JP2019143915A - 給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステッピングモータを駆動源として開度制御される弁が複数個配置された給湯装置において、ステッピングモータの基準位置初期化処理を適切に行う。【解決手段】給湯経路上に、ステッピングモータ321,341,351,371を駆動源として開度制御される、三方弁320、比例弁350、混合弁340及び流量調整弁370が配置される。弁開度確認モードが開始されると、ステッピングモータ321,341,351,371は、共にポジションリセット(基準位置初期化処理)の対象とされる。弁開度確認モードの終了までは、給湯温度の制御が行われず、かつ、高温回避電磁弁365の開放によって強制的に低温水が出湯端102へ向けて導入される。【選択図】図1

Description

本発明は給湯装置に関し、より特定的には、ステッピングモータによって駆動されることで開度が制御される弁が複数個配置された給湯装置に関する。
特許第4090413号公報(特許文献1)には、並列接続された複数の給湯器による連結給湯システムにおいて、各給湯器が、ステッピングモータ(パルスモータ)を駆動源とする流量調整弁を有する構成が記載されている。特許文献1では、各給湯器からの出湯流量が各流量調整弁の開度によって制御される。さらに、特許文献1には、各流量調整弁に対して、ステッピングモータの位置ずれや脱調を解消するためのポジションリセット(基準位置初期化)を実行することが記載されている。
又、特許第4010069号公報(特許文献2)では、給湯装置内において配管経路上に設けられた多数の弁装置の駆動源としてステッピングモータが用いられた構成において、モータの異常検出時に上記ポジションリセットが実行されることが記載される。
特許第4090413号公報 特許第4010069号公報
単一の給湯装置内に配置された、ステッピングモータを駆動源とする複数の弁については、一般的に、個々の弁について、ポジションリセットのタイミングが管理される。このため、当該ポジションリセットにて異常が発生したときに、その異常発生状況の特定が困難となる傾向にある。
さらに、ポジションリセット中に給湯運転が開始された場合に、ポジションリセットを中断して給湯のための開度制御を行う仕様では、当該弁の開度制御に誤差が拡大することが懸念される。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、ステッピングモータを駆動源として開度制御される弁が複数個配置された給湯装置において、ステッピングモータの基準位置初期化処理を適切に行うことである。
本発明のある局面では、給湯装置は、出湯端へ至る給湯経路上に設けられた複数の開度制御弁と、制御装置と、低温水導入手段とを備える。複数の開度制御弁の各々は、ステッピングモータを駆動源として開度が調整される。制御装置は、複数の開度制御弁の各々のステッピングモータを制御する。各開度制御弁は、開度が予め定められた基準開度となったときに検出信号を制御装置に対して出力するように構成される。制御装置は、給湯運転の停止中に起動される弁開度確認モードにおいて、複数の開度制御弁の各々のステッピングモータに対して、開度を基準開度へ駆動する制御信号を、各開度制御弁から検出信号を受信するまで継続的に発生することによって基準位置初期化処理を実行する。制御装置は、弁開度確認モード中に給湯運転の開始が要求されても基準位置初期化処理を中断することなく制御信号の発生を継続する。低温水導入手段は、弁開度確認モード中において給湯経路に低温水を導入する。
上記給湯装置によれば、給湯経路上に配置された複数の開度制御弁を対象として弁開度確認モードを実行するので、基準位置初期化処理(ポジションリセット)に異常終了が発生した弁の特定、及び、その状況の把握を容易に行うことができる。さらに、弁開度確認モード中は給湯温度の制御を行なわないようにすることにより、基準位置初期化処理が中断されることを防止できる。又、基準位置初期化処理中には、給湯温度の制御が行われないため各開度制御弁が温度とは無関係に制御されるのに対して、低温水導入手段によって出湯端からの過高温の湯が出力されることを防止できる。
本発明によれば、ステッピングモータを駆動源として開度制御される弁が複数個配置された給湯装置において、ステッピングモータの基準位置初期化処理を適切に行うことができる。
実施の形態1に係る給湯装置の構成を説明するブロック図である。 図1に示された給湯装置と他の外部機器との接続関係を説明するための概念図が示される。 図1に示された給湯装置の運転動作について説明するための図表である。 実施の形態1に係る給湯装置における弁開度確認モードの制御処理を説明するフローチャートである。 実施の形態1に係る弁開度確認モードにおける基準位置初期化処理を説明するフローチャートである。 実施の形態1の変形例に係る給湯装置における弁開度確認モードの制御処理を説明するフローチャートである。 実施の形態1の変形例に係る弁開度確認モードにおける基準位置初期化処理を説明するフローチャートである。 実施の形態2に係る給湯装置における弁開度確認モードを説明するための第1の概念図である。 実施の形態2に係る給湯装置における弁開度確認モードを説明するための第2の概念図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお以下では、図中の同一又は相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
図1は、実施の形態1に係る給湯装置の構成を説明するブロック図である。
図1を参照して、実施の形態1に係る給湯装置10は、筐体25に格納された貯湯タンク150を備える、貯湯給湯装置として示される。後述するように、貯湯タンク150には、給湯装置10の外部に設けられた発熱機構(図示せず)によって加熱された高温水が貯留される。代表的には、発熱機構は、燃料電池或いはエンジン発電機等の廃熱を生じる発電機構、又は、ヒートポンプ装置によって構成することができる。
給湯装置10は、さらに、給水端101、出湯端102、外部との接続端103〜110、補助(BU)熱源機200、及び、熱交換器210,220を備える。給水端101、出湯端102、及び、接続端103〜110は、筐体25の外部から配管を接続可能に構成されている。
図2には、給湯装置10と他の外部機器との接続関係を説明するための概念図が示される。
図1及び図2を参照して、給水端101は、低温水を供給する給水管81と接続される。出湯端102は、給湯配管80と接続される。給湯配管80には給湯栓15が接続されており、給湯栓15が操作(開栓)されると、給湯装置10から出湯端102に出力された適温の湯が、給湯配管80を経由して給湯栓15へ供給される。燃料ガス配管82は、補助熱源機200で燃焼される燃料ガスを給湯装置10へ供給する。
接続端105は、暖房装置14a及び浴室暖房乾燥機14bの両方と接続され、接続端106は、暖房装置14aと接続され、接続端107は、浴室暖房乾燥機14bと接続される。暖房ポンプ240の作動により、暖房装置14aを通過する第1の暖房用循環経路、及び、浴室暖房乾燥機14bを通過する第2の暖房用循環経路を形成することができる。第2の暖房用循環経路は、接続端105から、暖房タンク230、暖房ポンプ240、熱交換器210の二次側(図示せず)、及び、接続端107を経由して、浴室暖房乾燥機14bへ至る。従って、浴室暖房乾燥機14bに対しては、熱交換器210で加熱された高温水が供給される。一方で、第1の暖房用循環経路は、接続端105から、暖房タンク230、暖房ポンプ240、及び、接続端106を経由して、暖房装置14aへ至る。従って、暖房装置14aに供給される高温水は、給湯装置10の内部にて熱交換器210によって直接は加熱されない。
すなわち、熱交換器210を共用して、暖房装置14aの運転時及び浴室暖房乾燥機14bの運転時の各々において、暖房の熱源となる高温水の循環経路を形成することができる。なお、以下では、暖房装置14a及び浴室暖房乾燥機14bの運転を、包括的に暖房運転とも称する。暖房運転には、暖房装置14a及び浴室暖房乾燥機14bの両方が運転されるケースも含まれる。
同様に、接続端108及び109は、浴槽13と接続される。給湯装置10に内蔵されたポンプ(図示せず)の作動により、接続端108から給湯装置10へ入力された浴槽水が、熱交換器220の二次側(図示せず)を通過した後に、接続端109を経由して浴槽13に戻される、浴槽水の循環経路を形成することができる。これにより、浴槽13での追焚運転を実現することができる。さらに、接続端110は、排水管85と接続される。
再び図1を参照して、給湯装置10は、さらに、コントローラ20と、配管111〜114,116〜121,124〜126,130,132と、開閉弁215,225と、三方弁320と、蓄熱切替弁330と、混合弁340と、比例弁350と、注湯開閉弁360と、流量調整弁370と、貯湯切替弁380とを備える。
三方弁320、混合弁340、比例弁350、流量調整弁370、及び、貯湯切替弁380は、ステッピングモータ321、341、351、371、及び、381をそれぞれ有する。ステッピングモータ321、341、351、371、及び、381が、コントローラ20からの制御指令によって駆動されることによって、三方弁320、混合弁340、比例弁350、流量調整弁370、及び、貯湯切替弁380のそれぞれの開度が制御される。
配管111は、給水端101と接続されて低温水の供給を受ける。配管112は、配管111及び蓄熱切替弁330の間に接続される。配管112には、配管111への低温水の逆流を防止する逆止弁が挿入される。
配管114は、開閉弁215及び225をそれぞれ経由して、熱交換器210及び220の一次側経路(図示せず)と接続される。配管113は、蓄熱切替弁330及び貯湯タンク150の底部との間を接続する。配管116は、蓄熱切替弁330及び配管114の間に接続される。
蓄熱切替弁330は、コントローラ20からの制御指令に従って、配管112及び113の間のタンク入水経路と、配管112及び116の間の循環側経路と、配管113及び116の間のタンク排水経路とのうちの1つを選択的に形成する。蓄熱切替弁330がタンク入水経路を形成することにより、給水管81(図2)の給水圧によって、貯湯タンク150が満水状態となるまで、低温水が、配管111〜113を経由して貯湯タンク150へ導入される。なお、循環側経路とタンク排水経路とでは、蓄熱切替弁330の流路は同じである。
貯湯タンク150の上部は、配管125及び130と接続される。配管130は、後述する配管119と接続される。配管125は、貯湯切替弁380を経由して、発熱機構(図示せず)との接続端103に至る配管124と接続される。貯湯タンク150の底部には、発熱機構(図示せず)との接続端104に至る配管126がさらに接続される。貯湯タンク150には複数の温度センサ151〜156が異なる部位に配置される。
貯湯切替弁380は、ステッピングモータ381を駆動源とするコントローラ20による開度制御に従って、貯湯タンク150を迂回して配管124及び126を接続するバイパス経路と、配管124及び125を接続する貯湯経路とを選択的に形成する。配管124及び126には、温度センサ560及び565がそれぞれ設けられる。
発熱機構に設けられた図示しないポンプの作動により、貯湯タンク150内の低温水を、接続端104を経由して発熱機構へ出力し、発熱機構で加熱された高温水として、接続端103から導入するような加熱循環経路を形成することができる。
この際に、貯湯切替弁380が貯湯経路を形成すると、発熱機構で加熱された高温水は、貯湯タンク150へ導入される。これにより、貯湯タンク150内では、上部より温度が上昇する。一方で、貯湯切替弁380がバイパス経路を形成すると、接続端104から出力された高温水は、発熱機構で再加熱される。例えば、温度センサ560による検出温度(接続端103からの入力温度)に基づいて、低温時には、貯湯切替弁380によってバイパス経路を形成することができる。
一方で、温度センサ151〜156及び565の検出温度によって、貯湯タンク150の内の高温水の加熱が完了したことが検知されると、発熱機構でのポンプの停止によって上記加熱循環経路の形成が停止される。このように、給湯装置10では、外部の発熱機構を「主熱源」として、当該主熱源によって加熱された高温水が、貯湯タンク150に蓄積されて給湯に用いられる。
配管117は、配管114及び循環ポンプ310の吸入口311aとの間を接続する。配管117には、三方弁320が接続される。三方弁320は、逆止弁322が設けられた配管132によって、貯湯タンク150からの配管130とさらに接続される。
三方弁320は、ステッピングモータ321を駆動源とするコントローラ20による開度制御に従って、配管132から循環ポンプ310の吸入口311aへ至る経路P1と、配管117上の経路P2との流量比を制御する。三方弁320の開度制御により、流量比を0〜100(%)の間で制御できるので、経路P1又は経路P2のみが形成された状態、及び、経路P1及びP2の両方が形成された状態の両方を実現することが可能である。以下では、経路P1を「タンク出力経路」、経路P2を「循環経路」とも称する。
配管118は、循環ポンプ310の吐出口311b及び補助熱源機(BU)200の入力端201aと接続される。配管118には、流量センサ420が配置される。流量センサ420によって、補助熱源機200の通過流量を検出することができる。補助熱源機200の出力端201bは、配管119と接続される。
配管119は、補助熱源機200の出力端201b及び混合弁340の一端(以下、高温側とも称する)と接続される。配管119は、ノードNbにおいて、熱交換器210及び220の一次側(図示せず)に至る配管120に分岐される。
暖房運転時には、循環ポンプ310の作動とともに開閉弁215を開放することにより、補助熱源機200、配管119,120、熱交換器210、配管114,117、循環ポンプ310、及び、配管118を含む、高温水の循環経路を形成することができる。これにより、補助熱源機200からの高温水によって、暖房装置14a及び/又は浴室暖房乾燥機14bと、熱交換器210(二次側)との間で形成される循環経路の流体(暖房用高温水)を加熱することができる。
同様に、追焚運転時には、循環ポンプ310の作動とともに開閉弁225を開放することにより、補助熱源機200、配管119,120、熱交換器220、配管114,117、循環ポンプ310、及び、配管118を含む、高温水の循環経路を形成することができる。これにより、補助熱源機200からの高温水によって、熱交換器220(二次側)と浴槽13との間の循環経路を通流する浴槽水を加熱することができる。温度センサ590によって、熱交換器210,220(一次側)の通過後における高温水の温度を検出することができる。
一方で、開閉弁215及び225の両方を閉止すると、配管120を経由する高温水の循環経路は形成されない。
配管119は、ノードNbよりも下流側に位置するノードNcにおいて、貯湯タンク150からの配管130とさらに接続される。さらに、配管119のノードNb及びNc間には、比例弁350が配置される。比例弁350の開度は、ステッピングモータ351を駆動源として、コントローラ20によって制御される。
比例弁350の開度制御によって、補助熱源機200から混合弁340へ、すなわち、給湯用途で出力される高温水の流量を制御することができる。特に、開閉弁215及び/又は225が開放されている状態では、比例弁350の開度によって、補助熱源機200からの高温水について、混合弁340への流量(給湯用)と、配管120を含む循環経路への流量(暖房/追焚用)との比率を制御することができる。なお、比例弁350を全閉状態(開度=0)として、補助熱源機200からの高温水の全量を暖房/追焚用とすることも可能である。
混合弁340の他端(以下、「低温側」とも称する)は、低温水を供給する配管111と接続され、混合弁340の出力端は、出湯端102へ至る配管121と接続される。混合弁340の開度は、ステッピングモータ341を駆動源として、コントローラ20によって制御される。混合弁340の開度制御によって、配管119からの高温水と、配管111からの低温水との混合比率が制御される。
配管111には、低温水の温度を検出するための温度センサ510が配置され、配管121には、混合弁340の下流側において、出湯温度を検出するための温度センサ520が配置される。さらに、配管119には、上述の温度センサ555に加えて、温度センサ530が配置される。温度センサ530は、配管119から混合弁340へ入力される高温水の温度を検出するように配置される。
混合弁340による低温水の混合比率は、例えば、温度センサ510,520,530による検出温度に基づいて制御することができる。これにより、混合弁340から配管121への出力温度(すなわち、出湯温度)を、ユーザによる設定温度に制御することができる。
さらに、低温水の経路である配管111と、混合弁340の出力側と出湯端102との間の配管121との間には、高温回避電磁弁365が配置されることが好ましい。高温回避電磁弁365は、温度センサ520によって検出される出湯温度Toの過高温が検知されると、コントローラ20によって開放される。すなわち、高温回避電磁弁365は、「開閉弁」の一実施例に対応する。
配管121には、流量センサ430及び流量調整弁370が配置される。流量センサ430によって、配管121による出湯流量を検出することができる。又、ステッピングモータ371を駆動源とするコントローラ20による開度制御に従って、流量調整弁370は、出湯温度が上がらないときに出湯流量を絞ることができる。これにより、出湯温度の顕著な低下が抑制できる。
配管121からは、接続端109へ至る注湯配管301が分岐される。注湯配管301には、注湯開閉弁360及び流量センサ410が配置される。注湯開閉弁360は、電磁弁によって構成され、コントローラ20からの制御指令に従って開閉される。注湯開閉弁360の開放により、配管121に出力された、給湯設定温度に制御された湯を、浴槽13(図2)の湯張りに用いることができる。さらに、流量センサ410の検出値の積算によって、浴槽13へ供給される湯量を算出することができる。
配管116には、温度センサ580及び圧力逃がし弁390がさらに配置される。圧力逃がし弁390によって、補助熱源機200からの高温水の循環経路における過圧の発生を防止できる。
蓄熱切替弁330がタンク排出経路を形成するように制御されると、貯湯タンク150の貯留水を、配管113、配管116、及び、配管114を経由して、接続端110から排水管85(図2)へ排出することができる。この際の排出温度を、温度センサ580によって検出することができる。
このように、給湯装置10は、貯湯タンク150に蓄積された高温水を用いた給湯(以下、「タンク給湯」とも称する)と、補助熱源機200からの高温水を用いた給湯(以下,「BU給湯」とも称する)のいずれかにより、浴槽13への注湯を含む給湯運転を実行することができる。さらに、補助熱源機200及び熱交換器210,220を含む循環経路に高温水を通流することで、暖房運転及び追焚運転をさらに実行することができる。
コントローラ20は、代表的には、マイクロコンピュータによって構成され、各センサ(温度センサ、流量センサ等)の検出値に基づき、ステッピングモータを駆動源とする各弁の開度制御、及び、各開閉弁の開閉制御を含む、各種機器の動作制御によって、給湯装置10の動作を制御する。
次に、図3を用いて、実施の形態1に係る給湯装置10の運転動作について説明する。図3では、暖房運転及び追焚運転の少なくとも一方がオンされる状態を「暖房/追焚オン」と表記する一方で、暖房運転及び追焚運転の両方がオフされた状態を「暖房/追焚オフ」と表記する。図3に示されるように、給湯装置10には、タンク給湯及びBU給湯の各々において、暖房/追焚オン、又は、暖房/追焚オフとすることができる。
図3を参照して、タンク給湯の暖房/追焚オフ時には、補助熱源機200がオフされるとともに、比例弁350は全閉状態とされ、循環ポンプ310も停止される。さらに、蓄熱切替弁330がタンク入水経路、すなわち、配管112から113へ到る経路を形成するように制御される。この状態で、給湯配管80に接続された給湯栓15が開栓されると、給水端101への給水圧によって、配管112及び113を経由して、貯湯タンク150内に低温水が流入するとともに、配管130へ貯湯タンク150内の高温水が出力される。三方弁320は、経路P1及びP2のいずれを形成していても、貯湯タンク150から高温水は出力される。
配管130に出力された高温水は、ノードNcを経由して配管119から混合弁340へ入力される。したがって、タンク給湯は、貯湯タンク150から出力された高温水と、配管111の低温水を混合することによって実行される。
タンク給湯時に暖房/追焚オンとされると、三方弁320が経路P2(循環経路)を形成するとともに、開閉弁215及び/又は225が開放される。蓄熱切替弁330は、給湯用の高温水を貯湯タンク150から配管130へ出力するために、タンク入水経路を形成する。
さらに、循環ポンプ310が作動するとともに、補助熱源機200の運転がオンされて燃焼バーナ202による燃料燃焼が開始される。これにより、補助熱源機200と、配管119,120と、熱交換器210及び/又は220の一次側と、配管116,117とを含む高温水の循環経路を形成することができる。当該循環経路の高温水によって、熱交換器210及び/又は220の二次側を通流する、暖房装置14a及び浴室暖房乾燥機14bの循環水、及び/又は浴槽水を加熱することができる。
給湯運転時に、貯湯タンク150内の温度低下によりタンク給湯ができない場合には、BU給湯が実行される。BU給湯では、補助熱源機200がオンする。暖房/追焚オフ時には、蓄熱切替弁330がタンク入水経路を形成するとともに、三方弁320が経路P1を形成した状態で、循環ポンプ310が作動する。これにより、貯湯タンク150内の温水は、配管132から循環ポンプ310を経由して、補助熱源機200によって加熱されて、配管190へ出力される。この際に、循環ポンプ310の流量制御により、貯湯タンク150から配管130を経由して配管119(ノードNc)へ出力される流体圧よりも、比例弁350を経由して配管119上を通流する高温水の圧力が高く設定される。これにより、貯湯タンク150内の予熱を利用しながら、タンク給湯時と同等の高温水を、配管119から混合弁340の高温側へ供給することができる。
BU給湯時に暖房/追焚オンとされると、開閉弁215及び/又は225が開放される。さらに、三方弁320が経路P2を形成し、蓄熱切替弁330が循環経路を形成するように制御されることで、配管111から導入される低温水、及び、熱交換器210及び/又は220を通流する循環高温水が混合されて、循環ポンプ310から補助熱源機200へ入力される。補助熱源機200から出力された高温水は、比例弁350の開度に応じた比率で、配管119上で混合弁340へ至る経路と、配管120から熱交換器210,220へ至る経路とに分流される。従って、比例弁350の開度が大きくなると、給湯用の高温水の供給比率が高くなる一方で、比例弁350の開度が小さくなると、暖房/追焚用途の高温水の供給比率が高くなる。
或いは、BU給湯の暖房/追焚オン時にも蓄熱切替弁330をタンク入水側とし、三方弁320が経路P1及びP2の比率を制御することで、貯湯タンク150の予熱を利用することも可能である。但し、この場合には、三方弁320及び比例弁350の両方で流量比が可変制御されるので、制御が複雑となる虞がある。
給湯装置10では、貯湯タンク150の高温水によるタンク給湯に加えて、循環ポンプ310及び補助熱源機200を用いたBU給湯が可能である。なお、給湯運転の停止時にも、比例弁350を全閉状態とし、三方弁320を経路P2に制御して、循環ポンプ310を作動することで、開閉弁215及び/又は225の開放により、補助熱源機200で加熱された高温水を熱交換器210及び/又は220に通流する循環経路を形成することができる。
このように実施の形態1に係る給湯装置10では、タンク給湯時又はBU給湯時における、出湯端102へ至る給湯経路上に、ステッピングモータを駆動源とする複数個の開度制御弁、具体的には、三方弁320、比例弁350、混合弁340及び流量調整弁370が配置されている。通常、開度制御の駆動源とされる各ステッピングモータは、各弁の開度をステップ単位で増加(開方向)又は減少(閉方向)するように駆動される。従って、コントローラ20は、当該ステップ単位での開方向/閉方向の指令の積算値に従って、ステッピングモータを駆動源とする各弁の開度を認識する。
一方で、給湯経路上の水圧の影響等により、コントローラ20での弁開度の認識値と、実際の弁開度とに誤差が発生することによって、開度制御に誤差が生じることが懸念される。従って、特許文献1にも記載されるポジションリセットを定期的に実行して、弁開度の認識誤差をクリアすることが必要である。ポジションリセットのために、各開度制御弁には、所定の基準開度(代表的には、全閉又は全開相当の開度)となったときに、図示しないリミットスイッチ等の配置によるハードウェア上の検出信号を発生する機構が設けられる。
コントローラ20は、ポジションリセットの対象とされる開度制御弁のステッピングモータに対して、弁開度を上記基準開度へ駆動するための制御信号を生成するとともに、上記リミットスイッチによるハード検出信号を受信したときの弁開度の認識値を当該基準開度とすることにより、上記弁開度の認識誤差をクリアする「基準位置初期化処理」を実行することができる。
ここで、ステッピングモータを駆動源とする、三方弁320、比例弁350、混合弁340及び流量調整弁370について、ポジションリセットの起動は、各開度制御弁の動作回数等に応じて、個々の弁毎に独立に管理することができる。しかしながら、この場合には、ポジションリセットにて異常が発生したときに、その異常発生状況の特定が困難となる傾向にある。
又、ポジションリセットの途中で給湯運転が開始された場合に、ポジションリセットを中断して給湯のための開度制御を行う仕様とすると、当該弁の開度制御の誤差の拡大が懸念される。
従って、本実施の形態に従う給湯装置10では、図4及び図5に説明するように、ステッピングモータを駆動源とする複数の開度制御弁の基準位置初期化処理が実行される。図4及び図5に示される制御処理は、コントローラ20によって実行される。
図4は、実施の形態1に係る給湯装置における弁開度確認モードの制御処理を説明するフローチャートである。
図4を参照して、コントローラ20は、ステップS100により、ステッピングモータ(SM)を駆動源とする複数の弁を対象とする弁開度確認モードの実行条件が成立したか否かを判定し、条件成立時(S100のYES判定時)には、ステップS110以降の一連の処理を実行することによって、弁開度確認モードを開始する。一方で、条件不成立時(S100のNO判定時)には、ステップS110以降の処理は非実行とされ、弁開度確認モードは開始されない。
本実施の形態による弁開度確認モードでは、給湯経路上に配置された、ステッピングモータを駆動源とする、三方弁320、比例弁350、混合弁340及び流量調整弁370を含む複数の開度制御弁が共にポジションリセット(基準位置初期化処理)の対象とされる。
ステップS100は、例えば、(A)給湯回数N(N:整数)がX回(X:予め定められた整数)に達している、(B)給湯待機状態であり、かつ、再出湯待機開始からの経過時間が所定時間Ty(例えば、Ty=10分)よりも大きい、及び(C)貯湯タンク150の強制循環加熱運転の開始予定時刻まで所定時間Tz内の期間ではない、の3条件の全てが成立したときにYES判定とされる。所定時間Tyは「第1の時間」の一実施例に対応する。
条件(A)は、複数の弁に共通の指標とするために導入される。例えば、給湯装置10の運転スイッチ(図示せず)がオンされた状態(運転オン状態)で、流量センサ430の検出値が、予め定められた最小作動流量(MOQ)よりも低い状態からMOQを超える毎に、タンク給湯又はBU給湯による給湯運転の開始を検知して、給湯回数Nをカウントアップすることができる。
条件(B)について、給湯待機状態とは、給湯装置10が運転オン状態であり、かつ、流量センサ430の検出値がMOQよりも低い状態に相当する。又、再出湯待機開始からの経過時間とは、流量センサ430の検出値がMOQよりも低下することによって給湯運転の停止が検知されてから、運転オン状態が維持され、かつ、流量センサ430の検出値がMOQよりも低い状態が継続される累計時間に相当する。すなわち、弁開度確認モードは、基本的には、コントローラ20が作動中である、給湯装置10の運転オン状態において実行される。
条件(C)について、貯湯タンク150内に長時間温水が滞留するとレジオネラ菌の繁殖が懸念されるため、所定時間T0内における貯湯タンク150からの出湯量が基準値(例えば、貯湯タンク150の容量相当)を超えない場合には、レジオネラ菌防止のための強制循環加熱運転の開始条件が成立する。
従って、強制循環加熱運転の開始条件が成立する前に、貯湯タンク150からの出湯量が基準値を超えない状態が(T0−Tz)を超えると条件(C)が不成立とされる。条件(C)は、強制循環加熱運転の実行中にも不成立とされる。なお、貯湯タンク150からの出湯量は、タンク給湯時における流量センサ430の積算値によって管理することができる。所定時間T0は「第2の時間」の一実施例に対応する。
なお、強制循環加熱運転の開始条件が成立したときに、外部の発熱機構が動作中であれば、貯湯切替弁380が配管124及び125を接続する貯湯経路を形成することによって、貯湯タンク150内の温水を発熱機構によって通流加熱する循環経路が強制的に形成される。その後、発熱機構が停止すると、補助熱源機200による強制循環加熱が実行される。この際には、蓄熱切替弁330が配管113及び116の間に経路を形成し、かつ、比例弁350が開放された状態で、循環ポンプ310及び補助熱源機200を作動することによって、貯湯タンク150内の温水を補助熱源機200によって通流加熱する循環経路が強制的に形成される。
一方で、強制循環加熱運転の開始条件が成立したときに、外部の発熱機構が停止中であれば、最初から補助熱源機200による強制循環加熱運転が実行される。又、通常、外部の発熱機構よりも補助熱源機200の方が加熱能力が大きいため、いずれの場合であっても、強制循環加熱運転の最後には、補助熱源機200による強制循環加熱が実行される。
コントローラ20は、弁開度確認モードの実行条件(S100)が成立すると、ステップS110により、弁開度確認モードを開始する。条件(B)から、弁開度確認モードの開始タイミングは、給湯運転の停止中であることが理解される。
弁開度確認モードが開始されると、コントローラ20は、ステップS120により、給湯運転受付フラグFhwをデフォルト値の「1」から、「0」へ変更する。コントローラ20は、Fhw=「1」の場合には、運転オン状態であれば、流量センサ430の検出値とMOQとの比較に応じて、給湯運転のオンオフを制御する。
なお、上述のように運転スイッチ(図示せず)がオンされた運転オン状態は、給湯運転可能とされた状態を示し、給湯運転オンは、給湯温度制御による給湯(出湯端102からの給湯、及び、注湯配管301への給湯を含む)の実行を示すものとする。
給湯運転がオンされると、循環ポンプ310、比例弁350及び三方弁320、並びに、混合弁340の制御によって、温度センサ520による検出温度(出湯温度To)をユーザ設定温度に制御する給湯温度制御を伴って、タンク給湯又はBU給湯が実行される。
一方で、コントローラ20は、Fhw=「0」の場合には、運転オン状態であって、かつ、流量センサ430の検出値がMOQよりも大きい、給湯運転の開始が要求された状態であっても、給湯温度の制御を開始しない。すなわち、Fhw=「0」のときは、流量センサ430の検出値によらず給湯温度の制御は行われない。
さらに、コントローラ20は、ステップS130により、三方弁320、比例弁350、混合弁340及び流量調整弁370のステッピングモータ(SM)321、351、341及び371に対して、基準位置初期化指令を生成する。
図5は、弁開度確認モードにおける基準位置初期化処理を説明するフローチャートである。図5には、各開度制御弁に対する基準位置初期化処理が示される。
図5を参照して、コントローラ20は、ステップS130(図4)により基準位置初期化指令が生成されると、ステップS200をYES判定として、ステップS210以降の処理を起動する。一方で、基準位置初期化指令の非生成時には(S200のNO判定時)、ステップS210以降の処理は実行されない。
コントローラ20は、ステップS210により、対象の各ステッピングモータ(SM)に対して、対応の開度制御弁を基準開度へ駆動するための制御信号を生成する。そして、コントローラ20は、ステップS210による制御信号を生成する下で、ステップS220により、弁開度が基準開度に到達した際に当該開度制御弁から出力されるハード検出信号が受信されたか否かを判定する。
ハード検出信号が受信されないとき(S220のNO判定時)には、制御信号(S210)の生成開始から予め定められた制限時間が経過するまで(S230のNO判定時)、ステップS210及びS220の処理が繰り返される。この結果、制限時間内にハード検出信号が受信されると(S220のYES判定時)、ステップS240により、当該開度制御弁の基準位置初期化処理は正常終了される。
一方で、制限時間が経過してもハード検出信号が受信されないとき(S220のNO判定、かつ、S230のYES判定時)、ステップS250により、当該開度制御弁の基準位置初期化処理の異常終了が認識される。
再び、図4を参照して、コントローラ20は、ステップS130により基準位置初期化指令を生成すると、ステップS140〜S145による、高温出湯回避のための低温水導入処理を実行する。
コントローラ20は、ステップS130に応答した、少なくとも1つのステッピングモータでの基準位置初期化処理中において、ステップS140により、温度センサ520によって検出される出湯温度Toを基準温度Ttと比較する。コントローラ20は、出湯温度Toが基準温度Ttよりも高いときには(S140のYES判定時)、ステップS142により、高温回避電磁弁365を開放する。一方で、コントローラ20は、出湯温度Toが基準温度Tt以下であるとときには(S140のNO判定時)、ステップS145により、高温回避電磁弁365を閉止する。
これにより、給湯温度制御がオフに維持されるため各開度制御弁が温度とは無関係に制御される基準位置初期化処理時においても、通常の給湯運転時と同様に高温回避電磁弁365を制御することによって、過高温の検知時には、強制的に低温水を配管121へ導入することができる。これにより、出湯端102からの過高温の湯の出力を防止できる。なお、ステップS140での基準温度Ttは、通常の給湯運転時と同一値に設定しても、それとは異なる値に設定してもよい。このように、ステップS140〜S145の処理により、「低温水導入手段」の機能が実現される。
コントローラ20は、ステップS130により基準位置初期化指令を生成すると、ステップS140〜S145による低温水導入処理とともに、ステップS150により、全てのステッピングモータにおいて基準位置初期化処理が正常終了したか否かを判定する。
全てのステッピングモータにおける正常終了が確認されるまで(S150のNO判定時)には、基準位置初期化指令(S130)の生成から予め定められた基準時間が経過するまでを限度として(S160のNO判定時)、少なくとも1個の開度制御弁のステッピングモータに対して図5の制御処理が実行されるとともに、ステップS140〜S150の処理が繰り返される。
全てのステッピングモータにおいて基準位置初期化処理が正常終了すると(S150のYES判定時)、ステップS170により、弁開度確認モードが終了される。さらに、コントローラ20は、ステップS180により、給湯運転受付フラグFhwをデフォルト値の「1」に復帰させる。これにより、弁開度確認モードの終了後は、給湯運転をオン可能な状態となる。
一方で、基準時間が経過しても全てのステッピングモータにおいて基準位置初期化処理が正常終了しないとき(S160のYES判定時)にも、ステップS170に処理が進められて、弁開度確認モードが終了されるとともに、ステップS180により、給湯運転受付フラグFhwがデフォルト値の「1」に復帰される。但し、このケースでは、図5のステップS250により、基準位置初期化処理(ポジションリセット)が異常終了した開度制御弁を特定することが可能である。
このように、実施の形態1に係る給湯装置10によれば、給湯経路上に配置された、ステッピングモータを駆動源とする複数の開度制御弁を対象として弁開度確認モードを実行するので、基準位置初期化処理(ポジションリセット)に異常終了が発生した弁の特定、及び、その状況の把握を容易に行うことができる。さらに、弁開度確認モード中は給湯運転受付フラグFhw=「0」とすることにより、基準位置初期化処理が中断されることを防止できる。又、基準位置初期化処理中には、給湯温度の制御が行われないため各開度制御弁が温度とは無関係に制御されるのに対して、図4のステップS140〜S145による高温回避電磁弁365を用いた制御によって、出湯端102からの過高温の湯の出力を防止することができる。
なお、給湯経路上に配置されない、ステッピングモータを駆動源とする開度制御弁についても、上述の弁開度確認モードにおいて、基準位置初期化処理(ポジションリセット)の対象とすることが可能である。但し、図1の貯湯切替弁380については、発熱機構の作動時(熱供給時)には制御することが必要となるので、給湯経路上の複数の開度制御弁と同様に、状況によらず基準位置初期化処理を継続することは困難である。すなわち、貯湯切替弁380は、発熱機構の停止中に起動された基準位置初期化処理の実行中であっても、発熱機構が作動すると、基準位置初期化処理を中断して、上述のバイパス経路又は貯湯経路を形成するように制御される。
[実施の形態1の変形例]
実施の形態1の変形例では、図4のステップS140〜S145による、高温出湯回避のための低温水導入処理の変形例を説明する。
実施の形態1の変形例では、実施の形態1に係る給湯装置10において、図4及び図5に代えて、図6及び図7が実行されることによって弁開度確認モードが実行される。
図6を参照して、コントローラ20は、図4と同様のステップS100〜S120により、弁開度確認モードの実行条件(S100)が成立すると、弁開度確認モードを開始する(S110)とともに、給湯運転受付フラグFhwをデフォルト値の「1」から「0」へ変更する(S120)。
実施の形態1の変形例では、コントローラ20は、ステップS140〜S145(図4)を実行することなく、ステップS150,S160による判定を実行して、弁開度確認モードの継続及び終了を制御する。
さらに、コントローラ20は、ステップS130(図4)により基準位置初期化指令が生成されると、図7に従って、混合弁340の基準位置初期化処理を実行する。なお、混合弁340以外の開度制御弁については、図5に従って基準位置初期化処理を実行することができる。
図7を参照して、コントローラ20は、図5のステップS210に代えて、ステップS210♯を実行する。一方で、ステップS200,S220〜S250の各々での処理は、図5と同様である。
コントローラ20は、ステップS210♯では、混合弁340の各ステッピングモータ(SM)に対して、全開から全閉までの開度範囲内で、低温水の混合比率が最大となる弁開度へ駆動するための制御信号を生成する。すなわち、実施の形態1の変形例では、混合弁340のポジションリセットにおける基準開度が、低温水の混合比率が最大値となる弁開度に対応させて設定される。
これに合わせて、実施の形態1の変形例では、混合弁340において、リミットスイッチ等の基準開度への到達を検知するためのハードウェアは、低温水の混合比率が最大値となる弁開度への到達時にハード検出信号を発生するように構成される。
従って、コントローラ20は、混合弁340が、低温水の混合比率が最大値となる弁開度となったときに、ステップS220をYES判定として、基準位置初期化処理を正常終了させる。
この結果、実施の形態1の変形例に係る給湯装置によれば、給湯温度制御が行われないため各開度制御弁が温度とは無関係に制御される基準位置初期化処理時において、混合弁340によって、強制的に低温水を配管121へ導入することができる。これにより、図1の給湯装置10において高温回避電磁弁365を動作させなくても、又は、高温回避電磁弁365が配置されない構成においても、弁開度確認モード中に出湯端102からの過高温の湯の出力を防止するための低温水導入処理を実現することができる。
このように、実施の形態1の変形例では、ステップS210♯の処理によって「低温水導入手段」の機能を実現することができる。なお、実施の形態1及び変形例を組み合わせて、高温回避電磁弁365及び基準開度に制御された混合弁340の両方によって「低温水導入手段」の機能を実現することも可能である。
又、実施の形態1では、高温回避電磁弁365は、温度センサ520の検出温度に基づいて開放されるように制御されたが、弁開度確認モード中において、高温回避電磁弁365を常時開放されるように制御することも可能である。すなわち、高温回避電磁弁365は、弁開度確認モードの少なくとも一部の期間において開放されることによって「低温水導入手段」の機能を実現することができる。
[実施の形態2]
実施の形態1及びその変形例では、給湯経路上に配置された、ステッピングモータを駆動源とする複数の開度制御弁を対象とする弁開度確認モードについて説明した。一方で、複数の開度制御弁に対して同時に基準位置初期化処理(ポジションリセット)を実行すると、多数のステッピングモータの同時駆動による、消費電力及び作動音の増大が懸念される。消費電力の増大は、給湯装置10の電源容量の設計に影響を及ぼすことが懸念される。又、作動音の増大は、配管によって伝播されることで、ユーザに不快感を与えることが懸念される。
図8及び図9は、実施の形態2に係る給湯装置における弁開度確認モードを説明するための概念図である。
図8及び図9を参照して、実施の形態2に係る弁開度確認モードでは、複数の開度制御弁を分割して、一部の開度制御弁ずつが基準位置初期化処理(ポジションリセット)の対象とされる。
図1に示された給湯装置10では、三方弁320、比例弁350、混合弁340及び流量調整弁370の4個の開度制御弁を対象として弁開度確認モードが実行されるが、例えば、図8に示されるように、1個ずつの開度制御弁のステッピングモータを順次、基準位置初期化処理(ポジションリセット)の対象とすることができる。
図8の例では、時刻t0において弁開度確認モードが開始されると、時刻t0〜t1において、混合弁340のステッピングモータ341に対する基準位置初期化処理が実行された後、三方弁320のステッピングモータ321に対して基準位置初期化処理(時刻t1〜t2)、比例弁350のステッピングモータ351に対する基準位置初期化処理(時刻t2〜t3)、及び、流量調整弁370のステッピングモータ371に対する基準位置初期化処理(時刻t3〜t4)が順次実行される。
或いは、図9に示されるように、2個ずつの開度制御弁を順次、基準位置初期化処理(ポジションリセット)の対象とすることも可能である。
図9の例では、時刻t0において弁開度確認モードが開始されると、時刻t0〜taにおいて、三方弁320のステッピングモータ321及び混合弁340のステッピングモータ341に対して基準位置初期化処理が実行された後、比例弁350のステッピングモータ351及び流量調整弁370のステッピングモータ371に対する基準位置初期化処理(時刻ta〜tb)が実行される。
M個(M:2以上の自然数)の開度制御弁を対象とする弁開度確認モードにおいて、同時に基準位置初期化処理の対象とされる開度制御弁の個数をm個(m:m<Mの自然数)に制限することで、複数の開度制御弁の一部ずつに分割して、基準位置初期化処理の対象とすることができる。この際に、上記mは、給湯装置10の電源容量やステッピングモータの作動音の大きさ等に応じて定めることができる。なお、mは、1であっても複数であってもよい。又、必ずしも、全く同数ずつの開度制御弁を基準位置初期化処理の対象としなくてもよい。
実施の形態2では、図4又は図6のステップS130において、一部の開度制御弁のステッピングモータのみに対して基準位置初期化指令が生成されて、基準位置初期化指令が生成されたステッピングモータに対して、図5又は図7による処理が実行される。そして、図4又は図6のステップS130〜S160の処理は、全部の開度制御弁のステッピングモータに対して基準位置初期化処理が実行されるまで繰り返される。そして、全部の開度制御弁のステッピングモータに対して基準位置初期化処理が完了すると、ステップS170へ処理を進めることができる。
このように、実施の形態2に係る給湯装置によれば、実施の形態1及びその変形例で説明した弁開度確認モードにおいて、複数の開度制御弁を基準位置初期化処理(ポジションリセット)を対象とすることによる、消費電力の増大、及び、作動音の増大を抑制することができる。
但し、実施の形態2を実施の形態1の変形例のみと組み合わせる場合には、図8及び図9に示したように、混合弁340のステッピングモータ341の基準位置初期化処理を最初に実行するとともに、当該基準位置初期化処理の終了後には、弁開度確認モードの終了まで、混合弁340を基準開度に制御することが必要となる。
なお、上記実施の形態では、貯湯タンク150を備える貯湯給湯装置を給湯装置10として例示したが、給湯経路上に、ステッピングモータを駆動源とする複数の開度制御弁が配置される構成を有する給湯装置であれば、貯湯給湯装置以外に対しても本実施の形態で説明した弁開度確認モードを適用することが可能である。
又、給湯経路上に配置された複数の開度制御弁のうち、一部を除外した残りの複数個の開度制御弁を対象として、本実施の形態で説明した弁開度確認モードを適用することも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 給湯装置、13 浴槽、14a 暖房装置、14b 浴室暖房乾燥機、15 給湯栓、20 コントローラ、25 筐体、80 給湯配管、81 給水管、82 燃料ガス配管、85 排水管、101 給水端、102 出湯端、103〜110 接続端、111〜114,116〜121,124〜126,130,132 配管、150 貯湯タンク、151〜156,510,520,530,555,560,580,590 温度センサ、200 補助熱源機、201a 入力端、201b 出力端、202 燃焼バーナ、210,220 熱交換器、215,225 開閉弁、230 暖房タンク、240 暖房ポンプ、301 注湯配管、310 循環ポンプ、311a 吸入口、311b 吐出口、320 三方弁、321,341,351,371,381 ステッピングモータ、322 逆止弁、330 蓄熱切替弁、340 混合弁、350 比例弁、360 注湯開閉弁、365 高温回避電磁弁、370 流量調整弁、380 貯湯切替弁、390 圧力逃がし弁、410,420,430 流量センサ、Fhw 給湯運転受付フラグ。

Claims (7)

  1. 給湯装置であって、
    出湯端へ至る給湯経路上に設けられた、ステッピングモータを駆動源として開度が調整される複数の開度制御弁と、
    前記複数の開度制御弁の各々の前記ステッピングモータを制御する制御装置とを備え、
    各前記開度制御弁は、前記開度が予め定められた基準開度となったときに検出信号を前記制御装置に対して出力するように構成され、
    前記制御装置は、給湯運転の停止中に起動される弁開度確認モードにおいて、前記複数の開度制御弁の各々の前記ステッピングモータに対して、前記開度を前記基準開度へ駆動する制御信号を、各前記開度制御弁から前記検出信号を受信するまで継続的に発生することによって基準位置初期化処理を実行し、
    前記制御装置は、前記弁開度確認モード中に前記給湯運転の開始が要求されても前記基準位置初期化処理を中断することなく前記制御信号の発生を継続し、
    前記給湯装置は、
    前記弁開度確認モード中において前記給湯経路に低温水を導入するための低温水導入手段をさらに備える、給湯装置。
  2. 前記複数の開度制御弁は、前記給湯経路上の高温水に対して低温水を混合して出力するとともに、開度制御によって前記低温水の混合比率を制御するように構成された混合弁を含み、
    前記混合弁の前記基準開度は、前記混合弁の前記基準開度を、前記低温水の前記混合比率が最大となる前記開度に対応させて定められ、
    前記低温水導入手段は、前記弁開度確認モードにおいて、前記混合弁を前記基準開度に駆動するための前記制御信号を生成する、請求項1記載の給湯装置。
  3. 前記複数の開度制御弁は、前記給湯経路上の高温水に対して低温水を混合して出力するとともに、開度制御によって前記低温水の混合比率を制御するように構成された混合弁を含み、
    前記給湯装置は、
    前記低温水の経路と、前記給湯経路上の前記混合弁の出力側から前記出湯端までの個所との間に配置された開閉弁をさらに備え、
    前記低温水導入手段は、前記弁開度確認モードの少なくとも一部の期間において前記開閉弁を開放する、請求項1記載の給湯装置。
  4. 前記制御装置は、前記弁開度確認モードにおいて、前記基準位置初期化処理の開始から予め定められた基準時間を経過しても、前記複数の開度制御弁の全てからの前記検出信号が受信されない場合には、前記検出信号を出力しない前記開度制御弁の異常を検出するとともに、前記基準位置初期化処理を終了する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の給湯装置。
  5. 前記弁開度確認モードは、前記給湯運転の停止中であって、かつ、前回の給湯運転が停止されてから予め定められた第1の時間が経過していることを条件に起動される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の給湯装置。
  6. 前記給湯装置の外部の熱源によって加熱された高温水を貯留するための貯湯タンクをさらに備え、
    前記制御装置は、前記貯湯タンクからの出湯が予め定められた第2の時間を超えて発生しないときには、前記高温水の循環加熱運転を強制的に実行し、
    前記弁開度確認モードは、前記給湯運転の停止中であって、かつ、前記循環加熱運転の実行中及び開始予定時刻まで一定時間内の期間を避けて起動される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の給湯装置。
  7. 前記制御装置は、前記弁開度確認モードにおいて、前記複数の開度制御弁の一部ずつに対して前記基準位置初期化処理を実行し、前記複数の開度制御弁の全ての前記ステッピングモータに対して前記基準位置初期化処理が実行されると、前記弁開度確認モードを終了する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の給湯装置。
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JP2022042073A (ja) * 2020-09-02 2022-03-14 株式会社コロナ 給湯装置

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