JP2021016487A - 天板が傾動する机 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で、天板を最適な角度に調整し、安定に保持する。【解決手段】机は、机本体1に連結される天板2を傾動機構3で傾動させる。傾動機構3は、折り畳みリンク30と、折り畳みリンク30に連結されるネジ棒34とを備える。折り畳みリンク30は、上端を天板2に、下端を机本体1に連結している第1のリンク31と第2のリンク32とを備え、第1のリンク31は、ネジ棒34がねじ込まれる雌ネジ孔31dを有する第1の傾動軸31Cで連結される第1の上リンク31Aと第1の下リンク31Bとを備える。第2のリンク32は、第2の傾動軸32Cで連結される第2の上リンク32Aと第2の下リンク32Cとを備え、ネジ棒34を案内する通過スペース32dを有する。机100は、ネジ棒34を回転し、第1の傾動軸31Cが軸方向に移動して第1のリンク31を伸縮して天板2を傾動し、傾動するネジ棒34を通過スペース32dに通過させている。【選択図】図3

Description

本発明は天板を傾動できる天板が傾動する机に関する。
天板が傾動する机は、天板を最適な状態の傾斜角に調整して便利に使用できる。天板を傾斜させることで、天板の奥に置いた書物等の文字や図形を目に接近させて配置できるからである。天板の傾斜角を調整できる天板が傾動する机は開発されている(特許文献1参照)。
特開2013−514号公報
特許文献1に記載される天板が傾動する机は、本発明者が先に開発したもので、この天板が傾動する机は、天板の下に設けたネジ棒と、ネジ棒にねじ込んだナットを中間に連結している傾動アームとで天板を傾動させる。傾動アームは上端にローラを連結して、下端を引き出しの底板に傾動できるように連結している。さらに、傾動アームは中間にナットを設けて、ナットをネジ棒にねじ込んでいる。ネジ棒を回転させて傾動アームを傾動できるように、ネジ棒は先端から内側にずれた位置を引き出しの底板に対して傾動できるように連結している。この天板が傾動する机は、クランクハンドルでネジ棒を回転すると、ナットがネジ棒の軸方向に移動して傾動アームを傾動させる。傾動する傾動アームは、上端のローラを天板の下面に転動させながら天板を押し上げて天板を傾動させる。
この構造の天板が傾動する机は、ネジ棒を回転して天板を傾動させるので、天板の角度を無段階調節としながら最適な角度に天板を調整できる特徴がある。しかしながら、この構造の天板が傾動する机は、天板の荷重をローラで支持しながら天板を押し上げる構造としているため、天板を傾動させた状態では、天板にガタツキが生じたり、天板を安定した姿勢で保持できない欠点があった。また、傾動アームの上端に連結されたローラが、天板の下面に沿って転動しながら天板を押し上げて傾動させているので、天板下面の表面状態やローラの表面状態によっては、スムーズに天板を傾動できない欠点もあった。
本発明は以上の欠点を解消することを目的として開発されたもので、本発明の目的の一つは、天板を最適な角度にスムーズに調整できると共に、所定の傾斜角度に傾動させた天板を安定に保持して、安全に、かつ良好に使用できる天板が傾動する机を提供することにある。
本発明のある態様に係る天板が傾動する机は、机本体と、前縁部を蝶番を介して机本体に傾動自在に連結している天板と、天板と机本体とに連結されて、天板を傾動させる傾動機構とを備える机である。傾動機構は、上端を天板に連結して、下端を机本体に連結している折り畳みリンクと、折り畳みリンクに連結しているネジ棒とを備えている。折り畳みリンクは、上端を傾動自在に天板に連結して、下端を傾動自在に机本体に連結している第1のリンクと、上端を傾動自在に天板に連結して、下端を傾動自在に机本体に連結している第2のリンクとからなう。第1のリンクは、第1の傾動軸を介してネジ棒の中心軸を含む垂直面内で折り畳み自在に連結している第1の上リンクと第1の下リンクを備え、第1の傾動軸は、ネジ棒を含む垂直面内で傾動自在に第1の上リンクと第1の下リンクを連結すると共に、ネジ棒に設けられた雄ネジ部がねじ込まれてなる雌ネジ孔を有している。また、第2のリンクは、第2の傾動軸を介してネジ棒の中心軸を含む垂直面内で折り畳み自在に連結している第2の上リンクと第2の下リンクを備え、かつ、ネジ棒を案内して上下方向に移動させる通過スペースを有している。天板が傾動する机は、ネジ棒が回転されて、第1の傾動軸がネジ棒の軸方向に移動し、軸方向に移動する第1の傾動軸が第1のリンクを上下方向に伸縮して天板を傾動し、第1の傾動軸を上下に移動して傾動するネジ棒が通過スペースを通過するようにしている。
以上の天板が傾動する机は、天板と机本体とを折り畳みリンクで連結して、天板を安定に支持しながら、ネジ棒を回転して天板を最適な角度にスムーズに調整できる。また、所定の傾斜角度に傾動させた天板を折り畳みリンク安定に保持して、安全に、かつ良好に使用できる特長がある。
本発明の一実施形態に係る机の斜視図である。 図1に示す机のII−II線断面図である。 図2に示す机の天板を傾斜させた状態を示す断面図である。 図2に示す机のIV−IV線断面図である。 図2に示す机の傾動機構を示す拡大断面図である。 図5に示す傾動機構で天板を傾斜させた状態を示す拡大断面図である。 傾動機構の変形例を示す拡大断面図である。 図7に示す傾動機構で天板を傾斜させた状態を示す拡大断面図である。 ストッパ部材の使用状態の一例を示す部分拡大断面図である。 ストッパ部材の使用状態の他の一例を示す部分拡大断面図である。 ストッパ部材と嵌合溝を示す部分拡大斜視図である。 他の実施形態に係る机の斜視図である。
以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
さらに以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体例を示するものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
本発明の第1の実施態様に係る天板が傾動する机は、机本体と、前縁部を蝶番を介して机本体に傾動自在に連結している天板と、天板と机本体とに連結されて、天板を傾動させる傾動機構とを備える。傾動機構は、上端を天板に連結して、下端を机本体に連結している折り畳みリンクと、折り畳みリンクに連結しているネジ棒とを備えている。折り畳みリンクは、上端を傾動自在に天板に連結して、下端を傾動自在に机本体に連結している第1のリンクと、上端を傾動自在に天板に連結して、下端を傾動自在に机本体に連結している第2のリンクとからなる。第1のリンクは、第1の傾動軸を介してネジ棒の中心軸を含む垂直面内で折り畳み自在に連結している第1の上リンクと第1の下リンクとを備え、第1の傾動軸は、ネジ棒を含む垂直面内で傾動自在に第1の上リンクと第1の下リンクとを連結すると共に、ネジ棒に設けられた雄ネジ部がねじ込まれる雌ネジ孔を有している。また、第2のリンクは、第2の傾動軸を介してネジ棒の中心軸を含む垂直面内で折り畳み自在に連結している第2の上リンクと第2の下リンクを備え、かつ、ネジ棒を案内して上下方向に移動させる通過スペースを有している。天板が傾動する机は、ネジ棒が回転されて、第1の傾動軸がネジ棒の軸方向に移動し、軸方向に移動する第1の傾動軸が第1のリンクを上下方向に伸縮して天板を傾動し、第1の傾動軸を上下に移動して傾動するネジ棒が通過スペースを通過するようにしている。
以上の天板が傾動する机は、ネジ棒を回転して天板を最適な角度にスムーズに調整できると共に、所定の傾斜角度に傾動させた天板を安定に保持して、安全に、かつ良好に使用できる特長がある。とくに、以上の机は、回転するネジ棒で上下に伸縮する折り畳みリンクの上端を天板に傾動自在に連結して下端を机本体に傾動自在に連結し、この折り畳みリンクを、傾動軸を介してネジ棒の中心軸を含む垂直面内で折り畳み自在に連結している上リンクと下リンクとで構成している第1のリンクと第2のリンクとで構成し、さらに、第1のリンクの傾動軸には雌ネジ孔を設けてネジ棒の雄ネジ部をねじ込み、第2のリンクはネジ棒に連結することなく、上下に移動するネジ棒の通過スペースを設けており、ネジ棒が回転されて第1のリンクの傾動軸が軸方向に移動して、第1のリンクを上下に伸縮して天板を傾動し、天板が傾動してそれ自体も傾動するネジ棒を第2のリンクの通過スペースで上下に移動させるので、ネジ棒の回転で天板をスムーズに傾動できる。さらに、所定の角度に傾いた天板は、第1のリンクと第2のリンクの両方で机本体に連結されて、傾いた姿勢で安定して定位置に保持される。
さらに以上の机は、天板と机本体とを第1のリンクと第2のリンクとで連結して、天板を安定に支持するが、ネジ棒は第1の傾動軸の雌ネジ孔にねじ込まれて、第1のリンクにのみ連結されて、第2のリンクには連結されず、第2のリンクには上下に案内する通過スペースを設けて、傾動するネジ棒を通過スペースで上下に移動できる状態とするので、ネジ棒はスムーズに回転されて、天板を速やかに軽く傾動できる特長がある。
本発明の第2の実施態様に係る天板が傾動する机は、ネジ棒が、傾動自在な軸受けを介して机本体に連結され、軸受けがネジ棒を回転自在に挿入している貫通穴のある金属筒である。以上の机は、ネジ棒を極めて簡単な構造で机本体に連結しながら、ユーザーがスムーズにネジ棒を回転できる特長がある。
本発明の第3の実施態様に係る天板が傾動する机は、ネジ棒を机本体に連結している軸受けが、支持台を介して机本体に固定されている。以上の机は、天板が傾動する状態で、ネジ棒が水平に近い姿勢に配置されて、軽くスムーズにネジ棒を回転できる特長がある。それは、天板を垂直方向に傾動させる状態で、ネジ棒の傾斜角を小さくできるからである。
本発明の第4の実施態様に係る天板が傾動する机は、第2の上リンクと第2の下リンクとが、互いを平行姿勢に配置している一対の平行プレートを有しており、第2の傾動軸が、一対の前記平行プレート同士を別々に連結し、平行プレートの間に通過スペースが設けられている。以上の机は、天板を傾動する状態でそれ自体も傾動するネジ棒を、第2のリンクの一対の平行プレートの間に配置することで、ネジ棒と第2のリンクを同一垂直面内に配置して、ネジ棒に沿って第1のリンクと第2のリンクとを上下に伸縮させることができる。すなわち、ネジ棒をガイドとして第1のリンクと第2のリンクを折り畳みリンクの姿勢を保持しつつ、天板をスムーズに傾動できる。
本発明の第5の実施態様に係る天板が傾動する机は、折り畳みリンクが、第1のリンクと第2のリンクとで、パンタグラフ機構を構成している。以上の机は、天板を安定した姿勢で、かつ、よりスムーズに傾動することができる。それは、第1のリンクと第2のリンクとを連結して、折り畳みリンクをパンタグラフ機構としているからである。折り畳みリンクをパンタグラフに構成することで、第2のリンクが第1のリンクの姿勢を保持することができる。第1のリンクは、天板を下方から支持しつつ、ネジ棒で上下方向に伸縮して、天板を傾動している。第2のリンクが第1のリンクの姿勢を保持することで、第1のリンクのガタツキ等を防止して、第1のリンクの伸縮をスムーズに行うことができる。したがって、天板をスムーズに、かつ楽に傾動させることができる。
本発明の第6の実施態様に係る天板が傾動する机は、机本体が、天板の下方に前後方向に引き出される引き出しを備えており、引き出しが、天板の下方中央部に傾動スペースを設けて、傾動スペースの両側に分割して配置されてなる左右の分割引き出しで、傾動機構が、引き出しに接触しない状態で傾動スペースに配置されている。以上の机は、傾動機構を左右の分割引き出しの間に設けた傾動スペースに配置するので、天板の下方中央部のスペースを有効利用して省スペースに配置できる。また、天板を傾動させる傾動機構を天板の下方中央に配置できるので、天板の幅方向におけるバランスが安定し、天板をスムーズに傾動することができる。
本発明の第7の実施態様に係る天板が傾動する机は、机本体が、引き出しの下方に水平姿勢に配置される底板を備えており、折り畳みリンクの下端が底板の上面に傾動自在に連結され、ネジ棒が底板に垂直面内で傾動自在に連結されている。以上の机は、水平姿勢の底板に傾動機構を配置できるので、傾動機構を安定した姿勢で確実に机本体に固定することができる。
本発明の第8の実施態様に係る天板が傾動する机は、ネジ棒の先端部が、クランクハンドルを連結するハンドル連結部を備え、ハンドル連結部に連結されるクランクハンドルでもって、ネジ棒を回転させている。以上の机は、天板の傾斜角度を調整するときに、クランクハンドルをネジ棒に連結して傾動機構を操作し、天板を最適な角度に調整した後は、クランクハンドルをネジ棒から取り外しできる。したがって、傾動機構を操作しない時には、クランクハンドルを邪魔にならないように別の場所に配置できる。
本発明の第9の実施態様に係る天板が傾動する机は、天板を左右方向に分割された複数の天板で構成すると共に、分割された天板のいずれかに折り畳みリンクの上端を連結して、この天板を傾動機構で傾動している。以上の机は、天板を複数の天板に分割すると共に、分割されたいずれかの天板を折り畳みリンクと連結して傾動機構で傾動させるので、天板全体を傾動させることなく、分割されたいずれかの天板のみを傾動させて便利に使用することができる。
本発明の第10の実施態様に係る天板が傾動する机は、傾動機構で傾動される天板が、両側縁部に沿って下方に延びる側面カバーを備えており、天板が傾斜する状態で、机本体との間にできる隙間の両側を側面カバーで閉塞している。以上の机は、傾動機構で傾動される天板の両側縁部に沿って設けた下方に延びる側面カバーにより、傾斜姿勢にある天板と机本体との間にできる隙間の両側を閉塞するので、天板を傾斜させる状態で、机本体との間にできる隙間で指を挟んだり、この隙間に物品が挟まるのを確実に防止して、安全に、かつ安心して使用できる。
図1〜図4に示す机100は、机本体1に傾斜自在に天板2を連結している。天板2は、後部を上昇させて傾斜できるように、その前縁部を蝶番5を介して机本体1に連結している。また、机100は、天板2の下方に配置されて、天板2を傾動させる傾動機構3を備えている。
(机本体)
机本体1は、天板2を下方から支持して、天板2を所定の高さに配置している。図に示す机本体1は、天板2の両側端部に位置して配置された左右の支持脚11と、天板2の後部に位置して、かつ垂直姿勢に配置された垂直板12とを備えている。垂直板12は、両端部を左右の支持脚11に固定している。図に示す支持脚11は天板2の両側縁に沿う板材で、垂直姿勢で互いに平行に配置している。机本体1は、一対の支持脚11の背面に垂直板12を固定している。図に示す机本体1は、支持脚11の上端から上下の中間部までの領域に垂直板12を設けており、支持脚11の背面側の下部を開口して、下端部を連結バー15で連結している。この机本体1は、背面側をすっきりとしたデザインとして軽量にできる。ただ、垂直板は、支持脚の上端から下端までの全面にわたって配置することもできる。
図2〜図4に示す机本体1は、両側の支持脚11の上端部を水平姿勢の連結板13で連結している。図に示す机本体1は、支持脚11の上端部の前端部を連結板13で連結し、連結板13で塞がれる部分以外の机本体1の上面を開放して、上下に伸縮する傾動機構3を通過させる開口部としている。
さらに、机本体1は、連結板13の下に引き出し6を配置すると共に、引き出し6の下面には水平姿勢の底板14を配置している。底板14は、両端を両側の支持脚11の内側に固定しており、この底板14で引き出し6を下方から支持している。さらに、図1と図4に示す机本体1は、連結板13と底板14の間であって、左右の中間に位置して、前後方向に延びる一対の隔壁16を平行に固定している。一対の隔壁16は、垂直姿勢で、両側の支持脚11と平行となるように連結板13と底板14とに固定されている。さらに、図に示す机本体1は、連結板13と底板14の両端を両側の支持脚11の定位置に確実に固定するために、板状である支持脚11の内側に、前後方向に延びる固定板17を固定している。この机本体1は、図4に示すように、連結板13、底板14、隔壁16、及び固定板17で、正面視長方形状の挿入枠を形成しており、この挿入枠の内面に沿って、引き出し6を収納する引出スペース18を設けている。
引出スペース18は、図1と図4に示すように、両側の固定板17と隔壁16との対向面に、引き出し6を前後方向に引き出しできるように、ガイドレール21を水平姿勢に固定している。引き出し6は、両側面にスライドレール22を備えており、このスライドレール22をガイドレール21に案内して前後にスライドできるようにしている。この机本体1は、引き出し6の両側面に設けたスライドレール22をガイドレール21に案内することで、引き出し6を前後に引き出し自在に引出スペース18に収納できるようにしている。
さらに、机本体1は、天板2の下方中央部であって、一対の隔壁16の間に、傾動機構3を配置する傾動スペース19を設けている。すなわち、左右の引き出し6を収納する引出スペース18の間に、傾動機構3を配置する傾動スペース19を設けている
(天板)
天板2は、外形を方形状とする板材で、前縁部の下面を蝶番5を介して机本体1の上面に連結されている。図1〜図4の天板2は、両側縁を両側の支持脚11の外側面から僅かに突出する横幅であって、支持脚11の前後縁からも僅かに突出する前後幅の長方形の板材としている。天板2は、図2と図3に示すように、机本体1の前方に配置された連結板13の前縁に蝶番5を介して連結されている。この机100は、机本体1の上面の前縁に固定される蝶番5の回転軸を軸として、天板2の後部を上下方向に移動させることで、天板2を垂直面内で傾動可能としている。この天板2は、図2に示す水平姿勢から、図3に示す傾斜姿勢となるように机本体1に連結されている。図に示す机100は、左右に複数の蝶番5を設けており、これらの蝶番5を介して天板2の前縁部を机本体1に連結して、天板2を机本体1に対して傾動自在に連結している。
(傾動機構)
傾動機構3は、天板2の下方中央部の傾動スペース19に配置され、天板2を無段階調節できるように傾動させる機構である。図2及び図3に示す机100の傾動機構3を、図5及び図6に示す。これらの図に示す傾動機構3は、上端を天板2に、下端を机本体1に連結している折り畳みリンク30と、折り畳みリンク30に連結しているネジ棒34とを備えている。傾動機構3は、回転するネジ棒34で折り畳みリンク30を上下に伸縮させ、天板2を傾動している。
(折り畳みリンク)
折り畳みリンク30は、傾動軸31C、32Cを介して垂直面内で折り畳み自在に連結されている上リンク31A、32Aと下リンク31B、32Bとからなる、一対の第1のリンク31と第2のリンク32とで構成される。第1のリンク31と第2のリンク32は、それぞれ、上端を天板2に傾動自在に連結し、下端を机本体1に傾動自在に連結している。図5及び図6に示す折り畳みリンク30は、ネジ棒34と連結される第1のリンク31と、ネジ棒34と連結されることなくネジ棒34を通過させる通過スペース32dを有する第2のリンク32とで構成され、回転するネジ棒34で第1のリンク31を上下に伸縮させて天板2を傾動している。
第1のリンク31は、第1の傾動軸31Cを介して、ネジ棒34の中心軸を含む垂直面内で折り畳み自在に連結されている第1の上リンク31Aと第1の下リンク31Bとを備えている。図5及び図6に示す第1のリンク31は、第1の上リンク31Aの上端部を天板2に、第1の下リンク31Bの下端部を机本体1に、それぞれ傾動自在に連結している。そして、第1の上リンク31Aの下端部と、第1の下リンク31Bの上端部とが、第1の傾動軸31Cを介して垂直面内で折り畳み自在に連結されている。図に示す第1の上リンク31Aと第1の下リンク31Bは、金属板を折曲加工して断面視コ字状に形成している。コ字状の第1の上リンク31Aと第1の下リンク31Bは、互いを平行姿勢に配置した一対の平行プレート部31aと、平行プレート部31a同士の間において平行プレート部31aを連結している中間プレート部31bとからなる。第1の上リンク31Aと第1の下リンク31Bは、平行プレート部31aの両端を中間プレート部31bよりも長くして、中間プレート部31bの両縁から突出させ、突出部分に第1の傾動軸31Cや後述する連結軸33aが挿通される貫通穴31cを設けている。第1のリンク31は、コ字状の第1の上リンク31Aと第1の下リンク31Bとの一方の端部を対向姿勢に配置して重ね合わせ、さらに、互いの平行プレート部31aに設けた貫通穴31c同士を一致させて、これらの貫通穴31cに第1の傾動軸31Cを挿入して、傾動自在に連結している。
第1の傾動軸31Cは、ネジ棒34を含む垂直面内で傾動自在に第1の上リンク31Aと第1の下リンク31Bとを連結すると共に、ネジ棒34に設けられた雄ネジ部34aがねじ込まれる雌ネジ孔31dを有している。図に示す第1の傾動軸31Cは、細長い円柱状で、第1の上リンク31Aと第1の下リンク31Bの貫通穴31cに回転できるように挿入している。第1の傾動軸31Cは、横方向、すなわち軸に垂直な方向に貫通するように雌ネジ孔31dを設け、この雌ネジ孔31dにネジ棒34の雄ネジ部34aがねじ込まれる。また、雌ネジ孔31dは、細長い円柱状の第1の傾動軸31Cの中央部に設けられる。したがって、雌ネジ孔31dにねじ込まれるネジ棒34は、第1の上リンク31Aと第1の上リンク31Bとの連結部分の中央、すなわち、ネジ棒34の両側にそれぞれの平行プレート部31aが位置するように配置される。
折り畳みリンク30を構成するもう一方の第2のリンク32は、第2の傾動軸32Cを介して、ネジ棒34の中心軸を含む垂直面内で折り畳み自在に連結されている第2の上リンク32Aと第2の下リンク32Bとを備えている。図5及び図6に示す第2のリンク32は、第2の上リンク32Aの上端部を天板2に、第2の下リンク32Bの下端部を机本体1に、それぞれ傾動自在に連結している。そして、第2の上リンク32Aの下端部と、第2の下リンク32Bの上端部とが、第2の傾動軸32Cを介して垂直面内で折り畳み自在に連結されている。図に示す第2の上リンク32Aと第2の下リンク32Bは、第1リンク31と同様に、金属板を折曲加工した断面視コ字状で、互いを平行姿勢に配置した一対の平行プレート部32aと、平行プレート部32a同士の間において平行プレート部32aを連結している中間プレート部32bとからなる。平行プレート部32aは、その両端を中間プレート部32bよりも長くして、中間プレート部32bの両縁から突出させ、突出部分に第2の傾動軸32Cや後述する連結軸33aが挿通される貫通穴32cを設けている。第2のリンク32は、コ字状の第2の上リンク32Aと、第2の下リンク32Bとの一方の端部を対向姿勢に配置して重ね合わせ、互いの平行プレート部32aに設けた貫通穴32c同士を一致するように配置している。そして、第2の上リンク32Aと第2の下リンク32Bとは、一対の平行プレート部32a同士を別々に第2の傾動軸32Cで連結している。これにより、平行プレート部32aの間にネジ棒34を通過させるの通過スペース32dが設けられる。通過スペース32dは、後述するネジ棒34を案内し、さらに傾動するネジ棒34が上下方向に移動できるように設けたスペースである。
以上の第1のリンク31と第2のリンク32は、連結部材33を介して天板2と机本体1に傾動自在に連結される。図5及び図6に示す連結部材33は、第1のリンク31と第2のリンク32とを傾動自在に連結すると共に、連結された第1のリンク31と第2のリンク32を、天板2と机本体1とにそれぞれ傾動自在に連結している。この連結構造により、第1のリンク31と第2のリンク32とで、パンタグラフ機構の折り畳みリンク30に構成される。
図に示す連結部材33は、第1及び第2の上リンク31A、32Aを天板2に連結する第1の連結部材33Aと、第1及び第2の下リンク31B、32Bを机本体1に連結する第2の連結部材33Bとからなる。第1の連結部材33Aは天板2の下面に、第2の連結部材33Bは机本体1の底板14の上面に、それぞれ所定の位置に配置され固定される。連結部材33は、連結軸33aと、天板2や机本体1に固定される固定プレート部と、固定プレート部の両側端から直角に折曲される一対の支持片とを有する。支持片には、連結軸33aが挿通される貫通穴が設けられている。第1及び第2の上リンク31A、32Aは、一対の支持片の内側に配置され、各々のリンク31A、32Aの平行プレート部31a、32aに設けた貫通穴31c、32cと、支持片に設けた貫通穴を一致させて連結軸33aを挿通し、各々の上リンク31A、32Aと支持片とが連結される。これにより、第1及び第2の上リンク31A、32Aが、第1の連結部材33Aを介して天板2に傾動自在に連結される。同様にして、第1及び第2の下リンク31B、32Bも、第2の連結部材33Bを介して机本体1に傾動自在に連結される。
(ネジ棒)
ネジ棒34は、回転することで第1の傾動軸をネジ棒の軸方向に移動させ、これにより、折り畳みリンク30を上下方向に伸縮させて天板2を傾動する。ネジ棒34は、天板2の前後方向に伸びる姿勢であって、先端部を机本体1の前部に配置すると共に、回転自在に、かつ垂直面内において傾動自在に、机本体1に連結されている。図5及び図6に示すネジ棒34は、回転でき、かつ傾くことができるが、前後に移動しないように、軸受け35を介して机本体1に連結している。軸受け35は、傾動自在に机本体1に連結されると共に、ネジ棒34を回転自在に配置している。図に示す軸受け35は、ネジ棒34を回転自在に挿入できる貫通穴35aを有する金属筒である。軸受け35は、支持台36を介して傾動自在に机本体に固定される。支持台36は、机本体1に固定される固定プレート部36aと、固定プレート部36aの両側から直角に折曲されて上方に伸びる支持アーム36bとを備えている。図に示す支持台36は、机本体1の前部であって底板14の上面に、固定プレート部36aを配置し、止ネジで固定している。軸受け35は、一対の支持アーム36bの内側に配置され、傾動ピンで傾動自在に支持アーム36bに連結される。図に示すネジ棒34は、支持台36に傾動自在に連結された軸受け35を介して、回転できるが軸方向に移動しないように支承されている。以上の構造により、ネジ棒34は、垂直面内で回転できると共に傾動でき、さらに軸方向に移動しないように机本体1に連結される。
図に示すネジ棒34は、折り畳みリンク30の折り畳み状態で、支持台36を介して水平に近い姿勢に配置されている。すなわち、支持台36は、ネジ棒34の垂直面内での姿勢を調整している。支持台36は、支持アーム36bの長さを調整することで、ネジ棒34の机本体1への連結位置の高さを調整可能にしている。傾動機構3は、ネジ棒34を水平姿勢に近づけることで、天板2の傾動をスムーズかつ楽に行うことができる。なお、ネジ棒34の連結位置の高さ調整は、別部材を設けることでも可能である。例えば、支持台の下方に所定の高さを有する台座等を設け、支持台全体の高さを調整し、支持台を介して机本体に連結されるネジ棒の位置を調整することができる。
さらに、ネジ棒34は、その先端にクランクハンドル37を連結するハンドル連結部34bを有する。ハンドル連結部34bは、クランクハンドル37を脱着できるように連結している。クランクハンドル37は、回転しないようにネジ棒34に連結される。図1に示すクランクハンドル37は、先端部を多角柱状として、ネジ棒34のハンドル連結部34bを、多角柱状の先端部を回転しない状態で挿入できる内形の多角柱状に沿う形状とする筒状としている。筒状のハンドル連結部34bに多角柱状のクランクハンドル37の先端部を挿通して、クランクハンドル37でネジ棒34を回転させる。
以上のネジ棒34と折り畳みリンク30とで構成される傾動機構3は、ネジ棒34を回転して折り畳みリンク30を上下方向に伸縮して天板2を傾動させている。図5及び図6に示す傾動機構3は、折り畳みリンク30を構成する第1のリンク31を机本体1の後部側に、第2のリンク32を前部側に位置するように配置している。そして、ネジ棒34を、第1の傾動軸31Cの雌ネジ孔31dにねじ込んで第1のリンク31と連結し、第2のリンク32の通過スペース32dに挿通するように配置している。以上の傾動機構3は、ネジ棒34を回転し、回転されるネジ棒34で第1の傾動軸31Cをネジ棒34の軸方向に移動させ、軸方向に移動する第1の傾動軸31Cでもって、第1のリンク31を上下に伸縮させて、天板2を傾動している。また、第2のリンク32は、ネジ棒34と連結されることなく、第1のリンク31の伸縮に伴い傾動するネジ棒34を、通過スペース32dに案内するように配置させている。これにより、ネジ棒34の傾動が妨げられず、第1のリンク31の伸縮をスムーズに行うことができる。さらに、第1のリンク31と連結されるネジ棒34を第2のリンク32の通過スペース32dに案内することで、第1のリンク31と第2のリンク32とを同一垂直面内で折り畳みすることができ、第1のリンク31のガタツキや横ずれを防止しながら、安定した姿勢で第1のリンク31を上下に伸縮できる。すなわち、平面視における第1のリンク31と第2のリンク32の相対的な位置ずれをネジ棒34で抑制することで、第1のリンク31と第2のリンク32とを同一垂直面内で折り畳みすることができる。
以上の傾動機構は、折り畳みリンク30を構成する第1のリンク31を机本体1の後部側に、第2のリンク32を机本体1の前部側に配置しているが、第1のリンク31と第2のリンク32との位置を入れ替えても良い。図7及び図8に示す傾動機構3は、第1のリンク31を机本体1の前部側に、第2のリンク32を後部側に配置して、パンタグラフ機構を構成する折り畳みリンク30としている。この傾動機構3は、ネジ棒34を逆回転させることで、第1の傾動軸31Cを後方に移動させて、第1のリンクを拡開して上方に伸長し、天板を傾動させている。
さらに、傾動機構は、第2のリンクを第1のリンクを介して連結部材に連結することもできる。例えば、第2のリンクを第1のリンクの中間部分に位置するように配置して、傾動自在に連結しても良い。第2の上リンクの上端を第1の上リンクの中間部に、第2の下リンクの下端部を第1の下リンクの中間部に、それぞれ傾動自在に連結して、変形のパンタグラフとして構成することができる。この傾動機構の場合、第2のリンクを短くすることができる。なお、第2のリンクを長くすると、第1のリンクをより安定した姿勢に保持することができる。
さらにまた、傾動機構は、折り畳みリンクを構成する第1のリンクと第2のリンクとを互いに連結せず、机本体と天板とに別々に傾動自在に連結することもできる。例えば、第1のリンクと第2のリンクとを、それぞれ別の連結部材を介して、机本体と天板とに傾動自在に連結しても良い。
以上の傾動機構を備える机100は、ユーザーがネジ棒の回転を操作して天板2の傾斜角度を調整して、ユーザーに最適な傾斜角に調整できる。このように、天板2を傾斜できる机100は、天板2の奥に置かれた書物等の文字や図形を目に近づく状態に配置して読みやすくできる。
さらに、図1〜図3に示す机100は、傾動機構3が配置される傾動スペース19の前面を開閉自在に閉塞する開閉蓋43を備えている。図に示す開閉蓋43は、下端部を回転軸と軸受けとを介して開閉自在に連結されている。開閉自在な開閉蓋は、例えば、磁石を介して脱着自在に連結され、あるいは凹凸部を介して脱着自在に連結することもできる。以上のように、傾動スペース19の前面を閉塞蓋43で開閉自在に閉塞する構造は、閉塞蓋43を開いて傾動スペース19の前面を開放した状態で傾動機構3を操作し、閉塞蓋43を閉じて傾動スペース19の前面を閉塞した状態では外観を良くできる。
なお、傾動スペース19の前面は、必ずしも開閉自在とする必要はない。例えば、図12に示すように、傾動スペース19の前面を固定蓋44で閉塞しても良い。図12に示す固定蓋44は、クランクハンドル37の先端部、すなわち、ネジ棒34との連結部を挿通できるように、所定の大きさの貫通穴44aを設けている。貫通穴44aは、天板2の傾動によって傾動するネジ棒34に対してクランクハンドル37を連結できるように、上下方向に伸びる長穴としている。これにより、ネジ棒34のハンドル連結部34bに、クランクハンドル37を確実に連結することができる。なお、傾動スペース19の前面は、閉塞蓋や固定蓋等の閉塞機構を設けずに開放状態としても良い。
(引き出し6)
引き出し6は、連結板13と底板14の間であって、隔壁16と支持脚11との間に形成された引出スペース18に収納されて前後に引き出し自在に配置される。図1と図4に示す引き出し6は、天板2の下方中央部の傾動スペース19の両側に設けられた左右の引出スペース18に分割して配置されてなる左右の分割引き出しとしている。この引き出し6は、全体の形状を上方開口の箱形としており、両側の側板の底面に底板を、前縁には前面板6Aを、後縁には背面板を固定している。図1に示す引き出し6は、両側面であって、両側の側板の外側面に水平姿勢でスライドレース22を固定しており、このスライドレール22を引出スペース18の内面に設けた一対のガイドレール21に案内して、前後に引き出し自在に収納できるようにしている。左右の引き出し6は、引出スペース18に挿入した状態で、両側の前面板6Aの間に開閉蓋43が配置されるようにしている。とくに、両側の引き出し6の前面板6Aと、開閉蓋43または固定蓋44とを同一平面状に配置することで、正面視における外観を良くしている。
(側面カバー)
さらに、図1に示す机100は、天板2の両側縁部に沿って下方に延びる側面カバー7を備えている。この側面カバー7は、天板2が水平面に対して傾斜する状態で、机本体1との間にできる隙間8の両側を閉塞する。側面カバー7は、側面視における形状がおうぎ形状ないし三角形状の薄い板材である。図1の側面カバー7は、前方から後方に向かって次第に幅が広くなるおうぎ形状であって、天板2の側縁部に垂直な姿勢で固定されている。おうぎ形状の側面カバー7は、傾斜姿勢にある天板2と机本体1との間にできる隙間8を確実に閉塞できるように、前後方向の長さを机本体1の前後幅とほぼ等しくし、おうぎ形の中心角を天板2の最大傾斜角よりも大きくしている。
この側面カバー7は、机本体1の側面に設けた支持脚11の表面に対して隙間なく配置される。図1と図4に示す天板2は、両側縁部の下面に、側面カバー7を固定するための固定凸条45を前後方向に延長して設けており、この固定凸条45に止ネジ46を介して側面カバー7を固定する構造としている。図1の机本体1は、支持脚11の上端部に、天板2の下面に固定された固定凸条45を収納するための収納凹部を設けている。これにより、天板2の両側縁部の下面に側面カバー7を垂直姿勢で配置する構造としながら、天板2を水平姿勢とする状態では、固定凸条45を収納凹部の収納して、天板2を水平姿勢に保持できるようにしている。
天板2に側面カバー7を設けた机100は、図3に示すように、天板2を傾斜させる状態では、天板2と机本体1との間にできる隙間8を側面カバー7で閉塞する。これにより、ユーザーが天板2を傾動させる際に、誤ってこの隙間8で指を挟んだり、この隙間8に物が挟まるのを有効に防止して安全性を保証できる。
(ストッパ部材、嵌合溝)
以上の机100は、図3に示すように、天板2を傾斜姿勢として上面に本などを載せて便利に使用できる。ただ、この状態で使用するとき、傾斜角度を大きくすると上に載せた本などが滑り落ちることがある。この欠点を防止するために、図2と図3の天板2は、前縁部の上面にストッパ部材25を配置している。ストッパ部材25は、天板2に設けた嵌合溝27に脱着自在に連結される。
図1に示すストッパ部材25は、細長い平板状としており、平板状の本体部25Aの一方の表面には、長さ方向に伸びる凸条26を設けて、横断面形状をT字状としている。図に示すストッパ部材25は、本体部25Aの両端部を円弧状に形成すると共に、本体部25Aの両端部を除くほぼ全体の領域にわたって凸条26を設けている。図に示すストッパ部材25は、横断面視において、本体部25Aの幅方向の中心から片側に偏在した位置に凸条26を設けている。ただ、ストッパ部材は、本体部の幅方向の中央部に凸条を設けることもできる。
嵌合溝27は、天板2の前縁部の上面に左右方向に延長して設けられている。図1に示すの嵌合溝27は、平面視における内形をストッパ部材25の外形に沿う形状としており、ストッパ部材25を所望の姿勢で嵌入できるようにしている。図に示す嵌合溝27は、ストッパ部材25の本体部25Aを案内する状態で、本体部25Aの表面と天板2の上面とを同一平面状に配置できるように、本体部25Aの厚さとほぼ等しい深さの溝底部27Aを嵌合溝27のほぼ全体にわたって設けている。さらに、嵌合溝27は、ストッパ部材25の凸条26を収納するための収納溝28を溝底部27Aに設けている。図に示す嵌合溝27は、前後方向の中央部に、左右に伸びる収納溝28を設けて、ストッパ部材25の凸条26を収納できるようにしている。図の嵌合溝27は、左右に伸びる溝底部27Aの中心線よりも手前側に偏在した位置に1列の収納溝28を設けている。
ここで、図9に示すように、収納溝28の深さ(d)は、凸条26の突出量(t)よりも大きくしている。このように、嵌合溝27の溝底部に凸条26の突出量よりも深い収納溝28を設けることで、嵌合溝27に侵入する小さな異物、例えば、消しゴムの削りカス等が収納溝28内に残存する状態であっても、嵌合溝28に凸条26を案内しながら、嵌合溝27の定位置にストッパ部材25を収納できる。
ストッパ部材25は、嵌合溝27に案内する脱着姿勢を変更することにより、天板2と同一平面状に配置し、また、天板2の上面からの突出高さを変更できるようにしている。ストッパ部材25は、天板2を水平姿勢で使用するときには、凸条26を天板2から突出させることなく、凸条を下向きの姿勢で嵌合溝27に案内し、凸条を収納溝に収納する。この状態で、ストッパ部材25は、本体部25Aの平面状の表面が天板2の上面と同一平面状となるように配置される。
天板2を傾けて使用するときは、ストッパ部材25を嵌合溝27に案内する脱着姿勢を変更して、天板2の上面から突出する突出高さを変更させる。図9に示すストッパ部材25は、逆T字状の姿勢とする状態で、すなわち凸条26を上向きとする姿勢で本体部25Aを嵌合溝27に案内している。この状態で、ストッパ部材25は、本体部25Aが嵌合溝27に嵌合状態で案内されることで安定して定位置に保持されると共に、本体部25Aから上方に突出する凸条26が天板2の上面から突出することでストッパとして機能して、天板2の上に載せた物品が滑り落ちるのを防止する。
さらに、ストッパ部材は、図10に示す姿勢で使用することもできる。この図に示すストッパ部材は、本体部の一方の側部であって、凸条26からの突出量が小さい第1の側部25aを収納溝28に案内する状態、すなわち本体部25Aを天板2に対して起立させる姿勢で配置している。この姿勢で嵌合溝27に配置されるストッパ部材25は、天板の上面からの突出量を大きくして、天板2の上に載せた物品が滑り落ちるのをより効果的に防止できる。さらに、ストッパ部材25は、本体部25Aの他方の側部であって、凸条26からの突出量が大きい第2の側部25bを収納溝28に案内する状態で嵌合溝27に配置することもできる。
さらに、図に示す天板2は、左右に伸びる嵌合溝27の溝底部27Aの両端部に段差を設けて、溝底部27Aよりも一段低い段差凹部27Bを設けている。図の段差凹部27Bは、ストッパ部材25の両端部に沿う内形を有する形状であって、平面視を円形状に形成している。段差凹部27Bは、収納溝28と同じ深さ、または収納溝28よりも深く形成されており、収納溝28に侵入した異物を、収納溝28内で両端方向に移動させることで、一時的に貯留できるようにしている。収納溝28に侵入した異物は、段差凹部27Bに集めることで簡単に除去できる。
さらに、図11に示す天板2は、嵌合溝27の一端(図においては右端)の外側に、ユーザーが指先を挿入可能な挿入凹部29を嵌合溝27に連続して設けている。このように、嵌合溝27に挿入凹部29を設けることで、ユーザーは、この挿入凹部29に指先を挿入して、嵌合溝27に隙間なく嵌合されたストッパ部材25を、嵌合溝27から簡単に取り出すことができる。
以上の机は、天板全体を机本体に対して傾動できる構造としている。ただ、本発明の机は、図12に示すように、天板を左右方向に複数の領域に分割して、特定の領域のみを傾斜できる構造とすることもできる。
図12に示す机200は、天板2を左右方向に3つの領域に分割している。3分割された天板2は、傾動機構3で傾斜される駆動天板2Aと、机本体1に固定される固定天板2Bとで構成される。図に示す机200は、分割された中央領域の天板2を駆動天板2Aとし、駆動天板2Aの両側の天板2を固定天板2Bとしている。図に示す固定天板2Bは、机本体1の支持脚11と連結板13、さらには垂直板12に固定金物等を介して固定されて、机本体1に固定されている。一方で、駆動天板2Aは、蝶番5を介して傾動自在に机本体1に連結されている。図に示す駆動天板2Aは、前縁部の下面を机本体1の連結板13の前縁に、複数の蝶番5を介して連結されている。さらに駆動天板2Aには、傾動機構3が連結される。図に示す駆動天板2Aは、下面側に折り畳みリンク30の上端を連結している。以上の構造により、図に示す机200は、折り畳みリンク30に連結された駆動天板2Aのみを傾動可能にしている。
また、図12に示す机200は、上述した側面カバー7を駆動天板2Aに備えている。すなわち、傾動機構3で傾動して、傾斜姿勢に配置される天板2に側面カバー7は設けられる。図に示す駆動天板2Aは、隣接する固定天板2Bとの境界縁部に沿って側面カバー7を固定している。側面カバー7を備えた駆動天板2Aは、固定天板2Bに対して傾斜する状態で、隣接する固定天板2Bとの間にできる隙間8を側面カバー7で閉塞することができる。これにより、傾斜する駆動天板2Aと固定天板2Bとの間にできる隙間8で指を挟んだり、また、この隙間8から物品が落下するのを防止して、安全かつ安心して使用することができる。
さらに、図12に示す机200は、上述したストッパ部材25を配置する嵌合溝27を駆動天板2Aに設けている。図に示す嵌合溝27は、駆動天板2Aの前縁部の上面に左右方向に延長して設けられる。また、ストッパ部材25は、駆動天板2Aに設けられた嵌合溝27の左右方向の長さと同じ長さに形成され、嵌合溝27に脱着自在に連結される。
以上の天板を複数に分割した机200は、分割された中央領域の天板2を駆動天板2Aとしている。これは、天板2の上面領域の内、とくに傾斜させて使用することの多い中央領域を傾動して傾斜姿勢に配置できるので、とても便利に使用できる。さらに、天板2を複数に分割することで、傾動する天板と固定状態の天板との両方を備えることができる。これにより、天板2を傾斜させた状態では載置できないもの、例えば、ペン立て等の小物や飲料の入ったコップ等を固定天板2Bに載置し、駆動天板2Aのみを傾動することができるので、より便利に使用することができる。
なお、図12に示す机200は、天板2を左右方向に3分割しているが、天板の分割数を限定するものではなく、2分割や4分割等としても良い。さらに、天板は、前後方向に分割することもできる。例えば、天板の中央領域を前後方向に分割し、前部に位置する天板を駆動天板として、傾動可能に配置することもできる。
本発明は、子供から老人まで、誰でもが簡単かつ容易に、しかも短時間で天板を最適な位置に傾斜できる机として便利に使用できる。
100、200…机
1…机本体
2…天板
2A…駆動天板
2B…固定天板
3…傾動機構
5…蝶番
6…引き出し
6A…前面板
7…側面カバー
8…隙間
11…支持脚
12…垂直板
13…連結板
14…底板
15…連結バー
16…隔壁
17…固定板
18…引出スペース
19…傾動スペース
21…ガイドレール
22…スライドレール
25…ストッパ部材
25A…本体部
25a…第1の側部
25b…第2の側部
26…凸条
27…嵌合溝
27A…溝底部
27B…段差凹部
28…収納溝
29…挿入凹部
30…折り畳みリンク
31…第1のリンク
31A…第1の上リンク
31B…第1の下リンク
31a…平行プレート部
31b…中間プレート部
31c…貫通穴
31C…第1の傾動軸
31d…雌ネジ孔
32…第2のリンク
32A…第2の上リンク
32B…第2の下リンク
32a…平行プレート部
32b…中間プレート部
32c…貫通穴
32C…第2の傾動軸
32d…通過スペース
33…連結部材
33A…第1の連結部材
33B…第2の連結部材
33a…連結軸
34…ネジ棒
34a…雄ネジ部
34b…ハンドル連結部
35…軸受け
35a…貫通穴
36…支持台
36a…固定プレート部
36b…支持アーム
37…クランクハンドル
43…開閉蓋
44…固定蓋
44a…貫通穴
45…固定凸条
46…止ネジ

Claims (10)

  1. 机本体と、
    前縁部を蝶番を介して前記机本体に傾動自在に連結してなる天板と、
    前記天板と前記机本体とに連結されて、前記天板を傾動させる傾動機構と、
    を備える天板が傾動できる机であって、
    前記傾動機構は、
    上端を前記天板に連結して、下端を前記机本体に連結してなる折り畳みリンクと、
    前記折り畳みリンクに連結してなるネジ棒とを備え、
    前記折り畳みリンクは、
    上端を傾動自在に前記天板に連結して、下端を傾動自在に前記机本体に連結してなる第1のリンクと、
    上端を傾動自在に前記天板に連結して、下端を傾動自在に前記机本体に連結してなる第2のリンクとからなり、
    前記第1のリンクは、
    第1の傾動軸を介して前記ネジ棒の中心軸を含む垂直面内で折り畳み自在に連結してなる第1の上リンクと第1の下リンクとを備え、
    前記第1の傾動軸は、
    前記ネジ棒を含む垂直面内で傾動自在に前記第1の上リンクと前記第1の下リンクとを連結すると共に、
    前記ネジ棒に設けられた雄ネジ部がねじ込まれてなる雌ネジ孔を有し、
    前記第2のリンクは、
    第2の傾動軸を介して前記ネジ棒の中心軸を含む垂直面内で折り畳み自在に連結してなる第2の上リンクと第2の下リンクとを備え、かつ
    前記ネジ棒を案内して上下方向に移動させる通過スペースを有し、
    前記ネジ棒が回転されて、前記第1の傾動軸が前記ネジ棒の軸方向に移動し、
    軸方向に移動する前記第1の傾動軸が前記第1のリンクを上下方向に伸縮して前記天板を傾動し、
    前記第1の傾動軸を上下に移動して傾動する前記ネジ棒が前記通過スペースを通過するようにしてなることを特徴とする天板が傾動する机。
  2. 請求項1に記載される天板が傾動する机であって、
    前記ネジ棒が、
    傾動自在な軸受けを介して前記机本体に連結され、
    前記軸受けが、ネジ棒を回転自在に挿入してなる貫通穴のある金属筒であることを特徴とする天板が傾動する机。
  3. 請求項1又は2に記載される天板が傾動する机であって、
    前記ネジ棒を前記机本体に連結してなる軸受けが、
    支持台を介して前記机本体に固定されてなることを特徴とする天板が傾動する机。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載される天板が傾動する机であって、
    前記第2の上リンクと前記第2の下リンクとが、互いを平行姿勢に配置してなる一対の平行プレートを有しており、
    前記第2の傾動軸が、一対の前記平行プレート同士を別々に連結し、
    前記平行プレートの間に、前記通過スペースが設けられてなることを特徴とする天板が傾動する机。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載される天板が傾動する机であって、
    前記折り畳みリンクが、
    前記第1のリンクと前記第2のリンクとで、パンタグラフ機構を構成してなることを特徴とする天板が傾動する机。、
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載される天板が傾動する机であって、
    前記机本体が、前記天板の下方に前後方向に引き出される引き出しを備えており、
    前記引き出しが、前記天板の下方中央部に傾動スペースを設けて、前記傾動スペースの両側に分割して配置されてなる左右の分割引き出しで、
    前記傾動機構が、前記引き出しに接触しない状態で前記傾動スペースに配置されてなる天板が傾動する机。
  7. 請求項6に記載される天板が傾動する机であって、
    前記机本体が、前記引き出しの下方に水平姿勢に配置される底板を備えており、
    前記折り畳みリンクの下端が前記底板の上面に傾動自在に連結され、前記ネジ棒が前記底板に垂直面内で傾動自在に連結されてなる天板が傾動する机。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載される天板が傾動する机であって、
    前記ネジ棒の先端部が、クランクハンドルを連結するハンドル連結部を備え、
    前記ハンドル連結部に連結されるクランクハンドルでもって、前記ネジ棒を回転させるようにしてなる天板が傾動する机。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載される天板が傾動する机であって、
    前記天板が、左右方向に分割された複数の天板で構成されると共に、分割された天板のいずれかに前記折り畳みリンクの上端を連結して、当該天板を前記傾動機構で傾動してなることを特徴とする天板が傾動する机。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載される天板が傾動する机であって、
    前記傾動機構で傾動される前記天板が、両側縁部に沿って下方に伸びる側面カバーを備えており、該天板が傾斜する状態で、前記机本体との間にできる隙間の両側を前記側面カバーで閉塞してなることを特徴とする天板が傾動する机。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113827050A (zh) * 2021-09-23 2021-12-24 天长市倍彩文化用品有限公司 一种折叠式画架
CN115153183A (zh) * 2022-07-04 2022-10-11 杭州艺科芯球科技有限公司 一种可预防近视和驼背的电动学习桌

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