JP2019002596A - 温度分布計測システム、空調システム、冷却方法及びプログラム - Google Patents

温度分布計測システム、空調システム、冷却方法及びプログラム Download PDF

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Motoaki Yamazaki
元明 山崎
一徳 笠井
Kazunori Kasai
一徳 笠井
林 隆浩
Takahiro Hayashi
隆浩 林
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Abstract

【課題】空調システムの制御をより高精度に行えるようにする。【解決手段】温度分布計測システムが、温度調整対象空間内の高さの異なる位置に設けられた複数の温度センサと、前記温度センサの三次元位置情報を取得する位置情報取得部と、を備え、前記温度センサの温度測定値と前記温度センサの三次元位置情報とに基づいて前記温度調整対象空間内の三次元温度分布を求める。【選択図】図1

Description

本発明は、温度分布計測システム、空調システム、冷却方法及びプログラムに関する。
データセンタ等で用いられる空調システムについて幾つかの技術が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の空調管理システムでは、データセンタなどの室内の所定の評価エリアの温度分布と、空調機からの空気を送風する送風機の最適運転状態とを対応付けた記録ファイルをデータベース化しておく。そして、この空調管理システムの制御部は、温度分布測定装置で測定した温度分布に類似した過去の温度分布に対応付けられた最適運転状態をデータベースから取得し、得られた最適運転状態で送風機を運転する。
特開2015−105779号公報
空調システムを温度分布に基づいて制御する際、過剰な冷却の防止など空調システムを適切に運転して省エネルギー化を図るために、より高精度な制御を行えることが好ましい。
本発明は、温度分布に基づいて空調システムをより精密に制御することができる温度分布計測システム、空調システム、冷却方法及びプログラムを提供する。
本発明の第1の態様によれば、温度分布計測システムは、温度調整対象空間内の高さの異なる位置に設けられた複数の温度センサと、前記温度センサの三次元位置情報を取得する位置情報取得部と、前記温度センサの温度測定値と前記温度センサの三次元位置情報とに基づいて前記温度調整対象空間内の三次元温度分布を求める。
前記温度調整対象空間内の温度分布のシミュレーションを行うシミュレーション実行部を備えるようにしてもよい。
本発明の第2の態様によれば、空調システムは、前記した何れかの温度分布計測システムで算出した三次元温度分布に基づいて、前記温度調整対象空間内へ送出する空気の風量または温度の少なくともいずれか1つを制御する制御部を備える。
本発明の第3の態様によれば、冷却方法は、温度調整対象空間内の高さの異なる位置に設けられた複数の温度センサで温度を測定し、前記温度センサの三次元位置情報を取得し、前記温度センサの温度測定値と前記温度センサの三次元位置情報とに基づく前記温度調整対象空間内の三次元温度分布に基づいて、温度調整対象空間内へ温度調整された空気を送出する空調システムを制御する、ことを含む。
本発明の第4の態様によれば、プログラムは、温度調整対象空間内へ温度調整された空気を送出する空調システムを制御するコンピュータに、前記温度調整対象空間内の高さの異なる位置に設けられた複数の温度センサの温度測定値と、前記温度センサの位置を示す三次元位置情報とに基づく、前記温度調整対象空間内の三次元温度分布に基づいて、前記空調システムを制御させるためのプログラムである。
本発明によれば、空調システムの制御をより高精度に行える。
本発明の第一実施形態に係る冷却システムの機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態での水平方向における温度センサの配置例を示す図である。 同実施形態での垂直方向における温度センサの配置例を示す図である。 同実施形態に係る冷却システムが空調システムを制御する処理手順の例を示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態に係る冷却システムの機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態に係る冷却システムが空調システムを制御する処理手順の例を示すフローチャートである。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態に係る冷却システムの機能構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、冷却システム1は、温度センサ10と、情報取得装置20と、制御装置30と、空調システム40とを備える。情報取得装置20は、位置情報取得部21を備える。制御装置30は、制御部31を備える。空調システム40は、空調機41を備える。
冷却システム1が備える温度センサ10の数は複数であればよい。空調システム40が備える空調機41の数は1つ以上であればよい。
温度センサ10は有線接続型温度センサでも無線通信型温度センサでもよい。温度センサ10は、情報取得装置20および制御装置30と、有線接続の配線もしくは無線通信にて情報のやりとりを行うものである。いずれの形式の温度センサにせよ、システム設置後もセンサ設置場所を変更することが容易である。
冷却システム1は、温度調整対象空間の温度を測定し、温度測定結果に基づいて温度調整を行う。例えば、冷却システム1はデータセンタのサーバ室など情報機器が設置されて温度上昇する室内の温度を低下させる。
温度センサ10は、温度調整対象空間の温度を測定する。特に、温度センサ10は、温度調整対象空間内の高さの異なる位置に複数設けられる。これにより、温度センサ10は、温度調整対象空間における三次元の温度分布を測定する。
温度センサ10の平面的取付位置及び取付高さは、他の温度センサと関係なく、それぞれ任意に設定可能である。
情報取得装置20は、温度センサ10と通信を行って温度センサ10に関する情報を取得する。具体的には、情報取得装置20は、温度センサ10から温度測定値データを受信する。また、情報取得装置20の位置情報取得部21が、温度センサ10の三次元位置情報を取得する。
位置情報取得部21が温度センサ10の三次元位置情報を取得する方法は、特定の方法に限定されない。例えば、位置情報取得部21が、IMES(Indoor Messaging System)技術、無線タグ技術またはGPS技術等により、温度センサ10の位置情報を自動的に取得するようにしてもよい。この場合、一部の温度センサ10の設置位置が変更された場合は、センサ位置情報の変更も自動的に取得される。あるいは、位置情報取得部21が、例えばキーボード及びマウス等の入力デバイスを備え、各温度センサ10の位置情報のユーザ入力を受けるようにしてもよい。この場合、一部の温度センサ10の設置位置が変更された場合は、手動にて位置情報変更をユーザ入力することとなる。
また、温度センサ10の位置が固定である場合、情報取得装置20が備える記憶デバイスが温度センサ10の位置情報を記憶しておくようにしてもよい。この場合、位置情報取得部21は、この記憶デバイスから位置情報を読み出すことで位置情報を取得する。この場合、一部の温度センサ10の設置位置が変更された場合は、記憶する温度センサ10の位置情報を速やかに更新する。
情報取得装置20は制御装置30と一体に構成されていてもよいし、別個の装置として構成されていてもよい。
制御装置30は、冷却システム1を制御する装置である。制御装置30は、例えばワークステーション(Workstation)、パソコン(Personal Computer;PC)又は組み込みシステム等のコンピュータを用いて構成される。
制御部31は、温度センサ10の温度測定値と温度センサ10の三次元位置情報とに基づく温度調整対象空間内の三次元温度分布に基づいて、空調システム40を制御する。温度センサ10の温度測定値と温度センサ10の三次元位置情報との組み合わせで温度調整対象空間内の三次元温度分布を示しているといえ、制御部31が、温度センサ10の温度制御値をそのまま制御へのインプットとして用いるようにしてもよい。あるいは、制御部31が、温度センサ10の温度測定値を例えば線形補間等で補間して、温度調整対象空間内の三次元温度分布をより高精度に取得するようにしてもよい。そして、制御部31が冷却システム1を制御して、得られた温度分布で所定の温度閾値以上の箇所を冷却させるようにしてもよい。
温度センサ10と、位置情報取得部21との組み合わせ、あるいは、温度センサ10と、位置情報取得部21と、制御部31との組み合わせは、温度分布計測システムの例に該当し、温度調整対象空間内の三次元温度分布を求める。
空調システム40が空調機41を複数備えている場合、制御部31が、温度調整対象空間内の三次元温度分布に基づいて制御を変更する空調機41を選択するようにしてもよい。その際、制御部31が複数の空調機41を選択するようにしてもよい。複数の空調機41の制御の変更というのは、運転する空調機41と停止する空調機41を選択するようにしてもよく、また各空調機41の運転の出力の割合(最大出力に対する運転出力の割合)を指示するようにしてもよい。
一部の温度センサ10の設置位置が変更された場合には、温度センサ10の三次元位置情報の変更にあわせて、空調システム40の制御を変更する。
空調システム40は、温度調整対象空間内へ温度調整された空気を送出する。特に、空調システム40は、温度調整対象空間内へ冷気を送出する。
空調機41は、空気を取り込んで冷却し、冷気を放出する。空調機41が温度調整対象空間内へ直接冷気を送出するようにしてもよい。あるいは空調システム40が、空調機41とは別にファン等の送風機を備え、空調機41が冷却した空気を送風機が温度調整対象空間内へ送出するようにしてもよい。
なお、空調システム40を空調システム本体とも称し、冷却システム1を空調システムとも称する。
図2は、水平方向における温度センサ10の配置例を示す図である。図2では、温度調整対象空間がサーバ室内A10である場合を例に、温度センサ10の配置例を示している。但し、上記のように冷却システム1の設置場所はサーバ室内に限定されない。
ここでは、図2に示すサーバ室内A10における座標系としてX軸、Y軸、Z軸の3次元直交座標系を用いている。X軸及びY軸は水平方向の座標軸であり、Z軸は垂直方向の座標軸である。図2は、サーバ室内A10を上(天井側)から見た場合の配置例を示しており、図2ではX軸及びY軸が示されている。
但し、サーバ室内A10など温度調整対象空間内の位置を示す方法は、3次元直交座標系を用いる方法に限らない。例えば、位置情報取得部21が、極座標系など3次元直交座標系以外の座標系を用いて温度調整対象空間内の位置を示すようにしてもよい。また、位置情報取得部21が、緯度、経度及び高度にて温度調整対象空間内の位置を示すようにしてもよい。
図2の例では、サーバ室内A10に4台の空調機41と10台×4列のラック90とが設置され、ラック90に温度センサ10が取り付けられている。また、ラック90の列間、及び、ラック90の列の外側には、コールドアイルA21又はホットアイルA22が形成されている。図2では、4台の空調機41を、41−1〜41−4の符号で区別している。また、2つのコールドアイルA21を、A21−1〜A21−2の符号で区別している。3つのホットアイルA22を、A22−1〜A22−3の符号で区別している。
ラック90はサーバ装置などの情報処理装置を格納する。但し、サーバ室内A10にブレードサーバ装置が設置されるなど、ラック90に格納する様式以外の情報処理装置が設置されていてもよい。
サーバ室内A10にラック90が設置される場合、ラック90の列の数及び列内のラック90の数は、それぞれ1つ以上であればよい。また、上記のように空調システム40が備える空調機41の数は、図2に示す4台に限らず1台以上であればよい。また、ラック90の列の数と空調機41の数が同じである必要はない。
また、上記のように冷却システム1が備える温度センサ10の数は2つ以上であればよい。図2の例のように、サーバ室内A10にある程度の数の温度センサ10が配置されることで、冷却システム1は、サーバ室内A10の温度分布をより正確に把握できる。特に、全てのコールドアイルA21及びホットアイルA22の温度を把握する観点から、図2の例のようにコールドアイルA21、ホットアイルA22毎に温度センサ10が配置されていることが好ましい。
図3は、垂直方向における温度センサ10の配置例を示す図である。図3では、温度調整対象空間が図2の場合と同じサーバ室内A10である場合を例に、温度センサ10の配置例を示している。図3は、サーバ室内A10を横(図2でラック90の列の長手方向側)から見た場合の配置例を示しており、図3ではX軸及びZ軸が示されている。また、図3では空気の流れの例を矢印にて示している。
また、図3では、温度センサ10が上下2段に設置されている様子が示されている。例えば、図2で温度センサ10が配置されている40箇所全てに図3のように上下2つの温度センサ10を設置する場合、冷却システム1は、40×2=80個の温度センサ10を備える。
また、図3の例で、サーバ室内A10の床はフリーアクセスフロアになっている。空調機41からの冷気は直接ラック90へは送風されずフリーアクセスフロア空間A11へ放出される。床面には、例えばグリル式等の送風口が設けられており、空調機41がフリーアクセスフロア空間A11へ放出した冷気は送風口を通って床上へ放出されてコールドアイルA21を形成する。コールドアイルA21の冷気は、ラック90を通ってラック90内の情報機器との熱交換にて熱せられ、ホットアイルA22を形成する。
制御部31が高温な箇所を検出した場合、サーバ室内A10全体の温度を下げるのではなく高温な箇所の温度を局所的に下げることで、サーバ室内A10の温度を効率的に制御することができ、消費電力の増加を抑制することができる。例えば、図2でコールドアイルA21−1に位置する温度センサ10が高温を示している場合、空調機41−1及び41−2のいずれか一方又は両方の送風量を増やす、又は温度を下げる、或いはその両方を行うことで、コールドアイルA21−2の温度はあまり低下させずに、コールドアイルA21−1の温度を低下させられることが期待される。
また、1つのコールドアイルA21の床面に複数の送風口が設けられ、空調システム40が送風口毎にファンを備えている場合、制御部31が、これら複数のファンのうち、温度が高いと判定した箇所に近いファンの回転数を挙げることで、温度が高いと判定した箇所への冷気の送風量を増やすようにしてもよい。これにより、制御部31は、温度が高いと判定した箇所を局所的に冷却することができ、この点でサーバ室内A10の温度を効率的に制御することができ、消費電力の増加を抑制することができる。
また、空調機41がフリーアクセスフロア空間A11への冷気の放出に加えて、或いは代えて、床上の空間へも冷気を放出するようにしてもよい。例えば、空調機41が、制御部31が許容温度以上に高温であると判定した箇所へ向けてスポット的に冷気を送風するようにしてもよい。これにより、制御部31は、温度が高いと判定した箇所を局所的に冷却することができ、この点でサーバ室内A10の温度を効率的に制御することができ、消費電力の増加を抑制することができる。
このように、制御部31が温度センサ10による温度測定値に基づいて空調システム40を制御する際、温度センサ10がサーバ室内A10など温度制御対象空間内の温度を三次元で測定することで、空調システム40の制御をより高精度に行える。
例えば、ラック90内の機器の配置及びサーバ室内A10内の空気の流れ等により、同じラック90でも温度センサ10を設置する高さによって温度が異なることが考えられる。例えば、図3で同じラック90の同じ面の上下に設置されている2つの温度センサ10の温度測定値が異なることが考えられる。さらには、ラック90毎、或いはラック90の面毎に垂直方向の温度勾配が異なることが考えられる。
仮に、温度センサ10が水平方向の1箇所につき垂直方向に1個だけ配置されている場合、垂直方向の温度勾配を高精度に求めることは困難と思われる。この場合、温度センサ10が設置された箇所の温度が比較的低温であれば、垂直方向に高温の箇所がある場合でも、制御部31はそれを検出することができず、高温の箇所の温度を下げられないことが考えられる。
これに対し冷却システム1では、温度センサ10が水平方向の1箇所につき垂直方向に複数配置されていることで、制御部31が、高温の箇所を検出できる可能性が高くなる。この点で、冷却システム1によれば、空調システム40の制御をより高精度に行える。
また、図3の例では、サーバ室の天井に情報取得装置20のアンテナが設置されている。情報取得装置20は、このアンテナを用いて温度センサ10と無線通信を行い、温度センサ10による温度測定値データを受信する。また、情報取得装置20の位置情報取得部21は、温度センサ10との無線通信にて、例えば上記のようにIMES技術又は無線タグ技術等を用いて温度センサ10の位置情報を取得する。なお図3の例は無線接続の温度センサ20の事例であるが、前述したように温度センサ20は無線接続でも有線接続でも、その混在でも良い。
次に、図4を参照して冷却システム1の動作について説明する。
図4は、冷却システム1が空調システム40を制御する処理手順の例を示すフローチャートである。冷却システム1は、例えば図4の処理を繰り返し行う。
図4の処理で、情報取得装置20は、温度センサ10の各々の温度測定値データ(温度情報)及び位置情報を取得する(ステップS111)。情報取得装置20は、得られた温度測定値データ及び位置情報を制御装置30へ送信し、制御部31がこれらを取得する。
ステップS111にてセンサ位置情報が変更されたことが確認された場合は、温度センサ10の位置情報データベースを最新のものに更新する。
次に、制御部31は、温度センサ10の各々の温度測定値データ及び位置情報に基づいて、サーバ室内A10における三次元温度分布を推定する(ステップS112)。上記のように、制御部31が温度センサ10の温度測定データをそのまま制御の入力として用いるようにしてもよい。この場合、ステップS112では制御部31が別段処理を行わないようにしてもよい。
次に、制御部31は、サーバ室内A10内で高温となっている箇所の位置に基づいて、制御を変更する対象の空調機41(制御目標値を変更する対象の空調機41)を決定する(ステップS113)。サーバ室の床面の送風口にファンが設けられている場合、制御部31が空調機41に加えて、或いは代えて、制御を変更する対象のファンを決定するようにしてもよい。
そして、制御部31は、ステップS113で決定した空調機41の制御目標値を変更する(ステップS114)。例えば、制御部31は、空調機41が送風する冷気の温度目標値及び送風量(例えばファン回転数)の何れか一方又は両方を変更する。制御部31が、所定の一定値だけ制御目標値を変更するようにしてもよいし、サーバ室内A10における温度分布に基づいて制御目標値又はその変更量を算出するようにしてもよい。
ステップS114の後、ステップS115にて空調制御を実施し、図4の処理を終了する。その後、例えば図4の処理の最初に戻り、図4の処理を繰り返す。
以上のように、複数の温度センサ10が、温度調整対象空間内の高さの異なる位置に設けられている。位置情報取得部21は、温度センサ10の三次元位置情報を取得する。温度分布計測システムは、温度センサ10の温度測定値と温度センサ10の三次元位置情報とに基づいて温度調整対象空間内の三次元温度分布を求める。
制御部31が温度センサ10による温度測定値に基づいて空調システム40を制御する際、温度センサ10がサーバ室内A10など温度制御対象空間内の温度を三次元で測定することで、上記のように空調システム40の制御をより高精度に行える。
<第二実施形態>
図5は、本発明の第二実施形態に係る冷却システムの機能構成を示す概略ブロック図である。図5に示すように、冷却システム2は、温度センサ10と、情報取得装置20と、制御装置230と、空調システム40とを備える。情報取得装置20は、位置情報取得部21を備える。制御装置230は、制御部31と、シミュレーション実行部32とを備える。空調システム40は、空調機41を備える。
図5の各部のうち図1の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(10、20、21、31、40、41)を付して説明する。冷却システム2は、制御装置230がシミュレーション実行部32を備える点で冷却システム1(図1)の場合と異なる。
シミュレーション実行部32は、温度調整対象空間内の温度分布のシミュレーションを行う。例えば、シミュレーション実行部32は、温度センサ10の温度測定結果から得られるサーバ室内A10における現在の温度分布からシミュレーションを開始して、空調システム40の複数の運転パターンの各々について、その運転パターンで運転を行った場合のサーバ室内A10における温度分布を算出する。
制御部31は、シミュレーション実行部32によるシミュレーション結果に基づいて空調システム40を制御する。例えば、制御部31は、複数の運転パターンのうち、必要な冷却効果を得られる運転パターン(例えば、シミュレーション開始時に高温となっていた箇所を所定温度以下に冷却できる運転パターン)を選択する。必要は冷却効果を得られる運転パターンが複数ある場合、制御部31は、それらのうち消費電力が最も小さい運転パターンを選択する。
シミュレーションの手法については、上記のように現在の温度分布を基にして、都度リアルタイムに近い形で解析して運転パターンを決定してもよい。また、考えられるいくつかのパターンを事前にシミュレーションしておき、その事前情報から運転パターンを決定してもよい。あるいは過去の実測定データの蓄積から機械学習するような方式で決定してもよい。
温度センサ10と、位置情報取得部21と、シミュレーション実行部32との組み合わせは温度分布計測システムの例に該当し、温度調整対象空間内の温度分布のシミュレーションを行う。
なお、上記のように空調システム40を空調システム本体とも称する。冷却システム1の場合と同様、冷却システム2を空調システムとも称する。
次に、図6を参照して冷却システム2の動作について説明する。
図6は、冷却システム2が空調システム40を制御する処理手順の例を示すフローチャートである。冷却システム2は、例えば図6の処理を繰り返し行う。
ステップS121は、図4のステップS111と同様である。
ステップS121の後、シミュレーション実行部32は、上記のようにサーバ室内A10の温度分布のシミュレーションを行う(ステップS122)。
そして、制御部31は上記のように、ステップS122でのシミュレーション結果に基づいて、シミュレーション実行部32がシミュレーションを行った運転パターンの何れかを選択する(ステップS123)。
そして、制御部31は、ステップS123で選択した運転パターンに従って制御目標値を変更する(ステップS124)。
ステップS124の後、ステップS125にて空調制御を実施し、図6の処理を終了する。その後、例えば図6の処理の最初に戻り、図6の処理を繰り返す。
以上のように、シミュレーション実行部32は、温度調整対象空間内の温度分布のシミュレーションを行う。
シミュレーション実行部32が行うシミュレーションの結果に基づいて制御部31が空調システム40を制御することで、温度調整対象空間内における空気の流れが複雑な場合など空調システム40の運転の温度分布への影響が複雑な場合でも、制御部31は、空調システム40を高精度に制御することができる。
次に、図7を参照して、制御装置30及び制御装置230を構成するためのハードウェア構成の例について説明する。
図7は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。図7に示すコンピュータ50は、CPU51と、記憶装置52と、インタフェース53とを備える。
上述の制御装置30、制御装置230は、いずれもコンピュータ50に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で記憶装置52に記憶されている。CPU51は、プログラムを記憶装置52から読み出し、このプログラムに従って制御部31の処理及びシミュレーション実行部32の処理を実行する。
なお、情報取得装置20及び制御装置30の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また情報取得装置20、制御装置30、コンピュータ50について、その全部または一部の機能については、クラウド上に実現してもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
用途として、データセンタのサーバ室に限定するものでもなく、他建物用途のサーバ室についても適用可能と考える。
1、2 冷却システム
10 温度センサ
20 情報取得装置
21 位置情報取得部
30、230 制御装置
31 制御部
32 シミュレーション実行部
40 空調システム
41 空調機

Claims (5)

  1. 温度調整対象空間内の高さの異なる位置に設けられた複数の温度センサと、
    前記温度センサの三次元位置情報を取得する位置情報取得部と、
    を備え、
    前記温度センサの温度測定値と前記温度センサの三次元位置情報とに基づいて前記温度調整対象空間内の三次元温度分布を求める温度分布計測システム。
  2. 前記温度調整対象空間内の温度分布のシミュレーションを行うシミュレーション実行部を備える請求項1に記載の温度分布計測システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の温度分布計測システムで算出した三次元温度分布に基づいて、前記温度調整対象空間内へ送出する空気の風量または温度の少なくともいずれか1つを制御する制御部を備える空調システム。
  4. 温度調整対象空間内の高さの異なる位置に設けられた複数の温度センサで温度を測定し、
    前記温度センサの三次元位置情報を取得し、
    前記温度センサの温度測定値と前記温度センサの三次元位置情報とに基づく前記温度調整対象空間内の三次元温度分布に基づいて、温度調整対象空間内へ風量または温度の少なくともいずれか1つを調整された空気を送出する空調システムを制御する、
    ことを含む冷却方法。
  5. 温度調整対象空間内へ温度調整された空気を送出する空調システムを制御するコンピュータに、
    前記温度調整対象空間内の高さの異なる位置に設けられた複数の温度センサの温度測定値と、前記温度センサの位置を示す三次元位置情報とに基づく、前記温度調整対象空間内の三次元温度分布に基づいて、前記空調システムを制御させるためのプログラム。
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