベルトコンベア52は起立状態となっている。
ステップST101において、空袋の種類などの情報が入力部(操作部13、記憶部12、又は通信部15など)等で入力され、制御部11が空袋の種類等の情報を得る。
なお、入力部は操作部13により入力されるものでなくともよく、例えば、通信部を介して通信可能に接続された管理装置(管理コンピュータ)等から、空袋の種類を示す情報が入力されてもよいし、記憶部に記憶されている空袋の種類を示す情報を読み出すことによりその情報を得てもよいし、スキャナなどの周辺機器を利用してコード情報を読み込むことにより情報を得ることでもよい。
図11に示す設定画面では、空袋1の種類の登録により収容部2に収容できる最大の枚数を画面上に表示しても、音声等により報知してもよい。
空袋1は収容部2へセットされたときの全体の高さより、ラベル貼付がされて回収部RVに積み重なった後の方が全体の高さが大きくなるので、回収部RVに積み重ねられる最大の枚数が収容部2にセットできる枚数として計算できる。従って、登録時に空袋1の種類に応じて最大の枚数を表示することもできる。
図11は、空袋搬送装置100の空袋の種類を設定可能な設定画面の一例を示す図である。例えば、入力部としての操作部13は、タッチパネルなどの操作入力表示部を備えていてもよいし、キーボード等の操作入力装置と表示装置を備えていてもよい。例えば、図11に示す設定画面は、上記入力部としての操作部13により実現される。
詳細には、図11に示す空袋の種類を設定する設定画面は、空袋の識別情報を設定可能な識別情報設定表示部D31、空袋の名称を設定可能な名称設定表示部D32、空袋の材質を設定可能な材質設定表示部D33、空袋の厚さを設定可能な厚さ設定表示部D34、空袋の幅を設定可能な幅設定表示部D35、空袋の高さを設定可能な高さ設定表示部D36、空袋の降下する量を設定可能な降下量設定表示部D37、空袋の降下する速度を設定可能な降下速度設定表示部D38、空袋にラベルを貼付する位置を設定可能な貼付位置設定表示部D39、空袋1を収容部2に収容できる最大の枚数を表示する収容最大枚数表示部D40等を有する。
ここでは図示していないが空袋の種類の登録に硬いや柔らかいなどの項目を設けて選択させることもできる。
また、図11に示した設定画面は、空袋1ごとに設定したフォーマットの識別番号を示すフォーマット情報設定表示部D30、設定を終了するための終了ボタンBEなどを有する。
図11に示す例では、操作者の操作により、入力部としての操作部13で空袋の情報等が入力され、適宜、記憶部12等に記憶される。
なお、操作部13では、空袋搬送装置の各種操作、各種設定などを行うことができる。
ステップST102において、ラベル設定が行われる。詳細には、例えば、操作部13などの入力部から、ラベルに印字される文字、記号、図、ラベルの貼付位置などを設定し、それらの設定情報を制御部11に出力される。
ステップST103において、制御部11は吸引制御を行う。詳細には、例えば、スタートボタン(不図示)等が操作された場合、制御部11は、図12(a)に示すように、吸引部3や上下動駆動部4を駆動して、収容部2から一つの空袋1を引き抜き、第1搬送部5の下部ベルトコンベア51上に載置する動作を行う。
ステップST104において、制御部11は搬送制御を行う。制御部11は、詳細には図12(b)に示すように、第1搬送部5の上部ベルトコンベア52を倒伏姿勢となるように制御を行い、第1搬送部5の上部ベルトコンベア52が起立姿勢から倒伏姿勢となり、上部ベルトコンベア52の搬送方向上流側端部と、下部ベルトコンベア51の搬送面5Sにより空袋1の端部を挟持させる。
次に、制御部11は、空袋の種類(空袋の種類を示す設定情報)に応じて、搬送部としての第1搬送部5及び第3搬送部7による空袋の搬送制御を行う。
詳細には、制御部11は、図12(c)、図13(a)に示すように、第1搬送部5の上部ベルトコンベア52、下部ベルトコンベア51、第3搬送部7の下部のベルトコンベア71、上部のベルトコンベア72を駆動して、空袋を搬送方向に、所定の搬送速度で搬送する処理を行う。
例えば、制御部11は、表1に示すように、空袋1(空袋A)の厚さが規定値又は規定範囲内である場合に、搬送速度を高速(第1の搬送速度)に設定し、空袋1(空袋B)の厚さが規定値未満又は規定範囲の下限値未満の場合に、搬送速度を低速(第2の搬送速度)に設定する。この第2の搬送速度は、第1の搬送速度よりも低速である。空袋1が比較的薄い場合(空袋1の厚さが規定値未満)、空袋1の搬送時の姿勢を維持できる弾性力が空袋1に無いため搬送時に姿勢が曲がったり、破れてしまったりするなどの問題が発生しやすいが、本発明に係る空袋搬送装置は、低速で空袋1を搬送することで、搬送不良を低減することができる。
また、空袋1の厚さが規定値又は規定範囲内の場合、空袋1を高速で搬送することで、所定時間当りの処理数を向上させることができる。
なお、制御部11による搬送制御は上記実施形態に限られるものではない。例えば、材質により高速で搬送すると破れてしまうものなどは空袋1の厚さにかかわらず低速で搬送できるように材質に応じて制御を変更できるように設定してもよい。
また、空袋1はラベル貼付時の貼付位置により搬送時の空袋1の搬送の姿勢が異なってくるので、空袋1の開口部1a側の上部、空袋1全体の真ん中、底部1b側の下部、空袋1の左右側の何れかに寄せるなど、ラベル貼付位置に応じて搬送姿勢を安定させるために制御を変更できるようにしてもよい。
Figure 2021031086
ステップST105において、制御部11はラベル貼付制御を行う。詳細には、図13(a)に示すように、制御部11は、印字装置80で発行されたラベルLを貼付装置90の貼付部91により吸引・保持し、貼付部91により空袋1の所定位置にラベルLを貼付する処理を行う。図13(a)に示す例では、第3搬送部7により空袋1を所定の搬送速度で搬送している状態で、貼付部91によりラベルLが空袋1の所定位置に貼付される。
そして、図13(b)、図14(a)、図14(b)に示すように、第3搬送部7のベルトコンベア71,72により、空袋1が搬送方向に搬送され、第1案内部ga(上流側案内部)、第2案内部gb(下流側案内部)の傾斜面部に沿って移動し、回収部RVの載置部RVaに移動する。
ステップST106において、制御部11は、回収部RVの制御を行う。詳細には、制御部11は、図14(c)に示すように、空袋1の種類(空袋1の種類を示す設定情報)に応じて、回収部RVの下降制御を行う。
例えば、制御部11は、空袋1の厚さが薄いほど、回収部RVの載置部RVaの降下速度が遅くなるように制御を行うことで、回収部RVの載置部RVaにて所定位置できれいに空袋1を積み重ねることができる。
特に、空袋1が厚いときは回収部RVに1枚入るごとに降下させるよう制御するのがいい。空袋1は厚さがある製品になると製造後から波状に癖が出ていることが多く、その上にラベルを貼付するとさらに波状が拡大した状態で回収部RVに回収される。このとき一枚一枚の波状が互い違いになると空袋1の回収部RVの容量がいっぱいになってしまう。
そこで空袋1が厚い場合は薄いものよりも下降の回数を多くする制御を行うことが望ましい。また、制御部は、回数だけでなく下降する量をミリ単位等で調整するように制御してもよい。
空袋1に姿勢を維持できる弾性力や重さがある場合には、回収部RVの下降制御を通常であっても回収部RVの前面や側面に空袋1がぶつかって収容できるが、空袋1が薄いほど軽く、姿勢を維持できる弾性力が無いため、収容時に散乱してしまう。
そこで、制御部は、回収部RVの載置部RVaの降下速度を遅くすることで、第1案内部ga(上流側案内部)と第2案内部gb(下流側案内部)の傾斜面の下側を沿って空袋1を収容できるので、空袋の収容が安定する。制御部は、載置部RVaの回収された空袋1と第1案内部ga(上流側案内部)と第2案内部gb(下流側案内部)の傾斜面との間を適切な位置に保つように制御により調整することが望ましい。回収された空袋1が第1案内部ga(上流側案内部)又は第2案内部gb(下流側案内部)の傾斜面に接近(間隔が狭く)して回収されると詰まる虞が生じ、また、間隔が広くなると空袋1が散乱してうまく回収できない虞があるからである。
さらに、空袋の硬さや柔らかさなどの種類によって降下の制御を調整させることやラベルを貼付した空袋の厚みや癖、または収容時に想定される空袋1の搬送姿勢をあらかじめ考慮して降下速度を調整することもできる。図11に図示される降下量又は降下速度を設定することによって細かく設定することができる。
次に、空袋搬送装置100の動作の一例を、図15に示すフローチャート等を参照しながら説明する。
ステップST1において、空袋搬送装置100は待機状態である。詳細には、図16(a)に示すように、収容部2に複数の空袋1がセットされた状態で、積重された空袋1の上に錘25が配置される。待機状態(初期状態)、又は吸引動作完了状態では、吸引部3の上端部は、第1搬送部の下部ベルトコンベア51の搬送面5Sや、第2搬送部6の部材61の上端面(搬送面)と略同じ高さとなっている。また、待機状態(初期状態)では、第1搬送部5の上部ベルトコンベア52は起立状態である。
ステップST2において、制御部11は、上下動駆動部4により、第2搬送部6の中央部材60、部材61,61及び吸引部3を上昇させる処理を行う。
ステップST3において、制御部11は、ステップST2の処理と同時に、負圧源30と吸引部3を連通状態とし、吸引部3で吸引を開始する処理を行う。
ステップST4において、制御部11は、吸引部3を上昇位置(最上位置)で停止させる処理を行う。詳細には、図16(b)、図17(a)に示すように、吸引部3は、収容部2の突出部21よりも上方で、積層された空袋1の最下部の空袋1に接触する。また、第2搬送部6の中央部材60、部材61,61が、積層された空袋1を上方に押上げた状態で停止している。
図17(a)に示したように、吸引部3は、例えば、吸盤部分として、ゴム等の弾性体からなる弾性部31と、金属材料等からなる硬質の本体部32とを有し、その内部に、吸引経路となる貫通孔部3hが形成されている。弾性部31の上部には、吸引経路に接続された開口部が形成されている。
図17(b)に示すように、吸引部3の弾性部31は、空袋1に吸着すると吸引経路が真空状態又は負圧となり、変形し縮むように構成されている。吸引部3は、変形後の形状は決まっており、吸引部3の高さ方向(上下方向)に対して縮むように変形されるため、空袋を吸引の際に、空袋を下方へ容易に引き出すことができる。
ステップST5において、制御部11は吸引部3や第2搬送部6の部材61等により、空袋1を吸引・保持しているか否かを判別し、吸引・保持していると判別した場合、ステップST6の処理に進み、吸引・保持していない場合、吸引部3や第2搬送部6を上昇させる、又は吸引力を増加させる等して、ステップST5の処理を行う。
詳細には、吸引部3と負圧源30との間には、真空状態を検出するための検出部としてセンサ(不図示)が設けられており、制御部11は、そのセンサからの信号に基づいて、吸引部3が空袋1に接触し変形しているか否かを容易に判別することができる。
ステップST6において、制御部11は、吸引部3を下降する制御を行う。詳細には、制御部11は、上記センサにより、各吸引部3が真空状態となったことを検出した場合、空袋1を吸引・保持できていると状態であると判断し、上下動駆動部4により吸引部3及び第2搬送部6の部材61,61、中央部材60等を下降させる処理を行う。
詳細には、図16(c)に示したように、吸引部3が最下端の1つの空袋のみを吸引した状態で、その空袋1の一部分を、第2搬送部6の搬送面Sよりも下方に移動させることにより、その空袋1を搬送面5Sに載置させる。
具体的には、第2搬送部6が吸引部3を支持し、上下動の駆動を伝えているため、非吸引状態では、吸引部3と第2搬送部6の搬送面Sとの位置関係は変わらないが、吸引部3が吸引状態(真空状態)になった時に、吸引部3が上下方向に収縮することで、吸引部3の上端部は、第2搬送部6の部材61の搬送面Sよりも下方に位置する。
吸引部3が吸引を停止した場合、吸引部3の上端部は、第1搬送部の下部ベルトコンベア51の搬送面5Sや、第2搬送部6の部材61の上端面(搬送面)と、略同じ高さとなる。
そして、空袋1が第1搬送部5の下部ベルトコンベア51、第2搬送部6上に載置される。
ステップST7において、制御部11は、検出部16により空袋1を検出したか否かを判別し、検出している場合にステップST9の処理に進み、それ以外の場合にステップST8の処理に進む。詳細には、制御部11は、検出部16からの検出信号に基づいて、空袋1が収容部の底部から正しく引き抜かれ、第1搬送部5の下部ベルトコンベア51上に載置されているか否かを検出する。
ステップST8において、制御部11は、空袋1が収容部の底部から正しく引き抜かれていない場合、吸引部3を上昇させる等のエラー処理を行い、ステップST4の処理に進む。
ステップST9において、制御部11は、検出部16が空袋1を検出した場合、負圧源30による吸引部3の吸引を停止する処理を行い、負圧を解除する。
ステップST10において、制御部11は、第1搬送部5の上部ベルトコンベア52を回動させて、第1搬送部5の上部ベルトコンベア52と下部ベルトコンベア51とで、下部ベルトコンベア51上の空袋1を挟持する処理を行う。
ステップST11において、制御部11は、第1搬送部5の上部ベルトコンベア52と下部ベルトコンベア51とにより、空袋1を搬送方向下流へ搬送する。
その後、制御部11は、上述したように、第3搬送部7の制御、貼付部の制御、回収部の降下制御などを行う。
なお、制御部11は、ステップST1〜ST11と、搬送部の制御、貼付部の制御、回収部の制御を、並行処理や並列処理により行ってもよい。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る空袋搬送装置100は、空袋を一枚ずつ搬送する搬送部、この搬送部を制御する制御部11等を有する。制御部11は、空袋の種類に応じて、搬送部(第3搬送部7(ベルトコンベア71,72等))の搬送制御を行う。
空袋搬送装置100は、空袋の種類を入力する入力部(操作部13、記憶部12、又は通信部15など)を有してもよい。
空袋の種類は、例えば、空袋の少なくとも材質、厚み、幅又は高さ等である。また、同じ材質や厚みであっても空袋の硬さや柔らかさなどの違いで別の種類として扱うこともできる。
なお、ここで言う材質とはポリエチレンやポリプロピレン等を原料として作られた空袋に限らず、様々な原料を利用してなる空袋を含むものとする。
すなわち、制御部11は、空袋の種類ごとに(詳細には空袋の種類に応じて)搬送部(第3搬送部7(ベルトコンベア71,72))の搬送速度などの搬送制御を行うので、空袋の種類に対応して安定して搬送することができる。
詳細には、制御部11は、例えば、空袋が規定の厚み又はそれより厚い場合、搬送速度が規定速度(第1の搬送速度)となるように制御し、空袋が規定の厚さ未満の場合、搬送部(第3搬送部7)による空袋の搬送速度を低速(第1の搬送速度よりも遅い第2の搬送速度)となるように制御を行う。
また、具体的には、制御部11は、例えば空袋が薄いほど、搬送部の搬送速度を遅くする、又は空袋の厚さが規定値未満の場合に、搬送部の搬送速度が遅くなるように制御を行う。
つまり、空袋が薄いほど搬送速度が遅い(空袋の搬送不良が生じない搬送速度に設定される)ので、その空袋を搬送部により安定して搬送することができる。これにより搬送途中の詰まりや破れを回避でき、さらに空袋1のラベル貼付位置に正確に貼付することができる。
また、制御部11は、空袋の厚さが規定値以上、又は規定範囲の下限値以上の場合に、搬送装置による空袋の搬送速度を高速に設定することで、所定時間当りの処理数を向上させることができる。
また、本発明の実施形態に係る空袋搬送装置100は、搬送部(第3搬送部7(ベルトコンベア71,72等))で搬送された空袋を回収する回収部RVを有する。制御部11は、空袋の種類に応じて搬送部で搬送された空袋を回収する回収部RVの制御を行う。
詳細には、本実施形態では、搬送部(第3搬送部7)が上下一対のベルトコンベア71,72により水平配置の空袋の両端(搬送方向に直交する両端付近)を挟持した状態で、搬送路に沿って搬送方向(略水平方向)に空袋を搬送し、搬送路の下流側端部から空袋を排出し、搬送路よりも搬送方向下流側に配置された回収部RVで空袋を積み重ねて回収を行う。
上述したように、空袋が安定して搬送されるので、回収部RVの所定位置で空袋をきれいに積み重ねて回収可能な空袋搬送装置100を提供することができる。
詳細には、制御部11は、空袋の種類に応じて、回収部の降下制御を行うことで、回収部RVによる空袋の回収が良好となり、回収部RVで空袋をきれいに積み重ねて回収を行うことができる。
また、制御部11は、入力部で入力された空袋の種類ごとに回収部RVの降下制御を行うことで、例えば、空袋の厚みに基づいて、空袋が薄いほど回収部RVの降下速度が遅くなるように制御を行うことで、回収部にて所定位置で空袋1をきれいに積み重ねることができる。
また、制御部11は、例えば空袋の材質が硬い場合(規定の硬さ)に第1の搬送速度、空袋の材質が規定の硬さ未満の場合に第2の搬送速度となるように搬送部の搬送制御を行ってもよい。
また、制御部11は、例えば、空袋が規定の幅の場合に第1の搬送速度、空袋が規定の幅未満の場合に第2の搬送速度となるように搬送部の搬送制御を行ってもよい。
また、制御部11は、例えば、空袋が規定の高さ場合に第1の搬送速度、空袋が規定の高さ未満の場合に第2の搬送速度となるように搬送部の搬送制御を行ってもよい。
すなわち、空袋搬送装置は、空袋の種類に応じて、搬送部による搬送不良を低減することができる。
また、制御部11は、例えば、空袋の材質が硬い場合(規定の硬さ)に回収部を第1の降下速度、空袋の材質が規定の硬さ未満の場合に第2の降下速度(第1の降下速度よりも高速)となるように回収部の降下制御を行ってもよい。
また、制御部11は、例えば、空袋が規定の幅の場合に回収部を第1の降下速度、空袋が規定の幅未満の場合に第2の降下速度(第1の降下速度よりも高速)となるように回収部の降下制御を行ってもよい。
また、制御部11は、例えば、空袋が規定の高さ場合に回収部を第1の降下速度、空袋が規定の高さ未満の場合に第2の降下速度(第1の降下速度よりも高速)となるように回収部の降下制御を行ってもよい。
また、制御部11は、例えば、あらかじめ定めた下降の設定値に基づいて回収部の降下制御を行ってもよい。
すなわち、制御部11は、空袋の種類に応じて、回収部により空袋をきれいにスタックすることができる。
また、空袋搬送装置100は、積層された空袋1を収容し、下方に開口部2hを有する収容部2と、収容部2よりも下方に上下移動自在に配置され、収容部2に収容された空袋1を吸引する吸引手段(吸引部3)と、収容部2よりも下方に位置し、搬送面5Sに載置された空袋1を搬送する第1搬送手段(第1搬送部5)とを有する。空袋搬送装置100の吸引手段(吸引部3)は、収容部2内に収容された空袋1のうち最下部の空袋1のみを吸引した状態で、第1搬送手段(第1搬送部5)の搬送面5Sよりも下方に空袋の一部分が位置するように移動する。
すなわち、積層された空袋1を下方から吸引し引き抜き、第1搬送手段(第1搬送部5)の搬送面5Sよりも下方に空袋1の一部分が位置するように移動させることで、確実に第1搬送手段(第1搬送部5)へ乗り移らせることができる。
本発明の実施形態に係る空袋搬送装置100による、収容部2の下から空袋1を引き抜く制御の利点について、収容部に収容された空袋を上から引き抜く制御(比較例)と比較して説明する。
積層された空袋を上から引き抜く場合(比較例)、空袋の積層高さに応じて引き抜き機構の高さを可変とする、もしくは空袋の収容部の高さ位置を可変にする必要がある。どちらかの高さを変更しないと、引き抜き機構と対象空袋との距離が処理枚数ごとに離れていくこととなる。
一方、本発明の実施形態に係る空袋搬送装置100のように、収容部2の下から空袋1を引き抜く制御の場合、最下端の空袋1を引き抜き後、収容部内に積層されている空袋1が自重で収容部2の突出部21まで落下するため、引き抜き機構と引き抜き対象の空袋(最下端の空袋)との距離が常に一定であり、引き抜き機構又は収容部2の位置を可変とする必要がない。よって、本発明に係る空袋搬送装置100では、上から引き抜く制御の場合(比較例)のような高さを調整する機構を備える必要がなく、装置サイズを小さくすることができる。
さらに、上から引き抜く制御の場合(比較例)では、一度に収容できる収容量を増やすとそれに応じて調整機構も大きくする必要があるが、本発明に係る空袋搬送装置100のように収容部2の下から空袋1を引き抜く制御の場合、特別な調整機構を必要とせず、収容部2の側壁の高さを上方に伸ばすだけで収容量を増やすことができるため、コストメリットを大きくすることができる。
また、本発明に係る空袋搬送装置100のように、収容部2の下から空袋1を引き抜く制御の場合、収容部に積層された空袋1の上面へいつでも追加の空袋1を積層することができる。つまり、本発明に係る空袋搬送装置100では、空袋を上から引き抜く制御の場合(比較例)と異なり、引き抜き制御を一度止めなければ空袋を補充できない、というデメリットがない。
また、本発明の実施形態に係る空袋搬送装置100の収容部2は、空袋1を保持する保持手段(突出部21)を有する。詳細には、収容部2は、下方に開口部2h、上方に開口部hが形成された四角の筒形状部2Aを有し、筒形状部2Aの最下端に内側に向かって突出した突出部21を有する。具体的には、空袋を1枚吸引する際に、制御部11は、吸引手段(吸引部3)を、保持手段(突出部21)よりも上方まで上昇させ、積層された空袋1を押し上げるように、上下動駆動部4を駆動制御する。
つまり、吸引手段(吸引部3)は、保持手段(突出部21)よりも上方まで上昇させ、積層された空袋1を押し上げる。
例えば、収容部2の保持手段(突出部21)の長さ(内側への長さ)は、適宜設定することが好ましい。例えば、収容部2の保持手段(突出部21)が長い場合、収容部2に収容されている空袋が自然に落ちてくる可能性が低いが、空袋1を収容部2から引き出すときに抵抗となり、引き出し難い。また、収容部2の保持手段(突出部21)が短い場合、収容部2に収容されている空袋1を容易に引き出すことができる。ただし、当該空袋が自重で収容部から落ちてきてしまい、引き出し作業時以外に落下してくる可能性がある。
本発明の実施形態に係る空袋搬送装置100は、最下端の空袋1を引き出す際に摩擦抵抗により、最下端から数えて2番目、又はそれ以上の空袋1の端部の一部分が、保持手段(突出部21)から外れた場合であって、吸引部3が、積層されている空袋の最下端の一枚を吸引する際に、吸引部3が上昇し、詳細には、吸引部3は最下端の一枚が保持されている位置(保持手段(突出部21)の位置)よりも上方まで上昇し、積層された空袋1の中央部付近を押し上げる。この積層された空袋1を押し上げることにより、保持手段(突出部21)から外れた空袋を、保持手段(ツメ)よりも上まで戻すことができる。
空袋の押上げ処理の一例について説明する。
吸引部3の上昇量は、積層された空袋1の枚数や重量等に応じて可変としてもよい。詳細には、例えば、収容部2が空袋1を1000枚収容している場合、最下端の空袋には999枚分の重量が負荷として掛かるため、保持手段(突出部21)との掛かりが強く、保持手段から外れ自重で垂れてくる可能性が低くなる。つまり、収容部2において空袋の収容量が一定量以上の場合、吸引部3の上昇量は比較的小さくてもよく、吸引部3の最上位置は、保持手段の位置と同等又はそれ以下でもよい。
一方、収容量がある一定量(例えば100枚)を下回った場合、上記のような他空袋による重量が小さいため、最下端の空袋1への負荷が少なく、保持手段との掛かりが弱くなる。よって、空袋1が保持手段から外れる可能性が高くなり、自重で落下してくる可能性が上がる。この場合には、制御部11は、吸引部3の上昇量を大きくし、吸引部3を保持手段の位置よりも上まで移動させることが好ましい。
すなわち、上述した条件に応じて吸引部3の上昇量を変えるように、制御部11が制御することにより、単位時間当たりの処理能力を向上させることができ、生産量を上げることができる。
収容部2に収容されている空袋1の量を検出する方法としては、例えば、制御部11が処理した空袋の枚数をカウントする方法(収容部2にセットされた空袋の枚数と、処理した空袋の枚数から、収容部内の空袋の収容量を算出可能)、収容部2内に積層された空袋1の最上面の高さ(基準位置からの高さ)を距離センサで検出することで、空袋の収容量を検出する方法、撮像装置を使った画像認識などによって、収容部2内の空袋の収容量を検出する方法、などを挙げることができる。
また、本発明の実施形態に係る空袋搬送装置100は、収容部2に積層された空袋1を吸引部3で、保持手段(突出部21)よりも上方へ押し上げた後、積層された空袋1を保持手段(突出部21)の位置まで戻すことで、収容部2内に積層された空袋1の間に適度に空気が流入して、空気層が形成され、空袋と空袋の間の摩擦抵抗が低減し、最下端の1つの空袋を吸引状態で吸引部3をさらに下方へ移動させることにより、容易に最下端の1つの空袋のみを引き出すことができる。
<保持手段と吸引手段の位置関係>
また、本発明の実施形態に係る空袋搬送装置100では、保持手段(突出部21)と吸引手段(吸引部3)が対で設けられている。吸引部が保持部と対になるように配置されているので、保持手段(突出部21)で保持されている分だけ、空袋1を下方へ引きずり出す際の抵抗が大きく、この抵抗よりも強い力で容易に引く出すことができる。
また、本発明の実施形態に係る空袋搬送装置100は、空袋を搬送する第2搬送手段(第2搬送部6)と、吸引手段(吸引部3)と第2搬送手段(第2搬送部6)とを上下動させる移動手段(上下動駆動部4)を備える。第2搬送部6は、空袋が第1搬送手段よりも下方に落下することを防止する機構である。
すなわち、第2搬送部6により、空袋が第1搬送手段よりも下方に落下することを防止することができる。また、吸引手段(吸引部3)と第2搬送手段(第2搬送部6)が移動手段(上下動駆動部4)により上下動することにより、収容部2に収容された空袋を水平姿勢で確実に、第1搬送部5の搬送面に移動させることができる。
また、本発明の実施形態に係る空袋搬送装置100の吸引手段(吸引部3)は空袋1を吸引すると、その空袋1の形状が変形する。吸引手段によって吸引された空袋1は、変形を起こすため、隣り合った空袋との間に隙間ができ、確実な分離を促すことができる。すなわち、空袋を容易に一枚ずつ吸引することができる。
また、本発明の実施形態に係る空袋搬送装置100の吸引手段(吸引部3)は、ゴム(樹脂)などの弾性体により伸縮自在な形状に形成されており、空袋1を吸引した場合、当該吸引手段の形状が変形可能に構成されている。すなわち、吸引手段(吸引部3)の変形後の形状は決まっており、吸引手段の高さ方向に対して縮まるように変形されるため、空袋吸引の際に、空袋を下方へ容易に引き出すことができる。
また、本発明の実施形態に係る貼付装置は、空袋搬送装置100から供給される空袋の情報に基づくラベルを空袋に貼付する貼付手段(貼付部91)を有する。すなわち、簡単な構成で、効率よく、空袋に貼付可能な貼付装置を提供することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では、空袋搬送装置100は、搬送装置により搬送している空袋に、貼付部によりラベルを貼付し、そのラベルが貼付された空袋を回収部にて回収したが、この実施形態に限られるものではない。例えば、空袋搬送装置100は、ラベルを貼付することなく、搬送装置により搬送した空袋を、回収部にて回収してもよい。
例えば、空袋の内部にスナック菓子等の被包装物を充填する製袋包装機が広く普及しているが、本発明に係る空袋搬送装置100が生産ラインの一部として組み込まれ、空袋1を搬送し被包装物を充填するために用いられてもよい。
また、空袋の種類は、入力部として、管理装置(サーバ)等からネットワーク経由で入力してもよいし、キーボードやマウス、タッチパネル等から入力してもよいし、空袋の種類を検出する検出センサからの信号に基づいて入力してもよい。
また、上記実施形態では、空袋搬送装置100は、上記収容部2や吸引部3を備えていたが、この実施形態に限られるものではなく、収容部2や吸引部3は他の実施形態であってもよく、また、収容部2や吸引部3を備えていなくともよい。
また、本発明に係る空袋搬送装置の制御部は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、制御部が、空袋の種類(入力条件)に応じて、吸引部による吸引動作を制御してもよい。
例えば、制御部11は、入力部で入力された空袋の種類(入力条件)に応じた吸引制御を行う。
具体的には、吸引部(吸引パッド)による吸引制御の一例を説明する。
第1の吸引制御は、空袋を吸引部にて吸引する工程と、その空袋を引き抜く工程と、吸引を解除したタイミングでエアーをその空袋に向けて噴射することで空袋を吸引部から剥がす工程と、第1搬送部の上下一対のベルトコンベアによりその空袋を挟持する工程と、第1搬送部によりその空袋を第3搬送部へ搬送する工程と等を有する。
第2の吸引制御は、空袋を吸引部にて吸引する工程と、その空袋を引き抜く工程と、第1搬送部の上下一対のベルトコンベアによりその空袋を挟持する工程と、吸引を解除したタイミングでエアーをその空袋に向けて噴射することで空袋を吸引部から剥がす工程と、第1搬送部によりその空袋を第3搬送部へ搬送する工程と等を有する。
つまり、第2の吸引制御では、第1の吸引制御と比較して、吸引を解除したタイミングでエアーをその空袋に向けて噴射することで空袋を吸引部から剥がす工程と、第1搬送部の上下一対のベルトコンベアによりその空袋を挟持する工程との順番が異なる。
制御部11は、入力部で入力された空袋の種類(材質、厚さ、高さ、幅等)に応じて、第1の吸引制御と、第2の吸引制御を切り替えることにより、具体的には、例えば、空袋が規定値又は規定範囲内の場合に第1の吸引制御を行い、空袋が規定値未満又は規定範囲の下限値未満の場合に第2の吸引制御を行うことにより、吸引不良などの不具合を低減することができる。
1…空袋(袋)
2…収容部
3…吸引部(吸引手段)
4…上下動駆動部
5…第1搬送部
6…第2搬送部(空袋落下防止部)
7…第3搬送部(搬送部)
10…制御装置
11…制御部
12…記憶部
13…操作部
14…表示部
16…検出部
25…錘
30…負圧源
71…ベルトコンベア(搬送部)
72…ベルトコンベア(搬送部)
80…印字装置
90…貼付装置
100…空袋搬送装置
RV…回収部(貯留部)

Claims (6)

  1. 空袋を搬送する搬送部と、
    前記搬送部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、空袋の種類に応じて前記搬送部の搬送制御を行う
    ことを特徴とする空袋搬送装置。
  2. 前記搬送部で搬送された空袋を回収する回収部をさらに備え、
    前記制御部は、空袋の種類に応じて前記搬送部で搬送された空袋を回収する回収部の制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の空袋搬送装置。
  3. 前記空袋の種類は、前記空袋の少なくとも材質、厚み、幅又は高さであることを特徴とする請求項1または2に記載の空袋搬送装置。
  4. 前記制御部は、空袋の種類ごとに搬送速度の制御を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空袋搬送装置。
  5. 前記制御部は、空袋の種類ごとに前記回収部の降下制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の空袋搬送装置。
  6. ラベルを貼付する貼付部をさらに備え、
    前記制御部は、搬送中に前記貼付部でラベルを貼付してから前記回収部で空袋を回収する制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の空袋搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102355460B1 (ko) * 2021-07-09 2022-02-08 이재원 자동 공급장치

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