JP2019535363A - 係止バックル付き肢用止血帯 - Google Patents

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Abstract

緊急事態時に患者の肢に装着するための止血帯(20、220、320、420)およびその装着方法である。止血帯は、負傷した肢のまわりのループのベースライン張力を生じるために用いられる張力検知機構(26、100、190、240)と、必要に応じてベースライン張力を超えて止血帯を引き締めるための張力増大機構(58、108、140、160、260)とを含む。ピン(40、40´、193、250)が突出して係合し、ループの一部であるストラップ部材(22、228)の張力を維持することができるバックル(26、100、190、240)に、張力検知機構が組み込まれてもよい。ピンが突出してストラップに係合してベースライン張力を維持している状態にバックルを留めておくため、ラッチ(204、210、206、312)がバックルに組み込まれてもよい。ラッチを解除するように動作可能な取り外しタブ(194、314)が、不用意な操作から守られる場所に配置される。

Description

本願は止血帯に関し、特に重傷を負った足や腕等、患者の肢に素早く装着して失血を最小限に抑えるための救急止血帯に関する。
最近の救急止血帯の大半は下記の類似の3ステップで装着される。
1)セッティング:負傷した肢のまわりの、動脈や他の血管が受けた損傷に最も近い正しい位置に、ループ状の止血帯をセットする。既存の閉ループとして止血帯をはめてもよいし、直線状のストラップを肢のまわりにセットしてから閉ループにしてもよい。
直線状のストラップから閉ループにするのに最もよく行われるのが、ストラップをバックルに通す方法またはストラップにすでにセットされている迅速離脱バックルまたはフックとバーによる固定具を非限定的に含む数多くの他の機構のうちの1つを使う方法である。
2)大まかな周囲長調整:肢を囲うストラップを手で(通常はバックルを通して)引っ張って、肢のまわりにぴったりとループを引き締め、たるみを残らず取り、そしてできれば、傷めた足を締め付け始めるとよい。
3)精細な周囲長調整:機構を用いて、血流が制限または遮断されるところまでループをさらに引き締める。最も一般的には、この機構は米国特許7842067号明細書または米国特許7892253号明細書に示されているCAT止血帯およびSOFT−T止血帯についているようなねじり棒状であるが、米国特許7947061号明細書に示されているようなラチェット、紐滑車システム、または空気圧システムを非限定的に含む数多くの他の機構のうちの1つであってもよい。
既知の救急止血帯には共通して下記3つの欠損がある。
1)大まかな周囲長調整の後、ループにたるみが残りすぎて、精細な周囲長調整機構の効果が得られない。そのため、装着に要する時間が長くなり、初期の失血が増えたり、全く効果がなくなったりする。
2)血管からの大量出血が抑制された後で、大まかな周囲長調整機構に関する固定器具が誤って緩んだり、機能しなくなったり、外れたりする場合があり、出血の再開または継続を招く。精細な周囲長調整により、大まかに周囲長を固定する器具に対して次第に増大する力が及ぶため、これが悪化する場合もあり、固定器具がいっそう壊れ易くなる。
3)止血帯が2つ必要かどうか、ユーザが迷ってしまう。今のところ、太い大腿には止血帯が2つ必要な場合が多い。しかし、1つ目の止血帯にたるみがありすぎるのかどうか、またはそれがねらい通りに機能しているのかどうか、ユーザには分からない。その結果、1つ目の止血帯を外して装着し直したり2つ目の止血帯を装着したりするべきかユーザは確信が持てない。
そこで、患者の肢まわりにループを形成するストラップを係合するのに用いて、大まかな周囲長調整を行い、患者の肢を囲う止血帯のループの張力を維持することができるバックル機構を備え、バックルがストラップに係合し続けることができるため、精細な周囲長調整が行われているあいだ、患者の肢を囲う止血帯のループで張力が保たれる救急止血帯を提供することが望ましい。
したがって、ループにベースライン張力を生じ、止血帯が患者に接してさらに引き締められるまで止血帯において当該所望の量の張力を維持するために用いることができるバックル機構を備えた止血帯を提供することが望ましい。
本明細書に開示された救急肢用止血帯およびその装着方法は、ループを形成して負傷した肢を囲うための長尺の可撓性ストラップと、ストラップを受け取り、ストラップによってバックルに所定量の張力がかかるとストラップにしっかり係合する張力計測設定バックルまたは力調節バックルとを用いる。その後、ストラップがバックルを通って延びている状態で、バックルから外側へ延びるストラップの外側部分を、肢を囲う部分に係合させ、ストラップループに特定量のベースライン張力が生じている止血帯を患者の傷めた肢のまわりにセットしたまま保持する。そうすると、止血帯の微調整を行うことができ、微調整中にストラップの張力が失われるおそれがない。
したがって、本明細書に開示された止血帯は、ストラップに十分な張力が得られるとストラップに係合してループを形成する張力計測設定バックルを備える。バックルは、患者の肢を囲うストラップのループの所要ベースライン張力を維持する。バックルから離れて延び、ループに張りをもたせるためにバックルを通して引っ張っておく必要のあったストラップの外側部分で張力が引き続き維持されなくても、バックルは患者の肢を囲うループの張力を維持することができる。
救急止血帯の一実施形態において、張力計測設定バックルは少なくとも2つの構成部品すなわち枠および摺動ブロック(スライダ)からなる。枠およびスライダは、好適な強度の合成可塑性樹脂を成形したものでもよい。そのようなバックルにおいてスライダは枠によって画定された開口内で移動可能に据えられているため、これをバックルの端に向けて動かすことができる。バックルの一実施形態において、通常は1対のピン(突起)の外端を覆い隠す位置にスライダを留めておく1対のばねによってスライダの動きが制限されるため、ループで張力が生じているあいだ、ストラップはバックルの枠によって画定された開口内でスライダに沿って摺動することができる。
ループに所定量の張力が生じると、ストラップの張力を増大させることによって、枠に対してある位置までスライダが動いてピン(突起)の先端部を露出させ、ピン(突起)はストラップに設けられた対応する穴に入ることができる。これにより、ループにベースラインレベルの張力が設定され、ピンが露出する位置までスライダを動かすのに必要であった、ループのベースライン量の張力が保たれる。
本明細書に開示された救急肢用止血帯の一実施形態において、バックルの枠に対し、ストラップに所定量の張力が生じるとピンが露出してストラップに係合することができる位置にスライダを留めておくためのラッチを、張力計測設定バックルが含む。そのようなバックルにおいて、バックルの枠に対してスライダが特定の位置まで動くと、ラッチ機構がスライダの一部分と枠の一部分とを互いに嵌め合わせる。その後、ストラップの張力がスライダを枠に対する移動後の位置で支えなくなる程度までストラップの張力が弱められても、スライダが枠に対して動いてピン(突起)を再び覆い隠すのをラッチ機構が阻止する。
ラッチ取り外しタブがスライダ上の保護された位置に設けられるため、ラッチ機構を容易に解除してスライダを枠から外すことができ、スライダは元の位置に戻って突起を覆い隠し、ストラップがバックルを通って摺動することを可能にする。したがって、適宜、止血帯を簡単に外すことができる。ただし、保護された位置に取り外しタブがあるため、誤って外れてしまうことがないようになっている。
本明細書に開示された救急肢用止血帯の一実施形態において、止血帯の肢への装着前に、ストラップの外端が張力計測設定バックルを通って延び、それに係合していてもよい。そしてサイドリリースバックル等の迅速離脱固定器具によって、張力計測設定バックルを素早くストラップの内端に接続してもよい。
本明細書に開示された救急肢用止血帯の一実施形態において、ストラップに作用するねじり棒によって止血帯の周囲長の微調整が行われる。
本明細書に開示された救急肢用止血帯の一実施形態において、微調整を行うため、止血帯の周囲長を短縮するように、ストラップの2つの離隔した箇所の間に張力ラチェットが設けられる。
本明細書に開示された救急肢用止血帯の一実施形態において、ラチェット付き巻取器具を用いて、メカニカルアドバンテージを生じる滑車のような仕組みの中で紐を引き締めて止血帯の周囲長を短縮してもよい。
本明細書に開示された救急肢用止血帯の一実施形態において、膨張式の袋を用いて、止血帯を装着した肢に対し半径方向内向きの圧力を増大させてもよい。
本明細書に開示された方法によれば、ストラップ等の長尺部材が肢まわりに置かれ、張力計測設定バックルに係合してループを形成し、バックルが所定のレベルの張力を検知してバックルがストラップまたは他の長尺部材に係合してそれを固定するまでバックルを通して引っ張られ、バックルからその先へ延びるストラップの外端部が肢まわりに延びる部分に固定される。その後、ストラップが張力計測設定バックルに対して固定された状態で、手当てを受けている肢の血流を止血帯が効果的に止めるまで、精細な周囲長調整によって止血帯がさらに引き締められる。
本明細書の開示に係る肢用止血帯の装着は、該止血帯の装着が、最初に、張力計測設定バックルによって調節された所定量の張力を持つ止血帯の長尺部材を傷めた肢のまわりに固定するステップを含むため、確実に患者の大腿等の大きな肢を適切に緊縮することができる。その後、微調整機構を用いて止血帯の張力を増大させる。そして、力制御を受けるバックルがあることより、1つ目の止血帯が適切に機能することが確実になるやり方でその1つ目の止血帯を装着したという確証が得られているため、2つ目の止血帯を装着すべきか否かをユーザは自信をもって判断することができる。
本発明の上述およびその他の目的および特徴は、付属の図面と併せて本発明の実施形態についての下記の詳細な説明を考慮すればより容易に理解されるであろう。
図1は、破線で表されたひとの大腿に取り付けられた肢用止血帯の等角図である。
図2は、図1に表された止血帯の等角図であり、止血帯は直線平坦形状をして延び、止血帯のメインストラップを短縮して表して、止血帯の他の構成部品を倍尺でより分かり易く描いてある。
図3は、図1および図2に表された止血帯の等角図であり、患者にあてがわれた形状の止血帯を表している。
図4は、図2の4−4線に沿った断面図である。ただし、止血帯を最終的に引き締める前の第2引き締め機構の状態を表している。
図5は、図3の5−5線に沿った、図4と同様の断面図であり、止血帯が最終的な引き締め状態で維持される態様を表している。
図6は、図1〜図5に表された止血帯に組み込まれているバックルのような張力計測設定バックルの等角図である。
図7Aは、図6の7−7線に沿った断面図であり、図6に表された状態のバックルを表している。
図7Bは、図7Aと同様の図である。ただし、図1に表された使用時の止血帯と同様に、止血帯のストラップ部に張りがあるときのバックルの状態を表している。
図8は、図6の8−8線に沿った断面図であり、1対のつる巻ばねを内蔵したバックルの第1バージョンの構造を表している。
図9は、図8と同様の断面図である。ただし、ばねをさらに追加で内蔵した若干異なるバージョンのバックルを表している。
図10は、バックルのストラップ保持ピンのうちの1つの端部の断面詳細図である。
図11は、図10と同様の図であり、少々異なる構成のストラップ保持ピンの端部を表している。
図12は、図3の一部分と同様の図であり、本明細書に開示された別のバージョンの救急肢用止血帯を表しており、力調節張力計測設定バックルが異なる態様でストラップに取り付けられている。
図13は、図3の一部分と同様の図であり、本明細書に開示されたさらに別のバージョンの救急肢用止血帯を表しており、ラチェット器具を用いて微調整を行うようになっている。
図14は、図13に表されている救急肢用止血帯の等角図であり、止血帯が延びて平坦形状になっており、ストラップを短縮して表して、他の構成部品をより分かり易く、倍尺で描いている。
図15は、図13および図14に表された止血帯の一部として表されたラチェット機構の詳細図である。
図16は、図3の一部分と同様の図であり、本明細書に開示されたさらに別のバージョンの救急肢用止血帯を表しており、紐滑車器具を用いて微調整を行うようになっている。
図17は、図16に表された微調整器具を倍尺で表す詳細図である。
図18は、図3の一部分と同様の図であり、本明細書に開示されたさらに別のバージョンの救急肢用止血帯を表しており、止血帯のストラップ部分に付属した膨張式の袋を用いて微調整を行うことができるようになっている。
図19は、図18の19−19線に沿った断面図である。
図20は、本明細書に開示された発明の一態様のさらに別の実施形態のバックルの等角図である。
図21は、図20に表されたバックルの21−21線に沿った断面図であり、図1〜図3に表された止血帯の一部であるストラップに画定された穴にバックルのストラップ保持ピンが嵌まるのに十分な量の張力がバックルにかかったストラップ係合状態においてラッチされたバックルを表している。
図22は、図21と同様の図である。ただし、図1〜図3に表されたような止血帯のストラップ部分によってバックルに張力がかけられる前の、弛緩状態にあるバックルを表している。
図23は、図20に表されたバックルの、図20の23−23線に沿った断面図であり、バックルが図20および図21に表されたストラップ係合ラッチ状態にある。
図24は、図20の24−24線に沿った断面図であり、図22に表された、ラッチされていない弛緩状態のバックルを表している。
図25は、ラッチバックルを組み込んだ点以外では概ね図1〜図3に表された救急肢用止血帯と同様の止血帯の一部分を上側(外側)から見た等角図である。
図26は、図25に表された肢用止血帯の一部分を下側(内側)から見た等角図である。
図27は、図25および図26に表された肢用止血帯の一部分に含まれるバックルの上面図であり、図25および図26に描かれている、止血帯のストラップ部分が自由にバックルを通って摺動する、ラッチされていない状態のバックルを表している。
図28は、図27に表されたバックルの上面図であり、ラッチ状態のバックルと、バックルに係合した肢用止血帯のストラップとがともに表されている。
図29は、図27の29−29線に沿った断面図である。
図30は、図28の30−30線に沿った断面図である。
図31は、図25〜図30に表されたバックルの分解組立等角図である。
図32は、図25〜図31に表されたバックルの等角図であり、ラッチ状態にあり、肢用止血帯のストラップの一部分に係合したバックルを表している。
本開示の一部をなす図面を参照すると、本明細書に記載の救急肢用止血帯の第1実施形態である止血帯20が図1〜図9に表されている。図1において、止血帯20が患者の大腿T上にセットされた状態で表されている。図2および図3に若干より分かり易く表されているように、止血帯20は第1端(外端)24を有する長尺ストラップ22と、その反対側の第2端(内端)28に恒久的に取り付けられたバックル26とを備え、ストラップのループ29がバックル26の一部に固定されることによってバックル26が取り付けられている。好適な強度の可塑性樹脂または金属薄板等からなる裏当て板30が設けられてもよく、図4および図5に表されるように、裏当て板30の両端に設けられた1対の溝穴32にストラップ22が通されてもよい。
本明細書において「恒久的に取り付けられた」とは、取り外しおよび再度の取り付けはユーザが簡単に行うことができるものではなく、止血帯20の製造当初に必要だった機材に類するものを用いなければ容易に実行できないという意味である。
また、図4および図5に最もよく表されているように、裏当て板30に隣接する棒状巻取部材58の条長中央部によって画定され、そこを貫通する溝穴56等の開口を、リボン状部材50が通って延びているが、分かり易くするためにこれらの図では、リボン状部材50の一部分が長さを誇張して描かれている。リボン状部材50は、外層42および外層44と同様の長さであるのが好ましく、それによりリボン状部材50は通常ストラップ22の層42と近接して横並びになる。ストラップ22の層44が裏当て板30の一端付近で途切れて、裏当て板30の対の溝穴32の間でリボン状部材50が露出してもよい。巻取部材58をねじり棒として用い、リボン状部材50をよじって巻き上げ、少なくともバックル26とループ29との間においてリボン状部材50を実質的に短縮することにより、バックルのピン40が1対の穴34に嵌まってベースライン量の張力が生じた後にさらに止血帯20を締め上げることができる。保持具60が、裏当て板30の端62に取り付けられてもよく、その一体化した一部として形成されてもよい。保持具60はストラップ22に対して横向きであり、保持具60の対向端の間に開口空間64があり、各端は、巻取部材58の対向端66の片方を受け止めて支えるのに十分な大きさであるC字型フック68の形状をしている。
バックル26は、ストラップ22の所定量の張力がバックル26にかかるとストラップ22の条長に沿って離隔した1対の穴34のそれぞれにピン40を嵌め込んでストラップ22と協働する張力計測設定バックルである。図6〜図11に表されるように、バックル26は、2つの主要部分、すなわち剛性枠70と摺動ブロック72とを備えてもよい。ストラップ22の内端部分28は、リボン状部材50を含むストラップ22の生地の小さなループ29によって枠70の内端でバー54に固定される。図4および図5に最もよく表されているように、ストラップ22の外端部分75は、枠70によって画定された開口を通って延び、摺動ブロック72の凸状に湾曲した接触面、すなわちストラップ接触面76に沿って摺動してもよい。1対の穴78が摺動ブロック72に画定されており、ピン40が枠70のバーから穴78へ延び、バックル26に張力がかかっていないときはピン40の端がストラップ接触面76より下またはストラップ接触面76と同一平面上にあるのが好ましい。
枠70および摺動ブロック72は、好適な強度の合成可塑性樹脂を成形したものでも、これを用いてその他の方法で形成したものでもよい。図1〜図9に表されるように、剛性枠70はバックルの内端(取付端)で横方向に延びるバー54を含み、これにストラップ22の内端28にあるストラップの小さいループ29が係合することができる。摺動ブロック(スライダ)72は、矢印74で示されるように、長手方向においてバックル枠70に対して移動可能である。枠70はストラップ22を受け取るのに十分な幅の開口または通路を画定しており、救急止血帯20の使用時にはストラップ22がこの開口を通って延びる。張力がほとんど含まれていないとき、ストラップ22が引っ張られてひとの肢まわりで救急止血帯20がきつく引き締められると、ストラップ22はスライダ72の凸状に湾曲した面76に沿って簡単に摺動することができる。
ひとの負傷した肢に止血帯を装着するには、最初に、血管からの大量出血を引き起こすけが、または出血しているけがに最も近い肢のまわりにストラップ22を置く。次に、ストラップの外端24を外側に向けてバックル26の開口に通す。湾曲面76を囲むように外端24を折り返し、バックル26の枠70に対して摺動ブロック72を、図7Aに表される位置に向けて、矢印74で示されるとともに図2および図3で見て取れるように右側へ動かすのに十分なメインループの張力が得られるまで、肢のまわりに延びるストラップ22のメインループのサイズを小さくするように、外端24をバックル26の枠70によって画定された開口を通して引っ張る。摺動ブロック72がバックルの枠70に対して動くように促すには、相当の張力をバックル26にかけなければならない。ストラップ22を摺動ブロック72の凸状接触面76に沿ってさらに動かすと、ストラップ22の1対の穴34が動いて摺動ブロック72の保持ピン40と位置が揃う。湾曲面76を背にしてストラップ22が十分に張った状態で、ストラップ22の1対の穴34が動いて摺動ブロック72の穴78と位置が揃うと、ストラップ22の張力が摺動ブロック72を動かすことによりピン40が穴78から突き出て穴34に入る。ピン40が1対の穴34に入ると、ストラップ22に係合し、ピン40と穴34との大きさの違いを別にすれば、ストラップ22がバックル26に対して動くのを阻止する。ストラップ22の穴34の直径はピン40それぞれの最大の横方向寸法よりも若干大きくてもよく、そうするとストラップ22に所望の張力がある状態でピン40が簡単かつスムーズに穴34に嵌まる。
バックル26の近くにあり、ストラップ22の外側に延びて引っ張られる部分75を、メインループの外面を背にして押し付けることにより、ユーザはストラップの外端部分24を固定することができるため、ストラップ22の層44上のファスナ面同士の係合、または設けられた他の固定材や固定器具が働くことにより、バックル26の先に外側に向かって延びるストラップの部分75が負傷した肢のまわりでメインループを形成するストラップ22の一部分に対して動くことが阻止され、ピン40が穴34に嵌まった状態でストラップ22が摺動ブロック72に対して所望の位置に留まる。
したがって、救急肢用止血帯20の装着における大まかな周囲長調整段階において、ストラップ22で所定のベースラインレベルの張力に到達して、この張力がばね84の力に逆らって摺動ブロック72を押すと、バックル26の突起(ピン)40がストラップ22の穴34に嵌まる。リボン状部材50の穴があればそれに嵌まる場合もある。穴34同士の長手方向の間隔36が狭いほどベースライン張力の精度が高まるものと解される。
図4および図5は、片方のピン40のまわりに配置されたばね84を表している。図8に表されるように、同一のばね84が他方のピン40で用いられてもよく、必要な量の張力を止血帯20に確保するのが望ましい場合は、図9に表されるように、ばね84が3つあってもよい。ばね84用の好適な台座86が枠70の基底および摺動ブロック72の内部に設けられてもよい。摺動ブロック72が図4、図6および図7Aに表されている完全伸長位置にあるとき、ばね84は若干押し縮められ、バックル枠70に対して摺動ブロック72が動き始める前にストラップ22の張力がバックル26に対してかけなければならないベースライン張力を設定する。止血帯20の使用時は、バックル26に相当な張力をかけて、摺動ブロック72がばね84に反して動くように促す必要があり、その後バックル枠70に対して摺動ブロック72が動き始める。ストラップ22に十分な張力があると、摺動ブロック72が図5および図7Bに表されている位置に向かって図4で見て取れるように右側へ動くのにしたがい、内部のばね84がさらに押し縮められる。
フランジ92がバックル枠70の基底88の対向辺に沿って延びている。バックル26に張力がかかっておらず、図4および図6に表されているように摺動ブロック72が完全伸長位置にあるとき、フランジ92は、摺動ブロック72の両側で内側へ突出する保持リップ94に係合している。したがってフランジ92および保持リップ94がばね84の圧縮力を支え、維持するため、バックル26に張力がかかっていないときにばね84が押し縮められたままとなる。枠70によって画定された開口内の所定の位置に摺動ブロック72がくると、このスライダの両側面が互いにぱっと離れ、リップ94がフランジ92を通りすぎて図7Aに表された位置に達する。
バックル26に十分な張力がかかっているとき、摺動ブロック72は図7Aに表されている位置〜図7Bに表されている位置に向かって動き、保持リップ94がフランジ92の真下のスロープ96をのぼってその最高部を乗り越える。そして、摺動ブロック72が枠70に対して動き、ピン40が摺動ブロック72を通って穴34に入ると、摺動ブロック72の動きがカチッという可聴の音をたて、バックル26がストラップ22と係合していることをユーザに知らせるようにしてもよい。その後、摺動ブロック72の両側面における内向きの弾性力がリップ94をスロープ96に押し付け、ピン40が穴34に嵌まった状態で摺動ブロック72をその押下位置に留めるのに、この弾性力がある程度助けになる。図3および図5に表されているようにいったんピン40が穴34に嵌まった状態となれば、ピン40とループ29との間にある止血帯20のメインループの張力が若干少なくても、摺動ブロック72を右方向押下位置に留めておくには十分である。
したがって、患者の負傷した肢に巻かれた救急肢用止血帯20のメインループ部分において、バックル26内のばね84によって決まる適切な初期量の張力に達したとき、バックル26のピン40がストラップ22に係合し、バックル26のバー54から肢まわりに延びるストラップ22のメインループ部分の張力が若干少なくなった状態またはそれ以下の状態である限り、ピン40は穴34に嵌まったままとなる。
図10および11を参照すると、バックル26のピン40は外側先端部が図7Aおよび図7Bに表されているような形をしていてもよく、図10に表されているように各ピンの先端部付近を囲んで浅い溝80が延びている。また、図11に表されているように、ストラップ22に張りがあるときに穴34が引っ張る側のみで、ピン40´の先端部を部分的に囲んで浅い溝82が延びていてもよい。したがって、溝82は図3に表された向きのピン40´の上側にあり、図3に表されているように止血帯のストラップ22のメインループは主に下方向に引っ張られている。
ストラップ22に沿う1対の穴34にバックル26のピン40が嵌まっている場所においてバックル26に係合したストラップ22を、層44上の接合ファスナ材が保持する。そのため、ファスナ材が係合することにより、バックル26のピン40がストラップ22の1対の穴40に嵌まった状態に留めて止血帯20に一定の所定初期印加量すなわちベースライン量の張力を維持するのに十分な張力が、ストラップ22の外側の(引っ張られた)遊離部分75に保たれる。患者の肢を囲むストラップ22のメインループのベースライン張力は、約6ポンドから約33ポンドを許容範囲としてよい。得られる調整範囲を超えずに張力を十分に増大させることができるという点で、ベースライン張力は約18ポンドが良好であることが分かった。したがって、図1および図3に表されているように、血管からの大量出血を止めるため、安全な基準として、救急肢用止血帯20の周囲長のさらに精細な引き締めを行うための既知のベースライン張力がある状態で負傷した肢を圧迫できる当初のサイズに救急肢用止血帯の実際の周囲長が維持される。
所定のベースライン量の張力が得られるようにストラップ22がバックル26と係合した救急肢用止血帯20が患者の負傷した肢にセットされている状態で、付属の微調整機構を用いることにより、止血帯20をさらに引き締めたり、その周囲長を精細に調整したりすることができる。図1〜図5に表されているように、巻取部材58をねじり棒として用いてリボン状部材50を引き締めることができる。図3および図5に表されているように巻取部材58を回すことにより、少なくともバックル26のピン40とバー54との間において、ストラップ22の層42と層44との間にあるリボン状部材50の部分が短くなるため、負傷した肢まわりの止血帯20がさらに引き締まる一方、張力が弱められてもストラップ22の外層42および外層44は所定位置に留まる。患者の肢の末端部で開放創からの出血または血管からの大量出血の他の痕跡がおさまったら、巻取部材58の端部66の片方を保持具60のフック68の片方に引っ掛けて、リボン状部材50が巻き戻らないようにして、止血帯20で増大した張力を維持することができる。
次に、保持ストラップ98を装着して保持具60を囲うことができる。感圧接着剤、マジックテープ式ファスナ材、スナップ、他の器具等の好適なファスナによって保持ストラップ98を所定位置に保持することができる。保持ストラップ98は、一般的に利用できる筆記用具で情報を書き込み、それを判読可能な状態で保持しておくことができる外面を有することが好ましく、それにより、たとえばトリアージの際に止血帯20を装着した後で医療スタッフが利用できるように、止血帯20の装着時刻を記録しておくことができる。
バックル26が上述のように働くまでストラップ22を引き締めることで一定のベースライン張力が得られるので、精細な周囲長調整があまり必要なく、そのような微調整の量は、止血帯の必要初期張力を単にユーザが予測する場合よりもさらに一定となる。ねじり棒を回す回数が少なければ少ないほど止血帯の装着が早くなり、ユーザ間および患者間のばらつきが少なくなる。ねじり棒の必要回転数が一定になればなるほど、ユーザ訓練が簡単になり、そのような所定量のベースライン張力が得られる止血帯をより直感的に使うことができるようになる。
ベースライン張力がかかった状態で止血帯20が最初に装着され、ストラップ22の遊離部分75が固定されると、(組織または生地の弛緩による張力の若干の減少で)突起(ピン)40が後で引っ込む場合もあればそうでない場合もある。ねじり棒を締めると、突起(ピン)40が再び突き出て、穴34に確実に嵌まる。その後は、ねじり棒を巻き戻さない限り止血帯20を取り外すことはできない。言い換えると、精細な周囲長調整力が増すほど、止血帯が緩んだり外れたりするおそれが少なくなる。
図12に表されているように、バックル26に似た力調節バックル100がストラップ22の第2端(内端)28に、そこから簡単に離すことができるように取り付けられてもよい。この可能性の利点として、ストラップ22の外端24および隣接部分75をバックル100に通すことができ、ストラップ22の部位同士が結合され、外層44上の固定材によって相対的に動かないようになっているため、いつでも素早く初期装着できる状態になっている。たとえば、縫い付けられたループ29によってサイドリリースバックル102の雌部分がストラップの内端28に取り付けられてもよく、サイドリリースバックル102の働きにより、力調節バックル100をストラップの内端28に接続したりそこから外したりできる。そして、止血帯20を患者に初期装着するには、サイドリリースバックルを留めるだけでよいので、すぐにストラップの外端遊離部分75を使って、力調節バックル100が患者の肢まわりの止血帯20のメインループに十分なベースライン張力があることを検知してピン40をストラップ22の穴34に嵌めるまで、当該ループを引き締めることができる。サイドリリースバックルの替わりに、フックやループ等の簡単に結合できる仕組みを用いてバックルをストラップ22の内端28に取り付けてもよい。
力調節バックル26または力調節バックル100を用いる有益な効果は、図13〜図19に表されているように、精細な周囲長調整用の他の機構を用いる救急肢用止血帯20においても得ることができる。
特に、図13〜図15に表されている止血帯220において、バックル26またはサイドリリースバックル102を取り付けるためのループ29から近いところにあるストラップ22の内端28に取り付けられた内端112を有し、長尺であり、歯のついたラチェット舌110を、ラチェットアセンブリ108が含んでもよい。ラチェット舌110はストラップ22に沿ってラチェット舌の外端114まで延び、ラチェット舌110に沿ってラチェット歯116がずらりと並んでいる。レバー式ラチェット機構120を載せた取付台118が、ラチェット舌の外端114に寄せられ、ストラップ22にしっかりと固定されている。レバー式ラチェット機構の本体122は、ラチェット舌110が移動可能に延びる通路を画定しており、本体に載ったレバー124を軸126を中心に旋回させることにより、レバー歯128を動かして、連続するラチェット歯116に係合させ、本体122を通してラチェット舌110を引っ張ることができる。ラチェットレバー124を元の位置に戻してレバー歯128を解放し、さらにラチェット舌110に沿ってレバー歯128を他のラチェット歯116と係合させる際、ラチェット舌110が後退してラチェット本体122から外れるのを、ばね荷重押さえ爪130が阻止する。止血帯20を取り外したいときは、解放用レバー132引き出すことにより爪120を解除することができる。
図16および図17に表されているように、たとえばラチェットに保持された巻枠を含む巻取機構144によって、編組釣糸に似たような、Dacron(登録商標)等の丈夫な人造繊維からなる丈夫なコード(紐)142が引き締められる張力機構140を用いて、救急肢用止血帯320の精細な周囲長調整を行ってもよい。紐は巻取機構144からストラップ22の内端150へ延びてもよく、紐142を巻くときにメカニカルアドバンテージが得られるように、いくつかの穴を通って往復するように紐を配置してもよい。患者の肢にセットされた肢用止血帯320とともに図16で表されているように、巻取器本体に巻取機構144を収容してもよく、この本体からガイドストラップ146が出て、ストラップ22によって形成されるループの一部に沿ったメインガイド溝148の方へ向かい、メインガイド溝148内に延在する。したがって、紐142を引き締めると、ストラップ22の第2端(内端)150が巻取機構144に向かって動く。巻取機構のコードの位置とは反対側で巻取機構本体に力調節バックルが取り付けられるが、フック152を力調節バックル26の枠70のバー54に係合させることにより取り外し可能に取り付けてもよいし、巻取機構144から力調節バックル26の枠に延びる、より恒久的な連結具(図示せず)で取り付けてもよい。巻取ハンドル154を巻取機構144の上部にぴったりと付けて折りたたむことができるようなかたちで、巻取ハンドル154を巻取機構144の巻枠シャフトに取り付けてもよく、巻取機ハンドルは、患者の身元および止血帯の装着時刻に関する情報を記録しておくことができる面156を含んでもよい。
同様の救急肢用止血帯420は、精細な周囲長調整を行うための別の機構として、図18および図19に表されているように、膨張式の袋160を備えており、これは内端28付近でストラップ22と一体化していてもストラップ22に取り付けられていてもよい。ストラップ22の第2層(外層)44に自己係合ファスナ材の層45が設けられてもよい。力調節バックル26がストラップの穴24に係合してベースライン張力が生じた状態で救急肢用止血帯420を患者の肢に初期装着し、ストラップがバックル26を通って動かないようにストラップをファスナ材からなる層45で固定したら、止血帯420の実質的な内側の周囲長を十分に減じて血管からの大量出血を止めるまで、好適な手動ポンプ162または他の加圧空気供給源(図示せず)を使って袋160を膨らませることができる。
たとえば足の下部の負傷により、患者の大腿に止血帯を装着して止血する必要があるとき、本明細書に開示された救急肢用止血帯20の装着により、救急介護者は、止血帯のベースライン張力がすでに得られているという確信を持つことができる。したがって、ねじり棒巻取部材58または他の精細な周囲長調整張力増大機構を使っても出血が止まらなければ、それは明らかに2つ目の止血帯が必要だからであり、1つ目の止血帯20を取り外して装着し直す必要があるからではない。
図20〜図24に表されているように、バックル190は図12に表されているバックル100に多くの点で類似しているが、バックル190の枠200に対する移動後の位置に摺動ブロック(スライダ)192を留めておくラッチ機構を備えるため、ピン(突起)は摺動ブロック192の凸状に湾曲したストラップ接触面から突出してストラップの穴34に嵌まることができる。ストラップ22に所定の張力が生じると、ストラップの張力によって枠200に対してある位置まで摺動ブロック192が動いてピン(突起)193の先端部を露出させ、ピン193がストラップ22に設けられた対応する穴34に入り、ストラップ22のメインループを張りのある状態に保つことができる。枠200に対してスライダ192が特定の位置まで動くと、ラッチ機構が摺動ブロック192と枠200とを互いに嵌め合わせる。そして、ストラップ22の張力が弱められて、ストラップの張力によって摺動ブロック192が枠に対する移動後の位置で支えられなくなっても、突起193を覆い隠すように枠に対して摺動ブロック192が動くのをラッチ機構が阻止する。
バックル190のラッチ機構は、中央に位置してラッチ機構を外すために動かすことのできる指状構造物194を1つ含む。指状構造物194は摺動ブロック(スライダ)192内の中央に位置し、スライダ192から、バックル枠の基底198の中心に位置する貫通孔196を通って延びている。切り欠き202が貫通孔196の側面の1つに画定され、切り欠き202に隣接して打撃面204が各側面に設けられている。指状構造物194の少なくとも片側に延び、図20〜図24では両側に延びる横木206は、指状構造物194が曲がって貫通孔を通り抜けるようにするカム面208と、ラッチ機構を係合させ、スライダ192を枠200の基底部分98に対する移動後の位置で保持してピン193を凸状ストラップ接触面から突出するように露出させるために打撃面204の1つと係合するラッチング面210とを含む。
ラッチ機構は容易に解除されてスライダ192が枠200から外れるので、スライダは元の位置まで動いてピン193を覆い隠し、ストラップがバックル190を通って摺動できるようになる。
スライダ192のラッチ位置すなわち係合位置からスライダを外すのを補助するため、基底部分198の1つの側面に親指支え212を設けてもよく、ラッチを解除し、スライダ192が自由になって基底198とは反対側の枠の端に向かって動くように指状構造物194を曲げるのに役立つ。親指支え212には、切り欠き202との係合を解除するのに指状構造物194をどちらへ動かすべきか明示するものがあってもよい。
図1〜図3に表されている止血帯20に概ね類似している止血帯520の各部分が図25〜図32に表されている。止血帯520の図示された各部分は、相互作用によって締まり、止血帯の調整を可能にするものである。図25および図26に表されているように、ベースプレート222は、外端226付近で横方向に延びる平行な1対の溝穴224を含み、この1対の溝穴224には長尺ストラップ228が通っている。たとえば頑丈な非弾性の織ウェブ材からなるストラップ228が、ベースプレート222の上および1対の保持ガイド230の下に沿って延び、この1対の保持ガイド230は、ベースプレート222から出る対向横方向延長部分として形成され、上向きに折り曲げられ、向かい合うようにベースプレート222の内端232付近のベースプレート222の中線に向けて、内側に折り曲げられてもよい。ストラップ228の内端234はベースプレートの内端232の先で10cmまたは15cm程度の短い距離にわたって延びていてもよく、まもなく詳細に説明される張力計測設定バックル240にストラップを取り付ける小さいループ236として恒久的に固定される。
図25および図26に表されているように、ストラップ228の遊離した外側部分242がベースプレート222の外端226から離れて延びている。図1〜図3に表されているストラップ22の場合と同様に、ストラップの外側部分242にはストラップ228の条長に沿って離隔した穴246が対になって並んでいる。穴246は、バックル240の1対のピン250同士の間隔に相当する距離だけストラップ228の横方向に離隔し、穴246のそれぞれはピン250を1つ無理なく入れるのに十分な大きさとなっている。たとえば、穴246同士の間の縦方向の中心間距離252を約0.5インチとし、横方向の中心間距離254を約0.75インチでとしてもよい。
ストラップ22と同様に、ベースプレート222から離れて外端244に向かって延びるストラップ228の遊離した外側部分242は、丈夫な可撓性の非弾性生地の層2つで構成されてもよい。第1層は、ループ236からベースプレート222に沿って延びるストラップ228の部分256の延長であってもよい。第2層258には、ストラップの層258の向かい合う部位を互いに固定して止血帯使用中の相対的な動きを阻止するOMNI−TAPE(登録商標)やVelcro(登録商標)等の自己係合固定材またはその他の材料や器具を上張りしてもよい。ベースプレート222の上に沿って小さなループ236へ延びるストラップの第1層の部分256は、たとえば棒である巻取部材260の条長中央部に巻き付く。ストラップ部分256に画定された1対の穴と棒を貫通する穴とを通るリベット262等のファスナによって、ストラップの部分256を巻取部材260に固定してもよい。
止血帯20の保持具60に概ね類似した保持具268がベースプレート268の外端226に設けられる。保持具は、ベースプレート222に対して横向きに延び、止血帯220の使用時に巻取部材260の対向端を受け止めて支えるのにそれぞれ利用可能な、弓形を描いて上向きに延びる1対のC字型フック270を含む。図26において最もよく見て取れるように、第1固定材272の一領域、つまりVelcro(登録商標)等の固定材のフック付きの部分すなわちアザミ布部分等が、保持具268の外面に沿って延び、この外面に固定される。保持ストラップ274は、その内面が第1固定材272とかみ合うように適合されており、ループパイル材からなってもよい。保持ストラップ274の一端は、糊付けまたは熱溶接によって第1固定材272しっかり取り付けられていてもよい。保持ストラップは、保持具に沿って延び、止血帯220の使用中にふとしたことでその一端が保持具から押し出されてしまうのを防ぐため、巻取部材260の一端を保持具268内で支えるための筐体を形成するように、フック270同士の間隙の端から端にまたがるのに十分な長さとなっている。
バックル240は、ストラップ228の所定量の張力がバックル240にかかると露出されて穴246に嵌まるピン250を含む点で概ねバックル26に類似した、力調節バックルまたは張力計測設定バックルである。
図27〜図31に表されているように、バックル240は剛性の枠アセンブリ278と摺動ブロック280(スライダという場合もある)とを備えてもよい。枠アセンブリ278は基底282を含む主要部分を含み、1対の平行アーム284が当該基底の各端から延びる。開口286および開口288が平行アーム284の外端に画定されており、バー290がこれらの開口に嵌まって平行アーム284を相互接続する。開口286は開口288より大きくてもよく、バー290の一端を広くして、他方の端に出っ張った輪をつけることにより、バーが各端で締りばめによって開口286および開口288に嵌まるようにしてもよい。バーは、ストラップ228のループ236を貫通してストラップをバックルに固定し、ストラップ228がバックル240を通り抜けるための開口を囲う。
ピン250がアーム284の間でそれに対して平行に基底282から延び、基底と一体成形されてもよい。1対のつる巻ばね292が、基底282に隣接するピン250の下方部分のまわりに嵌まり、それに沿って延びていてもよい。摺動ブロック(スライダ)280は全体としてU字形に構成され、図29、図30、および図31で見て取れるように1対の平行な対向側面部分を有し、バックル240の平行アーム284の間に嵌まる。摺動ブロック280は、摺動ブロック72の面76に類似した凸状湾曲ストラップ接触面296を有する。摺動ブロック280を誘導して摺動ブロック280が枠アセンブリ278に正しく並ぶように維持するために平行アーム284の内面に沿って延びているリブ300を受け止める溝298を摺動ブロック280が画定している。摺動ブロックの湾曲面296はピン250と一直線になった1対の穴302を有するため、ピン250は穴302に入って通り抜けることができる。摺動ブロック280は、摺動ブロック280の内側側面で穴302を囲う台座304を含んでもよく、これによりばね292は、図27〜図31に表されているように、摺動ブロック280に作用してバックル枠の基底282から離れるように促すことができる。
バックル26と同様に、摺動ブロック280は、弾力があって丈夫だが全体としては剛性であるプラスチック材料等の好適な弾性の材料を成形したものでも、これを用いてその他の方法で形成したものでもよい。摺動ブロック280を枠アセンブリ278上に留めておくために図29に表されているように枠の対向側面における基底282上の保持フランジ308の外面にそれぞれ係合する対向側面部分に位置する保持リップ306、307を、摺動ブロック280が含んでいる。
基底280に対し、ピン250が湾曲面296を貫通してその先でストラップ228の穴246に嵌まることのできる位置に摺動ブロック280を留めておくラッチ機構を、バックル240が含んでいる。ラッチ機構の一部として、バックルの基底282の前側または上側には、基底282に沿って横方向に延びるスロープ状の引っ掛け310がある。摺動ブロック280がストラップの張力によって基底282の方へ押しやられると、保持リップ306上のカム面311が引っ掛け310のスロープをのぼって図31に表されているように引っ掛け310の面312に係合することができる。引き続き摺動ブロックの弾力性によって、隣接する保持リップ306が基底282に向かって内側へ押しやられ、引っ掛け310の面312に並んで収まって摺動ブロック280を図30に表されている位置で支えるようになり、ストラップ228の張力が十分に得られると、ピン250が穴302を通って外側に延びて、ストラップ228の穴246のそれぞれに嵌まり、その状態に留まることが可能になる。したがって、バックル240により、止血帯が患者の肢まわりに最初にセットされたときに大まかな周囲長調整として十分であると判断された値まで、ストラップ228のループが確実に引き締められるようになる。引っ掛け310が基底282の横の長さ全体にわたって延びているため、リップ306は引っ掛け310全体に係合することができ、摺動ブロック280は基底282の片側のみで支えられているわけではない。そのため、ラッチ機構は、完全にラッチされているか、明らかにラッチされていないかのどちらかである。
取り外しタブ314が摺動ブロックの前側または上側から延び、そこで保持リップ306が引っ掛け310に係合し、止血帯220を患者から取り外す際に適切なタイミングで摺動ブロック280が外れるようになっている。
摺動ブロック280がバックル240の基底282にラッチされたままの状態では、ピン250が摺動ブロック280を貫通してストラップ228の穴246に嵌まることができる状態に留まっている。そのため、止血帯220を装着するひとは、ストラップ228の第2層258の固定材を用いて、バックル240を通ってそこから離れて延びるストラップ228の外側部分242の部位243における層258の面を、患者の肢まわりにループを形成してバックル240まで延びるストラップの外側部分242の当該部位の層258に、簡単に固定することができる。
バックル240から延びるストラップ228の部位243が患者の肢まわりにループを形成するストラップの外側部分242の当該部位に固定されると、ストラップの部位243は取り外しタブ314を覆い、それがふと何かに触れた拍子に枠アセンブリ278の基底282にラッチされていた摺動ブロック280が外れてピン250が摺動ブロック280に覆い隠される位置までばね292によって押し出されてしまうのを防いでいる。ただし、図32に表されているように、ストラップ228の外側部位243を、患者の肢まわりにループを形成するストラップ228の外側部分242の当該部位から引き離すと、取り外しタブ314が現れ、それを矢印316の方向に動かして基底282から離すことにより、保持リップ306を引っ掛け310のラッチ面312から外すことができる。
止血帯220の使い方は基本的に止血帯20について上述したものと同様である。ねじり棒として用いられる巻取部材が、張力を増大させ、溝穴224とストラップの内端234のループ236との間のストラップ228の部分256の実際の長さを短縮するため、ベースプレート222の内端232にある保持ガイド230を通してその間および下でストラップの内端部分が引っ張られる。ねじり棒をさらに回すことにより、溝穴224を通してストラップ228のより多くの部分を引き寄せることができるので、患者の肢まわりでループがさらに引き締まる。ねじり棒を用いて十分な張力が生じると、巻取部材260の一端を保持具268のC字型フック270の片方に係合させ、保持ストラップ274を用いて固定して、止血帯220の装着後に患者を搬送したり患者に他の処置を施したりするあいだに不意に張力が緩んでしまうのを防いでもよい。
上記の明細書で用いられた用語および表現は、本明細書において限定のための用語ではなく説明のための用語として使われており、そのような用語および表現は、図示および説明されたものの均等物またはその一部を排除する意図で用いられてはおらず、本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ規定および限定されるものとする。
ストラップ22に沿う1対の穴34にバックル26のピン40が嵌まっている場所においてバックル26に係合したストラップ22を、層44上の接合ファスナ材が保持する。そのため、ファスナ材が係合することにより、バックル26のピン40がストラップ22の1対の穴34に嵌まった状態に留めて止血帯20に一定の所定初期印加量すなわちベースライン量の張力を維持するのに十分な張力が、ストラップ22の外側の(引っ張られた)遊離部分75に保たれる。患者の肢を囲むストラップ22のメインループのベースライン張力は、約6ポンドから約33ポンドを許容範囲としてよい。得られる調整範囲を超えずに張力を十分に増大させることができるという点で、ベースライン張力は約18ポンドが良好であることが分かった。したがって、図1および図3に表されているように、血管からの大量出血を止めるため、安全な基準として、救急肢用止血帯20の周囲長のさらに精細な引き締めを行うための既知のベースライン張力がある状態で負傷した肢を圧迫できる当初のサイズに救急肢用止血帯の実際の周囲長が維持される。
特に、図13〜図15に表されている止血帯220において、バックル26またはサイドリリースバックル102を取り付けるためのループ29から近いところにあるストラップ22の内端28に取り付けられた内端112を有し、長尺であり、歯のついたラチェット舌110を、ラチェットアセンブリ108が含んでもよい。ラチェット舌110はストラップ22に沿ってラチェット舌の外端114まで延び、ラチェット舌110に沿ってラチェット歯116がずらりと並んでいる。レバー式ラチェット機構120を載せた取付台118が、ラチェット舌の外端114に寄せられ、ストラップ22にしっかりと固定されている。レバー式ラチェット機構の本体122は、ラチェット舌110が移動可能に延びる通路を画定しており、本体に載ったレバー124を軸126を中心に旋回させることにより、レバー歯128を動かして、連続するラチェット歯116に係合させ、本体122を通してラチェット舌110を引っ張ることができる。ラチェットレバー124を元の位置に戻してレバー歯128を解放し、さらにラチェット舌110に沿ってレバー歯128を他のラチェット歯116と係合させる際、ラチェット舌110が後退してラチェット本体122から外れるのを、ばね荷重押さえ爪130が阻止する。止血帯220を取り外したいときは、解放用レバー132引き出すことによりラチェット機構120を解除することができる。
同様の救急肢用止血帯420は、精細な周囲長調整を行うための別の機構として、図18および図19に表されているように、膨張式の袋160を備えており、これは内端28付近でストラップ22と一体化していてもストラップ22に取り付けられていてもよい。ストラップ22の第2層(外層)44に自己係合ファスナ材の層45が設けられてもよい。力調節バックル26がストラップの穴34に係合してベースライン張力が生じた状態で救急肢用止血帯420を患者の肢に初期装着し、ストラップがバックル26を通って動かないようにストラップをファスナ材からなる層45で固定したら、止血帯420の実質的な内側の周囲長を十分に減じて血管からの大量出血を止めるまで、好適な手動ポンプ162または他の加圧空気供給源(図示せず)を使って袋160を膨らませることができる。
バックル190のラッチ機構は、中央に位置してラッチ機構を外すために動かすことのできる指状構造物194を1つ含む。指状構造物194は摺動ブロック(スライダ)192内の中央に位置し、スライダ192から、バックル枠の基底198の中心に位置する貫通孔196を通って延びている。切り欠き202が貫通孔196の側面の1つに画定され、切り欠き202に隣接して打撃面204が各側面に設けられている。指状構造物194の少なくとも片側に延び、図20〜図24では両側に延びる横木206は、指状構造物194が曲がって貫通孔を通り抜けるようにするカム面208と、ラッチ機構を係合させ、スライダ192を枠200の基底部分198に対する移動後の位置で保持してピン193を凸状ストラップ接触面から突出するように露出させるために打撃面204の1つと係合するラッチング面210とを含む。
止血帯20の保持具60に概ね類似した保持具268がベースプレート222の外端226に設けられる。保持具は、ベースプレート222に対して横向きに延び、止血帯520の使用時に巻取部材260の対向端を受け止めて支えるのにそれぞれ利用可能な、弓形を描いて上向きに延びる1対のC字型フック270を含む。図26において最もよく見て取れるように、第1固定材272の一領域、つまりVelcro(登録商標)等の固定材のフック付きの部分すなわちアザミ布部分等が、保持具268の外面に沿って延び、この外面に固定される。保持ストラップ274は、その内面が第1固定材272とかみ合うように適合されており、ループパイル材からなってもよい。保持ストラップ274の一端は、糊付けまたは熱溶接によって第1固定材272しっかり取り付けられていてもよい。保持ストラップは、保持具に沿って延び、止血帯520の使用中にふとしたことでその一端が保持具から押し出されてしまうのを防ぐため、巻取部材260の一端を保持具268内で支えるための筐体を形成するように、フック270同士の間隙の端から端にまたがるのに十分な長さとなっている。
基底282に対し、ピン250が湾曲面296を貫通してその先でストラップ228の穴246に嵌まることのできる位置に摺動ブロック280を留めておくラッチ機構を、バックル240が含んでいる。ラッチ機構の一部として、バックルの基底282の前側または上側には、基底282に沿って横方向に延びるスロープ状の引っ掛け310がある。摺動ブロック280がストラップの張力によって基底282の方へ押しやられると、保持リップ306上のカム面311が引っ掛け310のスロープをのぼって図30に表されているように引っ掛け310の面312に係合することができる。引き続き摺動ブロックの弾力性によって、隣接する保持リップ306が基底282に向かって内側へ押しやられ、引っ掛け310の面312に並んで収まって摺動ブロック280を図30に表されている位置で支えるようになり、ストラップ228の張力が十分に得られると、ピン250が穴302を通って外側に延びて、ストラップ228の穴246のそれぞれに嵌まり、その状態に留まることが可能になる。したがって、バックル240により、止血帯が患者の肢まわりに最初にセットされたときに大まかな周囲長調整として十分であると判断された値まで、ストラップ228のループが確実に引き締められるようになる。引っ掛け310が基底282の横の長さ全体にわたって延びているため、リップ306は引っ掛け310全体に係合することができ、摺動ブロック280は基底282の片側のみで支えられているわけではない。そのため、ラッチ機構は、完全にラッチされているか、明らかにラッチされていないかのどちらかである。
取り外しタブ314が摺動ブロックの前側または上側から延び、そこで保持リップ306が引っ掛け310に係合し、止血帯520を患者から取り外す際に適切なタイミングで摺動ブロック280が外れるようになっている。
摺動ブロック280がバックル240の基底282にラッチされたままの状態では、ピン250が摺動ブロック280を貫通してストラップ228の穴246に嵌まることができる状態に留まっている。そのため、止血帯520を装着するひとは、ストラップ228の第2層258の固定材を用いて、バックル240を通ってそこから離れて延びるストラップ228の外側部分242の部位243における層258の面を、患者の肢まわりにループを形成してバックル240まで延びるストラップの外側部分242の当該部位の層258に、簡単に固定することができる。
止血帯520の使い方は基本的に止血帯20について上述したものと同様である。ねじり棒として用いられる巻取部材が、張力を増大させ、溝穴224とストラップの内端234のループ236との間のストラップ228の部分256の実際の長さを短縮するため、ベースプレート222の内端232にある保持ガイド230を通してその間および下でストラップの内端部分が引っ張られる。ねじり棒をさらに回すことにより、溝穴224を通してストラップ228のより多くの部分を引き寄せることができるので、患者の肢まわりでループがさらに引き締まる。ねじり棒を用いて十分な張力が生じると、巻取部材260の一端を保持具268のC字型フック270の片方に係合させ、保持ストラップ274を用いて固定して、止血帯520の装着後に患者を搬送したり患者に他の処置を施したりするあいだに不意に張力が緩んでしまうのを防いでもよい。

Claims (31)

  1. (a)1対の対向端を有し、ひとの肢まわりでループ状にできる部分を含む、長尺の可撓性張力付帯部材と、
    (b)ループ状になった前記張力付帯部材の一部分の張力を検知するように設けられた張力計測機構と、
    (c)前記ループを形成している前記張力付帯部材の前記一部分において少なくともベースライン第1量の張力を検知すると、前記張力付帯部材の前記部分に係合し、その後、前記ひとの肢まわりに延びる前記ループの前記第1量の張力を保つように、前記張力付帯部材を保持するように設けられ、前記ベースライン第1量の張力が検知されると第1位置から第2位置まで動くように設けられた可動部材を含む第1固定機構と、
    (d)前記第1固定機構に付属し、前記可動部材が前記第2位置にあると、係合して前記第1固定機構の前記可動部材を前記第2位置に留めておくように設けられたラッチと、
    (e)前記張力付帯部材に付属し、前記第1固定機構によって前記ループに前記ベースライン量の張力が生じているとき、前記ループの張力を前記ベースライン量を超えて増大させるように動作可能な張力増大機構と
    を備える、ひとの肢の末端部での大量出血を止めるための止血帯。
  2. 前記張力増大機構に付属し、増大した張力が得られると、前記張力増大機構によって生じた張力増大状態を維持するように動作可能な第2固定機構を備える、請求項1に記載の止血帯。
  3. 前記張力計測機構および前記第1固定機構がバックルに含まれる、請求項1に記載の止血帯。
  4. (a)基底部分と1対の対向側面とを有し、前記側面の一方から他方にわたって開口を中に画定する枠と、
    (b)前記枠の中で前記開口内に設けられ、前記可動部材が係合部材を覆い隠す、前記枠に対する第1位置と、前記係合部材の少なくとも一部分が露出して前記可動部材の表面から突出して延びる、前記枠に対する第2位置との間において、移動可能である前記可動部材と、
    (c)前記可動部材を前記第1位置に押しやる弾性的圧縮性部材と
    を前記バックルが備える、請求項3に記載の止血帯。
  5. 前記圧縮性部材が、前記可動部材を前記第1位置で支える所定の力をもたらすばねである、請求項4に記載の止血帯。
  6. 前記張力付帯部材がストラップであり、前記可動部材がストラップ接触面を有するスライダであり、前記スライダの前記ストラップ接触面に沿ってそこに接触しながら前記開口を通って延びる前記ストラップを受け取るように適合された通路を、前記枠および前記スライダが共に画定する、請求項4に記載の止血帯。
  7. 前記スライダが、無蓋で前記ストラップ接触面を貫通する穴を画定し、前記係合部材が、前記枠の前記基底部分に据えられて前記穴と一直線になったピンであり、前記スライダが前記枠の前記基底部分に対する前記第2位置にあるとき、前記ピンが前記穴を通り抜けて前記スライダの前記ストラップ接触面から突出する、請求項6に記載の止血帯。
  8. 前記枠の前記基底部分が貫通孔を画定し、
    前記可動部材が、前記貫通孔を通って延びる指状構造物を含むスライダであり、
    前記スライダが、前記指状構造物から突出する引っ掛けを含み、
    前記スライダが動いて前記基底部分に対する前記第2位置に来ると、前記引っ掛けに係合することができる前記基底部分上に位置するラッチ打撃面を前記基底部分が含み、
    前記指状構造物を弾性的に付勢すると前記引っ掛けが押しやられて前記ラッチ打撃面に係合する、請求項4に記載の止血帯。
  9. 前記枠の前記基底部分が、前記枠の前記対向側面のそれぞれに、突出する保持フランジを含み、
    前記可動部材が、前記枠の前記対向側面のそれぞれに対応付けられた1対の対向側面部分を含むスライダであり、
    前記スライダの前記対向側面部分のそれぞれが、前記スライダを前記枠の所定位置に保持するように前記フランジの外面と向かい合わせに配置された内向きの保持リップを含み、
    前記スライダの前記対向側面部分が、前記保持リップが保持フランジを通り越すのに十分なだけ互いに離れ、その後、前記保持リップを前記保持フランジと係合するようにセットした状態で維持するのに、十分な可撓性および弾力性を有する弾性材料で前記スライダができており、
    前記ラッチが、スロープと、前記スライダが前記第2位置まで動かされたときに前記スライダを支えるために前記保持リップのうちの1つに係合する位置にあるラッチ面とを含む、請求項4に記載の止血帯。
  10. 前記保持リップのうちの前記1つを前記ラッチから引き離して前記スライダを前記第2位置から離し易くする位置に、前記スライダの前記側面部分のうちの1つに据えられたラッチ取り外しタブを含む、請求項9に記載の止血帯。
  11. 前記張力付帯部材がストラップを含み、ストラップの条長に沿って互いに離隔した複数の穴があり、前記ベースライン張力が得られた後に限り前記複数の穴のうちの1つに嵌まるように設けられたピンを前記バックルが含む、請求項3に記載の止血帯。
  12. 前記張力付帯部材の一端に取り付けられた迅速離脱コネクタを含み、前記バックルが前記迅速離脱コネクタに取り外し可能に接続されている、請求項3に記載の止血帯。
  13. 少なくとも1つの穴を画定するストラップを前記張力付帯部材が含み、前記バックルが基底部分を含み、前記可動部材が摺動ブロックであり、前記基底部分から突出する少なくとも1つのピンを前記バックルが有し、前記摺動ブロックが、ストラップ接触面を有し、前記少なくとも1つのピンの上に据えられ、前記基底部分に対して移動可能であり、前記摺動ブロックがばねに押されて前記少なくとも1つのピンが前記摺動ブロックの前記ストラップ接触面から突出しない非係合位置に留まり、その後、少なくとも1つのピンが前記摺動ブロックの前記ストラップ接触面から突出して前記ストラップの前記少なくとも1つの穴に嵌まることができるストラップ係合位置まで前記基底部分に向かって、前記ばねに抵抗するストラップの張力によって前記摺動ブロックが動かされることにより、前記バックルに対する前記ストラップの位置が定まるとともに前記ループにベースライン量の張力が生じ、前記少なくとも1つのピンが前記摺動ブロックの前記ストラップ接触面から突出する前記ストラップ係合位置で前記摺動ブロックを支えるように前記ラッチが設けられる、請求項3に記載の止血帯。
  14. 前記張力増大機構が、前記張力付帯部材に取り付けられた巻取部材を含み、前記張力付帯部材の前記ループを形成する前記部分を短縮するように効果的に動作可能なねじり棒である、請求項1に記載の止血帯。
  15. 前記張力増大機構が、前記張力付帯部材に接続された補助ストラップ、ラチェット、前記ラチェットと連動して動作可能なラッチ、張力を増大させるために前記ラッチと連動して動作可能なレバー、および前記補助ストラップの張力を支え、維持するために前記ラチェットと一緒に動作可能な爪を含む、請求項1に記載の止血帯。
  16. 前記張力増大機構が、第2可撓性張力付帯部材と、可撓性コードと、前記コードの張力を維持するように設けられたラチェットを含む巻取機構とを含み、前記張力増大機構が1対の対向端を有し、前記対向端の1つが、前記止血帯の前記張力付帯部材の、前記器具の第1端近くの位置に接続された、請求項1に記載の止血帯。
  17. 前記可撓性張力付帯部材に付属し、前記ループ内に保持されるように配置された膨張式の袋を前記張力増大機構が含み、前記袋を膨張させることにより、前記ループに囲われた空間の一部分を前記袋が占めて、前記ループの張力を増大させ、前記ひとの前記肢にある血管を閉塞するのを助けるように作用する、請求項1に記載の止血帯。
  18. (a)基底部分と1対の対向側面とを有し、前記側面の一方から他方へ開口を中に画定する枠と、
    (b)前記枠の中で前記開口内に配置され、ストラップ接触面と1対の対向側面部分とを含むU字形をしている摺動ブロックである前記可動部材であって、前記対向側面部分のうち少なくとも前側の側面部分が前記対向側面部分の他方を向いた保持リップを有し、前記摺動ブロックの前記ストラップ接触面が係合部材を覆い隠す前記第1位置と、前記係合部材の少なくとも一部分が露出して前記摺動ブロックの前記ストラップ接触面の表面から突出して延びる前記第2位置との間において、前記摺動ブロックが前記枠に対して移動可能である前記可動部材と、
    (c)前記摺動ブロックを前記第1位置の方へ押しやる弾性的圧縮性部材と、
    (d)前記摺動ブロックが動いて前記第2位置に来ると自動的に係合し、前記枠に対して前記摺動ブロックを前記第2位置で支えるように設けられたラッチ機構である前記ラッチであって、前記枠の前記対向側面のうち前記前側の側面に、前記枠の前記基底部分に規定され、それ沿って延び、そこから突出するスロープと対応ラッチ面とを、前記ラッチ機構が含み、前記摺動ブロックの前記対向側面部分のうちの前記前側の側面部分の前記保持リップ部分を前記ラッチ機構が含む前記ラッチと
    を含むバックルに、前記張力計測機構と前記第1固定機構とが含まれる、請求項1に記載の止血帯。
  19. 前記摺動ブロックの前記対向側面部分のうち、前記保持リップ部分が位置する側面部分から延びるラッチ取り外しタブを含む、請求項18に記載の止血帯。
  20. 前記摺動ブロックが、前記ストラップ接触面を貫通する穴を画定し、前記係合部材が、前記枠の前記基底部分に据えられて前記穴と一直線になったピンであり、前記枠の前記基底部分に対して前記摺動ブロックが前記第2位置にあるとき、前記ピンが前記穴を通り抜けて前記摺動ブロックの前記ストラップ接触面から突出する、請求項18に記載の止血帯。
  21. 前記枠の前記基底部分が、前記枠の前記対向側面のそれぞれに、突出する保持フランジを含み、
    前記摺動ブロックの前記対向側面部分が前記枠の前記対向側面にそれぞれ対応し、
    前記摺動ブロックの前記対向側面部分のそれぞれが、前記スライダを前記枠の所定位置に保持するように前記フランジの外面と向かい合わせに配置された保持リップを含み、
    前記摺動ブロックの前記対向側面部分が、前記保持リップが前記保持フランジを通り越すのに十分なだけ一時的に互いに離れ、その後、前記保持リップを前記保持フランジに係合するようにセットした状態で維持するのに、十分な可撓性および弾力性を有する弾性材料で前記摺動ブロックができている、請求項18に記載の止血帯。
  22. (a)長尺の可撓性張力付帯部材を患者の肢に巻き付けるステップと、
    (b)前記可撓性張力付帯部材の一部分を、前記張力付帯部材の別の部位に接続された張力計測設定バックルに通して、前記肢のまわりにループを形成するステップと、
    (c)その後、前記ループの張力がベースライン値に到達し、それによって前記バックルの可動部材がベースライン張力設定位置まで動いて、前記バックルが前記可撓性張力付帯部材に係合することが可能になるまで、前記バックルを通して前記可撓性張力付帯部材の前記部分を引っ張って前記ループの張力を増大させるステップと、
    (d)前記ベースライン張力設定位置で前記張力計測設定バックルの前記可動部材をラッチするステップと、
    (e)前記所定ベースライン量の張力が得られたと前記張力計測設定バックルが判断すると、前記バックルを前記可撓性張力付帯部材に係合させて、前記ループの前記ベースライン量の張力を維持するステップと、
    (f)その後、前記張力計測設定バックルとは別個の張力増大機構を用いて前記可撓性張力付帯部材の張力を増大させることにより、前記ベースライン張力を超える量まで前記ループの張力を増大させ、前記止血帯が所望の効果を得るまで前記ループの周囲長を縮めるステップと
    を含む止血帯の装着方法。
  23. 前記バックルの前記可動部材が、U字形であり1対の対向側面を含む摺動ブロックであり、
    前記摺動ブロックの前記1対の対向側面のうち一方の側面を動かして前記張力計測設定バックルの基底部分の側面に位置するスロープを越えさせ、前記1対の対向側面のうちの前記一方の側面に位置する保持リップを前記スロープの反対側に位置するラッチ面に係合させることにより、前記張力計測設定バックルの前記可動部材を前記ベースライン張力設定位置でラッチする工程を、前記可動部材をラッチする前記ステップが含む、
    請求項22に記載の方法。
  24. (a)基底部分と1対の対向側面とを有し、前記対向側面の一方から他方にわたって開口を中に画定する枠と、
    (b)前記枠の中で前記開口内に配置され、ストラップ接触面と1対の対向側面部分とを含むU字形をしている摺動ブロックであって、前記対向側面部分のうち少なくとも前側の側面部分が前記対向側面部分の他方を向いた保持リップを有し、前記摺動ブロックの前記ストラップ接触面が係合部材を覆い隠す、前記枠に対する前記第1位置と、前記係合部材の少なくとも一部分が露出して前記摺動ブロックの前記ストラップ接触面の表面から突出して延びる、前記枠に対する前記第2位置との間において、移動可能である摺動ブロックと、
    (c)前記摺動ブロックを前記第1位置の方へ押しやる弾性的圧縮性部材と、
    (d)前記摺動ブロックが動いて前記第2位置に来ると自動的に係合し、前記枠に対して前記摺動ブロックを前記第2位置で支えるように設けられたラッチ機構であって、前記枠の前記対向側面のうち前記前側の側面に、前記枠の前記基底部分に規定され、それ沿って延び、そこから突出するスロープと対応ラッチ面とを含む引っ掛けを有し、前記摺動ブロックの前記対向側面部分のうちの前記前側の側面部分の前記保持リップ部分を含むラッチ機構と
    を備えるバックル。
  25. 前記スロープと前記ラッチ面とが、前記バックルの前記枠の前記基底の横の長さ全体にわたって延びる、請求項24に記載のバックル。
  26. 前記含まれる保持リップを前記ラッチから引き離すことによって前記ラッチ機構を解除して前記摺動ブロックを前記第2位置から離し易くする位置に、前記摺動ブロックの前記対向側面部分のうちの前側の側面部分から延びるラッチ取り外しタブを含む、請求項24に記載のバックル。
  27. 前記枠の前記基底部分が、前記枠の前記対向側面のそれぞれに、突出する保持フランジを含み、
    前記摺動ブロックの前記対向側面部分が前記枠の前記対向側面にそれぞれ対応し、
    前記摺動ブロックの前記対向側面部分のそれぞれが、前記スライダを前記枠の所定位置に保持するように前記フランジの外面と向かい合わせに配置された保持リップを含み、
    前記摺動ブロックの前記対向側面部分が、前記保持リップが前記保持フランジを通り越すのに十分なだけ一時的に互いに離れ、その後、前記保持リップを前記保持フランジと係合するようにセットした状態で維持するのに、十分な可撓性および弾力性を有する弾性材料で前記摺動ブロックができている、請求項24に記載のバックル。
  28. 前記摺動ブロックが、前記ストラップ接触面を貫通する穴を画定し、前記係合部材が、前記枠の前記基底部分に据えられて前記穴と一直線になったピンであり、前記枠の前記基底部分に対して前記摺動ブロックが前記第2位置にあるとき、前記ピンが前記穴を通り抜けて前記摺動ブロックの前記ストラップ接触面から突出する、請求項24に記載のバックル。
  29. 前記圧縮性部材が、前記可動部材を前記第1位置で支える所定の力をもたらすばねである、請求項24に記載のバックル。
  30. 前記摺動ブロックの前記ストラップ接触面に沿ってそこに接触しながら前記開口を通って延びるストラップを受け取るように適合された通路を、前記摺動ブロックおよび前記枠が共に画定する、請求項24に記載のバックル。
  31. 前記スロープと前記ラッチ面とが、前記バックルの前記枠の前記基底の横の長さ全体にわたって延びる、請求項24に記載のバックル。
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