JP2021008994A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】塵埃の除去効率を一層向上させると共に、効率高く除去された塵埃を空気調和機の設置環境に対応して適切に廃棄することができる空気調和機を提供する。【解決手段】本発明に係る空気調和機は、塵埃除去部(34)がブラシの延在方向に相対移動するとき、ブラシ(30)に付着した塵埃を塵埃受け部(40)の内部に掻き落とす第1部品(36)と、塵埃受け部の内部に掻き落とされた塵埃を一方向に掻き集める第2部品(38)と、を含み、塵埃受け部の内部に掻き集められた塵埃を吸引装置により装置外部へ排出する塵埃自動排出構成と、第2部品を第1部品から外した状態で塵埃受け部を当該空気調和機から取り外して、塵埃受け部の内部に掻き落とされた塵埃を装置外部へ廃棄する塵埃手動排出構成と、を備える。【選択図】図21

Description

本発明は、エアフィルタに付着した塵埃を清掃するフィルタ清掃装置を備える空気調和機に関する。
従来、この種の空気調和機としては、例えば、特許文献1(国際公開第2017/037990号公報)に開示されたものが知られている。
特許文献1に開示された空気調和機は、エアフィルタに付着した塵埃をブラシにより除去すると共に、ブラシに付着した塵埃をブレードによってブラシの下方に設けられた塵埃受け部に掻き落とすように構成されている。
国際公開第2017/037990号公報
特許文献1の空気調和機においては、ブレードに付着した塵埃をブラシにより掻き落とし、掻き落とした塵埃を塵埃受け部が受け取る構成であるが、ブレードからの塵埃の掻き落としが効率的ではなく、塵埃の除去効率を向上させるという観点において、未だ改善の余地があった。また、特許文献1の空気調和機は、ブレードから塵埃受け部に掻き落とされた塵埃を吸引装置の駆動によって生じる気流により排出管路を介して屋外に排出する構成であるため、塵埃を屋外に排出するための排出管路を室内と屋外との間の壁に貫設させる必要があった。しかしながら、空気調和機の設置環境においては、そのような排出管路を壁に貫設できない場合がある。そのような設置環境においても対応可能な空気調和機の構成が求められている。
本発明は、前記課題を解決することを目的とするものであり、塵埃の除去効率を一層向上させると共に、効率高く除去された塵埃を空気調和機の設置環境に対応して適切に廃棄することができる空気調和機を提供することにある。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、
エアフィルタに付着した塵埃を清掃するフィルタ清掃装置を備える空気調和機であって、
前記エアフィルタの幅方向に延在するよう設けられ、前記エアフィルタに付着した塵埃を除去するブラシと、
前記ブラシの下方に設けられ、前記エアフィルタから除去された塵埃を受け取る塵埃受け部と、
前記ブラシに対して前記ブラシの延在方向に相対移動して、前記ブラシに付着した塵埃を前記塵埃受け部の内部に掻き落とす塵埃除去部と、
を備え、
前記塵埃除去部は、前記ブラシの延在方向に相対移動するとき、前記ブラシに付着した塵埃を前記塵埃受け部の内部に掻き落とす第1部品と、前記塵埃受け部の内部に掻き落とされた塵埃を一方向に掻き集める第2部品と、を含み、
前記第1部品に対して前記第2部品が脱着可能に構成されている。
本発明の空気調和機においては、塵埃の除去効率を一層向上させることができると共に、効率高く除去された塵埃を空気調和機の設置環境に応じた構成で適切に廃棄することができる。
本発明の実施形態1に係る空気調和機が備える室内機を示す斜視図 実施形態1に係る空気調和機が備える室内機の断面図 エアフィルタの表面に付着した塵埃を除去するための動作を模式的に示す拡大断面図 エアフィルタの表面に付着した塵埃を除去するための動作を模式的に示す拡大断面図 ブラシに付着した塵埃を塵埃除去部が掻き落とすための動作を示す拡大断面図 ブラシに付着した塵埃を塵埃除去部が掻き落とすための動作を示す拡大断面図 ブラシに付着した塵埃を塵埃除去部が掻き落とすための動作を示す拡大断面図 ブラシに付着した塵埃を塵埃除去部が掻き落とし、掻き集めるための動作を示す拡大断面図 ブラシに付着した塵埃を塵埃除去部が掻き落とし、掻き集めるための動作を示す拡大断面図 ブラシに付着した塵埃を塵埃除去部が掻き落とし、掻き集めるための動作を示す拡大断面図 ブラシに付着した塵埃を塵埃除去部が掻き落とし、掻き集めるための動作を示す拡大断面図 実施形態1における室内機の本体の内部を示す斜視図 実施形態1における室内機が備える塵埃除去部を示す斜視図 図8に示した塵埃除去部の分解斜視図 実施形態1における室内機が備える塵埃除去部の前面図 図10に示した塵埃除去部のA1−A1線による断面図 実施形態1における室内機が備える塵埃除去部を移動させる駆動装置の構成例を示す側面図 実施形態1における室内機が備える駆動装置と塵埃除去部との接続部分を示す拡大斜視図 実施形態1における室内機が備える駆動装置と塵埃除去部と塵埃受け部との位置関係を示す断面図 実施形態1における室内機が備える塵埃除去部が塵埃受け部の内底面に沿って移動する様子を示す側面図 実施形態1における室内機が備える塵埃除去部が塵埃受け部の内底面に沿って移動する様子を示す側面図 実施形態1における室内機が備える塵埃除去部が塵埃受け部の内底面に沿って移動する様子を示す側面図 実施形態1における室内機が備える塵埃除去部が塵埃受け部の内底面に沿って移動するときの塵埃の状態を示す側面図 本発明の空気調和機における変形例としての塵埃受け部の内底面を示す側面図 本発明の空気調和機における変形例としての塵埃除去部及び塵埃受け部の内底面を示す側面図 実施形態1の空気調和機において、室内機の前面パネルが開放された状態を示す断面図 図7に示した状態から塵埃受け部の蓋を外して塵埃除去部の一部を取り外した状態を示す斜視図 図7に示した状態から塵埃受け部を取り外した状態を示す斜視図 塵埃自動排出構成において、塵埃受け部の内部に塵埃除去部が配設された状態を示す断面図 塵埃手動排出構成において、塵埃受け部の内部に塵埃除去部が配設された状態を示す断面図 塵埃自動排出構成における塵埃受け部の左端側の近傍を下方から見た斜視図 塵埃手動排出構成における塵埃受け部の左端側の近傍を下方から見た斜視図 塵埃手動排出構成において、ブラシに付着した塵埃を塵埃除去部が掻き落とすための動作を示す側面図 塵埃手動排出構成において、ブラシに付着した塵埃を塵埃除去部が掻き落とすための動作を示す側面図 塵埃手動排出構成において、ブラシに付着した塵埃を塵埃除去部が掻き落とすための動作を示す側面図 塵埃手動排出構成において、ブラシに付着した塵埃を塵埃除去部が掻き落とすための動作を示す側面図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。実施形態に係る空気調和機として、所謂、壁面に取り付ける室内機と、屋外に設置する室外機とを有するセパレート型のエアコンディショナについて、添付の図面を参照しながら説明するが、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではない。本発明の空気調和機は、対象とする特定の空間における空気の温度、湿度、及び/又は清浄度等を調整するための機器であり、例えば、室内機・室外機が一体化されたエアコンディショナ、空気清浄機、加湿器等の空気を調整するための各種機器が含まれる。なお、図面においては、実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
先ず始めに、本開示の空気調和機における各種態様を例示する。
本発明に係る第1の態様の空気調和機は、
エアフィルタに付着した塵埃を清掃するフィルタ清掃装置を備える空気調和機であって、
前記エアフィルタの幅方向に延在するよう設けられ、前記エアフィルタに付着した塵埃を除去するブラシと、
前記ブラシの下方に設けられ、前記エアフィルタから除去された塵埃を受け取る塵埃受け部と、
前記ブラシに対して前記ブラシの延在方向に相対移動して、前記ブラシに付着した塵埃を前記塵埃受け部の内部に掻き落とす塵埃除去部と、
を備え、
前記塵埃除去部は、前記ブラシの延在方向に相対移動するとき、前記ブラシに付着した塵埃を前記塵埃受け部の内部に掻き落とす第1部品と、前記塵埃受け部の内部に掻き落とされた塵埃を一方向に掻き集める第2部品と、を含み、
前記第1部品に対して前記第2部品が脱着可能に構成されている。
上記のように構成された空気調和機によれば、塵埃除去部がブラシに接触してブラシの延在方向に相対移動することにより、塵埃の除去効率を向上させることができると共に、空気調和機の設置環境に対応して適切に塵埃を廃棄することができる構成となる。
本発明に係る第2の態様の空気調和機は、前記の第1の態様において、前記塵埃受け部が、前記塵埃除去部の下方を覆うように配設されて、前記塵埃受け部の内部を前記塵埃除去部が移動可能に構成され、
前記第2部品が前記第1部品から外された状態において、前記塵埃受け部が当該空気調和機に対して着脱可能となるよう構成されてもよい。このように構成された空気調和機においては、空気調和機の設置環境に対応できる構成となり、塵埃受け部を取り外して、塵埃受け部の内部の塵埃を容易に廃棄することができる構成となる。
本発明に係る第3の態様の空気調和機は、前記の第2の態様において、吸引装置を備え、
前記吸引装置により、前記塵埃受け部の内部に掻き集められた塵埃を装置外部へ排出するよう構成された塵埃自動排出構成と、
前記塵埃受け部の内部に掻き落とされた塵埃を、前記第2部品を前記第1部品から外した状態で前記塵埃受け部を当該空気調和機から取り外して装置外部へ廃棄するよう構成された塵埃手動排出構成と、を切り替え可能に構成してもよい。このように構成された空気調和機においては、塵埃自動排出構成と塵埃手動排出構成とのいずれかの構成に切り替えて、空気調和機の設置環境に対応させることができる。
本発明に係る第4の態様の空気調和機は、前記の第3の態様における前記塵埃自動排出構成においては、前記塵埃除去部が前記ブラシの延在方向に相対移動するとき、前記第1部品が前記ブラシに付着した塵埃が前記塵埃受け部の内部に掻き落とし、前記第2部品が前記塵埃受け部の内部に掻き落とされた塵埃を一方向に掻き集め、前記吸引装置による気流により掻き集められた塵埃を装置外部に排出するように構成され、
前記塵埃手動排出構成においては、前記第2部品が外された前記塵埃除去部が前記ブラシの延在方向に相対移動するとき、前記第1部品が前記ブラシに付着した塵埃が前記塵埃受け部の内部に掻き落とすよう構成されてもよい。このように構成された空気調和機においては、空気調和機の設置環境に対応する構成とすることができると共に、それぞれの構成において塵埃の除去効率を一層向上させることができる。
本発明に係る第5の態様の空気調和機は、前記の第1から第4の態様のいずれかの態様において、前記塵埃除去部が前記塵埃受け部の内部を前記ブラシの延在方向に移動可能な構成において、前記塵埃受け部が開閉可能な蓋が装着された開口部を有し、前記開口部が前記塵埃除去部の停止する初期位置近傍に形成されてもよい。このように構成された空気調和機においては、塵埃受け部の本体からの取り外しを容易な構成とすることが可能となり、空気調和機の設置環境に応じた構成とすることができる。
本発明に係る第6の態様の空気調和機は、前記の第3又は第4の態様において、前記塵埃受け部が、前記吸引装置に接続される吸引開口を有し、塵埃手動排出構成において前記吸引開口が閉鎖されるよう構成されてもよい。このように構成された空気調和機においては、空気調和機の設置環境に応じた構成とすることができる。
本発明に係る第7の態様の空気調和機は、前記の第1から第6の態様のいずれかの態様において、前記塵埃受け部における背面側の壁面の少なくとも一部が、前記塵埃除去部の前記第1部品の最下端の位置より低い位置に配設され、前記第1部品の下方に装着された前記第2部品の最下端の位置より高い位置に配設されてもよい。このように構成された空気調和機においては、塵埃受け部の本体からの取り外しを容易な構成とすることが可能となり、空気調和機の設置環境に応じた構成とすることができる。
本発明に係る第8の態様の空気調和機は、前記の第1から第7の態様のいずれかの態様において、前記塵埃除去部における前記第2部品が前記第1部品に対して前記塵埃除去部の移動方向に直交する方向へのスライドにより脱着するよう構成されてよい。このように構成された空気調和機においては、塵埃受け部の本体からの取り外しを容易な構成とすることが可能となり、空気調和機の設置環境に応じた構成とすることができる。
《実施形態1》
本発明の実施形態1に係る空気調和機は、冷媒が流れる配管で互いに接続された室外機と、空調対象の室内に設けられた室内機とで構成されている。図1は、実施形態1に係る空気調和機における室内機1を示す斜視図である。図2は、図1の室内機1において主な内部構成を示す断面図である。
図1又は図2に示すように、実施形態1に係る室内機1は、本体(空気調和機本体ともいう)2と、本体2の前面開口部2aを塞ぎ開閉可能な前面パネル4とを備えている。本体2の上面側には上面開口部2bを有し、室内空気を取り入れる吸入口9が設けられている。本体2の下方には運転停止時には閉鎖される吹出口10が形成されている。
本体2の内部には、図2に示すように、吸入口9となる上面開口部2bから取り入れられた室内空気が通過するエアフィルタ18と、エアフィルタ18を通過した室内空気を熱交換する熱交換器6と、熱交換器6で熱交換された空気を室内に吹き出すための風力源であるファン8とが設けられている。ファン8は、例えば、クロスフローファンであり、本体2の下方に設けられた吹出口10から室内に空気を吹き出すように設けられている。また、吹出口10の近傍には、吹出口10を開閉するとともに空気の吹き出し方向を上下に変更する複数の上下風向変更羽根12と、空気の吹き出し方向を左右に変更する左右風向変更羽根14とが設けられている。
空気調和機が空調運転を開始すると、上下風向変更羽根12が開放動作を行い吹出口10が開放される。上下風向変更羽根12の開放状態でファン8が駆動されることで、室内空気が上面開口部2bを介して室内機1の内部に取り入れられる。取り入れられた室内空気は、エアフィルタ18を通過して熱交換器6で熱交換され、ファン8を通り、ファン8の送風方向の下流側に形成された通風路16に案内されて、吹出口10より吹き出される。
上記のように、上面開口部2bと熱交換器6との間に設けられたエアフィルタ18は、上面開口部2bから取り入られた室内空気に含まれる塵埃を除去する。エアフィルタ18は、枠体部分と、当該枠体部分に保持された網部分とを備えている。実施形態1に係る空気調和機は、エアフィルタ18の網部分に付着した塵埃を清掃するフィルタ清掃装置3を備えている。
また、実施形態1の空気調和機には、アクティブクリーンフィルタ11が本体2のエアフィルタ18の前面側に設けられている。空気調和機に設けられた制御部(図示略)は、室内機1の設けられている室内の空気が汚れていると判断したとき、アクティブクリーンフィルタ11をエアフィルタ18の上面側に移動する。この結果、室内の空気がアクティブクリーンフィルタ11とエアフィルタ18とを通って吸入され、空気中のより微細な汚れが積極的に集塵されて室内空気が清浄される構成である。
実施形態1の空気調和機は、室内空気に含まれる塵埃を集塵して、室内空気を清浄し、エアフィルタ18に付着した塵埃を除去するフィルタ清掃装置3を備えている。実施形態1の空気調和機においては、フィルタ清掃装置3により集められた塵埃を自動的に屋外へ排出する塵埃自動排出構成と、使用者が手動で廃棄する塵埃手動排出構成とを有している。これは、フィルタ清掃装置3より集められた塵埃を空気調和機の設置環境に応じて適切に廃棄することができる構成とするためである。空気調和機の設置環境においては、塵埃を屋外へ排出するための配管等を設けることが困難な場合がある。このような設置環境の場合には、フィルタ清掃装置3により集められた塵埃を使用者が容易に手動により廃棄することが可能な構成とすることにより、空気調和機の設置条件が広がり、汎用性の高い空気調和機となる。
[塵埃自動排出構成]
まず、実施形態1の空気調和機において、フィルタ清掃装置3により集められた塵埃を自動的に屋外へ排出する構成について説明する。
図2に示すように、エアフィルタ18は、フィルタ保持部材20により保持されている。フィルタ保持部材20には、エアフィルタ18を保持するための第1保持空間20Aと第2保持空間20Bとが設けられている。エアフィルタ18は、フィルタ搬送装置22により第1保持空間20Aと第2保持空間20Bとに搬送される。
フィルタ搬送装置22は、室内機1の幅方向(図2では奥行き方向)に延在するシャフト24と、シャフト24の外周面に形成されシャフト24の延在方向に所定間隔を有して設けられたギヤ26とを備えている。エアフィルタ18は、シャフト24の外周面に架け回されるとともに、ギヤ26と係合するように取り付けられる。
エアフィルタ18は、通常、第1保持空間20A内に位置し、上面開口部2bから吸入された室内空気に含まれる塵埃を除去する。実施形態1に係る空気調和機においては、空調運転時間が所定時間経過すると、又はエアフィルタ清掃指示が入力されると、エアフィルタ18に対する清掃動作が開始される。これらの駆動制御は、本体2の内部に設けられた制御部(図示略)において実行される。エアフィルタ18に対する清掃動作が開始すると、フィルタ搬送装置22のギヤ26が正方向(図2では反時計回り)に回転し、エアフィルタ18は、第1保持空間20Aから第2保持空間20Bへ搬送される。エアフィルタ18が第2保持空間20Bに搬送されると、ギヤ26が逆方向(図2では時計回り)に回転し、エアフィルタ18は、第2保持空間20Bから第1保持空間20Aへ搬送される。
なお、実施形態1において、第1保持空間20Aから第2保持空間20Bまでのエアフィルタ18の搬送経路を「往路」といい、第2保持空間20Bから第1保持空間20Aまでのエアフィルタ18の搬送経路を「復路」という。
図3及び図4は、エアフィルタ18の表面に付着した塵埃を除去するための動作を模式的に示す拡大断面図である。
図3及び図4に示すように、フィルタ搬送装置22のシャフト24の近傍には、エアフィルタ18がシャフト24の外周面に沿って移動するように案内するガイド部材28が設けられている。ガイド部材28は、シャフト24の外周面に対して所定の隙間を空けて設けられている。
また、シャフト24の近傍には、エアフィルタ18の表面に付着した塵埃を除去するブラシ30が設けられている。ブラシ30の基端部は、ブラシ駆動装置の一部であるブラシ保持部32により保持されている。ブラシ30及びブラシ保持部32は、室内機1の幅方向に延在するように設けられている。即ち、ブラシ30及びブラシ保持部32は、エアフィルタ18の幅方向に沿って延在し並設されている。ブラシ保持部32は、室内機1の幅方向に延在する回転軸32aを中心として回転するように構成されている。ブラシ保持部32の下方には、ブラシ30に付着した塵埃を除去する塵埃除去部34が設けられている。
ブラシ保持部32は、その回転軸32aを中心として回動することにより、ブラシ30の先端部を、ガイド部材28よりも往路の下流側の位置(図3におけるガイド部材28の下端より右側の位置)において、第2保持空間20Bに存在するエアフィルタ18に接触する第1の位置(図3参照)と、塵埃除去部34に接触可能な第2の位置(図4参照)とに配置する。ブラシ30の先端部が第1の位置にあるとき、エアフィルタ18が往路と復路の搬送経路を往復移動することにより、エアフィルタ18に付着された塵埃がブラシ30により掻き落とされる。一方、ブラシ保持部32が回動して、ブラシ30の先端部が第2の位置にあるとき、ブラシ30に付着した塵埃に対する除去動作が開始される。ブラシ30に付着した塵埃に対する除去動作においては、ブラシ30の延在方向に沿って塵埃除去部34を移動(摺動)させて塵埃を掻き落とす「摺動掻き落とし動作」及び/又は塵埃を掻き集める「摺動掻き集め動作」が、含まれる。また、ブラシ30を揺動させて塵埃除去部34に接触させて、ブラシ30の塵埃を掻き落とす「揺動掻き落とし動作」を含んでもよい。「摺動掻き落とし動作」、「摺動掻き集め動作」、及び「揺動掻き落とし動作」の詳細については後述する。
塵埃除去部34の下側には、塵埃除去部34の下方を包むように、塵埃受け部40が設けられている。塵埃受け部40は、エアフィルタ18からブラシ30により掻き落とされた塵埃を受け取ると共に、ブラシ30から塵埃除去部34により掻き落とされた塵埃を受け取る構成である。塵埃受け部40は、上面側が開放された細長い箱状に構成され、ブラシ30の延在方向に沿って配設されている。塵埃除去部34は、細長い箱状の塵埃受け部40の内部をブラシ30の延在方向に沿って移動(摺動)して、ブラシ30に付着した塵埃を塵埃受け部40に掻き落とし、塵埃受け部40が受け取った塵埃を一方向に掻き集める構成である。
図5A〜図5C及び図6A〜図6Dは、ブラシ30に付着した塵埃を塵埃除去部34が掻き落とし、掻き集めるときの塵埃除去動作(「揺動掻き落とし動作」及び「摺動掻き集め動作」)を示す図である。図5A〜図5Cは、ブラシ30の揺動動作により塵埃除去部34がブラシ30に付着した塵埃を掻き落とすときの「揺動掻き落とし動作」を模式的に示す拡大断面図である。図6A〜図6Dは、ブラシ30の延在方向に沿って塵埃除去部34が移動(摺動)する「摺動掻き落とし動作」及び/又は「摺動掻き集め動作」を示す正面図である。図6A〜図6Dにおいては、塵埃除去部34の摺動(スライド動作)により塵埃除去部34がブラシ30に付着した塵埃を掻き落とすと共に、塵埃受け部40に掻き落とされた塵埃を掻き集める様子を模式的に示している。
図5A〜図5Cに示すように、ブラシ30及びブラシ保持部32が回転軸32aを中心として正転/逆転の回動動作(揺動動作)を行うことにより、ブラシ30が塵埃除去部34に擦り付けられる。このように、ブラシ30は、ブラシ30の延在方向と交差する方向(例えば、直交方向)に揺動することにより、ブラシ30に付着した塵埃が塵埃除去部34により掻き落とされる。具体的には、ブラシ30の先端部は、図5A〜図5Cに示すように、塵埃除去部34に接触する下向き位置を動作の中心位置として、左右に揺動するように構成されている。この揺動動作により、ブラシ30が塵埃除去部34に擦り付けられるように接触して、ブラシ30に付着した塵埃が塵埃除去部34により掻き落とされる。塵埃除去部34により掻き落とされた塵埃は、塵埃除去部34を下方から包むように設けられた塵埃受け部40により受け取られる。
塵埃除去部34には、ブラシ30に付着した塵埃を掻き落とすためのブレード部を有しており、実施形態1におけるブレード部には後述するように第1ブレード部(前方ブレード34aと後方ブレード34b)および第2ブレード部(側方ブレード34e、34f)を含んでいる。
塵埃除去部34には、ブラシ30が揺動するとき、ブラシ30に付着した塵埃を掻き落とすための第2ブレード部を有しており、第2ブレード部は少なくとも1つの側方ブレード(34e、34f)を備えている。実施形態1における第2ブレード部は、ブラシ30の延在方向と平行に延設され、互いに対向するように並設された2つの側方ブレード34e、34fを含む。2つの側方ブレード34e、34fの間となる後側空間S2は、ブラシ30から側方ブレード34e、34fにより掻き落とされた塵埃の多くが落ちていく空間となる。この「揺動掻き落とし動作」の詳細については後述する。
図6A〜図6Dに示すように、塵埃除去部34が移動(摺動)する塵埃受け部40における内底面40cの左端には開口である吸引開口40bが形成されている。この吸引開口40bを覆うように塵埃受け部40の左端側の下方には塵埃吸引部48が設けられている。塵埃吸引部48は塵埃受け部40の左端側に突出するように形成されており、この突出端部には吸引穴48aが形成されている。塵埃吸引部48の吸引穴48aは、本体2の左端側に設けられた後述する吸引装置42(図7参照)に接続されており、吸引装置42の動作により、塵埃吸引部48の吸引穴48aを通して塵埃受け部40の内部の空気が吸引される構成である。実施形態1においては、塵埃吸引部48を設ける位置としては塵埃受け部40の左端側の位置としたが、これは室内機1の左端側に塵埃吸引のための吸引源となる吸引装置42を設けて、吸引装置42と吸引穴48aとを繋ぐ吸引管44の配管を考慮したためである。従って、塵埃吸引部48を設ける位置としては、吸引装置42の配設位置、塵埃受け部40の形状、及び吸引管44の配管の位置等が考慮されて適宜決定される。
図6A〜図6Dに示す塵埃除去部34の「摺動掻き落とし動作」及び/又は「摺動掻き集め動作」において、図6Aは、塵埃除去部34の初期位置を示している。即ち、図6Aは、「摺動掻き落とし動作」及び/又は「摺動掻き集め動作」の開始時及び終了時の塵埃除去部34の停止位置を示している。この初期位置においては、塵埃除去部34が幅方向に延在するブラシ30の左端に配置されている。実施形態1においては、塵埃除去部34の初期位置として、ブラシ30の左端の位置としたが、これは室内機1の左端側に塵埃吸引のための吸引源となる吸引装置42が設けられているためである。従って、塵埃除去部34の初期位置としては、吸引装置42の配設位置等が考慮されて適宜決定される。
図6Bは、塵埃除去部34が初期位置とは反対の位置に配置された状態であり、ブラシ30の右端に配置された状態を示している。実施形態1においては、この右端位置が、塵埃除去部34による「摺動掻き落とし動作」及び/又は「摺動掻き集め動作」における実質的な開始位置(退避位置)となる。図6Cは、塵埃除去部34が塵埃受け部40の内部を摺動して、ブラシ30に付着した塵埃を掻き落とす「摺動掻き落とし動作」、及び塵埃受け部40の内部の塵埃を掻き集める「摺動掻き集め動作」を行っているときの状態を示している。また、図6Dは、塵埃除去部34が「摺動掻き落とし動作」及び/又は「摺動掻き集め動作」を行って、ブラシ30における左端側の塵埃排出位置に到達した状態を示している。この塵埃排出位置において、塵埃除去部34により集められた塵埃は、塵埃吸引部48に落とされ、吸引穴48aを通して吸引装置42により吸引されて、屋外へ自動的に排出される。
塵埃除去部34は、図6A〜図6Dに示すように、ブラシ30の先端部を擦るようにブラシ30の延在方向(すなわち、室内機1の幅方向)に摺動することにより、ブラシ30に付着した塵埃が塵埃除去部34により掻き落とされて、塵埃受け部40の左端側(吸引開口40b側:塵埃排出部48側)に掻き集められる。また、摺動するときに、ブラシ30が図5A〜図5Cに示した「揺動掻き落とし動作」を行ってもよい。
塵埃除去部34は、ブラシ30の先端部が第2の位置にあるときにブラシ30が擦り付けられる第1部品(掻き落とし部品)36と、塵埃受け部40に落とされた塵埃を集める第2部品(掻き集め部品)38とを備えている。なお、図5A〜図5Cに示した塵埃除去部34においては、第1部品(掻き落とし部品)36のみを示している。第2部品38は、第1部品36に対して取り外し可能に構成(脱着構成)されている。実施形態1における塵埃除去部34の具体的な構成については、後で詳しく説明する。
図7は、実施形態1における室内機1の本体2の内部のフィルタ清掃装置3を示す斜視図であり、エアフィルタ18、塵埃除去部34、塵埃受け部40、塵埃吸引部48、および塵埃受け部40から塵埃吸引部48を通り屋外に排出される気流を形成する吸引装置42などを示す斜視図である。図7に示すように、塵埃受け部40は、本体2の前面側において幅方向に延在するように設けられている。塵埃除去部34は、塵埃受け部40の内側において、ブラシ30の「揺動掻き落とし動作」と連動して、「摺動掻き落とし動作」及び/又は「摺動掻き集め動作」を行うように構成されている。
図7に示すように、本体2の左端側には塵埃受け部40の内部の塵埃を吸引するための吸引装置42が設けられている。また、本体2の前面側において幅方向に延在する塵埃受け部40の左端下側には塵埃吸引部48が設けられている。吸引装置42は、吸引管44と、吸引管44に吸引力を発生させる吸引ファン46とを備えている。吸引管44の一端は塵埃吸引部48の吸引穴48aに接続されており、吸引管44の他端は、吸引管44内を通る塵埃を屋外に排出するための排気ホース(図示せず)に接続される。塵埃受け部40の内部において、塵埃吸引部48が設けられている方向(図7においては左方向)に塵埃除去部34を移動させることによって、塵埃受け部40の内部の塵埃が塵埃吸引部48側に移動させられる構成である。
次に、塵埃除去部34の構成について説明する。図8は、塵埃除去部34の斜視図である。図9は、塵埃除去部34の分解斜視図であり、第1部品(掻き落とし部品)36と第2部品(掻き集め部品)38とに分解した図である。図10は、塵埃除去部34の移動方向において、塵埃除去部34を前方側から見た図である。図11は、図10に示した塵埃除去部34のA1−A1線による断面図である。なお、塵埃除去部34の移動方向において、塵埃吸引部48の吸引穴48aに近づく方向を前方側とし、吸引穴48aから離れる方向を後方側とする。
図8に示すように、塵埃除去部34の第1部品(掻き落とし部品)36は、ブラシ30に付着した塵埃を摺動動作時に掻き落とすための第1ブレード部(34a、34b)と、揺動動作時に掻き落とす第2ブレード部(34e、34f)と、を有している。第1ブレード部には前方ブレード34aと、後方ブレード34bと、を含む。第2ブレード部には奥側の側方ブレード34eと、手前側の側方ブレード34fと、を含む。第1ブレード部の前方ブレード34aと後方ブレード34bには、ブラシ30の延在方向に対して交差(例えば、直交)する方向に延びる掻き落とし刃となる縁部がそれぞれ設けられている。前方ブレード34aと後方ブレード34bとは、ブラシ30の延在方向に互いに間隔(後方空間S2)を空けて配置されている。
また、第2ブレード部の奥側の側方ブレード34e及び手前側の側方ブレード34fは、ブラシ30の揺動動作時(図5A〜図5C参照)において、ブラシ30に付着した塵埃を主として掻き落とす掻き落とし刃となる縁部を有している。2つの側方ブレード34e、34fは、ブラシ30の延在方向に延びて形成されており、互いに間隔(後方空間S2)を空けて対向して配置されている。即ち、第1ブレード部(前方ブレード34a、後方ブレード34b)と第2ブレード部(側方ブレード34e、34f)とにより、四方が囲まれた後方空間S2が区画されている。
更に、塵埃除去部34の第1部品(掻き落とし部品)36においては、後方空間S2の下側に誘導面34gが形成されている。誘導面34gは、前方側が後方側より低くなっている傾斜面で構成されており、後方空間S2に掻き落とされた塵埃が誘導面34gにより案内されて前方ブレード34aの下をくぐり落下する構成である。
前方ブレード34aの厚さ(高さ)としては、絡み合って纏まった塵埃の塊が前方ブレード34aに巻き付かないような寸法(例えば、2mm以上)に設計されている。
実施形態1における第1ブレード部の前方ブレード34aと後方ブレード34b、及び第2ブレード部の側方ブレード34e、34fのそれぞれにおいて、ブラシ30が擦り付けられる縁部は、ブラシ30に付着した塵埃の除去効率を向上させるために、エッジ形状(直角又は鋭角)に形成されている。
図8に示すように、塵埃除去部34の第1部品(掻き落とし部品)36において、前方ブレード34aの下方の両側には第1側壁34c及び第2側壁34dが設けられている。第1部品(掻き落とし部品)36において、第1側壁34c及び第2側壁34dは、前方ブレード34aより前方側に突設されている。また、前方ブレード34aから両側の第1側壁34c及び第2側壁34dに続く前方側の縁部は、エッジ形状(直角又は鋭角)であると共に、前方側に広がるように形成されている。
上記のように、塵埃除去部34においては、第1側壁34c及び第2側壁34dが前方ブレード34aよりも前方側に突き出ており、第1側壁34cと第2側壁34dと前方ブレード34aとにより、前方空間S1の側方側及び後方側が区画されている。この前方空間S1には前方ブレード34a等によりブラシ30から掻き落とされた塵埃が落下することになる。このため、前方ブレード34aの縁部によりブラシ30から掻き取った塵埃は、第1側壁34c及び第2側壁34dにより案内されて、前方空間S1からはみ出すことが抑えられている。その結果、塵埃除去部34の下側を包むように設けられた塵埃受け部40においては、前方ブレード34a等によりブラシ30から掻き取った塵埃が前方空間S1を通り、塵埃受け部40の内底面40c上に確実に落下する構成となっている。塵埃除去部34の第1側壁34c及び第2側壁34dが前方ブレード34aよりも前方に突き出す長さとしては、例えば、7mm以上である。
前方ブレード34a及び後方ブレード34bの少なくとも一方は、ブラシ保持部32の回転軸32aを中心とする円弧状に形成されている。なお、実施形態1においては、前方ブレード34a及び後方ブレード34bの両方が、ブラシ保持部32の回転軸32aを中心とする円弧状に形成されている。
上記のように構成された塵埃除去部34の塵埃除去動作において、塵埃受け部40の内部における前方側への摺動動作により前方ブレード34a及び後方ブレード34bがブラシ30に付着した塵埃を掻き取って前方空間S1及び後方空間S2に塵埃を落下させる。また、摺動動作と同時に行われるブラシ30の揺動動作においては、並設された第2ブレード部の側方ブレード34e、34fによりブラシ30に付着した塵埃が掻き取られて、掻き取られた塵埃は、後方空間S2等を落下する。後方空間S2に掻き落とされた塵埃は、後方空間S2の下方にある誘導面34gにより前方空間S1側に案内されて塵埃受け部40の内側底面である内底面40c上に落下する。なお、塵埃受け部40の内底面40c上に落下する塵埃は、多くが塊となって落下し、内底面40cにより確実に受け取られる。
上記のように、第1ブレード部の前方ブレード34aと後方ブレード34b、及び第2ブレード部の側方ブレード34e、34fによりブラシ30から掻き取った塵埃の塊が後方空間S2に落下したとき、後方空間S2の下方に設けられた誘導面34gにより確実に案内されて、塵埃受け部40の内底面40cに落下する。なお、第1ブレード部の並設された前方ブレード34aと後方ブレード34bとの間隔、及び第2ブレード部の並設された側方ブレード34e、34fの間隔は、各ブレードによりブラシ30から掻き取った塵埃の塊が後方空間S2を通して確実に落下するように、例えば、14mm以上に設計されている。第1ブレード部の前方ブレード34aと後方ブレード34b、及び第2ブレード部の側方ブレード34e、34fは、塵埃の塊を掻き落とし易く、摺動性に優れた材質、例えばポリアセタールで構成されている。
塵埃除去部34において、後方空間S2の下方に設けられ、前方空間S1側に案内する誘導面34gは、前方側である吸引穴40b側が下方に傾斜する斜面で構成されている。誘導面34gの形状としては、前方側が下方に傾斜して塵埃の塊が前方空間S1に滑り落ちる構成であればよく、平面又は曲面で構成されていればよい。誘導面34gの水平面に対する傾斜角度としては、例えば、30度以上40度以下である。上記のように、塵埃除去部34は、重力を利用して、誘導面34gによってブラシ30から掻き落とされた塵埃の塊を塵埃除去部34よりも塵埃吸引部48側、即ち前方側に誘導して、塵埃受け部40の内底面40c上に落下させる構成である。
また、塵埃除去部34には、塵埃除去部34よりも前方側における塵埃受け部40の内底面40c上の空間と、塵埃除去部34の上部空間とを、前方空間S1及び後方空間S2を介して連通させる吸気穴34iが形成されている。実施形態1における吸気穴34iは、図8に示すように、塵埃除去部34の第1部品(掻き落とし部品)36における第2ブレード部の手前側の側方ブレード34fの近傍に形成されており、側方ブレード34fの縁部に沿った細長い貫通穴により構成される。実施形態1においては、第1ブレード部(前方ブレード34a、後方ブレード34b)、第1側壁34c、第2側壁34d、第2ブレード部(奥側の側方ブレード34e、手前側の側方ブレード34f)、誘導面34g、及び吸気穴34iが、第1部品(掻き落とし部品)36に設けられている。
図9に示すように、上記のように構成された第1部品(掻き落とし部品)36に対して、第2部品(掻き集め部品)38が脱着可能に構成されている。第1部品36には塵埃除去部34の摺動動作の方向と直交する方向に延設された嵌合凹部34mが形成されている。一方、第2部品38には、第1部品36の嵌合凹部34mと嵌合する嵌合凸部34nが突設されている。また、第2部品38には、第1部品36との嵌合時に接触面となる嵌合面34pが形成されている。この嵌合面34pには摺動動作の方向と直交する方向に連続する凹凸面となっており、第1部品36と第2部品38との嵌合状態において互いの接触面が確実に接触し、がたつくことが無い構成となっている。上記のように構成された第1部品36及び第2部品38は、摺動動作の方向に直交する方向に抜き差し(スライド)して脱着可能な構成であり、ボルト70により互いに固着されている。
塵埃除去部34において、上記のように第1部品36に対して脱着可能な第2部品38には、第1部品36の第1側壁34c及び第2側壁34dに連続するように第3側壁34q及び第4側壁34rが前方に突設されている。第3側壁34q及び第4側壁34rは、第1側壁34c及び第2側壁34dと協働して前方空間S1に掻き落とされた塵埃の塊を塵埃除去部34の前方側に案内して、落下させている。この結果、塵埃除去部34により掻き落とされた塵埃の塊が塵埃除去部34の前方側の塵埃受け部40の内底面40cに確実に落下する構成となる。
また、塵埃除去部34の第2部品(掻き集め部品)38には、塵埃除去部34が摺動動作(「摺動掻き集め動作」)を行うときに、塵埃受け部40の内底面40cにある塵埃の塊を掻き集めるための押圧面34hが形成されている。押圧面34hは、第3側壁34qと第4側壁34rとの間に形成されており、第1部品(掻き落とし部品)36の誘導面34gの下方の位置である。即ち、第2部品(掻き集め部品)38の押圧面34hは、塵埃除去部34が塵埃吸引部48側(左側)に摺動するとき、塵埃受け部40に内部にある塵埃の塊を塵埃吸引部48側に押圧して移動させる機能を有する。押圧面34hは、誘導面34gよりも鉛直方向に対する傾斜角度が小さくなるように設計されている。なお、実施形態1においては、押圧面34hが鉛直面で構成されている。
上記のように構成された塵埃除去部34は、塵埃受け部40の内底面40cに沿って移動(摺動動作)することにより、第1部品(掻き落とし部品)36がブラシ30に付着した塵埃を掻き落とし、第2部品(掻き集め部品)38が塵埃受け部40に内部の塵埃を塵埃吸引部48側に掻き集める機能を有している。
[塵埃自動排出構成におけるフィルタ清掃動作]
次に、エアフィルタ18に付着した塵埃を屋外に自動的に排出するフィルタ清掃動作について説明する。なお、エアフィルタ18に対するフィルタ清掃動作は、図示しない制御部の制御の下で行われる。
エアフィルタ18に対するフィルタ清掃動作の前においては、塵埃除去部34が塵埃受け部40の内部の左端位置(初期位置)に位置する(図6A参照)。塵埃除去部34が初期位置に配置された状態において、空調運転時間が所定時間経過したとき、又は図示しないコントローラが使用者に操作されてエアフィルタ18に対するフィルタ清掃指示が入力されたとき、図6Bに示したように、塵埃除去部34は、塵埃受け部40の左端側に形成された吸引開口40bから最も離れた右端位置である退避位置に移動する。塵埃除去部34が退避位置に移動したとき、前述のように、フィルタ搬送装置22のギヤ26が正方向(図2では反時計回り)に回転して、エアフィルタ18が第1保持空間20Aから第2保持空間20Bへ搬送される。
上記のようにエアフィルタ18が第1保持空間20Aから第2保持空間20Bへ搬送されて、エアフィルタ18の前端部がブラシ保持部32とシャフト24との間を通過するとき、ブラシ保持部32が回動して、ブラシ30の先端部がエアフィルタ18の先端部に接触する。
フィルタ搬送装置22のギヤ26が更に正方向に回転されて、エアフィルタ18が更に第2保持空間20Bへ搬送されるとき、ブラシ保持部32は、図3に示したように、ブラシ30の先端部がエアフィルタ18と接触する位置で固定される。この結果、エアフィルタ18に付着した塵埃は、所定位置に固定されたブラシ30の先端部で堰き止められ、エアフィルタ18の搬送方向におけるブラシ30の上流側に溜められる。このとき、ブラシ30に溜められた塵埃と搬送されるエアフィルタ18に付着した塵埃とが絡み合って紙縒のように纏まる。これにより、エアフィルタ18に付着した塵埃を除去することができる。このときブラシ30に付着した塵埃の一部は、ブラシ30の下方に配設された塵埃受け部40の内底面40c上に直接掻き落とされる。なお、エアフィルタ18に対するブラシ30の押圧力を一定にするため、例えば、ブラシ30にダンパーなどの弾性体を設けてもよい。これにより、エアフィルタ18に付着した塵埃の除去効率がなお一層向上される。
フィルタ搬送装置22のギヤ26が更に正方向に回転して、エアフィルタ18が第2保持空間20Bに到達すると、ギヤ26の正方向への回転は停止される。このとき、ブラシ30の先端部の少なくとも一部は、エアフィルタ18の清掃領域外にあるエアフィルタ18の後端部(枠体部分)に接触した状態にある。
上記のようにエアフィルタ18が第2保持空間20Bに搬送されると、フィルタ搬送装置22のギヤ26が逆方向(図2では時計回り)に回転して、エアフィルタ18が第2保持空間20Bから第1保持空間20Aへ搬送される。この逆方向の搬送動作においても、エアフィルタ18に付着している塵埃がブラシ30により掻き落とされる構成としてもよい。
上記のようにエアフィルタ18に付着していた塵埃がブラシ30により掻き落とされた後、ブラシ保持部32が正方向(図3では反時計回り)に回転して、塵埃除去部34に接触可能な第2の位置(図4参照)に配置される。即ち、ブラシ30は第2の位置において揺動動作を行い、ブラシ30が塵埃除去部34における第1ブレード部(前方ブレード34a、後方ブレード34b)、及び第2ブレード部(側方ブレード34e、34f)等に接触して、主として第2ブレード部の側方ブレード34e、34fによりブラシ30に付着した塵埃が除去される。
また、図6B〜図6Dに示したように、塵埃除去部34は、吸引装置42に接続された塵埃吸引部48に近づくように左方向に移動(摺動)する。この左方向への摺動動作により、ブラシ30に付着した塵埃が第1ブレード部の前方ブレード34aと後方ブレード34b、及び第2ブレード部の側方ブレード34e、34f等により、主として前方ブレード34a及び後方ブレード34bにより掻き落とされる。前方ブレード34a及び後方ブレード34b等により掻き落とされた塵埃は、前方空間S1及び後方空間S2を介して、塵埃受け部40の内底面40c上に落下する。このとき、後方空間S2を落下する塵埃の塊は、誘導面34gにより案内されて、塵埃除去部34よりも前方側である塵埃吸引部48側に確実に落下する。このように、塵埃受け部40の内底面40cへ誘導された塵埃の塊は、塵埃除去部34により塵埃吸引部48側に落とされる。この結果、塵埃除去部34が塵埃吸引部48側へ移動(左方向への摺動動作)することにより、塵埃受け部40の内底面40c上の塵埃の塊は、塵埃除去部34の押圧面34hによって吸引開口40bに掻き集められて、塵埃吸引部48に落とされる。塵埃除去部34の移動速度は、例えば、5mm/秒である。
また、塵埃除去部34の左方向への移動において、ブラシ保持部32が回転軸32aを中心として正回転及び逆回転する揺動動作が複数回行われている。このように、ブラシ30が延在方向と交差する方向に複数回揺動することにより、ブラシ30から掻き取った塵埃の塊が過剰に大きくなる前に、第2ブレード部の側方ブレード34e、34f等によって塵埃受け部40の内底面40c上に掻き落とされる。
図6Dに示すように、塵埃除去部34が吸引開口40bの近傍(塵埃排出位置)まで移動されると、吸引装置42の吸引ファン46が駆動され、吸引管44内に吸引力となる気流が発生する。この気流により、塵埃除去部34の押圧面34hによって吸引開口40bの近傍に集められ、塵埃吸引部48に落とされた塵埃の塊が吸引管44を通じて屋外に排出される。
上記のようにブラシ30に対する塵埃除去動作における1回目の「塵埃排出動作」が終了する。「塵埃排出動作」が終了した後、塵埃除去部34が吸引開口40bから最も離れた右端の退避位置へ再度移動される(図6B参照)。このときの塵埃除去部34の右方向への移動において、後述するように、塵埃受け部40の内底面40c上に残っている塵埃が右方向に移動することが抑制されている。即ち、塵埃除去部34の底面及び塵埃受け部40の内底面が塵埃の移動を一方向に規制する構成(塵埃移動方向規制構成)を有している。従って、塵埃受け部40の内底面40c上にある塵埃の塊は、右方向にほとんど移動させられることがなく、落下した位置にそのまま保持されている。その結果、塵埃除去部34が右端の退避位置に移動したとき、塵埃受け部40の内底面40c上にある塵埃の塊は、塵埃除去部34の第2部品(掻き集め部品)における押圧面34hより左側の位置である、塵埃受け部40の吸引開口40b側の位置に存在することになる。
その後、図6C及び図6Dに示すように、塵埃除去部34が吸引開口40b側へ再度移動(摺動動作)する。これにより、塵埃受け部40の内底面40c上にある塵埃の塊が、塵埃除去部34の第2部品(掻き集め部品)における押圧面34hによって吸引開口40bに向けて押されていく。
図6Dに示したように、塵埃除去部34が吸引開口40bの近傍の位置(塵埃排出位置)まで移動すると、吸引装置42の吸引ファン46が駆動され、吸引管44内に吸引力となる気流が発生する。この気流により、塵埃除去部34の押圧面34hによって吸引開口40bの近傍に集められ、塵埃吸引部48に落とされた塵埃の塊が吸引管44を通じて屋外に排出される。なお、この塵埃除去部34の摺動動作及び吸引装置42による吸引動作を伴う「塵埃排出動作」は、複数回行われてもよい。このように「塵埃排出動作」が行われて、エアフィルタ18の清掃動作が完了する。
なお、上記のように、ブラシ30に付着した塵埃に対する一連の「揺動掻き落とし動作」、「摺動掻き落とし動作」、「摺動掻き集め動作」、及び「塵埃排出動作」は少なくもと1回、若しくは連続して複数回行ってもよい。また、本発明の空気調和機においては、「揺動掻き落とし動作」、「摺動掻き落とし動作」、及び「摺動掻き集め動作」を連続して、又はこれらの動作を状況に応じて選択的に行う構成としてもよい。「塵埃排出動作」は「摺動掻き集め動作」の後に実行するよう構成することが好ましい。
実施形態1に係る空気調和機によれば、塵埃除去部34がブラシ30に接触しつつブラシ30の延在方向に移動(摺動動作)することによって、ブラシ30に付着した塵埃同士が絡み合って纏まり易くなり、従来よりも塵埃の除去効率を向上させることができる。また、ブラシ30と塵埃除去部34との接触部分が小さく、塵埃除去部34がブラシ30から受ける接触圧を小さくすることができるので、塵埃除去部34を摺動動作させるための駆動力を小さくすることができる。さらに、塵埃除去部34自体の形状が小さく、軽量化が図られているため、塵埃除去部34のための駆動力を小さくすることができる。
実施形態1の構成においては、塵埃除去部34を塵埃受け部40の吸引開口40bの近傍位置(塵埃排出位置)まで移動させた後、塵埃を吸引装置42により吸引するように構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、塵埃除去部34を吸引開口40bの近傍位置まで移動させた後、塵埃除去部34を吸引開口40bから、例えば数cm程度後方に離れるように移動させ、その後、塵埃受け部40の内部の塵埃を吸引装置42により吸引するように構成してもよい。このように構成して、吸引時に塵埃除去部34を吸引開口40bから一旦離すことにより、塵埃除去部34の押圧面34hと塵埃受け部40の内側面との間に挟まれた塵埃の塊が塵埃受け部40の内底面40c上に落ちるきっかけを与えることができる。これにより、吸引装置42による吸引動作により塵埃受け部40の内部の塵埃をきれいに吸引しやすくなり、塵埃の除去効率を一層向上させることができる。
[塵埃除去部の駆動機構]
図12は、実施形態1に係る空気調和機における塵埃除去部34の駆動機構の構成例を示す図である。図12においては、第1部品(掻き落とし部品)36と第2部品(掻き集め部品)38とを有する塵埃自動排出構成の塵埃除去部34に対する駆動機構を示している。但し、塵埃除去部34において第2部品(掻き集め部品)38が取り外され、第1部品(掻き落とし部品)36のみを有する後述する塵埃手動排出構成の塵埃除去部34に対する駆動機構も同じ構成である。
図12に示すように、実施形態1に係る空気調和機は、塵埃除去部34をブラシ30の延在方向に移動(摺動動作)させるための駆動装置50を備えている。図12に示す構成例において、駆動装置50は、駆動プーリ52と、従動プーリ54と、駆動プーリ52及び従動プーリ54の周囲に架け回されたワイヤ56と、駆動プーリ52を回転させるモータ58と、ワイヤ56に取り付けられた駆動ブロック60とを備えている。駆動ブロック60には塵埃除去部34が固定されており、駆動ブロック60の移動と共に塵埃除去部34が摺動動作する構成である。
駆動装置50においては、モータ58が回転駆動されることにより、駆動プーリ52が回転してワイヤ56を移動させて、従動プーリ54が回転する。これにより、駆動ブロック60が駆動プーリ52と従動プーリ54との間を移動することができる。塵埃除去部34の駆動装置50は、本体2の内部において、例えば、塵埃受け部40の背面側に設けられたカバー部材62に設けられている。カバー部材62は、例えば、平板であり、ブラシ30の延在方向(図12では左右方向)に沿って設けられている。カバー部材62を間にして、一方に駆動装置50が設けられ、他方に塵埃除去部34及び塵埃受け部40が設けられている。
図13は、駆動装置50の駆動ブロック60と、塵埃除去部34との配置を示す斜視図である。図14は、塵埃受け部40の内部に設けられた塵埃除去部34と、駆動装置50の駆動ブロック60とを示す断面図である。図13及び図14においても、塵埃自動排出構成の塵埃除去部34を示している。
図13及び図14に示すように、駆動ブロック60からカバー部材62を乗り越えるように延びる駆動ブロック接合部60aが塵埃除去部34の第1側壁34cに接合されている。実施形態1の構成においては、第1側壁34cの上部に形成された凹部に駆動ブロック接合部60aの端部が嵌合して固着される構成である。また、駆動ブロック接合部60aは、平板のカバー部材62の上辺部分を跨ぐように配設されている。この結果、駆動ブロック60の移動に伴い、塵埃除去部34がカバー部材62に沿って移動する構成となる。カバー部材62の延在方向は、ブラシ30の延在方向と実質的に同じであるため、塵埃除去部34はブラシ30の延在方向に沿って移動(摺動動作)する。
上記のように、塵埃除去部34の第1側壁34cの上部に駆動ブロック接合部60aの端部が嵌合されており、塵埃除去部34における第2ブレード部のカバー部材62側の側方ブレード34eからカバー部材62側へは、滑らかに上昇する面で構成されている。このように、第1側壁34cの上部に駆動ブロック接合部60aの端部が固着されており、第2ブレード部のカバー部材62側の側方ブレード34eより高い位置に駆動ブロック接合部60aが設けられている。このため、駆動ブロック接合部60a及びカバー部材62によって、塵埃除去部34によりブラシ30から掻き落とされた塵埃がカバー部材62を乗り越えて駆動装置50側に侵入することを抑えられている。その結果、実施形態1に係る空気調和機においては、塵埃の除去効率を一層向上させることができる。
また、実施形態1の構成において、塵埃除去部34の吸気穴34iは、図5A〜図5Cに示したように、第2ブレード部におけるカバー部材62側(奥側)の側方ブレード34eとは反対側であるカバー部材から離れた手前側の側方ブレード34fの近傍に吸気穴34iが形成されている。すなわち、第2側壁34d側に吸気穴34iが形成されている。このように、吸気穴34iをカバー部材62から離して設けることにより、塵埃がカバー部材62を乗り越えて駆動装置50側に侵入することを一層抑えられる構成となっている。その結果、実施形態1に係る空気調和機においては、塵埃の除去効率を一層向上させることができる。
実施形態1の構成においては、ブラシ30に付着した塵埃に対する除去動作を行う場合、ブラシ30の延在方向に沿って塵埃除去部34を移動(摺動)させて塵埃を掻き落としているが、ブラシ30に付着した塵埃を除去する方法としては、例えばブラシ30の長手方向の長さと同程度の長さのブレードをブラシ30と平行に延在させて、ブラシ30がそのブレードに接触する位置で揺動することにより、ブラシ30に付着した塵埃を除去する方法であってもよい。また、ブラシ30の形状としては、実施形態1の構成以外に、例えばローラー状のブラシであってもよい。
[塵埃除去部と塵埃受け部における塵埃移動方向規制構成]
実施形態1に係る空気調和機における塵埃自動排出構成においては、塵埃除去部34が塵埃受け部40の内底面40cに沿って移動(摺動動作)することにより、第1部品(掻き落とし部品)36がブラシ30に付着した塵埃を掻き落とし、第2部品(掻き集め部品)38が塵埃受け部40に内部の塵埃を塵埃吸引部48側に掻き集める構成である。第2部品(掻き集め部品)38が塵埃受け部40に内底面40c上の塵埃を効率高く塵埃吸引部48側に掻き集めることができるように、第2部品(掻き集め部品)38の底面34j及び塵埃受け部40に内底面40cは、塵埃移動方向規制構成を有している。
図15A〜図15Dは、塵埃除去部34の第2部品(掻き集め部品)38が塵埃受け部40の内底面40cに沿って移動する様子を模式的に示す断面図である。図15A〜図15Dに示すように、第2部品(掻き集め部品)38において、塵埃受け部40の内底面40cに対向する底面34jは、曲面により構成されている。実施形態1においては、第2部品38の前方側に形成された押圧面34hの反対側の後方側が、底面34jに連続する湾曲面で構成されている。実施形態1における第2部品38の底面34jは、吸引開口40b側(図15A〜図15Dの左側)が内底面40cに最も近く、吸引開口40bから離れるに従って内底面40cから遠ざかるように湾曲する構成である。実施形態1における塵埃除去部34の第2部品38の底面34jの形状は、摺動動作の方向に切断した断面において、前方側(押圧面34h)が略鉛直であり、後方側(底面34j)が湾曲しており、前方側の押圧面34hの最下端が塵埃受け部40の内底面40cに最も近く、内底面40cに近接している。
なお、実施形態1の構成においては、第2部品38の底面34jを湾曲面で構成した例で説明するが、底面34jの形状としては吸引開口40b側が内底面40cに最も近い斜面で構成してもよい。
一方、第2部品38の底面34jが近接する塵埃受け部40の内底面40cは、塵埃の塊の移動方向を一方向に特定する移動方向規制形状を有している。実施形態1においては、図15A〜図15Dに示すように、塵埃除去部34の移動方向である摺動動作の方向で切断した断面形状が、鋸刃の形状を有している。即ち、鋸刃の山形状において、吸引開口40b側(前方側)が略鉛直に近く切り立った形状であり、反対側(後方側)が鉛直線に対して角度を有してなだらかな面となる形状である。この結果、塵埃受け部40の内部において、吸引開口40bが形成されている方向(図15A〜図15Dにおいては左方向)には塵埃の塊がスムーズに移動可能であり、反対方向(図15A〜図15Dにおいては右方向)である吸引開口40bから離れる方向には塵埃の塊が抵抗を受けて移動し難い構成となっている。
上記のように構成された塵埃除去部34及び塵埃受け部40において、塵埃受け部40の内部を塵埃除去部34が吸引開口40bから離れる方向(右方向)に移動(摺動)したとき(図15A〜図15C参照)、塵埃受け部40の内底面40c上の塵埃の塊が第2部品38の底面34jにより押されたとしても、塵埃の塊は内底面40cの塵埃移動方向規制形状により右方向への移動が妨げられている。この結果、図15A〜図15Cに示すように、塵埃受け部40の内部においては、塵埃除去部34の第2部品38の底面34jが塵埃の塊を乗り越えて右方向へ移動する。その結果、塵埃除去部34が右方向への移動を行っても、塵埃受け部40の内底面40c上の塵埃の塊は実質的に同じ位置にそのまま動くことなく存在することになる。それにより、前記の塵埃の塊が、吸引開口40bと塵埃除去部34の間に位置する。
図15A〜図15Dに示されるように、塵埃受け部40の内部を塵埃除去部34が吸引開口40bから離れる方向(右方向)に移動(摺動)するときに塵埃の塊を乗り越え、再度塵埃除去部34が吸引開口40bに近づく方向(左方向)に移動(摺動)するときに、塵埃除去部34の第2部品38が塵埃受け部40の内底面40c上の前記塵埃の塊を押圧し、移動させる。図15Dは、塵埃除去部34の第2部品38が塵埃受け部40の内底面40cに沿って移動し、塵埃受け部40の内底面40c上の前記塵埃の塊を押圧面34hにより押圧している状態を模式的に示した図である。図15Dにおいて、押圧面34hが塵埃の塊を押圧している方向(左方向)は吸引開口40bが形成されている方向である。塵埃除去部34が塵埃受け部40の左端側に移動して、塵埃受け部40の内底面40c上の塵埃の塊が左端側に集められると、吸引装置42が起動して、塵埃受け部40の左端にある吸引穴40bから吸い込まれて屋外に排出される。
なお、実施形態1における塵埃自動排出構成では、エアフィルタ18に対するフィルタ清掃動作が開始すると、塵埃除去部34が初期位置から右方向へ移動(摺動)して、ブラシ30の先端部が第1の位置において、エアフィルタ18に付着された塵埃をブラシ30により掻き落とす動作を行う。その後、ブラシ30の先端部が第2の位置に回動して、ブラシ30に付着した塵埃を除去する塵埃除去動作を開始する構成である。本発明は、この実施形態1に開示された構成に限定されるものではなく、例えば、エアフィルタ18に付着された塵埃をブラシ30により掻き落とし動作を行った後に、ブラシ30の先端部を第1の位置のままで塵埃除去部34を右方向へ移動させて、ブラシ30に対する塵埃除去動作を開始する構成としてもよい。また、エアフィルタ18に付着された塵埃をブラシ30により掻き落とし動作を行った後、ブラシ30の先端部を第2の位置に回動させて、塵埃除去部34を右方向へ移動させ、ブラシ30に対する塵埃除去動作を行う構成としてもよい。
なお、実施形態1の構成においては、塵埃受け部40の内底面40cを、その断面が鋸刃状に形成される構成で説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。図16及び図17は、塵埃受け部40の内底面40c、及び塵埃除去部34の底面34jの変形例を模式的に示す断面図である。例えば、図16の変形例に示すように、塵埃受け部40の内底面40cは、吸引開口40bが形成された方向(図16における左方向)に傾斜する、所謂、吸引開口40b側の方向が順目となる多数の毛40dが植毛された構成でもよい。即ち、塵埃受け部40の内底面40cは、いわゆるエチケットブラシ(登録商標)のような構造を有してもよい。
また、例えば、図17の変形例に示すように、塵埃受け部40の内底面40cに多数の毛40dが植毛された構成と共に、塵埃除去部34の第2部品38の底面34jには、塵埃受け部40の多数の毛40dに接触する多数の毛34kを有する構成としてもよい。この構成によって、塵埃受け部40の内底面40cにおいては、実施の形態1の構成と同様に、塵埃に対する抵抗力の違いを実現することができる。
[塵埃手動排出構成]
次に、実施形態1の空気調和機において、フィルタ清掃装置3により塵埃受け部40に掻き落とされた塵埃を使用者が手動で廃棄する塵埃手動排出構成について説明する。実施形態1の空気調和機においては、当該空気調和機の設置環境が塵埃受け部40に掻き落とされた塵埃を吸引装置42による吸引動作により吸引管44を介して屋外へ排出する塵埃自動排出を行えない状況の場合には、塵埃手動排出構成に変更して対応することが可能である。
実施形態1の空気調和機における塵埃手動排出構成は、掻き落とされた塵埃を保持する塵埃受け部40を使用者が本体2から取り外して、塵埃受け部40の内部の塵埃を廃棄する構成である。従って、空気調和機の設置時においてその設置環境に応じて塵埃自動排出構成とするか、塵埃手動排出構成とするかが決定される。
塵埃手動排出構成は、前述の塵埃自動排出構成と同様に、エアフィルタ18が往復移動してエアフィルタ18に付着した塵埃をブラシ30により掻き落とすよう構成されている(図3及び図4参照)。また、塵埃除去部34と接触可能な位置にあるブラシ30を揺動させて、ブラシ30に付着した塵埃を塵埃除去部34により塵埃受け部40に掻き落とす構成(図5A〜図5C参照)についても、前述の塵埃自動排出構成と同様である。即ち、塵埃手動排出構成においても、エアフィルタ18に対するブラシ30による掻き落とし動作を行った後、ブラシ30による「揺動掻き落とし動作」、及び塵埃除去部34の移動(摺動)による「摺動掻き落とし動作」を行っている。但し、塵埃自動排出構成においては、塵埃除去部34による「摺動掻き集め動作」を行わない構成である。
実施形態1の空気調和機の塵埃手動排出構成においては、使用者が本体2から塵埃受け部40を容易に取り外して、塵埃受け部40の内部の塵埃を廃棄できる構成である。図18は、実施形態1の空気調和機において、室内機1の前面パネル4が開放された状態を示す断面図である。図18に示す状態においては、アクティブクリーンフィルタ11がエアフィルタ18の上面側に移動するよう構成されている。この状態は、前面開口部2aが開放されて、塵埃除去部34を下方から包むように設けられた塵埃受け部40が表出した状態である。
図19及び図20は、実施形態1における室内機1の本体2の内部のフィルタ清掃装置3を示す斜視図である。図19は、塵埃受け部40における左端側に設けられた蓋47が開けられて、塵埃除去部34の第2部品(掻き集め部品)38が第1部品(掻き落とし部品)36から取り外される状態を示している。図20は、図19に示した塵埃除去部34の第2部品(掻き集め部品)38が取り外された状態において、塵埃受け部40が室内機1の本体2から取り外されることを示している。
前述の図8及び図9に示したように、塵埃除去部34は、第1部品(掻き落とし部品)36と第2部品(掻き集め部品)38とを有し、第2部品38が第1部品36から取り外し可能な脱着構成である。塵埃受け部40には、塵埃除去部34の第1部品36から第2部品38を取り外すための開口部40a(図19参照)が形成されている。開口部40aには取り外し可能な蓋47が装着されており、通常、開口部40aは閉鎖されている。開口部40aが形成されている位置は、前述の図6Aに示した塵埃除去部34の初期位置の近傍であり、開口部40aを通して塵埃除去部34の第2部品38を取り出せる位置である。
実施形態1の空気調和機を塵埃手動排出構成とする場合には、前面パネル4を開いて前面開口部2aを開放状態とし、塵埃受け部40の開口部40aに装着されている蓋47を外し、塵埃除去部34の第2部品38が開口部40aを通して第1部品36から取り外される。このように、塵埃除去部34の第2部品38を第1部品36から取り外すことにより、塵埃除去部34を下方から包むように設けられた塵埃受け部40を容易に取り外すことが可能となる。
図21は、塵埃受け部40の内部に第1部品36と第2部品38とで構成された塵埃除去部34が配設された状態を示す図であり、ブラシ30の延在方向に直交する方向に切断した断面図である。図21に示した状態においては、塵埃除去部34が第2部品38を有するため塵埃受け部40を取り外せない状態となっている。即ち、本体2に装着された塵埃受け部40における背面側の壁面の少なくとも一部は、塵埃除去部34の第1部品36の下方に装着された第2部品38の最下端の位置より高くなるように配設されており、塵埃受け部40の背面側の壁面の少なくとも一部が装着された第2部品38に接触して、塵埃受け部40の取り外しができない構成となっている。また、本体2に装着された塵埃受け部40における背面側の壁面の少なくとも一部は、塵埃除去部34の第1部品36の最下端の位置より低い位置となるように配設されており、第2部品38が取り外された状態では、塵埃受け部40を本体2から容易に手前側に引き出して取り外すことができる構成となっている。塵埃除去部34の第1部品36の下方に装着された第2部品38の最下端の位置より高くなるように配設され、塵埃除去部34の第1部品36の最下端の位置より低い位置となるように配設された塵埃受け部40における背面側の壁面部分は前記塵埃除去部の停止する初期位置近傍に形成された構成となっている。図21に示す状態が実施形態1の空気調和機における塵埃自動排出構成であり、塵埃受け部40の内部の塵埃が吸引装置42による吸引動作により屋外へ排出される構成となる。
図22は、ブラシ30の延在方向に直交する方向に切断した断面図であり、塵埃除去部34の第2部品38が取り外された構成において、塵埃受け部40を本体2から取り外している状態を示す。ブラシ30の延在方向に直交する方向に切断した断面図である。図22に示す状態が実施形態1の空気調和機における塵埃手動排出構成であり、塵埃受け部40を本体2から容易に取り外すことができる状態となっている。図22に示すように、塵埃受け部40は本体2から前面側(手前側)に引き出して、本体2から取り外すように構成されている。
図23は、塵埃受け部40の左端側の近傍を下方から見た斜視図であり、塵埃受け部40の底面における左端の吸引開口40bを示している。図23に示すように、吸引開口40bは、塵埃受け部40の底面に設けられたスライド式の扉49により開閉可能に構成されている。即ち、塵埃自動排出構成においては、塵埃受け部40は、扉49が開放状態であり、塵埃受け部40の底面左端に吸引開口40bが形成された状態となる。従って、塵埃自動排出構成においては、塵埃受け部40の底面左端側に設けられた塵埃吸引部48が、吸引開口40bを通して塵埃受け部40からの塵埃を受け取る構成となる(図6D参照)。
一方、塵埃手動排出構成においては、吸引開口40bに対して扉49が閉じた状態であり、塵埃受け部40の底面左端の吸引開口40bが閉鎖されている。図24は、塵埃受け部40の左端側の近傍を下方から見た斜視図であり、塵埃受け部40の底面左端の吸引開口40bが扉49により閉鎖されている状態を示している。塵埃手動排出構成においては、図24に示す状態の塵埃受け部40が本体2の前面開口部2aにおける所定位置に装着される。塵埃受け部40が装着される位置は、図18に示すように、ブラシ30の延在方向に沿ってブラシ30の下方に配置され、塵埃除去部34の第1部品(掻き落とし部品)36を下方から覆うように装着される。
図25A〜図25Dは、塵埃手動排出構成において、ブラシ30に付着した塵埃を塵埃除去部34が掻き落とすときの塵埃除去動作(「揺動掻き落とし動作」及び「摺動掻き落とし動作」)を示す図である。実施形態1における塵埃手動排出構成では、塵埃除去部34が第2部品38を有していないため、「摺動掻き集め動作」が行われず、第1部品36による「摺動掻き落とし動作」が行われる構成となっている。
図25Aは、塵埃受け部40の内部における塵埃除去部34の初期位置を示している。即ち、図25Aは、塵埃除去動作の開始前及び終了後における塵埃除去部34の停止位置を示している。この初期位置においては、塵埃除去部34が幅方向に延在するブラシ30の左端に配置されている。実施形態1において、塵埃除去部34の初期位置としては、ブラシ30の左端の位置として説明するが、この構成に本発明を限定するものではなく、空気調和機における内部構成や、エアフィルタ18に対するブラシ30と塵埃除去部34とによる塵埃除去の効率等が考慮されて適宜決定される。
図25Bは、塵埃除去部34が初期位置とは反対の位置(退避位置)に配置された状態であり、ブラシ30の右端に配置された状態を示している。図25Bに示す状態において、エアフィルタ18が往復動作を行いブラシ30によりエアフィルタ18に対する掻き落とし動作が行われる。従って、塵埃除去部34のブラシ30における右端の位置が、退避位置となる。また、実施形態1においては、塵埃除去部34がブラシ30の右端位置にあるとき、塵埃除去部34による塵埃除去動作における実質的な開始位置となる。
図25Cは、塵埃除去部34が塵埃受け部40の内部を摺動して、ブラシ30に付着した塵埃を塵埃受け部40に掻き落とす「揺動掻き落とし動作」及び「摺動掻き落とし動作」を行っているときの状態を示している。また、図25Dは、塵埃除去部34がブラシ30における左端に到達し、塵埃受け部40の内部に塵埃が掻き落とされた状態を示している。この状態において、塵埃受け部40が本体2から取り外されて、塵埃受け部40の内部の塵埃が廃棄される。
前述のように、ブラシ30が「揺動掻き落とし動作」(図5A〜図5C参照)を行いつつ、塵埃除去部34の第1部品(掻き落とし部品)36は、図25Cに示すように、ブラシ30の先端部を擦るようにブラシ30の延在方向(すなわち、室内機1の幅方向)に移動(摺動)することにより、ブラシ30に付着した塵埃が塵埃除去部34の第1部品(掻き落とし部品)36により確実に掻き落とされる。
上記のように、実施形態1に係る空気調和機においては、空気調和機の設置環境に応じて、フィルタ清掃装置3により集められた塵埃を自動で屋外へ排出する塵埃自動排出構成と、手動で廃棄する塵埃手動排出構成とを有する構成である。これにより、実施形態1に係る空気調和機の構成は、室内空間の塵埃を屋外へ排出するための配管等を設けることが困難な設置環境の場合であっても、フィルタ清掃装置3により集められた塵埃を使用者が容易に廃棄することが可能な構成となる。このように、本発明の空気調和機の構成によれば、空気調和機の設置条件が緩和されており、汎用性の高い機器となる。
上記のように、実施形態1において具体的な構成で説明した本発明の空気調和機においては、塵埃自動排出構成と塵埃手動排出構成とを切り替えることが可能な構成であるため、以下の説明する変形例と共に優れた効果を奏するものである。
本発明の空気調和機における塵埃自動排出構成と塵埃手動排出構成では、エアフィルタの表面に付着した塵埃をブラシにより効率高く塵埃受け部の内部に掻き落とすと共に、ブラシに付着した塵埃をブラシと塵埃除去部との相対移動により効率高く塵埃受け部の内部に掻き落として、塵埃受け部の内部の塵埃を廃棄することが可能となる。本発明においては、塵埃除去部がブラシに接触してブラシの延在方向に相対移動することによって、ブラシに付着した塵埃同士が絡み合って纏まり易くなり、従来よりも塵埃の除去効率を向上させることができる。また、ブラシと塵埃除去部との接触部分を小さくして塵埃除去部がブラシから受ける摩擦力を小さくすることができるので、塵埃除去部を移動させる駆動力を小さくすることができる。さらに、塵埃除去部自体の大きさも小さくすることができる。
本発明の空気調和機における塵埃自動排出構成によれば、エアフィルタ及びブラシから掻き落とされた塵埃が確実に一定箇所に掻き集められて屋外へ自動的に排出することが可能な構成となる。また、本発明の空気調和機における塵埃手動排出構成によれば、塵埃自動排出構成が適用できない設置環境においては、エアフィルタ及びブラシから塵埃受け部の内部に掻き落とされた塵埃を容易に廃棄することが可能な構成となる。
本発明の空気調和機における塵埃自動排出構成では、塵埃受け部(40)の内部の塵埃を吸引装置(42)に繋がる塵埃吸引部(48)に移動させてから吸引装置(42)を起動する構成であるため、塵埃受け部(40)における気密性を高くする必要がない。このため、塵埃受け部(40)の構成として簡略化することが可能となり、吸引装置(42)の駆動力を小さくすることができると共に、吸引装置(42)の吸引時間を短くすることができる。その結果、本発明によれば、吸引装置(42)の運転時の騒音を低減化することができる。
本発明の空気調和機においては、塵埃除去部(34)が、ブラシ(30)の延在方向に対して交差する方向に延在する第1ブレード部(前方ブレード34a及び後方ブレード34b)を有しているので、塵埃の除去効率を一層向上させることができる。
本発明の空気調和機において、ブラシ(30)は、塵埃除去部(34)がブラシ30に接触可能な状態で、ブラシ(30)の延在方向と交差する方向に揺動するように構成されている。このため、本発明によれば、ブラシ(30)に付着した塵埃の除去効率を一層向上させることができる。
本発明の空気調和機において、塵埃除去部(34)は、ブラシ(30)の延在方向と実質的に平行に延設された第2ブレード部(側方ブレード34e、34f)がブラシ(30)の揺動範囲内に配置されているため、ブラシ(30)の揺動動作において第2ブレード部(側方ブレード34e、34f)がブラシ(30)に付着した塵埃を掻き落とすように構成されている。このため、本発明によれば、塵埃の除去効率を一層向上させることができる。
本発明の空気調和機において、第1ブレード部(前方ブレード34a及び後方ブレード34b)は、回転軸32aを中心とする円弧状に形成されている。これにより、第1ブレード部(前方ブレード34a及び後方ブレード34b)は、ブラシ(30)の各毛に対して、ブラシ(30)の基端部から同じ距離の位置に接触して、ブラシ(30)に付着した塵埃を掻き落とすように構成されている。その結果、本発明によれば、塵埃の除去効率を一層向上させることができる。
本発明の空気調和機の塵埃自動排出構成においては、塵埃除去部(34)が掻き落とし部品として上方に配設された第1部品(36)と、掻き集め部品として下方に配設された第2部品(38)との組立構造である。また、塵埃除去部(34)が塵埃受け部(40)により下方から包むように構成されている。このため、塵埃受け部(40)の形状を大きく設計する場合であっても、塵埃除去部(34)の下方にある第2部品(38)の形状を大きく構成して対応することが可能となる。また、塵埃除去部(34)の底面(34j)と塵埃受け部(40)の内底面(40c)との隙間を所望の距離とするために、塵埃除去部(34)の第2部品(38)の形状及び/又は寸法の変更により対応することが可能な構成となる。その結果、本発明によれば、空気調和機における設計変更に対して容易に対応することが可能な構成であると共に、塵埃受け部(40)の内部の塵埃を確実に吸引開口側に集めることが可能となり、塵埃の除去効率を一層向上させることができる。
また、本発明の空気調和機の塵埃自動排出構成において、塵埃除去部(34)は、後方空間(S2)に落下した塵埃を誘導面(34g)によって塵埃除去部(34)における押圧面(34h)より前方側(吸引開口側)へ誘導するように構成されている。その結果、本発明によれば、塵埃の除去効率を一層向上させることができる。
本発明の空気調和機の塵埃自動排出構成において、塵埃除去部(34)は、誘導面(34g)の下方に、誘導面(34g)よりも鉛直方向に対する傾斜角度が小さい押圧面(34h)を有している。このため、押圧面(34h)より前方側(吸引開口側)にある塵埃を吸引穴側に確実により一層移動させやすい構成となっている。この結果、本発明によれば、塵埃の除去効率を一層向上させることができる。
本発明の空気調和機の塵埃自動排出構成においては、塵埃受け部(40)の内底面(40c)は、この内底面上の塵埃に対して、吸引開口(40b)から離れる方向への移動より、吸引開口(40b)に近づく方向への移動を容易とする構成を有している。この構成によれば、ブラシ(30)から塵埃受け部(40)の内底面上に掻き落とされた塵埃を、塵埃除去部(34)により吸引開口(40b)が設けられている方向に掻き集めることが容易な構成となる。その結果、本発明によれば、塵埃の除去効率を一層向上させることができる。
本発明の空気調和機においては、例えば、塵埃受け部(40)の内底面(40c)は、塵埃除去部(34)の摺動動作の方向に直交する断面形状が鋸刃状に構成され、塵埃受け部(40)の内底面上の塵埃の塊が一方の方向に移動するときは抵抗が大きく、他方の方向に移動するときは抵抗が小さくなる形状を有している。その結果、本発明によれば、より簡易な構成で、塵埃受け部(40)の内底面上の塵埃の塊に対する抵抗力の違いにより、特定の方向へ塵埃を掻き集めることが容易な構成を実現することができる。
本発明の空気調和機の塵埃自動排出構成において、塵埃受け部(40)の内底面(40c)に対向する塵埃除去部(34)の底面(34j)は、塵埃受け部(40)の吸引開口側が内底面(40c)に最も近く、吸引開口(40b)から離れるに従って内底面(40c)から遠ざかるように湾曲又は斜面で構成されている。この構成によれば、塵埃受け部(40)の内底面(40c)において、ブラシ(30)から掻き落とされた塵埃が塵埃除去部(34)よりも吸引開口側とは反対側に落下したとしても、当該塵埃を塵埃除去部(34)により吸引開口(40b)の近傍に容易に移動させることができる。その結果、本発明によれば、塵埃の除去効率を一層向上させることができる。
本発明の空気調和機の塵埃自動排出構成において、塵埃除去部(34)には、塵埃除去部(34)よりも吸引開口側の空間と塵埃除去部(34)よりも吸引開口側とは反対の空間とを連通する吸気穴(34i)が形成されている。この構成によれば、吸気穴(34i)を通じて塵埃受け部(40)の内部に空気の流れを生じさせて、吸引装置(42)により生じた気流が吸気穴(34i)を通り、塵埃受け部(40)の内部の塵埃を吸引しやすい構成となる。この結果、本発明によれば、塵埃の除去効率を一層向上させることができる。
本発明の空気調和機においては、塵埃除去部(34)における吸気穴(34i)が、ブラシ(30)が配設されている上方に向けて開口した貫通穴形状である。また、吸気穴(34i)の下方には、誘導面(34g)が形成されている。この結果、ブラシ(30)から掻き落とされた塵埃は、吸気穴(34i)を通り、誘導面(34g)により案内されて、塵埃除去部(34)より吸引開口側に落下する構成となる。その結果、本発明によれば、ブラシ(30)から掻き落とされた塵埃が、塵埃除去部(34)よりも吸引開口側とは反対側の領域に落下することが抑えられている。
なお、本発明は前記の実施形態1の構成に限定されるものではなく、その他種々の態様の変形例で実施できる。例えば、前記の実施形態1では、塵埃除去部34がブラシ30の延在方向に移動することによってブラシ30に付着する塵埃を掻き落とすように構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明の空気調和機においては、ブラシ(30)が塵埃除去部(34)に対してブラシ(30)の延在方向に移動することによって、ブラシ(30)に付着した塵埃を掻き落とすように構成してもよい。すなわち、塵埃除去部(34)は、ブラシ(30)に接触した状態でブラシ(30)の延在方向に相対移動することによって、ブラシ(30)に付着した塵埃を掻き落とすように構成してもよい。
また、前記の実施形態1における構成では、塵埃除去部34における吸気穴34iが、上方に向けて開口する構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、吸気穴(34i)は、塵埃除去部(34)において、吸引開口側とは反対側の面である後方面に設けてもよい。このように塵埃除去部(34)の後方面に貫通する吸気穴(34i)を設けた場合には、この吸気穴(34i)を通じて塵埃受け部(40)の内部において空気の流れが直線又は略直線状に生じ、吸引装置(42)により塵埃受け部(40)の内部の塵埃を一層吸引しやすい構成となる。
更に、前記の実施形態1では、ブラシ30の延在方向と直交する方向にブラシ30が揺動するように構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明の空気調和機におけるブラシ(30)は、必ずしもブラシ(30)の延在方向と直交する方向に揺動する必要はなく、交差する方向や、平行な方向に揺動する構成においても、ブラシ(30)に付着した塵埃を掻き落とすことができる構成であればよい。
また、前述の実施形態1の構成において、塵埃除去部34は、ブラシ30の延在方向に対して直交する方向に延在する第1ブレード部(前方ブレード34a及び後方ブレード34b)を有する構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明における塵埃除去部(34)は、ブラシ(30)の延在方向に対して交差する方向に延在する第1ブレード部として1つのブレード又は3つ以上のブレードを有してもよい。
更に、前述の実施形態1の構成において、塵埃除去部34は、第1ブレード部の前方ブレード34aと後方ブレード34b、及び第2ブレード部の側方ブレード34e、34fにより、ブラシ30に付着した塵埃を掻き落とすように構成したが、本発明はこれに限定されない。本発明の空気調和機においては、例えば、塵埃除去部(34)は、エチケットブラシ(登録商標)のような他の構造により、ブラシ(30)に付着した塵埃を掻き落とすように構成してもよい。
なお、実施形態1の構成では、図11において断面で示した誘導面34gを平面として図示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明の構成においては、誘導面(34g)が、下方に延びる複数の溝形状の凹凸構造を有してもよい。このような構造とすることにより、ブラシ(30)から掻き落とされた塵埃が誘導面(34g)に付着することを抑えることができ、塵埃の除去効率を一層向上させることができる。
前述の実施形態1においては、本発明の空気調和機として、所謂、壁面に取り付ける室内機と、屋外に設置する室外機とを有するセパレート型のエアコンディショナについて説明したが、本発明の空気調和機はこの構成に限定されるものではない。本発明の空気調和機としては、対象とする特定の空間における空気の温度、湿度、及び/又は清浄度等を調整するための空気調和機を含むものであり、例えば、室内機・室外機が一体化されたエアコンディショナ、空気清浄機、加湿器等の空気を調整するための各種機器が含まれる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、塵埃の除去効率を向上させることができると共に、設置環境に応じて塵埃自動排出構成と塵埃手動排出構成とを切り替えることが可能な構成であるため、空気調和機として設置条件が緩和され汎用性の高いものとなる。
1 室内機
2 本体(空気調和機本体)
2a 前面開口部
2b 上面開口部
3 フィルタ清掃装置
4 前面パネル
6 熱交換器
8 ファン
9 吸入口
10 吹出口
12 上下風向変更羽根
14 左右風向変更羽根
16 通風路
18 エアフィルタ
20 フィルタ保持部材
20A 第1保持空間
20B 第2保持空間
22 フィルタ搬送装置
24 シャフト
26 ギヤ
28 ガイド部材
30 ブラシ
32 ブラシ保持部
34 塵埃除去部
34a 前方ブレード(第1ブレード部)
34b 後方ブレード(第1ブレード部)
34c 第1側壁
34d 第2側壁
34e 側方ブレード(第2ブレード部)
34f 側方ブレード(第2ブレード部)
34g 誘導面
34h 押圧面
34i 吸気穴
34j 底面
36 第1部品
38 第2部品
40 塵埃受け部
40a 開口部
40b 吸引開口
40c 内底面
42 吸引装置
46 吸引ファン
47 蓋
48 塵埃吸引部
49 スライド式の扉
50 駆動装置
60 駆動ブロック
62 カバー部材
S1 前方空間
S2 後方空間

Claims (8)

  1. エアフィルタに付着した塵埃を清掃するフィルタ清掃装置を備える空気調和機であって、
    前記エアフィルタの幅方向に延在するよう設けられ、前記エアフィルタに付着した塵埃を除去するブラシと、
    前記ブラシの下方に設けられ、前記エアフィルタから除去された塵埃を受け取る塵埃受け部と、
    前記ブラシに対して前記ブラシの延在方向に相対移動して、前記ブラシに付着した塵埃を前記塵埃受け部の内部に掻き落とす塵埃除去部と、
    を備え、
    前記塵埃除去部は、前記ブラシの延在方向に相対移動するとき、前記ブラシに付着した塵埃を前記塵埃受け部の内部に掻き落とす第1部品と、前記塵埃受け部の内部に掻き落とされた塵埃を一方向に掻き集める第2部品と、を含み、
    前記第1部品に対して前記第2部品が脱着可能に構成された、空気調和機。
  2. 前記塵埃受け部は、前記塵埃除去部の下方を覆うように配設されて、前記塵埃受け部の内部を前記塵埃除去部が移動可能に構成され、
    前記第2部品が前記第1部品から外された状態において、前記塵埃受け部が当該空気調和機に対して着脱可能となるよう構成された、請求項1に記載の空気調和機。
  3. 吸引装置を備え、
    前記吸引装置により、前記塵埃受け部の内部に掻き集められた塵埃を装置外部へ排出するよう構成された塵埃自動排出構成と、
    前記塵埃受け部の内部に掻き落とされた塵埃を、前記第2部品を前記第1部品から外した状態で前記塵埃受け部を当該空気調和機から取り外して装置外部へ廃棄するよう構成された塵埃手動排出構成と、を切り替え可能に構成された、請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記塵埃自動排出構成においては、前記塵埃除去部が前記ブラシの延在方向に相対移動するとき、前記第1部品が前記ブラシに付着した塵埃が前記塵埃受け部の内部に掻き落とし、前記第2部品が前記塵埃受け部の内部に掻き落とされた塵埃を一方向に掻き集め、前記吸引装置による気流により掻き集められた塵埃を装置外部に排出するように構成され、
    前記塵埃手動排出構成においては、前記第2部品が外された前記塵埃除去部が前記ブラシの延在方向に相対移動するとき、前記第1部品が前記ブラシに付着した塵埃が前記塵埃受け部の内部に掻き落とすよう構成された、請求項3に記載の空気調和機。
  5. 前記塵埃除去部が前記塵埃受け部の内部を前記ブラシの延在方向に移動可能な構成において、
    前記塵埃受け部が開閉可能な蓋が装着された開口部を有し、
    前記開口部が前記塵埃除去部の停止する初期位置近傍に形成された、請求項1から4のいずれか一項に記載の空気調和機。
  6. 前記塵埃受け部は、前記吸引装置に接続される吸引開口を有し、塵埃手動排出構成において前記吸引開口が閉鎖されるよう構成された、請求項3又は4に記載の空気調和機。
  7. 前記塵埃受け部における背面側の壁面の少なくとも一部は、前記塵埃除去部の前記第1部品の最下端の位置より低い位置に配設され、前記第1部品の下方に装着された前記第2部品の最下端の位置より高い位置に配設された、請求項1から6のいずれか一項に記載の空気調和機。
  8. 前記塵埃除去部における前記第2部品が前記第1部品に対して前記塵埃除去部の移動方向に直交する方向へのスライドにより脱着するよう構成された、請求項1から7のいずれか一項に記載の空気調和機。
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