JP2019124526A - トルクセンサ及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents

トルクセンサ及び電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Yoshio Nakata
佳生 仲田
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Abstract

【課題】トーションバーを用いることなくシャフト間で伝達されるトルクを検出可能なトルクセンサ及び電動パワーステアリング装置を提供する。【解決手段】トルクセンサ10は、セレーション嵌合により連結されたアッパシャフト21及び出力側シャフト20と、アッパシャフト21の回転角を検出する入力側回転角センサ61と、出力側シャフト20の回転角を検出する出力側回転角センサ62と、を備える。アッパシャフト21のセレーション突起211と出力側シャフト20における中間シャフト22のセレーション突起221との間には、伝達トルクによって弾性変形する緩衝材24が介在して配置され、緩衝材24の弾性変形により、入力側回転角センサ61で検出される回転角と出力側回転角センサ62で検出される回転角との間に伝達トルクに応じた角度差が生じ、この角度差に基づいて伝達トルクを求める。【選択図】図4

Description

本発明は、トルクセンサ及び電動パワーステアリング装置に関する。
従来、ステアリングホイールの操舵操作に応じて車両の転舵輪を転舵させるステアリング装置には、ステアリングホイールに付与される操舵トルクを検出し、操舵トルクに応じた操舵補助トルクを電動モータにより発生させるものがある。
このような電動パワーステアリング装置は、例えば特許文献1,2に記載されているように、操舵トルクの伝達経路にトーションバー(捩れ軸)を配置し、このトーションバーの一方及び他方の端部にそれぞれ固定された入力側及び出力側のシャフトの相対回転変位量によって操舵トルクを検出する。電動モータを制御するコントローラ(ECU)は、操舵トルクの検出結果に応じた電流を電動モータに供給する。電動モータの出力回転は、減速機構により減速されてステアリングシャフトに伝達され、操舵トルクに応じた操舵補助トルクがステアリングシャフトに付与される。
トーションバーの捩れ量は、例えば特許文献2に詳細に記載されているように、一対のホール素子と、これらのホール素子によって検出される磁束密度がトーションバーの捩じれ量に応じて変化するように構成された磁気回路とを有するトルクセンサによって検出される。
特開2015−85805号公報 特開2016−88208号公報
上記のように構成された従来の電動パワーステアリング装置では、操舵トルクの伝達経路にトーションバーが配置されるため、例えば運動性能が重視されたスポーツ車などでは、特に中立位置付近での操舵の剛性感が不足してしまう場合がある。また、路面状況がステアリングホイールを介して運転者に伝わり難くなる場合もある。またさらに、トルクセンサの磁気回路の構成部品が多いため、その組み立てに多くの工数を要してしまう。
そこで、本発明は、トーションバーを用いることなくシャフト間で伝達されるトルクを検出可能なトルクセンサ及び電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、セレーション嵌合により連結された入力側シャフト及び出力側シャフトと、前記入力側シャフトの回転角を検出する入力側回転角センサと、前記出力側シャフトの回転角を検出する出力側回転角センサと、を備え、前記セレーション嵌合は、前記入力側シャフトから前記出力側シャフトへの伝達トルクによって弾性変形する緩衝材を介在してなされ、前記緩衝材の弾性変形により、前記入力側回転角センサで検出される回転角と出力側回転角センサで検出される回転角との間に前記伝達トルクに応じた角度差が生じる、トルクセンサを提供する。
また、本発明は、上記の目的を達成するため、操舵トルクが入力される入力側シャフトと、前記入力側シャフトとセレーション嵌合により連結された出力側シャフトと、前記入力側シャフトの回転角を検出する入力側回転角センサと、前記出力側シャフトの回転角を検出する出力側回転角センサと、電動モータの回転によって前記出力側シャフトに操舵補助トルクを付与する操舵補助装置と、を備え、前記セレーション嵌合は、前記入力側シャフトから前記出力側シャフトへの伝達トルクによって弾性変形する緩衝材を介在してなされ、前記緩衝材の弾性変形により、前記入力側回転角センサで検出される回転角と出力側回転角センサで検出される回転角との間に前記伝達トルクに応じた角度差が生じ、前記操舵補助装置は、前記角度差に基づいて求められた操舵トルクに応じた大きさの操舵補助トルクを前記出力側シャフトに付与する、電動パワーステアリング装置を提供する。
本発明に係るトルクセンサ及び電動パワーステアリング装置によれば、トーションバーを用いることなくシャフト間で伝達されるトルクを検出可能となる。これにより、ステアリングホイールを操舵する際の剛性感が高まり、路面状況が正確に運転者に伝わりやすくなると共に、磁気回路等が不要となるので、低コスト化にも寄与し得る。
本発明の実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の構成図である。 図1のA−A線断面図である。 図2の部分拡大図である。 図1のB−B線断面図である。
[実施の形態]
本発明の実施の形態について、図1乃至図4を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
(ステアリング装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る電動パワーステアリング装置を示す構成図である。図2は、図1のA−A線断面図である。図3は図2の部分拡大図である。図4は、図1のB−B線断面図である。なお、図1ではステアリング装置の一部を模式的に示している。
電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール100と共に回転するコラムシャフト2を含むステアリングシャフト11と、ステアリングシャフト11の回転に伴って車幅方向に移動するラックシャフト12と、コラムシャフト2を挿通させるステアリングコラム3と、ステアリングコラム3を車体に対して支持する支持機構4と、運転者によるステアリングホイール100の操舵操作を補助する操舵補助装置5とを有している。コラムシャフト2、ステアリングコラム3、支持機構4、及び操舵補助装置5は、ステアリングコラム装置1Aを構成する。
ステアリングシャフト11は、図1に示すように、コラムシャフト2と、コラムシャフト2に自在継手111を介して連結されたインタミディエイトシャフト112と、インタミディエイトシャフト112に自在継手113を介して連結されたピニオンシャフト114とを有している。ピニオンシャフト114の一端部には、ピニオン歯114aが形成され、このピニオン歯114aがラックシャフト12のラック歯12aに噛み合っている。ラックシャフト12の両端部には、一対のタイロッド13,13が揺動可能に連結されており、ステアリングシャフト11の回転に伴ってラックシャフト12が車幅方向に移動することで、左右の前輪14,14が転舵される。
コラムシャフト2は、自在継手111が端部に取り付けられる出力側シャフト20と、ステアリングホイール100が一端部に取り付けられる入力側シャフトとしてのアッパシャフト21とを有している。出力側シャフト20は、図4に示すように、アッパシャフト21の他端部にセレーション嵌合により連結された第1軸部材としての中間シャフト22、及び後述する操舵補助装置5のウォームホイール54が固定された第2軸部材としてのロアシャフト23からなる。中間シャフト22とロアシャフト23とは、中間シャフト22に設けられた筒状の嵌合部220にロアシャフト23の端部が圧入嵌合されることにより、相対回転不能に固定されている。なお、出力側シャフト20を、中間シャフト22に相当する第1軸部とロアシャフト23に相当する第2軸部とが一体に成形された単一の軸部材としてもよい。
アッパシャフト21には、ステアリングホイール100から操舵トルクが入力される。アッパシャフト21、中間シャフト22、及びロアシャフト23は、それぞれが円筒状に形成された鋼材からなり、ステアリングホイール100と共に回転軸線Oを中心として回転する。以下、回転軸線Oに平行な方向を軸方向という。なお、中間シャフト22及びロアシャフト23は、円筒状に限らず、中心部に空洞のない中実の円柱状であってもよい。
アッパシャフト21には、ステアリングホイール100とは反対側の端部に、中間シャフト22が嵌合する嵌合孔210が設けられている。嵌合孔210の内周面には、複数のセレーション突起211が形成されている。複数のセレーション突起211は、軸方向に沿って互いに平行に延在している。
中間シャフト22には、アッパシャフト21の嵌合孔210に嵌合する端部の外周面に複数のセレーション突起221が形成されている。中間シャフト22の複数のセレーション突起221とアッパシャフト21の複数のセレーション突起211とは、互いに噛み合い、この噛み合いによってアッパシャフト21から中間シャフト22に操舵トルクが伝達される。また、アッパシャフト21は、セレーション突起211,221の噛み合い状態を維持しながら中間シャフト22に対して軸方向に相対移動可能である。
中間シャフト22は、部分的に強度が弱められた脆弱部222を有している。脆弱部222は、中間シャフト22における他の部分よりも外径が小さく形成され、肉厚が薄くなっている。この構成により、例えば左右の前輪14の一方が溝に嵌った状態でステアリングホイール100からアッパシャフト21に過大な操舵トルクが入力された場合には、この脆弱部222が破断又は塑性変形して、電動パワーステアリング装置1の他の部分に損傷が発生することが抑止されている。
図3に示すように、アッパシャフト21のセレーション突起211と中間シャフト22のセレーション突起221との間には、鋼材同士の接触を防ぐ緩衝材24が介在して配置されている。本実施の形態では、この緩衝材24が中間シャフト22の外周面にコーティングされた樹脂からなる。緩衝材24は、アッパシャフト21から中間シャフト22への伝達トルク(操舵トルク)によって弾性変形する弾性を有している。すなわち、アッパシャフト21から中間シャフト22に操舵トルクが伝達されるとき、アッパシャフト21のセレーション突起211における両側面211aのうち回転方向前方側の側面211aと、この側面211aに向かい合う中間シャフト22のセレーション突起221の側面221aとの間に介在する緩衝材24が弾性的に圧縮される。
なお、本実施の形態では、アッパシャフト21に設けられた嵌合孔210の内周面に形成された複数のセレーション突起211が中間シャフト22の外周面に形成された複数のセレーション突起221に係合しているが、これとは逆に、中間シャフト22に設けられた嵌合孔の内周面に形成された複数のセレーション突起がアッパシャフト21の外周面に形成された複数のセレーション突起に係合するように両シャフト21,22をセレーション嵌合してもよい。この場合、アッパシャフト21の外周面に樹脂をコーティングして緩衝材とすることが製造上好ましい。ただし、嵌合孔の内周面に樹脂をコーティングしてもよい。
ステアリングコラム3は、アウタチューブ31と、アウタチューブ31に一部が収容されたインナチューブ32とを有し、アウタチューブ31がインナチューブ32よりもステアリングホイール100側に配置されている。ステアリングコラム3には、アッパシャフト21及び中間シャフト22が挿通されており、アウタチューブ31の内周面とアッパシャフト21の外周面との間に第1軸受33が配置されている。第1軸受33は、外輪と内輪との間に複数の球状の転動体が配置された玉軸受である。
支持機構4は、図2に示すように、操作レバー40と、アウタチューブ31に固定された枠体41と、一対の側板部421,422により枠体41を車幅方向に挟んで支持する支持体42と、操作レバー40と共に回動するチルトボルト43と、チルトボルト43と一体に回転してインナチューブ32をアウタチューブ31に押し付ける押付部材44と、操作レバー40の操作によって作動するカム機構45と、支持体42が固定されたアッパブラケット46と、アッパブラケット46よりも車両前方に配置されたロアブラケット47(図1参照)とを有している。アッパブラケット46は、二次衝突時に離脱可能な一対のカプセル48を介して車体に固定される。ロアブラケット47は、ボルト挿通孔471に挿通される複数のボルトによって車体に固定される。
枠体41には、回転軸線Oと平行な方向に長い長孔41a,41bが形成されており、この長孔41a,41bにチルトボルト43が挿通されている。支持体42には、側板部421,422のそれぞれに車両上下方向に長い長孔42a,42bが形成されており、この長孔42a,42bにチルトボルト43が挿通されている。カム機構45は、支持体42の側板部422に固定された第1カム部材451と、操作レバー40と共に回動する第2カム部材452とを有している。第1カム部材451と第2カム部材452とが相対回転してカム機構45が作動すると、そのカム推力によって支持体42の側板部421,422が枠体41を挟持する。
押付部材44は、チルトボルト43と一体に回動する筒部441と、筒部441に対して偏心した押圧環442とを一体に有している。押圧環442は、操作レバー40の先端部に設けられた把持部401(図1参照)が上方に持ち上げられるように操作レバー40が回動したとき、アウタチューブ31に設けられた開口31bを介してインナチューブ32に当接し、インナチューブ32の下端部における外周面32aをアウタチューブ31の内周面31aに押し付ける。また、把持部401が下方に押し下げられるように操作レバー40が回動されると、押圧環442がインナチューブ32から離間する。
以上の支持機構4の構成により、把持部401が下方に押し下げられるように操作レバー40が回動すると、枠体41が支持体42に対して上下方向に移動可能となることによりチルト調整が可能となり、またアウタチューブ31がインナチューブ32に対して軸方向に移動可能となることによりテレスコピック調整が可能となる。本実施の形態では、中間シャフト22の外周面に樹脂からなる緩衝材24がコーティングされているので、テレスコピック調整の際にアッパシャフト21が中間シャフト22に対して円滑に軸方向移動可能である。また、把持部401が上方に持ち上げられるように操作レバー40が回動すると、ステアリングホイール100の位置が固定される。
図1及び図4に示すように、操舵補助装置5は、電動モータ51と、電動モータ51を制御するコントローラ52と、電動モータ51によって回転駆動されるウォームギヤ53と、ウォームギヤ53に噛み合わされたウォームホイール54と、ロアブラケット47を介して車体に支持されるハウジング55とを有している。ハウジング55には、ロアブラケット47を挿通する支持ボルト49が螺合しており、チルト調整時には支持ボルト49の中心軸をチルト中心軸としてハウジング55が揺動可能である。
ハウジング55は、ウォームギヤ53及びウォームホイール54を収容する第1ハウジング部材56と、インナチューブ32が外嵌固定される筒部571を有する第2ハウジング部材57とを有し、第1ハウジング部材56と第2ハウジング部材57とが図略のボルトによって締結されている。ウォームホイール54は、第1ハウジング部材56内でロアシャフト23に固定されており、ウォームホイール54からロアシャフト23に操舵補助トルクが付与される。
また、第1ハウジング部材56には、ロアシャフト23を回転可能に支持するための第2軸受34を保持する筒状の保持部561が設けられている。第2軸受34は、保持部561の内周面とロアシャフト23の外周面との間に配置されている。第2軸受34は、第1軸受33と同様、外輪と内輪との間に複数の球状の転動体が配置された玉軸受である。
コントローラ52は、操舵トルクに応じた電流を電動モータ51に供給する。電動モータ51の回転によってロアシャフト23に付与される操舵補助トルクは、操舵トルクが大きいほど大きくなる。本実施の形態に係る電動パワーステアリング装置1は、操舵トルクによって捩れるトーションバーや、トーションバーの捩れ量を磁気的に検出する磁気回路を有しておらず、次に述べる入力側回転角センサ61で検出される回転角と出力側回転角センサ62で検出される回転角との角度差によって操舵トルクを検出する。
(操舵トルクの検出方法)
アウタチューブ31の内周面とアッパシャフト21の外周面との間には、第1軸受33に隣接して入力側回転角センサ61が配置されている。また、第1ハウジング部材56の保持部561の内周面とロアシャフト23の外周面との間には、第2軸受34に隣接して出力側回転角センサ62が配置されている。入力側回転角センサ61及び出力側回転角センサ62は、緩衝材24を介して連結された出力側シャフト20及びアッパシャフト21と共に、操舵トルクを検出するトルクセンサ10として機能する。
なお、本実施の形態では、入力側回転角センサ61が第1軸受33の車両前方側に隣接して配置されているが、この並び順が逆でもよい。また、本実施の形態では、出力側回転角センサ62が第2軸受34の車両前方側に隣接して配置されているが、この並び順が逆でもよい。またさらに、入力側回転角センサ61と第1軸受33、及び出力側回転角センサ62と第2軸受34は、必ずしも隣接していなくともよい。
入力側回転角センサ61及び出力側回転角センサ62は、それ自体は周知のものであり、例えば光学式のものや磁気式のものを適宜用いることができる。入力側回転角センサ61及び出力側回転角センサ62により、ステアリングコラム3に対するアッパシャフト21及び出力側シャフト20のそれぞれの回転角を検出可能である。より具体的には、入力側回転角センサ61がアウタチューブ31に対するアッパシャフト21の回転角を検出し、出力側回転角センサ62がハウジング55に対するロアシャフト23の回転角を検出する。入力側回転角センサ61及び出力側回転角センサ62の検出結果を示す検出信号は、図略の信号線によってコントローラ52に送られる。
なお、入力側回転角センサ61及び出力側回転角センサ62の検出結果は、操舵トルクの検出に用いる他、入力側回転角センサ61の検出結果又は出力側回転角センサ62の検出結果を、操舵角の情報として例えば自動運転に用いることも可能である。
前述のように、緩衝材24は、アッパシャフト21から中間シャフト22への伝達トルクによって弾性変形する弾性を有しているので、ステアリングホイール100が操舵されたとき、緩衝材24の弾性変形によってアッパシャフト21と中間シャフト22とが僅かに相対回転する。これにより、入力側回転角センサ61で検出される回転角と出力側回転角センサ62で検出される回転角との間に操舵トルクに応じた角度差が生じる。そして、コントローラ52においてこの角度差を算出することで、操舵トルクを求めることが可能である。操舵補助装置5は、上記の角度差に基づいて操舵トルクを求め、求められた操舵トルクに応じた大きさの操舵補助トルクを出力側シャフト20(具体的にはロアシャフト23)に付与する。
また、本実施の形態では、中間シャフト22が脆弱部222を有しており、出力側回転角センサ62が中間シャフト22よりもトルク伝達下流側のロアシャフト23の回転角を検出するので、通常の操舵トルクの範囲内において中間シャフト22の脆弱部222が捩れた場合に、その捩じれ分によっても、入力側回転角センサ61で検出される回転角と出力側回転角センサ62で検出される回転角との間に角度差が生じる。これにより、中間シャフト22が脆弱部222を有していない場合に比較して、操舵トルクの検出精度が向上する。ただし、中間シャフト22が、軸方向の全体にわたって操舵トルクによって捩れることのない剛体であっても、緩衝材24の弾性変形によって生じる角度差によって操舵トルクを求めることが可能である。
なお、操舵トルクの検出精度をさらに向上させるためには、製造工程においてステアリングコラム装置1Aを組み立てた後、アッパシャフト21にトルクをかけたときに入力側回転角センサ61及び出力側回転角センサ62で検出される回転角の角度差を測定し、この測定結果に基づいて定められる操舵トルクと角度差との関係を示す情報をコントローラ52の不揮発性メモリに記憶することが望ましい。この測定は、例えばロアシャフト23を回転不能に固定した状態で、アッパシャフト21にトルクを付与して行うことができる。コントローラ52は、電動パワーステアリング装置1が車両に搭載された状態において、記憶された情報を参照して操舵トルクを算出することで、例えば緩衝材24の厚みや硬さのばらつき等に起因して発生する操舵トルクの検出誤差を小さくすることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、従来の電動パワーステアリング装置に用いられていたトーションバーを用いることなく操舵トルクを検出することが可能となる。これにより、ステアリングホイール100を操舵する際の剛性感が高まり、路面状況が正確に運転者に伝わりやすくなると共に、トーションバーの捩じれ量を検出するための磁気回路等が不要となるので、低コスト化が図られる。
(付記)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、これらの実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記の実施の形態では、一端部にステアリングホイール100が取り付けられたコラムシャフト2に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、例えばピニオンシャフト114に本発明を適用することも可能である。またさらに、本発明に係るトルクセンサの適用対象は車両の電動パワーステアリング装置に限らず、例えば各種の機械装置や測定装置などの様々な装置に本発明に係るトルクセンサを用いることが可能である。
1…電動パワーステアリング装置 10…トルクセンサ
100…ステアリングホイール 20…出力側シャフト
21…アッパシャフト(入力側シャフト) 211…セレーション突起
22…中間シャフト 221…セレーション突起
222…脆弱部 23…ロアシャフト
24…緩衝材 33…第1軸受
34…第2軸受 5…操舵補助装置
61…入力側回転角センサ 62…出力側回転角センサ

Claims (5)

  1. セレーション嵌合により連結された入力側シャフト及び出力側シャフトと、
    前記入力側シャフトの回転角を検出する入力側回転角センサと、
    前記出力側シャフトの回転角を検出する出力側回転角センサと、を備え、
    前記セレーション嵌合は、前記入力側シャフトから前記出力側シャフトへの伝達トルクによって弾性変形する緩衝材を介在してなされ、
    前記緩衝材の弾性変形により、前記入力側回転角センサで検出される回転角と出力側回転角センサで検出される回転角との間に前記伝達トルクに応じた角度差が生じる、
    トルクセンサ。
  2. 前記入力側シャフトと前記出力側シャフトとは、これら両シャフトのうち一方のシャフトに設けられた嵌合孔の内周面に形成されたセレーション突起が他方のシャフトの外周面に形成されたセレーション突起に係合するようにセレーション嵌合され、
    前記緩衝材は、前記他方のシャフトの外周面にコーティングされた樹脂である、
    請求項1に記載のトルクセンサ。
  3. 操舵トルクが入力される入力側シャフトと、
    前記入力側シャフトとセレーション嵌合により連結された出力側シャフトと、
    前記入力側シャフトの回転角を検出する入力側回転角センサと、
    前記出力側シャフトの回転角を検出する出力側回転角センサと、
    電動モータの回転によって前記出力側シャフトに操舵補助トルクを付与する操舵補助装置と、を備え、
    前記セレーション嵌合は、前記入力側シャフトから前記出力側シャフトへの伝達トルクによって弾性変形する緩衝材を介在してなされ、
    前記緩衝材の弾性変形により、前記入力側回転角センサで検出される回転角と出力側回転角センサで検出される回転角との間に前記伝達トルクに応じた角度差が生じ、
    前記操舵補助装置は、前記角度差に基づいて求められた操舵トルクに応じた大きさの操舵補助トルクを前記出力側シャフトに付与する、
    電動パワーステアリング装置。
  4. 前記入力側シャフトは、その一端部に前記出力側シャフトが嵌合する嵌合孔が設けられ、かつ前記嵌合孔の内周面にセレーション突起が形成され、
    前記出力側シャフトは、前記嵌合孔に嵌合する端部の外周面にセレーション突起が形成され、
    前記緩衝材は、前記出力側シャフトの外周面にコーティングされた樹脂である、
    請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記出力側シャフトは、前記入力側シャフトとセレーション嵌合により連結されると共に部分的に強度が弱められた脆弱部を有する第1軸部材と、前記第1軸部材に固定されて前記操舵補助トルクが付与される第2軸部材とを有し、
    前記出力側回転角センサは、前記第2軸部材の回転角を検出する、
    請求項3又は4に記載の電動パワーステアリング装置。
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