JP2019097042A - ユーザ装置及び基地局装置 - Google Patents

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秀明 高橋
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Hiromasa Umeda
大將 梅田
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Abstract

【課題】ビームフォーミングによる送信に対応するユーザ装置が、ビームの方向における送信電力制御を適切に行うこと。【解決手段】ユーザ装置は、基地局装置とビームフォーミングを用いて通信し、許容される最大の総合放射電力と、前記ユーザ装置が最大のアンテナゲインを得られる方向の等価等方放射電力とが、関連付けられている情報を前記基地局装置から受信する受信部と、前記情報に基づいて、最大送信電力を設定する送信電力制御部とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信システムにおけるユーザ装置及び基地局装置に関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、システム容量の更なる大容量化、データ伝送速度の更なる高速化、無線区間における更なる低遅延化等を実現するために、5GあるいはNR(New Radio)と呼ばれる無線通信方式(以下、当該無線通信方式を「5G」あるいは「NR」という。)の検討が進んでいる。5Gでは、10Gbps以上のスループットを実現しつつ無線区間の遅延を1ms以下にするという要求条件を満たすために、様々な無線技術の検討が行われている。
5Gにおいては、ミリ波を用いた無線通信が検討されており、LTE(Long Term Evolution)よりも更に高い周波数帯までの幅広い周波数を使用することが想定されている。特に、高周波数帯では伝搬ロスが増大することから、当該伝搬ロスを補うために、ビーム幅の狭いビームフォーミングを適用することが検討されている(例えば非特許文献1)。
3GPP TS 36.211 V14.4.0 (2017−09)
一方、現状の5Gシステムの検討においては、ユーザ装置がビームフォーミングを用いて送信を行う場合の最大送信電力に関する規定が明確化されていない。そのため、ユーザ装置がビームフォーミングを用いて送信を行う場合、ビームの方向によってアンテナゲインが大きく変化するため、従来の送信電力制御では、特にビームの方向のピーク送信電力を適切に制御することが困難であった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ビームフォーミングによる送信に対応するユーザ装置が、ビームの方向における送信電力制御を適切に行うことを目的とする。
開示の技術によれば、ユーザ装置は、基地局装置とビームフォーミングを用いて通信し、許容される最大の総合放射電力と、前記ユーザ装置が最大のアンテナゲインを得られる方向の等価等方放射電力とが、関連付けられている情報を前記基地局装置から受信する受信部と、前記情報に基づいて、最大送信電力を設定する送信電力制御部とを有するユーザ装置が提供される。
開示の技術によれば、ビームフォーミングによる送信に対応するユーザ装置が、ビームの方向における送信電力制御を適切に行うことができる。
本発明の実施の形態における無線通信システムの構成例を示す図である。 デジタルビームフォーミングを行う回路の構成例を示す図である。 アナログビームフォーミングを行う回路の構成例を示す図である。 ハイブリッドビームフォーミングを行う回路の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における送信電力のピークEIRPについて説明するための図である。 本発明の実施の形態における電力制御のシーケンスの例を示す図である。 本発明の実施の形態における最大TRP及びEIRPパワークラスの例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るメッセージの例(1)を示す図である。 本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るメッセージの例(2)を示す図である。 本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るメッセージの例(3)を示す図である。 本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るメッセージの例(4)を示す図である。 本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るメッセージの例(5)を示す図である。 本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るメッセージの例(6)を示す図である。 本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るメッセージの例(7)を示す図である。 本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るメッセージの例(8)を示す図である。 本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るセル選択の例(1)を説明するための図である。 本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るセル選択の例(2)を説明するための図である。 本発明の実施の形態における基地局装置100の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるユーザ装置200の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における基地局装置100又はユーザ装置200のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
本実施の形態の無線通信システムが動作するにあたっては、適宜、既存技術を使用できる。ただし、当該既存技術は例えば既存のLTEであるが、既存のLTEに限られない。また、本明細書で使用する「LTE」は、特に断らない限り、LTE−Advanced、及び、LTE−Advanced以降の方式(例:5G又はNR)を含む広い意味を有するものとする。
また、以下で説明する実施の形態では、既存のLTEで使用されているSS(Synchronization Signal)、PSS(Primary SS)、SSS(Secondary SS)、PBCH(Physical broadcast channel)等の用語を使用しているが、これは記載の便宜上のためであり、これらと同様の信号、機能等が他の名称で呼ばれてもよい。また、NRにおける上述の用語を、NR−SS、NR−PSS、NR−SSS、NR−PBCH等と表記する。
図1は、本発明の実施の形態における無線通信システムの構成例を示す図である。本発明の実施の形態における無線通信システムは、図1に示すように、基地局装置100及びユーザ装置200を含む。図1には、基地局装置100及びユーザ装置200が1つずつ示されているが、これは例であり、それぞれ複数であってもよい。
基地局装置100は、1つ以上のセルを提供し、ユーザ装置200と無線通信を行う通信装置である。図1に示されるように、基地局装置100は、例えば、送信電力制御に関する情報をユーザ装置200に送信する。送信電力制御に関する情報とは、例えば、DCI(Downlink Control Information)によって送信されるTPCコマンドである。TPCコマンドによって、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)の送信電力の絶対値又は累積される値がユーザ装置200に通知される。
図1に示されるように、ユーザ装置200は、上りリンク送信を基地局装置100に対して実行する。また、図1に示されるように、ユーザ装置200は、ビームフォーミングによる上りリンク送信信号を基地局装置100に向けて送信する。
なお、本実施の形態において、複信(Duplex)方式は、TDD(Time Division Duplex)方式でもよいし、FDD(Frequency Division Duplex)方式でもよい。また、以下の説明において、送信ビームを用いて信号を送信することは、プリコーディングベクトルが乗算された(プリコーディングベクトルでプリコードされた)信号を送信することと同義であってもよい。同様に、受信ビームを用いて信号を受信することは、所定の重みベクトルを受信した信号に乗算することと同義であってもよい。また、送信ビームを用いて信号を送信することは、特定のアンテナポートで信号を送信することと表現されてもよい。同様に、受信ビームを用いて信号を受信することは、特定のアンテナポートで信号を受信することと表現されてもよい。アンテナポートとは、3GPPの規格で定義されている論理アンテナポートを指す。なお、送信ビーム及び受信ビームの形成方法は、上記の方法に限られるわけではない。例えば、複数アンテナを備える基地局装置100及びユーザ装置200において、それぞれのアンテナの角度を変える方法を用いてもよいし、プリコーディングベクトルを用いる方法とアンテナの角度を変える方法を組み合わせる方法を用いてもよいし、その他の方法を用いてもよい。また、例えば、高周波数帯において、複数の互いに異なる送信ビームが使用されてもよい。複数の送信ビームが使用されることを、マルチビーム運用といい、ひとつの送信ビームが使用されることを、シングルビーム運用という。
<ビームフォーミングの例>
図2は、デジタルビームフォーミングを行う回路の構成例を示す図である。ビームフォーミングを実現する方法として、図2に示されるように、送信アンテナ素子数と同じ数のDAC(Digital Analog Converter)を備えると共に、プリコーディングを行うベースバンド信号処理を送信アンテナ素子の数だけ行うデジタルビームフォーミングが検討されている。
図3は、アナログビームフォーミングを行う回路の構成例を示す図である。アナログビームフォーミングを実現する方法として、図3に示されるように、送信信号がDACを介してアナログ信号に変換された後段において、RF(Radio Frequency)回路内の可変移相器を用いてビームフォーミングを実現するアナログビームフォーミングが検討されている。
図4は、ハイブリッドビームフォーミングを行う回路の構成例を示す図である。図4に示されるように、デジタルビームフォーミング及びアナログビームフォーミングを組み合わせることで、ビームフォーミング処理を、プリコーディングを行うベースバンド信号処理とRF(Radio Frequency)回路内の可変移相器との両方で実現するハイブリッドビームフォーミングが検討されている。
<実施例1>
以下、実施例1について説明する。
図5は、本発明の実施の形態における送信電力をピークEIRPを説明するための図である。図5の上図において、水平面におけるユーザ装置200のアンテナ特性を模式的に示す。
図5に示されるように、ユーザ装置200のアンテナのメインローブの最大放射が、ピークEIRP(Equivalent Isotropic Radiated Power、等価等方放射電力)に対応する。すなわち、ユーザ装置200のアンテナが最大のアンテナゲインを得られる方向で、ピークEIRPが達成できる。このとき、等方性アンテナゲイン0dBiで示した点線から、ピークEIRPを示す点線までが、アンテナゲインに対応する。例えば、アンテナコネクタ端において20dBmの送信電力であり、ピークEIRPが30dBmであった場合、ピークEIRPを達成しているときのアンテナゲインは10dBである。ユーザ装置200が、ピークEIRPを達成しないとき、すなわち、ユーザ装置200が、アンテナのボアサイトに向けて送信していない場合、例えば、7dB等にアンテナゲインは低下する。
また、図5の下図において、垂直面におけるユーザ装置200のアンテナ特性を模式的に示す。ユーザ装置200のアンテナのメインローブの最大放射が、ピークEIRPに対応する。したがって、ユーザ装置200のアンテナが最大のアンテナゲインを得られる方向で、ピークEIRPが達成できる。このとき、等方性アンテナゲイン0dBiで示した点線から、ピークEIRPを示す点線までが、アンテナゲインに対応する。以下、「EIRP」とは、アンテナのメインローブの最大放射であるピークEIRPを指すものとする。
ここで、ユーザ装置200の最大送信電力を、EIRPとTRP(Total Radiated Power、総合放射電力)との2つの指標を用いて規定する。EIRPは、アンテナから放射された電力を示す指標であり、TRPは、360度全方位の電力の総和(積分値)である。EIRP及びTRPを用いて最大送信電力を規定することによって、ビームのある方向には、TRPで規定された最大送信電力を超えるEIRPで規定された最大送信電力でアンテナから信号を送信することができる。
LTEにおいて、セル単位で最大送信電力を抑制するパラメータP−Maxも、TRP又はEIRPに基づいて規定されてもよい。
また、TRPで規定される最大送信電力を下げると、それに応じてEIRPで規定される最大送信電力も下げられることが想定される。一方、アンテナの実装によっては、TRPで規定される最大送信電力を下げても、EIRPで規定される最大送信電力を下げずに維持することができる。例えば、TRPで規定される最大送信電力が23dBmから20dBmと下げられた場合であっても、EIRPで規定される最大送信電力は、30dBmのままに維持されるようなユーザ装置200のアンテナ素子の実装も可能である。
しかしながら、TRPとEIRPとの組み合わせが、端末ごとに従来のパワークラス(Power Class)のように一律に規定されてしまうと、上記のような実装の柔軟性を許容することができない。
例えば、ある国においてTRPで規定される最大送信電力の規制が23dBmであって、他の国においてTRPで規定される最大送信電力の規制がある国より厳しく20dBmであった場合を想定する。同一のアンテナ素子が用いられた場合、EIRPで規定される最大送信電力は、例えば、ある国において3dBm上げられる。しかしながら、EIRPで規定される最大送信電力が一律に規定される場合、TRPで規定される最大送信電力が3dBm上がったことによってEIRPで規定される最大送信電力を上げることができない。
また、アイドル状態において、ユーザ装置200のTRPで規定される最大送信電力又はEIRPで規定される最大送信電力を考慮したセル選択は行われていなかった。
そこで、本実施例では、例えば国ごとに、TRPで規定される最大送信電力、EIRPで規定されるパワークラスを基地局装置100がユーザ装置200に報知するとともに、従来のユーザ装置200におけるパワークラス及びセル単位で送信電力を抑制するP−Maxが、TRP又はEIRPで規定されるようにする。
図6は、本発明の実施の形態における電力制御のシーケンスの例を示す図である。
ステップS1において、基地局装置100は、RRCメッセージの情報要素「CountrySpecificMax−TRP−EIRP」を含むRRCメッセージ「SIB1」又はRRCメッセージ「RRCReconfiguration」をユーザ装置200に送信する。ユーザ装置200は、「SIB1」又は「RRCReconfiguration」を受信すると、「NS−PmaxList」「additionalSpectrumEmission」及び「p−Max」が含まれていた場合、当該パラメータを送信設定に適用する。RRCメッセージに関する詳細は後述する。また、ユーザ装置200は、「SIB1」又は「RRCReconfiguration」に「CountrySpecificMax−TRP−EIRP」が含まれていた場合、TRPで規定される最大送信電力、EIRPで規定されるパワークラスに基づいて送信電力制御を行う(S2)。
図7は、本発明の実施の形態における最大TRP及びEIRPパワークラスの例を示す図である。図7において、図6に示されるステップS2における送信電力制御を規定するTRPで規定される最大送信電力、EIRPで規定されるパワークラスについて説明する。
図7に示されるように、NRのバンド「Applicable NR bands」ごとに、1又は複数の「Integer value」が関連付けられ、それぞれの「Integer value」には、TRPで規定される最大送信電力「Maximum TRP」及びEIRPで規定されるパワークラス「EIRP Power Class」が関連付けられる。
例えば、NRのバンド「n257」の「01」は、「Maximum TRP」が「23」dBm、「EIRP Power Class」が「30」dBmであることを示す。すなわち、「Interger vlaue」の「01」が適用されたユーザ装置200は、NRのバンド「n257」において、TRPで規定される最大送信電力は23dBmであるものの、EIRPで規定される最大送信電力30dBmまで出力することが可能である。
また、NRのバンド「n257」の「02」は、「Maximum TRP」が「19」dBm、「EIRP Power Class」が「30」dBmであることを示す。すなわち、「Interger vlaue」の「02」が適用されたユーザ装置200は、NRのバンド「n258」において、TRPで規定される最大送信電力は19dBmであるものの、EIRPで規定される最大送信電力30dBmまで出力することが可能である。
したがって、図7に示されるNRのバンド「n257」において、「Maximum TRP」が異なっている場合であっても、同一の「EIRP Power Class」を適用することができる。
同様に、NRのバンド「n258」の「01」は、「Maximum TRP」が「23」dBm、「EIRP Power Class」が「30」dBmであることを示す。すなわち、「Interger vlaue」の「01」が適用されたユーザ装置200は、NRのバンド「n258」において、TRPで規定される最大送信電力は23dBmであるものの、EIRPで規定される最大送信電力30dBmまで出力することが可能である。
また、NRのバンド「n258」の「02」は、「Maximum TRP」が「19」dBm、「EIRP Power Class」が「26」dBmであることを示す。すなわち、「Interger vlaue」の「02」が適用されたユーザ装置200は、NRのバンド「n258」において、TRPで規定される最大送信電力は23dBmであるものの、EIRPで規定される最大送信電力26dBmまで出力することが可能である。
したがって、図7に示されるNRのバンド「n258」において、「Maximum TRP」が4dBm増加した場合、「EIRP Power Class」も4dBm増加する設定を適用することができる。
上記のようにEIRPで規定されるパワークラスPEIRP_PowerClassは、下記のようにEIRPで規定される最大送信電力PEIRP_CMAX,cの上限と下限を規定する。以下、「c」が付与されるパラメータは、サービングセルcに対するものであることを示す。
EIRP_CMAX_L,c ≦ PEIRP_CMAX,c ≦ PEIRP_CMAX_H,c with
EIRP_CMAX_L,c = MIN{PEIRP_EMAX,c, PEIRP_PowerClass − MAX(MPR + A−MPR , P−MPR)}
EIRP_CMAX_H,c = MIN {PEIRP_EMAX,c, PEIRP_PowerClass - ΔPPowerClass
EIRP_EMAX,cは、p−Maxに含まれる情報要素「maxEIRP」であり、EIRPで規定される最大送信電力を制限する。また、MPR、A−MPR、又はP−MPR(Max Power Reduction)は、例えばチャネルバンド幅、送信バンド幅、CA(Carrier Aggregation)状況等に基づいて規定される、いずれも最大送信電力を制限するパラメータである。ΔPPowerClassは、トレランス等の補正値である。
また、上記の「Maximum TRP」であるPCS_TRP_MAX,cは、下記のようにTRPで規定される最大送信電力PTRP_MAX,cの上限と下限を規定する。
TRP_MAX,c ≦ PTRP_MAX_H,c with
TRP_MAX_H,c = MIN{PE_TRP_MAX,c, PCS_TRP_MAX,c
E_TRP_MAX,cは、p−Maxに含まれる情報要素であり、TRPで規定される最大送信電力を制限する。
図8は、本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るメッセージの例(1)を示す図である。図8において、RRCメッセージ「SIB1」について説明する。「SIB1」は、システム情報であり、当該セルへのアクセスの可否、他のシステム情報のスケジューリング、ユーザ装置共通の無線リソースの設定等を含む。なお、「SIB1」は、「SystemInformationBlockType1」であってもよい。
図8に示されるように、RRCメッセージ「SIB1」は、情報要素「frequencyInfoUL」を含む。情報要素「frequencyInfoUL」は、「CountrySpecificMax−TRP−EIRP」を含む。
ユーザ装置200は、「SIB1」を受信すると、「NS−PmaxList」「additionalSpectrumEmission」及び「p−Max」が含まれていた場合、当該パラメータを送信設定に適用する。
次に、ユーザ装置200は、「SIB1」に「CountrySpecificMax−TRP−EIRP」が含まれていた場合、TRPで規定される最大送信電力、EIRPで規定されるパワークラスに基づいて送信電力制御を行う。
図9は、本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るメッセージの例(2)を示す図である。図9に示されるように、情報要素「frequencyInfoUL」は、「ns−PmaxList」及び「CountrySpecificMax−TRP−EIRP」を含む。
図10は、本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るメッセージの例(3)を示す図である。図10に示されるように、情報要素「ns−PmaxList」は、「p−Max」及び「additionalSpectrumEmission」を含む。
情報要素「additionalSpectrumEmission」は、許容されるスペクトラム放射を示す。ユーザ装置200は、「additionalSpectrumEmission」を受信すると、スペクトラム放射を通知された要求範囲に設定する。
図11は、本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るメッセージの例(4)を示す図である。図11に示されるように、情報要素「p−Max」は、「maxEIRP」及び「maxTRP」を含む。なお、「p−Max」は、セル単位で送信電力を抑制するパラメータである。
情報要素「maxEIRP」は、図7で説明したPEIRP_EMAX,cであり、EIRPで規定される最大送信電力を制限する。情報要素「maxTRP」は、図7で説明したPE_TRP_MAX,cは、TRPで規定される最大送信電力を制限する。
図12は、本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るメッセージの例(5)を示す図である。図12に示される情報要素「CountrySpecificMax−TRP−EIRP」は、図7で説明した「Maximum TRP」PCS_TRP_MAX,cであり、TRPで規定される最大送信電力PTRP_MAX,cの上限と下限を規定するパラメータである。当該情報要素「CountrySpecificMax−TRP−EIRP」により、図7で説明したEIRPで規定されるパワークラスが定義される。
図13は、本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るメッセージの例(6)を示す図である。図13において、RRCメッセージ「RRCReconfiguration」について説明する。「RRCReconfiguration」は、RRC接続を変更するコマンドであり、モビリティ制御、無線リソース設定及び関連するNAS(Non-access stratum)情報及びセキュリテイ設定を含む。なお、「RRCReconfiguration」は、「RRCConnectionReconfiguration」であってもよい。
RRCメッセージ「RRCReconfiguration」は、「masterCellGroupConfig」及び「secondaryCellGroupToAddModList」に、情報要素「CellGroupConfig」を含む。
図14は、本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るメッセージの例(7)を示す図である。図14に示される情報要素「CellGroupConfig」は、「PCellConfig」又は「SCellConfig」を含む。「PCellConfig」又は「SCellConfig」は、「ServingCellConfigCommon」を含む。
図15は、本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るメッセージの例(8)を示す図である。図15に示される情報要素「ServingCellConfigCommon」は、「frequencyInfoUL」を含む。図9から図12で説明したように、情報要素「frequencyInfoUL」は、「CountrySpecificMax−TRP−EIRP」を含む。当該情報要素「CountrySpecificMax−TRP−EIRP」により、図7で説明したEIRPで規定されるパワークラスが定義される。
上述の実施例1により、基地局装置100は、国ごとに最大TRP又はEIRPパワークラスを示す情報をユーザ装置200に報知又は通知することができる。ユーザ装置200は、当該情報に基づいて、EIRPで規定される最大送信電力を設定することができる。また、最大送信電力に係るパワークラス及び送信電力を制限するパラメータp−Maxに対しても、EIRPを適用することで、ユーザ装置200は、ビームによるアンテナから放射される電力を考慮した最大送信電力制御ができる。
すなわち、ビームフォーミングによる送信に対応するユーザ装置が、ビームの方向における送信電力制御を適切に行うことができる。
<実施例2>
以下、実施例2について説明する。実施例2では実施例1と異なる点について説明する。したがって、特に言及されない点については、実施例1と同様であってよい。
例えば、ある国で送信電力に係る複数の法規定がある場合、又は送信電力に係る法規制が変更された場合に、ユーザ装置の送信電力制限を変更する必要があった。そこで、本実施例では、基地局装置100は、複数の最大TRP及びEIRPパワークラスの組み合わせの規定をユーザ装置200に報知又は通知できるようにする。複数の最大TRP及びEIRPパワークラスの組み合わせには、それぞれ優先度が付与される。すなわち、基地局装置100は、最大TRP及びEIRPパワークラスの組み合わせごとに、優先度を明示的又は暗黙的にユーザ装置200に、システム情報を介して報知又は個別のRRCメッセージを介して通知することができる。ユーザ装置200は、基地局装置100から報知又は通知された優先度に基づいて、適用する最大のTRP及びEIRPパワークラスを選択する。
例えば、図7で説明したNRバンド「n257」において、「Integer value」が「01」に優先度2、「02」に優先度1が付与された情報をユーザ装置200が受信したとする。優先度の値が小さいほうが、より優先度が高いと定義する。あるユーザ装置200は、アンテナ等に係る実装が、「01」及び「02」を満たすことが可能である場合、優先度が高い「02」を送信電力の設定に適用する。また、あるユーザ装置200は、アンテナ等に係る実装が、「01」を満たすことが可能であり、「02」を満たすことができない場合、「01」を送信電力の設定に適用する。
上述の実施例2により、基地局装置100は、国ごとに優先度が付与された複数の最大TRP又はEIRPパワークラスを示す情報をユーザ装置200に報知又は通知することができる。優先度は、報知情報、若しくはユーザ装置200への個別のRRC信号であるRRCReconfigurationのメッセージの中で「Integer value」ごとに明示的に示されてもよい。又は、報知情報、若しくはユーザ装置200への個別のRRC信号、RRCReconfigurationのメッセージに含まれる「CountrySpecificMax−TRP−EIRP」の「Integer value」の優先度が高い値から低い値の順、若しくは低い値から高い値の順にリスト化されて送られることで、暗示的に示されてもよい。ユーザ装置200は、当該優先度に基づいて、最大TRP又はEIRPパワークラスを選択し、EIRPで規定される最大送信電力を設定することができる。また、最大送信電力に係るパワークラス及び送信電力を制限するパラメータp−Maxに対しても、EIRPを適用することで、ユーザ装置200は、ビームによるアンテナから放射される電力を考慮した最大送信電力制御ができる。
<実施例3>
以下、実施例3について説明する。実施例3では実施例1又は実施例2と異なる点について説明する。したがって、特に言及されない点については、実施例1又は実施例2と同様であってよい。
例えば、使用される周波数帯によって最適なビーム幅が異なるため、セル選択に影響を与えることが考えられる。そこで、本実施例では、周波数帯に応じて、EIRP又はTRPに基づいたパラメータをセル選択時に使用できるようにする。
図16は、本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るセル選択の例(1)を説明するための図である。図16において、EIRPで規定される最大送信電力を用いたパラメータに基づいたセル選択の条件を説明する。図16に示されるように、Srxlev>0かつSqual>0の場合に、セル選択の条件Sが満たされる。Srxlevは、RSRP(Reference Signal Received Power)に関する閾値であり、Squalは、RSRQ(Reference Signal Received Quality)に関する閾値である。図16に示される「Pcompensation」は、Srxlevに係るパラメータである。
キャリア周波数が6GHzを超える場合は、「Pcompensation」は、パラメータPEIRP_MAX_Hを用いてmax(PEIRP_MAX_H − PEIRP_PowerClass, 0)によって規定される。パラメータPEIRP_MAX_Hは、min {PE_EIRP_MAX,c, PEIRP_PowerClass,c}によって規定される。すなわち、「Pcompensation」は、EIRPで規定される最大送信電力を用いて算出される。なお、PE_EIRP_MAX,cは、図11で説明した「p−Max」に含まれる情報要素「maxEIRP」であり、PEIRP_PowerClassは、図7で説明した「EIRP Power Class」である。
図17は、本発明の実施の形態におけるEIRPを用いた電力制御に係るセル選択の例(2)を説明するための図である。図17において、EIRPで規定される最大送信電力を用いたパラメータに基づいたセル選択の条件を説明する。図17に示されるように、Srxlev>0かつSqual>0の場合に、セル選択の条件Sが満たされる。図16同様に、Srxlevは、RSRPに関する閾値であり、Squalは、RSRQに関する閾値である。図17に示される「Pcompensation」は、Srxlevに係るパラメータである。
キャリア周波数が6GHz未満の場合は、「Pcompensation」は、パラメータPTRP_MAX_Hを用いてmax(PTRP_MAX_H − PEIRP_PowerClass, 0)によって規定される。パラメータPTRP_MAX_Hは、min {PE_TRP_MAX,c, PCS_TRP_MAX,c}によって規定される。すなわち、「Pcompensation」は、TRPで規定される最大送信電力を用いて算出される。なお、PE_TRP_MAX,cは、図11で説明した「p−Max」に含まれる情報要素「maxTRP」であり、PCS_TRP_MAXは、図7で説明した「Maximum TRP」であり、PEIRP_PowerClassは、図7で説明した「EIRP Power Class」である。
上述の実施例3により、ユーザ装置200は、周波数帯に応じて、最大送信電力を補正するパラメータであるPcompensationを算出することができる。例えば、6GHz以上の周波数帯である場合、EIRPを用いてPcompensationを算出し、6GHz未満の周波数帯である場合、TRPを用いてPcompensationを算出することができる。
(装置構成)
次に、これまでに説明した処理及び動作を実行する基地局装置100及びユーザ装置200の機能構成例を説明する。基地局装置100及びユーザ装置200は上述した実施例を実施する機能を含む。ただし、基地局装置100及びユーザ装置200はそれぞれ、実施例の中の一部の機能のみを備えることとしてもよい。
<基地局装置100>
図18は、基地局装置100の機能構成の一例を示す図である。図18に示されるように、基地局装置100は、送信部110と、受信部120と、設定情報管理部130と、ネットワーク制御部140とを有する。図18に示される機能構成は一例に過ぎない。本発明の実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
送信部110は、ユーザ装置200側に送信する信号を生成し、当該信号を無線で送信する機能を含む。受信部120は、ユーザ装置200から送信された各種の信号を受信し、受信した信号から、例えばより上位のレイヤの情報を取得する機能を含む。また、送信部110は、ユーザ装置200へNR−PSS、NR−SSS、NR−PBCH、DL/UL制御信号等を送信する機能を有する。また、送信部110は、ユーザ装置200に送信電力制御に関する情報を送信し、受信部120は、ユーザ装置200から上りリンク送信された情報を受信する。
設定情報管理部130は、予め設定される設定情報、及び、ユーザ装置200に送信する各種の設定情報を格納する。設定情報の内容は、例えば、送信電力制御に関する情報等である。
ネットワーク制御部140は、実施例において説明した、基地局装置100におけるユーザ装置200への送信電力制御に係る制御を行う。
<ユーザ装置200>
図19は、ユーザ装置200の機能構成の一例を示す図である。図19に示されるように、ユーザ装置200は、送信部210と、受信部220と、設定情報管理部230と、送信電力制御部240とを有する。図19に示される機能構成は一例に過ぎない。本発明の実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
送信部210は、送信データから送信信号を作成し、当該送信信号を無線で送信する。受信部220は、各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する。また、受信部220は、基地局装置100から送信されるNR−PSS、NR−SSS、NR−PBCH、DL/UL制御信号等を受信する機能を有する。また、送信部210は、基地局装置100に送信電力設定に関する情報及びアンテナゲインを示す情報を送信し、受信部120は、基地局装置100から送信電力制御に関する情報を受信する。
設定情報管理部230は、受信部220により基地局装置100から受信した各種の設定情報を格納する。また、設定情報管理部230は、予め設定される設定情報も格納する。設定情報の内容は、例えば、送信電力設定に関する情報等である。
送信電力制御部240は、実施例において説明した、ユーザ装置200における送信電力設定に係る制御を行う。なお、送信電力制御部240における信号送信に関する機能部を送信部210に含め、送信電力制御部240における信号受信に関する機能部を受信部220に含めてもよい。
(ハードウェア構成)
上述の本発明の実施の形態の説明に用いた機能構成図(図18及び図19)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に複数要素が結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
また、例えば、本発明の一実施の形態における基地局装置100及びユーザ装置200はいずれも、本発明の実施の形態に係る処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図20は、本発明の実施の形態に係る基地局装置100又はユーザ装置200である無線通信装置のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の基地局装置100及びユーザ装置200はそれぞれ、物理的には、プロセッサ1001、記憶装置1002、補助記憶装置1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。基地局装置100及びユーザ装置200のハードウェア構成は、図に示した1001〜1006で示される各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
基地局装置100及びユーザ装置200における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、記憶装置1002及び補助記憶装置1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータを、補助記憶装置1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、図18に示した基地局装置100の送信部110、受信部120、設定情報管理部130、ネットワーク制御部140は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。また、例えば、図19に示したユーザ装置200の送信部210と、受信部220と、設定情報管理部230、送信電力制御部240は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
記憶装置1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。記憶装置1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。記憶装置1002は、本発明の一実施の形態に係る処理を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、基地局装置100の送信部110及び受信部120は、通信装置1004で実現されてもよい。また、ユーザ装置200の送信部210及び受信部220は、通信装置1004で実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、基地局装置100及びユーザ装置200はそれぞれ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
(実施の形態のまとめ)
以上、説明したように、本発明の実施の形態によれば、基地局装置とビームフォーミングを用いて通信するユーザ装置であって、許容される最大の総合放射電力と、前記ユーザ装置が最大のアンテナゲインを得られる方向の等価等方放射電力とが、関連付けられている情報を前記基地局装置から受信する受信部と、前記情報に基づいて、最大送信電力を設定する送信電力制御部とを有するユーザ装置が提供される。
上記の構成により、基地局装置100は、国ごとに最大TRP又はEIRPパワークラスを示す情報をユーザ装置200に報知又は通知することができる。ユーザ装置200は、当該情報に基づいて、EIRPで規定される最大送信電力を設定することができる。また、最大送信電力に係るパワークラス及び送信電力を制限するパラメータp−Maxに対しても、EIRPを適用することで、ユーザ装置200は、ビームによるアンテナから放射される電力を考慮した最大送信電力制御ができる。すなわち、ビームフォーミングによる送信に対応するユーザ装置が、ビームの方向における送信電力制御を適切に行うことができる。
前記情報は、関連付けられた総合放射電力と等価等方電力との組を、バンドごとに少なくとも1つ含んでもよい。当該構成により、基地局装置は、あるバンドに対して複数の最大TRP又はEIRPパワークラスの組を設定することができる。
設定される前記最大送信電力は、前記情報に含まれる等価等方電力を示す値に基づいて、前記ユーザ装置が最大のアンテナゲインを得られる方向の等価等方放射電力の上限値及び下限値が規定される。当該構成により、ユーザ装置は、EIRPに係る最大送信電力を設定することができる。
設定される前記最大送信電力は、前記情報に含まれる総合放射電力を示す値に基づいて、前記ユーザ装置の総合放射電力の上限値及び下限値が規定されてもよい。当該構成により、ユーザ装置は、TRPに係る最大送信電力を設定することができる。
前記情報は、セル単位で送信電力を抑制するパラメータを含み、前記パラメータは、前記ユーザ装置が最大のアンテナゲインを得られる方向の等価等方放射電力に適用され、かつ、前記情報は、上りリンク周波数を示す情報に含まれ、前記上りリンク周波数を示す情報は、システム情報又はセルを設定する情報に含まれ、前記セルを設定する情報は、無線リソース再設定メッセージに含まれてもよい。当該構成により、基地局装置は、パラメータp−MaxによってEIRPに係る設定をセル単位で行うことができる。
また、本発明の実施の形態によれば、ユーザ装置とビームフォーミングを用いて通信する基地局装置であって、許容される最大の総合放射電力と、前記ユーザ装置が最大のアンテナゲインを得られる方向の等価等方放射電力とが、関連付けられている情報を前記ユーザ装置に送信する送信部と、前記情報に基づいて、最大送信電力を前記ユーザ装置に設定するネットワーク制御部とを有する基地局装置が提供される。
上記の構成により、基地局装置100は、国ごとに最大TRP又はEIRPパワークラスを示す情報をユーザ装置200に報知又は通知することができる。ユーザ装置200は、当該情報に基づいて、EIRPで規定される最大送信電力を設定することができる。また、最大送信電力に係るパワークラス及び送信電力を制限するパラメータp−Maxに対しても、EIRPを適用することで、ユーザ装置200は、ビームによるアンテナから放射される電力を考慮した最大送信電力制御ができる。すなわち、ビームフォーミングによる送信に対応するユーザ装置が、ビームの方向における送信電力制御を適切に行うことができる。
(実施形態の補足)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べた処理手順については、矛盾の無い限り処理の順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、基地局装置100及びユーザ装置200は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従って基地局装置100が有するプロセッサにより動作するソフトウェア及び本発明の実施の形態に従ってユーザ装置200が有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
また、情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、ブロードキャスト情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書において基地局装置100によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局装置100装置を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、ユーザ装置200との通信のために行われる様々な動作は、基地局装置100及び/又は基地局装置100以外の他のネットワークノード(例えば、MME又はS−GWなどが考えられるが、これらに限られない)によって行われ得ることは明らかである。上記において基地局装置100以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS−GW)であってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。
ユーザ装置200は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局装置100は、当業者によって、NB(NodeB)、eNB(enhanced NodeB)、gNB、ベースステーション(Base Station)、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
「含む(include)」、「含んでいる(including)」、及びそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示の全体において、例えば、英語でのa、an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含み得る。
なお、本発明の実施の形態において、RRCReconfigurationは、無線リソース再設定メッセージの一例である。FrequencyInfoULは、上りリンク周波数を示す情報の一例である。ServingCellConfigCommonは、セルを設定する情報の一例である。p−Maxは、セル単位で送信電力を抑制するパラメータの一例である。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
100 基地局装置
200 ユーザ装置
110 送信部
120 受信部
130 設定情報管理部
140 ネットワーク制御部
200 ユーザ装置
210 送信部
220 受信部
230 設定情報管理部
240 送信電力制御部
1001 プロセッサ
1002 記憶装置
1003 補助記憶装置
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置

Claims (6)

  1. 基地局装置とビームフォーミングを用いて通信するユーザ装置であって、
    許容される最大の総合放射電力と、前記ユーザ装置が最大のアンテナゲインを得られる方向の等価等方放射電力とが、関連付けられている情報を前記基地局装置から受信する受信部と、
    前記情報に基づいて、最大送信電力を設定する送信電力制御部とを有するユーザ装置。
  2. 前記情報は、関連付けられた総合放射電力と等価等方電力との組を、バンドごとに少なくとも1つ含む請求項1記載のユーザ装置。
  3. 設定される前記最大送信電力は、前記情報に含まれる等価等方電力を示す値に基づいて、前記ユーザ装置が最大のアンテナゲインを得られる方向の等価等方放射電力の上限値及び下限値が規定される請求項2記載のユーザ装置。
  4. 設定される前記最大送信電力は、前記情報に含まれる総合放射電力を示す値に基づいて、前記ユーザ装置の総合放射電力の上限値及び下限値が規定される請求項2記載のユーザ装置。
  5. 前記情報は、セル単位で送信電力を抑制するパラメータを含み、前記パラメータは、前記ユーザ装置が最大のアンテナゲインを得られる方向の等価等方放射電力に適用され、かつ、前記情報は、上りリンク周波数を示す情報に含まれ、前記上りリンク周波数を示す情報は、システム情報又はセルを設定する情報に含まれ、前記セルを設定する情報は、無線リソース再設定メッセージに含まれる請求項1記載のユーザ装置。
  6. ユーザ装置とビームフォーミングを用いて通信する基地局装置であって、
    許容される最大の総合放射電力と、前記ユーザ装置が最大のアンテナゲインを得られる方向の等価等方放射電力とが、関連付けられている情報を前記ユーザ装置に送信する送信部と、
    前記情報に基づいて、最大送信電力を前記ユーザ装置に設定するネットワーク制御部とを有する基地局装置。
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