JP2020134076A - 熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の取付対象への取り付けを可能としながらも、搭載性を向上させることが可能な熱交換器を提供する。【解決手段】熱交換器10は、プレート積層方向Zにおける最外殻プレート部材22の外面220に接合されるブラケット50を備える。ブラケット50は、最外殻プレート部材22の外面220に接合される接合部51と、最外殻プレート部材の外面220からプレート積層方向Zに離間して配置される固定部52a〜52dとを有する。最外殻プレート部材22の外面220において、複数のプレート部材21を接合する際に圧縮力が付与される部分を圧縮力付与部とするとき、固定部52a〜52dは、車両ボディへの固定が可能な部分であり、最外殻プレート部材22の外面220において圧縮力付与部を避けた部分に配置されている。【選択図】図1

Description

本開示は、熱交換器に関する。
従来、この種の熱交換器としては、特許文献1に記載の熱交換器がある。特許文献1に記載の熱交換器は、複数のプレート部材が積層された構造を有している。複数のプレート部材は、冷媒の流れる冷媒流路を有するプレート部材と、冷却水の流れる冷却水流路を有するプレート部材とからなる。冷媒流路を有するプレート部材、及び冷却水流路を有するプレート部材は交互に配置されている。この熱交換器では、冷媒流路を流れる冷媒と、冷却水流路を流れる冷却水との間で熱交換が行われる。
特開2015−59669号公報
特許文献1に記載されるようなプレート積層式の熱交換器が例えば車両の冷凍サイクルに用いられる場合、熱交換器には、車両に取り付けるための構造が必要となる。そのため、このような熱交換器には、複数のプレート部材とは別に、熱交換器を車両に取り付けられるための座面プレートが設けられることがある。より詳細には、座面プレートは、複数のプレート部材のうち、プレート積層方向の最も端部に配置されるプレート部材に設けられる。座面プレートは、板状の部材からなる。座面プレートには、プレート部材の積層構造体よりもプレート積層方向に直交する方向に突出するように複数の取付部が形成されている。各取付部には、ボルトを挿入するための挿入孔が形成されている。各取付部の挿入孔に挿入されるボルトにより座面プレートを車両に締結することで、熱交換器を車両に取り付けることができる。
ところで、このような座面プレートを熱交換器に設けた場合、プレート積層方向に直交する方向においてプレート部材の積層構造体よりも座面プレートが突出するように配置されることになる。そのため、座面プレートを有する熱交換器は、座面プレートを有していない熱交換器と比較すると、プレート積層方向に直交する方向において大型化する。これが熱交換器の搭載性を悪化させる要因となっている。
本開示は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、所望の取付対象への取り付けを可能としながらも、搭載性を向上させることが可能な熱交換器を提供することにある。
上記課題を解決する熱交換器は、積層して配置される複数のプレート部材(21)の内部に冷媒流路及び流体流路が形成され、冷媒流路を流れる冷媒と、流体流路を流れる流体との間で熱交換が行われる。熱交換器は、複数のプレート部材が積層して配置される方向をプレート積層方向とし、複数のプレート部材のうち、プレート積層方向の端部に配置されるプレート部材を最外殻プレート部材(22,23)とするとき、プレート積層方向における最外殻プレート部材の外面に接合されるブラケット(50,60)を備える。ブラケットは、最外殻プレート部材の外面に接合される接合部(51,61)と、最外殻プレート部材の外面からプレート積層方向に離間して配置される固定部(52a〜52d,62a〜62d)とを有する。最外殻プレート部材の外面において、複数のプレート部材を接合する際に圧縮力が付与される部分を圧縮力付与部(L11,L12,L21,L22)とするとき、固定部は、取付対象への固定が可能な部分であり、最外殻プレート部材の外面において圧縮力付与部を避けた部分に配置されている。
この構成によれば、取付対象に固定部を固定することにより、熱交換器を取付対象に固定することが可能である。また、プレート積層方向から見たとき、ブラケットの接合部及び固定部が最外殻プレート部材の外面から飛び出すように配置されていない。これにより、熱交換器にブラケットを設けながらも、プレート積層方向に直交する方向における熱交換器の大型化を回避することができるため、熱交換器の搭載性を向上させることができる。
なお、上記手段、特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本開示によれば、所望の取付対象への取り付けを可能としながらも、搭載性を向上させることが可能な熱交換器を提供できる。
図1は、第1実施形態の熱交換器の斜視構造を示す斜視図である。 図2は、第1実施形態の第1ブラケットの側面構造を示す側面図である。 図3は、第1実施形態の熱交換器の平面構造を示す平面図である。 図4は、第1実施形態の熱交換器の底面構造を示す底面図である。 図5は、第1実施形態の変形例の熱交換器の平面構造を示す平面図である。 図6は、第1実施形態の変形例の熱交換器の底面構造を示す底面図である。 図7は、図8に示される取付例1〜取付例3のそれぞれにおける熱交換器の共振周波数を示すグラフである。 図8は、図9に示される位置P11〜P14,P21〜P24と取付例1〜取付例3との関係を示す図表である。 図9は、第2実施形態の熱交換器の斜視構造を示す斜視図である。
以下、熱交換器の一実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
はじめに、図1に示される第1実施形態の熱交換器10について説明する。図1に示される熱交換器10は、例えば車両に搭載される冷凍サイクルにおいて冷媒と冷却水との間で熱交換を行うための機器として用いられる。図1に示されるように、熱交換器10は、コア部20と、冷媒流入部30と、冷媒排出部31と、冷却水流入部40と、冷却水排出部41と、第1ブラケット50と、第2ブラケット60とを備えている。
コア部20は、図中のZ軸方向に複数のプレート部材21が積層された構造からなる。以下では、Z軸方向を「プレート積層方向Z」とも称する。各プレート部材21は、プレート積層方向から見たときに略矩形状に形成されている。図中のX軸方向はプレート部材21の長手方向に相当し、Y軸方向はプレート部材21の短手方向に相当する。以下では、X軸方向を「プレート長手方向X」と称し、Y軸方向を「プレート短手方向Y」と称する。
複数のプレート部材21は、冷媒の流れる冷媒流路が内部に形成される冷媒用プレート部材21aと、冷却水の流れる冷却水流路が内部に形成される冷却水用プレート部材21bとからなる。コア部20では、冷媒用プレート部材21aと冷却水用プレート部材21bとが交互に配置されている。本実施形態では、冷却水が、冷媒と熱交換を行う流体に相当する。また、冷却水用プレート部材21bの内部に形成される冷却水流路が流体流路に相当する。
以下では、複数のプレート部材21のうち、プレート積層方向Zの一端部に配置されるプレート部材22を「第1最外殻プレート部材22」と称し、プレート積層方向Zの他端部に配置されるプレート部材23を「第2最外殻プレート部材23」と称する。
第1最外殻プレート部材22の外面220に形成される4つの角部のうち、プレート長手方向Xにおいて対向する2つの角部には、冷媒流入部30及び冷却水排出部41がそれぞれ形成されている。第2最外殻プレート部材23の外面230に形成される4つの角部のうち、短手方向Yにおいて対向する2つの角部には、冷媒排出部31及び冷却水流入部40がそれぞれ形成されている。
この熱交換器10では、冷媒流入部30から冷媒が流入するとともに、冷却水流入部40から冷却水が流入する。冷媒流入部30に流入した冷媒は、各冷媒用プレート部材21aの冷媒流路に分配された後、冷媒排出部31から排出される。また、冷却水流入部40に流入した冷却水は、各冷却水用プレート部材21bの冷却水流路に分配された後、冷却水排出部41から排出される。熱交換器10では、各冷媒用プレート部材21aを流れる冷媒と、各冷却水用プレート部材21bを流れる冷却水との間で熱交換が行われる。
第1最外殻プレート部材22の外面220には、第1ブラケット50がろう付けにより固定して取り付けられている。第2最外殻プレート部材23の外面230には、第2ブラケット60がろう付けにより固定して取り付けられている。熱交換器10は、ブラケット50,60を介して車両のエンジンルーム内のボディに固定される。本実施形態では、車両ボディが取付対象に相当する。
図2に示されるように、第1ブラケット50は、部分的に凸状に折り曲げられた板状の部材からなり、その高さがプレート積層方向Zにおいて2段階に分かれている。第1ブラケット50において第1最外殻プレート部材22の外面220に接触するように配置される板状の部分は、第1最外殻プレート部材22の外面220に接合される接合部51である。第1ブラケット50において第1最外殻プレート部材22の外面220から離間するように設けられる凸状の部分は、車両ボディに固定される固定部52a〜52dである。
図3に示されるように、第1ブラケット50は、プレート積層方向Zから見た時に略矩形状に形成されている。第1最外殻プレート部材22の外面220におけるプレート短手方向Yの両側面221,222と第1ブラケット50との間には隙間が形成されている。また、プレート短手方向Yにおける第1ブラケット50の中央部には、プレート長手方向Xに平行に延びる切欠き53a,53bが形成されている。切欠き53aは、プレート長手方向Xにおける第1ブラケット50の一方の側面から第1ブラケット50の中央部に向かって延びるように形成されている。切欠き53bは、プレート長手方向Xにおける第1ブラケット50の他方の側面から第1ブラケット50の中央部に向かって延びるように形成されている。第1最外殻プレート部材22の外面220は、第1ブラケット50の切欠き53a,53bから露出している。
図3に示される軸線m1は、プレート短手方向Yにおける第1最外殻プレート部材22の中心線を示している。また、図3に示される軸線m2は、プレート長手方向Xにおける第2最外殻プレート部材23の中心線を示している。以下、軸線m1を「短手方向中心線m1」と称し、軸線m2を「長手方向中心線m2」と称する。
固定部52a〜52dは、四角状に配置されている。より詳しくは、固定部52a,52bは、短手方向中心線m1よりも第1最外殻プレート部材22の側面221側にずれた位置において長手方向中心線m2を挟んで互いに対向するように配置されている。固定部52cは、短手方向中心線m1を挟んで固定部52aに対向するように配置されている。固定部52dは、短手方向中心線m1を挟んで固定部52bに対向するように配置されている。固定部52c,52dは、短手方向中心線m1よりも第1最外殻プレート部材22の側面222側にずれた位置において長手方向中心線m2を挟んで互いに対向するように配置されている。
固定部52a〜52dには、ボルトを挿入するための挿入孔53a〜53dがそれぞれ形成されるとともに、ナット54a〜54dがそれぞれ取り付けられている。
図4に示されるように、第2最外殻プレート部材23の外面230に設けられる第2ブラケット60は、第1最外殻プレート部材22の外面220に設けられる第1ブラケット50と同一の構造を有している。すなわち、第2ブラケット60は、接合部61と、固定部62a〜62dとを有している。固定部62a〜62dには、挿入孔63a〜63dがそれぞれ形成されるとともに、ナット64a〜64dがそれぞれ取り付けられている。また、第2ブラケット60には、切欠き63a,63bが形成されている。
熱交換器10は、挿入孔53a〜53d,63a〜63dにそれぞれ挿入されるボルトによりブラケット50,60が車両ボディに締結されることにより、車両ボディに固定することが可能となっている。すなわち、熱交換器10は、固定部52a〜52d,62a〜62dの数に相当する合計8点で車両ボディに固定することが可能となっている。
ところで、このような熱交換器10は次のように製造される。まず、ろう材が予め被覆された複数のプレート部材21及びブラケット50,60が治具により組み付けられる。この際、各プレート部材21を密着させるために、治具によりプレート部材21の組立品に圧縮力が付与される。具体的には、第1最外殻プレート部材22の外面220及び第2最外殻プレート部材23の外面230に治具により外力が付与されることにより、プレート部材21の組立品に対してプレート積層方向Zに圧縮力が付与される。その後、プレート部材21及びブラケット50,60の組立品を炉内に投入して加熱することにより、各プレート部材21に被覆されたろう材を溶かす。これにより、各部材の接合部分にろう材が浸透する。その後、炉内から取り出した組立品を冷却することにより、ろう材を凝固させて、各プレート部材21を接合させる。
一方、複数のプレート部材21を治具により組み付ける際、より確実に複数のプレート部材を密着させるためには、治具により第1最外殻プレート部材22の外面220の全体及び第2最外殻プレート部材23の外面230の全体に圧縮力を付与させる必要がある。
この点、図1に示されるようなブラケット50,60が設けられていない熱交換器では、第1最外殻プレート部材22の外面220の任意の部分及び第2最外殻プレート部材23の外面230の任意の部分に治具を接触させることができるため、それらの外面220,230の全体に外力を付与し易い。しかしながら、本実施形態の熱交換器10のように、第1最外殻プレート部材22の外面220及び第2最外殻プレート部材23の外面230にブラケット50,60がそれぞれ設けられている構造の場合、ブラケット50,60が障害物となることにより、それらの外面220,230の全体に圧縮力を付与し難いという課題がある。
図3に示されるように、本実施形態の第1ブラケット50は、第1最外殻プレート部材22の外面220において二点鎖線L11,L12で示される部分、すなわちプレート短手方向Yにおける外面220の両側部及び中央部を避けるように配置されている。同様に、図4に示されるように、第2ブラケット60は、第2最外殻プレート部材23の外面230において二点鎖線L21,L22で示される部分、すなわちプレート短手方向Yにおける外面230の両側部及び中央部を避けるように配置されている。そのため、各最外殻プレート部材22,23の外面の両側部及び中央部に沿うように治具を接触させることができる。この二点鎖線L11,L12,L21,L22で示される部分に治具を接触させることができれば、各最外殻プレート部材23の外面220,230に対して、対称であって、且つ中央から両側部までの領域に圧縮力を付与することが可能である。そのため、本実施形態の熱交換器10は、ブラケット50,60を有する構造でありながら、各プレート部材に圧縮力を付与させ易い構造を有しているため、より確実に各プレート部材21を接合させることが可能である。本実施形態の熱交換器10では、図3及び図4に二点鎖線L11,L12,L21,L22で示される部分が、プレート部材21を接合する際に圧縮力が付与される圧縮力付与部となっている。
以上説明した本実施形態の熱交換器10によれば、以下の(1)〜(3)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)車両ボディに固定部52a〜52d,62a〜62dを固定することにより、熱交換器10を車両ボディに固定することが可能である。また、図3に示されるように、プレート積層方向Zから見たとき、第1ブラケット50の接合部51及び固定部52a〜52dが第1最外殻プレート部材22の外面220から飛び出すように配置されていない。すなわち、第1ブラケット50の取付面積が第1最外殻プレート部材22の外面220の面積よりも小さくなっている。第2ブラケット60についても同様である。これにより、熱交換器10にブラケット50,60を設けながらも、プレート長手方向X及びプレート短手方向Yへの熱交換器10の大型化を回避することができるため、熱交換器10の搭載性を向上させることが可能である。
(2)ブラケット50,60は、第1最外殻プレート部材22及び第2最外殻プレート部材23にそれぞれ設けられている。このような構造によれば、プレート積層方向Zにおけるコア部20の両端部を車両ボディに固定することができるため、より確実に車両ボディに熱交換器10を固定することができる。
(3)図3及び図4に示されるように、各最外殻プレート部材22,23の外面220,230には、プレート短手方向Yの両側部及び中央部に沿うように圧縮力付与部L11,L12,L21,L22が設定されている。固定部52a〜52d,62a〜62dは、各最外殻プレート部材22,23の外面220,230においてプレート短手方向Yの両側部及び中央部を避けた部分に配置されている。このような構成によれば、熱交換器10の製造工程において治具を用いて各プレート部材21に圧縮力を付与する際に各最外殻プレート部材22,23の外面220,230に対して、対称であって、且つ中央から両側部までの領域に圧縮力を付与することができるため、より確実に各プレート部材21をろう付けにより接合させることができる。
(変形例)
次に、第1実施形態の熱交換器10の変形例について説明する。
ブラケット50,60に設けられる固定部52a〜52d,62a〜62dの数は適宜変更可能である。例えば図5及び図6に示されるように、ブラケット50に2つの固定部52a,52bを設けるとともに、ブラケット60に2つの固定部62a,62bを設けてもよい。このような構造であっても、ブラケット50,60を介して熱交換器10を車両ボディに固定することが可能である。
<第2実施形態>
次に、熱交換器10の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態の熱交換器10との相違点を中心に説明する。
第1実施形態の熱交換器10は、ブラケット50,60のそれぞれの固定部52a〜52d,62a〜62dの全てを車両ボディに固定した場合、合計8点の固定点で車両ボディに固定されることになる。
なお、固定点とは、車両ボディに実際に固定される部分である。例えば、ボルトにより固定部52a〜52cを車両ボディに固定する一方、固定部52dを車両ボディに固定しなかった場合、固定部52a〜52cは固定点であるが、固定部52dは非固定点である。この場合、第1ブラケット50は、合計3点の固定点で車両ボディに固定されていることになる。
熱交換器10を合計8点の固定点で車両ボディに固定すれば、より確実に車両ボディに熱交換器10を固定可能である。しかしながら、熱交換器10の組付け作業を簡易にするためにも、固定点の数はできる限り少ない方が望ましい。
また、熱交換器10が車両ボディに固定される場合、車両ボディの振動に伴う熱交換器10の共振を回避するためにも、車両ボディの振動の周波数(約10[Hz]〜50[Hz])を避けるように熱交換器10の共振周波数を設定する必要がある。可能であれば、想定される車両ボディの振動の周波数よりも高い周波数領域であっても、熱交換器10が共振しない方が望ましい。
一方、熱交換器10の共振周波数と固定点の数との間には相関関係がある。具体的には、固定点の数が少なくなるほど、熱交換器10が回転運動し易くなるため、熱交換器10の共振周波数が低下する。そのため、車両ボディの振動に起因する熱交換器10の共振と、組付け性を考慮した固定点の低減との両立を図るためには、固定点の数及び配置を適切に設定する必要がある。
図7は、固定点の位置及び数を変更した場合の熱交換器10の共振周波数を実験的に求めたグラフである。なお、図7の取付例1〜取付例3は、図8に示される取付例1〜取付例3に対応している。また、図8に示される固定点の位置P11〜P14,P21〜P24は、図9に示される固定点の位置P11〜P14,P21〜P24に対応している。なお、図9に示されるプレート長手方向Xは鉛直方向である。図8に示されるように、取付例1は、固定点P14,P21,P23で熱交換器10を固定した場合である。取付例2は、固定点P14,P21,P22で熱交換器10を固定した場合である。取付例3は、固定点P14,P23,P24で熱交換器10を固定した場合である。
図7に示されるように、取付例2及び取付例3と比較すると、取付例1では熱交換器10の共振周波数が低下している。すなわち、図9に示される固定点P14,P21,P23で熱交換器10を固定した場合、熱交換器10の共振周波数が低下する可能性があるため、好ましくない。これに対し、図9に示される固定点P14,P21,P22で熱交換器10を固定した場合、あるいは固定点P14,P23,P24で熱交換器10を固定した場合には、熱交換器10の共振周波数を高く保つことが可能である。
なお、第1ブラケット50において車両ボディに固定されている固定点の数を第1固定点数とし、第2ブラケット60において車両ボディに固定されている固定点の数を第2固定点数とするとき、第1ブラケット50が第1固定点数と同数の固定部を有し、第2ブラケット60が第2固定点数と同数の固定部を有していてもよい。例えば図8に示される取付例2の構造を熱交換器10に採用する場合には、第1固定点数は「1」となり、第2固定点数は「2」となる。この場合、第1ブラケット50は、第1固定点数と同数の固定部52dのみを有し、第2ブラケット60は、第2固定点数と同数の固定部62a,62bを有することになる。
以上説明した本実施形態の熱交換器10によれば、以下の(4)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(4)図7に示される実験結果をより一般化すると、第1ブラケット50及び第2ブラケット60が合計3点以上で車両ボディに対して固定されており、且つ第1ブラケット50及び第2ブラケット60のうち、車両ボディに固定される固定点を2点以上有するブラケットがプレート長手方向Xに並ぶように2つの固定点を有していれば、熱交換器10の共振周波数を高く保つことが可能である。
<他の実施形態>
なお、各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・熱交換器10は、第1ブラケット50及び第2ブラケット60のいずれか一方のみを備えるものであってもよい。
・圧縮力付与部L11,L12,L21,L22は、発明の効果が得られる範囲であれば、プレート積層方向Zにおいて固定部52a〜52d,62a〜62dと一部重なるように配置されていてもよい。
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
L11,L12,L21,L22:圧縮力付与部
10:熱交換器
21:プレート部材
22:第1最外殻プレート部材
23:第2最外殻プレート部材
50:第1ブラケット
51:接合部
52a〜52d:固定部
60:第2ブラケット
61:接合部
62a〜62d:固定部

Claims (5)

  1. 積層して配置される複数のプレート部材(21)の内部に冷媒流路及び流体流路が形成され、前記冷媒流路を流れる冷媒と、前記流体流路を流れる流体との間で熱交換が行われる熱交換器であって、
    複数の前記プレート部材が積層して配置される方向をプレート積層方向とし、
    複数の前記プレート部材のうち、前記プレート積層方向の端部に配置されるプレート部材を最外殻プレート部材(22,23)とするとき、
    前記プレート積層方向における前記最外殻プレート部材の外面に接合されるブラケット(50,60)を備え、
    前記ブラケットは、前記最外殻プレート部材の外面に接合される接合部(51,61)と、前記最外殻プレート部材の外面から前記プレート積層方向に離間して配置される固定部(52a〜52d,62a〜62d)とを有し、
    前記最外殻プレート部材の外面において、複数の前記プレート部材を接合する際に圧縮力が付与される部分を圧縮力付与部(L11,L12,L21,L22)とするとき、
    前記固定部は、取付対象への固定が可能な部分であり、前記最外殻プレート部材の外面において前記圧縮力付与部を避けた部分に配置されている
    熱交換器。
  2. 複数の前記プレート部材のうち、前記プレート積層方向の両端部にそれぞれ配置されるプレート部材を第1最外殻プレート部材(22)及び第2最外殻プレート部材(23)とするとき、
    前記ブラケットとして、前記第1最外殻プレート部材の外面に設けられる第1ブラケット(50)と、前記第2最外殻プレート部材の外面に設けられる第2ブラケット(60)とを備える
    請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記プレート部材は、矩形状に形成されており、
    前記第1ブラケット、及び前記第2ブラケットは、合計3点以上で前記取付対象に対して固定され、
    前記第1ブラケット、及び前記第2ブラケットのうち、前記取付対象に固定される固定点を2点以上有するブラケットは、前記プレート部材の長手方向に並ぶように前記固定点を有している
    請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記第1ブラケットにおいて前記取付対象に固定されている固定点の数を第1固定点数とし、
    前記第2ブラケットにおいて前記取付対象に固定されている固定点の数を第2固定点数とするとき、
    前記第1ブラケットは、前記第1固定点数と同数の前記固定部を有し、
    前記第2ブラケットは、前記第2固定点数と同数の前記固定部を有する
    請求項3に記載の熱交換器。
  5. 前記最外殻プレート部材の外面は、矩形状に形成されており、
    前記圧縮力付与部は、前記最外殻プレート部材の外面において短手方向の両側部及び中央部に沿うように設定されており、
    前記固定部は、前記最外殻プレート部材の外面において短手方向の両端部及び中央部を避けた部分に配置されている
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱交換器。
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